JPH09193354A - オフセット印刷装置および該印刷装置を用いて形成された画像形成装置 - Google Patents

オフセット印刷装置および該印刷装置を用いて形成された画像形成装置

Info

Publication number
JPH09193354A
JPH09193354A JP506996A JP506996A JPH09193354A JP H09193354 A JPH09193354 A JP H09193354A JP 506996 A JP506996 A JP 506996A JP 506996 A JP506996 A JP 506996A JP H09193354 A JPH09193354 A JP H09193354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blanket
blanket cylinder
printing
offset printing
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP506996A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Yanagisawa
芳浩 柳沢
Yuji Kasanuki
有二 笠貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP506996A priority Critical patent/JPH09193354A/ja
Publication of JPH09193354A publication Critical patent/JPH09193354A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器の機能素子パターンを形成するのに
適したオフセット印刷装置で、印刷面内で均一にパター
ンが印刷でき、かつ長寸法精度が良好な印刷が可能なオ
フセット印刷装置および該印刷装置により素子が形成さ
れた厚膜回路基板を用いて形成された画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 ブランケット胴101曲面部に吸排気用
の空気穴103aを有するブランケット胴101と加減
圧機105を備えることによって、ブランケット胴10
1とブランケットの間に気体を送り込みブランケット胴
101とブランケットの間の接触をなくすことでブラン
ケットを一定の張力で張りブランケットの厚みむらをな
くすことができ、更にブランケット胴101とブランケ
ットの間を減圧することでブランケット胴101とブラ
ンケットを吸着して連続印刷時のブランケットの弛みを
なくし、また、ブランケットの膨潤をなくすことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオフセット印刷装
置、特に電子機器の機能素子パターンを形成するのに適
したオフセット印刷装置および該印刷装置を用いて形成
された厚膜回路基板を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平面型表示装置を実現する表示技
術としては、液晶表示装置(LCD)、薄膜トランジス
タ液晶表示装置(TFT/LCD)、プラズマディスプ
レイ(PDP)、低速電子線蛍光表示管(VFD)、電
子源フラットCRT等の平面型表示装置技術がある。
【0003】これらの表示技術の例として、電子源を用
い蛍光体を発光させる発光素子及びこれを用いた平面型
表示装置について説明する。
【0004】従来より電子源として知られる電子放出素
子には大別して熱電子放出素子と冷陰極電子放出素子を
用いた2種類のものが知られている。冷陰極電子放出素
子には電界放出型(以下、「FE型」という。)、金属
/絶縁層/金属型(以下、「MIM型」という。)や表
面伝導型電子放出素子等がある。FE型の例としては
W.P.Dyke & W.W.Doran,”Fie
ld Emission”,Advance in E
lectron Physics,8,89(195
6)あるいはC.A.Spindt,”Physica
l Propertiesof thin−film
field emission cathodes w
ith molybdenium cones”,J.
Appl.Phys.,47,5248(1976)等
に開示されたものが知られている。
【0005】MIM型ではC.A.Mead,”Ope
ration of Tunnel−Emission
Devices”,J.Appl.Phys.,3
2,646(1961)等に開示されたものが知られて
いる。
【0006】表面伝導型電子放出素子型の例としては、
M.I.Elinson:Rad−io Eng.El
ectron Phys.,10,1290(196
5)等に開示されたものがある。
【0007】表面伝導型電子放出素子は、基板上に形成
された小面積の薄膜に膜面に平行に電流を流すことによ
り、電子放出が生ずる。この表面伝導型電子放出素子と
しては、前記エリンソン等によるSnO2 薄膜を用いた
もの、Au薄膜によるもの[G.Dittmer:Th
in Solid Films,9,317(197
2)]、In23/SnO2 薄膜によるもの[M.Ha
rtwell andC.G.Fonstad:IEE
E Trans.ED Conf.,519(197
5)]、カーボン薄膜によるもの[荒木久 他:真空、
第26巻、第1号、22頁(1983)]等が報告され
ている。
【0008】図7は従来の表面伝導型電子放出素子の模
式的平面図である。これは表面伝導型電子放出素子の典
型的な例としての前述のM.ハートウェルの素子構成で
ある。図中、符号701は基板、702、703は素子
電極、705は導電性簿膜、713は電子放出部であ
る。導電性簿膜704はH型形状のパターンにスパッタ
で形成された金属酸化物薄膜等からなり、後述の通電フ
オーミングと呼ばれる通電処理により電子放出部5が形
成される。尚、図中の素子電極間隔Lは0.5〜1m
m、導電性簿膜705の幅W’は0.lmmで設定され
ている。
【0009】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に導電性簿膜704を予め
通電フオーミングと呼ばれる通電処理によって電子放出
部705を形成するのが一般的であった。即ち、通電フ
オーミングとは前記導電性薄膜704両瑞に直流電圧あ
るいは非常にゆっくりとした昇電圧を印加通電し、導電
性薄膜を局所的に破壊、変形もしくは変質せしめ、電気
的に高抵抗な状態にした電子放出部705を形成するこ
とである。尚、電子放出部705は導電性簿膜704の
一部に亀裂が発生しその亀裂付近から電子放出が行われ
る。
【0010】前記通電フオーミング処理をした表面伝導
型電子放出素子は、上述導電性薄膜704に電圧を印加
し、素子に電流を流すことにより上述の電子放出部70
5より電子を放出せしめるものである。
【0011】また、本出願人は、USP5,066,8
83において素子電極間に電子を放出せしめる微粒子を
分散配置した新規な表面伝導形電子放出素子を技術開示
した。この電子放出素子は上記従来の表面伝導形電子放
出素子に対し、電子放出位置を精密に制御でき、より高
精密に電子放出素子を配列する事ができる。図8はこの
表面伝導形電子放出素子の模式的平面図(a)および模
式的正面図(b)である。これは、この表面伝導形電子
放出素子の典型的な素子構成である。本図において、符
号801は絶縁性基板、802、803は電気的接続を
得るための素子電極、805は分散配置された微粒子電
子放出材からなる薄膜、813は電子放出部である。
【0012】この表面伝導形電子放出素子において、前
記一対の電極802、803の電極間隔Llは0.01
ミクロン〜100ミクロン、薄膜804の電子放出部の
シート抵抗は1×103 オーム/□〜1×109 オーム
/□が適当である。
【0013】以上説明してきた表面伝導形電子放出素子
を電子放出素子として用いる際には、電子ビームを飛翔
させるため真空容器内に配置する必要がある。真空容器
内の本素子の略垂直上にフェースプレートを設けて電子
放出装置とし、電極間に電圧を印加して、電子放出部か
ら得られた電子線を蛍光体に照射することによって蛍光
体を発光させ、発光素子や平面形表示装置として用いる
ことができる。
【0014】また、従来オフセット印刷はグラフイック
ス印刷用に多く用いられている。また近年、電子機器ヘ
の応用として記録用サーマルヘッドの電極や液晶表示装
置のカラーフイルター等を作製するための技術として開
発が進められている。
【0015】図9は従来のオフセット印刷装置を示す模
式的平面図である。図中、符号901はブランケット
胴、902はインキ練り台、903はワーク定盤、90
4はブランケット、905は凹版、906はワーク、9
07はインキ、908は版定盤、909、910はラツ
ク、911、912はギヤ、913はインキローラ、9
14、915はキャリッジ、916はクランクアーム、
917はブレード、918は本体フレームである。
【0016】インキ練り台902はインキローラ913
でインキ907を展開するための定盤であり、版定盤9
08は凹版905を固定する定盤である。またワーク定
盤903は被印刷物であるワーク906を固定するため
の定盤であり本体フレーム918の上に固定配置されて
いる。この一列に並んだインキ練り台902と2つの定
盤の両側に2本のラツク909、910を配置し、その
ラツク909、910の上にギヤ911、912を噛み
合わせたブランケット胴901が配置されている。ブラ
ンケット胴901の表面はゴム状のブランケットラバー
であるブランケット904が取付けてある。ブランケッ
ト胴901はその軸を両端のキャリッジ914、915
で固定され、このキャリッジ914、915が本体下部
からのクランクアーム916のクランク動作によって前
後進し、ブランケット胴901はインキ練り台902、
凹版905、ワーク906の上を順次回転摺動する。
【0017】図10(a)〜(d)は従来のオフセット
印刷工程を示す模式的正面図である。本図における符号
は図9の符号と同一である。インキ練り台902、凹版
905、ガラス基板であるワーク906は同一平面とな
るように直列に配置されている。インキローラ913は
インキ練り台902上で練ったインキ907を凹版90
5上に転移させる(a)。ブレード917は凹版905
上面を摺動して転移したインキ907のうち、凹部に充
壊されたインキ以外をかきとる(b)。ブランケット9
04は凹版905、ガラス基板であるワーク906上面
を順に回転接触することにより、凹版905の凹部に充
填されたインキを受理し(c)、ガラス基板であるワー
ク906上に凹板905の有するパターン状にインキ9
07を転移する(d)。
【0018】以上により印刷工程が終了する。印刷イン
キ907は作製するパターンの機能によって適宜選択す
ることができる。即ち記録用サーマルヘッド等の電極に
は主にAuレジネートペーストと呼ばれる有機Au金属
から成るインキを用い、また、カラーフイルターであれ
ばR、G、B各色の顔料を分散したインキや有機色素を
含んだインキ等が用いられる。
【0019】図11はブランケット904のブランケッ
ト胴901ヘの従来のテンシヨン張りによる固定方法を
示した模式的断面図である。図中、符号901はブラン
ケット胴、904はブランケット、921は固定ネジ、
922は固定プレート、923は先瑞固定部材、924
は固定ネジ溝、925はブランケット胴溝である。ブラ
ンケット901の両端は先端固定部材923がセットさ
れている。ブランケット904はブランケット胴901
に巻かれ、先端固定部材923がセットされたブランケ
ット904の先端は、図の様に折られてブランケット胴
溝925に人れられる。さらに固定プレート922を介
した固定ネジ921を固定ネジ溝924にねじ込むこと
でブランケット904はブランケット胴901に密着固
定される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明したようなオフセット印刷装置には以下の様な問題点
が生じる。
【0021】(1)従来のブランケット固定方法ではブ
ランケット裏面とブランケット胴面の間の摩擦抵抗によ
りブランケットを一定の張力で張ることが困難であっ
た。ブランケットを張力一定で張れないとブランケット
の厚みむらの原因となり、係る厚みむらは面内の印刷圧
力に分布を生じ、その結果パターンが面内で均一に印刷
されない場合があった。
【0022】(2)凹版、ワークの上面に対してブラン
ケットが印刷時に回転接触する際の接触圧力、あるいは
インクによるブランケットの膨潤が原因となって、ブラ
ンケットは徐々に伸びが生じ、たるんでくる場合があっ
た。係るたるみは凹版上のパターンをワーク上へ精度よ
く再現することが困難となる原因となり、その結果、長
寸法の精度が低下する問題を生じる場合があった。この
対策としてブランケットの弛みをエアマイクロメーター
で検出し、ブランケットを巻きとる方式の提案があった
(特開平5−185586)。しかし、この方式は弛み
の検出機構・弛みを巻き取る機構・検出機構から巻き取
る機構にフィードバックを与える機構が必要で構成が複
雑になることが問題であった。
【0023】(3)印刷を多数回繰り返すとブランケツ
トの表面ゴムがインキの有機溶剤を吸収し、ブランケッ
ト表面の膨潤が生じ、印刷パターンに乱れが生じる場合
があった。この対策として複数の孔を形成したブランケ
ット補強層を利用し、ブランケットスポンジ層に有機溶
剤を吸収させる提案があった(特開平6−14385
8)。しかし、この方式は、ブランケット表面の平面性
が悪くなることが問題であった。
【0024】本発明の目的は、電子機器の機能素子パタ
ーンを形成するのに適したオフセット印刷装置で、印刷
面内で均一にパターンが印刷でき、かつ長寸法精度が良
好な印刷が可能なオフセット印刷装置および該印刷装置
により素子が形成された厚膜回路基板を用いて形成され
た画像形成装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のオフセット印刷
装置は、ブランケット胴に取付けたブランケットがブラ
ンケット胴の回転摺動により、凹版、ガラス基板上面を
順に回転接触することにより、凹版の凹部に充填された
インキを受理し、ガラス基板上に凹版の有するパターン
状にインキを転移するオフセット印刷装置において、ブ
ランケット胴の両端の平面部から中心軸に平行な方向に
開けられた水平穴と、ブランケット胴の曲面部から曲面
に垂直な方向に開けられ内部側の先端が水平穴と連通す
る排気用の垂直穴とが配設されているブランケット胴
と、水平穴のすべての側面開口部と連通した配管を通じ
て作動気体を前記水平穴に圧送する気体圧縮機とを備え
ている。
【0026】即ち、ブランケツト胴側面に排気用の空気
穴を有するブランケツト胴と、気体圧縮機とを備えるオ
フセット印刷装置を構成する解決の手段によって、ブラ
ンケット胴とブランケットの間に気体を送り込み、係る
操作でブランケット胴とブランケットの間の接触をなく
すことでブランケットを一定の張力で張り、ブランケッ
トの厚みむらをなくすことができる。
【0027】また、ブランケット胴に取付けたブランケ
ットがブランケット胴の回転摺動により、凹版、ガラス
基板上面を順に回転接触することにより、凹版の凹部に
充填されたインキを受理し、ガラス基板上に凹版の有す
るパターン状にインキを転移するオフセット印刷装置に
おいて、ブランケット胴の両端の平面部から中心軸に平
行な方向に開けられた水平穴と、ブランケット胴の曲面
部から曲面に垂直な方向に開けられ内部側の先端が水平
穴と連通する排気用の垂直穴とが配設されているブラン
ケット胴と、水平穴のすべての側面開口部と連通した配
管を通じて作動気体を水平穴から吸入する減圧機とを備
えていてもよい。
【0028】即ち、ブランケット胴側面に吸気用の空気
穴を有するブランケット胴と、減圧機とを備えるオフセ
ット印刷装置を構成する解決の手段によって、ブランケ
ット胴とブランケットの間を減圧することでブランケッ
ト胴とブランケットを吸着して連続印刷時のブランケッ
トの弛みをなくすことができ、また、連続印刷時のブラ
ンケットの膨潤をなくすことができる。
【0029】また、ブランケット胴に取付けたブランケ
ットがブランケット胴の回転摺動により、凹版、ガラス
基板上面を順に回転接触することにより、凹版の凹部に
充填されたインキを受理し、ガラス基板上に凹版の有す
るパターン状にインキを転移するオフセット印刷装置に
おいて、ブランケット胴の両端の平面部から中心軸に平
行な方向に開けられた水平穴と、ブランケット胴の曲面
部から曲面に垂直な方向に開けられ内部側の先端が水平
穴と連通する排気用の垂直穴とが配設されているブラン
ケット胴と、水平穴のすべての側面開口部と連通した配
管を通じて作動気体を水平穴に圧送する、または水平穴
から吸入する加減圧機とを備えていてもよい。
【0030】即ち、ブランケット胴側面に吸排気用の空
気穴を有するブランケット胴と、加減圧機を備えるオフ
セット印刷装置を構成する解決の手段によって、ブラン
ケット胴とブランケットの間に気体を送り込み、係る操
作でブランケット胴とブランケットの間の接触をなくす
ことでブランケットを一定の張力で張り、ブランケット
の厚みむらをなくすことができる。更に、ブランケット
胴とブランケットの間を減圧することでブランケット胴
とブランケットを吸着して連続印刷時のブランケットの
弛みをなくすことができ、また、連続印刷時のブランケ
ットの膨潤をなくすことができる。
【0031】本発明の画像形成装置は、電子放出素子の
配設された厚膜回路基板と、発光体素子が配設された厚
膜回路基板とを備えた画像形成装置において、厚膜回路
基板が素子の形成工程に上述の印刷装置が用いられてい
る厚膜回路基板である。
【0032】従って、上述のオフセット印刷装置の使用
により、印刷面内で均一にパターンが印刷でき、かつ長
寸法精度が良好な印刷が可能なオフセット印刷により形
成された電子放出素子の素子電極を用いた画像形成装置
が作製できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
述ベる。
【0034】本発明に用いたオフセット印刷は一般には
紙上にインキを転写するグラフイック印刷に用いられ
る。しかし、オフセット印刷は厚膜電子回路の形成に用
いられるスクリーン印刷に比ベてインキの転写膜厚を薄
くできるという特長がある。
【0035】今高精細印刷を実施するためには印刷原版
の精細化、印刷工程におけるインキ転写パターンの維持
等の実現が必要であるが、転写するインキの厚みが薄い
程、解像力を上げることができる。これはインキのパタ
ーン幅に対する厚みのアスペクト比が小さい程転写後の
インキのダレ、ニジミによるパターン幅の太りが小さく
できるためである。従って、転写膜厚を薄くできるオフ
セット印刷は高精細印刷のためのパターン太りに対する
制御の可能性を有している。
【0036】ここでオフセット印刷におけるブランケッ
トラバー表面と印刷版及びワーク表面の摺動接触と、イ
ンキのブランケットヘの受理及びワークヘの転移につい
て述ベる。
【0037】一般的な従来のオフセット印刷装置は図9
に示したとおりであり、その実際の印刷手順は前述のと
おりである。ここで印刷版は金属板の表面をホトリソエ
ツチングによってパターンを食刻した金属凹版を用いて
いる。この金属凹版の凹部に充填されたインキを摺動接
触してきたブランケットが受理し、さらにブランケット
がガラスワークに摺動接触することにより、インキはガ
ラスワーク上に転移され、印刷パターンが形成される。
【0038】なお、ブランケットの摺動面に対する金属
凹版、ガラスワークの高さは調整可能な機構を有してい
る。この機構によって、ブランケットラバーの金属凹版
ヘの押し込み量で決定される版圧、及びガラスワークヘ
の押し込み量で決定される印圧が調整可能となる。実際
の印刷工程において版圧、印圧は適宜決定される。
【0039】この一連の工程の中のブランケット摺動は
ブランケット胴の両端に固定されているギヤと印刷版と
ワークステージの両端に配置されたラックの噛み合いに
よって運動する。
【0040】次に本発明の実施の形態について図面を参
照して説明する。図1は本発明の実施の形態のブランケ
ット胴の模式的断面図である。図2は本発明の実施の形
態のブランケットと気体圧縮機の接続を示す模式的斜視
図である。
【0041】図中、符号101はブランケット胴、10
2はブランケット胴101の中心軸に平行な方向に開け
られた穴、102aはブランケット胴101の中心軸に
平行な方向に開けられた穴102の端部、103はブラ
ンケット胴101の曲面部に垂直な方向に開けられた
穴、103aはブランケット胴の曲面部に垂直な方向に
開けられた穴103の開口部、105は気体圧縮機又は
減圧機又は加減圧機、107はホースである。
【0042】ブランケット胴101の曲面部に垂直な方
向に開けられた穴103は吸気又は排気用の空気穴とな
る。ブランケット胴101の曲面部に垂直な方向に開け
られた穴103はブランケット胴101の曲面部に垂直
な方向に開けられた穴103の開口部103aがブラン
ケツト胴101の中心軸に平行に並ぶ様な1群の集合を
多数形成している。ブランケット胴101の曲面部に垂
直な方向に開けられた穴103の各集合は、それぞれブ
ランケット胴101の中心軸に平行な方向に開けられた
穴102の1つにつながっている。ブランケット胴10
1の中心軸に平行な方向に開けられた穴102の端部1
02aはホース107につながっている。気体圧縮機又
は減圧機又は加減圧機105からホース107を通して
ブランケット胴内ヘの気体の送り込み、又はブランケッ
ト胴内からの気体の吸入を行う。
【0043】本発明に使用される気体圧縮機105は通
常のコンプレッサーを用いて圧縮空気を送りこめば十分
であるが、例えば加圧充填されたボンベの窒素ガス等を
用いても構わない。減圧機は通常のロータリー式のポン
プ、ドライポンプが本発明に対して好適に適用される。
【0044】ブランケット胴101に対して、ブランケ
ット胴101の中心軸に平行な方向に開けられた穴10
2およびブランケット胴101の曲面部に垂直な方向に
開けられた穴103を互いに接続する様に加工すること
は、現在の機械加工の手法を用いれば容易に達成でき
る。
【0045】ブランケット胴101ヘの穴開け加工をす
る以外にも例えば多孔性のセラミックや金属の焼結体を
用いて、係る部材がブランケット胴101の表面となる
ように構成しても良い。
【0046】本発明に於いてブランケットの吸着効果を
上げるためには、ブランケット裏面の面荒さが低い方が
良い。例えば、裏面が基布材であった場合は薄い樹脂フ
ィルム等を接着しておけば良い。ただし係るフィルムは
インキの溶剤の浸透を妨げない種類を選ぶ必要がある。
【0047】本発明においてはブランケットが吸収した
インキの有機溶剤は、基布材を浸透してブランケット胴
の吸気によって吸収される。そのためブランケットは膨
潤が防げる。ただし、この吸収に伴う流量は極微量であ
るのでブランケットの吸着力を低下させることはない。
【0048】以下、各種の実施の形態を挙げて本発明を
詳しく説明するが、本発明はこれら実施の形態に限定さ
れるものではない。
【0049】[実施の形態1]本実施の形態1を図1、
図2、図3を用いて説明する。図1および図2は前述の
とおりである。ただし、図1のブランケット胴101の
曲面部に垂直な方向に開けられた穴103は排気用の空
気穴であり、105は気体圧縮機である。図3は本実施
の形態1のブランケットのセッテイング手順を示す図で
ある。図3(a)は通常のブランケツトのテンシヨン張
りの方法でブランケットのセッテイングをした後の模式
的断面図である。図3(b)は気体圧縮機105により
圧縮空気を送ってブランケットのセッテイングをした後
の模式的断面図である。図中、符号104はブランケッ
トである。
【0050】本実施の形態1においては、まず図3
(a)の様に通常のテンシヨン張りの要領でブランケッ
ト104とブランケット胴101の間に隙間のある状態
で軽く固定する。その後図3(b)の様に気体圧縮機1
05からブランケット104とブランケット胴101の
間に圧縮空気を送る。係る操作でブランケット104裏
面に陽圧を与えてブランケット104裏面とブランケッ
ト胴101の曲面部が接触しないようにしてテンシヨン
張り用ネジを徐々に増し締めした。所定の量だけネジを
締めた後、ホース107の弁をすべて閉じ、ブランケッ
ト104をセッテイングした。
【0051】この際、加圧はブランケット胴1の曲面部
の各開口部3aが0.1kg/cm 2 となる条件で行っ
た。
【0052】係るセッテイングの後印刷を行ったところ
印刷面内で均一にパターンが印刷できた。
【0053】[実施の形態2]本実施の形態を図1、図
2、図4を用いて説明する。図1および図2は前述のと
おりである。ただし、図1のブランケット胴101の曲
面部に垂直な方向に開けられた穴103は吸気用の空気
穴であり、105は減圧機である。図4は本実施の形態
2のブランケットのセッテイング手順を示す図である。
図4(a)はブランケットを版定盤上に置いた後の模式
的断面図、図4(b)はブランケット胴をブランケット
に接する様に下げた後の模式的断面図、図4(c)はブ
ランケット胴にブランケットを吸着させる過程を示す模
式的断面図である。図中、符号108は版定盤である。
【0054】本実施の形態2においては図4に示すよう
にまずブランケット104を裏面が上になるように版定
盤108上に置く(a)。次にブランケット胴101を
ブランケット104に接する様に下げる(b)。この
際、減圧機105を作動してブランケット104を吸着
する。係る後、ブランケット胴101をブランケット1
04と接しさせながら回転進行してブランケット104
を吸着していく(c)。
【0055】減圧はブランケット胴101の曲面部の各
開口部3aが0.3kg/cm2 となる条件で行った。
また、ブランケット104の裏面には厚さ0.1mmの
樹脂のフイルムを接着して吸着力を確保した。
【0056】係るセッテイングの後印刷を行ったところ
印刷を多数繰り返してもブランケット104の緩みは発
生せず、長寸法精度が良好な印刷が可能であった。
【0057】[実施の形態3]本実施の形態を図1、図
2、図3を用いて説明する。図1、図2、図3は前述の
とおりである。ただし、図1のブランケット胴101の
曲面部に垂直な方向に開けられた穴103は吸排気用の
空気穴であり、105は加減圧機である。実施の形態1
の様にブランケット104をセッティングした後、10
5を減圧機として機能させることでブランケット104
を吸着固定した。係るブランケット104のセッテイン
グで印刷したところ印刷面内で均一にパターンが印刷で
き、かつ長寸法精度が良好な印刷が可能であった。
【0058】[実施の形態4]オフセット印刷により形
成された電子放出素子の素子電極を用いた画像形成装置
の製造方法について以下に述ベる。
【0059】上記実施例で説明した印刷方法、印刷装置
によってガラス基板上に電子放出素子の素子電極を印刷
転写した。本実施例においてインキは有機金属から成る
Ptレジネートペーストを用いている。ガラス基板上に
転移されたインキは約80℃の乾燥と約580℃の焼成
によってPtから成る素子電極として利用できる。印刷
乾燥後のガラス基板上のインキ転写厚みは約2ミクロン
程度と小さく印刷電極パターン幅の太りは非常に小さか
った。さらに、焼成後のPt電極厚みは約400オング
ストロームと薄く形成することができた。ここで、素子
電極のパターン形状としては電子放出材を配置する素子
電極間隔を有し、その寸法を約20ミクロンに設定し
た。
【0060】以上のようにして形成した素子電極に対し
て配線とPd微粒子から成る薄膜を形成することによっ
て電子源基板を作製することができる。以下図5を用い
て説明する。
【0061】図5は本発明のオフセット印刷により形成
された電子放出素子の素子電極を用いた画像形成装置の
1例を示す模式的断面図である。図中、符号501は青
板ガラスから成る基板、502、503、504は本発
明によってオフセット印刷形成された素子電極、50
5、506は薄膜、507、508、509はAgペー
ストインキのスクリーン印刷、焼成で得られた厚み約7
ミクロンの印刷配線、510、511、512はメッキ
配線、513、514は電子放出部、515は青板ガラ
スから成るガラス基板、516、517は蛍光体、51
8はメタルバック、519はグリッド電極である。
【0062】素子電極502、503、504は印刷配
線507、508、509と各々接続している。薄膜5
05、506は有機金属溶液の塗布焼成で得られた厚み
約200オングストロームのPd微粒子から成る薄膜で
あり、素子電極502、503、504及びその電極間
隔部に配置するようにCr薄膜のリバースエッチ法によ
ってパターニングした。メッキ配線510、511、5
12は、印刷配線507、508、509上に厚み約5
0ミクロン、幅400ミクロンのCuメッキによって形
成した。またガラス基板515は基板501と5ミリメ
ートル隔たれて対向している。蛍光体516、517
は、基板515上に配置されており、対向した基板50
1上に配置された素子電極502、503、504から
成る電極間隔部に対応した位置に形成されている。蛍光
体516、517は感光性樹脂を蛍光体を混ぜてスラリ
ー状とし、塗布乾燥した後ホトリソグラフイ法によって
パターニング形成したものである。メタルバツク518
は蛍光体516、517上にフイルミング行程を施した
後、真空蒸着によって厚み約300オングストロームの
Al薄膜を成膜し、これを焼成してフイルム層を焼失す
ることによって得られた。以上の、蛍光体516、51
7及びメタルバツク518をガラス基板515上に形成
したものをフェースプレートと呼ぶ。
【0063】グリッド電極519は基板501とフェー
スプレート間に配置されている。以上を真空外囲器の中
に配置した後、メッキ配線510、511、512間に
電圧を印加して薄膜505、506の通電処理を行い電
子放出部513、514を得た。この後メタルバック5
18をアノード電極として電子の引き出し電圧3kVを
印加し、メッキ配線510、511、512間を通して
素子電極502、503から電子放出部513ヘ14V
の電圧を印加したところ、電子が放出された。この放出
電子をグリッド電極519の電圧を変化させることによ
って変調し、蛍光体516ヘ照射される放出電子量を調
整することができた。これにより蛍光体516を任意に
発光させることができた。同様に素子電極503、50
4から電子放出部514ヘ14Vの電圧を印加したとこ
ろ、電子が放出された。この放出電子をグリッド電極5
19の電圧を変化させることによって変調し、蛍光体5
17ヘ照射される放出電子量を調整することができた。
これにより蛍光体517を任意に発光させることができ
た。
【0064】なお本実施の形態では2個の表示画素に対
する構成で説明したが、表示画素数はこれに限るもので
はない。従って、配線とグリッド電極をマトリックス状
に形成し、多数個の電子放出素子を配置、駆動すること
によつて多数個の表示画素によって任意の画像表示を可
能とすることができる。
【0065】[実施の形態5]図6(a)〜(f)に実
施の形態1〜3で説明したオフセット印刷によって作製
した表面伝導形電子放出素子とマトリックス配線を組み
合わせた例を示す。
【0066】図6は本実施の形態の電子源基板の製造行
程を示した平面図である。図6(f)は不図示の青板ガ
ラス基板上に対して、電子放出素子3個×3個、計9個
をマトリックス状に配線と共に形成した例で示す。本図
において符号602、603は素子電極、605は薄
膜、607は下層印刷配線、608は上層印刷配線、6
10はメッキ配線、613は電子放出部、622は印刷
パッド、623は絶縁層、624はコンタクトホールで
ある。
【0067】下層印刷配線607に並列した印刷パッド
622は下層印刷配線607と同一行程で印刷金属ペー
ストの焼成によって形成される。絶縁層623は印刷ガ
ラスペーストの焼成によって形成された下層印刷配線6
07に対して直交した短冊状の絶縁層であり、印刷パッ
ド622との交差中央部でコンタクトホール624の開
口を有している。図6(d)中の上層印刷配線608
は、メッキ配線610の下層となるため図6(f)の図
面上は露出していない。上層印刷配線608は絶縁層6
23上に短冊状であり、コンタクトホール624によっ
て印刷パッド622と電気的に接続しており、印刷金属
ペーストの焼成によって形成される。素子電極602、
603は、下層印刷配線607と印刷パッド622とに
各々接続しており、レジネートペーストインキのオフセ
ット印刷、焼成によって形成される。素子電極602、
603は相互の隣接部で電極間隔30ミクロン、電極幅
200ミクロンの形状を構成している。薄膜605は電
子放出材であるPd微粒子から成る薄膜であり、素子電
極602、603及び電極間隔に配線形成される。電子
放出部610はこの電極間隔部の薄膜部位を示してお
り、後述する電子放出部となる部分である。メッキ配線
610は上層印刷配線608上に短冊状でメッキ法によ
って形成される厚み約100ミクロンの金属配線であ
る。
【0068】以下図6(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)、(f)を用いて電子源基板の製造方法
を順に説明する。
【0069】まず、良く洗浄した青板ガラスから成る基
板上にレジネートペーストインキのオフセット印刷、焼
成によって厚み1000オングストロームのPt素子電
極602、603をパターン形成した(a)。
【0070】次にAgペーストインキをスクリーン印刷
し、焼成して幅300ミクロン、厚み7ミクロンの下層
印刷配線607及び印刷パッド622を形成した。この
時、下層印刷配線607及び印刷パッド622は素子電
極602、603と各々電気的に接続される(b)。
【0071】次に、ガラスペーストインキをスクリーン
印刷し、焼成して幅500ミクロン厚み約20ミクロン
の絶縁層623と、開口寸法100ミクロン角のコンタ
クトホール624を形成した(c)。
【0072】更に、絶縁層623上にAgペーストイン
キをスクリーン印刷し、焼成して幅300ミクロン厚み
10ミクロンの上層印刷配線608を形成した。この時
コンタクトホール624を通じて上層印刷配線608と
印刷パッド622は電気的に導通する。また、後工程の
メッキ配線610形成によって、コンタクトホール62
4での充分なステップカバーが実現される(d)。
【0073】次に薄膜605を配置したくない部分にス
パツタ法によりCrを成膜した後、ホトリソエッチング
法によってCrパターンを作製し、その後有機パラジュ
ウム溶液(奥野製薬(株)キャタペーストCCP423
0)を塗布、焼成してPd微粒子膜を得る。更に、Cr
パターンをリバースエッチして薄膜605を素子電極6
02、603と電極間隔部にパターニング形成する
(e)。
【0074】次に、上層印刷配線608を露出させた形
にメッキレジストをホトリソグラフイ法により形成し、
上層印刷配線608に通電してこの部分にCuの電解メ
ッキを厚み100ミクロン実施する。メッキレジストを
剥離することによって電子源基板が製造される。この
時、コンタクトホール624部分においてCuメッキ膜
は充分にコンタクトホール624内にも推積成長して、
印刷パッド622と上層印刷配線608とは充分な電気
的導通が得られた(f)。
【0075】本電子源基板を40センチメートル角基板
上に、350個×350個の電子放出素子をマトリック
ス状に配置してR、G、Bに対応する各蛍光体を有する
フェイスプレートと共に真空外囲器内に配置した。この
後、電子放出素子の通電処理を行った後、本電子源基板
の上層印刷配線608には14Vの任意の電圧信号を下
層印刷配線607には0Vの電位を順次印加走査しそれ
以外の下層印刷配線は7Vの電位とした。フェースプレ
ートのメタルバックに3kVのアノード電圧を印加した
ところ、任意の画像を表示することができた。この時の
電子放出素子と蛍光体の位置ズレによって生ずる蛍光輝
点のクロストークは無かった。また、メッキ配線610
の配線抵抗は基板両瑞部間で約0.5オーム程度と小さ
くでき、駆動信号の電圧降下や遅延を大幅に改善するこ
とができた。
【0076】本工程において、印刷配線の印刷焼成前に
素子電極602、603を作製する。しかし、この素子
電極602、603は印刷焼成工程を一度経ているた
め、同様な印刷配線焼成では素子電極602、603の
熱ダメージは発生しなかった。また、下層印刷配線60
7と印刷パッド622は基板上の同一形成層であり、素
子電極602、603とのコンタクトは素子電極60
2、603が段差の無い基板上で形成され、印刷配線6
07と印刷パッド622に接続するため途中で断線する
ことはなかった。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、安
価な装置構成と従来のブランケットを使用して以下の効
果がある。
【0078】(1)ブランケツト胴曲面部に排気用の空
気穴を有するブランケツト胴と、気体圧縮機とを備える
オフセット印刷装置を構成する解決の手段によって、ブ
ランケット胴とブランケットの間に気体を送り込み、係
る操作でブランケット胴とブランケットの間の接触をな
くすことでブランケットを一定の張力で張り、ブランケ
ットの厚みむらをなくすことができる。従って、ブラン
ケットの厚みむらをなくすことで面内の印刷圧力の分布
をなくし、その結果印刷パターンが面内で均一になると
いう効果がある。
【0079】(2)ブランケット胴曲面部に吸気用の空
気穴を有するブランケット胴と、減圧機とを備えるオフ
セット印刷装置を構成する解決の手段によって、ブラン
ケット胴とブランケットの間を減圧することでブランケ
ット胴とブランケットを吸着して連続印刷時のブランケ
ットの弛みをなくすことができ、また、連続印刷時のブ
ランケットの膨潤をなくすことができる。従って、連続
印刷時のブランケットの弛みをなくすことで印刷パター
ンの長寸法の精度が良好になり、更に連続印刷時のブラ
ンケットの膨潤をなくすことで印刷パターンの乱れがな
くなるという効果がある。
【0080】(3)ブランケット胴曲面部に吸排気用の
空気穴を有するブランケット胴と、加減圧機を備えるオ
フセット印刷装置を構成する解決の手段によって、ブラ
ンケット胴とブランケットの間に気体を送り込み、係る
操作でブランケット胴とブランケットの間の接触をなく
すことでブランケットを一定の張力で張り、ブランケッ
トの厚みむらをなくすことができる。更に、ブランケッ
ト胴とブランケットの間を減圧することでブランケット
胴とブランケットを吸着して連続印刷時のブランケット
の弛みをなくすことができ、また、連続印刷時のブラン
ケットの膨潤をなくすことができる。従って、ブランケ
ットの厚みむらをなくすことで面内の印刷圧力の分布を
なくし、更に連続印刷時のブランケットの弛みをなく
し、かつ、連続印刷時のブランケットの膨潤をなくすこ
とで、その結果、印刷パターンが面内で均一になり、か
つ、印刷パターンの長寸法の精度が良好になり、かつ、
印刷パターンの乱れがなくなるという効果がある。
【0081】また、上述のオフセット印刷装置の使用に
より、印刷面内で均一にパターンが印刷でき、かつ長寸
法精度が良好な印刷が可能なオフセット印刷により形成
された電子放出素子の素子電極を用いた画像形成装置が
作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のブランケット胴の模式的
断面図である。
【図2】本発明の実施の形態のブランケットと気体圧縮
機の接続を示す模式的斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1のブランケットのセッテ
イング手順を示す図である。 (a)通常のブランケツトのテンシヨン張りの方法でブ
ランケットのセッテイングをした後の模式的断面図であ
る。 (b)気体圧縮機により圧縮空気を送ってブランケット
のセッテイングをした後の模式的断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2のブランケットのセッテ
イング手順を示す図である。 (a)ブランケットを版定盤上に置いた後の模式的断面
図である。 (b)ブランケット胴をブランケットに接する様に下げ
た後の模式的断面図である。 (c)ブランケット胴にブランケットを吸着させる過程
を示す模式的断面図である。
【図5】本発明のオフセット印刷により形成された電子
放出素子の素子電極を用いた画像形成装置の1例を示す
模式的断面図である。
【図6】本発明のオフセット印刷により形成された電子
放出素子の素子電極を用いた画像形成装置の1例を示す
模式的断面図である。
【図7】従来の表面伝導型電子放出素子の模式的平面図
である。
【図8】本出願人による表面伝導形電子放出素子の模式
図である。 (a)表面伝導形電子放出素子の模式的平面図である。 (b)表面伝導形電子放出素子の模式的正面図である。
【図9】従来のオフセット印刷装置を示す模式的平面図
である。
【図10】従来のオフセット印刷工程を示す模式的正面
図である。
【図11】ブランケットのブランケット胴ヘの従来のテ
ンシヨン張りによる固定方法を示した模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
101、901 ブランケット胴 102 ブランケット胴の中心軸に平行な方向に開け
られた穴 102a ブランケット胴の中心軸に平行な方向に開
けられた穴の端部 103 ブランケット胴の曲面部に垂直な方向に開け
られた穴 103a ブランケット胴の曲面部に垂直な方向に開
けられた穴の開口部 104、904 ブランケット 105 気体圧縮機または減圧機または加減圧機 107 ホース 108、908 版定盤 501、701、801 基板 502、503、504、602、603、702、7
03、802、803素子電極 505、605、705、805 簿膜 513、514、613、713、813 電子放出
部 507、508、509 印刷配線 510、511、512、610 メッキ配線 515 ガラス基板 516、517 蛍光体 518 メタルバック 519 グリッド電極 607 下層印刷配線 608 上層印刷配線 622 印刷パッド 623 絶縁層 624 コンタクトホール 902 インキ練り台 903 ワーク定盤 904 ブランケット 905 凹版 906 ワーク 907 インキ 909、910 ラツク 911、912 ギヤ 913 インキローラ 914、915 キャリッジ 916 クランクアーム 917 ブレード 918 本体フレーム 921 固定ネジ 922 固定プレート 923 先瑞固定部材 924 固定ネジ溝 925 ブランケット胴溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブランケット胴に取付けたブランケット
    が前記ブランケット胴の回転摺動により、凹版、ガラス
    基板上面を順に回転接触することにより、前記凹版の凹
    部に充填されたインキを受理し、前記ガラス基板上に前
    記凹版の有するパターン状に前記インキを転移するオフ
    セット印刷装置において、 前記ブランケット胴の両端の平面部から中心軸に平行な
    方向に開けられた水平穴と、 前記ブランケット胴の曲面部から該曲面に垂直な方向に
    開けられ内部側の先端が前記水平穴と連通する排気用の
    垂直穴とが配設されている前記ブランケット胴と、 前記水平穴のすべての側面開口部と連通した配管を通じ
    て作動気体を前記水平穴に圧送する気体圧縮機とを備え
    ていることを特徴とするオフセット印刷装置。
  2. 【請求項2】 ブランケット胴に取付けたブランケット
    が前記ブランケット胴の回転摺動により、凹版、ガラス
    基板上面を順に回転接触することにより、前記凹版の凹
    部に充填されたインキを受理し、前記ガラス基板上に前
    記凹版の有するパターン状に前記インキを転移するオフ
    セット印刷装置において、 前記ブランケット胴の両端の平面部から中心軸に平行な
    方向に開けられた水平穴と、 前記ブランケット胴の曲面部から該曲面に垂直な方向に
    開けられ内部側の先端が前記水平穴と連通する排気用の
    垂直穴とが配設されている前記ブランケット胴と、 前記水平穴のすべての側面開口部と連通した配管を通じ
    て作動気体を前記水平穴から吸入する減圧機とを備えて
    いることを特徴とするオフセット印刷装置。
  3. 【請求項3】 ブランケット胴に取付けたブランケット
    が前記ブランケット胴の回転摺動により、凹版、ガラス
    基板上面を順に回転接触することにより、前記凹版の凹
    部に充填されたインキを受理し、前記ガラス基板上に前
    記凹版の有するパターン状に前記インキを転移するオフ
    セット印刷装置において、 前記ブランケット胴の両端の平面部から中心軸に平行な
    方向に開けられた水平穴と、 前記ブランケット胴の曲面部から該曲面に垂直な方向に
    開けられ内部側の先端が前記水平穴と連通する排気用の
    垂直穴とが配設されている前記ブランケット胴と、 前記水平穴のすべての側面開口部と連通した配管を通じ
    て作動気体を前記水平穴に圧送する、または前記水平穴
    から吸入する加減圧機とを備えていることを特徴とする
    オフセット印刷装置。
  4. 【請求項4】 電子放出素子の配設された厚膜回路基板
    と、発光体素子が配設された厚膜回路基板とを備えた画
    像形成装置において、 前記厚膜回路基板が前記素子の形成工程に請求項1から
    請求項3の何れか1項に記載の印刷装置が用いられてい
    る厚膜回路基板であることを特徴とする画像形成装置。
JP506996A 1996-01-16 1996-01-16 オフセット印刷装置および該印刷装置を用いて形成された画像形成装置 Pending JPH09193354A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP506996A JPH09193354A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 オフセット印刷装置および該印刷装置を用いて形成された画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP506996A JPH09193354A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 オフセット印刷装置および該印刷装置を用いて形成された画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09193354A true JPH09193354A (ja) 1997-07-29

Family

ID=11601107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP506996A Pending JPH09193354A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 オフセット印刷装置および該印刷装置を用いて形成された画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09193354A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255908A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Ehc:Kk 中間転写体、中間転写体を用いた印刷装置および印刷方法
JP2006281490A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toppan Printing Co Ltd ブランケット装着機構、およびこれらによるオフセット印刷方法若しくは凸版反転オフセット印刷方法、並びにこれらによる印刷物
WO2011078166A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 阪本 順 オフセットロール、オフセットロール製造方法及びグラビアオフセット印刷装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255908A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Ehc:Kk 中間転写体、中間転写体を用いた印刷装置および印刷方法
JP2006281490A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toppan Printing Co Ltd ブランケット装着機構、およびこれらによるオフセット印刷方法若しくは凸版反転オフセット印刷方法、並びにこれらによる印刷物
JP4665586B2 (ja) * 2005-03-31 2011-04-06 凸版印刷株式会社 ブランケット装着機構並びにこれを利用したオフセット印刷装置及び有機el素子の製造方法
WO2011078166A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 阪本 順 オフセットロール、オフセットロール製造方法及びグラビアオフセット印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5839363A (en) Method and apparatus for separating a silk screen from a printed object
JP3267464B2 (ja) 画像形成装置
JPH09193354A (ja) オフセット印刷装置および該印刷装置を用いて形成された画像形成装置
JP3122349B2 (ja) オフセット印刷方法、装置及びこれを用いた画像形成装置
JP3260592B2 (ja) 画像形成装置の製造方法及びこの方法により製造された画像形成装置
JPH11320816A (ja) オフセット印刷方法および該方法による画像表示装置
JPH11188835A (ja) 印刷機及び画像形成装置の製造方法
JP3432159B2 (ja) オフセット印刷装置および方法ならびに画像形成装置の製造方法
JPH09300586A (ja) オフセット印刷装置、それに用いるブランケット、それらを用いたオフセット印刷方法及びそれらを用いた画像形成装置の製造方法
JP2000211114A (ja) オフセット印刷機および印刷方法ならびにこれを用いた画像形成装置の製造方法
JP3459781B2 (ja) オフセット印刷装置およびこれを用いた画像形成装置の製造方法
JPH11329222A (ja) 電子放出素子の電極およびその製造方法
JPH09207306A (ja) オフセット印刷方法、装置及び画像形成装置
JP2000335125A (ja) 印刷用凹版、それを用いたオフセット印刷方法および画像形成装置
JPH11334025A (ja) オフセット印刷機、オフセット印刷方法及びこれを用いた画像形成装置
JPH1167081A (ja) 平板型画像形成装置の製造方法、および平板型画像形成装置
JPH09300574A (ja) オフセット印刷装置及び画像形成装置
JPH09286094A (ja) オフセット印刷装置、オフセット印刷方法及び画像形成装置
JPH09187913A (ja) 印刷装置及びこれを用いた画像表示装置の製造方法
JP2000335073A (ja) オフセット印刷方法及び画像形成装置の製造方法
JP2000238242A (ja) アライメントマークおよびこれを用いた画像形成装置
JPH11314341A (ja) オフセット印刷機、印刷方法及びこれを用いた画像形成装置
JPH09207305A (ja) オフセット印刷装置、及び画像形成装置
JPH11320813A (ja) 印刷方法およびそれを用いた印刷装置ならびにそれを用いた画像表示装置製造方法
JPH11320812A (ja) 印刷装置、印刷方法及びこれを用いた画像形成装置