JP2521811Y2 - 容器とキャップの取付構造 - Google Patents

容器とキャップの取付構造

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JP2521811Y2
JP2521811Y2 JP1990044485U JP4448590U JP2521811Y2 JP 2521811 Y2 JP2521811 Y2 JP 2521811Y2 JP 1990044485 U JP1990044485 U JP 1990044485U JP 4448590 U JP4448590 U JP 4448590U JP 2521811 Y2 JP2521811 Y2 JP 2521811Y2
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cap
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寿久 園山
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釜屋化学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、上下方向の直線動作によってキャップを装
着もしくは離脱させるようにした容器とキャップの取付
構造に関する。
<従来の技術> 従来、この種の取付構造を示したものとしては、第7
図に示す実公平1−33483号の考案がある。この考案
は、口部7の外周に係止部7′を設けると共に、肩部を
テーパ状肩部6′とした容器6と、下端に弾性脚片14を
連設した内筒13と、該内筒13と所定間隔を有してその周
囲を覆う外筒12とを有するキャップ11とから成り、その
装着はキャップ11を下方に直線的に移動させることによ
り、弾性脚片14を強制拡開して係止部7′に係合させる
ことにより為され、又、その離脱はキャップ11の外周を
つまんで中心に向かって押すことにより、外筒12の下端
を容器6のテーパ状肩部6′に沿って競り上がらせ、上
記弾性係止片14と係止部7′との係合を外すことにより
為されるのものであった。
<考案が解決しようとする課題> 上述した従来の容器とキャップの取付構造では、キャ
ップの外筒下端と容器のテーパ状肩部との競り合いによ
って、キャップに上向きの力を作用させ、キャップの弾
性脚片と容器口部の係止部との係合を強制的に外すこと
としているので、操作に力を要すると共に、弾性脚片の
係合部分が摩耗してキャップの嵌合が甘くなるという問
題点を有していた。又、肩部が軟質な容器では使用でき
ないという問題点も有していた。
本考案は、上記従来の問題点を解決しようとするもの
である。
<課題を解決する為の手段> 本考案は、容器の口部外周に突条を設け、この容器と
組み合わされるキャップには、内外二重の周壁を設け、
その内周壁を2つに分割すると共に、その内側に突条を
設け、外周壁には該内周壁の分割間隙に先端を臨ませて
一対の山形突起を内向きに突設することにより、上記従
来の問題点を解決した。
<作用> 二つに分割された内周壁は、その下端内周に設けられ
た突条が、容器口部に設けられた突条と係脱し得るよう
にその下端の拡開を可能とするように作用するものであ
る。
キャップの外周壁に設けられた山形突起は、該外周壁
が中心に向かって押圧されることにより、内周壁の対向
間隙内に侵入し、その間隙を広げ、容器とキャップの突
条同士の係合を外すように作用するものである。
<実施例> 以下、図面に示す実施例に基づき本考案を詳細に説明
する。
第1図は、実施例を示す斜視図であり、1はキャッ
プ、6は該キャップ1が装着される容器を示す。
上記キャップ1は可撓性を有する合成樹脂で一体形成
され、第2図並びに第3図に示すように内外二重の周壁
を有しており、その内周壁3は所定間隙4,4を有して2
つに分割され、その下端寄りには夫々、突条3″,3″が
設けられている。又、該内周壁3,3の周囲を覆う外周壁
2には、上記間隙4,4に先端を臨ませて一対の山形突起
2′,2′が突出形成されている。
又、3′は上記内周壁3の端部に連続形成された突片
を示し、5は後述する容器の吐出口に圧接して内容物の
漏洩を防止する為の封止突部を示す。
上記容器6は、第1図に示すように口部7の外周に突
条8が設けられ、該口部7の開口部分には上述した吐出
口10を設けた中栓9が一体的に嵌着されている。
このようにして成るキャップの容器口部への装着は、
次の通り為される。
即ち、第1図に矢印で示すようにキャップ1を容器6
上からその口部7に被せると、まず容器6の突条8とキ
ャップ1の突条3″が当接し、キャップ1の下方への移
動が阻止される。この状態でキャップ1を下向きに押圧
すれば、上記突条同士が競り合い、一方の突条3″,3″
が設けられたキャップ1の内周壁3,3は、その下端が強
制拡開される。よって、該突条3″,3″は上記突条8を
乗り越え、その位置で内周壁3,3が自身の弾性復元力で
原状に復帰するので、該突条8と係合し、キャップ1は
容器6の口部7に脱落不可に装着されるものである。同
時にこの時、キャップ1の裏面に設けた封止突部5は、
中栓9の吐出口10に密着し、容器6の内容物を漏洩不可
に保持する。
このようにしてキャップは、容器の口部に装着され
る。
一方、第4図の矢印のようにキャップの可撓性を利用
して外周壁2を両側から指先で相対的に強くつまむよう
にして加圧すると、加圧された外周壁2内側の山形突起
2′,2′は内周壁3,3の間隙内に侵入して該内周壁3,3の
下端を拡開方向に押動するので、該内周壁3,3の内側に
形成された突条3″,3″は、容器口部7に形成された突
条8との係合状態が解除され、このことによりキャップ
1は容器6の口部7から容易に引き抜かれるものであ
る。
尚、上記操作の際、内周壁3の端部に連続形成された
突片3′が、第4図に示すように外周壁2の内面に当接
するので、外周壁2のそれ以上の変形は防止されること
となり、外周壁が過大変形して損傷することを防止する
ようにしている。
第5図は、本考案の他の実施例を示しており、外周壁
を楕円形に形成したものである。このようにすれば、外
周壁の押圧変形か容易となり、キャップの離脱がより容
易となるものである。
又、第6図は更に他の実施例を示しており、山形突起
を外周壁をへこませることにより形成したものである。
この場合は、金型製作及び成形がより容易に成ると共
に、押圧操作部分が外部から容易に確認し得るものであ
る。
本考案の容器とキャップの取付構造は、以上の通りで
ある。
尚、本実施例では、内周壁の端部に突片を連続形成
し、外周壁の過大な変形を防止するようにした例を示し
たが、内周壁が外周壁の山形突起で押動可能な構成であ
れば良く、該突片は必ずしも設ける必要は無い。
更に、実施例では密封性を向上させる為、キャップの
裏面に封止突部を設けた例を示したが、この封止突部は
本考案が要部とするものではなく、その形状は容器の吐
出口の形状に応じて適宜変更可能であり、或はこのよう
な封止突部を設けず、キャップの裏面に別途シール部材
を貼着することとしても良い。
<考案の効果> 以上の通り、本考案の容器とキャップとの取付構造で
は、内周壁を拡げて突条の係合を解除することとしてい
るので、突条に無理な力が作用せず、開栓が容易である
と共に、突条の摩耗による嵌合強度の低下等の機能低下
をきたす恐れもない。よって、操作性が向上すると共
に、閉栓がより確実になる。更に、従来は使用できなか
った軟質な容器においても使用可能であり、対応度が向
上して利用範囲も広がるという多くの優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示すキャップと容器の斜
視図、 第2図は、同上、キャップの断面図、 第3図は、同上、キャップの底面図、 第4図は、同上、キャップ変形状態の説明図、 第5図は、他の実施例を示すキャップの裏面図、 第6図は、更に他の実施例を示すキャップの要部裏面
図、 第7図は、従来例の半縦断面図である。 1……キャップ、2……外周壁 2′……山形突起、3……内周壁 3″……突条、6……容器 7……口部、8……突条

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向の直線動作によってキャップを装
    着もしくは離脱させるようにした容器とキャップの取付
    構造において、 容器は口部の外周に突条が設けられ、 キャップは可撓性を有し、内周に上記突条と係合可能な
    突条が設けられ、かつ二つに分割された内周壁と、該内
    周壁と所定距離々間し、該内周壁の分割間隙に先端が臨
    む一対の山形突起が内方に突設された外周壁とを有し、 内周壁の突条と容器口部の突条の係合により、容器口部
    にキャップが取り付けられ、キャップの側面押圧によ
    り、山形突起が内周壁の分割間隙に侵入して該内周壁の
    下端を拡開し、前記突条同士の係合を解除するようにし
    たことを特徴とする容器とキャップの取付構造。
JP1990044485U 1990-04-24 1990-04-24 容器とキャップの取付構造 Expired - Fee Related JP2521811Y2 (ja)

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JP6238031B2 (ja) * 2016-06-15 2017-11-29 三洋化学工業株式会社 容器

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