JP7174556B2 - 吐出キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、吐出後キャップ内に残った内容物を、空気流入を抑制しながら効率よく容器内に戻すことが可能な吐出キャップに関するものであり、より詳細には、部品が少なく生産性及び経済性に優れた吐出キャップに関する。
容器胴部を押圧して内容物を吐出させるスクイズ容器に適用される吐出キャップは、容器内部と吐出口の間に逆止弁が形成されている。この逆止弁により、内容物の吐出に際しては、容器胴部の押圧により逆止弁が開放される一方、容器胴部の押圧を解除すると逆止弁が閉じることにより、容器内部への外気の流入を防止でき、容器内の酸素による劣化を防止することができるというものである。
例えば、下記特許文献1には、内容物が通過する通過孔が形成されたキャップ本体と、前記通過孔を覆うとともに、弾性変形可能に形成され、かつ前記通過孔からの内容物が注出される注出孔が形成された弾性体と、該弾性体を開閉する蓋体と、を備える吐出キャップであって、前記弾性体における注出孔の開口周縁部のうち、キャップ軸方向の内側を向く内面に当接、離反する栓体を備え、前記蓋体は、前記弾性体における注出孔の開口周縁部のうち、キャップ軸方向の外側を向く外面に当接することを特徴とする吐出キャップが記載されている。
また特許文献2には、容器口部と嵌合する嵌合部と、容器内部に収容された内容物を吐出する吐出口とを有するとともに、容器内部と前記吐出口との間に区画された弁室をさらに有し、前記弁室には、容器内部と連通し内容物を取り出す供給孔及び弁座を有する底部と、逆止弁と、前記弁室と容器内部とを連通する少なくとも1つの回収流路とが設けられ、前記逆止弁は前記供給孔の軸線方向に沿って摺動可能に設けられるとともに、前記弁座方向に付勢されて前記弁座と当接可能に構成され、前記回収流路は、少なくとも容器口部よりも内側且つ前記弁座よりも外側に設けられていることを特徴とする吐出キャップが記載されている。
特開2014-91525号公報 特開2018-16349号公報
上記特許文献1に記載された吐出キャップは、注出用ノズルを備えていないことから、内容液の吐出範囲が広く、また吐出口が変形しやすいことから、吐出量が安定しないおそれがある。
また上記特許文献2に記載された吐出キャップにおいては、内容物の吐出がスムーズであると共に、吐出口と逆止弁の間に残留した内容物も容易に容器内に回収することができる点で、優れた吐出キャップである。しかしながら、キャップ本体とは別体に形成された中栓が必要であり、逆止弁も含めると、3つの部品が必要であることから、部品の組み付け等が煩雑であり、生産性に劣ると共に経済性の点でもいまだ充分満足するものではなかった。
従って本発明の目的は、内容物の吐出や、吐出口と逆止弁の間に残留した内容物の容器内への回収を確実に行うことができると共に、生産性及び経済性にも優れた吐出キャップを提供することである。
本発明によれば、スカート部及び頂板部から成り、該頂板部に内容物注出用開口を有するキャップ本体と、該キャップ本体の内容物注出用開口を覆う天面と該天面から上方に延び前記内容物注出用開口からの内容物を注出する注出用ノズルとから成る弾性部材と、該弾性部材で覆われた前記キャップ本体頂板部を覆う上蓋とを、備えて成るキャップであって、前記キャップ本体の内容物注出用開口には、前記弾性部材に形成された注出用ノズルの内径よりも大きい外径を有する栓体が、前記弾性部材の天面の上下動に応じて前記弾性部材と接触又は非接触して内容物の注出を制御可能な状態でブリッジ部を介して形成されており、前記弾性部材には、前記注出用ノズルの付け根部分にコーナー部が形成されており、該コーナー部が前記栓体と接触又は非接触となることにより内容物の注出が制御されており、前記弾性部材と前記栓体との接触面に回収部が形成されており、該回収部を通して内容物注出後注出用ノズル中に残った内容物を容器内に戻すことを特徴とするキャップが提供される。
本発明のキャップにおいては、
1.前記回収部が前記弾性部材に形成されていること、
2.前記回収部が注出方向側に形成されていること、
3.前記回収部が複数の細溝から成ること、
4.前記上蓋には、閉蓋状態において、前記弾性部材を前記栓体に密着せしめる押圧部材が形成されていること、
5.前記注出用ノズルの先端は前記注出方向側に突出した誘導部が形成されており、前記注出方向に向けて傾けながら内容物を注出すること、
6.前記上蓋がキャップ本体にヒンジ連結されていること、
7.内容物を収納する可撓性の内側容器と、該内側容器を内包する外側容器とを備え、前記外側容器に、前記内側容器と前記外側容器との間に外気を吸引可能な吸入弁が形成されている二重容器に適用されること、
が好適である。
本発明のキャップは、簡単な構成で、従来の3ピース構造の吐出キャップと同様の優れた吐出性及び内容物の容器への回収性を備えており、生産性及び経済性に優れている。
また吐出後に外気の容器内への流入を抑制できるため、内容物の酸素による劣化を抑制することもできる。
キャップ本体及び上蓋から成るヒンジキャップの一例を示す図であり、(A)は上面図、(B)は側断面図である。 弾性部材の一例を示す図であり、(A)は上面図、(B)は側断面図、(C)は底面図である。 図1に示したヒンジキャップと図2に示した弾性部材を組み合わせて成る、本発明のキャップの一例の閉栓状態における側断面図である。 図3に示したキャップの開栓状態における側断面図である。 図4に示した状態から、容器胴部を押圧して内容物を吐出する際の状態における側断面図である。
本発明のキャップは、キャップ本体の注出用開口に、弾性部材に形成された注出用ノズルの内径よりも大きい外径を有し、弾性部材の天面の上下動に応じて弾性部材と接触又は非接触して内容物の注出を制御可能な栓体がブリッジ部を介して形成されていると共に、弾性部材と栓体との接触面に回収部が形成されていることが重要な特徴である。
すなわち、開栓状態(上蓋が開いた状態)において、内容物を注出するために容器を押圧することにより、弁体の機能を有する弾性部材に容器側から圧がかかり、弾性部材は上方に撓んだ状態となる。その結果、弾性部材と栓体が非接触となり、内容物の容器外への流出が可能になる。その一方、容器の押圧を解除すると、弾性部材が元の状態に戻ることから、弾性部材と栓体が接触することにより内容物の回収部は閉鎖されるが、本発明においては、かかる弾性部材と栓体が接触する部分の一部に微小な回収部が形成されていることにより、注出用ノズル内に残留した内容物を、効率よく容器内に戻すことが可能になる。
本発明のキャップを添付図面に基づいて説明する。
図1~5に示す、本発明のキャップは、概略的に言って、キャップ本体1とヒンジ連結された上蓋3とから成るヒンジキャップと、弾性部材5とから成る2ピース構造を有している。
図1に示すように、キャップ本体1は、頂板部10と、頂板部10の周縁から垂下するスカート部11とから成り、頂板部11の中央には、内容物の流通経路となる開口12が形成されている。また頂板部11の上面の外周側には、後述する上蓋3の環状突条33と係合して閉栓状態を維持可能にする環状突起13が形成されていると共に、開口12の周縁付近には、後述する弾性部材と係合するための環状係合部14が形成されている。環状係合部14の上端外側には、半径方向外方に突出する周状係合部14aが形成されている。一方、頂板部11の内面側には、頂板部10の内面から下方に延び、容器口部(図示せず)の内面と密着するインナーリング15、及び容器口部(図示せず)を外側から保持するための複数のアウターシール片16,16・・・が形成されている。
本発明においては、開口12の中央部に位置し、後述する弾性部材と当接して、内容物注出流路の開閉操作を担う環状の栓体17が、4つのブリッジ部18,18・・・を介してインナーリング14の内面と連結されており、ブリッジ部18、18・・・が形成されていない部分が内容物の流通経路19,19・・・となる。
この栓体17は、上壁17bと上壁17bの外周縁から垂下する環状側壁17aとから成っており、上壁17bの上面が、環状係合部14の上端とほぼ同じ位置になるように、開口12の内部に一体に形成されている。
キャップ本体1の頂板部10とヒンジ2により連結され、一体的に成形されている上蓋3は、天面31及び天面31から垂下する周状壁32から成っており、周状壁32の内面下方には、前述したキャップ本体1の環状突起13と係合し、閉栓状態において上蓋3をキャップ本体1に固定するための環状突条33が形成されている。また周状壁32の外面下端のヒンジ2と反対側の位置には、上蓋3を上方に持ち上げるための摘み34が形成されている。
上蓋3の天面31の内面側には、閉栓状態において、後述する弾性部材5の注出用ノズル51に対応する位置に、注出用ノズル51の内面に形成された段差55の内径よりも大きい外径を有し、下方に延びる周状突起(押圧部材)35が形成されている。更に、周状突起35と同心円状に、注出用ノズル51の先端外径とほぼ同じ内径を有する周状凸部36が形成されている。
図2は、キャップ本体の環状係合部14と係合し、キャップ本体1の開口12を覆う、弾性部材(弁体)を示す図である。全体を5で示す弾性部材は、注出用ノズル51が中央に形成された天面52、天面52の周縁から垂下する外側壁53、及び外側壁53と同心状であり、外側壁53の内側から垂下する内側壁54から成っている。天面52の外面は、平坦に形成されており、これにより、天面52の上下方向の変形も容易になる。
また外側壁53の下端内面には、半径方向内方に突出し、前述したキャップ本体1の周状係合部14aと係合する周状係合部53aが形成されており、環状係合部14の内面への内側壁54の密着と共に、弾性部材5をキャップ本体1の環状係合部14に強固に固定する。また注出用ノズル51の先端は径方向にラッパ状に拡径されており、注出方向(図面左側)の高さが高くなっている。さらに注出方向の上端には外面に突出し先細り形状を有し、当該先端が径方向外方且つ下方を向いた誘導部58が形成されている。これにより内容物の注出方向を把握でき、且つ液体などを注出後の液だれを抑制することができる。更に、注出用ノズル51の内面中間部には、前述した上蓋3の周状突起35の先端が当接する段差55が形成されている。かかる周状突起35が、閉栓状態において弾性部材5を上方から押圧して固定するため、不意の落下衝撃を受け、ウォーターハンマーにより下方からの力が作用した場合にも、弾性部材5がキャップ本体1から外れてしまうことが有効に防止できる。また、周状突起35と段差55が密着することによって、後述する弾性部材5と栓体17との接触面が維持されるため、キャップの液密性も向上できる。
弾性部材5の内面における注出用ノズル51の付け根部分に相当するコーナー部56及び天面52の内面側の一部の注出方向側には、閉栓状態において、注出用ノズル内部に残留した内容物を容器内に戻すための回収路となる3つの細溝57、57・・・が栓体の上壁17bと接触するよりも内側から栓体17の外径よりも径方向外側まで到達するよう形成されている。かかる細溝57は、内容物に圧力が作用しない状態では、内容物はその表面張力によって細溝57を通過できず、細溝57内に留まるように形成されている。そのため、容器の押圧が解除され、容器が元の形状に戻る際の吸引作用が生じた場合にのみ内容物が流通し、栓体17の上壁17bと弾性部材5のコーナー部56及び天面52の内面側の一部が接触している際の液密性はもちろん、気密性が損なわれることはない。
また細溝57が注出用ノズル51の注出方向に形成されているため、容器を注出方向に傾けることにより、注出方向に残留しやすい内容物を効率よく容器内に回収することができる。
図3~5は、図1に示したヒンジキャップに、図2に示した弾性部材を組み合わせて成る本発明のキャップの一例において、閉栓状態、開栓状態、及び内容物の流通時の状態をそれぞれ示す。
キャップ本体1及び上蓋3から成るヒンジキャップは、図1に示すように、上蓋が開いた状態で成形された後、栓体17が形成された開口12を覆うように、弾性部材5が組み付けられる。この際、キャップ本体頂板部10に形成された環状係合部14が、弾性部材5の外側壁53及び内側壁54の間に、挿入されると共に、環状係合部14の周状係合部14aと、弾性部材5の外側壁53の周状係合部53aが上下方向に互いに係合することによって、弾性部材5がキャップ本体1に確実に固定される。尚、図に示す具体例では、弾性部材5の天面52の外面は、キャップ本体1の頂板部10の外面と同じ高さになるように形成されている。これにより、弾性部材5の天面52の外周縁に何らかのひっかかりが生じて、弾性部材5がキャップ本体1から離脱するおそれもない。
上蓋3が閉じられ、上蓋3の環状突条33と、キャップ本体1の環状突起13が係合し、上蓋が固定されると、前述したとおり、上蓋3の天面内側に形成された周状突起35は、弾性部材5の注出用ノズル51内部に挿入し、周状突起35の先端が注出用ノズル51内に形成された段差55に当接し、周状突起35と注出用ノズル51が密着する。
また閉栓状態においては、栓体17の上壁17bと、弾性部材5の内面側のコーナー部56及び天面52の内面側の一部は密着する一方、回収部である細溝57が形成されているが、図3に示すように、圧力が作用しない状態、或いは単に容器を逆さにした程度の圧力では、内容物がこの回収部を通過することはなく、容器の液密性及び気密性は確保されている。
図3に示す状態から上蓋3をキャップ本体1から外した状態を示す図4の状態においても、図3に示した状態と同様に、栓体17の上壁17bと、弾性部材5の内面側のコーナー部56及び天面52の内面側の一部は密着し、一方で回収部である細溝57が形成されているとしても、内容物に圧力が作用しない状態、或いは単に容器を逆さにした程度の圧力では、内容物が流出することはない。
次いで図5に示すように、図4の状態から、容器4の胴部(図示せず)を押圧し、容器内側から容器内の気体或いは内容物によって弾性部材5に下方から圧力がかかると、弾性部材5の天面52が上方に押し上げられ、弾性部材5のコーナー部56及び天面52の内面側の一部と栓体17の上壁17bの間に流路(矢印P)が形成されて、内容物の注出が可能になる。
内容物の注出を終えて、容器4の押圧を解除すると、容器内側からの圧力が作用しなくなる一方、容器4は元の形状に戻るために外気を流入しようとするので、弾性部材5は元の形状に戻り、弾性部材5のコーナー部56及び天面52の内面側の一部と栓体17の上壁17bは接触するが、注出用ノズル51内に残留した内容物も容器内方に吸引されるため細溝57を通って、容器内に回収される。
本発明のキャップは、上述した図に示した具体例に限定されず、種々の変更が可能である。
すなわち、図に示したキャップは、キャップ本体及び上蓋がヒンジで連結され、キャップ本体及び上蓋並びに栓体が一体的に成形されるものであったが、上蓋がキャップ本体と別体として成形され、キャップ本体に螺子係合等によって固定されるものであってもよい。この場合でも、栓体はキャップ本体と一体に成形できるため、従来の吐出キャップに比して成形は容易であり、生産性及び経済性に優れている。
また図に示したキャップ本体は、容器口部に係合部同士で嵌合固定されるタイプの打栓キャップであったが、容器口部と螺子係合によって固定されるスカート部に螺子部が形成されたキャップ本体であっても勿論よい。また、袋状の容器、いわゆるパウチ容器に固定される注出具(スパウト)にキャップを適用してもよいし、キャップ本体を注出具(スパウト)として、スパウトに栓体を設け、弾性部材を固定する構成であってもよい。
更に、本発明のキャップにおいて、栓体は弾性部材と接触して液密性及び気密性を確保し得る限りその形状や大きさは限定されず、開口の大きさや注出用ノズルの内径などに応じて適宜変更できる。例えば、栓体が注出用ノズル内に嵌合するような形状及び大きさであってもよい。
また弾性部材と栓体の接触面に形成する回収部は、図に示した具体例では、弾性部材側に複数の細溝を形成することにより形成したが、栓体側に細溝を形成してもよいし、両方に形成することもできる。また図に示した具体例では、細溝を弾性部材の注出方向側にのみ形成したが、もちろん、これに限定されるものではなく、上蓋がキャップ本体と一体に成形されていないキャップにおいては、注出方向が限定されないので、注出用ノズルの開口に対して放射状に形成することが好適である。
細溝の大きさ(回収部の大きさ)は、内容物の種類によって適宜変更することができ、例えば内容物が醤油の場合には、0.01~0.05mmの大きさに形成することにより、液密性及び気密性を確保することが可能になる。
なお、図に示した具体例においては、回収部は、弾性部材のコーナー部及び天面の内面側の一部にわたって形成されていたがこれに限定されず、弾性部材又は栓体の形状に応じて、コーナー部又は弾性部材の天面の内面側の一部或いは注出用ノズルの内面の下方の一部の何れか一方に形成されていてもよい。また図に示した具体例では、回収部は細溝で構成されているが、粗面加工によるものでもよい。
本発明のキャップは、容器を押圧することにより内容物を注出する可撓性を有する容器に好適に適用することができる。中でも、内容物を収納する可撓性の内側容器と、内側容器を内包する外側容器とを備え、外側容器に、内側容器と前記外側容器との間に外気を吸引可能な吸入弁が形成されている二重構造の容器に好適に使用することができる。このタイプの容器は、外側容器を押圧することにより、外側容器と内側容器の間の外気によって内側容器を押圧して、内容物を注出すると共に、外側容器の押圧を解除すると、吸入弁から外側容器と内側容器の間に外気を流入して、内側容器の復元を抑制して、内側容器内への外気の取り込みをできる限り抑制するものであるが、外側容器の押圧が停止すると、内側容器内も一時的に負圧になることから、残留内容物を回収することができると共に、細溝内には、内容物が存在して外気を遮断することができる。
本発明のキャップ本体は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂などの従来プラスチックキャップの成形に用いられていた樹脂により、射出成形や圧縮成形等、従来公知の方法によって成形することができる。
また弾性部材は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリジエン系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマー、エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム等のゴムから成形することができ、特にポリオレフィン系熱可塑性エラストマーから成ることが好適である。
本発明のキャップは、スクイズバックにより、注出用ノズル内の残留内容物が低減されているため、液だれがなく、スクイズボトル用のキャップとして好適に使用できる。
1 キャップ本体、2 ヒンジ、3 上蓋、4 容器口部、5 弾性部材、10 頂板部、11 スカート部、12 開口、13 環状突起、14 環状係合部、15 インナーリング、16 切片、17 栓体、18 ブリッジ部 19 流通経路、31 天面、32 周状壁、33 環状突条、34 摘み、35 周状突起、36 周状凸部、51 注出用ノズル、52 天面、53 外側壁、54 内側壁、55 段差、56 コーナー部、57 細溝、58 誘導部。

Claims (8)

  1. スカート部及び頂板部から成り、該頂板部に内容物注出用開口を有するキャップ本体と、該キャップ本体の内容物注出用開口を覆う天面と該天面から上方に延び前記内容物注出用開口からの内容物を注出する注出用ノズルとから成る弾性部材と、該弾性部材で覆われた前記キャップ本体頂板部を覆う上蓋とを、備えて成るキャップであって、
    前記キャップ本体の内容物注出用開口には、前記弾性部材に形成された注出用ノズルの内径よりも大きい外径を有する栓体が、前記弾性部材の天面の上下動に応じて前記弾性部材と接触又は非接触して内容物の注出を制御可能な状態でブリッジ部を介して形成されており、
    前記弾性部材には、前記注出用ノズルの付け根部分にコーナー部が形成されており、該コーナー部が前記栓体と接触又は非接触となることにより内容物の注出が制御されており、
    前記弾性部材と前記栓体との接触面に回収部が形成されており、該回収部を通して内容物注出後注出用ノズル中に残った内容物を容器内に戻すことを特徴とするキャップ。
  2. 前記回収部が前記弾性部材に形成されている請求項1記載のキャップ。
  3. 前記回収部が注出方向側に形成されている請求項1または2記載のキャップ。
  4. 前記回収部が複数の細溝から成る請求項1~3の何れかに記載のキャップ。
  5. 前記上蓋には、閉蓋状態において、前記弾性部材を前記栓体に密着せしめる押圧部材が形成されている請求項1~4の何れかに記載のキャップ。
  6. 前記注出用ノズルの先端は前記注出方向側に突出した誘導部が形成されており、前記注出方向に向けて傾けながら内容物を注出する、請求項1~5の何れかに記載のキャップ
  7. 前記上蓋がキャップ本体にヒンジ連結されている請求項1~6の何れかに記載のキャップ。
  8. 内容物を収納する可撓性の内側容器と、該内側容器を内包する外側容器とを備え、前記外側容器に、前記内側容器と前記外側容器との間に外気を吸引可能な吸入弁が形成されている二重容器に適用される請求項1~7の何れかに記載のキャップ。
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