JPH09200895A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

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Publication number
JPH09200895A
JPH09200895A JP8023082A JP2308296A JPH09200895A JP H09200895 A JPH09200895 A JP H09200895A JP 8023082 A JP8023082 A JP 8023082A JP 2308296 A JP2308296 A JP 2308296A JP H09200895 A JPH09200895 A JP H09200895A
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JP
Japan
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coil
solder
land
iron core
electroacoustic transducer
Prior art date
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Pending
Application number
JP8023082A
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English (en)
Inventor
Kazushi Suzuki
和詞 鈴木
Takao Imahori
能男 今堀
Kazushige Tajima
和茂 田島
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Star Micronics Co Ltd filed Critical Star Micronics Co Ltd
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Priority to US08/783,707 priority patent/US6097828A/en
Publication of JPH09200895A publication Critical patent/JPH09200895A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/02Details

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱的影響を受け易いランド部周辺部の健全性
を維持し、電磁型電気音響変換器の機能低下を誘発せ
ず、薄型化、小型化にも対応でき、且つ、作業を困難に
しないような状態で、半田桃割れ現象の発生を抑制する
ことが可能な構成の電気音響変換器を提供すること。 【解決手段】 リード端子と一体的に外装ケースを形成
し、該外装ケース内部にコイルを含む駆動部を配置し、
上記リード端子のランド部に上記コイルの両コイル端を
引き出して接続してなる電気音響変換器において、上記
ランド部を略円形にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は電気音響変換器に係
り、特に、リード端子と一体的に外装ケースを形成し、
上記リード端子のランド部にコイルの両コイル端を接続
するものにおいて、上記リード端子のランド部(コイル
の両コイル端が接続される場所)の形状を工夫すること
により、接続部の品質の向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】電気音響変換器、例えば、電磁型電気音
響変換器は図18乃至図22に示すような構成になって
いる。図19及び図20に示すように、まず、ケース2
01があり、このケース201の底部にはベース部20
3が取り付けられている。上記ベース部203上であっ
て上記ケース201の内側には、ベース205と鉄心2
07が一体固定された状態で実装されている。ベース2
05と鉄心207を一体化したものを「ポールピース」
と称している。上記鉄心207の外周側にはコイル20
9が取り付けられている。又、上記コイル209の外周
側には支持リング211が配置されていて、この支持リ
ング211の内周側には、マグネット213が実装され
ている。上記マグネット213と既に述べたコイル20
9との間には環状隙間が設けられている。上記支持リン
グ211の図20中左側端部には振動板受座としての段
付部215が形成されていて、この段付部215には振
動板(共鳴板、又は弾性板ともいう)217が設置され
ており、該振動板217の中央には付加質量としての磁
片219が取り付けられている。
【0003】又、上記構成の電磁型電気音響変換器の場
合には、図19に示すように、リード端子221、22
3がインサート成形法によって予めベース部203内に
一体化された状態で取り付けられている。そして、この
場合には、コイル209の両コイル端209a、209
bは、図19に示すように、リード端子221、223
のランド部221a、223a上に引き出された状態で
半田付けされることになる。
【0004】上記インサート成形法であるが、これは、
図18に示すように、予め所定の形状に形成されている
リードフレーム225を用意する。このリードフレーム
225は、複数個(この場合には4個)のリードフレー
ム要素(図18中二点鎖線で囲んだ部分)227を連設
した構成になっていて、同時に複数個(この場合には4
個)の電磁型電気音響変換器を製造するようになってい
る。上記リードフレーム要素227を詳細に示すと、図
21及び図22に示すようになっている。まず、図21
中左右方向に延長された一対の幅広部227a、227
bがあり、これら一対の幅広部227a、227bの間
に、突出片227c、227d、227e、227fが
突設されている。そして、上記突出片227c、227
dの先端部が既に説明したリード端子221、223に
なる。
【0005】そして、図18に示すように、各電磁型電
気音響変換器の構成部品をリードフレーム225の各リ
ードフレーム要素227の箇所に配置し、その状態で図
示しない型内に配置する。そして、樹脂を流し込むこと
により、既に説明したベース部203が成形され、その
際、リードフレーム要素227の一部がベース部203
内に一体化されることになる。そして、図18に示す切
断線Aに沿って各リードフレーム要素227を切断し、
且つ、露出した部分を折曲げることにより図19に示す
ような状態になる。尚、リード端子221、223とは
別に、電気的には機能しないターミナル端子229、2
31もベース部203に一体化されることになる。すな
わち、図21に示した突出片227e、227fの先端
部が上記ターミナル端子229、231になるものであ
る。
【0006】上記構成をなす電磁型電気音響変換器にお
いて、磁片219を一体に備えた振動板217は、マグ
ネット213によって、ある一定の極性を持った状態で
セットされる。その状態でリード端子221、223を
介してコイル209に電流を流すと、鉄心207が電磁
石化されてその先端に磁界が発生する。その際、鉄心2
07に発生したコイル209による磁極と振動板217
が有するマグネット213による磁極とが異なる極性の
ものである場合には、振動板217は鉄心207に吸引
されることになる。又、鉄心207に発生したコイル2
09による磁極と振動板217が有するマグネット21
3による磁極とが同一の極性のものである場合には、振
動板217は鉄心207に反発することになる。よっ
て、何れかの方向をもって電流を断続的に流すことによ
り、振動板217は上記したような動作を繰り返すこと
になる。つまり、振動板217が所定の周波数で振動す
ることになり、その振動によって音が発生するものであ
る。
【0007】そして、上記電磁型電気音響変換器は、任
意の機器、例えば、携帯電話やポケットベル等に組み込
まれることになり、図20に示すように、それらの機器
の取付基板237(図20中二点鎖線で示す)に対して
図示するような状態で取り付けられ、リード端子22
1、223、電気的には機能しないターミナル端子22
9、231を介して半田付けされることになる。尚、同
種の電磁型電気音響変換器を示すものとして、例えば、
特開平5−80774号公報に示すものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。既に説明したように、コイ
ル209の両コイル端209a、209bは、リード端
子221、223のランド部221a、223a上に引
き出されて、そこで半田付けにより取付・固定されるこ
とになる。又、コイル209は、例えば、外径(φ)が
0.05〜0.06mmの銅線の外周に、ポリウレタンや
ポリエステル等からなる絶縁被覆を施し、さらに、その
外周に変成ナイロン等からなる溶着被覆を施して構成さ
れている。一方、リード端子221、223の周辺部
は、熱影響を受け易い材質、例えば、熱可塑性樹脂から
構成されている。このような構成において、上記コイル
端209a、209bをランド部221a、223aに
半田付けする場合には、まず、半田付け時の熱によっ
て、コイル端209a、209bの絶縁被覆と溶着被覆
を溶融・消失させる。そして、銅線を露出させた状態で
ランド部221a、223aに半田付けすることにな
る。その際、ランド部221a、223aの周辺部は熱
影響を受け易い熱可塑性樹脂から構成されているので、
短時間で上記半田付けを行う必要がある。
【0009】ところで、上記ランド部221a、223
aにて半田付けを行った場合、液状の半田をランド部2
21a、223a上に滴下すると、まず、図23に示す
ような状態となる。その際、半田は自然な拡散形状とし
て円形又はドーム状に拡散していくことになるが、従来
のランド部221a、223aは、略長方形であるため
に、図23、図24に示すように、表面張力がランド部
221a、223aの長手方向に強く作用して、同方向
に引き延ばされた状態で拡散していくことになる。そし
て、半田付け初期時においては、未だコイル端209
a、209bの絶縁被覆及び溶着被覆部分が溶融・消失
するまでに至っておらず、それら絶縁被覆及び溶着被覆
の部分においては半田が濡れないために(半田が乗らな
い状態)、結局、図24、図25に示すように、「半田
桃割れ現象(上記絶縁被覆及び溶着被覆の部分を境にし
て半田付け部が長手方向に二分されてしまう現象)」が
発生してしまうことになる。このような半田桃割れ現象
が発生した場合には、コイル端209a、209bがラ
ンド部221a、223aに正常に半田付けされない状
態になってしまい、接続不良による機能喪失という事態
が生じてしまう。尚、従来、ランド部221a、223
aを略長方形にしている理由としては、コイル端209
a、209bのランド部221a、223a上への位置
決めの容易性が上げられる。すなわち、コイル端209
a、209bのランド部221a、223a上への引出
し位置が中央位置より若干ずれても、半田付けに機能す
るランド部有効面積はそれ程変動しないからである。
【0010】上記のような半田桃割れ現象の発生を抑制
するためには、コイル端209a、209bの絶縁被覆
と溶着被覆の部分を確実に溶融・消失させる必要があ
り、その為には、半田付け時の加熱時間を長くする必要
がある。しかしながら、それでは、熱可塑性樹脂からな
るランド部221a、223a周辺部を熱により損傷さ
せてしまうことになり、結局、加熱時間を長くすること
はできないものである。又、半田付け時の半田の量を多
くすることが考えられるが、それでは、半田付け部の半
田高さが高くなってしまい、それによって、ケース20
1内の共鳴室容積が減少してしまって、充分な共鳴効果
を得ることができないという別の問題が発生してしま
う。又、半田付け部の半田高さが高くなることは、電磁
型電気音響変換器の薄型化、小型化を阻害してしまうこ
とにもなる。又、半田付け時に短時間の加熱を繰り返し
行うことにより半田桃割れ現象の発生を防止することも
考えられるが、それでは、半田付け作業が煩雑になって
しまうとともに、作業に長時間を要してしまうことにな
る。このように、熱影響を受け易いランド部221a、
223a周辺部の健全性を維持し、電磁型電気音響変換
器の機能低下を誘発せず、薄型化、小型化にも対応で
き、且つ、作業を困難にしないような状態で、半田桃割
れ現象の発生を抑制することは極めて困難なことであっ
た。
【0011】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、熱影響を受け易いラン
ド部周辺部の健全性を維持し、電磁型電気音響変換器の
機能低下を誘発せず、薄型化、小型化にも対応でき、且
つ、作業を困難にしないような状態で、半田桃割れ現象
の発生を抑制することが可能な構成の電気音響変換器を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
請求項1による電気音響変換器は、リード端子と一体的
に外装ケースを形成し、該外装ケース内部にコイルを含
む駆動部を配置し、上記リード端子のランド部に上記コ
イルの両コイル端を引き出して接続してなる電気音響変
換器において、上記ランド部を略円形にしたことを特徴
とするものである。又、請求項2による電気音響変換器
は、リード端子と一体的に外装ケースを形成し、該外装
ケース内部にコイルを含む駆動部を配置し、周辺部に熱
影響を受け易い材質からなる部材が配置された上記リー
ド端子のランド部に上記コイルの両コイル端を引き出し
て接続してなる電気音響変換器において、上記ランド部
を略円形にしたことを特徴とするものである。又、請求
項3による電気音響変換器は、予め所定の形状に形成さ
れたリードフレームと一体的に外装ケースを形成し、該
外装ケース内部にコイルを含む駆動部を配置し、上記リ
ードフレームの一部をリード端子とし、上記リード端子
のランド部に上記コイルの両コイル端を引き出して接続
してなる電気音響変換器において、上記ランド部を略円
形にしたことを特徴とするものである。又、請求項4に
よる電気音響変換器は、予め所定の形状に形成されたリ
ードフレームと一体的に外装ケースを形成し、該外装ケ
ース内部にコイルを含む駆動部を配置し、上記リードフ
レームの一部をリード端子とし、周辺部に熱影響を受け
易い材質からなる部材が配置された上記リード端子のラ
ンド部に上記コイルの両コイル端を引き出して接続して
なる電気音響変換器において、上記ランド部を略円形に
したことを特徴とするものである。このような各電気音
響変換器において、上記リード端子を外装ケースの内側
に配置することが考えられる。又、このような各電気音
響変換器において、上記リード端子を外装ケースの外側
に露出・配置することが考えられる。
【0013】すなわち、リード端子のランド部の形状を
略円形とすることにより、例えば、半田付けにより接続
する場合には、滴下される液状半田が自然に拡散する形
状と、ランド部の形状を一致させることができ、それに
よって、滴下された液状半田が一方向に強く引っ張られ
て拡散していくような事態をなくし、結局、半田桃割れ
現象の発生を抑制することができる。又、ランド部を外
装ケースの内側に設ける場合と外側に設ける場合の両方
が考えられ、何れの場合においても適用できる。尚、接
着剤によって接続する場合にも同様のことがいえる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図11を参照して
本発明の第1の実施の形態を説明する。まず、本実施の
形態による電磁型電気音響変換器の全体の構成を、図3
及び図4を参照して説明する。まず、ケース1があり、
このケース1の底部にはベース部3が取り付けられてい
る。上記ベース部3上であって上記ケース1の内側に
は、ベース5と鉄心7が一体固定された状態で実装され
ている。このベース5と鉄心7を一体化したものを「ポ
ールピース」と称している。上記鉄心7の外周側にはコ
イル9が取り付けられている。又、上記コイル9の外周
側には支持リング11が配置されていて、この支持リン
グ11の内周側には、マグネット13が実装されてい
る。上記マグネット13と既に述べたコイル9との間に
は環状隙間が設けられている。上記支持リング11の図
4中左側端部には振動板受座としての段付部15が形成
されていて、この段付部15には振動板(共鳴板、又は
弾性板ともいう)17が設置されており、該振動板17
の中央には付加質量としての磁片19が取り付けられて
いる。
【0015】又、上記構成の電磁型電気音響変換器の場
合には、図3に示すように、リード端子21、23がイ
ンサート成形法によって予めベース部3に一体化された
状態で取り付けられている。そして、この場合には、コ
イル9の両コイル端9a、9bは、図3に示すように、
リード端子21、23のランド部21a、23a上に引
き出された状態で半田付けされることになる。
【0016】上記インサート成形法であるが、これは、
図1に示すように、予め所定の形状に形成されているリ
ードフレーム25を用意する。このリードフレーム25
は、複数個(この場合には4個)のリードフレーム要素
(図1中二点鎖線で囲んだ部分)27を連設した構成に
なっていて、同時に複数個(この場合には4個)の電磁
型電気音響変換器を製造するようになっている。上記リ
ードフレーム25を詳細に示すと、図5に示すようにな
っている。まず、図5中左右方向に延長された一対の幅
広部27a、27bがあり、これら一対の幅広部27
a、27bの間に、突出片27c、27d、27e、2
7fが突設されている。そして、上記突出片27c、2
7dの先端部が既に説明したリード端子21、23にな
る。
【0017】そして、図1に示すように、既に説明した
各電磁型電気音響変換器の構成部品をリードフレーム2
5の各リードフレーム要素27の箇所に配置し、その状
態で図示しない型内に配置する。そして、樹脂を流し込
むことにより、既に説明したベース部3が成形され、そ
の際、リードフレーム要素27の一部がベース部3内に
一体化されることになる。そして、図1に示す切断線A
に沿って各リードフレーム要素27を切断し、且つ、露
出した部分を折曲げることにより図3に示すような状態
になる。尚、リード端子21、23とは別に電気的には
機能しないターミナル端子29、31もベース部3に一
体化されることになる。すなわち、図5に示した突出片
27e、27fの先端部が上記ターミナル端子29、3
1になるものである。
【0018】又、上記電磁型電気音響変換器の外観は、
図6乃至図9に示すような構成になっている。ケース1
の一側面には、図9に示すように、放音口33が形成さ
れていて、該放音口33を介して外部に音が出力される
ことになる。又、ケース1の上面には、極性を示す極性
マーク35が刻印されている。
【0019】上記構成をなす電磁型電気音響変換器の作
用は、従来例の説明で述べたものと同じであるので、そ
の説明は省略する。又、上記電磁型電気音響変換器は、
従来例の説明で述べたものと同じように、任意の機器、
例えば、携帯電話やポケットベル等に組み込まれること
になり、図8に示すように、それらの機器の取付基板3
7(図8中二点鎖線で示す)に対して図示するような状
態で取り付けられ、リード端子21、23、電気的には
機能しないターミナル端子29、31を介して半田付け
されることになる。
【0020】次に、本実施の形態におけるリード端子2
1、23のランド部21a、23aについて説明する。
すなわち、図1、図3、図5に示すように、リード端子
21、23のランド部21a、23aは、略円形に形成
されている。又、ランド部21a、23aの手前部分は
その幅が狭くなっていて、幅狭部21b、23bとなっ
ている。
【0021】このように、ランド部21a、23aを略
円形にすることにより、従来問題になっていた半田付け
部の「半田桃割れ現象」の発生を防止することができ
る。これを図10及び図11を参照して説明する。従来
技術の説明において既に述べた通り、液状の半田41を
ランド部21a、23a上に滴下すると、まず、図10
に示すような状態となり、その際、液状の半田41は円
形又はドーム状に拡散していくことになる。そのとき、
ランド部21a、23aが略円形に形成されていると、
上記液状の半田41が拡散していく形状とランド部21
a、23aの形状とが略一致することになる。したがっ
て、従来、ランド部が長方形を成していた場合のよう
に、液状半田が長手方向に表面張力によって強く引っ張
られて、コイル端の部分を境にして割れてしまうような
事態の発生を防止することができる。
【0022】以上本実施の形態によると次のような効果
を奏することができる。まず、ランド部21a、23a
の形状を略円形とし、半田付け時に滴下される液状の半
田41が自然に拡散していくときの形状と一致させた略
円形としたので、滴下された液状半田41が特定の方向
により強く引っ張られるようなことはなくなり、結局、
従来問題になっていた半田桃割れ現象の発生を防止する
ことができる。それによって、コイル端9a、9b上に
半田41が確実に盛られてその熱により、コイル端9
a、9bの絶縁被覆と溶着被覆の部分を確実に溶融・消
失させ、銅線を露出させて良好に半田付けすることが可
能になる。そして、接続不良、それによる機能喪失とい
った事態の発生を未然に防止することができる。又、半
田付け部における半田仕上がり高さを低くすることがで
きるようになった。すなわち、従来は、半田桃割れ現象
の発生を防止するために、半田量を多くすることが行わ
れていて、その結果、半田付け部における半田仕上がり
高さが高くなっていたが、本実施の形態の場合には、半
田量を多くしなくても、上記したような理由によって、
半田桃割れ現象の発生を防止することができるからであ
る。このように、半田付け部における半田仕上がり高さ
が低くなったことにより、装置の小型化(薄型化)を図
ることができるとともに、内部の共鳴空間の容積の拡大
を図ることができるようになり、音響性能の向上を図る
ことができるようになった。
【0023】ここで、一つの実施例と従来例とを比較し
たものを表1に示す。尚、実施例及び従来例はともに半
田桃割れ現象の発生を抑制できた状態で半田付けを行っ
ている。
【0024】
【表1】
【0025】上記表1から明らかなように、従来よりも
ランド部21a、23aの面積が若干大きいにもかかわ
らず、要した半田の量は同じであり、又、半田仕上がり
高さは大幅に低くなっている(略4割減)。又、加熱時
間も短くて済んでいる。因に、ランド面積を拡大したこ
とにより、コイル端9a、9bの位置ずれのばらつきや
半田量のばらつきに対する仕上がり高さのばらつきを小
さくすることができる。
【0026】次に、図12乃至図17を参照して本発明
の第2の実施の形態を説明する。すなわち、前記第1の
実施の形態においては、リード端子21、23のランド
部21a、23aを、ケース1の内側に配置した構成を
示したが(図3に示す)、これをケース1の外側に露出
・配置する構成の場合においても、同様に適用できる。
以下詳細に説明する。
【0027】まず、図13及び図15に示すように、上
ケース101、下ケース103があり、上記上ケース1
01の図13中上面の中央位置には放音孔105が形成
されている。上記下ケース103内の中央にはベース1
06と鉄心107が一体化された状態で配置されてい
て、この鉄心107の外周部にはコイル109が配置さ
れている。又、コイル109の外周側であって上記下ケ
ース103の内周側にはマグネット111が配置されて
いる。上記マグネット111は、図14に示すように、
下ケース103の内周部に突設された4個の支持部10
4(図14に示す)によって外周側より支持されてい
る。又、図13及び図14に示すように、上記下ケース
103の内周部には段付部113が形成されていて、こ
の段付部113には、振動板(共鳴板、又は弾性板とも
いう)115が設置されている。この振動板115の中
央には付加質量としての磁片117が取り付けられてい
る尚、図14は、上ケース101の一部を削除して振動
板115と磁片117を示すとともに振動板115と磁
片117の一部を削除してコイル109を示す平面図で
ある。
【0028】又、上記下ケース103の底部を底面側か
らみると、図12に示すような構成になっている。ま
ず、底壁103aがあり、この底壁103aには溝部1
03bが形成されている。この溝部103bの中央位置
には開口部103cが形成されている。尚、上記底壁1
03aの内側に配置されているベース106にも開口部
106aが形成されていて(図14に示す)、上記開口
部103cはその開口部106aに合った位置に形成さ
れている。又、上記溝部103bは、上記開口部103
cを挟んで、図12中略上下方向に対称に斜め方向に延
長されている。又、上記底壁103aには、図16に示
すリードフレーム119のリードフレーム要素119a
の一部がインサート成形法により一体に埋め込まれた状
態になっている。そして、そのリードフレーム要素11
9aの一部の四隅の部分が外部露出端子121、12
3、125、127として下ケース103より露出した
状態になっている。又、リードフレーム要素119aの
一部がランド部129、131として、上記溝部103
bにおいて露出した状態になっている。
【0029】そして、下ケース103内に収容・配置さ
れているコイル109の両コイル端109a、109b
が、ベース106の開口部106a及び下ケース103
の開口部103cを介して、下ケース103の底壁10
3aの裏面側に引き出されていて、それら両コイル端1
09a、109bは上記ランド部129、131に沿わ
されて、その状態で半田付けによって取付・固定される
ことになる。
【0030】ここで、上記リードフレーム119につい
て詳細に説明する。リードフレーム119は、図16及
び図17に示すような形状になっている。すなわち、リ
ードフレーム119は、1個の電磁型電気音響変換器に
対応するリードフレーム要素119a(図16中二点鎖
線で囲んだ部分)を任意個数だけ連設した構成になって
いる。ここに任意個数とは、例えば、4個、6個、8個
といった個数であり、つまり、それらの個数の電磁型電
気音響変換器を同時に製造していくことを意味してい
る。上記リードフレーム要素119aは、図16中上下
に配置され左右に延長されている幅広部119b、11
9cを備えていて、これら幅広部119b、119cの
間には、一対のブリッジ部119d、119eが設けら
れている。上記ブリッジ部119d、119eに、既に
説明した外部露出端子121、123、125、127
になる部分と、ランド部129、131になる部分が設
けられている。
【0031】そして、上記構成をなすリードフレーム1
19を、図示しない型に沿って配置し、その状態で型内
に樹脂を充填することにより、リードフレーム119と
下ケース103とが一体化されたものが形成される。こ
れがインサート成形法である。後は、図16に示す切断
線Aに沿って、ブリッジ部119d、119eを切断す
るとともに、外部露出端子121、123、125、1
27を上ケース101方向に折曲げることにより、図1
2に示すような状態になるものである。尚、図12、図
13において、符号133は、インサート成形時に樹脂
を流し込む為の流し込み孔の跡を示していて、又、図1
2において符号135は極性を示すための刻印であり、
符号137は方向性を示すための突起である。
【0032】そして、このような構成の電気音響変換器
においても、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果
を奏することができる。又、それだけでなく、半田仕上
がり高さを低くできるので、それだけ、装置の外径寸法
を小さくすることができるという利点がある。
【0033】尚、本発明は前記一実施の形態に限定され
るものではない。まず、前記一実施の形態においては、
コイルの両コイル端を半田付けによってランド部に接続
する場合を例にとって説明しているが、接着剤によって
接続するような場合も同様である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による電気音
響変換器によると、リード端子のランド部の形状を略円
形としたので、例えば、半田付けにより接続する場合に
は、滴下される液状半田が自然に拡散する形状と、ラン
ド部の形状を一致させることができ、それによって、滴
下された液状半田が一方向に強く引っ張られて拡散して
いくような事態をなくし、結局、半田桃割れ現象の発生
を抑制することができ、それによって、接続不良をなく
して信頼性の向上を図ることができる。又、ランド部を
外装ケースの内側に配置した場合には、半田付け部にお
ける半田仕上がり高さが低くなったことにより、装置の
小型化(薄型化)を図ることができるとともに、内部の
共鳴空間の容積の拡大を図ることができるようになり、
音響性能の向上を図ることができる。又、ランド部を外
装ケースの外側に配置した場合には、半田仕上がり高さ
を低くできることにより、装置の外径寸法を小さくする
ことができる。又、ランド部周辺部に熱影響を受け易い
部材がある場合には、それらに対する熱影響が緩和され
るので、それらの健全性の維持を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図でリードフ
レーム上に電気音響変換器の構成部品を配置してインサ
ート成形法によってベース部を一体に形成する様子を示
す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で図1のII
-II 断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図でケースを
除去して振動板及び磁片の一部を示すとともに振動板及
び磁片の一部を除去してポールピース及びコイル及びマ
グネット等の一部を示す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で図3のIV
-IV 断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す図でリードフ
レームの平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で電気音響
変換器の外観を上からみて示す平面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示す図で電気音響
変換器の外観を下からみて示す底面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態を示す図で図6のVI
II-VIII 矢視図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態を示す図で図6のIX
-IX 矢視図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態を示す図で液状半
田をランド部上に滴下したときの様子を示す平面図であ
る。
【図11】本発明の第1の実施の形態を示す図で液状半
田をランド部上に滴下したときの様子を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明の第2の実施の形態を示す図で電気音
響変換器を下ケース裏面側から見た平面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態を示す図で図12
のXIII-XIII 断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態を示す図で上ケー
スの一部を削除して振動板と磁片を示すとともに振動板
と磁片の一部を削除してコイルを示す平面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態を示す図で図12
のXV-XV 断面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態を示す図でリード
フレームの一部を示す平面図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態を示す図で図16
のXVII-XVII 断面図である。
【図18】従来例を示す図でリードフレーム上に電気音
響変換器の構成部品を配置してインサート成形法によっ
てベース部を一体に形成する様子を示す平面図である。
【図19】従来例を示す図でケースを除去して振動板及
び磁片を示す平面図である。
【図20】従来例を示す図で図19のXX-XX 断面図であ
る。
【図21】従来例を示す図でリードフレームの一部を示
す平面図である。
【図22】従来例を示す図で図21のXXII-XXII 断面図
である。
【図23】従来例を示す図で液状半田をランド部上に滴
下したときの様子を示す平面図である。
【図24】従来例を示す図で液状半田をランド部上に滴
下した後に半田桃割れ現象が発生した様子を示す平面図
である。
【図25】従来例を示す図で液状半田をランド部上に滴
下した後に半田桃割れ現象が発生した様子を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 ケース 3 ベース部 5 ベース 7 鉄心 9 コイル 11 支持リング 13 マグネット 15 段付部 17 振動板 19 磁片 21 リード端子 21a ランド部 23 リード端子 23a ランド部 25 リードフレーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード端子と一体的に外装ケースを形成
    し、該外装ケース内部にコイルを含む駆動部を配置し、
    上記リード端子のランド部に上記コイルの両コイル端を
    引き出して接続してなる電気音響変換器において、 上記ランド部を略円形にしたことを特徴とする電気音響
    変換器。
  2. 【請求項2】 リード端子と一体的に外装ケースを形成
    し、該外装ケース内部にコイルを含む駆動部を配置し、
    周辺部に熱影響を受け易い材質からなる部材が配置され
    た上記リード端子のランド部に上記コイルの両コイル端
    を引き出して接続してなる電気音響変換器において、 上記ランド部を略円形にしたことを特徴とする電気音響
    変換器。
  3. 【請求項3】 予め所定の形状に形成されたリードフレ
    ームと一体的に外装ケースを形成し、該外装ケース内部
    にコイルを含む駆動部を配置し、上記リードフレームの
    一部をリード端子とし、上記リード端子のランド部に上
    記コイルの両コイル端を引き出して接続してなる電気音
    響変換器において、 上記ランド部を略円形にしたことを特徴とする電気音響
    変換器。
  4. 【請求項4】 予め所定の形状に形成されたリードフレ
    ームと一体的に外装ケースを形成し、該外装ケース内部
    にコイルを含む駆動部を配置し、上記リードフレームの
    一部をリード端子とし、周辺部に熱影響を受け易い材質
    からなる部材が配置された上記リード端子のランド部に
    上記コイルの両コイル端を引き出して接続してなる電気
    音響変換器において、 上記ランド部を略円形にしたことを特徴とする電気音響
    変換器。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2又は請求項3又は
    請求項4記載の電気音響変換器において、上記リード端
    子は外装ケースの内側に配置されていることを特徴とす
    る電気音響変換器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載又は請求項2又は請求項3
    又は請求項4記載の電気音響変換器において、上記リー
    ド端子は外装ケースの外側に露出・配置されていること
    を特徴とする電気音響変換器。
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