JP2002186095A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

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JP2002186095A
JP2002186095A JP2000382313A JP2000382313A JP2002186095A JP 2002186095 A JP2002186095 A JP 2002186095A JP 2000382313 A JP2000382313 A JP 2000382313A JP 2000382313 A JP2000382313 A JP 2000382313A JP 2002186095 A JP2002186095 A JP 2002186095A
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Yoshikazu Tsuchikiri
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルを構成する導線の傷付きを防ぐことが
でき、信頼性、耐久性の低下を抑制することが可能な電
気音響変換器を提供すること。 【解決手段】 ケース1は、熱可塑性樹脂からなり、上
側ケース11と下側ケース21とを含む。ケース1内に
は、ポールピース31、コイル41、マグネット51、
共鳴板61等が収納されている。ポールピース31は、
鉄心32とベース33とを有し、下側ケース21上に載
置されている。下側ケース21の上面部には、ポールピ
ース31の載置位置を規定するための壁部22と、コイ
ル41を構成する導線42の端部寄りの部分がベース3
3に接触するのを防ぐための突部23と、導線42を巻
回するためのボビン部24とが一体に形成されている。
突部23の高さは、ベース33の表面の高さ以上の値に
設定されており、この突部23により、導線42のベー
ス33への接触が回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号を音響に
変換する電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電気音響変換器として、たとえ
ば特開平8−6558号公報に開示されたようなものが
知られている。この特開平8−6558号公報に開示さ
れた電気音響変換器は、ケースを備えており、このケー
スの内部には、ベースと鉄心が一体固定されたポールピ
ースが実装されている。鉄心の外周側にはコイルが配置
されている。また、このコイルの外周側には間隔を存し
てマグネットが配置されている。コイルは、導線を鉄心
に直接巻回する、あるいは、導線を空芯状に巻回したも
のを鉄心に装着することにより、鉄心の外周側に配置さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような構成の電気音響変換器においては、以下のよう
な問題点を有していることが判明した。導線を鉄心に直
接巻回する、あるいは、空芯状に巻回したものを鉄心に
装着する等してコイルを配置する場合や、コイルを構成
する導線の端部を端子部に電気的に接続する場合におい
て、金属で構成されるベースと導線とが接触して擦れ
て、導線(絶縁層)が傷付けられる惧れがある。このよ
うに、導線(絶縁層)が傷付くと、ベース等の金属部分
と接触してショートが起こることになり、電気音響変換
器の信頼性、耐久性を低下させる要因となる。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、コイルを構成する導線の傷付きを防ぐことができ、
信頼性、耐久性の低下を抑制することが可能な電気音響
変換器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気音響変
換器は、鉄心とベースとを有するポールピースと、鉄心
の外周側に配置され、導線が巻回されることにより構成
されるコイルと、コイルの外周側に配置されたマグネッ
トと、ベースよりも硬度が低い材料からなり、導線の端
部寄りの部分がベースに接触するのを防ぐための案内部
と、を備えていることを特徴としている。
【0006】本発明に係る電気音響変換器では、ベース
よりも硬度が低い材料からなる案内部により、導線の端
部寄りの部分がベースに接触する事態が回避されること
になり、導線(被覆層)がベースに接触して傷付くのを
防ぐことができる。これにより、ベース等の金属部分と
傷付いた導線(コイル)とが接触してショートが起こ
る、あるいは導線が断線するようなことはなく、電気音
響変換器の信頼性、耐久性の低下を抑制することができ
る。
【0007】また、上側ケースと、導線の端部が電気的
に接続されるコイル側端子部が設けられた下側ケースと
からなるケースを更に備え、ベースは、下側ケースに配
置されており、案内部は、下側ケースに設けられ、ベー
スの表面以上の高さを有していることが好ましい。この
ように、上側ケースと、導線の端部が電気的に接続され
るコイル側端子部が設けられた下側ケースとからなるケ
ースを更に備え、ベースが下側ケースに配置され、案内
部が、下側ケースに設けられ、ベースの表面以上の高さ
を有することにより、導線の端部寄りの部分がベースに
接触するのを防ぎ得る案内部の構成を簡易且つ低コスト
で実現することができる。
【0008】また、ケースは、樹脂材料からなり、案内
部は、下側ケースに一体に形成されることにより設けら
れていることが好ましい。このように、ケースが樹脂材
料からなり、案内部が下側ケースに一体に形成されるこ
とにより設けられるので、案内部を構成する部品を新た
に新設する必要はなく、また、案内部を下側ケースに接
着等により配設する工程が増えるようなことはない。こ
の結果、案内部を簡易且つ低コストで下側ケースに設け
ることができる。
【0009】また、ベースには、案内部と係合可能な切
り欠き部が形成されていることが好ましい。このよう
に、ベースに案内部と係合可能な切り欠き部が形成され
ることにより、ベースの位置決めを確実に行うことがで
きる。また、ベースに切り欠き部を形成することによ
り、ベースの容積を小さくすることができる。この結
果、電気音響変換器の背面空間の容積拡大が可能とな
り、音圧特性、特に低音域での音圧特性を向上すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による電気音響変換器の好適な実施形態について詳細に
説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同
一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
【0011】図1は、本発明の実施形態に係る電気音響
変換器の全体の外観を示す斜視図であり、図2は、同じ
く電気音響変換器を示す断面図であり、図3は、同じく
電気音響変換器の構成を示す分解斜視図である。
【0012】電気音響変換器Tは、図1〜図3に示され
るように、熱可塑性樹脂からなるケース1を有してい
る。ケース1は上側ケース11と下側ケース21とを含
んでおり、上側ケース11と下側ケース21とは、超音
波溶着技術を用いることにより互いに接合、固定され
る。上側ケース11は下面側が開口した略箱形状を呈し
ている。上側ケース11の上面部には放音口12が形成
されており、この放音口12に連続して放音筒13が設
けられている。上側ケース11には、超音波溶着機を当
接させるための段部14が形成されている。上側ケース
11と下側ケース21とで画成される内部空間には、ポ
ールピース31、コイル41、マグネット51、共鳴板
61等が収容されている。
【0013】ポールピース31は、下側ケース21上に
載置されている。このポールピース31は、図4及び図
5に示されるように、略円柱形状の鉄心32と、金属材
料(たとえば、パーマロイ等)からなるベース33とを
有している。鉄心32は、ベース33の中心位置にかし
められて一体固定されている。ベース33の縁部の所定
位置には、切り欠き部34が形成されている。また、ベ
ース33の鉄心32が固定される部分の周囲には、後述
するボビン部24を挿通するための穴部35が複数(本
実施形態においては、3箇所)形成されている。本実施
形態においては、ベース33の厚さは、0.6mm程度
に設定されている。また、ベース33上面からの鉄心3
2の頂部までの長さ(鉄心32の高さ)は、3.8mm
程度に設定されている。
【0014】下側ケース21の上面部には、図6及び図
7に示されるように、ポールピース31の載置位置を規
定するための壁部22と、コイル41を構成する導線4
2の端部寄りの部分がベース33に接触するのを防ぐた
めの案内部である突部23と、導線42を巻回するため
のボビン部24とが一体に形成されている。壁部22に
は、上側ケース11に形成された突部15と係合可能な
突部25が形成されており、これらの突部15,25同
士が係合することにより、上側ケース11と下側ケース
21との位置決めが成されることになる。壁部22及び
突部23の高さは、ベース33の表面の高さよりも大き
い値に設定されている。本実施形態においては、壁部2
2の高さは、1.2mm程度に設定されており、突部2
3の高さは、0.8mm程度に設定されている。突部2
3は、ベース33の切り欠き部34に対して係合可能と
なっている。
【0015】ボビン部24は、鉄心32の外周を囲むよ
うに下側ケース21の上面部からケース1の内部空間に
向けて延びて形成されており、鉄心32の周方向に複数
(本実施形態においては、3体)に分割されている。ボ
ビン部24は、基部26と延出部27とからなり、基部
26の高さは、ベース33の表面の高さよりも大きい値
(本実施形態においては、0.85mm程度)に設定さ
れている。延出部27の長さは、下側ケース21にポー
ルピース31を載置した状態で、鉄心32の頂部側が延
出部27の端部から突出するような値(本実施形態にお
いては、2.95mm程度)に設定されている。また、
ボビン部24(基部26)の内径は、鉄心32の外径と
略同等の値(本実施形態においては、2.2mm程度)
に設定されている。
【0016】基部26の鉄心32側の面は、鉄心32の
外周に沿うように湾曲している。延出部27の鉄心32
側の面及びその裏面(導線42が巻回される側の面)
も、鉄心32の外周に沿うように湾曲している。基部2
6の断面積は、延出部27のものよりも大きい値に設定
されている。これにより、ボビン部24の機械的な強度
が確保でき、下側ケース21からボビン部24が取れて
しまうのを防ぐことが可能となる。
【0017】ポールピース31(ベース33)は、ベー
ス33の穴部35にボビン部24(延出部27)を挿通
して鉄心32の外周にボビン部24(延出部27)を位
置させた状態で、下側ケース21の上方から押圧される
ことにより、下側ケース21に嵌め込まれ、載置され
る。このとき、ベース33の切り欠き部34と下側ケー
ス21の突部23とが係合することにより、下側ケース
21に対するポールピース31の位置決めがなされる。
ポールピース31が下側ケース21に嵌め込まれた状態
では、ボビン部24(基部26)の内径が鉄心32の外
径と略同等の値に設定されているので、鉄心32がボビ
ン部24により挟持されることになる。この結果、ポー
ルピース31が下側ケース21から容易に外れることは
ない。
【0018】コイル41は、図8及び図9にも示される
ように、ボビン部24の延出部27に導線42が巻回さ
れることにより構成され、基部26上に配設されること
になる。本実施形態においては、導線42として線径が
60μm程度の銅線を用いており、この銅線の外周には
絶縁層が設けられている。コイルの高さは、延出部27
の長さ以下の値(本実施形態においては、2.9mm程
度)とされている。
【0019】ここで、基部26の高さがベース33の厚
さよりも大きい値に設定されていることから、コイル4
1とベース33(ポールピース31)とが当接するよう
なことはない。また、ボビン部24(延出部27)が鉄
心32の周方向に複数に分割されているので、鉄心32
の周方向に見てボビン部24(延出部27)が間欠的に
配置されることになる。このため、導線42をボビン部
24(延出部27)に巻回する場合、分割された延出部
27間の位置においては、導線42が直線的に巻回され
ることになる。
【0020】下側ケース21には、コイル41側端子部
としてのリード端子28,29が、いわゆる「インサー
ト成形法」によって、一体化された状態で設けられてい
る。コイル41を構成する導線42の端部は、図8及び
図9に示されるように、下側ケース21に形成された突
部23上を通して壁部22に形成された切り欠き部30
からリード端子28,29のランド部28a,29a上
に引き出され、この状態でランド部28a,29aにハ
ンダ付けされる。なお、壁部22に形成された切り欠き
部30は、シリコーン材(図示せず)によりシールされ
る。
【0021】再び、図2及び図3を参照する。マグネッ
ト51は、環状のプラスチックマグネットからなり、コ
イル41の外周側にコイル41との間に所定の間隙を存
した状態で配置されている。マグネット51は、ポール
ピース31のベース33に当接して載置されており、下
側ケース21の壁部22に当接することによりその載置
位置が規制される。
【0022】マグネット51には、段部52が形成され
ており、この段部14には、共鳴板61(振動板、又は
弾性板ともいう)が載置されている。本実施形態におい
ては、マグネット51が共鳴板61を支持する支持部材
としても機能する。共鳴板61の中央部には、付加質量
としての磁片62が備えられている。共鳴板61は、マ
グネット51の静磁界の作用により吸引状態にあり、マ
グネット51側に引き付けられて固定状態となる。な
お、共鳴板61の上方への移動は、上側ケース11の段
部14により規制されている。
【0023】共鳴板61の背面側には背面空間Aが形成
される。また、共鳴板61の上面側には、上側ケース1
1を以って包囲された共鳴空間Bが形成される。この共
鳴空間Bは、上側ケース11に形成された放音筒13、
すなわち放音口12を介して外気に開放されている。
【0024】次に、上述したように構成された電気音響
変換器Tの動作について説明する。電気音響変換器Tに
おいては、ベース33、鉄心32、共鳴板61及びマグ
ネット51が磁気回路を形成し、マグネット51による
静磁界が共鳴板61に作用し、着磁した共鳴板61が鉄
心32側に引き付けられている。マグネット51は、共
鳴板61に対してバイアス磁界として作用している。
【0025】このような静磁界が成す一方向の磁界に対
し、リード端子28,29間に交流やパルス等の電気信
号が加えられると、その信号電流がコイル41に流れ、
鉄心32には電気信号に応じた振動磁界が発生する。こ
の振動磁界の方向がマグネット51の静磁界と反対方向
になる区間で共鳴板61は鉄心32より離れる方向に振
れ、静磁界と同一方向になる区間で鉄心32側に引き付
けられる。このような機械的な上下運動は、電気信号の
周波数に依存し、その結果、共鳴板61が振動し、空気
を振動させる。この振動が共鳴空間Bで共振(共鳴)音
響として増幅される。この音響は、主として放音口12
から外部に放出される。
【0026】上述したように、本実施形態においては、
ベース33よりも硬度が低い樹脂材料(熱可塑性樹脂)
からなる下側ケース21(ケース1)に一体に形成され
る突部23により、導線42の端部寄りの部分がベース
33に接触する事態が回避されることになり、導線42
(被覆層)がベース33に接触して傷付くのを防ぐこと
ができる。これにより、ベース33等の金属部分と傷付
いた導線42(コイル)とが接触してショートが起こ
る、あるいは導線42が断線するようなことはなく、電
気音響変換器Tの信頼性、耐久性の低下を抑制すること
ができる。
【0027】また、本実施形態においては、ケース1
は、上側ケース11と、リード端子28,29が設けら
れた下側ケース21とからなり、ベース33(ポールピ
ース31)は下側ケース21に配置されている。そし
て、突部23が下側ケース21と一体に形成されて設け
られ、突部23の高さがベース33の表面の高さ以上の
値を有すること、特に、突部23の高さがベース33の
表面の高さよりも大きい値を有することにより、導線4
2の端部寄りの部分がベース33に接触するのを防ぎ得
る突部23の構成を簡易且つ低コストで実現することが
できる。この際、突部23の高さとベース33の表面の
高さが同じ場合でも、導線42のコイル41からの延出
位置がベース33に接触した位置でない場合、つまりコ
イル41の巻き端部がベース33に接触しない場合に
は、導線42は突部23のみに接触するため、導線42
の端部寄りの部分がベース33に接触するのを防ぐこと
が可能となる。
【0028】また、突部は、樹脂材料(熱可塑性樹脂)
からなる下側ケース21(ケース1)に一体に形成され
ることにより設けられるので、突部23を構成する部品
を新たに新設する必要はなく、また、突部23を下側ケ
ース21に接着等により配設する工程が増えるようなこ
とはない。この結果、突部23を簡易且つ低コストで下
側ケース21に設けることができる。
【0029】また、ベース33には、突部23と係合可
能な切り欠き部34が形成されていることにより、ベー
ス33(ポールピース31)を下側ケース21に載置す
る際にベース33(ポールピース31)の位置決めを確
実且つ容易に行うことができる。また、ベース33に切
り欠き部34を形成することにより、ベース33の容積
を小さくすることができる。この結果、電気音響変換器
Tの背面空間Aの容積拡大が可能となり、音圧特性、特
に低音域での音圧特性を向上することができる。
【0030】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではなく、上述した数値や各構成要素の形状等(た
とえば、突部23の形状、分割数)も適宜変更して設定
することができる。この突部23の幅及び高さは、電気
音響変換器の背面空間の容積が小さくなって音圧特性が
低下するのを抑制するために、導線42とベース33と
の接触を防ぎ得る範囲で可能な限り小さいほうが好まし
い。また、突部23の長さは、導線42の位置がずれた
場合でも導線42がベース33と接触するのを防ぎ得る
だけの値が必要となるが、上述した音圧特性の低下も考
慮して設定することが好ましい。
【0031】また、本実施形態においては、突部23を
下側ケース21(ケース1)と一体に形成しているが、
これに限られるものではない。たとえば、突部23を下
側ケース21(ケース1)と別体に設け、下側ケース2
1に接着等により取付け、固定するようにしてもよい。
また、突部23を構成する材料も、樹脂材料(熱可塑性
樹脂)に限られるものではなく、ベース33よりも硬度
が低い材料であればよく、導線42の被覆層よりも硬度
が低い材料であれば更に好ましい。
【0032】また、本実施形態においては、導線42を
巻回するためのボビン部24を設けるように構成してい
るが、これに限られるものではない。ポールピース31
の鉄心32に導線42を直接巻回して、コイル41を構
成するようにしてもよく、また、予め導線42を空芯状
に巻回したものを鉄心32に対して配設するようにして
もよい。
【0033】また、本実施形態においては、ベース33
に切り欠き部34を形成しているが、この切り欠き部3
4の大きさは導線42がベース33に接触しない程度の
広さがよく、これによりベース33で十分な磁気飽和容
量を得ることが可能となる。
【0034】また、本実施形態においては、案内部を突
部23により形成したが、これに限定されるものではな
く、一体成形によりベース33の表面を覆うようなもの
でもよい。
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、コイルを構成する導線の傷付きを防ぐことがで
き、信頼性、耐久性の低下を抑制することが可能な電気
音響変換器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の全体
の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電気音響変換器を示す
断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の構成
を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含ま
れる、ポールピースの平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含ま
れる、ポールピースの斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含ま
れる、下側ケースの平面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含ま
れる、下側ケースの斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係る電気音響変換器におい
て、ボビン部に導線を巻回してコイルを構成した状態を
示す平面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る電気音響変換器におい
て、ボビン部に導線を巻回してコイルを構成した状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
T…電気音響変換器、1…ケース、11…上側ケース、
21…下側ケース、23…突部、24…ボビン部、31
…ポールピース、32…鉄心、33…ベース、34…切
り欠き部、41…コイル、42…導線、51…マグネッ
ト、28,29…リード端子、61…共鳴板、62…磁
片。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心とベースとを有するポールピース
    と、 前記鉄心の外周側に配置され、導線が巻回されることに
    より構成されるコイルと、 前記コイルの外周側に配置されたマグネットと、 前記ベースよりも硬度が低い材料からなり、前記導線の
    端部寄りの部分が前記ベースに接触するのを防ぐための
    案内部と、を備えていることを特徴とする電気音響変換
    器。
  2. 【請求項2】 上側ケースと、前記導線の端部が電気的
    に接続されるコイル側端子部が設けられた下側ケースと
    からなるケースを更に備え、 前記ベースは、前記下側ケースに配置されており、 前記案内部は、前記下側ケースに設けられ、前記ベース
    の表面以上の高さを有していることを特徴とする請求項
    1に記載の電気音響変換器。
  3. 【請求項3】 前記ケースは、樹脂材料からなり、 前記案内部は、前記下側ケースに一体に形成されること
    により設けられていることを特徴とする請求項2に記載
    の電気音響変換器。
  4. 【請求項4】 前記ベースには、前記案内部と係合可能
    な切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項
    2又は請求項3に記載の電気音響変換器。
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