JPH09203007A - 舗装構造 - Google Patents

舗装構造

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JPH09203007A
JPH09203007A JP26793896A JP26793896A JPH09203007A JP H09203007 A JPH09203007 A JP H09203007A JP 26793896 A JP26793896 A JP 26793896A JP 26793896 A JP26793896 A JP 26793896A JP H09203007 A JPH09203007 A JP H09203007A
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和彦 小林
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善久 水本
Taketo Matsuki
丈人 松木
Kazutoshi Iwasaki
和資 岩崎
Hiroshi Hasegawa
浩 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 舗装材の表面温度は過度に上昇するのを防止
できる舗装構造を提供する。 【解決手段】 舗装構造10は、下地12の上に敷設さ
れる舗装材11が透水性を有するとともに、その内部に
水等の冷却液を浸透可能な導管20,30が下地12お
よび舗装材11のうちの少なくともいずれか一方に埋設
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は舗装構造に係り、さ
らに詳しく言えば、例えば所定の下地上に敷設された人
工芝生等の舗装材が高温化するのを抑制できる舗装構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばテニスコートやゲートボー
ルコート等の競技場に多用されている砂入り人工芝生
は、合成繊維を織り込んだ面状の基布に合成樹脂製のパ
イルが多数植設され、これらのパイル間にデッキブラシ
等を用いて目砂等の充填材をパイル先端が突出する高さ
まで充填したものであり、下地上に敷設される。このよ
うな人工芝生競技場は、目砂に浸透した雨水等が透水性
を有する基布を通じて下地側に排水される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、人工芝生競
技場は、パイルが合成樹脂製であるため、例えばスライ
ディングする競技者の皮膚と激しく擦れ合うとパイルの
表面温度が急激に上昇し、天然芝生に比較して競技者に
火傷を負わせる可能性が高い。特に、夏季は人工芝の表
面温度が50℃〜60℃にもなり、火傷の可能性が非常
に高い。この問題に対して、あらかじめパイルの表面温
度を下げておくために、競技開始前に散水することが考
えられるが、その散水作業に多大な労力を要するだけで
はなく、水が競技中に自然蒸発したり、あるいは基布を
通じて排水されてしまうため、ほとんど実施されていな
い。
【0004】したがって、煩雑な作業を伴うことなくパ
イルに随時給水できる人工芝生競技場が求められてい
た。このような要望は、砂入り人工芝生を採用した人工
芝生競技場だけではなく、パイル間に砂を充填しない人
工芝生を採用した人工芝生競技場にも生じている。
【0005】また、近年、テニス用のクレーコート等に
おいては、コンクリートやアスファルト等の下地上に敷
設された舗装材が太陽熱を蓄熱する傾向があり、特に夏
季において舗装材の表面温度が高くなって競技者に不快
感を与えるという問題がある。したがって、このような
舗装構造においても、舗装材を冷却できる舗装構造が求
められている。本発明は、このような従来の要望を満た
すためになされたもので、その目的は、下地上に敷設さ
れた舗装材を冷却できる舗装構造を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明は、下地の上に舗装材が敷
設される舗装構造であって、前記舗装材が透水性を有す
るとともに、前記舗装材の内部に冷却液を浸透可能な導
管が前記下地および前記舗装材のうちの少なくともいず
れか一方に埋設されていることを特徴としている。
【0007】この場合、下地としては、例えば土,砕
石,アスファルト,コンクリート,鋼板,合成樹脂,各
種シート材が採用でき、安定した所定の強度を有する平
坦面が得られれば透水性の有無は任意である。また、舗
装材としては、各種人工芝生や、あるいは下地上に配置
される透水性アスファルト,透水性コンクリート,透水
性樹脂等が採用できる。
【0008】そして、透水性アスファルト,透水性コン
クリート,透水性樹脂は、施工現場で下地上に打設して
もよく、あるいはあらかじめ板状に形成しておき、施工
現場に搬送して置き敷きしてもよい。さらに、これらの
舗装材は、当該舗装材の透水性を維持できれば、表面に
ニードルパンチカーペット,コンクリートブロック,天
然石板,タイル,人工芝等の仕上げ材を敷設,貼付した
り、あるいは塗装を施してもよい。具体的には、舗装材
の表面に仕上げ材を敷設,貼付する場合には、仕上げ材
の厚み方向に貫通孔を形成しておいたり、あるいは仕上
げ材により設けられた目地にコーキングを施さなければ
よい。また、当然ながら、透水性を有する仕上げ材を用
いてもよい。
【0009】また、導管としては、内部に水等の冷却液
が流通し、かつ、この冷却液を外部に排出可能なもので
あればよく、例えば周面に貫通孔が形成された金属パイ
プや透水性を有する材質で形成された樹脂パイプ等が採
用でき、実施にあたって適宜選択すればよい。このよう
な導管は、下地および舗装材のうちのいずれか一方ある
いは双方に埋設しておけばよく、舗装材に冷却液を供給
できれば埋設形態等は任意である。また、導管を複数用
いる場合には、例えば下地および舗装材の面方向に沿っ
て互いに並行配置すればよく、あるいは格子状,放射
状,同心円状に配置してもよい。
【0010】請求項1の発明においては、導管の一端側
を水等の冷却液の供給元に接続しておけば、供給元から
導管を通じてパイル間等の舗装材内に冷却液が供給され
ることになる。したがって、従来に比較して、舗装材の
表面温度を低下できることになり、これにより前記目的
が達成される。
【0011】また、請求項2の発明は、前記舗装材が合
成樹脂製のバインダにより結合された骨材を有している
ことを特徴としている。この場合、バインダとしては、
ウレタン樹脂,エポキシ樹脂,アクリル樹脂等が採用で
き、これらの単体あるいは混合体を用いればよい。ま
た、骨材としては、所定の粒径を有するセラミック,天
然石,硅砂,土,プラスチック,繊維,金属,ゴム等の
合成樹脂や木屑等が採用でき、これらの単体あるいは混
合体を用いればよい。請求項2の発明によれば、バイン
ダおよび骨材を適宜選択することにより、舗装材に所望
の透水性が得られることになる。
【0012】そして、請求項3の発明は、前記舗装材が
透水性を有する基布にパイルを多数植設した人工芝生で
あることを特徴としている。この場合、人工芝生として
は、パイル間に充填される充填材の有無は任意である。
また、基布としては、従来の人工芝生に用いられている
基布が採用でき、パイルを基布に固定するために基布の
裏面にバッキング材として接着剤が塗布されている場
合、そのバッキング材に所定間隔で貫通孔を形成してお
けばよい。請求項3の発明においては、人工芝生のパイ
ルに水等の冷却液を供給できるため、パイルに対して競
技開始前に散水することなく、下地上に敷設された人工
芝生に対してスライディングする競技者がパイルとの摩
擦による火傷を負う虞れを低減できることになる。
【0013】また、請求項4に記載した発明は、前記導
管が周面に貫通孔を有する筒体であることを特徴とし、
金属,硬質あるいは軟質のプラスチック,ビニール,ゴ
ム等により形成された断面任意形状の筒体が採用でき
る。この請求項4のおいては、導管が周面に貫通孔を有
する筒体であるため、送水抵抗が少なく、かつ、貫通孔
の形状,大きさ,位置,数を適宜設定することにより、
舗装材に対する冷却液の供給量を選択できることなる。
【0014】一方、請求項5に記載した発明は、前記導
管がゴムチップをバインダにより結合した筒体であるこ
とを特徴とし、ゴムチップの大きさやバインダの配合比
率を適宜設定し、所定形状の筒体に形成したものが採用
できる。この請求項3の発明においては、導管がゴムチ
ップおよびバインダによる弾力性を有しているため、舗
装材の厚み方向に衝撃等が加わっても破損する虞れが少
ないことになる。また、この導管は、外周面全域にわた
って冷却液の排出口が形成されることになるめ、略均一
に冷却液を排出できることになる。
【0015】そして、請求項6に記載した発明は、前記
下地の表面に前記導管と対応する溝が形成されているこ
とを特徴とし、例えば導管が下地の表面から突出しない
ように溝を形成しておけばよい。この請求項6に記載し
た発明においては、例えば導管が下地の表面から突出し
ないように溝を形成しておけば、導管を基布と下地との
間に配置しても下地表面の平坦性が維持され、人工芝生
の表面に凹凸が生じないことになる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1には、本発明に係る第1実施
例が示されている。図1(A)に示すように、本実施例
における舗装構造10は、例えばテニスコートを施工す
るために、舗装材11を下地12の上に敷設したもので
ある。
【0017】舗装材11は、所定の粒径を有する骨材が
合成樹脂製のバインダにより結合された透水性アスファ
ルト,透水性コンクリート,透水性樹脂等であり、少な
くとも厚み方向に所望の透水性が得られるようになって
いる。具体的には、骨材として例えばセラミック,天然
石,硅砂,土,プラスチック,繊維,金属,ゴム等の合
成樹脂や木屑等の単体あるいは混合体が例示でき、バイ
ンダとして例えばウレタン樹脂,エポキシ樹脂,アクリ
ル樹脂等の単体あるいは混合体が例示できる。
【0018】下地12は、例えば土,砕石,アスファル
ト,コンクリート,鋼板,合成樹脂,各種シート材が例
示でき、安定した所定の強度を有する平坦面が得られれ
ば透水性は必須ではない。そして、本実施例において
は、舗装材11内に導管20,30が選択的に複数配置
されている。
【0019】図1(B)に示す導管20は、断面円形に
形成された塩化ビニール製の筒体とされ、周面に所定間
隔で貫通孔21が多数形成されている。この導管20
は、一端側が図示しな水等の冷却液の供給元に接続され
ていて、この供給元から冷却液が送られると、内径部に
冷却液を流通させ、次いで貫通孔21から冷却液を舗装
材11内に排出するようになっている。
【0020】一方、図1(C)に示す導管30は、ゴム
チップをバインダにより結合させることにより、弾力性
を有する円筒形状に形成されている。この導管30は、
ゴムチップの大きさやバインダの配合比率を適宜設定す
ることによりゴムチップ間に空隙が形成されているとと
もに、一端側が図示しな給水元に接続されている。した
がって、この導管30は、前述した導管20と同様に作
用するとともに、舗装材11の上を重量物が載置あるい
は通過しても弾力性により変形し、破損する虞れが少な
い。
【0021】本実施例においては、これらの導管20,
30は、下地12上に舗装材11を打設するにあたっ
て、下地12の面方向に沿って互いに並行に配置され、
周面が舗装材11に覆われるように埋設されている。な
お、これらの導管20,30は、下地12の面方向に沿
って格子状,放射状,同心円状に配置してもよい。
【0022】また、本実施例の舗装構造10において
は、舗装材11の透水性が維持できれば、舗装材11の
表面(図中上面)に仕上げ材13を敷設してもよい。仕
上げ材13として、例えば透水性を有しないコンクリー
トブロック,天然石板,タイルを敷設,貼付する場合に
は、その厚み方向に貫通孔を適宜形成しておいたり、あ
るいはこれらの仕上げ材13により設けられた目地14
にコーキングを施さないことにより、舗装材11の透水
性を阻害しないようにしておけばよい。なお、仕上げ材
としては、透水性を有するニードルパンチカーペットや
人工芝等を採用してもよい。
【0023】以上のような本実施例においては、供給元
から送られた水等の冷却液が導管20,30を通じて舗
装材11に浸透する。したがって、本実施例によれば、
舗装材11に含まれる冷却液により舗装材11の表面温
度の過度な上昇が抑制され、従来に比較して競技者の不
快感を低減できる。また、舗装材11が所定の骨材を合
成樹脂製のバインダにより結合したものであるため、骨
材およびバインダの種類,比率等を適宜選択することに
より所望の透水性が容易に得られる。
【0024】また、導管20が周面に貫通孔21を有す
る筒体であるため、冷却液の抵抗が少なく、かつ、貫通
孔21の形状,大きさ,位置,数を適宜設定することに
より、舗装材11への供給量を選択できる。一方、導管
30がゴムチップの空隙により外周面全域にわたって水
の排出口が形成されることになるめ、略均一に水を外部
に排出できる。そして、これらの導管20,30は、舗
装材11内に埋設されているため、下地12に埋設した
場合に比較して、舗装材11に対して冷却液を効率的に
供給できる。
【0025】図2には、本発明に係る第2実施例が示さ
れている。図2(A)に示すように、本実施例における
人工芝生競技場40は、例えばテニスコート,ゲートボ
ールコート等を施工するために、砂入り人工芝生41を
下地42の上に敷設したものである。
【0026】砂入り人工芝生41は、パイル43を多数
植設した基布44を下地42の上に敷設した後、パイル
43間に目砂45が所定高さまで充填される。パイル4
3は合成樹脂製とされ、先端が目砂45から突出する長
さを有し、基布44に多数形成されたタフト孔に複数本
づつ植設されている。基布44は、合成繊維を織り込む
ことにより面状に形成され、透水性を有している。下地
42は、図示しない基礎地面上に砕石が所定厚みに転圧
された砕石層46と、この砕石層46の表面を平坦に均
すアスファルトコンクリート層47と、このアスファル
トコンクリート層47を平坦に覆うクッション層48と
を有している。
【0027】そして、本実施例においては、基布44と
下地42との間に透水性を有する導管20が複数配置さ
れている。図2(B)に示すように、導管20は、断面
円形に形成された塩化ビニール製の筒体とされ、周面に
所定間隔で貫通孔21が多数形成されている。この導管
20は、一端側が図示しな給水元に接続されていて、給
水元から水が送水されると、内径部に水を流通させると
ともに、貫通孔21から水を外部に排出するようになっ
ている。
【0028】図2(A)に戻って、これらの導管20
は、それぞれクッション層48に多数形成された溝49
に収容されている。溝49は、導管20の直径に対応す
る深さを有する断面略U字状とされ、クッション層48
の表面に沿って互い並行に形成されている。なお、図2
(A)は、下地42と基布44との間に導管20が配置
されていることを明確にするために、導管20がクッシ
ョン層48の表面から突出するように描かれているが、
実際には導管20がクッション層48の表面から突出す
ることはなく、クッション層48の平坦性が維持されて
いる。
【0029】以上のような本実施例においては、送水元
から送水された水が導管20の内径部に流通し、かつ、
貫通孔21から外部に排出される。これらの水は、基布
44および目砂45を通してパイル43に給水される。
したがって、本実施例によれば、パイル43の表面温度
をあらかじめ下げておくために、従来のような煩雑な散
水作業の必要性が解消される。
【0030】また、導管20が周面に貫通孔21を有す
る筒体であるため、送水元から水を送水するにあたっ
て、送水抵抗が少なく、かつ、貫通孔21の形状,大き
さ,位置,数を適宜設定することにより、パイル43へ
の給水量を選択できる。さらに、導管20は、クッショ
ン層48の表面に形成された溝49に収容されているた
め、クッション層48の表面から突出せず、これによ
り、人工芝生41の表面に凹凸が生じない。
【0031】図3には、本発明に係る第3実施例が示さ
れている。なお、以下に説明する実施例において、既に
図2において説明した構成については、図中に同一符号
を付すことにより説明を簡略あるいは省略する。図3
(A)に示すように、本実施例の人工芝生競技場50
は、基布44が砕石,ゴムチップおよびバインダを所定
の比率で配合した下地52の上に敷設されていて、基布
44と下地52との間に透水性を有する導管30が複数
配置されている。
【0032】図3(B)に示すように、導管30は、ゴ
ムチップをバインダにより結合させることにより、弾力
性を有する円筒形状に形成されている。この導管30
は、ゴムチップの大きさやバインダの配合比率を適宜設
定することによりゴムチップ間に空隙が形成されている
とともに、一端側が図示しな給水元に接続されている。
【0033】したがって、導管30は、給水元から水が
送水されると、内径部を通して水を流通させるととも
に、周面の空隙から水を外部に排出するようになってい
る。なお、図3(A)は、基布44と下地52との間に
導管30が配置されていることを明確にするために、導
管30が下地52の表面から突出するように描かれてい
るが、実際には導管30が下地52の表面から突出する
ことはなく、あるいは導管30が下地52の表面から多
少突出していても、導管30の弾性変形により人工芝生
50の表面に凹凸が生じることはない。
【0034】以上のような本実施例によれば、基布44
と下地52との間に透水性を有する導管30が配置され
ているため、前述した第2実施例と同様な効果が得られ
る。一方、本実施例によれば、導管30がゴムチップお
よびバインダによる弾力性を有しているため、競技者に
よる衝撃等が加わっても破損する虞れが少ない。また、
この導管30は、ゴムチップの空隙により外周面全域に
わたって水の排出口が形成されることになるめ、略均一
に水を外部に排出できる。そして、基布44を下地52
の上に敷設すると、弾力性を有する導管30が透水性を
維持したまま扁平に変形するとともに、下地52が弾性
変形するため、人工芝生50の表面に凹凸が生じない。
【0035】なお、本発明は前述した実施例に限定され
るものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変
形等は本発明に含まれるものである。例えば第1実施例
において、導管は、周面が舗装材に覆われるように埋設
されていたが、本発明における導管の埋設形態はこれに
限定されず、図4に示す変形例をも含むものである。
【0036】すなわち、図4(A)に示す舗装構造10
Aは、導管20,30の周面が舗装材11の表面(図中
上面)に接するように舗装材11内に埋設されている。
また、図4(B)に示す舗装構造10Bは、導管20,
30の周面が舗装材11の裏面(図中下面)に接するよ
うに舗装材11内に埋設されている。
【0037】さらに、図4(C)に示す舗装構造10C
は、あらかじめ下地12の表面に設けられた半円状の溝
に導管20,30が配置され、導管20,30の半周面
が舗装材11に覆われるように埋設されている。次い
で、図4(D)に示す舗装構造10Dは、あらかじめ下
地12の表面にU字状の溝が設けられていて、この溝に
導管20,30を収容することにより、導管20,30
の周面が舗装材11の裏面(図中下面)に接するように
下地12内に埋設されている。そして、図4(E)に示
す舗装構造10Eは、あらかじめ導管20A,30Aが
舗装材11の厚みに対応した直径に形成されていて、導
管20A,30Aの周面が舗装材11の表面および裏面
(図中上面および下面)に接するように下地12内に埋
設されている。
【0038】また、第2実施例および第3実施例におい
て例示した基布は、透水性を有していればよく、パイル
を固定するためにバッキング材として接着剤が塗布され
ている場合、所定間隔で貫通孔を形成しておけばよい。
また、筒体の導管としては、金属,硬質あるいは軟質の
プラスチック,ビニール,ゴム等により形成しておけば
よく、断面形状,貫通孔の形状,大きさ,位置,数等も
任意である。そして、このような導管を複数用いる場合
には、格子状,放射状,同心円状に配置してもよく、互
いの間隔も任意である。
【0039】さらに、前述した第1実施例では、舗装構
造としてテニスコートが例示されていたが、本発明の舗
装構造は例えば各種屋外競技場や、いわゆる運動公園,
歩道,車道等にも適用可能であり、実施例の用途に限定
しない。また、前述した第2実施例および第3実施例で
は、人工芝生競技場としてテニスコート,ゲートボール
コート等に採用される砂入り人工芝生が例示されていた
が、本発明は競技者による激しいスライディングやジャ
ンプが予想される、例えばサッカーグラウンド,ラグビ
ーグラウンドにも適用可能であり、かつ、パイル間に目
砂を充填しない人工芝生を採用した人工芝生競技場にも
適用可能である。
【0040】その他、前記実施例で示したパイル,基
布,下地,導管,溝等の材質,形状,寸法,形態,数,
配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であ
り、限定されない。さらに、本発明に用いる透水性導管
には、必ずしも水を通す必要はなく、例えば水以外の冷
却液や冷気等の空気を送った場合にも人工芝生の温度上
昇を防ぐことができる。そして、前述した各実施例にお
いて、舗装材は透水性を有するものが例示されていた
が、本発明においては冷却液が気化した状態で透過可能
な透湿性を有する舗装材をも含む。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、従来に比較し
て舗装材の表面温度を低下でき、請求項2の発明によれ
ば、バインダおよび骨材を適宜選択すれば舗装材に所望
の透水性が得られる。また、本発明の請求項3に記載し
た発明によれば、煩雑な作業を行うことなくパイルに随
時給水できる。
【0042】さらに、請求項4の発明によれば、冷却液
を送る抵抗が少なく、かつ、貫通孔の形状,大きさ,位
置,数を適宜設定することにより、舗装材に対する冷却
液の供給量を選択できる。一方、請求項5の発明によれ
ば、導管が弾力性を有するため破損する虞れが少なく、
かつ、外周面全域にわたって略均一に冷却液を排出でき
る。そして、請求項6の発明によれば、下地表面の平坦
性が維持され、舗装材の表面に凹凸が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図および導管を
示す斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す断面図および導管を
示す斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す断面図および導管を
示す斜視図である。
【図4】本発明の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 舗装構造 11 舗装材 12,42,52 下地 20,30 導管 21 貫通孔 40,50 舗装構造である人工芝生競技場 41 舗装材である砂入り人工芝生 43 パイル 44 基布 49 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 和資 兵庫県三木市志染町自由ケ丘2−337 (72)発明者 長谷川 浩 兵庫県姫路市飾磨区城南町1丁目20番地の 3

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地の上に舗装材が敷設される舗装構造
    であって、前記舗装材が透水性を有するとともに、前記
    舗装材の内部に冷却液を浸透可能な導管が前記下地およ
    び前記舗装材のうちの少なくともいずれか一方に埋設さ
    れていることを特徴とする舗装構造。
  2. 【請求項2】 前記舗装材が合成樹脂製のバインダによ
    り結合された骨材を有していることを特徴とする請求項
    1に記載した舗装構造。
  3. 【請求項3】 前記舗装材が透水性を有する基布にパイ
    ルを多数植設した人工芝生であることを特徴とする請求
    項1に記載した舗装構造。
  4. 【請求項4】 前記導管が周面に貫通孔を有する筒体で
    あることを特徴とする請求項1に記載した舗装構造。
  5. 【請求項5】 前記導管がゴムチップをバインダにより
    結合した筒体であることを特徴とする請求項1に記載し
    た舗装構造。
  6. 【請求項6】 前記下地の表面に前記導管と対応する溝
    が形成されていることを特徴とする請求項1に記載した
    舗装構造。
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