JPH09188120A - 車両のロール制御装置 - Google Patents
車両のロール制御装置Info
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- JPH09188120A JPH09188120A JP2044196A JP2044196A JPH09188120A JP H09188120 A JPH09188120 A JP H09188120A JP 2044196 A JP2044196 A JP 2044196A JP 2044196 A JP2044196 A JP 2044196A JP H09188120 A JPH09188120 A JP H09188120A
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Abstract
性の配分比を、予め前後輪用のスタビライザーにセッテ
ィングしたロール剛性配分に保持して旋回時の車両の走
行安定性と操縦性を確保する。 【解決手段】 車両用の油圧可変型ロール制御装置にお
いて、前後輪用のスタビライザー1f,1rの剛性力可
変用アクチュエータ2f,2rに通じる一方の給排流路
12a,12bまたは13a,13bに定比型の減圧バ
ルブ15aと作動油の供給流れを止めるチェックバルブ
16をそれぞれ並列にして介装するなり、或いは、これ
ら給排流路12a,12bと13a,13bの両方に対
して相互に減圧比を異にする定比型の減圧バルブ15a
とチェックバルブ16を同じく並列にして介装する。
Description
の走行時において、横加速度の発生により車体に生じる
ロール運動を当該横加速度の方向と大きさに応じてスタ
ビライザーの捩り剛性力を制御しつつ抑制する車両のロ
ール制御装置に関する。
装置としては、例えば、特許出願人が先に提案した平成
7年特許出願公開第40731号公報にみられるような
油圧可変型のロール制御装置が知られている。
左右の車輪のサスペンションアームを連結するスタビラ
イザーをそれぞれトーションバーの中央部分で二分割
し、これら二分割した部分の一方を各スタビライザーの
剛性力可変用油圧式ロータリアクチュエータ(以下、単
にアクチュエータという)のハウジング側に、また、他
方をロータ側にそれぞれ固定している。
応する作動油室は、それぞれ給排流路によって相互に連
通されており、かつ、これらの給排流路から枝分れした
給排流路が直列に配設したフェールセーフバルブと差圧
制御バルブを通して油圧源に連通されている。
ルブの各切り換え用電磁ソレノイドは、車体側に発生し
た横加速度の方向と大きさに対応して車体横加速度信号
を出力する制御装置へと結ばれている。
体に横加速度が作用したときに当該横加速度の方向と大
きさを車体横加速度信号として検出し、この車体横加速
度信号でフェールセーフバルブをノーマル位置からオフ
セット位置に切り換えると共に、車体横加速度信号の方
向と大きさに対応して差圧制御バルブを切り換え制御す
るようにしてある。
位置にあるときに差圧制御バルブを通して油圧源をアン
ロードしつつ、かつ、前後輪側のアクチュエータをブロ
ックし、オフセット位置では、油圧源をオンロードして
差圧制御バルブと各アクチュエータを相互に連通し、こ
れらアクチュエータを作動状態に切り換える。
る制御信号電流が基準電流のときに中立位置を保持して
差圧ゼロの状態を保つと共に、基準電流からのプラスお
よびナイナス側への変化とこれら制御信号電流の電流値
変化に対応して所定の方向に所定の量だけ切り換え動作
して差圧制御を行う。
にフェールセーフバルブがオフセット位置に切り換わっ
て油圧源をオンロード状態にすると共に、車体に作用し
た横加速度の方向と大きさに対応して差圧制御バルブが
前後輪用のスタビライザーの剛性力可変用アクチュエー
タの両作動油室に加わる差圧を並行して制御する。
(自動車であればイグニッションのオン操作)と連動し
て制御装置をオンにし、このとき制御装置が差圧制御バ
ルブに制御信号電流として基準電流を流すようにしてお
く。
加速度が作用しないときには、制御装置が基準電流によ
り差圧制御バルブを差圧ゼロの状態である中立位置に保
ったまま、フェールセーフバルブへの通電を断って当該
フェールセーフバルブをノーマル位置に保持し、当該フ
ェールセーフバルブを通して油圧源をアンロードするこ
とで省エネルギーを図る。
ブが前後輪用のスタビライザーに設けたアクチュエータ
をブロックし、前後輪用のスタビライザーを通常のスタ
ビライザーとして作用させることになる。
ング)に入って車体に横加速度が作用するようになる
と、制御装置で検出した車体横加速度信号に基づいてフ
ェールセーフバルブに通電が行われ、フェールセーフバ
ルブをオフセット位置に切り換えて油圧源をオンロード
状態にすると共に、差圧制御バルブを各アクチュエータ
へと連通する。
加速度の方向と大きさに対応して基準電流からプラスま
たはマイナス側にずれた制御信号電流を発生する。
車体に作用した横加速度の方向と大きさに対応して所定
の方向に所定の量だけ切り換え動作し、これら差圧制御
バルブで発生する差圧を制御して前後輪用のスタビライ
ザーに設けた各アクチュエータに並行して加える。
体横加速度の方向と大きさに対応した方向の回転力を発
生し、これら回転力により前後輪用のスタビライザーに
捩り剛性力を付加しつつ、当該スタビライザーを通して
そのとき遠心力で車体に作用するロールモーメントと対
抗する反対方向のロールモーメントを車体に加え、当該
車体に生じるロール運動を効果的に抑制する。
に入ると、制御装置からの制御信号電流が再び基準電流
になって差圧制御バルブが中立位置を保持し、かつ、車
体横加速度信号もなくなってフェールセーフバルブがノ
ーマル位置をとる。
後輪用のアクチュエータをそれぞれブロックして前後輪
用のスタビライザーを通常の作用状態に戻すと共に、油
圧源をもアンロードして制御装置はオン操作したときの
元の状態に戻る。
態で車両が走行しているとき(例えば、直進走行時)
に、制御装置の基準電流がゼロになるような異常事態が
発生したときには、差圧制御バルブが前後輪用のアクチ
ュエータの回転力を最大に制御する差圧最大位置(制御
装置をオン操作する前の位置)へと切り換わる。
加わる差圧が最大制御値となり、前後輪用のスタビライ
ザーを通して車体を一方側に大きく傾けようとするが、
しかし、このときには、制御装置から出力される車体横
加速度信号もなくなっているのでフェールセーフバルブ
がノーマル位置に戻っている。
フェールセーフバルブによって共にブロックされ、前後
輪におけるスタビライザーを通常の作用状態の下で動作
させつつ車体のロールを抑制してフェールセーフを行う
と同時に、フェールセーフバルブで油圧源をアンロード
して省エネルギーをも果すことになる。
た従来の車両のロール制御装置にあっては、車体に生じ
た横加速度を制御装置で検出して差圧制御バルブを切り
換え制御しつつ当該差圧制御バルブで横加速度に応じた
差圧を発生する。
ザーの剛性力可変用アクチュエータに加えつつ、当該ス
タビライザーを通して車体のロール運動を抑制するよう
にしている。
ール制御装置は、旋回走行時に遠心力で車体が横方向へ
と傾くのを前後輪側でそれぞれ適切に抑え、設計上での
タイヤのもつ能力を最大限に保って旋回走行時の安全性
を確保するという点で極めて有効な手段であると言うこ
とができる。
ロール制御装置にあっては、前後輪側のアクチュエータ
として同じサイズのものを用いたとすると、これらアク
チュエータの受圧面積は、前後輪側でそれぞれ等しくな
る。
側のアクチュエータには同じ差圧が作用することから、
これらアクチュエータを通して前後輪用のスタビライザ
ーに加わる付加剛性力が常に等しい値をもって増減する
ことになる。
ロール制御装置みた場合には必ずしも最良のものとは言
えない。
車両にあっては、前後輪用のスタビライザーのロール剛
性配分を前輪側で大きくしてステアリング特性をアンダ
ステアリングにセッティングしている。
両では、当該ロール剛性配分を前後輪側でほぼ同じか逆
に前輪側を大きくしてニュートラルステアリング或いは
弱アンダステアリングになるようにセッティングしてい
る。
ビライザーによるロール剛性は、スタビライザー単体の
ロール剛性にそれぞれのアクチュエータが発生する付加
剛性力の増加分を加えたものとなる。
チュエータとして同じサイズのものを用い、かつ、これ
らアクチュエータによる前後輪用のスタビライザーへの
付加剛性力が等しい値をもって増減する従来の車両のロ
ール制御装置にあっては、予め車両にセッティングした
ロール剛性配分が車体に生じた横加速度の増減に伴って
大きく変化し、車両としての走行安定性或いは操縦性を
損なうことになるという不都合を有していた。
御時にあっても前後輪用のスタビライザーのロール剛性
配分比が大きく変化することなく、当該ロール剛性配分
比を予め車両にセッティングされたステアリング特性に
等しく或いはそれに近い値に保持して、車両としての走
行安定性と操縦性を確保することのできる油圧可変型の
車両用ロール制御装置を提供することである。
明によれば、制御装置からの車体横加速度信号によって
差圧制御バルブを切り換え制御しつつ、当該差圧制御バ
ルブで前後輪用のスタビライザーの剛性力可変用アクチ
ュエータに加わる差圧を制御して車体のロールを抑制す
るようにした油圧可変型のロール制御装置において、上
記前後輪用のスタビライザーの一方の剛性力可変用アク
チュエータに通じる各給排流路に定比型の減圧バルブと
作動油の供給流れを止めるチェックバルブをそれぞれ並
列にして介装するなり、或いは、前後輪用のスタビライ
ザーの剛性力可変用アクチュエータに通じる各給排流路
の両方に上記定比型の減圧バルブとチェックバルブをそ
れぞれ並列にして介装し、これら両方の給排流路に介装
した減圧バルブの減圧比に差を与えることによって達成
される。
って、前後輪側のアクチュエータに通じる各給排流路に
介装したチェックバルの働きで差圧制御バルブによる制
御差圧の増加時または減少時に関係なく、差圧の供給が
前後輪側のアクチュエータの一方または両方に対し減圧
バルブを通して行われる。
減圧バルブまたは減圧比を大きく設定した減圧バルブを
通して受ける側のアクチュエータによる付加剛性力が他
方の側のアクチュエータに作用する付加剛性力よりも低
下する。
たは減圧比の差を選択することで差圧制御バルブからの
差圧の大小に関係なく、前後輪用のスタビライザーに対
して前後輪側のアクチュエータが加える付加剛性力に差
を与えて前後輪側でのトータルのロール剛性配分を等し
く或いはそれに近くとることができる。
用のスタビライザーのロール剛性配分が大きく変化する
ことなく、当該ロール剛性配分を予め車両にセッティン
グされたステアリング特性に等しく或いはそれに近い値
に保持して、車両としての走行安定性を確保することに
なる。
型の車両用ロール制御装置の一実施の形態を系統図とし
て示したものである。
は、トーションバーの部分を中央で二分割し、この分割
した部分の一方を前輪側におけるロータリ式のアクチュ
エータ2fのハウジング側に、また、他方をロータ側に
固定して構成してある。
た、それをトーションバー部分の中央で二分割し、この
分割した部分の一方を後輪側におけるロータリ式のアク
チュエータ2rのハウジング側に、また、他方をロータ
側に固定することによって構成してある。
アクチュエータ2fと後輪側のアクチュエータ2rは、
図2に示すように、内壁面に180度の間隔を保って構
成した二つの隔壁3a,3bをもつハウジング4と、こ
のハウジング4の内部に対して外周面に同じく180度
の間隔を置いて構成した二枚のベーン5a,5bをもつ
ロータ6を回動自在に納めて構成してある。
壁に設けた隔壁3a,3bの先端に摺接し、かつ、ベー
ン5a,5bの先端をハウジング4の内壁に摺接させる
ことによって、ハウジング4内をロータ6で四つの作動
油室7a,7b,8a,8bに区画している。
8bのうち対角位置にある作動油室7aと7bおよび作
動油室8aと8bは、ロータ6に穿った通孔9a,9b
でそれぞれ互いに連通しており、かつ、ハウジング4に
は、作動油室7a,8aに開口するポート10,11が
穿設してある。
f,2rは、ポート10,11を通して作動油室7a,
7bと作動油室8a,8b間に差圧を加え、この差圧の
向きを変えることでそれぞれの前後輪用のスタビライザ
ー1f,1rに対して所定の方向の捩り力(付加剛性
力)を与えるようにしてある。
は、前輪用のスタビライザー1fに対する剛性力可変用
のアクチュエータとして作用すると共に、後輪側におけ
るアクチュエータ2rは、後輪用のスタビライザー1r
に対する剛性力可変用アクチュエータとしてそれぞれ作
用することになる。
2f,2rにおけるそれぞれのポート10,11は、そ
れらから延びる給排流路12a,12b,13a,13
bのうち互に対応するもの同志を、すなわち、同じ方向
のロール反力が働く給排流路12a,13aと給排流路
12b,13b同志を一緒にして、個々に差圧制御バル
ブ14の出力側である制御ポートA,Bへと結んでい
る。
エータ2rの各ポート10,11に向う給排流路13
a,13bには、出口側圧力を入口側圧力に対して所定
の比率の下に減圧する定比型の減圧バルブ15aと作動
油の排出側の流れのみを許容するチェックバルブ16を
それぞれ並列にして介装してある。
力ポートPと戻りポートRは、油圧回路17a,17b
を通して油圧源18の油圧ポンプ19とリザーバ20に
それぞれ通じている。
途中にスプリングオフセット式の電磁オン・オフバルブ
で構成したフェールセーフバルブ21を介装し、当該フ
ェールセーフバルブ21で制御系の異常発時におけるフ
ェールセーフ効果を果すようにしてある。
ールセーフバルブ21および減圧バルブ15aとして
は、従来から各種の油圧機器において広く一般に用いら
れているものをそのまま適用すればよく、それらの構成
についてはよく知られていることであるのでここでは詳
細な説明を省略する。
ルセーフバルブ21を差圧制御バルブ14の上流側に位
置して配置してあるが、逆に、差圧制御バルブ14の下
流側にフェールセーフバルブ21を配置するようにして
も何等差し支えはない。
度によりフェールセーフバルブ21をオフセット位置に
切り換えると共に、差圧制御バルブ14を制御動作して
前後輪側のアクチュエータ2f,2rにより前後輪用の
スタビライザー1f,1rのそれぞれの捩り剛性力を制
御するための制御装置22が配設してある。
度の方向と大きさを車体横加速度信号として検知する横
加速度検出器23(車体に設けた横加速度センサ)と、
これら車体横加速度信号を処理して差圧制御バルブ14
とフェールセーフバルブ21を制御動作するコントロー
ラ24とからなっている。
5,26を備え、これらの各出力端子25,26を信号
線27,28で差圧制御バルブ14の電磁ソレノイド1
4aとフェールセーフバルブ21の電磁ソレノイド21
aに結び、当該制御装置22で差圧制御バルブ14とフ
ェールセーフバルブ21とを切り換え制御するようにし
てある。
施の形態である車両のロール制御装置の作動について説
明する。
ように車体に対するロール制御を必要としないときに
は、制御装置22における横加速度検出器23からの車
体横加速度信号(検出信号)がないので、当該制御装置
22は、先に述べた従来例と同様にコントローラ24の
出力端子25からのみ基準電流を出力する。
が図1のノーマル位置を保持したまま、差圧制御バルブ
14が図1の状態から制御差圧ゼロの中立位置へと切り
換わる。
から吐出された作動油は、フェールセーフバルブ21に
より当該油圧源18のリザーバ20へとアンロードされ
て省エネルギーが図られる。
と同時に、前後輪側のアクチュエータ2f,2rの各ポ
ート10,11を給排流路12a,12b,13a,1
3bの部分でそれぞれブロックし、これら前後輪側のア
クチュエータ2f,2rを剛体化して前後輪用のスタビ
ライザー1f,1rを通常のスタビライザーとして作用
させることになる。
体に横加速度が発生すると、制御装置22の横加速度検
出器23が車体に作用した横加速度の方向と大きさとを
検出し、これを車体横加速度信号としてコントローラ2
4に入力する。
号に基いて出力端子26から信号線28を通してフェー
ルセーフバルブ21の電磁ソレノイド21aに対し通電
を行い、当該フェールセーフバルブ21を図1における
下側のノーマル位置から上側のオフセット位置へと切り
換える。
から吐出された圧力作動油が差圧制御バルブ14の圧力
ポートPに送り込まれると共に、差圧制御バルブ14の
戻りポートRは油圧源18のリザーバ20へと連通され
る。
器23からの車体横加速度信号に基いて車体の横加速度
の方向と大きさに対応した制御信号電流を演算し、当該
制御信号電流を出力端子25から次々と出力する。
出力された制御信号電流は、信号線27を通して差圧制
御バルブ14の電磁ソレノイド14aに通電され、当該
差圧制御バルブ14を車体に生じた横加速度の方向と大
きさに対応して切り換え制御する。
ポートA,B間における差圧を車体に生じた横加速度の
方向と大きさに対応して制御しつつ当該制御ポートA,
Bを通して出力し、当該差圧を給排流路12a,12
b,13a,13bから前後輪側のアクチュエータ2
f,2rの各ポート10,11に加える。
f,2rは、これらの差圧によって以下のように動作し
つつ、前後輪用のスタビライザー1f,1rに対し付加
剛性力を加えて車体のロールを抑制する。
車体のロール抑制動作の理解を容易にするために、給排
流路13a,13bに定比型の減圧バルブ15aとチェ
ックバルブ16をもたない従来型のロール制御装置と対
比しつつ、かつ、次のような設定条件の下で車体のロー
ル制御が行われるものとして説明する。
fのロール剛性が後輪用のスタビライザー1rのロール
剛性よりも大きく、両者のロール剛性配分を前輪用のス
タビライザー1fで大きくとったとする。
rとして、それぞれの受圧面積が等しい同じサイズのも
のを用いたとする。
スタビライザー1fで大きいと、旋回走行時における左
右車輪間の荷重移動が前輪側で大きくなって、左右前車
輪のトータルでのコーナリングフォースが後輪側のそれ
よりも小さくなる。
ってより大きく外側へと滑り、ステアリング特性が走行
安定性の面で優れたアンダステアリング傾向となる。
ング特性は、前後輪用のスタビライザー1f,1rのロ
ール剛性配分を適切にとることによって予め設定され、
当該車両は、それ自体の運動特性に合ったステアリング
特性をもつことになる。
rへの給排路13a,13bに減圧バルブ15aとチェ
ックバルブ16を介装した図1の実施の形態は、予めス
テアリング特性をアンダステアリンにセッティングする
一般の車両に対して適用されることが理解できよう。
て給排流路13a,13bに定比型の減圧バルブ15a
とチェックバルブ16をもたない従来型のロール制御装
置を用いた車両の旋回走行時における車体のロール抑制
動作について説明する。
走行している車両がa点でハンドルを切って旋回走行に
入り、時間の経過に伴いb点を経てc点で定常旋回状態
に達したときの車体に生じる横加速度の変化を模式的な
略図で示したものである。
御装置を用いた車両の旋回走行時において、車体に生じ
た横加速度と前後輪側でのロール剛性との関係を示すグ
ラフであって、図3におけるa,b,c点の経過時間
は、図12のa,b,c点の各経過時間に対応してい
る。
し易いように、一例として、前後輪用のスタビライザー
1f,1rによるロール剛性f,rの配分比を「2:
1」にとり、ステアリング特性を予めアンダステアリン
グにセッティングした場合を例にとって示してある。
rとしては、受圧面積の等しい同じサイズのものを用
い、差圧が働いたときに同じ付加剛性力(反力モーメン
ト)を前後輪用のスタビライザー1f,1rに対して加
えるものとする。
点鎖線は、前輪用のスタビライザー1fによるロール剛
性fを、破線は、後輪用のスタビライザー1rによるロ
ール剛性rを示している。
ロール角をほぼゼロに制御するときの前後輪側のアクチ
ュエータ2f,2rによる付加剛性力△f,△rをそれ
ぞれ示す。
のアクチュエータ2f,2rの受圧面積が等しいことか
ら、給排流路13a,13bに定比型の減圧バルブ15
aとチェックバルブ16をもたない従来型のロール制御
装置では、「△f=△r」となる。
輪用のスタビライザー1f,1rによるロール剛性f,
rに前後輪側のアクチュエータ2f,2rによる付加剛
性力△f,△rが加わったトータルとしての前後輪のロ
ール剛性F,Rは、斜め上方に向けて平行に延びる一点
鎖線と破線のような特性となる。
ル制御装置では、直進走行している車両がa点で旋回走
行に入ったのちにあっても前輪側のロール剛性Fと後輪
側でのロール剛性Rとの差は全く変化しない。
よびc点に達した時点をみれば分かるように、前後輪の
ロール剛性配分「F:R=4:3,=7:6」のよう
に、旋回走行に入る以前のロール剛性配分「f:r=
2:1」から大きくずれてしまうことになる。
にセッティングされたアンダステアリングからオーバス
テアリング傾向に変化して外乱に対し不安定となり、旋
回途中でのギャップの乗り越しやブレーキングによって
車両がスピンを起したりする危険性が生じ、走行安定性
と操縦性を損なうことになる。
定比型の減圧バルブ15aとチェックバルブ16を並列
に介装した図1のロール制御装置によれば、差圧制御バ
ルブ14によって制御された差圧が前輪側のアクチュエ
ータ2fのポート10,11間に給排流路12a,12
bを通してそのまま伝えられる。
rのポート10,11間には、給排流路13a,13b
から減圧バルブ15aとチェックバルブ16を通してそ
れぞれ伝えられることになる。
圧が直接作用する前輪側のアクチュエータ2fに比べ
て、後輪側のアクチュエータ2rに作用する差圧が減圧
バルブ15aの減圧比に応じて低下し、図4に示すよう
に、後輪側での付加剛性力△rを前輪側での付加剛性力
△fよりも小さく保つ。
ル剛性Fを従来型のロール制御装置の場合と同じ状態
(図3の状態)に保ったまま、後輪側のトータルとして
のロール剛性Rが図4のグラフに示すように低下する。
ルを切っているときと終期でのハンドルを戻していると
きのように、減圧バルブ15aとチェックバルブ16を
通して作動油が流れている過渡期での前後輪のロール剛
性F,Rは、当該減圧バルブ15aの減圧比を適切に選
ぶことによって、図4にみられるように、予め車両にセ
ッティングされた前後輪のロール配分である「2:1」
或いはそれに近い値を保ったままとなる。
り易いハンドルを切っているときと戻しているときにお
いて、前後輪用のスタビライザー1f,1rのロール剛
性配分を予め車両にセッティングされた配分比に保ちな
がら、車両としての走行安定性と操縦性を確保してロー
ル制御を行うことになる。
性を予めニュートラルステアリング若しくは弱アンダス
テアリングにセッティングしておくスポーツ仕様等の車
両への適用に好ましい実施の形態を系統図として示した
もので、これまで述べてきた図1の実施の形態とは反対
に、減圧バルブ15aとチェックバルブ16を前輪側の
給排流路12a,12bの途中にそれぞれ並列にして介
装してある。
された差圧が後輪側のアクチュエータ2rへと給排流路
13a,13bを通して直に伝えられるのに対して、前
輪側のアクチュエータ2fには、給排流路12a,12
bにより減圧バルブ15aとチェックバルブ16を通し
て伝えられる。
f,1rによるロール剛性f,rを含めて、前後輪側の
アクチュエータ2f,2rによる付加剛性力△f,△r
とトータルとしての前後輪のロール剛性F,Rの全てが
図3および図4において逆転する。
性図を示して説明するまでもなく、走行中に最も不安定
となり易いハンドルを切っているときと戻しているとき
に前輪側でのロール剛性配分が大きくなり、予めステア
リング特性として車両にセッティングしたニュートラル
ステアリング若しくは弱アンダステアリングがアンダス
テアリング側にずれて操縦性を損なうことはない。
f,1rのロール剛性配分を予め車両にセッティングし
た配分比に保持して、ステアリング特性を初期のニュー
トラルステアリング若しくは弱アンダステアリングから
強めのアンダステアリングに変え、車両としての操縦性
を確保してロール制御を行い得ることになる。
rに通じる給排流路13a,13bに減圧バルブ絞り1
5aとチェックバルブ16を並列にして介装すると共
に、前輪側のアクチュエータ2fに通じる給排流路12
a,12bにも、上記減圧バルブ15aに対して減圧比
を異にする減圧バルブ15bとチェックバルブ16をそ
れぞれ並列にして介装した場合の実施の形態を示してい
る。
るときと戻しているときの過渡的な作動油の流動に際し
て、給排流路13a,13b側に介装した減圧バルブ1
5aと給排流路12a,12b側の減圧バルブ15bと
の減圧比の差により、前後輪側のアクチュエータ2f,
2rによる付加剛性力△f,△rに差が生じる。
の減圧バルブ15aの減圧比を給排流路12a,12b
側の減圧バルブ15bの減圧比よりも大きくしてやれ
ば、当該減圧比の差に応じて図1の実施の形態と同様
に、後輪側のアクチュエータ2rによる付加剛性力△r
が前輪側のアクチュエータ2fによる付加剛性力△fよ
りも一定の比率の下で低下する。
ば、今度は、図5の実施の形態の場合と同様に、後輪側
のアクチュエータ2rによる付加剛性力△rよりも前輪
側のアクチュエータ2fによる付加剛性力△fが一定の
比率の下で低下する。
ルを切っているときと戻しているときにおいて、予め車
両にセッティングされたステアリング特性を保持しつつ
車両としての走行安定性および操縦性を確保してロール
制御を行い得ることは、これまでの図1および図5の作
動説明に基いて容易に理解できよう。
ルブ15a,15bの減圧比を調整可能にしてこれらを
適切に選ぶことにより、ステアリング特性をアンダステ
アリングにセッティングした一般車両にも、また、ニュ
ートラルステアリング若しくは弱アンダステアリングに
セッティングされたスポーツ仕様の車両にも適用するこ
とが可能になる。
各実施の形態にあっては、走行中に最も不安定となり易
いハンドルを切っているときと戻しているときにおい
て、できるだけ前後輪でのロール剛性配分が変わらない
ようにして車両としての走行安定性および操縦性を確保
しつつロール制御を行い得るうようにした点に絞って述
べてきた。
は、ハンドルを切ったまま保持して旋回しているときに
は、車体に加わる横加速度が一定値となって差圧制御バ
ルブ14が当該横加速度に見合った一定の差圧を出力す
る。
a,12bと給排流路13a,13bを通る作動油の流
れがなくなるので、減圧バルブ15a,15bは減圧作
用を行うことなく差圧制御バルブ14からの差圧をその
まま前後輪側のアクチュエータ2f,2rに加えるよう
になる。
輪側の付加剛性力△f,△rが等しい値となって前後輪
側のトータルとしてのロール剛性F,Rの配分比が予め
車両にセッティングされた前後輪のロール配分から大き
くずれることになる。
ブ15a(15b)の二次側である出口をアクチュエー
タ2r(2f)の各作動油室7a,7b,8a,8bへ
と連通する給排流路13a(12a)と給排流路13b
(12b)の間を、図7の実施の形態で示したように、
システムの制御性に影響を与えないような小径のオリフ
ィス等からなる流動抵抗素子29をもつバイパス流路3
0で結んでやる。
給排流路13a(12a)と給排流路13b(12b)
の間に設けてやる必要はなく、後輪側や前輪側或いは両
方のアクチュエータ2r(2f)における作動油室7
a,7bと8a,8bの間に設けるようにしてもよい。
回走行中は、差圧制御バルブ14から減圧バルブ15a
(15b)を通り、かつ、流動抵抗素子29とチェック
バルブ16を通して流れる作動油の流れが継続すること
から、ハンドルをそのままに保持して旋回している間も
減圧バルブ15a(15b)が減圧作用を行うことにな
る。
切っているときと戻しているときの過渡期は勿論のこ
と、ハンドルを保持して旋回している間にあっても、前
後輪側のロール剛性F,Rの配分を車両に予めセッティ
ングしたロール剛性f,rの配分に等しく或いはそれに
近く保つ。
よび操縦性を確保しつつロール制御を行うことになる。
b)の二次側パイロット室31に通じるパイロット通路
32に減圧作用遅延用の流動抵抗素子33を介装し、特
に、ハドルの切り始めと戻し時の初期における後輪側の
ロール剛性配分を大きくして車両としての回頭性と収斂
性を良好に保つ場合の実施の形態を示している。
したりしたときに流動抵抗素子33の働きで減圧バルブ
15a(15b)の減圧作用に時間的な遅れが生じ、図
10に示すように、車両がa点で旋回走行に入ってから
例えばd点に達するまでの間は、従来型のロール制御装
置と同様に、前輪側のロール剛性Fと後輪側のロール剛
性Rとの差に全く変化が生じないことになる。
動抵抗を調整することによってa点とc点の間の任意の
位置にとることができる。
(15b)が減圧作用を始め、以後は前後輪ロール剛性
配分F,Rを図4または図8と同様に制御して車体のロ
ールを抑制する。
切り始めや終期でのハンドルの戻し始めのような過渡的
な時期における前後輪のロール剛性配分を図10に示す
ように従来型のロール制御装置と同様に保ち、例えば、
アンダステアリングの特性をニュートラルステアリング
傾向にして車両としての回頭性および収斂性を向上させ
ることになる。
の形態の場合にあっても、直進走行時や旋回走行時の如
何を問わず、制御装置22の異常発生や差圧制御バルブ
14とフェールセーフバルブ21に対するそれぞれの信
号線27,28の断線など制御システムに異常が発生し
たときには、これを制御装置22が検知して差圧制御バ
ルブ14とフェールセーフバルブ21の動作を停止す
る。
開始前の状態である図1に示す片側の差圧最大位置をと
ると共に、フェールセーフバルブ21は、同じく図1の
ノーマル位置に戻って油圧源18の油圧ポンプ19から
吐出される作動油をリザーバ20へとアンロードする。
ーフバルブ21でアンロード状態に切り換えられること
から、差圧制御バルブ14が一方の差圧最大位置をとっ
たとしても、アクチュエータ2f,2rが油圧ポンプ1
9からの圧力作動油で制御動作することはない。
マル位置への切り換わりに伴い、アクチュエータ2f,
2rは、当該フェールセーフバルブ21によってそれぞ
れブロックされる。
してそれらを捩るような外力が働いたとしても、これら
スタビライザー1f,1rは、ブロックによって剛体化
されたアクチュエータ2f,2rによって少なくとも通
常のスラビライザーとしての機能を保持しつつ車体のロ
ールを抑制する。
る差圧制御バルブ14の制御動作の状況によっては、当
該差圧制御バルブ14がアクチュエータ2f,2rをフ
リーにするアンダーラップの切り換え位置を経て一方の
差圧最大位置をとる場合が生じる。
上からアンダーラップ位置においてアクチュエータ2
f,2rをフリーにするのは一瞬のことであり、しか
も、当該アンダーラップ位置での作動油の流れに対して
作用する絞り抵抗も大きい。
に作用しているそれぞれの差圧が差圧制御バルブ14を
通して抜け、スタビライザー1f,1rが効かなくなる
ようなこともない。
ル制御中における制御系の異常発生に際しては、アクチ
ュエータ2f,2rをブロック状態に保って前後輪用の
スタビライザー1f,1rの捩り剛性力を制御中の状態
に維持する。
としても、その前後での車体のロール剛性やステアリン
グ特性は変わらず、車両の操縦特性に大きな変化をきた
すことなく確実にフェールセーフ動作が行われることに
なる。
っては、前後輪用のスタビライザー1f,1rをトーシ
ョンバーの中央部分で二分割し、この二分割した部分の
一方をロータリ式のアクチュエータ2f,2rのハウジ
ング4側に対して、また、他方をロータ6側に対してそ
れぞれ固定して油圧可変用のスタビライザーとした場合
を例にとって説明してきた。
のアクチュエータ2f,2rを用いて油圧可変用のスタ
ビライザーを構成する必要はなく、例えば、図11の実
施の形態で示したように、通常のスタビライザー34
f,34rを用いてそれぞれの一端と車体との間に油圧
シリンダからなるアクチュエータ35f,35rを介装
した油圧可変用のスタビライザーを用いたとしても、同
様にしてこの発明を適用し得ることは明白である。
ば、前後輪用のスタビライザーの一方の剛性力可変用ア
クチュエータに通じる各給排流路に定比型の減圧バルブ
と作動油の供給流れを止めるチェックバルブをそれぞれ
並列に介装したことにより、当該アクチュエータによる
付加剛性力を他方のアクチュエータによる付加剛性力よ
りも所定の比率で下げることができる。
なり易いハンドルを切っているときと戻しているときの
前後輪用のスタビライザーのロール剛性配分を、予め車
両にセッティングした配分比と等しく或いはそれに近く
保って車両としての走行安定性と操縦性を確保しつつロ
ール制御を行うことができる。
ビライザーの剛性力可変用アクチュエータに通じる各給
排流路の両方に定比型の減圧バルブと作動油の供給流れ
を止めるチェックバルブをそれぞれ並列に介装したこと
により、ステアリング特性をアンダステアリングにセッ
ティングした一般車両にも、また、ニュートラルステア
リング若しくは弱アンダステアリングにセッティングし
たスポーツ仕様の車両に対しても、単に、これら両方の
給排流路に介装した減圧バルブの減圧比を調整すること
で請求項1の効果をもたせることができる。
剛性力可変用アクチュエータの各作動油室との間に、こ
れら作動油室を相互に流動抵抗素子を通して連通するバ
イパス流路を設けたことにより、ハンドルを切っている
ときと戻しているときの過渡期は勿論のこと、ハンドル
を保持して旋回している間にあっても前後輪側のロール
剛性配分を予め車両にセッティングされたロール剛性配
分に等しく或いはそれに近く保って、車両としての走行
安定性と操縦性を確保しつつロール制御を行うことが可
能になる。
ブの二次側パイロット室に通じるパイロット通路に減圧
作用遅延用の流動抵抗素子を介装して減圧作用に遅れを
もたせることにより、上記した各効果に加えて、旋回走
行での初期のハンドルの切り始めや終期でのハンドルの
戻し始めのような過渡的な時期における後輪側のロール
剛性配分を大きく保って、ステアリング特性をニュート
ラルステアリング傾向にしつつ車両としての回頭性およ
び収斂性を向上させるができる。
に示す油圧回路図である。
ータの拡大縦断面図である。
切ってから定常旋回走行に移るまでの経過時間と前後輪
のロール剛性配分の関係を示すグラフである。
クバルブを介装したこの発明によるロール制御装置にお
いて、ハンドルを切ってから定常旋回走行に移るまでの
経過時間と前後輪のロール剛性配分の関係を示すグラフ
である。
施の形態を図1と同じく系統的に示す油圧回路図であ
る。
他の実施の形態を図1と同じく系統的に示す油圧回路図
である。
示す油圧回路図である。
ってから定常旋回走行に移るまでの経過時間と前後輪の
ロール剛性配分の関係を示すグラフである。
統的に部分図で示す油圧回路図である。
定常旋回走行に移るまでの経過時間と前後輪のロール剛
性配分の関係を示すグラフである。
分図で示す油圧回路図である。
での経過時間とそれに伴って刻々と増加していく横加速
度との関係を模式的に示すグラフである。
クチュエータ 2r,35r 後輪用スタビライザーの剛性力可変用ア
クチュエータ 12a,12b 前輪側アクチュエータへの給排流路 13a,13b 後輪側アクチュエータへの給排流路 14 差圧制御バルブ 15a,15b 定比型の減圧バルブ 16 チェックバルブ 18 油圧源 19 油圧ポンプ 20 リザーバ 21 フェールセーフバルブ 22 制御装置 23 横加速度検出器 24 コントローラ 29 流動抵抗素子 30 バイパス流路 31 二次側パイロット室 32 パイロット通路 33 減圧作用遅延用の流動抵抗素子
Claims (4)
- 【請求項1】 制御装置からの車体横加速度信号によっ
て差圧制御バルブを切り換え制御しつつ、当該差圧制御
バルブで前後輪用のスタビライザーの剛性力可変用アク
チュエータに加わる差圧を制御して車体のロールを抑制
するようにした油圧可変型のロール制御装置において、
上記前後輪用のスタビライザーの一方の剛性力可変用ア
クチュエータに通じる各給排流路に、定比型の減圧バル
ブと作動油の供給流れを止めるチェックバルブをそれぞ
れ並列にして介装したことを特徴とする車両のロール制
御装置。 - 【請求項2】 制御装置からの車体横加速度信号によっ
て差圧制御バルブを切り換え制御しつつ、当該差圧制御
バルブで前後輪用のスタビライザーの剛性力可変用アク
チュエータに加わる差圧を制御して車体のロールを抑制
するようにした油圧可変型のロール制御装置において、
上記前後輪用のスタビライザーの一方の剛性力可変用ア
クチュエータに通じる各給排流路に、定比型の減圧バル
ブと作動油の供給流れを止めるチェックバルブをそれぞ
れ並列にして介装する一方、他方の剛性力可変用アクチ
ュエータに通じる各給排流路には、上記減圧バルブに対
して減圧比率を異にする減圧バルブと作動油の供給流れ
を止めるチェックバルブをそれぞれ並列にして介装した
ことを特徴とする車両のロール制御装置。 - 【請求項3】 各減圧バルブと剛性力可変用アクチュエ
ータの各作動油室との間に、これら作動油室を相互に流
動抵抗素子を通して連通するバイパス流路を設けた請求
項1または2の車両のロール制御装置。 - 【請求項4】 減圧バルブの二次側パイロット室に通じ
るパイロット通路に減圧作用遅延用の流動抵抗素子を介
装した請求項1または2の車両のロール制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02044196A JP3682333B2 (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 車両のロール制御装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09188120A true JPH09188120A (ja) | 1997-07-22 |
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---|---|---|---|
JP02044196A Expired - Fee Related JP3682333B2 (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 車両のロール制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3682333B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10314251A1 (de) * | 2003-03-29 | 2004-10-21 | Daimlerchrysler Ag | Fahrwerkregelung |
EP1342597A3 (de) * | 2002-03-08 | 2005-01-05 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Anordnung zur aktiven Rollstabilisierung eines Kraftfahrzeugs |
US7931281B2 (en) | 2006-10-03 | 2011-04-26 | Jtekt Corporation | Variable stiffness stabilizer device |
US8050818B2 (en) | 2004-07-07 | 2011-11-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Roll stiffness control apparatus of vehicle |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11280376B2 (en) | 2020-06-17 | 2022-03-22 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Clutch apparatus, systems, and related methods for use with vehicle stabilizer bars |
-
1996
- 1996-01-11 JP JP02044196A patent/JP3682333B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8050818B2 (en) | 2004-07-07 | 2011-11-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Roll stiffness control apparatus of vehicle |
US7931281B2 (en) | 2006-10-03 | 2011-04-26 | Jtekt Corporation | Variable stiffness stabilizer device |
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JP3682333B2 (ja) | 2005-08-10 |
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