JP2000335125A - 印刷用凹版、それを用いたオフセット印刷方法および画像形成装置 - Google Patents

印刷用凹版、それを用いたオフセット印刷方法および画像形成装置

Info

Publication number
JP2000335125A
JP2000335125A JP14819899A JP14819899A JP2000335125A JP 2000335125 A JP2000335125 A JP 2000335125A JP 14819899 A JP14819899 A JP 14819899A JP 14819899 A JP14819899 A JP 14819899A JP 2000335125 A JP2000335125 A JP 2000335125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
pattern
intaglio
ink
electron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14819899A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Yonemoto
一成 米元
Nobuyuki Ishikawa
信行 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP14819899A priority Critical patent/JP2000335125A/ja
Publication of JP2000335125A publication Critical patent/JP2000335125A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドクタリング工程における凹版パターンでの
ブレード刃面の不均一摩耗を解消し、ブレード接触不良
による版上スジ状インキ残りを防止して、高精細印刷が
可能となる、印刷用凹版、それを用いたオフセット印刷
法および画像形成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明により、凹部パターン深さが5ミ
クロ以上で、その凹部パターン外側部に深さ0.5ミク
ロン以上〜2ミクロン以下のスジ状溝加工が施してある
ことを特徴とする印刷用凹版が提供され、また上記印刷
用凹版の凹板上の溝方向に対するドクタリング角度を9
0°より小さくすることを特徴とするオフセット印刷方
法および上記印刷用凹板を具備した素子電極形成用画像
形成装置が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷版に形成された
原版パターンを被印刷物の上に高精度に転写印刷形成す
るための印刷用凹板、それを用いた印刷方法、および転
写印刷形成した印刷パターンを用いた画像表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大きく重いブラウン管に代わる画
像形成装置として、薄型の平板状画像形成装置が注目さ
れている。平板状画像形成装置としては液晶表示装置が
盛んに研究開発されているが、液晶表示装置には画像が
暗い、視野角が狭いといった課題が依然として残ってい
る。液晶表示装置に代わるものとして自発光型のディス
プレイ、すなわちプラズマディスプレイ、蛍光表示管、
表面伝導型電子放出素子などの電子放出素子を用いたデ
ィスプレイなどがある。自発光のディスプレイは液晶表
示装置に比べ明るい画像が得られるとともに視野角も広
い。一方、最近では30インチ以上の画面表示部を有す
るブラウン管も登場しつつあり、さらなる大型化が望ま
れている。しかしながらブラン管は大型化の際にはスペ
ースを大きくとることから適しているとは言い難い。こ
のような大型で明るいディスプレイには自発光型の平板
状のディスプレイが適している。
【0003】本出願人は自発光型の平板状画像形成装置
の中でも電子放出素子を用いた画像形成装置、特に簡単
な構造で電子の放出が得られるM.I.Elinson らによって
発表された(Radio Eng. Electron. Phys., 10, 1290
(1965))表面伝導型電子放出素子を用いた画像形成装置
に着目している。表面伝導型電子放出素子は、基板上に
形成された小面積の薄膜に膜面に平行に電流を流すこと
により、電子放出が生ずる。この表面伝導型電子放出素
子としては、前記エリンソンなどによるSnO2薄膜を
用いたもの、Au薄膜によるもの[G. Dittmer: Thin So
lid Films, 9, 317 (1972)] 、In23 /SnO2
膜によるもの[M. Hartwell and C. G. Fonstad: IEEE
Trans. ED Conf., 519 (1975)]、カーボン薄膜によるも
の[荒木久他:真空、第26巻、第1号、22頁(19
83)]などが報告されている。
【0004】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な例として前述のM.ハートウェルの素子構成を図5に
模式的に示す。同図において1001は基板である。1
004は導電性薄膜で、H型形状のパターンにスパッタ
で形成された金属酸化物薄膜などからなり、後述の通電
フォーミングと呼ばれる通電処理により電子放出部10
05が形成される。なお、図中の素子電極間隔Lは0.
5〜1mm、W’は0.1mmで設定されている。
【0005】本出願人は先に米国特許5,066,88
3において、一対の素子電極間に電子を放出せしめる微
粒子を分散配置させた表面伝導型電子放出素子を提案し
た。この電子放出素子は、上記従来の表面伝導型電子放
出素子に対し、電子放出位置を精密に制御できる。この
表面伝導型電子放出素子の典型的な素子構成を図6に示
す。図6(a)は素子構成の平面図、図6(b)は素子
構成の断面図を示す。本図において1101は絶縁性基
板、1102,1103は電気的接続を得るための素子
電極、1104は分散配置された微粒子導電材からなる
導電薄膜である。この表面伝導型電子放出素子において
前記一対の素子電極の間隔はL1は0.01μm〜10
0μm、導電薄膜1104の電子放出部のシート抵抗は
1×10 -3Ω/□〜1×10-9Ω/□が適当である。ま
た素子電極は微粒子導電材からなる薄膜と電気的な接続
を保つためにその膜厚dを200nm以下に薄く形成す
るのが望ましい。
【0006】本発明者らはこの表面伝導型電子放出素子
を多数、基板上に配置させた画像形成装置の大面積化に
ついて検討を行っている。電子放出素子および配線を基
板上に配置させた電子源基板を作成する方法は様々な方
法が考えられ、その一つとして素子電極、配線など全て
をフォトリソグラフィ法で作成する方法がある。
【0007】一方、スクリーン印刷、オフセット印刷な
どの印刷技術を転用してこの表面伝導型電子放出素子お
よびそれを含む電子源基板作成を作成する方法が考えら
れる。印刷法は大面積のパターンを形成するのに適して
おり、表面伝導型電子放出素子の素子電極を印刷法によ
り作成することによって多数の表面伝導型電子放出素子
を基板上に形成することが可能となる。またコスト的に
も有利である。印刷法による素子電極の形成においては
薄膜の形成に適しているオフセット印刷技術が素子電極
を形成するのに適している。このオフセット印刷技術を
回路基板に応用した例としては特開平4−290295
号公報に開示されてものがある。当該公報に開示された
基板は印刷時のパターン伸縮を原因とする電極ピッチ寸
法のバラツキによる接合不良をなくすために回路部品に
接続される複数の接合電極の角度を変化させたものであ
る。そして当該公報には電極パターンをオフセット印刷
により形成することが記載されている。
【0008】以下に電極パターンやカラーフィルタなど
を形成するための一般的なオフセット印刷装置および印
刷方法について説明する。
【0009】図7はオフセット印刷法を行う平台校正機
型オフセット印刷装置を示す図である。本図において1
01はインキローラー104でインク107を展開する
インキ練り台であり、102は凹版105を固定する版
定盤である。また103は被印刷物であるワーク106
を固定するワーク定盤であり本体フレーム108の上に
固定配置されている。この一列に並んだ3つの定盤の両
側に2本のラックギヤー109,110を配置し、その
ラックギヤ−109,110の上にギヤー111,11
2を噛み合わせたブランケット113が配置されてい
る。ブランケット113はその軸を両端のキャリッジ1
14,115で固定され、このキャリッジ114,11
5が本体下部からのクランクアーム(図示せず)のクラ
ンク動作によって前後進し、ブランケット113はイン
キ練り台101、凹版105、ワーク106の上を順次
回転摺動する。ブランケット113の表面はゴム状のブ
ランケットラバーが取り付けてある。
【0010】図8(a)〜(d)はオフセット印刷工程
を示す図である。本図において101はインキ練り台、
105は凹版、106はワークとなるガラス基板であり
同一平面に直列に配置されている。104はインキロー
ルであり、インキ練り台101上で練ったインキ107
を凹版105上に転移させる(図8a)。117はドク
ターブレードであり凹版105上面を摺動して転移され
たインキ107のうち、凹部に充填されたインキ以外を
かきとる(図8b)。113はブランケットであり、凹
版105、ガラス基板106上面を順に回転接触するこ
とにより、凹版105の凹部に充填されたインキを受理
し(図8c)、ガラス基板106上に凹版105の有す
るパターン状にインキ107を転移する(図8d)。
【0011】以上により印刷工程が終了する。印刷イン
キ107は作製するパターンの機能によって適宜選択す
ることができる。すなわち記録用サーマルヘッドなどの
電極パターンには主にAuレジネートペーストと呼ばれ
る有機Au金属を含むインキを用い、また、液晶表示装
置などに用いられるカラーフィルターであれば、R,
G,B各色の顔料を分散したインキや有機色素を含んだ
インキなどが用いられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したような
平面型画像表示装置の画面を大面積化するには、以下の
ような問題点がある。
【0013】前記単純マトリックス液晶表示装置(以下
LCDと略称する)、薄膜トランジスタ液晶表示装置
(TFT)、マルチ電子源フラット(CRT)など、薄
膜画像形成素子の電子回路加工工程において被加工物に
機能薄膜を成膜し、これをパターン加工することが行わ
れる。例えば、基板上にAl材を成膜した後、ホトリ
ソ、エッチングにより配線パターンが形成される。
【0014】しかしながら、例えば、40cm角以上の
大型基板上に微細なパターンをホトリソ技術により製造
する場合、大型露光装置を含む大型装置が必要となり莫
大な費用がかかる。また、シリコン半導体用の露光装置
と異なり、大面積基板対応露光装置では、解像力の低下
や、一基板当たりの処理時間が長くなるという製造上の
問題点がる。また、プロセス工程中のハンドリングも難
しくなり、大面積基板上に電子放出素子および配線を作
成するのは容易ではなかった。
【0015】さらに、1m程度の大面積基板で高精度の
ホトリソを行うことは、製造装置自体の大型化が困難で
あり、製造コストが膨大になるという欠点があった。
【0016】一方、プラズマディスプレイ(PDP)表
示装置のように厚膜による電子回路の加工工程において
は、スクリーン印刷法で、導電性ペーストや絶縁性ペー
ストを直接パターン印刷した後、焼成して電極配線パタ
ーンや絶縁層を形成する方法が行われている。印刷法に
よるパターニングは比較的大面積基板に対応可能であ
り、一基板当たりの処理時間もホトリソ技術に比べて短
い。
【0017】しかしながら、レジストインキや導電ペー
スト、絶縁ペーストの印刷版から基板への転写時にスク
リーン版の変形が生じ、印刷パターンが変形しやすく、
パターンの位置精度に限界がある。このスクリーン版の
変形は印刷面積が広いほど大きくなる傾向にある。
【0018】さらには、上記したオフセット印刷装置を
用いて大面積の印刷パターンを形成する場合、ドクタリ
ング工程においては、凹版パターン部にインキを広げて
その後ブレードを使ってドクタリングする際に、ブレー
ドの刃の部分が凹版パターンとの間欠的な接触を繰り返
すために、部分的な摩耗や時には欠けなどが生じてしま
う。そしてそのままドクタリングすると、ブレードの接
触が部分的に不均一であるために、凹版上にすじ状のイ
ンキ残りが生じ印刷不良となっていた。
【0019】また、これらのブレード摩耗による不均一
接触は、ワーク寸法をさらに大面積化した場合、装置の
大型化に伴いさらに悪化することは容易に判断できる。
このように、ドクタリング不均一が原因の印刷不良が広
範囲で発生するため、平面型画像表示装置画面を高精細
でかつ大面積化することが現状の印刷機では困難であっ
た。
【0020】したがって、従来のオフセット印刷におけ
るブレードは、使用初期時には刃面仕上げの凹凸を平滑
化するために紙やすりでこすったり、版上で接触慣らし
動作させている。そしてその後のドクタリング工程で
は、凹版上のパターンとの接触によって、ブレード刃面
は不均一研磨、変形され、徐々にインキ引き残りなどの
ドクタリング不良が生じるため、適宜ブレードを再研磨
あるいは取り替える必要があった。
【0021】本発明は上記した従来の問題点を解決する
もので、ドクタリング工程における凹版パターンでのブ
レード刃面の不均一摩耗を解消し、ブレード接触不良に
よる版上スジ状インキ残りを防止して、高精細印刷が可
能となる、印刷用凹版、それを用いたオフセット印刷法
および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、凹部パターン深さが5ミクロン以上で、その凹部パ
ターン外側部に深さ0.5ミクロン以上〜2ミクロン以
下のスジ状溝加工が施してあることを特徴とする印刷用
凹板の提供によって達成される。
【0023】本発明はさらに、上記した印刷用凹版の凹
版上の溝方向に対するドクタリング角度を90°より小
さくすることを特徴とするオフセット印刷方法をも提供
するものである。
【0024】本発明はさらに、上記した印刷用凹版の具
備した素子電極形成用画像形成装置をも提供するもので
ある。
【0025】上記した本発明による場合は、印刷パター
ンとの接触によって部分的に不均一に摩耗、変形したド
クターブレード刃面が、このスジ溝との接触により矯正
リペアされた広面積パターンにおいても常にドクターブ
レード、凹版とは均一接触となり、インキ引き残りなど
のドクタリング不良が防止できる。そして均一なインキ
充填および良好な印刷パターンが全面で転写可能にな
り、高精細、大面積な画像形成装置を実現するものであ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明において対象とする印刷用
凹版は、その目的によって異なるが凹部パターン深さは
5ミクロン以上のもので、5ミクロンに満たない場合は
本発明の目的が達成されない。
【0027】凹部パターン外側部に設けられるスジ状溝
加工は、深さ0.5ミクロン以上〜2ミクロン以下であ
る。溝深さが0.5ミクロンに満たない場合および2ミ
クロンを超える場合は本発明の目的が達成されない。
【0028】凹部パターン外側部のスジ状溝加工の溝数
は、凹部パターンの深さ、形状、配列状態等により、ま
た溝深さ等によっても変わる。
【0029】本発明の素子電極形成用画像形成装置は、
前記した本発明の印刷用凹版を用いることを除いて通常
用いられる素子電極形成用画像形成装置がそのまま使用
可能である。
【0030】
【実施例】以下、本発明の印刷用凹版、本発明のオフセ
ット印刷方法および画像形成装置の一実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0031】実施例1 図1は本発明の印刷用凹版の第1の実施態様を示す印刷
用凹版の平面図である。図1において、105は金属基
材(しんちゅうにNi−Crコーティングつき)の凹版
であり、1は凹パターン部、2と3はスジ溝部である。
【0032】図1に示すように、本発明の印刷用凹版
は、凹パターン部は例えば幅150μm、長さ300μ
m、深さ8μmの矩形パットパターンで、多数個整列配
置されており、このときスジ溝部は幅・深さともに1μ
mの三角溝形状で、パターン部の前・後位置にパターン
底辺方向と平行な溝として1mm間隔で10本ずつ計2
0本加工されている。
【0033】また図2(a),(b)は本発明の第一の
実施例におけるオフセット印刷方法でのドクタリング動
作を示す断面図である。図2(a),(b)において1
17はドクターブレード、107はインキ、102は版
定盤である。インキングはディスペンサを使い印刷パタ
ーン前面部に供給してあり(図2(a))、ドクタリン
グはこのスジ溝方向に対して0度(平行)位置で動作さ
せた(図2(b))。
【0034】このような構成でドクタリングすることに
より、ドクターはスジ溝部に均一接触しながら動作する
ので、印刷パターンとの接触によって部分的に不均一に
摩耗、変形したドクターブレード刃面が、このスジ溝と
の接触により矯正リペアされ、広面積パターンにおいて
も常にドクター、凹版とは均一接触となり、インキ引き
残りなどのドクタリング不良が防止できる。そして均一
なインキ充填および良好な印刷パターンが全面で転写可
能になる。またこのときスジ溝はパターンに比べて充分
に浅いので、インキが残っても乾燥してしまいパターン
として転写されないので印刷不良となることはない。な
おこのスジ溝加工部はパターン部の前・後の両方にあっ
てもよく、もちろんどちらか一方の溝加工でも構わな
い。
【0035】したがって、上記スジ溝付き凹版を使用し
ドクタリングすることで、ドクター不良防止による印刷
品質の向上ができ、かつドクター再研磨、取り替えとい
った作業が減ることによる印刷効率の向上ができた。
【0036】実施例2 以下、オフセット印刷により形成された電子放出素子の
素子電極を用いた画像形成装置の製造方法について以下
に述べる。
【0037】実施例1で説明した印刷用凹板によってガ
ラス基板上に電子放出素子の素子電極を印刷形成した。
本実施例においてインキは有機金属から成るPtレジネ
ートペースト(エヌ・イー・ケム・キャット(株)社
製、エム・オー・ペーストのE−3100)を用いてい
る。ガラス基板上に転移されたインキは約80℃の乾燥
と約580℃の焼成によってPtから成る素子電極とし
て利用できる。印刷乾燥後のガラス基板上のインキ転写
厚みは約2ミクロン程度と小さく印刷電極パターン幅の
太りは非常に小さかった。さらに、焼成後のPt電極厚
みは約400オングストロームと薄く形成することがで
きた。ここで、素子電極のパターン形状としては電子放
出材を配置する素子電極間隔を有し、その寸法を約20
ミクロンに設定した。
【0038】以上のようにして形成した素子電極に対し
て配線とPd微粒子から成る薄膜を形成することによっ
て電子源基板を作成することができる。以下図を用いて
説明する。
【0039】図3において、401は青板ガラスから成
る電子源基板。402,403,404は本発明によっ
てオフセット印刷形成された素子電極である。407,
408,409はAgペーストインキのスクリーン印
刷、焼成で得られた厚み約7ミクロンの印刷配線であ
る。素子電極402,403,404は印刷配線40
7,408,409と各々接続している。405,40
6は有機金属溶液の塗布焼成で得られた厚み約200オ
ングストロームのPd微粒子から成る薄膜であり、素子
電極402,403,404およびその電極間隔に配置
するようにCr薄膜のリバースエッチ法によってパター
ニングした。410,411,412はメッキ配線で、
印刷配線407,408,409上に厚み約50ミクロ
ン、幅400ミクロンのCuメッキによって形成した。
【0040】また415は青板ガラスから成るガラス基
板で、電子源基板401と5mm隔てられて対向してい
る。416,417は蛍光体で、基板415上に配置さ
れており、対向した電子源基板401上に配置された素
子電極402,403,404から成る素子電極間隔部
に対応した位置に形成されている。蛍光体416,41
7は感光性樹脂を蛍光体を混ぜてスラリー状とし、塗布
乾燥した後ホトリソグラフィ法によってパターニング形
成したものである。418は蛍光体416、417上に
フィルミング工程を施した後、真空蒸着によって厚み約
300オングストロームのAl薄膜を成膜し、これを焼
成してフィルム層を焼失することによって得られたメタ
ルバックである。以上の、蛍光体およびメタルバックを
ガラス基板415上に形成したものをフェースプレート
と呼ぶ。
【0041】419は素子基板とフェースプレート間に
配置されたグリッド電極である。以上を真空外囲器の中
に配置した後、メッキ配線410,411,412間に
電圧を印加して薄膜405,406の通電処理を行い電
子放出部413,414を得た。この後メタルバック4
18をアノード電極として電子の引き出し電圧5kVを
印加し、メッキ配線410,411,412間を通して
素子電極402,403から電子放出部413へ14V
の電圧を印加したところ、電子が放出された。この放出
電子をグリッド419の電圧を変化させることによって
変調し、蛍光体418へ照射される放出電子量を調整す
ることができた。これにより蛍光体416を任意に発光
させることができた。同様に素子電極403,404か
ら電子放出部414へ14Vの電圧を印加したところ、
電子が放出された。この放出電子をグリッド419の電
圧を変化させることによって変調し、蛍光体417へ照
射される放出電子量を調整することができた。これによ
り蛍光体417を任意に発光させることができた。
【0042】なお図面上では2個の表示画素に対する構
成で説明したが、表示画素数はこれに限るものではな
い。したがって、配線とグリッドをマトリックス状に形
成し、多数個の電子放出素子を配置、駆動することによ
って多数個の表示画素によって任意の画像表示を可能と
することができる。
【0043】このときの電子放出素子と蛍光体の位置ず
れによって生ずる蛍光輝点のクロストークはなかった。
すなわち、電子放出部をほぼ決定する、素子電極のギャ
ップ位置と、ホトリソグラフィ法で形成されたフェイス
プレートの蛍光体位置との相対位置が高精度であること
を示している。ここでスクリーン印刷によって形成され
た配線の位置精度は電気的な導通と絶縁が保たれる範囲
で位置ずれしてもよく、直接、蛍光輝点のクロストーク
には影響しない。
【0044】実施例3 以下、本発明の印刷装置および印刷方法、これを用いた
画像形成装置について別の実施例を用いて説明する。
【0045】実施例1のようにして形成した素子電極に
電導薄膜を形成し、配線を形成することによって電子源
基板を形成することができる。さらに蛍光体を配したフ
ェースプレートを電子源基板に対向配置させた後、真空
容器を形成させることによって画像形成装置を形成する
ことができる。以下順に図4を用いて説明する。
【0046】図4は本発明の製造装置を用いて形成した
画像形成装置の表面伝導型電子放出素子基板の製造工程
を示した上面図である。図4(e)において不図示の青
板ガラス基板上に対して、電子放出素子を3個×3個、
計9個のマトリックス状に配線と共に形成した例で示
す。本図において501は上記オフセット印刷によって
形成された素子電極である。この素子電極パターンは本
実施例において20μmのギャップを隔てた一方の電極
が500μm×150μm、他方が350μm×200
μmの長方形状の一対の電極がマトリクス状に配置され
ている。502は印刷Agペーストの焼成によって形成
された下層印刷配線、503は印刷ガラスペーストの焼
成によって形成された下層印刷配線に対して直交した短
冊状の絶縁層である。絶縁層503は一対の素子電極5
01の片側の電極位置に切りかき状の開口504を有し
ている。505は印刷Agペーストの焼成によって形成
された上層印刷配線であり、絶縁層503上で短冊状に
配置形成されており、絶縁層503の開口504部分で
素子電極501の片側の電極と電気的に接続している。
下層配線502、絶縁層503、上層配線505は共に
スリーン印刷法で形成されている。
【0047】509は電子放出材であるPd微粒子から
なる薄膜であり素子電極501および電極間隔部に配線
形成される。
【0048】以下、本図(a),(b),(c),
(d),(e)を用いて本素子基板の製造方法を順に説
明する。
【0049】(a)上記実施例で作成した一対の素子電
極が多数配置された40cm角の電子源基板を準備す
る。
【0050】(b)その基板上にまず第一の配線(下層
配線)を形成する。導電性ペーストに銀ペーストを用
い、スクリーン印刷法により印刷、焼成を行い、幅10
0μm、厚み12μmの下層配線を形成した。
【0051】(c)次に下層配線と直交する方向に層間
絶縁膜をスクリーン印刷法により形成する。ペースト材
料は酸化鉛を主成分としてガラスバインダーおよび樹脂
を混合したガラスペーストである。このガラスペースト
をスクリーン印刷法により印刷、焼成を2回繰り返し行
いストライプ状に層間絶縁を形成した。
【0052】(d)次に層間絶縁上に第二の配線(上層
配線)を形成した。下配線と同様な方法により幅100
μm、厚さ12μmの上層配線をスクリーン印刷法によ
り形成し、層間絶縁膜を介しテストライブ状の下層配線
とストライブ状の上層配線が直交したマトリクス配線が
形成される。
【0053】(e)次に電子放出部を形成する。まず素
子電極、配線が形成された基板上に有機パラジウム(C
CP4230奥野製薬工業(株))を塗布後、300
℃、10分間の加熱処理を行い、Pdからなる導電薄膜
を形成する。導電薄膜はPdを主元素とする微粒子から
構成され、その膜厚は10nmであった。ここでの微粒
子膜は微粒子が集合した膜であり、微粒子が個々に分散
配置された状態のものばかりでなく、微粒子が互いに隣
接、あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を指
し、その粒径は前記状態で認識可能な微粒子についての
径をいう。このパラジウム膜をフォトリソグラフィ法を
用いてパターニングすることによりフォーミング前まで
の電子源基板を完成する。
【0054】電子源基板を40cm角基板上に480個
×480個の電子放出素子をマトリクス状に配置して、
R,G,Bに対応する各蛍光体を有するフェイスプレー
トと共に真空外囲器内に配置した。この後、電子放出素
子の通電処理を行った後、本素子基板の上層印刷配線に
は14Vの任意の電圧信号を、下層印刷配線には0Vの
電位を順次印加走査してそれ以外の下層印刷配線は7V
の電位とした。フェースプレートのメタルバックに5k
Vのアノード電圧を印加したところ、任意の画像を表示
することができた。
【0055】このときの電子放出素子と蛍光体の位置ズ
レによって生ずる蛍光輝点のクロストークはなかった。
【0056】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、上記スジ溝付き凹版を使用しドクタリングすれば、
印刷パターンとの接触によって部分的に不均一に摩耗、
変形したドクターブレード刃面が、このスジ溝との接触
により矯正リペアされた広面積パターンにおいて常にド
クターブレード、凹版とは均一接触となり、インキ引き
残りなどのドクタリング不良が防止できる。そして均一
なインク充填および良好な印刷パターンが全面で転写可
能となり、高精細、大面積な画像形成装置を実現するこ
とができるという効果がある。また、ドクター再研磨、
取り替えといった作業が減ることによる印刷効率向上と
いう効果も有する。そしてさらに本発明による高精度印
刷パターンを使用することで、高精細SCEパネルの製
作が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の印刷用凹版を示す図。
【図2】本発明の実施例1のドクタリング動作を示す
図。
【図3】本発明の実施例2の画像表示装置を示す断面
図。
【図4】本発明の実施例3の画像形成装置を示す上面
図。
【図5】表面伝導型電子放出素子を示す上面図。
【図6】表面伝導型電子放出素子を示す上面図。
【図7】従来例のオフセット印刷装置を示す上面図。
【図8】従来例のオフセット印刷工程を示す側面図。
【符号の説明】
1 凹パターン部 2,3 スジ溝部 101 インキ練り台 102 版定盤 103 被印刷物 104 インキローラ 105 凹版 106 ワーク(ガラス基板) 107 インキ 108 本体フレーム 111,112 ギヤー 113 ブランケット 114,115 キャリッジ 117 ドクターブレード 401 電子源基板 402,403,404,501,1102,1103
素子電極 405,406 薄膜 407,408,409 印刷配線 410,411,412 メッキ配線 413,414 電子放出部 415 基板(ガラス) 416,417,418 蛍光体 419 グリッド 502 下層印刷配線 503 絶縁層 504 開口 505 上層印刷配線 509 薄膜 1001 基板 1004,1104 導電性薄膜 1005 電子放出部 1101 絶縁性基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部パターン深さが5ミクロン以上で、
    その凹部パターン外側部に深さ0.5ミクロン以上〜2
    ミクロン以下のスジ状溝加工が施してあることを特徴と
    する印刷用凹版。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷用凹板の凹版上の
    溝方向に対するドクタリング角度を90°より小さくす
    ることを特徴とするオフセット印刷方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の印刷用凹版を具備した
    素子電極形成用画像形成装置。
JP14819899A 1999-05-27 1999-05-27 印刷用凹版、それを用いたオフセット印刷方法および画像形成装置 Pending JP2000335125A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14819899A JP2000335125A (ja) 1999-05-27 1999-05-27 印刷用凹版、それを用いたオフセット印刷方法および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14819899A JP2000335125A (ja) 1999-05-27 1999-05-27 印刷用凹版、それを用いたオフセット印刷方法および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000335125A true JP2000335125A (ja) 2000-12-05

Family

ID=15447463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14819899A Pending JP2000335125A (ja) 1999-05-27 1999-05-27 印刷用凹版、それを用いたオフセット印刷方法および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000335125A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009269304A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Bridgestone Corp グラビア印刷用グラビアロール、グラビア印刷機、グラビア印刷方法、電磁波シールド性光透過窓材の製造方法及び電磁波シールド性光透過窓材
JP2010137413A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Nippon Foil Mfg Co Ltd グラビア版胴及びこれを用いたグラビア印刷方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009269304A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Bridgestone Corp グラビア印刷用グラビアロール、グラビア印刷機、グラビア印刷方法、電磁波シールド性光透過窓材の製造方法及び電磁波シールド性光透過窓材
JP2010137413A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Nippon Foil Mfg Co Ltd グラビア版胴及びこれを用いたグラビア印刷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3267464B2 (ja) 画像形成装置
JP2000335125A (ja) 印刷用凹版、それを用いたオフセット印刷方法および画像形成装置
JPH11320816A (ja) オフセット印刷方法および該方法による画像表示装置
JP3122349B2 (ja) オフセット印刷方法、装置及びこれを用いた画像形成装置
JP3432159B2 (ja) オフセット印刷装置および方法ならびに画像形成装置の製造方法
JP3260592B2 (ja) 画像形成装置の製造方法及びこの方法により製造された画像形成装置
JPH11188835A (ja) 印刷機及び画像形成装置の製造方法
JPH11309836A (ja) オフセット印刷方法およびそれを用いた画像形成装置
JP2000211114A (ja) オフセット印刷機および印刷方法ならびにこれを用いた画像形成装置の製造方法
JPH09300586A (ja) オフセット印刷装置、それに用いるブランケット、それらを用いたオフセット印刷方法及びそれらを用いた画像形成装置の製造方法
JPH09300574A (ja) オフセット印刷装置及び画像形成装置
JP2000335073A (ja) オフセット印刷方法及び画像形成装置の製造方法
JPH09226224A (ja) パターンの印刷方法、印刷装置、該印刷方法を用いた厚膜回路基板及び該厚膜回路基板を用いた画像形成装置
JPH09286094A (ja) オフセット印刷装置、オフセット印刷方法及び画像形成装置
JP3459781B2 (ja) オフセット印刷装置およびこれを用いた画像形成装置の製造方法
JPH1167081A (ja) 平板型画像形成装置の製造方法、および平板型画像形成装置
JP2000238242A (ja) アライメントマークおよびこれを用いた画像形成装置
JPH11320815A (ja) オフセット印刷装置及びこれを用いた画像形成装置
JPH11329222A (ja) 電子放出素子の電極およびその製造方法
JPH09207305A (ja) オフセット印刷装置、及び画像形成装置
JPH11320813A (ja) 印刷方法およびそれを用いた印刷装置ならびにそれを用いた画像表示装置製造方法
JPH09295467A (ja) オフセット印刷版及びこれを用いた画像形成装置
JPH09187913A (ja) 印刷装置及びこれを用いた画像表示装置の製造方法
JPH11314342A (ja) オフセット印刷方法、およびこれを用いた画像形成装置
JPH09193354A (ja) オフセット印刷装置および該印刷装置を用いて形成された画像形成装置