JP4275543B2 - スタビライザ装置 - Google Patents

スタビライザ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4275543B2
JP4275543B2 JP2004035936A JP2004035936A JP4275543B2 JP 4275543 B2 JP4275543 B2 JP 4275543B2 JP 2004035936 A JP2004035936 A JP 2004035936A JP 2004035936 A JP2004035936 A JP 2004035936A JP 4275543 B2 JP4275543 B2 JP 4275543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
fluid
switching valve
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004035936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005225361A (ja
Inventor
洋 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2004035936A priority Critical patent/JP4275543B2/ja
Publication of JP2005225361A publication Critical patent/JP2005225361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4275543B2 publication Critical patent/JP4275543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

この発明は、車両に搭載されると共にスタビライザに連繋されてスタビライザの捩り剛性力を調節可能なスタビライザ装置の改良に関する。
従来のスタビライザ装置としては、たとえば、前後のスタビライザにアクチュエータを結合するとともに、油圧源に対し2つの圧力制御弁を直列に配置し、前側のアクチュエータへの油圧供給管路が作動油の流れの上流側に配置されて構成され、後側のアクチュエータの油圧供給管路と前側のアクチュエータの油圧供給管路とを接続するバイパス路を設けるとともに、このバイパス路の途中に、前側の油圧供給管路から後側の油圧供給管路への作動油の流れを阻止するチェック弁を設けたも(たとえば、特許文献1参照)や、特許出願人が先に提案した油圧可変型のスタビライザ装置(たとえば、特許文献2参照)のように、圧力制御弁を直列に配置する換わりに、油圧源からの油圧を分流弁で前輪側と後輪側のアクチュエータに独立して供給するようにするとともに、前後輪側における両アクチュエータの各対応する圧力室内の圧力を前後の各差圧制御バルブによって制御するものがある。
特表2003−525159号公報(図1) 特開平9−156338号公報(第3頁右欄第27行目から第7頁左欄第9行目、図1)
しかしながら、上述のスタビライザ装置では、以下の不具合を招来する可能性があると指摘される恐れがある。
すなわち、上記のスタビライザ装置にあっては、使用に際し特に問題があるわけではないが、前後のアクチュエータに油圧を供給する必要がある場合だけでなく、供給する必要が無い場合にあっても、油圧源たる油圧ポンプは常時駆動している。そして、この油圧ポンプから吐出された作動油は、上記したスタビライザ装置の圧力制御弁を介してリザーバに戻される。すなわち、前後のアクチュエータに油圧を供給する必要がない場合であっても、作動油はスタビライザ装置の油圧回路内を絶えず循環していることとなる。
ところで、一般に、作動油が油圧回路を循環する場合には、管路内の抵抗を受けて圧力損失が発生する。そして、油圧回路の管路長が長くなればなるほどその圧力損失が大きくなり、特に、スタビライザ装置にあっては、車輌用である為、必然的に車両の大きさにもよるが、その管路長は比較的長くなるので、圧力損失も必然的に大きなものとなる。
すると、本来、前後の各アクチュエータでは、車両にロールモーメントが生じたときにのみ上記油圧源で供給する油圧が必要となるだけであるが、その必要が無いときにも、上述したように作動油は油圧回路内を循環しているので、その分油圧源は無駄に駆動し、作動油の油圧回路の通過時における圧力損失分に見合った油圧源の動力ロスが生じていることとなる。
そして、この動力ロスは、車両にとっては、燃費の悪化の原因となる。
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、流体圧源における動力ロスを低減し、さらには、車両における燃費を向上することができるスタビライザ装置を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の課題解決手段は、流体圧源と、前後輪のスタビライザにそれぞれ連結される前輪側および後輪側アクチュエータと、流体圧源から供給される流体を上記前後の各アクチュエータにそれぞれ形成した2つの圧力室に導く第1流路と、上記前後の各アクチュエータにそれぞれ形成した2つの圧力室から排出される流体をリザーバに導く第2流路とを備えたスタビライザ装置において、第1流路の途中に各アクチュエータへ流体を供給する供給ポジションとリザーバへ流体を排出する排出ポジションとを備えた切替弁と分流弁とを直列に設け、上記分流弁と前輪側アクチュエータとの間および分流弁と後輪側アクチュエータとの間にそれぞれ流体圧源から供給される流体の圧力を変化させる可変機構を設け、上記各可変機構が、方向切換弁と、上記分流弁の出口ポートと上記方向切換弁とを結ぶ供給流路と、上記方向切換弁と上記第2流路とを結ぶ排出流路と、上記2つの圧力室の各々と上記方向切換弁とを結ぶ二つの給排流路と、上記供給流路と上記排出流路との間に接続された圧力制御弁とで構成され、前輪側の方向切換弁は上記2つの圧力室のどちらかに選択的に流体を供給する2つの連通ポジションと流体の供給を行わない遮断ポジションを備え、後輪側の方向切換弁は上記2つの圧力室のどちらかに選択的に流体を供給する2つの連通ポジションのみを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、スタビライザの制御が不要なときには、流体は、切換弁を介してリザーバに戻されることとなり、トータルの管路長を、従来のスタビライザ装置に比較して極めて短くすることができるので、従来のように、前後のアクチュエータに流体を供給する必要が無い、すなわち、スタビライザの制御が不要な場合にあっても、スタビライザ装置の回路内を絶えず循環させることによる流体圧源の駆動ロスを極めて小さくすることが可能となる。
したがって、この動力ロスが従来に比較して極めて少なくなるので、スタビライザ装置が搭載される車両における燃費を向上することができる。
さらに、前輪側の方向切換弁は2つの圧力室のどちらかに選択的に流体を供給する2つの連通ポジションと流体の供給を行わない遮断ポジションを備え、後輪側の方向切換弁は2つの圧力室のどちらかに選択的に流体を供給する2つの連通ポジションのみを備えた構成にしているので、この後側の方向切換弁は、常に何れか一方の連通ポジションをとる。したがって、フェール時にあって、後輪側の方向切換弁は、後輪側アクチュエータの各圧力室を必ず、供給流路もしくは排出流路に連通させ、かつ、フェール時には前輪側及び後輪側各アクチュエータには一切油圧力が負荷されない状態となるから、後輪側のアクチュエータは揺動の束縛がない、いわゆるフリー状態となって後輪側のスタビライザの機能が減殺される。したがって、前輪側アクチュエータを遮断とするフェール動作時は言うに及ばず、仮に前輪側の方向切換弁がいずれかの連通ポジションを採ったまま動かなくなってしまう事態となっても、後輪側スタビライザのみが機能することはない。
図1は、本発明の課題を解決するための実施の形態を示す。そして、請求項1の発明に対応する実施の形態は、図1の実施の形態の主たる構成を全て備えているが、特に、前輪側アクチュエータでは2つの圧力室のどちらかに選択的に流体を供給する2つの連通ポジションと流体の供給を行わない遮断ポジションを備え、後輪側アクチュエータでは2つの圧力室のどちらかに選択的に流体を供給する2つの連通ポジションのみを備えることを特徴としたものである。以下先ず図1の実施の形態を参考にして詳細を説明する。
この実施の形態の場合、前輪側及び後輪側のアクチュエータ2f,2rは、いわゆる、油圧で駆動するロータリ式アクチュエータとして構成され、たとえば、具体的には図示はしないが、内壁面に180度の間隔を保って構成した二つの隔壁をもつハウジングと、このハウジングの内部に対して外周面に同じく180度の間隔を置いて構成した二枚のベーンをもつロータを回動自在に納めて構成してある。したがって、この実施の形態の場合、流体は作動油となる。
また、ロータは、中心部分をハウジングの内壁に設けた隔壁の先端に摺接し、かつ、ベーンの先端をハウジングの内壁に摺接させることによって、ハウジング内をロータで2つの圧力室に区画し、ハウジングには、2つの圧力室に開口するポート10f,10r,11f,11rが穿設してある。
これにより、各アクチュエータ2f,2rは、ポート10f,10r,11f,11rを通して一方の圧力室または他方の圧力室に流体圧たる油圧を加えることで揺動可能なようになっている。なお、上述したところでは、各アクチュエータ2f,2rをいわゆるダブルベーン形の揺動形アクチュエータとしているが、シングルベーン形やトリプルベーン形としてもよいことは無論であり、ダブルベーン形の二枚のベーン間隔を180度以外の角度としてもよい。
そして、前輪用のスタビライザ1fは、図2に示すように、トーションバー部分を中央で二つに分割して構成し、この分割した部分の一方を前輪側における油圧ロータリ式のアクチュエータのハウジング側に、また、他方をロータ側に固定して構成してある。同様に、後輪用のスタビライザ1rもまた、それをトーションバー部分の中央で二分割し、この分割した部分の一方を後輪側におけるロータリ式のアクチュエータのハウジング側に、また、他方をロータ側に結合することによって構成してある。
このようにして、前輪側におけるアクチュエータ2fは、前輪用のスタビライザ1fに対するスタビライザ剛性可変用のアクチュエータとして作用すると共に、後輪側のアクチュエータ2rは、後輪用のスタビライザ1rに対するスタビライザ剛性可変用アクチュエータとしてそれぞれ作用するようにしてある。
また、前輪側のアクチュエータ2fは、各圧力室のポート10f,11fにそれぞれ接続された給排流路25f,26fを介してソレノイド方向切換弁12fに接続されており、後輪側のアクチュエータ2rは、各圧力室のポート10r,11rにそれぞれ接続された給排流路25r,26rを介してソレノイド方向切換弁12rに接続されている。
そして、前輪側アクチュエータ2fのポート10f,11fは、4ポート3位置切換弁として構成された方向切換弁12fの制御ポートA,Bへと接続されている。つまり、給排流路25f、26fは、それぞれ方向切換弁12fのポートA、Bに接続されており、また、方向切換弁12fを介して供給流路30fと排出流路29fと選択的に連通または遮断されるようになっている。さらに、供給流路30fと排出流路29fとの間には圧力制御弁15fと逆止弁16fが設けられている。
すなわち、上記方向切換弁12fにおける供給ポートPは、供給流路30fを通して圧力制御弁15fの上流側へと結ばれており、さらに供給流路30fを上流に遡ると順に供給流路30f側からの作動油の流れを阻止する逆止弁16fの上流側と分流弁35の一方の出口ポートDに通じ、さらには、この分流弁35の入口ポートCに接続された第1流路40を介してリリーフ弁17の上流側および流体圧源たる油圧ポンプ20に通じている。
また、方向切換弁12fの排出ポートTは、排出流路29fを通して圧力制御弁15fの下流側へと結ばれており、さらに排出流路29fを下流に下ると順に逆止弁16fの下流側と、リリーフ弁17の下流側とに通じ、さらには、リリーフ弁17の下流に接続された第2流路41を介してリザーバRに通じている。
そして、後輪側アクチュエータ2rのポート10r,11rは、4ポート3位置切換弁として構成された方向切換弁12rの制御ポートA,Bへと接続されている。つまり、給排流路25r、26rは、それぞれ方向切換弁12rのポートA、Bに接続されており、また、方向切換弁12rを介して供給流路30rと排出流路29rと選択的に連通または遮断されるようになっている。さらに、供給流路30rと排出流路29rとの間には圧力制御弁15rと逆止弁16rが設けられている。
すなわち、上記方向切換弁12rにおける供給ポートPは、供給流路30rを通して圧力制御弁15rの上流側へと結ばれており、さらに供給流路30rを上流に遡ると順に供給流路30r側からの作動油の流れを阻止する逆止弁16rの上流側と分流弁35の他方の出口ポートEに通じ、さらには、この分流弁35入口ポートCに接続された第1流路40を介してリリーフ弁17の上流側および流体圧源たる油圧ポンプ20に通じている。
また、方向切換弁12rの排出ポートTは、排出流路29rを通して圧力制御弁15rの下流側へと結ばれており、さらに排出流路29rを下流に下ると順に逆止弁16rの下流側と、リリーフ弁17の下流側とに通じ、さらには、リリーフ弁17の下流に接続された第2流路41を介してリザーバRに通じている。
なお、分流弁35は、油圧ポンプ20から供給された作動油を一定の流量比率の下で分流し、これら分流された作動油を各方向切換弁12f,12rを通してそれぞれのアクチュエータ2f,2rに分配する。
このとき、分流弁35で分流される流量比率は、このスタビライザ装置が使用される状況、本実施の形態においてはスタビライザ1f,1rが発生可能なモーメントを搭載される車両に適するように決定すればよい。
さらに、リザーバRと油圧ポンプ20とは吸込み管路31とで連通されており、油圧ポンプ20から供給される作動油は、最終的にはリザーバRに導かれ各流路40,41,30f,30r,29f,29r,25f,25r,26f,26rを還流することとなる。
そして、上記した第1流路40の途中には、切換弁5が設けられ、この切換弁5は、上記前後の各アクチュエータ2f,2rへ流体を供給する供給ポジション5aとリザーバRへ流体を排出する排出ポジション5bを有し、一端にバネ(付示せず)を備え、他端にこのバネに対向するソレノイド6を備えて構成され、ソレノイド6が印加されていない状態では、上記バネ(付示せず)で排出ポジション5bを採り、ソレノイド6が励磁された状態では、供給ポジション5aに切換えることが可能な電磁式の切換弁である。そして、供給ポジション5aでは、第1流路40を連通状態となり油圧ポンプ20から供給される作動油は、各供給流路30f,30rを介して前後の各アクチュエータ2f,2rに供給され、他方、排出ポジション5bでは、上記切換弁5の排出ポート(付示せず)に接続された排出管7を介して吸込み管路31に戻される。なお、この排出管7はリザーバRに直接接続されるとしてもよいが吸込み管路31に接続する方が管路長を短くできるので、流体圧源たる油圧ポンプ20の動力ロスを少なくできる点で有利である。
また、各方向切換弁12f,12rは、それぞれ供給流路30f,30rに接続される供給ポートPを制御ポートAに、排出ポートTを制御ポートBに連通する連通ポジションと、各ポートを遮断する遮断ポジションと、各供給流路30f,30rに接続される供給ポートPを制御ポートBに、排出ポートTを制御ポートAに連通する連通ポジションの三つのポジションを備えた3位置4ポート弁であって、両端をバネ(付示せず)で附勢され、一方のソレノイド70r,70fに電流を印加すると、ポートPとポートAおよびポートTとポートBをそれぞれ連通し、他方のソレノイド71f、71rに電流を印加すると、ポートPとポートBおよびポートTとポートAをそれぞれ連通し、電流を印加しない状態ではバネ力により各ポートT、P、A、Bを遮断するようになっており、通常は電流を印加した状態で上記したいずれかの連通ポジションをとるように設定されている。
さらに、圧力制御弁15f,15rは、それぞれ供給流路30f,30rと排出流路29f,29rとを連通する連通ポジションと遮断する遮断ポジションとを有し、一端にバネ(付示せず)を備え、他端にこのバネに対向するソレノイド14f,14rを備えており、このソレノイド14f,14rが励磁されると、遮断ポジションに切換えることが可能であり、ソレノイド14f,14rに印加する電流の大きさに応じて弁開口面積を制御可能な弁である。したがって、ソレノイド14f,14rに電流を印加しない状態では、バネ力によって連通ポジションにあり弁開口面積は最大となる。
また、アクチュエータ2f,2rに負荷される油圧力を検出するための圧力検出器22f,22rが供給流路30f,30rの途中に設けられ、供給流路30f,30r内の油圧力を検出する。このような位置に圧力検出器22f,22rを設ければ方向切換弁12f,12rが各ポートを連通している状態においてアクチュエータ2f,2rの圧力室内の圧力を検出することが可能である。
そして、詳しくは後述するが、上記圧力検出器22f,22rで検出した圧力信号は図示しないECUに取り込まれ、制御弁15f,15rを駆動するソレノイド14f,14rへ印加する電流に変換される。すなわち、ECUは、上記圧力検出器22f,22rで検出する圧力信号をフィードバックとして圧力制御弁15f,15rで作り出す圧力、つまり、供給流路30f,30r内の圧力、ひいては、アクチュエータ2f,2rの圧力室内の圧力を所定の圧力に制御することができる。
また、リリーフ弁17は、それぞれ供給流路40と排出流路41とを接続する連通路36の途中に設けられ、連通路36を連通する連通ポジションと遮断する遮断ポジションとを有し、通常は、バネにより付勢され遮断ポジションにあり、供給流路40の内圧が異常に上昇したとき圧力がバネ力に打ち勝って連通ポジションに切換わり作動油をリザーバRに逃がすようになっている。
なお、逆止弁16としては、従来から各種の油圧機器において広く一般に用いられているものをそのまま適用すればよく、それらの構成についてはよく知られていることであるのでここでは詳細な説明を省略する。
したがって、上述したところでは、前輪側及び後輪側の可変機構Kf,Krは、図1の破線で囲んで示したように、それぞれ供給流路30f,30rと、排出流路29f,29rと、方向切換弁12f,12rと、圧力制御弁15f,15rとで構成されていることになる。
一方、これらと併せて、車体に作用した横加速度、舵角、車速および油圧力信号により圧力制御弁15f,15rの弁開口面積を調節するとともに、方向切換弁12f,12rを切換制御しつつアクチュエータ2f,2rを通してスタビライザ1f,1rの捩り剛性を制御するためのコントローラたるECU(図示せず)が設けてある。なお、車両のロール抑制を目的とする場合にあっては、横加速度のみに基づいて制御することも可能である。
上記ECUは、たとえば車体に作用する横加速度の方向および大きさを横加速度信号として検出する横加速度検出器(図示はしないが、例えば、車体の該当部位に設けた横加速度センサ)と、舵角を信号として検出する舵角検出器(図示せず)と、車速を信号として検出する車速検出器(図示せず)と上述の圧力検出器22f,22rとに接続され、これら横加速度信号、舵角信号、車速信号、圧力信号を処理し、電流を各ソレノイド6,70f,70r,71f,71r,14f,14rに印加して、切換弁5、方向切換弁12f,12rおよび圧力制御弁15f,15rを制御動作させる。
すなわち、ECUは、複数の出力端子(図示せず)を備え、これらの出力端子を信号線(図示せず)で方向切換弁12f,12rのソレノイド70f,70r,71f,71rと圧力制御弁15のソレノイド14f,14rに結び、当該ECUで方向切換弁12f,12rと圧力制御弁15f,15rとを制御するようにしてある。
次に、以上のように構成したこの発明の実施の形態であるスタビライザ装置の作動について説明する。
例えば、車両が平坦路を直進走行しているとき、すなわち、横加速度検出器および舵角検出器からの検出信号がないときには、車体はローリングしないので、スタビライザの捩り剛性を高めると乗り心地が悪くなる。そのような状態の場合には、ECUは、スタビライザの機能を減殺するべく、上記切換弁5を排出ポジション5bに切換えて、前後の各アクチュエータ2f,2rへ作動油が供給されないようにする。その結果、油圧ポンプ20からの作動油は上記切換弁5及び排出管7を介して吸込み管路31へ戻されて、前輪側及び後輪側の可変機構Kf,Krには、作動油が供給されない状態となる。さらに、方向切換弁12f,12rのソレノイド70f,70rもしくはソレノイド71f,71rへ電流を供給して上述の各ポートを連通するようにする。このとき、方向切換弁12f,12rの各ポートT,P,A,Bは連通されている状態であれば良いので、ポートTとポートAおよびポートPとポートBをそれぞれ連通させても良いし、ポートTとポートBおよびポートPとポートAをそれぞれ連通しても良い。
なお、このときに、路面の凹凸によりアクチュエータ2f,2rが動かされ、供給流路30f,30r内の圧力が排出流路29f,29r内の圧力より低くなる場合には、逆止弁16f,16rが開くので、各アクチュエータ2f,2rの圧力室内が負圧となることはなく、各圧力室の油圧力が何等生じてない状態に維持される。
上述の場合のECUの具体的処理は、以下のようになる。先ず、横加速度および舵角がゼロであることを、各検出器からの信号の入力がないことをもって、ECUは車両が平坦路を直進走行していることから、スタビライザに負荷されるモーメントがゼロであることを認識して、上述のように、スタビライザの機能を減殺するべくスタビライザの捩り剛性を低くする。この場合、アクチュエータ2f、2rの各圧力室に何等油圧力が負荷されない状態にするべきであること、すなわち必要油圧値がゼロであることを算出する。そして、ECUは、各圧力室に油圧力の供給をストップするべく、上述のように切換弁5への電流供給を止め排出ポジション5bに切換えるように制御する。また、一方では方向切換弁12f,12rを上述のように各ポートが連通するように電流供給を行う。したがって、この場合には、上述のように油圧ポンプ20から供給される作動油は切換弁5を優先的に通過して、吸込み管路31へ戻されて、アクチュエータ2f、2rには何等油圧力が負荷されない状態に制御することができることとなる。なお、このとき、圧力制御弁15f,15rにも電流供給を行わず、圧力制御弁15f,15rの弁開口面積を最大にするようにしてもよい。
また、上述したところでは、直進走行時には、方向切換弁12f,12rのいずれかのソレノイド70f,70r,71f,71rに通電し、いずれかの連通ポジションとして、スタビライザの機能を減殺するとしたが、路面状況によるが、方向切換弁12f,12rのいずれのソレノイド70f,70r,71f,71rに通電せずに、前後のアクチュエータ2f,2rをいわゆるロック状態として、スタビライザを効かせるようにしてもよい。この場合には、切換弁5は排出ポジション5bにあるので供給油圧はないが、前後のアクチュエータ2f,2rの各圧力室は、方向切換弁12f,12rが遮断ポジションをとるので、封鎖された状態となり、前後のアクチュエータ2f,2rはロックされ、アクチュエータ2f,2rが揺動できず、これにより、スタビライザ1f,1rがその本来持つ機能を発揮できるのである。
以上より、本実施の形態のスタビライザ装置では、アクチュエータ2f、2rの各圧力室に負荷される油圧力をゼロにすることができ、車両が直進走行中に突然路面からの入力があっても、各圧力室の油圧力が何等生じてない状態になっているので、スタビライザの機能が発現することを効果的に防止することが可能である。これにより車両における乗り心地が向上する。
したがって、スタビライザの制御が不要なときには、作動油は、切換弁5を介して吸込み管路31に戻されることとなり、このとき作動油が通過するのは、第1流路40の一部と切換弁5と排出管7のみであり、トータルの管路長を、従来のスタビライザ装置に比較して極めて短くすることができるので、従来のように、前後のアクチュエータに油圧を供給する必要が無い、すなわち、スタビライザの制御が不要な場合にあっても、スタビライザ装置の油圧回路内を絶えず循環させることによる流体圧源の駆動ロスを極めて小さくすることが可能となる。
したがって、この動力ロスが従来に比較して極めて少なくなるので、スタビライザ装置が搭載される車両における燃費を向上することができる。
他方、コーナリング時や車速が高速であって舵角が大きい時等のように車両が旋回走行に入って車体に横加速度が発生すると、ECUには横加速度検出器、舵角検出器および車速検出器が検出した各信号が入力される。
ECUは、これら各検出した信号に基づいて出力端子から信号線を通して切換弁5のソレノイド6に電流を供給して供給ポジション5aに切換えるとともに、圧力制御弁15f,15rのソレノイド14f,14rに供給している電流を制御して、当該圧力制御弁15の弁開口面積を小さくするように調節する。
また、油圧ポンプ20から供給された作動油は、方向切換弁12f,12rのポートPに送り込まれると共に、これら方向切換弁12f,12rの戻りポートTはリザーバRへと連通される。
一方、ECUは、横加速度検出器、舵角検出器および車速検出器からの各信号に基づいて、そのとき車体に作用しているスタビライザに負荷される外部モーメントの大きさと向きに対応してスタビライザに負荷すべきモーメントとその向きを演算し、これに準じた制御信号を電流として各出力端子から出力する。
上記ECUの各出力端子から個々に出力された制御信号電流は、それぞれの信号線を通して対応する圧力制御弁15f,15rのソレノイド14f,14rおよび方向切換弁12f,12rのソレノイド70f,70rもしくはソレノイド71f,71rに通電され、これら圧力制御弁15f,15rおよび方向切換弁12f,12rを別々に制御する。
これに伴い、方向切換弁12f,12rは、スタビライザに負荷される外部モーメントの向きに対応して、スタビライザにその外部モーメントに対抗する向きにモーメントを負荷すべく、上記した連通ポジションのいずれかに切換わりポートPとポートAおよびポートTとポートBを連通もしくはポートPとポートBおよびポートTとポートAを連通するように切換え動作して、油圧ポンプ20から供給される作動油を給排流路25f,25r,26f,26rからアクチュエータ2f,2rのそれぞれのポート10f,10r,11f,11rのどちらかに流入させる。
かくして、アクチュエータ2f,2rには、それぞれのポート10f,10r,11f,11rのどちらかに流入させた作動油により作動油流入側の圧力室の油圧力が高まり、たとえば、アクチュエータ2f、2rの一方の圧力室に作動油が供給されると、ベーンを右方向に回転させるようにモーメントが発生し、他方の圧力室に作動油が供給されると、ベーンを左方向に回転させるようにモーメントが発生する。つまり、車体をロールさせる外部モーメントが発生した場合、アクチュエータ2f,2rに上記外部モーメントに拮抗するモーメントを発生させることができる。すなわち、これらアクチュエータ2f,2rは、前後輪用のスタビライザ1f,1rに対しスタビライザに作用した外部モーメントの向きと大きさに対抗するモーメントを加えることが可能となり、ひいては、車体のロールを抑えることが可能となる。つまり、車体にロールが発生しようとすると、前後輪用のスタビライザ1f,1rが横加速度の大きさに合わせて当該車体を反対側に傾けようとする方向に捩られる。これにより、スタビライザ1f,1rは、その方向への捩り剛性が大きくなり車体に生じようとするロール運動を抑制することになる。なお、このスタビライザ装置が搭載される車両の特性に適した制御を行えるようにすればよいので、外部モーメントに対しスタビライザに負荷するモーメントの大きさを車両の特性に適合するような値となるようにECUに算出させればよい。
また、上述の車体ロール時のECUの具体的処理は、以下のようになる。先ず、横加速度、車速および舵角に基づいて、ECUは車体がロールしていることを認識して、上述のように、スタビライザの機能を発現するべく捩り剛性を高くする、この場合アクチュエータ2f、2rの各圧力室のどちらかに油圧力を負荷してスタビライザにモーメントを負荷すべきであること、すなわち負荷すべきモーメントの発生に必要な油圧値を算出する。
そして、ECUは、アクチュエータ2f、2rのそれぞれの各圧力室のどちらかに必要とされる油圧力の供給するべく、上述のように切換弁5のソレノイド6に電流を供給して供給ポジション5aに切換えるとともに、圧力制御弁15f,15rへの電流供給を大きくするが、このとき圧力検出器22f,22rで検出した油圧力の値と上述の算出した油圧力の値と比較して、検出した油圧力が算出した油圧力の値より大きい場合には、圧力制御弁15f,15rに供給している電流を小さくして、圧力制御弁15f,15rの弁開口面積を大きくし、逆に、検出した油圧力が算出した油圧力の値より小さい場合には、圧力制御弁15f,15rに供給している電流を大きくして、圧力制御弁15f,15rの弁開口面積を小さくし、算出した油圧力値と検出した油圧力値とが同一になるように制御する。すなわち、圧力検出器22f,22rで検出した圧力信号をフィードバックとして供給流路30f,30r内の油圧力を制御する。また、一方では方向切換弁12f,12rを上述のように各ポートが連通するように電流供給を行う。したがって、この場合には、油圧ポンプ20から供給される作動油は圧力制御弁15f,15rを通過する作動油とアクチュエータ2f、2rへ流入する作動油とに分けられ、アクチュエータ2f、2rにはECUが算出した油圧力が負荷される状態に制御することができることとなる。
以上より、本発明のスタビライザ装置では、アクチュエータ2f、2rの各圧力室に負荷される油圧力を最適なものとすることができ、また圧力制御弁は開口面積を変化可能であるので、各圧力室に負荷されている油圧力をきめ細かに制御可能である、すなわち、精度の高い制御が可能となる。つまり、従来のように各圧力室の差圧制御ではなく、直接各圧力室に負荷されている油圧力を制御しているので、路面からの突然の入力によってスタビライザに接続されているアクチュエータの各圧力室内の油圧は変動しても、リアルタイムで各圧力室内に負荷されている油圧力を把握できるので、負荷すべきモーメントを維持制御することが可能である。また、その制御も制御しずらい差圧制御ではないので、制御が簡易となり、安定的にアクチュエータに油圧力を供給することが可能である。したがって、アクチュエータに安定的な油圧力を供給することが可能であるので、ロール抑制効果が高く、車両のロール時の乗り心地が向上する。
また、路面入力によりアクチュエータが強制的に動かされた場合にあっても、ロール制御中のアクチュエータ2f,2rの各圧力室のうち一方の圧力室内の圧力をロール制御に必要な圧力に保つことができる。すなわち、アクチュエータ2f,2rが強制的駆動されることによる圧力変動を抑えるように圧力制御で一定圧力に制御が可能であるので、路面入力を和らげるように制御することが可能であり、路面入力による乗り心地の悪化を招来しない。つまり、本スタビライザ装置にあっては、アクチュエータ2f,2rの負荷側の圧力室内の圧力が高まり、車体に圧力上昇による反力が伝達して車両における乗り心地が悪化することを防止することができる。
さらに、上記したように、前後輪のスタビライザ1f、1rの捩り剛性をそれぞれ独立して制御し得ることから、車体に作用したヨーイングにも対処してコーナリング時における車両の回頭性や収斂性を向上させつつ、ステアリング特性を俊敏に保って車両を安定した状態で走行させることになる。
また、圧力検出器22f,22rは、圧力制御が不能となった場合等には、狙った制御が行われていないことを圧力検出器22f,22rで検出する圧力とECUの出している圧力の指令値との比較によって判断することができるので、スタビライザ装置の回路上のどこかに異常があるか否かを判断する為にも使用可能である。
つづいて、フェール時の作動について説明する。このスタビライザ装置やこれを搭載している車両に何らかの異常が発生し制御不能な状態になった場合や切換弁5、方向切換弁12f,12rおよび圧力制御弁15f,15rに対するそれぞれの信号線の断線など制御システムに異常が発生したときには、これをECUが検知して切換弁5、方向切換弁12f,12rおよび圧力制御弁15f、15rの動作を停止する。
すると、切換弁5はバネ力によって排出ポジション5bをとり、また、圧力制御弁15f,15rはバネ力によって連通ポジションをとり、さらには、方向切換弁12f,12rはバネ力によって各ポートを遮断する遮断ポジションに移行する。そうすると、油圧ポンプ20から供給されている作動油は、切換弁5および排出管7を介して吸込み管路31に戻されることとなり、油圧ポンプ20と排出管7とを還流することとなる。したがって、アクチュエータ2f、2rには一切油圧力が負荷されない状態となる。この状況下で、車体がロールしても、アクチュエータ2f、2rの各圧力室は密閉状態となるため各アクチュエータ2f,2rはロック状態となり、スタビライザ1f,1rは、通常のスラビライザとしての機能を保持しつつ、通常のステアリング特性に近い状態を保って車体のロールを抑制可能である。
そして、異常時にあって、切換弁5や圧力制御弁15f,15rが万が一コンタミネーション等により閉じた状態となっても、油圧ポンプ20から供給される作動油は、供給流路30内の油圧力が高まるので、連通路36のリリーフ弁17が開放されリザーバRへと流入することとなるので、スタビライザ装置が損傷することが防止される。
したがって、フェール時にあっても、スタビライザ1f,1rに対してそれらを捩るような外力が働いたとしても、これらスタビライザ1f,1rは、方向切換弁12f,12rで作動油の流れをブロックすることによって剛体化されたアクチュエータ2f,2rを通して少なくとも通常のスラビライザとしての機能を保持しつつ、通常のステアリング特性に近い状態を保って車体のロールを抑制可能である。
このようにして、コーナリングでの車体のロール制御中における制御系の異常発生に際しては、アクチュエータ2f,2rをブロック状態に保って前後輪用のスタビライザ1f,1rの捩り剛性を制御中の状態に維持する。
かくして、フェールセーフ動作が行われたとしても、その前後での車体ロール剛性やステアリング特性は変わらず、車両の操縦特性に大きな変化をきたすことなく確実にフェールセーフ動作が行われることになる。
なお、上記した実施の形態にあっては、方向切換弁12f,12rの遮断ポジションにおいては、供給ポートP、排出ポートT、制御ポートA、および制御ポートBは、いずれも遮断されるようにしているが、方向切換弁12f,12rが遮断ポジションを採る際に供給ポートPと排出ポートTとが連通されるようにしてもよい。この場合には、切換弁5、圧力制御弁15f,15rやECUに何等かの故障があって作動油を切換弁5および圧力制御弁15f,15rを介してリザーバRに戻すことができない状態となっても、上記のように遮断ポジションにて供給ポートPと排出ポートTとが連通されるから、確実に作動油をリザーバRに戻すことができ、スタビライザ装置の回路内の圧力が異常に上昇してスタビライザ装置が損傷してしまうことが防止される。また、この場合には、リリーフ弁17および連通路36を省略するとしてもよい。
次に、請求項1に対応する実施の形態を詳細に説明する。
上記したところでは、方向切換弁12f,12rをそれぞれ2つの連通ポジションと1つの遮断ポジションを備えた3位置4ポート弁としているが、後輪側の方向切換弁12rを2つの連通ポジションを備えた2位置4ポート弁、すなわち、供給ポートPを制御ポートAに、排出ポートTを制御ポートBに連通する連通ポジションと、供給ポートPを制御ポートBに、排出ポートTを制御ポートAに連通する連通ポジションの2つの連通ポジションとを備えるとともに、一端をバネで附勢され、他端にソレノイドを設けた弁としてもよく、この2位置4ポート弁にあっては、ソレノイドに電流を印加すると、何れか一方の連通ポジションをとり、ソレノイドに電流を印加しない状態ではバネ力により他方の連通ポジションを採るように設定される。そして、この場合には、フェール時にあって、後輪側の方向切換弁は、アクチュエータ2rの各圧力室は必ず、供給流路30rもしくは排出流路29rに連通され、かつ、フェール時には上述したように各アクチュエータ2f、2rには一切油圧力が負荷されない状態となるから、後輪側のアクチュエータ2rは揺動の束縛がない、いわゆるフリー状態となって後輪側のスタビライザ1rの機能が減殺される。したがって、前輪側アクチュエータ2fを遮断とするフェール動作時は言うに及ばず、仮に前輪側の方向切換弁12fがいずれかの連通ポジションを採ったまま動かなくなってしまう事態となっても、後輪側スタビライザ1rのみが機能することはない。
なお、上記したところでは、アクチュエータをロータリ式アクチュエータとしたが、図3に示すように、車両の前後輪側に設けられたスタビライザ50f、50rの一端に、たとえば二つの対向する圧力室を備えたシリンダ型のアクチュエータ51f、51rを接続してもよいことは勿論である。
以上が、スタビライザ装置の基本的な作動であるが、本実施の形態におけるスタビライザ装置の制御にあたっては、上記した制御手法は一例であって、これ以外の制御手法によってもよく、実際このスタビライザ装置が搭載される車両等に応じて最適となる制御手法を採用すればよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
この発明によるスタビライザ装置を系統的に示す油圧回路図である。 スタビライザ装置のアクチュエータとスタビライザを示す斜視図である。 スタビライザ装置のアクチュエータとスタビライザを示す斜視図である。
符号の説明
1f 前輪側スタビライザ
1r 後輪側スタビライザ
2f 前輪側アクチュエータ
2r 後輪側アクチュエータ
5 切換弁
5a 供給ポジション
5b 遮断ポジション
6 切換弁におけるソレノイド
7 排出管
10f,11f 前輪側アクチュエータの各圧力室のポート
10r,11r 後輪側アクチュエータの各圧力室のポート
12f,12r 方向切換弁
14f,14r 圧力制御弁におけるソレノイド
15f,15r 圧力制御弁
16f,16r 逆止弁
17 リリーフ弁
20 流体圧源たる油圧ポンプ
22f,22r 圧力検出器
25f,26f,25r,26r 給排流路
29f,29r 排出流路
30f,30r 供給流路
31 吸込み管路
35 分流弁
36 連通路
40 第1流路
41 第2流路
51f,51r シリンダ
70r,70f,71f,71r 方向切換弁におけるソレノイド
A,B 方向切換弁における制御ポート
C 分流弁における入口ポート
D 分流弁における一方の出口ポート
E 分流弁における他方の出口ポート
Kf,Kr 可変機構
P 方向切換弁における供給ポート
T 方向切換弁における排出ポート
R リザーバ

Claims (4)

  1. 流体圧源と、前後輪のスタビライザにそれぞれ連結される前輪側および後輪側アクチュエータと、流体圧源から供給される流体を上記前後の各アクチュエータにそれぞれ形成した2つの圧力室に導く第1流路と、上記前後の各アクチュエータにそれぞれ形成した2つの圧力室から排出される流体をリザーバに導く第2流路とを備えたスタビライザ装置において、第1流路の途中に各アクチュエータへ流体を供給する供給ポジションとリザーバへ流体を排出する排出ポジションとを備えた切替弁と分流弁とを直列に設け、上記分流弁と前輪側アクチュエータとの間および分流弁と後輪側アクチュエータとの間にそれぞれ流体圧源から供給される流体の圧力を変化させる可変機構を設け、上記各可変機構が、方向切換弁と、上記分流弁の出口ポートと上記方向切換弁とを結ぶ供給流路と、上記方向切換弁と上記第2流路とを結ぶ排出流路と、上記2つの圧力室の各々と上記方向切換弁とを結ぶ二つの給排流路と、上記供給流路と上記排出流路との間に接続された圧力制御弁とで構成され、前輪側の方向切換弁は上記2つの圧力室のどちらかに選択的に流体を供給する2つの連通ポジションと流体の供給を行わない遮断ポジションを備え、後輪側の方向切換弁は上記2つの圧力室のどちらかに選択的に流体を供給する2つの連通ポジションのみを備えたことを特徴とするスタビライザ装置。
  2. 流体圧源とリザーバとを接続する連通路を設けるとともに、連通路にリリーフ弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスタビライザ装置。
  3. 各アクチュータに供給されている流体圧値を検出する圧力検出器を備えた請求項1又は2記載のスタビライザ装置。
  4. 方向切換弁が遮断時に供給流路と排出流路を連通することを特徴とする請求項1、2又は3記載のスタビライザ装置。
JP2004035936A 2004-02-13 2004-02-13 スタビライザ装置 Expired - Fee Related JP4275543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004035936A JP4275543B2 (ja) 2004-02-13 2004-02-13 スタビライザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004035936A JP4275543B2 (ja) 2004-02-13 2004-02-13 スタビライザ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005225361A JP2005225361A (ja) 2005-08-25
JP4275543B2 true JP4275543B2 (ja) 2009-06-10

Family

ID=35000410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004035936A Expired - Fee Related JP4275543B2 (ja) 2004-02-13 2004-02-13 スタビライザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4275543B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101616815A (zh) * 2007-03-23 2009-12-30 阿文美驰技术有限责任公司 侧倾控制装置
DE102007062146A1 (de) * 2007-12-21 2009-06-25 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft System zur aktiven Wankstabilisierung

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005225361A (ja) 2005-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1475256B1 (en) Torsional rigidity control device
JP3682330B2 (ja) 車両のロール制御装置
JPH10157643A (ja) ステアリング装置
JP4275543B2 (ja) スタビライザ装置
JP4368735B2 (ja) 車両のロール制御装置
JP3890215B2 (ja) 自動操舵システム
JP4204987B2 (ja) スタビライザ装置
JP2005225267A (ja) スタビライザ装置
JP2005212495A (ja) スタビライザ装置
JP4939132B2 (ja) ロール制御装置
JP2008013097A (ja) ロール制御装置
JP4630569B2 (ja) 車両のロール制御装置
JP3682333B2 (ja) 車両のロール制御装置
JP4704285B2 (ja) ロール制御装置
JP4898326B2 (ja) ロール制御装置
JP4443281B2 (ja) スタビライザ装置およびスタビライザ装置の異常検出方法
JP3748401B2 (ja) パワーステアリング装置
JPS5822759A (ja) 動力舵取装置
CN112119000B (zh) 液压转向单元
JPH0617659Y2 (ja) ステアリング装置
JP3727738B2 (ja) 油圧制御回路
JP3872990B2 (ja) 自動操舵システム
JPS58218468A (ja) 動力舵取装置
JPH01172062A (ja) 4輪操舵装置
JPS5822758A (ja) 動力舵取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090304

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140313

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees