JP2836459B2 - 車両用エンジンのクーラーコンプレッサ取付構造 - Google Patents

車両用エンジンのクーラーコンプレッサ取付構造

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JP2836459B2
JP2836459B2 JP5283849A JP28384993A JP2836459B2 JP 2836459 B2 JP2836459 B2 JP 2836459B2 JP 5283849 A JP5283849 A JP 5283849A JP 28384993 A JP28384993 A JP 28384993A JP 2836459 B2 JP2836459 B2 JP 2836459B2
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泰弘 横山
雅明 上野
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
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    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両に使用さ
れるクーラー用コンプレッサの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のクーラー(カーエアコン)用コ
ンプレッサは、通常エンジンの上部に取付けられ、これ
の回転軸をクランク軸からベルト駆動している。
【0003】図6及び図7にかかる自動車用クーラーの
取付部近傍の外観構造を示す。図において1はエンジン
のクランクケース、2はギヤケース、3はクーラーコン
プレッサ、5は該コンプレッサ3の回転軸に固定された
クーラープーリであり、該クーラープーリ5はクランク
軸用プーリ8からベルト6を介して回転駆動される。4
はサーモカバー、7はシリンダヘッドである。
【0004】前記クーラーコンプレッサ3は、図2に示
すようにエンジンの左上部に、ダイキャスト鋳物等より
成るブラケット21及びステー22を介して取付けられ
ている。即ち、前記ブラケット21は4本のボルト26
によりエンジンのクランクケース1及びギヤケース2に
固着され、該ブラケット21上に前記クーラーコンプレ
ッサ3が載置され、ボルト25により固定される。
【0005】さらに、クーラーコンプレッサ3の上部を
堅固にエンジンに固持するため、該コンプレッサ3の上
面とサーモカバー4との間に板金製のステー22を架設
し、双方をボルト24及び23により固定している。こ
れにより、クーラーコンプレッサ3はエンジンに堅固に
取付けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな従来のクーラーブラケット取付構造においては、エ
ンジン本体1からエンジンの側方即ち幅方向にブラケッ
ト21を突出させて設け、該ブラケット21上にクーラ
ーコンプレッサ3を載置固定する構造であるため、クー
ラーコンプレッサ3がエンジンの側方に張り出した構造
となる。このためエンジンのコンパクト性が失われ、狭
いボンネット内においてエンジン周りのスペースの有効
利用ができないという問題点がある。
【0007】さらにクーラーコンプレッサ3を前記ブラ
ケット21に載置固定するのみでは、エンジンの振動に
充分に耐えることができないことから、該コンプレッサ
3の上部にステー22を架設する必要があり、このため
部品点数が多くなり、コスト高となるとともに、2個の
取付部材(ブラケット21及びステー22)でクーラー
コンプレッサ3をエンジンに取付けることから、ブラケ
ット21とステー22との間に取付誤差が発生し易く取
付構造全体に強度的安定性が小さく、エンジン振動によ
りクーラーコンプレッサ取付けボルトが外れる恐れがあ
る。
【0008】従って本発明の目的は、クーラーコンプレ
ッサのエンジン側方への張り出しを少なくしてコンパク
ト性を向上するとともにエンジンの周りのスペースの有
効利用を実現することであり、さらにはクーラーコンプ
レッサ取付用の部品点数を減じてコストを低減し、また
クーラーコンプレッサ取付部の強度的安定性を向上せし
めることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの取
付座面にクーラーコンプレッサの外郭の一部に沿って馬
蹄形状に形成されたブラケットを取付け、該ブラケット
にクーラーコンプレッサ取付けねじ穴を設けるととも
に、ボルト挿通用の穴を穿設し、該ボルト穴とクーラー
コンプレッサの取付ボルト穴の一部とにボルトを挿通し
て、前記コンプレッサとブラケットとを共締めにてエン
ジンに取付け、クーラーコンプレッサの全取付面を鉛直
方向面に構成したことを特徴としている。
【0010】
【作用】クーラーコンプレッサ取付用のブラケットを該
コンプレッサの外郭の一部に沿った馬蹄形状に形成して
エンジンの取付座面に締着し、該ブラケットの前記エン
ジンの取付座面と平行な面にクーラーコンプレッサを締
着するとともに、ブラケットに設けたボルト挿通用の穴
とクーラーコンプレッサのボルト穴とにボルトを貫通さ
せてクーラーコンプレッサとブラケットとを共締めにて
エンジンに取付ける。この際においてブラケットのボル
ト穴用のボス部はクーラーコンプレッサ取付面とエンジ
ン取付座面との間のスペーサの機能を果たす。
【0011】ブラケットの全取付面はエンジン取付座面
と一致または平行に形成されており、クーラーコンプレ
ッサを載置する張り出し部を設けることなく、該コンプ
レッサをブラケットと共締めにて堅固にエンジンに取付
けることが可能となるので、従来の取付構造に較べてク
ーラーコンプレッサのエンジン側方への張り出し量が大
幅に少なくなり、エンジンのコンパクト性が向上し、ボ
ンネット内におけるエンジン周りのスペースの有効利用
が可能となる。
【0012】また馬蹄形状のブラケットに設けたねじ穴
とコンプレッサ及びブラケット共締め用のボルト挿通穴
を有効に利用して、1個のブラケットで以ってクーラー
コンプレッサを強固にエンジンに装着できるので、取付
部の強度的安定性が増し、エンジン振動に対する耐久性
が向上し部品点数も減少する。
【0013】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本発明の実施例
につき詳細に説明する。但し、この実施例に記載されて
いる構造部品の寸法、材質、形状、その相対的配置など
は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそ
れのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎな
い。
【0014】図1〜図3は本発明に係る自動車用エンジ
ンにおけるクーラーコンプレッサの取付部近傍の構造図
であり、図において1はエンジンのクランクケース、2
はギヤケース、3はクーラーコンプレッサ、4はサーモ
カバー、7はシリンダヘッドである。
【0015】5は前記クーラーコンプレッサ3の回転軸
に固定されたクーラープーリであり、該クーラープーリ
5はクランク軸(図示せず)に固定されたクランクプー
リ8(図7参照)からベルト6を介して回転駆動され
る。
【0016】11は前記クーラーコンプレッサ3取付用
のブラケットである。該ブラケット11は、図4〜図5
に示すようにアルミニウム合金ダイキャストで製造さ
れ、またその平面形状は馬蹄形状に形成されており、3
個の取付用ボルト穴11b、11c、11eと2個の取
付ねじ11d、11dが穿設されている。
【0017】そして前記ブラケット11は、これの上部
の長穴状のボルト穴11cに挿通されるボルト13によ
りサーモカバー4に締着されるとともに、中間部の長穴
状のボルト穴11eに挿通されるボルト15によりシリ
ンダヘッド7に締着され、また後述するように下部のボ
ルト穴11bに挿通されるボルト穴12によりクーラー
コンプレッサ3と共締めにてクランクケース1に締着さ
れている。
【0018】さらに、前記クーラーコンプレッサ3は、
2本のボルト14、14を前記ブラケット11のネジ穴
11d、11dにねじ込むことにより、その上部を該ブ
ラケット11に締着され、その下部をボルト16により
ギヤケース2に締着される。
【0019】また図3に示すように前記ブラケット11
の下部に形成されたボス部11aのボルト穴11b及び
クーラーコンプレッサ3下部のボルト穴3aには長尺の
ボルト12が挿通され、クーラーコンプレッサ3の下部
及びブラケット11のボス部11aとが共締めにてエン
ジンのクランクケース1に締着される。尚、図3に示す
ように、ブラケット11のボス部11aはクーラーコン
プレッサ3とエンジンのクランクケース1との間のスペ
ーサの機能を果たしている。
【0020】従って前記ブラケット11はボルト13に
よりサーモカバー4に、ボルト15によりシリンダヘッ
ド15に夫々締着されるとともに、ボルト12によりク
ーラーコンプレッサ3と共締めにてクランクケース1に
締着されることとなる。また、クーラーコンプレッサ3
は上部を2本のボルト14、14にてブラケット11に
締着されるとともに、下部をボルト16によりギヤケー
スに締着され、さらに前記のようにボルト12によりブ
ラケット11と共締めにてクランクケース1に締着され
鉛直方向面のみで堅固にエンジンに固着されることとな
る。
【0021】前記のように構成された自動車用エンジン
においては、馬蹄形状に形成されたブラケット11を上
部の2本のボルト13、15及び下部のクーラーコンプ
レッサ3との共締めボルト12にてエンジンに装着する
とともに、クーラーコンプレッサ3を上部の2本のボル
ト14、14でブラケット11に締め付け、下部の2本
のボルト12、16でその中の1本12をブラケット1
1と共締めにて、エンジンに取付けたことにより、クー
ラーコンプレッサ3は全取付け面を鉛直方向面で堅固に
エンジン側に取付けられることとなり、エンジン振動に
も充分に耐え得る強固な取付構造となる。
【0022】これにより、従来のもののようなクーラー
コンプレッサ3を載置するためにエンジンの側方に張り
出したブラケットは不要となり、クーラーコンプレッサ
3のエンジン側方への張り出し量が大幅に減少し、この
部位のエンジン幅が減少し、ボンネット内スペースの有
効利用が可能となる。
【0023】また1個のブラケット11を介してクーラ
ーコンプレッサ3をエンジンに固着できるので従来のも
のと較べて取付誤差が少なくなり、これにより強度的安
定性が増し、この面からもエンジン振動への耐久性が向
上する。さらに部品点数が低減されることにより製造コ
ストが低減される。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、本発明によれば馬蹄形状の1個のブラケットにより
鉛直方向の取付面のみでクーラーコンプレッサを強固に
エンジンに取付可能となることにより、クーラーコンプ
レッサがエンジン側方に張り出すことがなく、この部分
のエンジン構造がコンパクトとなりボンネット内スペー
スの有効利用が可能となる。
【0025】また、1個のブラケットによりクーラーコ
ンプレッサをエンジンに取付ける構造であるので、従来
のものに較べて部品点数が低減されて低コストとなると
ともに、ブラケットを介したクーラーコンプレッサの取
付誤差が少なくなり、クーラーコンプレッサ取付部の強
度的安定性が増し、エンジン振動への耐久性が向上す
る。等の著しい効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動車用エンジンのクー
ラーコンプレッサ取付部近傍の外観構造図。
【図2】図1のII矢視図。
【図3】図1のIII−III線断面図。
【図4】ブラケットの正面図。
【図5】図4のV−V線断面図。
【図6】従来例を示す図1応当図。
【図7】図6のVII矢視図。
【符号の説明】
1 エンジンのクランクケース 2 ギヤケース 3 クーラーコンプレッサ 4 サーモカバー 5 クーラープーリ 7 シリンダヘッド 11 ブラケット 11a ブラケットのボス部 11b ボルト穴 12、13、14、15、16 ボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランク軸により回転駆動さ
    れるクーラーコンプレッサをエンジンの上部に装着して
    なる車両用エンジンにおいて、前記エンジンの取付座面
    に、コンプレッサの外郭の一部に沿って馬蹄形状に形成
    され該コンプレッサが締着される前記取付座面に平行な
    取付面にねじ穴が設けられたブラケットを取付け、該ブ
    ラケットにボルト穴を穿設し、該ボルト穴と前記コンプ
    レッサの取付ボルト穴の一部とにボルトを挿通して、前
    記コンプレッサとブラケットとを共締めにてエンジンに
    取付けてなることを特徴とする車両用エンジンのクーラ
    ーコンプレッサ取付構造
JP5283849A 1993-10-19 1993-10-19 車両用エンジンのクーラーコンプレッサ取付構造 Expired - Lifetime JP2836459B2 (ja)

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