JPH09209774A - 内燃機関のチエーンカバー - Google Patents

内燃機関のチエーンカバー

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JPH09209774A
JPH09209774A JP3562596A JP3562596A JPH09209774A JP H09209774 A JPH09209774 A JP H09209774A JP 3562596 A JP3562596 A JP 3562596A JP 3562596 A JP3562596 A JP 3562596A JP H09209774 A JPH09209774 A JP H09209774A
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chain
cover
timing
cylinder head
chain cover
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JP3562596A
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English (en)
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Masahisa Kamiya
雅久 神谷
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/006Camshaft or pushrod housings

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量の増加を最小限にして、チエーンカバー
の共鳴に起因する騒音を低減すること。 【解決手段】 シリンダヘッドカバ−18の前面 181の肉
厚t2 、またはシリンダブロックとシリンダヘッドとの
合わせ面20から上部のチエーンカバー13の肉厚t3 を厚
くする。これにより、チエーンカバー13およびシリンダ
ヘッドカバー18の重量増加を最小限にし、カムタイミン
グスプロケット3、9とタイミングチエーン6、7との
間の噛み込みとタイミングチエーン6とアイドラスプロ
ケットとの間の噛み込み衝撃音およびタイミングチエー
ン6とチエ−ンテンショナとの間の摺動音によるチエー
ンカバー全体の共鳴を防止して、この共鳴に起因する騒
音を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のチエー
ンカバーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5を用いて駆動装置の概略について説
明する。クランクシャフト1に設けられたクランクタイ
ミングスプロケット2、カムタイミングスプロケット3
およびアイドラ−スプロケット4、5には、タイミング
チエーン6が掛けられており、カムタイミングチエーン
7および8を介して、クランクシャフト1の回転が伝達
されて、カムタイミングスプロケット9および10を回転
するようにしている。
【0003】そして、特にカム軸のトルク変動時にカム
タイミングスプロケット3とタイミングチエーン6、カ
ムタイミングスプロケット9とタイミングチエーン7、
アイドラスプロケット4および5とタイミングチエーン
6、カムタイミングスプロケット10とタイミングチエー
ン8との間の噛み込み時の衝撃音が大きくなり、この衝
撃音が騒音の原因になる。
【0004】また、クランクタイミングスプロケット2
とカムタイミングスプロケット3およびクランクタイミ
ングスプロケット2とアイドラスプロケット5との間の
長いスパンの部分には、タイミングチエーン6の揺れを
押えるためにチエ−ンテンショナ11および12が設けられ
ており、特に加速時などにおいてはタイミングチエーン
6とチエ−ンテンショナ11および12との間の摺動音が騒
音の原因になっている。
【0005】従来のチエーンカバーは図6に示すよう
に、最も噛み込み音が発生するチエーンカバー13のシリ
ンダヘッド部15にリブ14を設け、チエーンカバー13を部
分的に補強していた。すなわち、図6のX−X線で縦断
面した図7において、リブ14はカムタイミングスプロケ
ット3の軸心の下部に位置する一部に設けられており、
またY−Y線で縦断面した図8において、タイミングチ
エーン8が掛けられたカムタイミングスプロケット10の
間と下方に位置する一部に設けられている。そして、チ
エーンカバー13およびシリンダヘッドカバー18の肉厚t
1 は一様に薄くしている。また、チエーンカバー13の端
縁は多数のボルト16でシリンダヘッドとシリンダブロッ
クに締結され、更にボルト17にて噛み込み音が最も発生
する部分をシリンダヘッドに締結するようにしていた。
シリンダヘッドカバー18には補強リブ14に相当するもの
が設けられていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のチエーンカ
バーにおいて、スプロケットとチエーンとの間の噛み込
み衝撃音が最も発生する部分に、補強リブを設けてチエ
ーンカバーの共鳴を防止するようにしているので、騒音
の発生は一応軽減されてはいるが、このリブは部分的に
設けられているので、チエーンカバーの共鳴に起因する
騒音の発生を確実に防止するまでにはなっていない。
【0007】すなわち、図7および図8に示すようにリ
ブ14はチエーンカバー13の一部に設けられているので、
リブ14が設けられていない部分が弱くなっており、この
弱くなっている部分でチエーンカバー13が振動し噛み込
み衝撃音に共鳴することになる。また、シリンダヘッド
カバー18は補強されていないので、チエーンカバー13は
シリンダヘッドカバー18を含めた一体形になって補強さ
れていない全体の面積が広くなり、リブ14による補強面
積割合が小さくなって、リブ14による補強効果が弱めら
れ、チエーンカバー13の共鳴を防止することができず、
これに起因する騒音の発生を防止することができない。
【0008】また、シリンダヘッドカバーおよびチエー
ンカバーの全体に補強リブを設ければ良いのであるが、
重量が大きくなるという問題がある。また、上記タイミ
ングチエーンとスプロケットとの間の噛み込み衝撃音に
比べて、チエ−ンテンショナとタイミングチエーンとの
間の摺動音は比較的小さいので、これに対するチエーン
カバーの共鳴には何らの対策もされていないのが実情で
ある。
【0009】本発明は、重量の増加を最小限にして、タ
イミングチエーンとスプロケットとの間の噛み込み衝撃
音によるチエーンカバーの共鳴を低減し、更にチエ−ン
テンショナとタイミングチエーンとの間の摺動音による
チエーンカバーの共鳴を低減し、チエーンカバーの共鳴
に起因する騒音を低減した内燃機関のチエーンカバーを
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る請求項1の記載から把握される手段は、
クランクタイミングスプロケットとカムタイミングスプ
ロケットとの間にアイドラ−スプロケットを介して掛け
られたタイミングチエーンの前面を覆うように設けられ
た内燃機関のチエーンカバーにおいて、シリンダヘッド
カバーの前面の肉厚を厚くしたことを特徴とする。
【0011】次に、請求項2の記載から把握される手段
は、クランクタイミングスプロケットとカムタイミング
スプロケットとの間にアイドラ−スプロケットを介して
掛けられたタイミングチエーンの前面を覆うように設け
られた内燃機関のチエーンカバーにおいて、シリンダヘ
ッドカバーの前面およびシリンダブロックとシリンダヘ
ッドとの合わせ面から上部のチエーンカバーの肉厚を厚
くしたことを特徴とする。
【0012】次に、請求項3の記載から把握される手段
は、クランクタイミングスプロケットとカムタイミング
スプロケットとの間にアイドラ−スプロケットを介して
掛けられたタイミングチエーンの前面を覆うように設け
られた内燃機関のチエーンカバーにおいて、前記タイミ
ングチエーンのチエ−ンテンショナの両側にチエーンカ
バーをシリンダブロックおよびシリンダヘッドに固定す
るためのチエーンカバー締付ボルトを設けたことを特徴
とする。
【0013】次に、請求項4の記載から把握される手段
は、上記請求項1または請求項2の記載から把握される
手段に加えて更に、タイミングチエーンのチエ−ンテン
ショナの両側にチエーンカバーをシリンダブロックおよ
びシリンダヘッドに固定するためのチエーンカバー締付
ボルトを設けたことを特徴とする。
【0014】次に、上記各請求項から把握される発明に
よって、課題がどのように解決されるかについて説明す
る。請求項1の記載から把握される本発明において、シ
リンダヘッドカバーの前面の肉厚を厚くすることによ
り、カムタイミングスプロケットとタイミングチエーン
との間の噛み込み衝撃音にチエーンカバーが共鳴する部
分の全面を強くすることができる。
【0015】次に、シリンダブロックとシリンダヘッド
との合わせ面から上部のチエーンカバーの肉厚を厚くす
ることにより、カムタイミングスプロケットとタイミン
グチエーンとの間の噛み込みおよびタイミングチエーン
とアイドラスプロケットとの間の噛み込み衝撃音によっ
てチエーンカバーが共鳴する部分の全面を強くすること
ができる。
【0016】次に、タイミングチエーンのチエ−ンテン
ショナの両側に、チエーンカバーをシリンダヘッドおよ
びシリンダブロックに固定するためのボルトを設けて、
チエーンカバーを固定したので、タイミングチエーンと
チエ−ンテンショナとの間の摺動音によるチエーンカバ
ーの共鳴を防止することができる。
【0017】次に、シリンダヘッドカバ−の前面また
は、シリンダブロックとシリンダヘッドとの合わせ面か
ら上部のチエーンカバーの肉厚を厚くし、かつ、タイミ
ングチエーンのチエ−ンテンショナの両側に、チエーン
カバーをシリンダヘッドおよびシリンダブロックに固定
するためのボルトを設けて、チエーンカバーを固定する
ことにより、カムタイミングスプロケットとタイミング
チエーンとの間の噛み込みとタイミングチエーンとアイ
ドラスプロケットとの間の噛み込み衝撃音およびタイミ
ングチエーンとチエ−ンテンショナとの間の摺動音によ
るチエーンカバー全体の共鳴を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】上記各請求項の記載から把握され
る発明について、実施の形態を説明する。請求項1の記
載から把握される本発明において、図5に示すように、
クランクタイミングスプロケット2とカムタイミングス
プロケット9および10との間にアイドラ−スプロケット
4、5を介して掛けられたタイミングチエーン6の前面
を覆うように設けられた内燃機関のチエーンカバーであ
って、図2および図3に示すようにシリンダヘッドカバ
ー18の前面 181の肉厚t2 を厚くする。
【0019】次に、請求項2の記載から把握される本発
明において、図5に示すように、クランクタイミングス
プロケット2とカムタイミングスプロケット9および10
との間にアイドラ−スプロケット4、5を介して掛けら
れたタイミングチエーン6の前面を覆うように設けられ
た内燃機関のチエーンカバーであって、図2および図3
に示すように、シリンダヘッドカバー18の前面 181およ
び図1に示すようにシリンダブロック19とシリンダヘッ
ド15との合わせ面20から上部のチエーンカバー13の肉厚
を厚くする。
【0020】次に、請求項3の記載から把握される本発
明において、図5に示すように、クランクタイミングス
プロケット2とカムタイミングスプロケット9および10
との間にアイドラ−スプロケット4、5を介して掛けら
れたタイミングチエーン6の前面を覆うように設けられ
た内燃機関のチエーンカバーであって、タイミングチエ
ーン6のチエ−ンテンショナ11および12の両側に、図4
に示すようにチエーンカバー13をシリンダブロックおよ
びシリンダヘッドに固定するためのチエーンカバー締付
ボルト21を設ける。
【0021】次に、請求項4の記載から把握される本発
明において、タイミングチエーン6のチエ−ンテンショ
ナ11および12の両側に、図4に示すようにチエーンカバ
ー13をシリンダブロックおよびシリンダヘッドに固定す
るためのチエーンカバー締付ボルト21を設け、更に図2
および図3に示すようにシリンダヘッドカバー18の前面
181の肉厚t2 を厚くし、または、図2および図3に示
すように、シリンダヘッドカバー18の前面 181および図
1に示すようにシリンダブロック19とシリンダヘッド15
との合わせ面20から上部のチエーンカバー13の肉厚を厚
くする。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。内
燃機関の駆動機構の一例を図5に示して説明すると、ク
ランクシャフト1に設けられたクランクタイミングスプ
ロケット2、カムタイミングスプロケット3およびアイ
ドラ−スプロケット4、5には、タイミングチエーン6
が掛けられており、カムタイミングチエーン7および8
を介して、クランクシャフト1の回転が伝達されて、カ
ムタイミングスプロケット9および10を回転するように
している。また、タイミングチエーン6の前面にはチエ
ーンカバーが設けられている。
【0023】以下このチエーンカバーについて説明す
る。図1において、チエーンカバー13はシリンダヘッド
15とシリンダブロック19との合わせ面20からシリンダヘ
ッドカバー18までの前面の肉厚を厚くしている。また、
チエーンカバー13の一部には補強用のリブ14が設けられ
ている。そして、チエーンカバー13の端縁は多数のボル
ト16にてシリンダヘッド15とシリンダブロック19に締結
されている。
【0024】これについて更に詳しく説明すると、図1
のX−X線で縦断面した図2において、合わせ面20から
結合部22までの範囲W1 におけるチエーンカバー13の表
側の肉厚をt3 と厚くしており、カムタイミングスプロ
ケット3の前面下側面の広い範囲をカバーするように
し、合わせ面20から下側の範囲W3 は薄い肉厚t1 にし
て、チエーンカバー13の重量の増加を軽減している。こ
のように、合わせ面20から結合部22までの肉厚をt3 と
厚くした場合には、チエーンカバー13の強度が高められ
るのでリブ14を省略し、チエーンカバー13の形状を単純
化して、鋳造あるいは鍛造などの型を簡略化して型費を
低減すると共に、重量の増加を軽減するようにしてもよ
い。
【0025】また、肉厚t3 からt1 への肉厚の変化を
滑らかにして、チエーンカバー13全面の共鳴を和らげる
と共に、チエーンカバー13の振動などにより発生する集
中応力をなくし、かつ、チエーンカバー13を鋳造する場
合の湯流れを良好にすると共に冷却速度を連続化して、
鋳造不良を防止するようにしている。
【0026】また、シリンダヘッドカバー18の前面 181
は結合部22から上面 182の内側までの範囲W2 において
肉厚をt2 と厚くしていおり、カムタイミングスプロケ
ット3の前面上側面の広い範囲をカバーするようにして
いる。このシリンダヘッドカバー18も同様に、前面 181
から上面 182にかけて緩やかに肉厚t2 からt1 に変化
させ、シリンダヘッドカバー18全面の共鳴を和らげると
共に、シリンダヘッドカバー18の振動などにより発生す
る集中応力をなくし、かつ、シリンダヘッドカバー18を
鋳造する場合の湯流れを良好にすると共に冷却速度を連
続化して、鋳造不良を防止するようにしている。
【0027】次に、図1のY−Y線で縦断面した図3に
おいて、合わせ面20から結合部22までの範囲W1 におけ
るチエーンカバー13の表側の肉厚をt3 と厚くしてお
り、カムタイミングスプロケット10のうち、上側のタイ
ミングスプロケット10の略半分と下側のタイミングスプ
ロケット10の全部を覆う広い範囲をカバーするように
し、合わせ面20から下側の範囲W3 は薄い肉厚t1 にし
て、チエーンカバー13の重量の増加を軽減している。こ
のように、合わせ面20から結合部22までの肉厚をt3 と
厚くした場合には、チエーンカバー13の強度が高められ
るのでリブ14を省略し、チエーンカバー13の形状を単純
化して、鋳造あるいは鍛造などの型を簡略化して型費を
低減すると共に、重量の増加を軽減するようにしてもよ
い。
【0028】また、肉厚t3 からt1 への肉厚の変化を
滑らかにして、チエーンカバー13全面の共鳴を和らげる
と共に、チエーンカバー13の振動などにより発生する集
中応力をなくし、かつ、チエーンカバー13を鋳造する場
合の湯流れを良好にすると共に冷却速度を連続化して、
鋳造不良を防止するようにしている。
【0029】また、シリンダヘッドカバー18の前面 181
は結合部22から上面 182の内側までの範囲W2 において
肉厚をt2 と厚くしていおり、上側のカムタイミングス
プロケット10の前面上側面の広い範囲をカバーするよう
にしている。このシリンダヘッドカバー18も同様に、前
面 181から上面 182にかけて緩やかに肉厚t2 からt1
に変化させ、シリンダヘッドカバー18全面の共鳴を和ら
げると共に、シリンダヘッドカバー18の振動などにより
発生する集中応力をなくし、かつ、シリンダヘッドカバ
ー18を鋳造する場合の湯流れを良好にすると共に冷却速
度を連続化して、鋳造不良を防止するようにしている。
【0030】図2および図3において、合わせ面20から
結合面22までの範囲W1 におけるチエーンカバー13の肉
厚t3 を厚くしてチエーンカバー13の強度を高めること
により、チエーンカバー13の振動が軽減されるので、チ
エーンカバー13の内側をタイミングチエーン6やタイミ
ングスプロケットに近づけるようにして、外形を変える
ことなくチエーンカバー13の肉厚を厚くすることがで
き、かつ、リブ14を設けない場合にはリブの分だけ外形
をコンパクトにすることができる。また、シリンダヘッ
ドカバー18も同様に、シリンダヘッドカバー18の内側を
タイミングチエーン6やタイミングスプロケットに近づ
けるようにして、外形を変えることなくシリンダヘッド
カバー18の肉厚を厚くすることができる。
【0031】次に図5に示すタイミングチエーン6のチ
エ−ンテンショナ11および12の両側に、図4に示すよう
にチエーンカバー13をシリンダブロック19およびシリン
ダヘッド15(図1参照)に固定するためのチエーンカバ
ー締付ボルト21を設ける。また、このチエーンカバー締
付ボルト21はクランクシャフトの中心C0 に対して同心
円C1 上に一個、C2 上に一個、C3 上に一個、C4 上
に一個といった具合に、それぞれ異なる同心円Cn上に
一個あり、異なる周波数の音に対してチエーンカバー13
の固有振動数を変えて共鳴しないようにしている。
【0032】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。図2および図3において、シリンダ
ヘッドカバー18の前面 181の肉厚t2 を厚くすることに
より、シリンダヘッドカバー18は勿論のこと、シリンダ
ヘッドカバー18に結合部22を介して実質的にシリンダヘ
ッドカバー18と一体になっているチエーンカバー13に対
して、カムタイミングスプロケット3、10とタイミング
チエーン6、8との間の噛み込み衝撃音にチエーンカバ
ーが共鳴する部分の全面を間接的に強くし、かつ、シリ
ンダヘッドカバー18の前面 181およびチエーンカバー13
の固有振動数を変えることができる。また、チエーンカ
バー13にリブ14を設けて補強した場合には、更にチエー
ンカバー13が直接的に補強されるので、シリンダヘッド
カバー18の肉厚を厚くすることとの相乗作用により、上
記噛み込み衝撃音によりチエーンカバーが共鳴する部分
の全面を強くすることができる。
【0033】次に、図1から図3に示すように、シリン
ダブロック19とシリンダヘッド15との合わせ面20からチ
エーンカバー13の上部(結合部22)までのチエーンカバ
ー13の肉厚t3 を厚くすることにより、チエーンカバー
13のW1 の広い範囲が強くなると共に、結合部22を介し
てチエーンカバー13に実質的に一体になっているシリン
ダヘッドカバー18も間接的に強くなり、カムタイミング
スプロケット3、10とタイミングチエーン7、8との間
の噛み込みおよびタイミングチエーン6とアイドラスプ
ロケット5との間の噛み込み衝撃音によってチエーンカ
バー13およびシリンダヘッドカバー18が共鳴する部分の
全面を強くし、かつ、チエーンカバー13およびシリンダ
ヘッド18の固有振動数を変えることができる。また、リ
ブ14を設けた場合には、更にチエーンカバー13の強度を
高くすることができる。
【0034】次に、図2および図3に示すように、チエ
ーンカバー13のW1 の範囲およびシリンダヘッドカバー
18のW2 の範囲の肉厚t3 、t2 を厚くすることによ
り、カムタイミングスプロケット3、10とタイミングチ
エーン7、8との間の噛み込みおよびタイミングチエー
ン6とアイドラスプロケット5との間の噛み込み衝撃音
によってチエーンカバー13およびシリンダヘッドカバー
18が共鳴する部分の全面を直接的に強くし、かつ、固有
振動数を変えることができる。また、リブ14を設けた場
合にはチエーンカバー13の強度を更に高めることができ
る。
【0035】次に、図5に示すタイミングチエーン6の
チエ−ンテンショナ11および12の両側に、図4に示すよ
うにチエーンカバー13をシリンダヘッド15およびシリン
ダブロック19(図1参照)に固定するためのチエーンカ
バー締付ボルト21を設けて、チエーンカバー13を固定し
たので、タイミングチエーン6とチエ−ンテンショナ11
および12との間の摺動音に対してチエーンカバー13の固
有振動数を変えて共鳴を防止することができる。
【0036】次に、図2および図3において、シリンダ
ヘッドカバ−18の前面または、シリンダブロック19とシ
リンダヘッド15との合わせ面22から結合部22までのチエ
ーンカバー13の肉厚t2 、t3 を厚くし、かつ、タイミ
ングチエーン6のチエ−ンテンショナ11および12の両側
に、チエーンカバー13をシリンダヘッド15およびシリン
ダブロック19に固定するためのチエーンカバー締付ボル
トを設けて、チエーンカバー13を固定することにより、
カムタイミングスプロケット9、10とタイミングチエー
ン7、8との間の噛み込みとタイミングチエーン6とア
イドラスプロケット5との間の噛み込み衝撃音およびタ
イミングチエーン6とチエ−ンテンショナ11および12と
の間の摺動音によるチエーンカバー13およびシリンダヘ
ッドカバー18全体の固有振動数を変えて共鳴を防止する
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の記載に基づ
いて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれ
ば、シリンダヘッドカバーの前面の肉厚を厚くし、カム
タイミングスプロケットとタイミングチエーンとの間の
噛み込み衝撃音にシリンダヘッドカバーおよびチエーン
カバーが共鳴しないようにして、この共鳴に起因する騒
音を低減することができる。また、前面のみを厚くする
ことにより、シリンダヘッドカバーの重量の増加を軽減
して、騒音を低減することができる。
【0038】次に、請求項2の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、シリンダブ
ロックとシリンダヘッドとの合わせ面から上部のチエー
ンカバーの肉厚を厚くし、チエーンカバーの重量増加を
最小限にして、カムタイミングスプロケットとタイミン
グチエーンとの間の噛み込みおよびタイミングチエーン
とアイドラスプロケットとの間の噛み込み衝撃音によっ
てチエーンカバーが共鳴しないようにして、この共鳴に
起因する騒音を低減することができる。
【0039】次に、請求項3の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、タイミング
チエーンのチエ−ンテンショナの両側に、チエーンカバ
ーをシリンダヘッドおよびシリンダブロックに固定する
ためのボルトを設けて、チエーンカバーを固定し、タイ
ミングチエーンとチエ−ンテンショナとの間の摺動音に
よるチエーンカバーの共鳴を防止し、チエーンカバーの
共鳴に起因する騒音をなくすことができる。また、単に
ボルトで止めるだけであるので、重量の増加は少なく、
かつ、特別な加工も必要としないので、安価なものとな
る。
【0040】次に、請求項4の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、シリンダヘ
ッドカバ−の前面または、シリンダブロックとシリンダ
ヘッドとの合わせ面から上部のチエーンカバーの肉厚を
厚くしてチエーンカバーおよびシリンダヘッドカバーの
重量増加を最小限にし、かつ、タイミングチエーンのチ
エ−ンテンショナの両側に、チエーンカバーをシリンダ
ヘッドおよびシリンダブロックに固定するためのボルト
を設けて、チエーンカバーを固定し、カムタイミングス
プロケットとタイミングチエーンとの間の噛み込みとタ
イミングチエーンとアイドラスプロケットとの間の噛み
込み衝撃音およびタイミングチエーンとチエ−ンテンシ
ョナとの間の摺動音によるチエーンカバー全体の共鳴を
防止して、この共鳴に起因する騒音を低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシリンダヘッドカバー
およびチエーンカバーの正面図である。
【図2】図1のX−X線にいて一部縦断面して示した図
である。
【図3】図1のY−Y線において一部縦断面して示した
図である。
【図4】図1におけるチエーンカバーをシリンダヘッド
およびシリンダブロックにボルトで締結した状態を示す
正面図である。
【図5】内燃機関の駆動機構を正面図で示した説明用図
である。
【図6】従来のシリンダヘッドカバーおよびチエーンカ
バーの正面図である。
【図7】図6のX−X線において一部縦断面して示した
図である。
【図8】図6のY−Y線において一部縦断面して示した
図である。
【符合の説明】
1 クランクシャフト 2 クランクタイミングスプロケット 3 カムタイミングスプロケット 4 アイドラ−スプロケット 5 アイドラ−スプロケット 6 タイミングチェ−ン 7 タイミングチェ−ン 8 タイミングチェ−ン 9 カムタイミングスプロケット 10 カムタイミングスプロケット 11 チエ−ンテンショナ 12 チエ−ンテンショナ 13 チエ−ンカバ− 15 シリンダヘッド 18 シリンダヘッドカバー 19 シリンダブロック 20 合わせ面 21 チエーンカバー締付ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16M 1/026 F16M 1/026 K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクタイミングスプロケットとカム
    タイミングスプロケットとの間にアイドラ−スプロケッ
    トを介して掛けられたタイミングチエーンの前面を覆う
    ように設けられた内燃機関のチエーンカバーにおいて、
    シリンダヘッドカバーの前面の肉厚を厚くしたことを特
    徴とする内燃機関のチエーンカバー。
  2. 【請求項2】 クランクタイミングスプロケットとカム
    タイミングスプロケットとの間にアイドラ−スプロケッ
    トを介して掛けられたタイミングチエーンの前面を覆う
    ように設けられた内燃機関のチエーンカバーにおいて、
    シリンダヘッドカバーの前面およびシリンダブロックと
    シリンダヘッドとの合わせ面から上部のチエーンカバー
    の肉厚を厚くしたことを特徴とする内燃機関のチエーン
    カバー。
  3. 【請求項3】 クランクタイミングスプロケットとカム
    タイミングスプロケットとの間にアイドラ−スプロケッ
    トを介して掛けられたタイミングチエーンの前面を覆う
    ように設けられた内燃機関のチエーンカバーにおいて、
    前記タイミングチエーンのチエ−ンテンショナの両側に
    チエーンカバーをシリンダブロックおよびシリンダヘッ
    ドに固定するためのチエーンカバー締付ボルトを設けた
    ことを特徴とする内燃機関のチエーンカバー。
  4. 【請求項4】 タイミングチエーンのチエ−ンテンショ
    ナの両側にチエーンカバーをシリンダブロックおよびシ
    リンダヘッドに固定するためのチエーンカバー締付ボル
    トを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の内
    燃機関のチエーンカバー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001271707A (ja) * 2000-03-28 2001-10-05 Aisin Seiki Co Ltd エンジンのシリンダヘッドカバー
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JP2011074765A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd エンジンの架構

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