JPH0914784A - 吸収冷凍機用吸収液 - Google Patents
吸収冷凍機用吸収液Info
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- JPH0914784A JPH0914784A JP7187791A JP18779195A JPH0914784A JP H0914784 A JPH0914784 A JP H0914784A JP 7187791 A JP7187791 A JP 7187791A JP 18779195 A JP18779195 A JP 18779195A JP H0914784 A JPH0914784 A JP H0914784A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K5/00—Heat-transfer, heat-exchange or heat-storage materials, e.g. refrigerants; Materials for the production of heat or cold by chemical reactions other than by combustion
- C09K5/02—Materials undergoing a change of physical state when used
- C09K5/04—Materials undergoing a change of physical state when used the change of state being from liquid to vapour or vice versa
- C09K5/047—Materials undergoing a change of physical state when used the change of state being from liquid to vapour or vice versa for absorption-type refrigeration systems
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸収液の一成分としてある種の添加剤を加え
ることにより、吸収液の水蒸気吸収性能を低下させず
に、吸収液の結晶析出温度を低下させる。 【構成】 臭化リチウムと水とを主成分とするアルカリ
性吸収液に、ハロゲン化カルシウム、ハロゲン化セシウ
ムの少なくとも一種類の化合物を添加して吸収冷凍機用
吸収液を構成する。ハロゲン化カルシウムとしては、臭
化カルシウム、塩化カルシウム、ヨウ化カルシウムから
なる群より選ばれた少なくとも一種類の化合物が用いら
れ、ハロゲン化セシウムとしては、臭化セシウム、塩化
セシウム、ヨウ化セシウム、フッ化セシウムからなる群
より選ばれた少なくとも一種類の化合物が用いられる。
ることにより、吸収液の水蒸気吸収性能を低下させず
に、吸収液の結晶析出温度を低下させる。 【構成】 臭化リチウムと水とを主成分とするアルカリ
性吸収液に、ハロゲン化カルシウム、ハロゲン化セシウ
ムの少なくとも一種類の化合物を添加して吸収冷凍機用
吸収液を構成する。ハロゲン化カルシウムとしては、臭
化カルシウム、塩化カルシウム、ヨウ化カルシウムから
なる群より選ばれた少なくとも一種類の化合物が用いら
れ、ハロゲン化セシウムとしては、臭化セシウム、塩化
セシウム、ヨウ化セシウム、フッ化セシウムからなる群
より選ばれた少なくとも一種類の化合物が用いられる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収冷凍機又は吸収冷
温水機に用いる吸収液、詳しくは、吸収液の一成分とし
て、ある種の添加成分を加えることにより、吸収液の水
蒸気吸収性能を低下させずに、吸収液の結晶析出温度を
低下させるようにした吸収冷凍機用又は吸収冷温水機用
の吸収液（以下、単に吸収冷凍機用吸収液という）に関
するものである。
温水機に用いる吸収液、詳しくは、吸収液の一成分とし
て、ある種の添加成分を加えることにより、吸収液の水
蒸気吸収性能を低下させずに、吸収液の結晶析出温度を
低下させるようにした吸収冷凍機用又は吸収冷温水機用
の吸収液（以下、単に吸収冷凍機用吸収液という）に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、吸収冷凍機において、吸収液には
ＬｉＢｒ水溶液が使用されている。しかし、通常使用さ
れる吸収液のＬｉＢｒ濃度は、６０〜６５重量％と高
く、また、液温も６０℃以下であるために冷房負荷の高
い真夏時や緊急停電時に局部的に結晶化が起こり、運転
不能になるトラブルの危険がある。これは、大型ビル空
調機などのように専門オペレータがいる場合、又は非常
用電源がある場合は対応可能であるが、業務用や家庭用
などの小型機種では大きな問題となる可能性があり、現
状の吸収液濃度での運転において、結晶化を防止するた
めの吸収液の開発が課題となっている。
ＬｉＢｒ水溶液が使用されている。しかし、通常使用さ
れる吸収液のＬｉＢｒ濃度は、６０〜６５重量％と高
く、また、液温も６０℃以下であるために冷房負荷の高
い真夏時や緊急停電時に局部的に結晶化が起こり、運転
不能になるトラブルの危険がある。これは、大型ビル空
調機などのように専門オペレータがいる場合、又は非常
用電源がある場合は対応可能であるが、業務用や家庭用
などの小型機種では大きな問題となる可能性があり、現
状の吸収液濃度での運転において、結晶化を防止するた
めの吸収液の開発が課題となっている。
【０００３】特開平６−１９２６４９号公報には、臭化
リチウム水溶液にトリエチレングリコールやテトラエチ
レングリコールを２〜８重量％添加して、結晶限界温度
を低下させるようにした吸収冷凍機用吸収液が記載され
ている。また、従来技術として、（１）小関、高橋、
“混合吸収媒体の溶解度増大メカニズムの考察−ＬｉＢ
ｒ−ＣａＣｌ2 系混合吸収媒体の開発−”、化学工学論
文集、１７、２８１〜２８７頁（１９９１）（以下、文
献１という）、（２）小関、高橋、“ＬｉＢｒ−ＣａＣ
ｌ2 系混合水溶液の水蒸気圧低下メカニズムの考察”、
化学工学論文集、１７、１０９６〜１１０３頁（１９９
１）（以下、文献２という）が知られている。このう
ち、文献１では、ＣａＣｌ2 をＣａＣｌ2 ／（ＬｉＢｒ
＋ＣａＣｌ2 ）の重量比が０を超える値〜０．６７の範
囲で添加することで、溶解度の向上が認められ、特にＣ
ａＣｌ2 ／（ＬｉＢｒ＋ＣａＣｌ2 ）の重量比が０．３
３に最大値があることを示している。また、文献２で
は、ＣａＣｌ2 ／（ＬｉＢｒ＋ＣａＣｌ2 ）の重量比が
０．３３で構成される水溶液がＣａＣｌ2 無添加の水溶
液と同等の水蒸気圧を示すことから、結晶防止効果があ
ることを示している。
リチウム水溶液にトリエチレングリコールやテトラエチ
レングリコールを２〜８重量％添加して、結晶限界温度
を低下させるようにした吸収冷凍機用吸収液が記載され
ている。また、従来技術として、（１）小関、高橋、
“混合吸収媒体の溶解度増大メカニズムの考察−ＬｉＢ
ｒ−ＣａＣｌ2 系混合吸収媒体の開発−”、化学工学論
文集、１７、２８１〜２８７頁（１９９１）（以下、文
献１という）、（２）小関、高橋、“ＬｉＢｒ−ＣａＣ
ｌ2 系混合水溶液の水蒸気圧低下メカニズムの考察”、
化学工学論文集、１７、１０９６〜１１０３頁（１９９
１）（以下、文献２という）が知られている。このう
ち、文献１では、ＣａＣｌ2 をＣａＣｌ2 ／（ＬｉＢｒ
＋ＣａＣｌ2 ）の重量比が０を超える値〜０．６７の範
囲で添加することで、溶解度の向上が認められ、特にＣ
ａＣｌ2 ／（ＬｉＢｒ＋ＣａＣｌ2 ）の重量比が０．３
３に最大値があることを示している。また、文献２で
は、ＣａＣｌ2 ／（ＬｉＢｒ＋ＣａＣｌ2 ）の重量比が
０．３３で構成される水溶液がＣａＣｌ2 無添加の水溶
液と同等の水蒸気圧を示すことから、結晶防止効果があ
ることを示している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】トリエチレングリコー
ルやテトラエチレングリコールを添加した吸収液では、
トリエチレングリコール、テトラエチレングリコールが
有機化合物であるため、高温度となる再生器等での安定
性や分解による低沸点ガスの発生等が懸念されるという
問題点がある。実際の吸収冷凍機では、文献１及び文献
２に示された組成以外に、腐食抑制剤としてアルカリ成
分を添加することが周知であり、このアルカリ添加なし
では内部で水素等の不凝縮性ガスの発生を避けられず、
事実上運転ができない。しかし、アルカリ性吸収液にＣ
ａＣｌ2 を添加した場合、以下の化学反応によってＣａ
Ｃｌ2 の溶解度は著しく低下し、文献１及び２に示され
る吸収液は存在しなくなる。 ＣａＣｌ2 ＋２ＬｉＯＨ＝Ｃａ（ＯＨ）2 ＋２ＬｉＣｌ すなわち、文献１及び２に示される混合溶液は事実上、
吸収冷温水機用の吸収液として使用できない。本発明者
は、ＬｉＯＨ等のアルカリ成分が共存する場合の添加効
果を鋭意、研究し、適正な混合比を見い出したものであ
る。本発明者は、上記の問題点を解決するために、鋭意
研究を重ねた結果、ＬｉＢｒと水とを主成分とするアル
カリ性吸収液に、ハロゲン化カルシウムとハロゲン化セ
シウムの少なくとも一種類を適正な割合で添加すること
により、吸収液の水蒸気吸収性能を低下させずに吸収液
の結晶析出温度を低下させることを見い出した。
ルやテトラエチレングリコールを添加した吸収液では、
トリエチレングリコール、テトラエチレングリコールが
有機化合物であるため、高温度となる再生器等での安定
性や分解による低沸点ガスの発生等が懸念されるという
問題点がある。実際の吸収冷凍機では、文献１及び文献
２に示された組成以外に、腐食抑制剤としてアルカリ成
分を添加することが周知であり、このアルカリ添加なし
では内部で水素等の不凝縮性ガスの発生を避けられず、
事実上運転ができない。しかし、アルカリ性吸収液にＣ
ａＣｌ2 を添加した場合、以下の化学反応によってＣａ
Ｃｌ2 の溶解度は著しく低下し、文献１及び２に示され
る吸収液は存在しなくなる。 ＣａＣｌ2 ＋２ＬｉＯＨ＝Ｃａ（ＯＨ）2 ＋２ＬｉＣｌ すなわち、文献１及び２に示される混合溶液は事実上、
吸収冷温水機用の吸収液として使用できない。本発明者
は、ＬｉＯＨ等のアルカリ成分が共存する場合の添加効
果を鋭意、研究し、適正な混合比を見い出したものであ
る。本発明者は、上記の問題点を解決するために、鋭意
研究を重ねた結果、ＬｉＢｒと水とを主成分とするアル
カリ性吸収液に、ハロゲン化カルシウムとハロゲン化セ
シウムの少なくとも一種類を適正な割合で添加すること
により、吸収液の水蒸気吸収性能を低下させずに吸収液
の結晶析出温度を低下させることを見い出した。
【０００５】本発明は上記の諸点に鑑み、上記の知見に
基づいてなされたもので、本発明の目的は、吸収冷凍機
用の吸収液の水蒸気吸収性能を低下させずに、吸収液の
結晶析出温度を低下させることにより、例えば、業務用
又は家庭用などの小型機種の実用化を可能とし、かつ、
運転時の負荷変化又は緊急停電時における吸収液の結晶
化による運転不能を防止することにある。
基づいてなされたもので、本発明の目的は、吸収冷凍機
用の吸収液の水蒸気吸収性能を低下させずに、吸収液の
結晶析出温度を低下させることにより、例えば、業務用
又は家庭用などの小型機種の実用化を可能とし、かつ、
運転時の負荷変化又は緊急停電時における吸収液の結晶
化による運転不能を防止することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本発明の吸収冷凍機用吸収液は、臭化リ
チウムと水とを主成分とするアルカリ性吸収液に、ハロ
ゲン化カルシウム、ハロゲン化セシウムの少なくとも一
種類の化合物を添加してなるように構成されている。ハ
ロゲン化カルシウムとしては、臭化カルシウム、塩化カ
ルシウム、ヨウ化カルシウムからなる群より選ばれた少
なくとも一種類の化合物が用いられ、ハロゲン化セシウ
ムとしては、臭化セシウム、塩化セシウム、ヨウ化セシ
ウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれた少なくと
も一種類の化合物が用いられる。
成するために、本発明の吸収冷凍機用吸収液は、臭化リ
チウムと水とを主成分とするアルカリ性吸収液に、ハロ
ゲン化カルシウム、ハロゲン化セシウムの少なくとも一
種類の化合物を添加してなるように構成されている。ハ
ロゲン化カルシウムとしては、臭化カルシウム、塩化カ
ルシウム、ヨウ化カルシウムからなる群より選ばれた少
なくとも一種類の化合物が用いられ、ハロゲン化セシウ
ムとしては、臭化セシウム、塩化セシウム、ヨウ化セシ
ウム、フッ化セシウムからなる群より選ばれた少なくと
も一種類の化合物が用いられる。
【０００７】このうち、ハロゲン化セシウムとして塩化
セシウムを用いることが好ましい。また、ハロゲン化カ
ルシウムとして塩化カルシウムを用いることが好まし
い。さらに、両者を組み合わせる場合は、ハロゲン化カ
ルシウムとして塩化カルシウムを用い、ハロゲン化セシ
ウムとして塩化セシウムを用いることが好ましい。
セシウムを用いることが好ましい。また、ハロゲン化カ
ルシウムとして塩化カルシウムを用いることが好まし
い。さらに、両者を組み合わせる場合は、ハロゲン化カ
ルシウムとして塩化カルシウムを用い、ハロゲン化セシ
ウムとして塩化セシウムを用いることが好ましい。
【０００８】ハロゲン化カルシウム、ハロゲン化セシウ
ムの少なくとも一種類の化合物の添加量は０．０１〜１
５重量％、望ましくは０．０５〜１３重量％、より望ま
しくは２．５〜１２重量％である。図１は結晶防止剤と
して塩化セシウム（ＣｓＣｌ）をＬｉＢｒ６４重量％の
水溶液に添加した場合のＣｓＣｌ添加量と蒸気圧及び結
晶温度降下との関係を示している。ＣｓＣｌの添加量が
上記の範囲未満の場合は、図１から、吸収液の結晶温度
降下にほとんど影響を及ぼさず、添加効果が見られな
い。一方、上記の範囲を超える場合は、吸収液の蒸気圧
が増加し、吸収液の水蒸気吸収性能を低下させる。
ムの少なくとも一種類の化合物の添加量は０．０１〜１
５重量％、望ましくは０．０５〜１３重量％、より望ま
しくは２．５〜１２重量％である。図１は結晶防止剤と
して塩化セシウム（ＣｓＣｌ）をＬｉＢｒ６４重量％の
水溶液に添加した場合のＣｓＣｌ添加量と蒸気圧及び結
晶温度降下との関係を示している。ＣｓＣｌの添加量が
上記の範囲未満の場合は、図１から、吸収液の結晶温度
降下にほとんど影響を及ぼさず、添加効果が見られな
い。一方、上記の範囲を超える場合は、吸収液の蒸気圧
が増加し、吸収液の水蒸気吸収性能を低下させる。
【０００９】図２は結晶防止剤として塩化カルシウム
（ＣａＣｌ2 ）をＬｉＢｒ６４重量％の水溶液に添加し
た場合のＣａＣｌ2 添加量と蒸気圧及び結晶温度降下と
の関係を示している。図２から、ＣａＣｌ2 の場合の添
加量もＣｓＣｌの場合とほぼ同じであることがわかる。
上記の吸収冷凍機用吸収液には、通常、腐蝕防止剤とし
て水酸化リチウム（ＬｉＯＨ）が添加される。
（ＣａＣｌ2 ）をＬｉＢｒ６４重量％の水溶液に添加し
た場合のＣａＣｌ2 添加量と蒸気圧及び結晶温度降下と
の関係を示している。図２から、ＣａＣｌ2 の場合の添
加量もＣｓＣｌの場合とほぼ同じであることがわかる。
上記の吸収冷凍機用吸収液には、通常、腐蝕防止剤とし
て水酸化リチウム（ＬｉＯＨ）が添加される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することが可能なもので
ある。 比較例１ ＬｉＢｒ６４重量％を含有する水溶液を調製し、この水
溶液に添加剤を添加することなく結晶析出温度及び蒸気
圧を測定し、この温度を結晶温度降下の基準値（０℃）
とした。結果を表１に示す。
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することが可能なもので
ある。 比較例１ ＬｉＢｒ６４重量％を含有する水溶液を調製し、この水
溶液に添加剤を添加することなく結晶析出温度及び蒸気
圧を測定し、この温度を結晶温度降下の基準値（０℃）
とした。結果を表１に示す。
【００１１】
【表１】
【００１２】実施例１〜４ ＬｉＢｒを６４重量％含有するアルカリ性水溶液を調製
した。この水溶液に表１に示すようにハロゲン化カルシ
ウム又は／及びハロゲン化セシウムを表１に示す濃度ま
で添加し、実施例１〜４の試料吸収液を調製し、各試料
吸収液の結晶析出温度、蒸気圧を測定評価した。結果を
表１に示す。また、実施例１〜４、比較例１の蒸気圧測
定試験結果を図３〜６に示す。なお、結晶温度降下は同
一温度、同一蒸気圧を考慮して求めた。 表１から、Ｌ
ｉＢｒと水とを主成分とする吸収液に、ハロゲン化カル
シウムとハロゲン化セシウムの少なくとも一種類を添加
した吸収液は、水蒸気吸収性能を低下させずに、すなわ
ち、吸収液の蒸気圧を増加させることなく、吸収液の結
晶析出温度を低下させることが明らかである。
した。この水溶液に表１に示すようにハロゲン化カルシ
ウム又は／及びハロゲン化セシウムを表１に示す濃度ま
で添加し、実施例１〜４の試料吸収液を調製し、各試料
吸収液の結晶析出温度、蒸気圧を測定評価した。結果を
表１に示す。また、実施例１〜４、比較例１の蒸気圧測
定試験結果を図３〜６に示す。なお、結晶温度降下は同
一温度、同一蒸気圧を考慮して求めた。 表１から、Ｌ
ｉＢｒと水とを主成分とする吸収液に、ハロゲン化カル
シウムとハロゲン化セシウムの少なくとも一種類を添加
した吸収液は、水蒸気吸収性能を低下させずに、すなわ
ち、吸収液の蒸気圧を増加させることなく、吸収液の結
晶析出温度を低下させることが明らかである。
【００１３】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 （１） ＬｉＢｒと水とを主成分とする吸収液に、結晶
防止剤として、ハロゲン化カルシウムとハロゲン化セシ
ウムの少なくとも一種類を添加することにより、吸収液
の水蒸気吸収性能を低下させずに、吸収液の結晶析出温
度を低下させるため、業務用又は家庭用などの小型機種
の実用化を可能とし、運転時の負荷変化又は緊急停止時
における吸収液の結晶化による運転不能を防止すること
ができる。
で、つぎのような効果を奏する。 （１） ＬｉＢｒと水とを主成分とする吸収液に、結晶
防止剤として、ハロゲン化カルシウムとハロゲン化セシ
ウムの少なくとも一種類を添加することにより、吸収液
の水蒸気吸収性能を低下させずに、吸収液の結晶析出温
度を低下させるため、業務用又は家庭用などの小型機種
の実用化を可能とし、運転時の負荷変化又は緊急停止時
における吸収液の結晶化による運転不能を防止すること
ができる。
【図１】結晶防止剤としてのＣｓＣｌ添加量と蒸気圧及
び結晶温度降下との関係を示すグラフである。
び結晶温度降下との関係を示すグラフである。
【図２】結晶防止剤としてのＣａＣｌ2 添加量と蒸気圧
及び結晶温度降下との関係を示すグラフである。
及び結晶温度降下との関係を示すグラフである。
【図３】実施例１及び比較例１の蒸気圧測定結果を示す
グラフである。
グラフである。
【図４】実施例２及び比較例１の蒸気圧測定結果を示す
グラフである。
グラフである。
【図５】実施例３及び比較例１の蒸気圧測定結果を示す
グラフである。
グラフである。
【図６】実施例４及び比較例１の蒸気圧測定結果を示す
グラフである。
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高谷 芳明 兵庫県明石市川崎町１番１号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 村上 明宏 兵庫県明石市川崎町１番１号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 中島 邦彦 滋賀県草津市青地町1000番地 川重冷熱工 業株式会社本社工場内
Claims (6)
- 【請求項１】 臭化リチウムと水とを主成分とするアル
カリ性吸収液に、ハロゲン化カルシウム、ハロゲン化セ
シウムの少なくとも一種類の化合物を添加してなること
を特徴とする吸収冷凍機用吸収液。 - 【請求項２】 ハロゲン化カルシウムが、臭化カルシウ
ム、塩化カルシウム、ヨウ化カルシウムからなる群より
選ばれた少なくとも一種類の化合物である請求項１記載
の吸収冷凍機用吸収液。 - 【請求項３】 ハロゲン化セシウムが、臭化セシウム、
塩化セシウム、ヨウ化セシウム、フッ化セシウムからな
る群より選ばれた少なくとも一種類の化合物である請求
項１記載の吸収冷凍機用吸収液。 - 【請求項４】 ハロゲン化カルシウムが塩化カルシウム
であり、ハロゲン化セシウムが塩化セシウムである請求
項１記載の吸収冷凍機用吸収液。 - 【請求項５】 ハロゲン化カルシウム、ハロゲン化セシ
ウムの少なくとも一種類の化合物の添加量が０．０１〜
１５重量％である請求項１〜４のいずれかに記載の吸収
冷凍機用吸収液。 - 【請求項６】 腐蝕防止剤として水酸化リチウムを添加
してなる請求項１〜５のいずれかに記載の吸収冷凍機用
吸収液。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7187791A JP2750834B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 吸収冷凍機用吸収液 |
| US08/671,239 US5766504A (en) | 1995-06-30 | 1996-06-27 | Absorbent composition for an absorption refrigeration system |
| EP96110517A EP0751199B1 (en) | 1995-06-30 | 1996-06-28 | Absorbent solution for absorption refrigerator |
| ES96110517T ES2192212T3 (es) | 1995-06-30 | 1996-06-28 | Solucion absorbente para refrigerador por absorcion. |
| DE69626571T DE69626571T2 (de) | 1995-06-30 | 1996-06-28 | Absorptionslösung für Absorptionskühleinrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7187791A JP2750834B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 吸収冷凍機用吸収液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0914784A true JPH0914784A (ja) | 1997-01-17 |
| JP2750834B2 JP2750834B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=16212294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7187791A Expired - Fee Related JP2750834B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 吸収冷凍機用吸収液 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5766504A (ja) |
| EP (1) | EP0751199B1 (ja) |
| JP (1) | JP2750834B2 (ja) |
| DE (1) | DE69626571T2 (ja) |
| ES (1) | ES2192212T3 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012063103A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Nagoya Univ | 微細吸着剤分散吸収液、微細吸着剤分散潜熱蓄熱材及び熱交換器型吸収器 |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6177025B1 (en) * | 1998-11-17 | 2001-01-23 | University Of Utah | Absorption heat pumps having improved efficiency using a crystallization-inhibiting additive |
| WO2000061698A1 (en) * | 1999-04-12 | 2000-10-19 | Arizona Board Of Regents | Two-phase refrigeration fluid for an absorption refrigeration apparatus and a method of preventing corrosion |
| US8295891B2 (en) * | 2007-10-18 | 2012-10-23 | Interdigital Technology Corporation | UMTS FDD modem optimized for high data rate applications |
| WO2010054230A2 (en) * | 2008-11-07 | 2010-05-14 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Absorption cycle utilizing ionic compounds and/or non-ionic absorbents as working fluids |
| US20120017613A1 (en) * | 2009-03-31 | 2012-01-26 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Temperature adjustment device |
| CA2754599A1 (en) * | 2009-03-31 | 2010-10-14 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Ionic compounds in lithium bromide/water absorption cycle systems |
| BRPI1006462A2 (pt) * | 2009-03-31 | 2016-02-10 | Du Pont | dispositivo de ajuste de temperatura, solução aquosa de um haleto de lítio e um composto iônico, método de ajuste da temperatura de um objeto, meio ou espaço e método de diminuição em uma solução aquosa de um haleto de lítio |
| US8592248B2 (en) | 2010-11-17 | 2013-11-26 | E I Du Pont De Nemours And Company | Etching method for use with thin-film photovoltaic panel |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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