JP2003063578A - 容器取付用カバー体 - Google Patents

容器取付用カバー体

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JP2003063578A
JP2003063578A JP2001250355A JP2001250355A JP2003063578A JP 2003063578 A JP2003063578 A JP 2003063578A JP 2001250355 A JP2001250355 A JP 2001250355A JP 2001250355 A JP2001250355 A JP 2001250355A JP 2003063578 A JP2003063578 A JP 2003063578A
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container
cover body
tubular portion
peripheral surface
inward
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JP2001250355A
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English (en)
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Takashi Udagawa
貴 宇田川
Toru Kawakami
徹 川上
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Mitani Valve Co Ltd
Original Assignee
Mitani Valve Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済み容器に対するカバー体の取外し操作
を容易にし、かつ、容器利用者の無意識な操作でカバー
体が外れてしまうのを防ぐことを目的とする。 【解決手段】 カバー体1の外側筒状部11には内向き
リブ11a,11bや操作部11dを形成し、欠落範囲
12aを持つ内側筒状部12には容器2と嵌合する突状
部12cを形成している。内向きリブ11aは内側筒状
部から離れているので、操作部11dを押圧すると、先
ず当該リブが変位して内側筒状部の外周面12bに当接
し、その後のさらなる当該押圧操作により内側筒状部1
2は変形して当該変形部分と容器本体2との嵌合の程度
が弱くなる。この押圧時、外側筒状部11は容器の肩斜
面21から上方向の力も受ける。容器使用者が無意識に
操作部11dを押しても、通常その力は小さく、時間も
短いので、内向きリブ11aが内側筒状部12へ当接し
た後の当該筒状部の変形動作までには至らない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装用容器(各種
内容物を収納したエアゾール式・ポンプ式などの容器)
に取り付けられるカバー体に関し、特に周方向の一部が
欠落した形状で容器との周方向結合機能を持つ内側筒状
部、およびこれと一体の外側筒状部を備えた(容器取付
用)カバー体に関する。
【0002】使用済みの包装用容器を分別廃棄したり再
使用する際の作業の効率化を図るためには、もともと容
器側と強く結合しているカバー体を、所定の取外し操作
によって当該容器から比較的容易に取り外せるような構
造にすることが望ましい。
【0003】その一方では、容器使用中の者が無意識に
この取外し操作(と同一の操作)に着手することがあっ
てもカバー体が容器から外れにくいようにすることも必
要であり、本発明は、このようないわば相反する双方の
要請に応えるものである。
【0004】
【従来の技術】一般に、容器上面(開口部側)にカバー
体を嵌合させた形式のエアゾール容器やポンプ容器など
では、使用中にカバー体が容器の開口部から外れること
がないように両者を強く結合している。
【0005】内容物を使いきった後の容器とカバー体と
を分別処理できるようにしたものとしては、例えば特開
平10−167356号公報や特開2000−2580
4号公報で開示のものがある(図4の従来例を参照)。
【0006】これらの容器取付用カバー体は、 ・周方向の一部が欠落した形状であって容器と嵌合する
内側筒状部、およびこれと一体の外側筒状部を備え、 ・少なくともこの欠落範囲の両端側に、内側筒状部と外
側筒状部とを接続するリブをそれぞれ設け、 ・外側筒状部の外周面の当該欠落範囲と対応する部分を
押圧し、当該外側筒状部の下端部が容器本体の肩斜面に
案内される態様で内側筒状部を変形させることにより、
容器と内側筒状部との嵌合状態を解除している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記容器取付用カバー
体は、通常の製品段階では容器に強く結合し、利用者な
どが外側筒状部の所定部分(欠落範囲対応部分)を内側
に押圧すると容器から外れやすいため、容器内容物を使
い切ったときの容器とカバー体との分別・再利用に適し
ている。
【0008】このような利点を持つ容器取付用カバー体
であるものの、例えば内容物を噴霧している利用者が無
意識に上記所定部分を内側に押圧するとカバー体が容器
から外れてしまう可能性があり、この点で改善の余地を
残していた。
【0009】そこで、本発明では、内側筒状部の上記欠
落範囲に対応する外側筒状部に設けるリブを、その先端
部が当該内側筒状部の内周面から分離した態様のものと
して、この分離空間に、いわば内側筒状部への押圧力作
用の時定数を設定することにより、使用済み容器に対す
る本来の取り外し操作の簡単化を図るとともに、容器使
用中における無意識な取外し操作でカバー体が外れてし
まうのを防止することを目的とする。
【0010】すなわち、容器使用中における利用者の無
意識な取り外し操作と、使用済み容器に対するカバー体
の意識的な取り外し操作とでは、利用者のカバー体に対
する押圧力や押圧時間に大きな違いが生じやすい(前者
の押圧力, 押圧時間≪後者の押圧力,押圧時間)ことに
着目したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を次
のようにして解決する。 (1)周方向の一部が欠落し、残りの所定部分で容器と
の周方向の結合機能を持つ内側筒状部(例えば後述の内
側筒状部12,41)、およびこれと一体の外側筒状部
(例えば後述の外側筒状部11,42)からなる容器取
付用カバー体(例えば後述のカバー体1,4)におい
て、前記外側筒状部の内周面の、前記内側筒状部の周方
向端部側の外周面部分(例えば後述の外周面部分12
b,41b)と向かい合う部分に、第1の内向きリブ
(例えば後述の内向きリブ11a,42c)を、その先
端部が当該外周面部分から分離され、かつ、少なくとも
前記外側筒状部の内向きリブ取付部分が内側方向へ変位
したときにはこの分離状態の当該先端部と当該外周面部
分とが当接する態様で形成する。 (2)上記(1)において、前記外側筒状部の内周面
の、前記内側筒状部の欠落範囲(例えば後述の欠落範囲
12a,41a)に対応する部分に、第2の内向きリブ
(例えば後述の内向きリブ11b,42d)を形成す
る。
【0012】本発明は、上記(1)のように、少なくと
も周方向の欠落範囲と結合部分とを持つ内側筒状部、お
よびこれと一体の外側筒状部からなる容器取付用カバー
体の当該外側筒状部に、第1の内向きリブを、通常は内
側筒状部から離れて、取外し操作により変位したときに
は内側筒状部の周方向端部側の外周面部分に当接する、
ように設けている。
【0013】カバー体の取外し操作に際に外側筒状部の
所定部分(内側筒状部の欠落範囲に対応した部分)の外
周面を意識的に強く、また長く押圧した場合には、第1
の内向きリブが内側筒状部に当接した後のさらなる取外
し操作力が主になって当該内側筒状部の一部を外側に変
形させてその変形部分と容器との結合の程度を弱め、こ
れによりカバー体を容器から取り外す際の作業負担の低
減化を図っている。
【0014】一方、エアゾール容器やポンプ容器の使用
者が無意識に当該所定部分の外周面を押圧する場合に
は、本来の取外し操作に比べて、一般的にその押圧力は
小さく、その押圧時間も短いので、第1の内向きリブが
内側筒状部に当接してその後もさらに所定の取外し押圧
力が外側・内側筒状部に作用することは稀である。
【0015】このように外側筒状部の所定部分を押圧し
てから第1の内向きリブが内側筒状部に当接してそれを
変位させるまでの時間遅れに基づき、容器使用中の無意
識な取り外し操作でカバー体が容器から外れることがな
いようにしている。
【0016】また、上記(2)のように、外側筒状部の
上記所定部分(内側筒状部の欠落範囲に対応した部分)
に第2の内向きリブを設けて第1の内向きリブとともに
この所定部分(カバー体取外し時の操作部分)の剛性を
高め、これにより当該操作部分の内側筒状部の方への変
位動作、および後述の容器肩斜面からの作用に基づく外
側筒状部の上方向への変位動作を確実なものとし、カバ
ー体の取外し作業の容易化を図っている。
【0017】第1,第2の内向きリブの個数は任意であ
り、またそれぞれの形成位置も上記内側筒状部の周方向
端部および上記欠落範囲の範囲内において任意である。
【0018】より望ましいリブ形態は、後述の実施の形
態で示すように、内側筒状部の欠落範囲の周方向中央部
と筒状部中心とを結ぶ中心線上に形成した第2の内向き
リブや、当該中心線に対して線対称となる位置に形成し
た対の第1の内向きリブである。
【0019】なお、容器にカバー体を取り付けた状態に
おける両者の結合の程度は従前のままである。
【0020】
【発明の実施の形態】図1乃至図4(a) を参照して本発
明の実施の形態を説明する。図1および図2はエアゾー
ル容器を対象とし、図3および図4(a) はポンプ容器を
対象としている。
【0021】図1(a) は第1,第2の内向きリブを形成
したプラスチック製のカバー体の底面図,図1(b) はこ
のカバー体を金属製容器に嵌合させた状態の断面図をそ
れぞれ示している。当該断面図は、(a) の破断線A−
A′に対応する。
【0022】図2は、図1の嵌合状態のカバー体を金属
製容器から取り外すときの当該カバー体の状態変化を示
している。
【0023】図1および図2において、1は内向きリブ
を形成したプラスチック製のカバー体,11はカバー体
1の外側筒状部,11aは後述の内側筒状部の周方向端
部側の外周面と向かい合う外側筒状部内周面に形成した
第1の内向きリブ,11bは後述の内側筒状部の欠落範
囲の周方向中央部と向かい合う外側筒状部内周面に形成
した第2の内向きリブ,11cは当該外側筒状部の環状
の下端部,11dはカバー体1と容器側との嵌合状態を
解除するための突状操作部,12はカバー体1の内側筒
状部, 12aは当該内側筒状部の周面部分の欠落範囲,
12bは当該内側筒状部の周方向端部側の外周面,12
cは当該内側筒状部の内周面に形成した容器嵌合用の突
状部,13はカバー体1の開口側筒状部,13aは当該
開口側筒状部と内側筒状部12との間に設けたカバー体
変形防止用の7個のリブ,2は金属製の容器本体,21
は当該容器本体の肩斜面,22は当該容器本体の開口部
に取り付けた金属製のマウンテンキャップ、23は当該
肩斜面の上端部(当該マウンテンキャップのカール部の
下側に続く部分)の環状凹部,24は当該容器本体に保
持されて上下動する金属製のステム,3は当該ステムに
嵌合させた操作ボタン,31は当該操作ボタンに形成し
た通路部,をそれぞれ示している。
【0024】カバー体1の材質はポリプロピレン,ポリ
エチレンなどであり、容器本体2の材質はアルミやブリ
キなどである。
【0025】また、カバー体1の第1,第2の内向きリ
ブ11a,11bそれぞれの下端部は内側筒状部12の
それと略同位置である。
【0026】図1のカバー体1は、その内側筒状部12
の突状部12cが容器側の環状凹部23と嵌合した状態
になっている。
【0027】操作ボタン3を下方に押圧すると、ステム
24がスプリング(図示省略)の弾性力に抗して下動す
る。これにより、それまでステムラバー(図示省略)で
塞がれていたステム孔部(図示省略)が開き、容器2の
内容物が通路部31を介して外部空間に出力される。
【0028】図2に示すように、カバー体付きのエアゾ
ール容器を分別廃棄するため、当該カバー体の外側筒状
部11の突状操作部11dを内側・上方に意識して強く
押圧した場合、(1) 先ず、外側筒状部11の当該押圧部
分が内側筒状部12の方に変位して、第1の内向きリブ
11aの先端部分が当該内側筒状部の周方向端部側の外
周面12bに当接し、(2) この当接後も、強い当該押圧
力が突状操作部11d・内向きリブ11aを介して外側
筒状部11および内側筒状部12に積極的に作用する。
【0029】これ、特にこの当接後における突状操作部
11dの押圧作用により、 ・外側筒状部11は、2個の内向きリブ11aの間の周
方向部分の曲率半径が大きくなって(フラット面に近づ
く態様へと変形して)、かつ当該周方向部分の両側に続
く周方向近隣部分が外側へ少しだけ膨らむような、略楕
円状に変形し、 ・この外側筒状部11の変形に応じて、当該外側筒状部
と一体の内側筒状部12も略楕円状に変形する。
【0030】その結果、内側筒状部12の当該変形部分
の突状部12cとこれに対応した容器側の環状凹部23
との嵌合の程度が小さくなる。
【0031】また、 ・外側筒状部11の突状操作部11dの側の下端部11
cが容器本体2の肩斜面21に案内されながら内方に移
動することにより、当該下端部は肩斜面21から上方向
成分の力を受け、 ・さらには、外側筒状部11の突状操作部11dは利用
者の押圧操作自体によっても上方向成分の力を受ける。
【0032】このように内側筒状部12が略楕円状に変
形したり、外側筒状部11の突状操作部側が上方向に変
位することにより、当該内側筒状部の突状部12cと容
器側の環状凹部23との嵌合状態は、当該変形により最
初に嵌合の程度が小さくなる部分をいわば取っかかりに
して、解除されていく。すなわちプラスチック製のカバ
ー体1を金属製の容器本体2から分離することができ
る。
【0033】なお、外側筒状部11のこの上方向への変
位がカバー体1の取外し動作に対して効率的に作用する
のは、内側筒状部12の上記変形部分と容器側との嵌合
の程度が小さくなった以降である。
【0034】すなわち、第1の内向きリブ11aの先端
部分が内側筒状部の外周面12bに当接していない突状
操作部11dの押圧初期段階でも外側筒状部11は上述
の上方向への力を容器肩斜面から受けるが、このとき、
内側筒状部12はまだ当初の嵌合状態のままであり、こ
の上方向への力によって容器本体2から外れることはな
い。
【0035】また、突状操作部11dの意識的な押圧操
作ではなく、エアゾール容器を使用中の者が無意識に突
状操作部11dを押圧した場合は、その時間も短く、そ
の押圧力も本来の取外し操作時のそれより小さいことが
一般的である。
【0036】したがって、実用的には、この無意識な押
圧によりエアゾール容器の使用中にカバー体1が外れる
ことはないといえる。
【0037】なお、外側筒状部11の内向きリブ11
a,11bを設けた(取外し)操作部分は、その剛性
が、当該外側筒状部の他の周方向部分やそれに続く天井
部分よりも大きくなっている。
【0038】そのため、突状操作部11dを例えば図2
の矢印方向に押圧したとき、当該操作部分は、それ自体
の変形が外側筒状部11の当該周方向部分などよりも少
ないまま、内側筒状部12の欠落範囲12aの方に確実
に変位し、また(内側筒状部12の上記変形にともな
い)容器本体2の肩斜面21に案内されながら確実に上
方に変位する。
【0039】図1(a) に示すように、内側筒状部12の
欠落範囲12aの周方向中央部と筒状部の中心とを結ぶ
線上に第2の内向きリブ11bを形成した場合や、この
中心線の対称位置に第1の内向きリブ11aを形成した
場合には、突状操作部11dの周方向両側部分において
上述の変形作用や変位作用が対称的にバランスよく生じ
るので、カバー体1と容器本体2との分離操作をよりス
ムーズに行なえる。
【0040】なお、内容物放出用の操作部をカバー体1
に対してどのように設定するかは任意であり、図示の上
下動タイプの操作部に代えて、回動タイプの操作部(ス
パウト)を用いてもよいことは勿論である。
【0041】図3および図4(a) において、4は第1,
第2の内向きリブをそれぞれ形成したプラスチック製の
カバー体,41はカバー体4の内側筒状部, 41aは当
該内側筒状部の周面部分の欠落範囲, 41bは当該内側
筒状部の周方向端部側の外周面,41cは当該内側筒状
部の内周面に形成した容器嵌合用の(環状の)突状部,
42はカバー体4の外側筒状部,42aは当該外側筒状
部の環状の下端部,42bはカバー体4と容器側との嵌
合状態を解除するための突状操作部,42cは当該外側
筒状部の内周面で内側筒状部の周方向端部側の外周面4
1bと向かい合う部分に(内側筒状部から分離される態
様で)形成した第1の内向きリブ、42dは当該外側筒
状部の内周面で内側筒状部の欠落範囲41aの周方向中
央部と向かい合う部分に形成した第2の内向きリブ、5
はプラスチック製またはガラス製の容器本体,51は当
該容器本体の肩斜面,52は当該肩斜面の上端側の筒状
開口部,52aは(内側筒状部の突状部41cに対応す
る態様で)当該筒状開口部の外周面に形成したカバー体
取付用の環状段部,6はポンプ機構,61はノズルを有
する放出操作部,62は当該放出部と嵌合した中間筒状
部,63は当該中間筒状部と嵌合したステム,63aは
当該ステムに形成した内容物通過用の孔部,63bは当
該ステムの中間鍔部,64は当該孔部に作用する下流
弁,65はステム63を上方に付勢するスプリング,6
6はボール状の上流弁,67はステム63や各弁などを
収納保持するハウジング,67aは当該ハウジングの鍔
部,67bは当該ハウジングの外周面に形成した嵌合用
の環状凸状部,67cは当該鍔部の下面部分に設けた環
状シール部,68は当該ハウジングと嵌合するとともに
放出操作部61および中間筒状部62の上下動を案内
し、かつ当該ハウジングの鍔部67aとの間にカバー体
4の開口側部分を挟み込む筒状ガイド部,68aは当該
筒状ガイド部のスカート部分,68bは当該スカート部
分の内周面に形成した(ハウジング67の環状凸状部6
7bに対応の)嵌合用の環状凹状部,69はハウジング
67に取り付けた内容物通過用のパイプ,7はカバー体
4とポンプ機構6との一体物からなるポンプユニット,
をそれぞれ示している。
【0042】カバー体4の材質はポリプロピレン,ポリ
エチレンなどであり、プラスチック製の容器本体5の材
質はPETなどである。なお、カバー体4および容器本
体5がともにプラスチック製であっても、例えばポリプ
ロピレンとPETとの組み合わせなどの場合には分別廃
棄が望ましい。
【0043】また、カバー体4における第1,第2の内
向きリブ42c,42dそれぞれの下端部は内側筒状部
41のそれと略同位置である。
【0044】このように、ポンプ機構6は61〜69の
各要素からなる。また、ポンプユニット7は、カバー体
4の開口側部分がポンプ機構6の鍔部67aとスカート
部分68aとにより挟持された一体物であって、このポ
ンプユニットが取外し対象の単位となる。
【0045】この一体構造のポンプユニット7のカバー
体4は、内側筒状部41の突状部41cが容器本体5の
環状段部52aと嵌合している。
【0046】取外し操作時のカバー体4には、押圧操作
力が、図1のエアゾール容器のカバー体1と同じように
外側筒状部42および内側筒状部41に作用する。
【0047】そして、図2のときと同じ動作により、カ
バー体4(内側筒状部41)の突状部41cと容器本体
5の環状段部52aとの嵌合状態が解除され、ポンプユ
ニット7と容器本体5とが分別される。
【0048】この分別動作のときも、容器本体5の肩斜
面51からの押し上げ力がカバー体4の外側筒状部42
に作用する。
【0049】なお、ポンプ機構の構造自体およびその内
容物放出動作は従来のものと同じである。
【0050】図3のポンプ容器は、放出操作部61を押
し下げて内容物をノズルから放出する使用モードのとき
を示している。
【0051】このとき、 ・放出操作部61,中間筒状部62およびステム63の
集合体はスプリング65の付勢力に抗する形で下動し、 ・上流弁66は閉状態となり、 ・下流弁64は、上流弁66との間の内容物の圧力によ
りステム63に対して上動し、かつ中間筒状部62に当
接した状態、すなわちステム63の孔部63aが開いた
状態になっている。
【0052】下流弁64と上流弁66との間に収納され
ていた内容物はステム63の下動にともなってその圧力
が高くなるので、開状態の孔部63a,ステム63(の
内部空間),中間筒状部62を介して放出操作部61の
ノズルから外部空間に放出される。
【0053】一方、内容物の放出後に、放出操作部61
のそれまでの押し下げ動作を止めると、 ・放出操作部61,中間筒状部62およびステム63の
集合体はスプリング65の付勢力により図示の位置から
上動し、 ・下流弁64はその内側下端部がステム63の中間鍔部
63bと当接する、すなわち孔部63aが略閉状態にな
るまでは上動せず、 ・この当接後はステム63などと下流弁64が上方向に
連動し、 ・この下流弁64の閉状態におけるステム63の上動に
ともなって、下流弁64と上流弁66との間の閉じた空
間域の圧力が低下し、 ・この空間域の圧力低下にともなって、上流弁66が開
状態(下流弁64は閉状態のまま)になる。
【0054】その結果、容器本体5の内容物がパイプ6
9および上流弁66を介して上記空間域に流入する。そ
して、上流弁66は、上記空間域の内容物の圧力と容器
本体5のそれとがバランスした時点で閉状態となる。
【0055】最終的な非使用モードでは、 ・下流弁64および上流弁66はともに閉じ、 ・下流弁64は、ステム63の中間鍔部63bおよび筒
状ガイド部68の下端部のそれぞれと当接して両者にい
わば挟まれた状態で停止し、 ・ステム63などの上記集合体は、このステムが筒状ガ
イド部68に当該した状態で停止している。
【0056】この非使用モードのとき、図3とは違っ
て、中間筒状部62の下端部が下流弁64の上面から離
れており、その後の放出操作部61の押し下げ操作時に
はこの離間分だけステム63が下流弁64に対して下動
する。これにより、孔部63aが図3のように開状態と
なる。
【0057】なお、外側筒状部11,42の第1の内向
きリブ11a,42cの内側端部と(これに対向する)
内側筒状部12,41の内周面とは 0.5mm〜1.0mm ほど
離れている。
【0058】また、内側筒状部12,41の欠落範囲1
2a,41aの中心角度(内側筒状部の中心と周方向端
部のそれぞれとを結ぶ線分間の角度)は30°〜100
°である。
【0059】
【発明の効果】本発明は、このように、少なくとも周方
向の欠落範囲と結合部分とを持つ内側筒状部、およびこ
れと一体の外側筒状部からなる容器取付用カバー体の当
該外側筒状部に、第1の内向きリブを、通常は内側筒状
部から離れ、取外し操作時の内方変位によって内側筒状
部の周方向端部側の外周面部分に当接する、ように設け
ている。
【0060】そのため、カバー体の取外し操作に際に外
側筒状部の所定部分(内側筒状部の欠落範囲に対応した
部分)の外周面を意識的に強く、また長く押圧した場合
には、第1の内向きリブが内側筒状部に当接した後のさ
らなる取外し操作力が主になって当該内側筒状部の一部
を外側に変形させてその変形部分と容器との結合の程度
を弱め、これによりカバー体を容器から取り外す際の作
業負担の低減化を図ることができる。
【0061】一方、エアゾール容器やポンプ容器の使用
者が無意識に当該所定部分の外周面を押圧する場合(本
来の取外し操作に比べて、一般的にその押圧力は小さ
く、その押圧時間も短い)には、外側筒状部の所定部分
を押圧してから第1の内向きリブが内側筒状部に当接す
るまでの時間遅れに基づき、実用上、この無意識な取り
外し操作でカバー体が容器本体から外れないようにする
ことができる。
【0062】また、外側筒状部の上記所定部分(内側筒
状部の欠落範囲に対応した部分)に第2の内向きリブを
設けて第1の内向きリブとともにこの所定部分(カバー
体取外し時の操作部分)の剛性を高め、これにより当該
操作部分の内側筒状部の方への変位動作、および後述の
容器肩斜面からの作用に基づく外側筒状部の上方向への
変位動作を確実なものとし、カバー体の取外し作業の容
易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、エアゾール容器のプラスチック製カ
バー体などを示す説明図である。(a) はこのカバー体の
底面図,(b) はこのカバー体を金属製容器に嵌合させた
状態の断面図をそれぞれ示している。当該断面図は、
(a) の破断線A−A′に対応する。
【図2】本発明の、図1の嵌合状態のプラスチック製カ
バー体を金属製容器から取り外すときの当該カバー体の
状態変化を示す説明図である。
【図3】本発明の、ポンプ容器(使用モード)のプラス
チック製カバー体などを示す説明図である。
【図4】(a) は図3のプラスチック製カバー体の底面図
を示す説明図であり、(b) は従来のプラスチック製カバ
ー体の底面図を示す説明図である。
【符号の説明】
1:プラスチック製のカバー体(エアゾール容器) 11:外側筒状部 11a:第1の内向きリブ 11b:第2の内向きリブ 11c:環状の下端部 11d:カバー体1と容器側との嵌合状態を解除するた
めの突状操作部 12:内側筒状部 12a:欠落範囲 12b:周方向端部側の外周面 12c:容器嵌合用の突状部 13:開口側筒状部 13a:カバー体変形防止用のリブ 2:金属製の容器本体(エアゾール容器) 21:肩斜面 22:金属製のマウンテンキャップ 23:環状凹部 24:金属製のステム, 3:操作ボタン 31:通路部 4:プラスチック製のカバー体(ポンプ容器) 41:内側筒状部 41a:欠落範囲 41b:周方向端部側の外周面 41c:容器嵌合用の(環状の)突状部 42:外側筒状部 42a:環状の下端部 42b:カバー体4と容器側との嵌合状態を解除するた
めの突状操作部 42c:第1の内向きリブ 42d:第2の内向きリブ 5:プラスチック製またはガラス製の容器本体(ポンプ
容器) 51:肩斜面 52:上端側の筒状開口部 52a:カバー体取付用の環状段部 6:ポンプ機構 61:ノズルを有する放出操作部 62:中間筒状部 63:ステム 63a:内容物通過用の孔部 63b:中間鍔部 64:下流弁 65:スプリング 66:上流弁 67:ハウジング 67a:鍔部 67b:嵌合用の環状凸状部 67c:環状シール部 68:筒状ガイド部 68a:スカート部分 68b:嵌合用の環状凹状部 69:内容物通過用のパイプ 7:カバー体4とポンプ機構6との一体物からなるポン
プユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向の一部が欠落し、残りの所定部分
    で容器との周方向の結合機能を持つ内側筒状部、および
    これと一体の外側筒状部からなる容器取付用カバー体に
    おいて、 前記外側筒状部の内周面の、前記内側筒状部の周方向端
    部側の外周面部分と向かい合う部分に、第1の内向きリ
    ブを、その先端部が当該外周面部分から分離され、か
    つ、少なくとも前記外側筒状部の内向きリブ取付部分が
    内側方向へ変位したときにはこの分離状態の当該先端部
    と当該外周面部分とが当接する態様で形成した、ことを
    特徴とする容器取付用カバー体。
  2. 【請求項2】 前記外側筒状部の内周面の、前記内側筒
    状部の欠落範囲に対応する部分に、第2の内向きリブを
    形成した、ことを特徴とする請求項1記載の容器取付用
    カバー体。
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