JP4524975B2 - 容器取付け用カバー体ならびにこの容器取付け用カバー体を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装用容器(各種内容物を収納したエアゾール式・ポンプ式の容器など)と結合する内側筒状部、およびこれと一体の外側筒状部を備えた容器取付用カバー体に関する。
【0002】
特に、内容物を使いきった後に包装容器とカバー体とを分別廃棄したり再使用する際には、もともと容器側と強く結合しているカバー体を所定の取り外し操作によって当該容器から比較的容易に取り外せるようにし、かつ、容器使用者が無意識にこの取り外し操作(と同様の操作)に着手した際には、カバー体が容器から外れにくいようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】
一般に、容器上面(開口部側)にカバー体を嵌合させた形式のエアゾール容器やポンプ容器などでは、使用中にカバー体が容器の開口部から外れることがないように両者を強く結合している。
【0004】
内容物を使いきった後の容器とカバー体とを分別処理できるようにしたものとしては、例えば特開平10−167356号公報や特開2000−25804号公報で開示のものがある。
【0005】
これらの容器取付用カバー体は、
・周面部分の一部が欠落した形で容器に嵌合する内側筒状部と、これと一体の外側筒状部とを備え、
・少なくともこの欠落範囲の両端側に、内側筒状部と外側筒状部とを接続するリブをそれぞれ設け、
・外側筒状部の外周面の当該欠落範囲と対応する部分を押圧し、当該外側筒状部の下端部が容器本体の肩斜面に案内される態様で内側筒状部を変形させることにより、容器と内側筒状部との嵌合状態を解除している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記容器取付用カバー体は、通常の製品段階では容器に強く結合し、利用者などが外側筒状部の所定部分(欠落範囲対応部分)を内側に押圧すると容器から外れるため、容器の中身を使い切ったときの分別処理や再利用に適している。
【0007】
しかしながら、例えば内容物を噴霧している利用者が無意識に上記所定部分を内側に押圧するとカバー体が容器から外れてしまう可能性があった。
【0008】
本発明は、このような利点を持つ容器取付用カバー体の、
(1) 分別操作時の上記所定部分(外側筒状部)に対する押圧力のどの程度が内側筒状部まで伝わるか、換言すれば当該押圧力の中でもっぱら外側筒状部を変形させることに作用する(内側筒状部の変形には作用しない)のはどの程度か
(2) この押圧力を受けたときの内側筒状部の変形のしやすさ
(3) 分別操作時に容器本体の肩斜面に案内される外側筒状部の変形のいわば自由度
(4) 利用者が意識してカバー体を外すときと無意識にカバー体に触れるときの押圧時間や押圧力の差(前者≫後者)
などの点を考慮した各種態様のリブや切欠部を形成した内側筒状部を試作した結果に基づくものである。
【0009】
その目的は、容器取付用カバー体と容器との結合の程度を特に減少させずに、内容物使用済後の分別廃棄などに際して利用者が意識的にカバー体を押圧するときには当該カバー体の(容器からの)取外し操作をより簡単で確実なものにすることである。
【0010】
また、利用者が無意識にカバー体に触って押圧したときには、その程度の時間や力ではカバー体が容器から外れないようにすることである。
【0011】
本発明は、この課題を次のようにして解決する。
(1)図2,図6,図7に対応:
外部空間への放出用内容物が収納されて肩斜面を有する容器(例えば後述の金属製容器4)との結合機能を備えて周方向の一部に欠落範囲(例えば後述の欠落範囲22a,62a)を有する内側筒状部(例えば後述の内側筒状部22,62)と、当該欠落範囲に対応した外周面部分がカバー体取外し用操作部分(例えば後述の突状操作部21b,61b)として作用する外側筒状部(例えば後述の外側筒状部21,61)と、当該内側筒状部および当該外側筒状部の間に形成されてそれぞれの筒状部と一体の天井部(例えば後述の天井板23,63)とからなり、かつ、容器内容物を外部空間に放出する容器使用時にも当該容器と当該内側筒状部との結合状態が維持される容器取付け用カバー体(例えば後述のプラスチックカバー体2,6)において、
前記内側筒状部は、
前記欠落範囲の端側部分に、前記外側筒状部に向き、当該外側筒状部から分離して前記天井部に連結された形の外向きリブ(例えば後述の外向きリブ22b,62b)を有し、
前記外側筒状部は、
前記カバー体取外し用操作部分への操作にともなって前記容器の肩斜面(例えば後述の肩斜面41a)に案内されながら内側に移動する当該カバー体取外し用操作部分の側の下端部(例えば後述の下端部21a,61a)を備え、
前記操作の際に前記外向きリブと当接する凸状部が形成されていない形状の内周面を有している、
ものを用いる。
(2)図6および図7に対応:
上記(1)において、前記内側筒状部は、
前記欠落範囲の両端である各欠落端部(例えば後述の端部62j)から周方向に続く容器結合用の第1,第2の短尺部分(例えば後述の短尺部分62i)と、
当該第1,第2の各短尺部分の当該欠落範囲から遠い方の短尺端部(例えば後述の端部62k)のそれぞれから当該周方向に続く第1,第2の切欠部分(例えば後述の切欠部62f)と、
当該第1,第2の各切欠部分の当該欠落範囲から遠い方の切欠端部(例えば後述の端部62h)のそれぞれから当該周方向に続く容器結合用の長尺部分(例えば後述の長尺部分62g)と、を有しているものを用いる。
(3)上記(2)において、前記短尺端部は、
前記カバー体取外し用操作部分への操作に基づいて前記外側筒状部の方に変位する位置に設定されているものを用いる。
【0013】
本発明は上述のように、容器と結合する内側筒状部およびこれと一体の外側筒状部からなる合成樹脂製の容器取付用カバー体の、内側筒状部の端側部分(欠落範囲の端部分)に、外向きリブを、それが外側筒状部に連結しない状態で形成している。
【0014】
また、内側筒状部に切欠部分を形成し、この切欠部分によって生成される壁状部分の少なくとも切欠部分側端部と容器側との間の結合の程度がカバー体取り外し操作の際に弱まるようにしている。
【0015】
また、利用者が外側筒状部の操作部を意識的に押圧して容器取付用カバー体と容器とを分離しようとする場合には、このときの所定の押圧力や押圧時間に基づく外向きリブの変位が内側筒状部に作用してこれを変化させ、容器取付用のカバー体と容器との結合が解除される。
【0016】
また、利用者の意識的な容器取付用カバー体の分離動作にともなう外向きリブの変位が内側筒状部の切欠部分側端部にも作用して、この部分を外側筒状部の方に変化させ、これをとっかかりにして容器取付用のカバー体と容器との結合が解除される。
【0017】
また、外向きリブを形成することにより、内側筒状部の欠落範囲から当該リブと対向する外側筒状部にいたる当該カバー体部分の剛性を大きくし、取外し操作時の外側筒状部に対する押圧力が内側筒状部へ効率的に伝わるようにしている。
【0018】
また、外向きリブを外側筒状部から分離させることにより、内側筒状部自体の変形の自由度を高め、取外し操作時の押圧力を外側筒状部から受けた内側筒状部自体が変形しやすいようにしている。
【0019】
また、この分離形態により、後述のように、取外し操作時に容器本体の肩斜面から上方向成分の力を受ける外側筒状部のいわば変形の自由度も高め、この外側筒状部が当該肩斜面にスムーズに案内されるようにしている。
【0020】
また、このような押圧力の内側筒状部への効率的な伝達や、内側筒状部および外側筒状部それぞれの変形のしやすさが確保される結果、容器取付用カバー体は、その外側筒状部の所定部分(例えば後述の突状操作部21b)を積極的に押圧したとき、容器から確実に外れる。
【0021】
また、外向きリブは外側筒状部から分離されているので、例えば利用者が誤って無意識に前述の所定部分に触って押圧した程度の短い時間・小さい押圧力では内側筒状部が本来のカバー体の取外し操作のように変形することはなく、カバー体が容器から外れることはない。
【0022】
また、外向きリブの個数は任意であり、その形成位置も上記欠落範囲の端側部分の範囲内で任意である。
【0023】
また、望ましいリブ形態は、後述の実施の形態で示すように、内側筒状部の欠落範囲の周方向中央部と筒状部中心とを結ぶ中心線に対して線対称となる位置に形成した対の外向きリブである。
【0024】
また、内側筒状部に何個の切欠部分を形成するかは任意である。
【0025】
また、本発明は、各種材質の容器(例えば金属製,合成樹脂製などの容器)のカバー体を対象にしている。カバー体も合成樹脂製のものに限定されない。例えばアルミニウム,ブリキ,ステンレス,ファイバー,その他の合金などの金属製,ガラス製のものでもよい。
【0026】
なお、内側筒状部の、容器との結合部分にこの結合力を減じるための変更を加えないことは勿論である。例えば、上記(1)における結合の程度は従前のままである。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1乃至図10を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0028】
図1(a) は内向きリブを形成したプラスチック製カバー体の底面図,図1(b) はこのプラスチック製カバー体を金属製のエアゾール容器に嵌合させた状態の断面図をそれぞれ示している。当該断面図は、(a) の破断線A−A′に対応する。
【0029】
図2(a) は外向きリブを形成したプラスチック製カバー体の底面図,図2(b) はこのプラスチック製カバー体を金属製のエアゾール容器に嵌合させた状態の断面図をそれぞれ示している。当該断面図は、(a) の破断線B−B′に対応する。
【0030】
図3は、図1の嵌合状態のプラスチック製カバー体をエアゾール容器から取り外すときの当該カバー体の状態変化を示している。
【0031】
図1乃至図3において、
1は内向きリブを形成したプラスチック製カバー体,
11はプラスチック製カバー体1の外側筒状部,11aは当該外側筒状部の内周面に(後述の内側筒状部12から分離される態様で)形成した内向きリブ,11bは当該外側筒状部の環状の下端部,11cはプラスチック製カバー体1と容器側との嵌合状態を解除するための突状操作部,
12はプラスチック製カバー体1の内側筒状部, 12aは当該内側筒状部の周面部分の欠落範囲, 12bは当該内側筒状部の周方向端部,12cは容器側と嵌合する突状部,
13は外側筒状部11および内側筒状部12のそれぞれと一体になった環状の天井板,
14は内側筒状部12の上方に続く上側筒状部,14aは当該上側筒状部の天井側の開口部分,
2は外向きリブを形成したプラスチック製カバー体,
21はプラスチック製カバー体2の外側筒状部,21aは当該外側筒状部の環状の下端部,21bはプラスチック製カバー体1と容器側との嵌合状態を解除するための突状操作部,
22はプラスチック製カバー体1の内側筒状部, 22aは当該内側筒状部の周面部分の欠落範囲, 22bは当該内側筒状部の周方向端部に(外側筒状部21から分離される態様で)形成した外向きリブ,22cは当該内側筒状部の内周面に形成した容器嵌合用の突状部,22dは周方向端部,22eはリブ22bと外側筒状部21の内周面との間の隙間,
23は外側筒状部21および内側筒状部22のそれぞれと一体になった環状の天井板,
24は内側筒状部22の上方に続く上側筒状部,24aは当該上側筒状部の天井側の開口部分,
3はスパウト,31は当該スパウトの通路部,32は容器の使用モードを設定するための操作部,33は当該スパウトと上側筒状部との接続片,
4は金属製のエアゾール容器,41は容器本体,41aは当該容器本体の肩斜面,42は当該容器本体に固定された金属製のマウンテンキャップ、43はスパウト3の内容物通路部31の上流側端部と嵌合したステム,44は当該肩斜面の上端部分(当該マウンテンキャップのカール部の下側に続く部分)に形成される環状凹部,
をそれぞれ示している。
【0032】
なお、プラスチック製カバー体1,2の材質は、ポリプロピレン,ポリエチレンなどであり、エアゾール容器4はアルミ缶やブリキ缶などである。
【0033】
内側筒状部12,22の欠落範囲12a,22aの中心角度(カバー体の中心と周方向端部12b,22dのそれぞれとを結ぶ線分間の角度)は30°〜100°である。
【0034】
図1および図2のプラスチック製カバー体1,2は、それぞれの内側筒状部12,22の突状部12c,22cが容器側の環状凹部44と嵌合した状態になっている。
【0035】
ここで、スパウト3の操作部32を押圧すると、当該スパウトは接続片33をいわば支点にして図面上の反時計方向に回動し、ステム43もこれと同じ方向に傾く。
【0036】
このステム43の傾動により、それまでステムラバーで塞がれていたステム孔部(図示省略)が開いて金属製容器4の内容物が通路部31を介して外部空間に出力される。
【0037】
図3に示すように、プラスチック製カバー体付きの容器を分別廃棄するため、当該カバー体の外側筒状部11,21の突状操作部11c,21bをそれぞれ押圧すると、
・その押圧力が、内向きリブ11aや外向きリブ22bを介して内側筒状部12,22の周方向端部に作用し、
・この作用に基づく内側筒状部12,22の変形によって、当該変形部分の突状部12c,22cと容器側の環状凹部44との嵌合の程度が小さくなる。
【0038】
このとき、次の変形動作も生じていると考えられる。
・先ず、外側筒状部11,21の当該押圧部分が内側筒状部12,22の方に変位して外側筒状部の突状部操作部近辺はフラット状に近づき、
・外側筒状部11,21の突状操作部11c,21bに続く部分は外側方向に変位し、
・この外側筒状部11,21の変形に応じて内側筒状部12,22も外側方向に変位し、
・当該変形部分の突状部12c,22cと容器側の環状凹部44との嵌合の程度が小さくなる。
【0039】
また、
・外側筒状部11,21の、突状操作部11c,21bの側の下端部11b,21aが容器本体41の肩斜面41aに案内されながら内方に移動し、このとき当該下端部は肩斜面41からの作用によって上方向成分の力を受け、
・さらには、外側筒状部11,21の突状操作部11c,21bは利用者の押圧操作自体によっても上方向成分の力を受ける。
【0040】
このように内側筒状部12,22が変形したり、外側筒状部11,21の突状操作部側が上方向にいわば変位することによって、当該内側筒状部と容器側の環状凹部44との嵌合が解除されていく。すなわちプラスチック製カバー体1,2を金属製容器4から分離することができる。
【0041】
ここで、肩斜面41aからの上方向成分の力は、プラスチック製カバー体1,2の各リブの次のような剛性化機能により、一段と強いものになっていると考えられる。
【0042】
すなわち、
・プラスチック製カバー体1の場合、内向きリブ11aによって連結された、外側筒状部11と天井部13との部分の剛性は、これに続く(当該リブを設けていない)天井板13と上側筒状部14との部分のそれよりも大きく、
・プラスチック製カバー体2の場合、外向きリブ22bによって連結された、内側筒状部22と天井部23との部分の剛性は、これに続く(当該リブを設けていない)天井板23と外側筒状部21との部分のそれよりも大きい。
【0043】
そのため、いずれのカバー体も、天井板に対して、外側筒状部および内側筒状部(上側筒状部)の一方が他方よりもいわばリジッドな状態となる。
【0044】
これにより、取外し操作の際、各カバー体の外側筒状部は、肩斜面41aに沿ってスムーズに移動して上方向成分の力を効率的に受けることができる。
【0045】
例えば内向きリブ11aを有するプラスチック製カバー体1は、その突状操作部11cが押圧されたとき、当該内向きリブ近辺の天井板13と外側筒状部11との部分は元のリジッドな形状を保持し、これに続く天井板13と上側筒状部14,内側筒状部12との境界部分が(下端部11bが上動するように)いくらか変形する。プラスチック製カバー体2も、これと同じように、天井板23と外側筒状部21との(外向きリブ22bを有していない)境界部分がいくらか変形する。
【0046】
このような変形作用も加味されて、外側筒状部11の突状操作部11cに続く下端部11bの部分が容器本体41の肩斜面41aに沿ってスムーズに移動できるものと考えられる。
【0047】
図1に示すように、プラスチック製カバー体1のリブ11aの先端部は内側筒状部12の欠落範囲12a(仮想面)から外方に離れている。また、図2に示すようにプラスチック製カバー体2のリブ22bと外側筒状部21の内周面との間には隙間22eが形成されている。そのため利用者が無意識に突状操作部11c,21bを押圧した程度ではプラスチック製カバー体1,2は容器本体41から外れない。
【0048】
例えば利用者が誤って(無意識に)外側筒状部21の突状操作部21bを触って押したとしても一般にその時間は短く、また押圧力が小さいので内側筒状部22が本来のカバー体取り外し操作時のように変形することはなく、したがって実用的にはこの無意識な押圧によりエアゾール容器4の使用中に突状部22cと容器4との結合が解除され、カバー体2が外れることはない。プラスチック製カバー体1も同様である。
【0049】
図示のように、
・内側筒状部12の欠落範囲12aの周方向中央部と筒状部の中心とを結ぶ中心線上に内向きリブ11aを形成する、
・欠落範囲22aの周方向中央部と筒状部の中心とを結ぶ中心線上の対称位置に外向きリブ22bを形成する、
と、突状操作部11c,21bの周方向の両側部分において上述の変形作用や変位作用が対称的にバランスよく生じるので、内側筒状部12,22と容器側の環状凹部44との分離操作をよりスムーズに行なえる。
【0050】
また、外向きリブ22bの端部を外側筒状部21と略平行になるようなテーパ面とし、外側筒状部21の押圧力をリブのテーパ面全体で受けることによってより効率的に内側筒状部22を外側方向に変位させるようにしてもよい。
【0051】
図4および図6のカバー体は、それぞれ図1および図2のカバー体の内側筒状部に切欠部を形成したものである。
【0052】
図4(a) は外側筒状部に内向きリブを設け、内側筒状部に切欠部を形成したプラスチック製カバー体の底面図,図4(b) はこのプラスチック製カバー体を金属製のエアゾール容器に嵌合させた状態の断面図をそれぞれ示している。当該断面図は、(a) の破断線C−C′に対応する。
【0053】
図5は図4の嵌合状態のプラスチック製カバー体をエアゾール容器から取外すときの当該カバー体の状態変化を示している。
【0054】
図6(a) は内側筒状部の外向きリブと切欠部を形成したプラスチック製カバー体の底面図,図6(b) はこのプラスチック製カバー体を金属製のエアゾール容器に嵌合させた状態の断面図をそれぞれ示している。当該断面図は、(a) の破断線D−D′に対応する。
【0055】
図7は図6の嵌合状態のプラスチック製カバー体をエアゾール容器から取外すときの当該カバー体の状態変化を示している。
【0056】
図4乃至図7において、
5は内向きリブと切欠部を形成したプラスチック製カバー体,
51はプラスチック製カバー体5の外側筒状部,51aは当該外側筒状部の内周面に(後述の内側筒状部52から分離される態様で)形成した内向きリブ,51bは当該外側筒状部の環状の下端部,51cはプラスチック製カバー体5と容器側との嵌合状態を解除するための突状操作部,
52はプラスチック製カバー体5の内側筒状部, 52aは当該内側筒状部の周面部分の欠落範囲, 52bは容器側と嵌合する突状部,52cは突状操作部51c側に二ヶ所形成した切欠部,52dは切欠部52cにより分離された内側筒状部52の長尺部分,52eは長尺部分の端部,52fは切欠部52cにより分離された内側筒状部52の短尺部分,52gは短尺部分の突状操作部51c側端部,52hは短尺部分の切欠部52c側端部,
53は外側筒状部51および内側筒状部52のそれぞれと一体になった環状の天井板,
54は内側筒状部52の上方に続く上側筒状部,
55は操作釦のガイド部,
6は外向きリブと切欠部を形成したプラスチック製カバー体,
61はプラスチック製カバー体6の外側筒状部,61aは当該外側筒状部の環状の下端部,61bはプラスチック製カバー体6と容器側との嵌合状態を解除するための突状操作部,
62はプラスチック製カバー体6の内側筒状部, 62aは当該内側筒状部の周面部分の欠落範囲, 62bは当該内側筒状部の周方向端部に(外側筒状部61から分離される態様で)形成した外向きリブ,62cは当該外向きリブに形成した外側筒状部61と略平行のテーパ面,62dはリブ62bのテーパ面62cと外側筒状部61との間の隙間,62eは内側筒状部の内周面に形成した容器嵌合用の突状部,62fは突状操作部61b側に二ヶ所形成した切欠部,62gは切欠部62fにより分離された内側筒状部62の長尺部分,62hは長尺部分の端部,62iは切欠部62fにより分離された内側筒状部62の短尺部分,62jは短尺部分の突状操作部61b側端部,62kは短尺部分の切欠部62f側端部,
63は外側筒状部61および内側筒状部62のそれぞれと一体になった環状の天井板,
64は内側筒状部62の上方に続く上側筒状部,
65は後述の操作釦7のガイド部,
7は操作釦,7aは内容物の放出用通路,7bは放出口,
をそれぞれ示している。
なお、他の参照番号は図1および図2と同一である。
【0057】
プラスチック製カバー体5,6の材質は、前述のプラスチック製カバー体1,2と同様に、ポリプロピレン,ポリエチレンなどであり、エアゾール容器4はアルミ缶やブリキ缶などである。
【0058】
内側筒状部52,62の欠落範囲52a,62aの中心角度(カバー体の中心と周方向端部52g,62jのそれぞれとを結ぶ線分間の角度)は30°〜100°である。
【0059】
図4(a) に示すように、プラスチック製カバー体5の内側筒状部52は、欠落範囲52aと切欠部52cによって短尺部分52fと長尺部分52dに分離され、突状操作部51cの周方向中央部分とカバー体5の中心とを結ぶ線を軸に対称形状となっている。
【0060】
図4(b) に示すように、プラスチック製カバー体5をマウンテンキャップ42の上側から押込むと、長尺部分52dや短尺部分52fはその弾性力によりマウンテンキャップ42の外周面に押圧されて一旦外側に押し広げられ、突状部52bは環状凹部44に嵌合し、プラスチック製カバー体5を容器4に取り付けることができる。
【0061】
マウンテンキャップ42の環状凹部44と嵌合する突状部52bは図1のプラスチックカバー体1に比べて切欠部52cの分だけ少ないが、両者は強く嵌合しているので通常の使用状態ではプラスチック製カバー体5が容器4から外れることはない。
【0062】
ここで、操作釦7を押圧すると、ステム43が下動してそれまでステムラバーで塞がれていたステム孔部(図示省略)が開いて容器4の内容物が操作釦の内容物放出用通路7aを通過して放出口7bから外部空間に出力する。
【0063】
図5に示すように、内容物を使い切った後の分別廃棄時には、プラスチック製カバー体5の突状操作部51cを上内側方向へ押圧すると、
・先ず、外側筒状部51の当該押圧部が内側筒状部52の方に変位し、
・これにともなって外側筒状部51の当該押圧部から周方向に続く(切欠部52cの対向範囲を含む)部分が外側方向に変位し、
・この外側筒状部51の変形に応じて、当該外側筒状部と一体の内側筒状部52の切欠部52c側も外側方向に変位する。
【0064】
その結果、短尺部分52fの切欠部側端部52hや長尺部分52dの端部52eとこれに対応した容器4側の環状凹部44との嵌合の程度が小さくなる。
【0065】
また、
・突状操作部51c側の下端部51bが容器本体41の肩斜面41aから受ける上方向への作用、
・利用者の上方向への押圧操作、
により、一旦、短尺部分52fの切欠部側端部52hや長尺部分52dの端部52eでの突状部52bと環状凹部44との嵌合が小さくなると、これをとっかかりとして突状部52bは徐々にマウンテンキャップ42に乗り上げていき、プラスチック製カバー体5を容器4から分離することができる。
【0066】
また、内向きリブ51aで連結された付近の外側筒状部51と天井板53との部分の剛性は、これに続く天井板53と上側筒状部54との部分よりも大きく、天井板53に対して外側筒状部51の方が上側筒状部54よりもリジッドな状態なので、突状操作部51cが押圧されたとき、内向きリブ51a近辺の天井板53と外側筒状部51との部分はこのリジッドな形状を保持し、これに続く天井板53と上側筒状部54,内側筒状部52との境界部分が(下端部51bが上動するように)いくらか変形する。
【0067】
このような変形作用も加味されて、取り外し操作の際、カバー体5の外側筒状部51の下端部51bが容器本体41の肩斜面41aに沿ってスムーズに移動し、上方向成分の力を効率的に受ける。
【0068】
図6(a) に示すように、プラスチック製カバー体6の内側筒状部62には、二ヶ所の切欠部62fが形成され、欠落範囲62aと切欠部62fによって短尺部分62iと長尺部分62gに分離されている。
【0069】
また、外向きリブ62bには外側筒状部61と略平行のテーパ面62cが形成されている。そして、この外向きリブ62b,欠落範囲62a,切欠部62fなどを形成した内側筒状部62は、突状操作部61bの周方向中央部分とカバー体6の中心とを結ぶ線を軸に対称となっている。
【0070】
図6(b) に示すように、プラスチック製カバー体6をマウンテンキャップ42の上側から押込むと、図4のカバー体5と同様に、長尺部分62gや短尺部分62iの突状部62eが環状凹部44に嵌合し、プラスチック製カバー体6を容器4に取り付けることができる。
【0071】
このとき、長尺部分62gや短尺部分62iの突状部62eと容器4の環状凹部44との結合は充分であり、通常の使用状態でプラスチック製カバー体6が容器4から外れることはない。
【0072】
図7に示すように、内容物を使い切った後の分別廃棄時には、プラスチック製カバー体6の突状操作部61bを上内側方向へ押圧すると、
・先ず、外側筒状部61の当該押圧部分が内側筒状部62の方に変位して、当該外側筒状部の内周面が外向きリブ62bのテーパ面62cに当接し、
・この当接後は、強い当該押圧力が突状操作部61b・外向きリブ62bを介して内側筒状部62にも積極的に作用する。
【0073】
特にこの当接後の突状操作部61bの押圧作用により、
・外側筒状部61の突状操作部61b近辺がフラット状へと変形し、
・これにともなって外側筒状部61の当該押圧部から周方向に続く(切欠部62fの対向範囲を含む)部分が外側方向に変位し、
・この外側筒状部61の変形に応じて、当該外側筒状部と一体の内側筒状部62の切欠部62f側も外側方向に変位する。
【0074】
その結果、短尺部分62iの切欠部側端部62kや長尺部分62gの端部62hとこれに対応した容器4側の環状凹部44との嵌合の程度が小さくなる。
【0075】
また、突状操作部61b側の下端部61aが容器本体41の肩斜面41aから受ける上方向への作用や利用者の上方向への押圧操作などにより、一旦、短尺部分62iの切欠部側端部62kや長尺部分62gの端部62hで突状部62eと環状凹部44との嵌合が小さくなると、これをとっかかりとして突状部62eは徐々にマウンテンキャップ42に乗り上げていき、プラスチック製カバー体6を容器4から分離することができる。
【0076】
また、外向きリブ62b近くの内側筒状部62と天井板63との部分の剛性は、これに続く天井板63と外側筒状部61との部分の剛性よりも大きく、天井板63に対して内側筒状部62(上側筒状部64)の方が外側筒状部61よりもリジッドな状態なので、突状操作部61bが押圧されたとき、外向きリブ62b近辺の天井板63と内側筒状部62との部分はこのリジッドな形状を保持し、これに続く天井板63と外側筒状部61との境界部分が(下端部61aが上動するように)いくらか変形する。
【0077】
このような変形作用も加味されて、取り外し操作の際、カバー体6の外側筒状部61の下端部61aが容器本体41の肩斜面41aに沿ってスムーズに移動し、上方向成分の力を効率的に受ける。
【0078】
また、テーパ面62cは外側筒状部61と略平行なので、突状操作部61bを押圧したときの外側筒状部61の変形作用をテーパ面62c全体で受けることができ、突状部操作部61bの押圧力は効率的に内側筒状部62を外側方向に変位させる。
【0079】
なお、内側筒状部と容器側との嵌合の解除に必要な押上荷重として図10の値を検証したが、内側筒状部12,22,52,62や上記境界部分の変形作用および外側筒状部11,21,51,61の上方向への変位作用のそれぞれが当該解除にどの程度関係しているかは明確でない。
【0080】
図4に示すように、プラスチック製カバー体5のリブ51aの先端部は、それぞれ内側筒状部52の欠落範囲52a(仮想面)から外方に離れている。また、図6に示すように、プラスチック製カバー体2のリブ62bと外側筒状部61の内周面との間には隙間62dが形成されている。
【0081】
そのため、前述のように(図1,図2参照)利用者がエアゾール容器4の使用中に無意識に突状操作部51c,61bを触って押圧したとしてもその程度の時間・力では突状部52b,62eと容器4との結合が解除されることはなく、プラスチック製カバー体5,6は容器本体41から外れない。
【0082】
また、前述のように、
・突状操作部51cの周方向中央部分とカバー体5の中心とを結ぶ中心線を軸に内側筒状部52の形状が対称となるように、内向きリブ51a,欠落範囲52a,切欠部52cを形成する、
・突状操作部61bの周方向中央部分とカバー体6の中心とを結ぶ中心線を軸に内側筒状部62の形状が対称となるように、外向きリブ62b,欠落範囲62a,切欠部62fを形成する、
と、突状操作部51c,62bの周方向の両側部分において上述の変形作用や変位作用が対称的にバランスよく生じるので、内側筒状部52,62と容器側の環状凹部44との分離操作をよりスムーズに行なえる。
【0083】
以上の各カバー体はポンプ容器にも用いられ、図1〜図7の各エアゾール容器の場合と同様の動作により当該カバー体を容器本体から取外すことができる。
【0084】
図8は、プラスチック製またはガラス製のポンプ容器用のプラスチック製カバー体を示しており、内側筒状部や内向きリブなどの構成は図1のプラスチック製カバー体と同様である。
【0085】
図9は、図8のプラスチック製カバー体をプラスチック製またはガラス製のポンプ容器に取り付けた状態の断面図を示している。
【0086】
図8および図9において、
8はポンプ容器用のプラスチック製カバー体,
81は外側筒状部,81aは内向きリブ,81bは環状の下端部,81cは容器側との嵌合状態を解除するための突状操作部,
82は内側筒状部,82aは周面部分の欠落範囲,82bは周方向端部側の外周面,82cは容器側と嵌合する突状部,
9はプラスチック製またはガラス製のポンプ容器本体,91は当該容器本体の肩斜面,92は当該肩斜面の上端側の筒状開口部,92aは(内側筒状部の突状部82cに対応する態様で)当該筒状開口部の外周面に形成したカバー体取付用の環状段部,
10はポンプ機構,
101はノズルを有する放出操作部,
102は当該放出部と嵌合した中間筒状部,
103は当該中間筒状部と嵌合したステム,103aは当該ステムに形成した内容物通過用の孔部,103bは当該ステムの中間鍔部,
104は当該孔部に作用する下流弁,
105はステム103を上方に付勢するスプリング,
106はボール状の上流弁,
107はステム103や各弁などを収納保持するハウジング,107aは当該ハウジングの鍔部,107bは当該ハウジングの外周面に形成した嵌合用の環状凸状部,107cは当該鍔部の下面部分に設けた環状シール部,
108は当該ハウジングと嵌合するとともに放出操作部101および中間筒状部102の上下動を案内し、かつ当該ハウジングの鍔部107aとの間にカバー体8の開口側部分を挟み込む筒状ガイド部,108aは当該筒状ガイド部のスカート部分,108bは当該スカート部分の内周面に形成した(ハウジング107の環状凸状部107bに対応の)嵌合用の環状凹状部,
109はハウジング107に取り付けた内容物通過用のパイプ,
110はカバー体8とポンプ機構10との一体物からなるポンプユニット,
をそれぞれ示している。
【0087】
カバー体8の材質はポリプロピレン,ポリエチレンなどであり、プラスチック製のポンプ容器本体9の材質はPETなどである。なお、カバー体8およびポンプ容器本体9がともにプラスチック製であっても、ポリプロピレンとPETとの組み合わせなどの場合には分別廃棄が望ましい。
【0088】
このように、ポンプ機構10は101〜109の各要素からなり、カバー体8の開口側部分がポンプ機構10の鍔部107aとスカート部分108aとにより挟持された一体物であって、ポンプユニット110の部分が取外し対象の単位となる。
【0089】
この一体構造のポンプユニット110におけるカバー体8は、内側筒状部82の突状部82cがポンプ容器本体9の環状段部92aと嵌合している。
【0090】
取外し操作時のカバー体8には、図1のエアゾール容器のカバー体1と同じように、そのときの操作力が、外側筒状部81の内向きリブ81aなどを介して内側筒状部82に作用する。
【0091】
また、カバー体1の場合と同様に、容器本体9の肩斜面91からの押し上げ力がカバー体8の外側筒状部81に作用する。一方、内向きリブ11aの下端部は内側筒状部12のそれと略同位置であり、これらのリブが肩斜面91に当接することはない。
【0092】
なお、ポンプ機構10の構造自体およびその内容物放出動作は従来のものと同じである。
【0093】
図9のポンプ容器は、放出操作部101を押し下げて内容物をノズルから放出する使用モードのときを示している。
【0094】
このとき、
・放出操作部101,中間筒状部102およびステム103の集合体はスプリング105の付勢力に抗する形で下動し、
・上流弁106は閉状態となり、
・下流弁104は、上流弁106との間の内容物の圧力によりステム103に対して上動し、かつ中間筒状部102に当接した状態、すなわちステム103の孔部103aが開いた状態になっている。
【0095】
下流弁104と上流弁106との間に収納されていた内容物はステム103の下動にともなってその圧力が高くなるので、開状態の孔部103a,ステム103(の内部空間),中間筒状部102を介して放出操作部101のノズルから外部空間に放出される。
【0096】
一方、内容物の放出後に、放出操作部101のそれまでの押し下げ動作を止めると、
・放出操作部101,中間筒状部102およびステム103の集合体はスプリング105の付勢力により図示の位置から上動し、
・下流弁104はその内側下端部がステム103の中間鍔部103bと当接する、すなわち孔部103aが略閉状態になるまでは上動せず、
・この当接後はステム103などと下流弁104が上方向に連動し、
・この下流弁104の閉状態におけるステム103の上動にともなって、下流弁104と上流弁106との間の閉じた空間域の圧力が低下し、
・この空間域の圧力低下にともなって、上流弁106が開状態(下流弁104は閉状態のまま)になる。
【0097】
その結果、容器本体9の内容物がパイプ109および上流弁106を介して上記空間域に流入する。そして、上流弁106は、上記空間域の内容物の圧力と容器本体9のそれとがバランスした時点で閉状態となる。
【0098】
最終的な非使用モードでは、
・下流弁104および上流弁106はともに閉じ、
・下流弁104は、ステム103の中間鍔部103bおよび筒状ガイド部108の下端部のそれぞれと当接して両者にいわば挟まれた状態で停止し、
・ステム103などの上記集合体は、このステムが筒状ガイド部108に当該した状態で停止している。
【0099】
この非使用モードのとき、図9とは違って、中間筒状部102の下端部が下流弁104の上面から離れており、その後の放出操作部101の押し下げ操作時にはこの離間分だけステム103が下流弁104に対して下動する。これにより、孔部103aが図9のように開状態となる。
【0100】
なお、内容物放出用の操作部を前述の各カバー体に対してどのように設定するかは任意であり、回動タイプの操作部(スパウト),当該カバー体から完全に分離された上下動タイプの操作釦やノズルを用いてもよい。
【0101】
図10は、本発明のカバー体および従来のカバー体を容器から取り外すときに必要な押し上げ荷重(最小値)を示している。
【0102】
図10の検証対象物は、表の下側に示したような、
・図1の内向きリブ11aを有するプラスチック製カバー体1(本発明1)
・図2の外向きリブ22bを有するプラスチック製カバー体2(本発明2)
・図6の外向きリブ62bと切欠部62fを有するプラスチック製カバー体6(本発明3)
・内側筒状部の内周面の周方向全体にわたって容器嵌合用の突状部を同じ態様で形成し、かつ内側筒状部の周方向端部のそれぞれと外側筒状部との間に一対のリブを形成したプラスチック製カバー体(従来例)
の4例である。
【0103】
この検証では、金属製容器に取り付けた各プラスチック製カバー体の外側筒状部の突状操作部対する押上荷重を機械的に増やしていって当該カバー体が外れたときの値を求めている。ここでは、上記4形式のプラスチック製カバー体付きの金属製容器をそれぞれ10個用いた。
【0104】
なお、4例のプラスチック製カバー体とも、全体の材質、リブを除く部分の形状は同一である。
【0105】
図10の検証の場合、
・本発明1の取外し押上荷重の平均値は62.4N(ニュートン),最小値は54.3N
・本発明2の取外し押上荷重の平均値は66.9N,最小値は56.8N
・本発明3の取外し押上荷重の平均値は58.7N,最小値は52.3N
・従来例の取外し押上荷重の平均値は83.2N
である。
【0106】
これからも、本発明の容器取付用カバー体は、金属製容器側との嵌合力(この検証物の場合、例えば略40N相当の嵌合力を確保できれば実用的といえる)を十分に保持しつつ、その分別操作時には当該嵌合状態の容器とカバー体とをより確実に分別できることがわかる。
【0107】
なお、図4のプラスチック製カバー体5に対する取外し押上荷重は、図6のプラスチック製カバー体6の場合(上記本発明3の場合)のそれよりも確実に小さな値となる。
【0108】
図1,図2,図4および図6のそれぞれに対応の各カバー体を取り付けたポンプ容器の場合にも、当該カバー体およびポンプ容器本体が図1〜図7のエアゾール容器と同様の態様で嵌合しており、当該ポンプ容器のそれぞれに対するカバー体の取外し押上荷重(最小値)も図10と同一傾向を示す。
【0109】
【発明の効果】
本発明は、このように、容器取付用カバー体(容器と結合する内側筒状部およびこれと一体の外側筒状部)の所定部分に、内向き,外向きの各リブをそれぞれが筒状部間に連結されない態様で形成している。
【0110】
また、内側筒状部に、間欠部を、所定のカバー取り外し操作の際に欠落範囲とこの間欠部によって形成される内側筒状部の間欠部側端部が外側筒状部側に変化するような位置に形成している。
【0111】
これにより、このカバー体と容器との結合の程度は従前のままで、当該カバー体の外側筒状部の取外し用操作部を意識的に強く、また長く押圧した場合には、内向きリブや外向きリブが内側筒状部や内側筒状部の間欠部側端部に作用してこれを変形させ、この部分と容器との結合の程度を弱めて当該カバー体と容器との結合状態の解除を確実にし、カバー体を容器から取り外す再の作業負担の低減化を図ることができる。
【0112】
そのため、容器取付用カバー体を取り付けた容器の使用時の利便性を何ら損なうことなしに、当該容器などの分別廃棄や再利用に際しての作業の効率化を図ることができる。
【0113】
一方、エアゾール容器やポンプ容器の使用者が無意識に当該所定部分の外周面を押圧する場合(本来の取外し操作に比べて、一般的にその押圧力は小さく、その押圧時間も短い)には、外側筒状部の所定部分を押圧してから内向きリブや外向きリブが内側筒状部を変位させるまでの時間遅れに基づき、容器使用中の利用者の無意識な(取り外し操作)でカバー体が容器から外れないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、内向きリブを形成したプラスチック製カバー体を示す説明図である。(a) はこのカバー体の底面図,(b) はこのカバー体を金属製容器に嵌合させた状態の破断線A−A′に対応する断面図をそれぞれ示している。
【図2】本発明の、外向きリブを形成したプラスチック製カバー体を示す説明図である。(a) は底面図,(b) はこのカバー体をエアゾール容器に嵌合させた状態の断面図をそれぞれ示している。当該断面図は、(a) の破断線B−B′に対応する。
【図3】本発明の、図1のプラスチック製カバー体を金属製容器から取り外すときの様子を示す説明図である。
【図4】本発明の、内向きリブと切欠部を形成したプラスチック製カバー体の説明図であり、(a) は底面図,(b) はこのカバー体をエアゾール容器に嵌合させた状態の断面図をそれぞれ示している。当該断面図は、(a) の破断線C−C′に対応する。
【図5】本発明の、図4のプラスチック製カバー体をエアゾール容器から取り外すときの様子を示す説明図である。
【図6】本発明の、外向きリブと切欠部を形成したプラスチック製カバー体の説明図であり、(a) は底面図,(b) はこのカバー体をエアゾール容器に嵌合させた状態の断面図をそれぞれ示している。当該断面図は(a) の破断線D−D′に対応する。
【図7】本発明の、図6のプラスチック製カバー体をエアゾール容器から取り外すときの様子を示す説明図である。
【図8】本発明の、プラスチック製またはガラス製のポンプ容器用のプラスチック製カバー体を示す説明図である。
【図9】本発明の、プラスチック製カバー体をプラスチック製またはガラス製の容器に取り付けた状態の断面図を示している。
【図10】本発明のプラスチック製カバー体および従来のプラスチック製カバーをエアゾール容器から取り外すときに必要な押し上げ荷重(最小値)を示している。
【符号の説明】
1:内向きリブを形成したプラスチック製カバー体
11:外側筒状部
11a:内向きリブ
11b:環状の下端部
11c:容器側との嵌合状態を解除するための突状操作部
12:内側筒状部
12a:周面部分の欠落範囲
12b:周方向端部
12c:容器側と嵌合する突状部
13:環状の天井板
14:上側筒状部
14a:開口部分
2:外向きリブを形成したプラスチック製カバー体
21:外側筒状部
21a:環状の下端部
21b:容器側との嵌合状態を解除するための突状操作部
22:内側筒状部
22a:周面部分の欠落範囲
22b:外向きリブ
22c:容器側と嵌合する突状部
22d:周方向端部
22e:隙間
23:環状の天井板
24:上側筒状部
24a:開口部分
3:スパウト
31:通路部
32:使用モード設定用の操作部
33:上側筒状部との接続片
4:金属製容器
41:容器本体
41a:肩斜面
42:金属製のマウンテンキャップ
43:ステム
44:嵌合用の環状凹部
5:内向きリブと切欠部を形成したプラスチック製カバー体
51:外側筒状部
51a:内向きリブ
51b:環状の下端部
51c:容器側との嵌合状態を解除するための突状操作部
52:内側筒状部
52a:周面部分の欠落範囲
52b:容器側と嵌合する突状部
52c:切欠部
52d:内側筒状部52の長尺部分
52e:長尺部分の端部
52f:内側筒状部52の短尺部分
52g:短尺部分の突状操作部51c側端部
52h:短尺部分の切欠部52c側端部
53:環状の天井板
54:上側筒状部
55:操作釦のガイド部
6:外向きリブと切欠部を形成したプラスチック製カバー体
61:外側筒状部
61a:環状の下端部
61b:容器側との嵌合状態を解除するための突状操作部
62:内側筒状部
62a:周面部分の欠落範囲
62b:外向きリブ
62c:外向きリブに形成したテーパ面
62d:テーパ面62cと外側筒状部61との間の隙間
62e:容器側と嵌合する突状部
62f:切欠部
62g:内側筒状部62の長尺部分
62h:長尺部分の端部
62i:内側筒状部62の短尺部分
62j:短尺部分の突状操作部61b側端部
62k:短尺部分の切欠部62f側端部
63:環状の天井板
64:上側筒状部
65:操作釦のガイド部
7:操作釦
7a:内容物の放出用通路
7b:放出口
8:ポンプ容器用のプラスチック製カバー体
81:外側筒状部
81a:内向きリブ
81b:環状の下端部
81c:突状操作部
82:内側筒状部
82a:欠落範囲
82b:周方向端部側の外周面
82c:突状部
9:プラスチック製またはガラス製のポンプ容器本体
91:肩斜面
92:上端側の筒状開口部
92a:カバー体取付用の環状段部
10:ポンプ機構
101:ノズルを有する放出操作部
102:中間筒状部
103:ステム
103a:内容物通過用の孔部
103b:中間鍔部
104:下流弁
105:スプリング
106:上流弁
107:ハウジング
107a:鍔部
107b:環状凸状部
107c:環状シール部
108:筒状ガイド部
108a:スカート部分
108b:嵌合用の環状凹状部
109:内容物通過用のパイプ
110:ポンプユニット
Claims (5)
- 外部空間への放出用内容物が収納されて肩斜面を有する容器との結合機能を備えて周方向の一部に欠落範囲を有する内側筒状部と、当該欠落範囲に対応した外周面部分がカバー体取外し用操作部分として作用する外側筒状部と、当該内側筒状部および当該外側筒状部の間に形成されてそれぞれの筒状部と一体の天井部とからなり、かつ、容器内容物を外部空間に放出する容器使用時にも当該容器と当該内側筒状部との結合状態が維持される容器取付け用カバー体において、
前記内側筒状部は、
前記欠落範囲の端側部分に、前記外側筒状部に向き、当該外側筒状部から分離して前記天井部に連結された形の外向きリブを有し、
前記外側筒状部は、
前記カバー体取外し用操作部分への操作にともなって前記容器の肩斜面に案内されながら内側に移動する当該カバー体取外し用操作部分の側の下端部を備え、
前記操作の際に前記外向きリブと当接する凸状部が形成されていない形状の内周面を有している、
ことを特徴とする容器取付け用カバー体。 - 前記内側筒状部は、
前記欠落範囲の両端である各欠落端部から周方向に続く容器結合用の第1,第2の短尺部分と、
当該第1,第2の各短尺部分の当該欠落範囲から遠い方の短尺端部のそれぞれから当該周方向に続く第1,第2の切欠部分と、
当該第1,第2の各切欠部分の当該欠落範囲から遠い方の切欠端部のそれぞれから当該周方向に続く容器結合用の長尺部分と、
を有している、
ことを特徴とする請求項1記載の容器取付け用カバー体。 - 前記短尺端部は、
前記カバー体取外し用操作部分への操作に基づいて前記外側筒状部の方に変位する位置に設定されている、
ことを特徴とする請求項2記載の容器取付け用カバー体。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の容器取付け用カバー体を備えている、
ことを特徴とするエアゾール式製品。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の容器取付け用カバー体を備えている、
ことを特徴とするポンプ式製品。
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Patent Citations (5)
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