JP3727738B2 - 油圧制御回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、第1〜3回路系統に、第1〜3ポンプを接続し、それら各回路系統に複数の切換弁を接続した油圧制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られている油圧制御回路は、第1、2回路系統に車両の走行用モータを制御する切換弁を設けるとともに、この切換弁を第1、2回路系統の上流側に位置させている。
また、第2回路系統には、予備セクションとして必要に応じて使うアクチュエータ用の切換弁を、その最下流側に接続している。
【0003】
そして、この種の油圧制御回路では、当該車両の走行中に他のアクチュエータを動作させることがある。このときに、もし他のアクチュエータの負荷が、走行モータの負荷よりも小さいと、第1ポンプあるいは第2ポンプの吐出油が、その負荷の小さいアクチュエータに優先的に供給されてしまう。このように優先的に供給されるアクチュエータを接続した回路系統側の走行モータと、他のアクチュエータを全然使っていない回路系統側の走行モータとでは、その回転数が異なってしまう。そのために車両の直進走行が損なわれるということがある。
また、第3ポンプの吐出油を第2ポンプの吐出油と合流させて、上記第2回路系統の予備セクション用のアクチュエータに供給する場合もある。
そして、従来は、このような直進走行制御や合流制御に関して、それぞれ別々なバルブ機構を用いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにした従来の制御回路では、直進走行制御や合流制御に関して、それぞれ別々なバルブ機構を用いていたので、その構成が複雑になるという問題があった。
この発明の目的は、きわめて簡単な構成で、直進走行制御や合流制御ができる油圧制御回路を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、第1〜3回路系統のそれぞれに第1〜3ポンプを接続し、第1回路系統と第2回路系統のそれぞれに走行用モータを制御する切換弁及び他のアクチュエータを制御する切換弁を設け、第3回路系統には第1および第2回路系統に接続したアクチュエータ以外の他のアクチュエータを制御する切換弁を設け、第1回路系統において走行用モータを制御する切換弁を、この第1回路系統における他の切換弁よりも上流に位置させ、第2回路系統において走行用モータを制御する切換弁を、この第2回路系統における他の切換弁よりも上流側に位置させ、しかも、第1〜3回路系統における各切換弁は、中立流路を介してタンデムに接続させるとともに、第1,2回路系統において、走行モータを制御する切換弁以外の切換弁は、必要に応じてパラレル通路を介して連通させる構成にし、上記第2回路系統と第3回路系統との最下流位置において互いの中立流路を、連通弁を介して連通させてなり、この連通弁は、第2、3回路系統における中立流路をタンク通路に連通させる中立位置と、第1、2回路系統における走行用モータを制御する切換弁以外の切換弁と第3ポンプとを連通させる走行直進位置と、第2回路系統における所定の切換弁に第3ポンプの吐出油を合流させる合流位置とに切り換え可能にした点に特徴を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】
図示の実施例は、第1ポンプP1に接続した第1回路系統には、上流側から順に切換弁1、切換弁2および切換弁3のそれぞれを設けている。そして、最上流の切換弁1に走行用モータを接続し、他の切換弁2、3には走行用モータ以外のアクチュエータを接続するようにしている。
また、これら切換弁1〜3は、中立流路4を介してタンデムに接続されるとともに、切換弁2、3はパラレル通路5を介してパラレルにも接続されている。したがって、上流側の切換弁1を切り換えると、中立流路4を経由しては、第1ポンプP1の吐出油が切換弁2、3には供給されなくなる。
なお、全ての切換弁1〜3が中立位置を保っているときには、中立流路4がタンクTに連通することになる。
【0007】
第2ポンプP2に接続した第2回路系統には、上流側から順に切換弁6、切換弁7および切換弁8のそれぞれを設けている。そして、この第2回路系統においても、最上流の切換弁6に走行用モータを接続し、他の切換弁7、8には走行用モータ以外のアクチュエータを接続するようにしている。
また、これら切換弁6〜8は、中立流路9を介してタンデムに接続されるとともに、切換弁7、8はパラレル通路10を介してパラレルにも接続されていること第1回路系統と同様である。なお、全ての切換弁6〜8が中立位置を保っているときには、中立流路9がタンク通路11を介してタンクTに連通することになる。
【0008】
第3ポンプP3に接続した第3回路系統には、上流側から順に切換弁12、切換弁13および切換弁14のそれぞれを設けている。これらの切換弁12〜14は中立流路15を介してタンデムに接続されるとともに、パラレル通路16を介してパラレルにも接続されている。
そして、この第3回路系統に設けた中立流路15と第2回路系統に設けた中立流路9とは、連通弁Vを介して連通されている。
この連通弁Vを具体的に示したのが図2である。この図2からも明らかなように、バルブ本体bに、第3回路系統の中立流路15に連通する連通路17を形成しているが、この連通路17を二つに分岐して分岐路17a、17bとしている。また、上記分岐路17aの内側には、第1回路系統のパラレル通路5に連通する第1連通ポート18と、第2回路系統のパラレル通路10に連通する第2連通ポート19とを形成している。さらに、この第2連通ポート19と分岐路17bとの間には、第2回路系統の中立流路9と連通する第3連通ポート20を形成している。
なお、図中符号21はタンク通路11に連通するタンクポートである。
【0009】
上記のようにしたバルブ本体bには、スプール22を組み込んでいるが、このスプール22の一端を一方のパイロット室23に臨ませ、他端側にはセンタリングスプリング24を組み付けている。さらに、このスプール22の他端外方には、パイロットピストン25を摺動自在に設け、このパイロットピストン25を他方のパイロット室26に臨ませている。
したがって、両パイロット室23、26にパイロット圧が作用していないときには、センタリングスプリング24の作用で、スプール22が図示の中立位置を保つ。スプール22が中立位置にあれば、第3連通ポート20が連通路17を介してタンクポート21に連通する。第1連通ポート18及び第2連通ポート19のそれぞれは、閉じた状態を維持する。
【0010】
そして、一方のパイロット室23にパイロット圧が作用すると、スプール22はセンタリングスプリング24のバネ力に抗して図2において左方向に移動する。すなわち、図1においては連通弁Vが左側位置である走行直進位置に切り換わることになる。
このようにスプール22が左方向に移動すれば、今度は、連通路17と第1、2連通ポート18、19とが連通する。したがって、第3ポンプP3の吐出油は、第1、2回路系統のパラレル通路5、10に供給されることになる。
また、他方のパイロット室26にパイロット圧が作用すると、スプール22が図2の右方向に移動する。すなわち、図1において連通弁Vが右側位置である合流位置に切り換わる。このようにスプール22が右方向に移動すれば、連通路17及び第3連通ポート20を介して、第2、3回路系統の中立流路9、15が連通することになる。この状態で切換弁8を切り換えると、中立流路9、15の連通が遮断される。したがって第3ポンプP3の吐出油はパラレル通路16を介して切換弁7、8に合流する。
【0011】
上記第1回路系統と第2回路系統との上流には、両回路系統に対して共通なアンロード弁27を設けている。このアンロード弁27は、図示のノーマル位置にあるアンロード位置にあるとき、第1、2ポンプP1、P2に接続した導入ポート28、29を、供給ポート30、31とドレンポート32、33との両方に接続する。
また、アンロード弁27が図面左側位置に切り換わると、導入ポート28、29は供給ポート30、31のみに連通し、ドレンポート32、33がふさがれる。
上記第3回路系統の上流にもアンロード弁34を設けている。このアンロード弁34も、図示のノーマル位置にあるアンロード位置にあるとき、第3ポンプP3に接続した導入ポート35を、供給ポート36とドレンポート37との両方に接続する。
また、アンロード弁34が図面左側位置に切り換わると、導入ポート35は供給ポート36のみに連通し、ドレンポート37がふさがれる。
【0012】
そして、連通弁Vの一方のパイロット室23及びアンロード弁27、34のパイロット室38、39のそれぞれは、パイロットラインを総合に連通させている。すなわち、アンロード弁27、34のパイロット室38、39は、第1オリフィス40と第2オリフィス41との間に接続し、連通弁のパイロット室23は第2オリフィス41の下流側に連通している。
しかも、この連通弁Vのパイロット室23に連通するパイロットラインは、第1パイロットライン42と第2パイロットライン43とに分岐させている。
【0013】
上記第1パイロットライン42は、走行用モータを制御する切換弁1及び6が中立位置にあるときタンク通路11に連通するようにしている。第2パイロットライン43は、切換弁2、3、7、8の全てが中立位置にあるときにのみタンク通路11に連通するようにしている。
走行用モータを制御する切換弁1、6と、切換弁2、3、7、8のいずれかを同時に切り換えたとき、連通弁Vのパイロット室23にパイロット圧が発生することになる。
【0014】
次に、この実施例の作用を説明する。
今、アンロード弁27をオンロード位置に切り換えた状態で、走行用モータを制御する切換弁1、6を切り換えると、第1、2ポンプP1、P2の吐出圧は、それぞれ個別に左右の走行モータに供給される。したがって、この状態では、両ポンプP1、P2の回転数を同じにすることによって直進性が維持できる。
上記の状態で、切換弁2、3、7、8のいずれかを切り換えると、第1、2パイロットライン42、43のいずれもタンク通路11との連通が断たれるので、連通弁Vの一方のパイロット室23にパイロット圧が発生する。
【0015】
このパイロット圧の作用で、連通弁Vが切り換わり、第3ポンプP3の吐出油をパラレル通路5、10に連通し、それらに接続されたアクチュエータに圧油を供給する。また、このときには、切換弁1、6が切り換わっているので、第1、2ポンプP1、P2と、切換弁2、3、7、8とが連通することがない。言い換えれば、切換弁2、3、7、8の負荷によって、走行モータの直進性が損なわれることがない。
また、連通弁Vの他方のパイロット室26にパイロット圧を作用させると、第3ポンプP3の吐出油を第2回路系統に合流させることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上のようにこの発明の制御回路によれば、直進走行制御や合流制御に関して、それぞれ別々なバルブ機構を用いる必要がないので、回路全体の構成を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の回路図である。
【図2】連通弁の断面図である。
【符号の説明】
1〜3、6〜8、12〜14 切換弁
4、9、15 中立流路
5、10、16 パラレル通路
P1〜P3 第1〜3ポンプ
V 連通弁
Claims (1)
- 第1〜3回路系統のそれぞれに第1〜3ポンプを接続し、第1回路系統と第2回路系統のそれぞれに走行用モータを制御する切換弁及び他のアクチュエータを制御する切換弁を設け、第3回路系統には第1および第2回路系統に接続したアクチュエータ以外の他のアクチュエータを制御する切換弁を設け、第1回路系統において走行用モータを制御する切換弁を、この第1回路系統における他の切換弁よりも上流に位置させ、第2回路系統において走行用モータを制御する切換弁を、この第2回路系統における他の切換弁よりも上流側に位置させ、しかも、第1〜3回路系統における各切換弁は、中立流路を介してタンデムに接続させるとともに、第1,2回路系統において、走行モータを制御する切換弁以外の切換弁は、必要に応じてパラレル通路を介して連通させる構成にし、上記第2回路系統と第3回路系統との最下流位置において互いの中立流路を、連通弁を介して連通させてなり、この連通弁は、第2、3回路系統における中立流路をタンク通路に連通させる中立位置と、第1、2回路系統における走行用モータを制御する切換弁以外の切換弁と第3ポンプとを連通させる走行直進位置と、第2回路系統における所定の切換弁に第3ポンプの吐出油を合流させる合流位置とに切り換え可能にした油圧制御回路。
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JP30255196A JP3727738B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 油圧制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP30255196A JP3727738B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 油圧制御回路 |
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JPH10131906A JPH10131906A (ja) | 1998-05-22 |
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1996
- 1996-10-28 JP JP30255196A patent/JP3727738B2/ja not_active Expired - Fee Related
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