JPH09140869A - パチンコ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 遊技者が興味を損うことなく常に期待感を持
続してゲームを続行できパチンコの醍醐味を満喫できる
漸新な可変入賞装置を提供する。 【解決手段】 大入賞口に入賞した打球の通過を検出す
る通過球検出センサ１４を設け、該通過球検出センサが
打球の通過を検出する度に乱数発生手段から乱数値を取
り込みその乱数値が所定の当たり値かどうかを判別する
抽選手段を備え、その抽選結果を遊技客に表示する表示
手段５０を設けると共に、大入賞口内の前記継続入賞口
の上流にソレノイド４５の作動により少なくとも１個の
打球を停留し得る球停留装置４０を設け、前記抽選結果
が当たりである場合に該ソレノイドを作動させて打球を
一時停留させ継続入賞口への入賞を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機の可変入
賞装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】パチンコの醍醐味は遊技客を常に満足さ
せる飽くなき漸新な可変入賞装置から得られるものであ
るため、パチンコ機には従来から種々の可変入賞装置が
創作され設けられている。いわゆる「ヒコーキ」と称さ
れる可変入賞装置もそのうちの１つで、周知のように一
対の可変翼が大入賞口の入口に設けられ、所定の始動口
に打球が入賞すると、ソレノイドが作動して該可変翼が
１回ないし２回大きく開閉し、遊技盤面を流下する打球
がこの可変翼で補足され該大入賞口に入り易くなるよう
に構成されている。そしてこの大入賞口内にはさらにＶ
ゾーンと称される継続入賞口が設けられ、大入賞口に入
賞した打球がさらにこの継続入賞口に入賞した場合は、
上記可変翼がさらに１８回程継続的に開閉しさらに多数
の打球が入賞し易くなるように構成されている。そして
この１８回の羽根の開閉動作はその間にまた継続入賞口
に打球が入賞することにより一定回数繰返され、これに
より一時に多数の景品球が得られるようにしている。

【０００３】ところで特公平７−６３５３１号公報に示
された入賞球装置では、上記の継続回数，即ち繰返し可
能ラウンド数が乱数発生回路によって決められる変数Ｎ
により決定され、この変数Ｎによって継続回数が完全に
制限され、その変数Ｎ以上に繰返される可能性は否定さ
せるものであったので、変数決定と同時に以降に得られ
る景品球の数も略々決まってしまい興味が半減するとい
う欠点があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上述に鑑みな
されたもので、遊技者が興味を損うことなく常に期待感
を持続してゲームを続行でき、パチンコの醍醐味を一層
満喫することのできる漸新なパチンコ機の可変入賞装置
を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのために本発明は、遊
技盤に設けられた始動口に打球が入賞することにより大
入賞口の入口に設けられた一対の可変翼が１回または２
回開閉作動し、打球がさらに該大入賞口内に設けられて
いる継続入賞口に入賞することにより該可変翼が多数回
継続的に開閉作動するように構成されたパチンコ機にお
いて、大入賞口に入賞した打球の通過を検出する通過球
検出センサを設け、該通過球検出センサが打球の通過を
検出する度に乱数発生手段から乱数値を取り込みその乱
数値が所定の当たり値かどうかを判別する抽選手段を備
え、その抽選結果を遊技客に表示する表示手段を設ける
と共に、大入賞口内の前記継続入賞口の上流にソレノイ
ドの作動により少なくとも１個の打球を停留し得る球停
留装置を設け、前記抽選結果が当たりである場合に該ソ
レノイドを作動させて打球を一時停留させ継続入賞口へ
の入賞を容易ならしめたことを特徴とする。また、本発
明は上記パチンコ機において、打球が始動口に入賞し可
変翼が１回または２回開閉作動しているときに打球が大
入賞口に入賞したことで行なわれる抽選と、可変翼が多
数回継続的に開閉作動しているときに打球が大入賞口に
入賞したことで行われる抽選との当たりの出る確率を異
ならしめたことを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
従い説明する。図１にこのパチンコ機の遊技盤１の正面
図を示し、同図中、２は天入賞口、３は通常入賞口、４
は風車、５は１回用始動口、６は２回用始動口である。
７は遊技盤１の中央部に設けられた可変入賞装置で、該
可変入賞装置７には上部両肩部に対称に大入賞口８が形
成されている。図２〜図４にこの可変入賞装置７を拡大
して示すように、軸受部１１に回転自在に支持された軸
１０の先端に「ヒコーキ」の羽根を摸した一対の可変翼
９が設けられ、該軸１０はクランク１２を介してソレノ
イド１３に連結され、該ソレノイド１３が作動すること
により該可変翼９は図２に仮想線で示したように大入賞
口８を開閉させ、その開成時に遊技盤１面を流下する打
球が該大入賞口８に入り易くなるようにしている。な
お、このように可変翼９が開閉作動する機構は従来から
「ヒコーキ」として知られている可変入賞装置と変わり
ない。

【０００７】大入賞口８の内部空間１６は遊技客が透視
できるように前方に窓１５が開設されている。そして大
入賞口８より入賞した打球Ｂを後方へ流落させる傾斜樋
２０が該窓１５を横断するようにように内部空間１６に
設けられている。２１は該傾斜樋２０の中央に「ヒコー
キ」の胴体を摸して縦断状に形成された略円筒形の装飾
体である。そして該傾斜樋２０の傾斜下方である後縁部
に打球の通過を検知する通過球検出センサ１４が設けら
れている。また、該傾斜樋２０の下には該傾斜樋２０よ
り落下した打球を受け得るステージ板２２が前傾状に形
成されている。

【０００８】３０はステージ板２２の前縁部中央に設け
られた継続入賞口で、該継続入賞口３０に入賞した打球
Ｂは球検出センサ３１より検出されて流出口３２より流
出する。また継続入賞口３０の両サイドには普通入賞口
３３が開設されている。この普通入賞口３３に流落した
打球は球検出センサ３１を通過することなく流出口３２
より流出し、球検出センサ３１を通過した打球とともに
景品球払出装置（図示せず）を作動させる。

【０００９】４０はステージ板２２の中央に該ステージ
板２２上を流下する打球Ｂが１個だけ陥没し得るように
停留孔４１を開設すると共に、支軸４２に後端部が枢支
されたレバー４３の前端に該係留孔４１に下方より臨み
得る突出ピン４４を形成し、該レバー４３を支軸４２を
支点として揺動させるソレノイド４５を設けてなる球停
留装置で、該球停留装置４０はソレノイド４５が消磁し
ているときは突出ピン４４が係留孔４１の下方に沈下し
ていて、ソレノイド４５が励磁されると図３に破断線で
示したように突出ピン４４が上方に突き出て係留孔４１
に停留されていた打球Ｂを上に突き出し、突き出された
打球はステージ板２２上に該係留孔４１と継続入賞口３
０とを結ぶように形成されたガイド樋４６に沿って流下
し継続入賞口３０に確実に導かれるようにしている。

【００１０】５０，５０，５０…は該可変入賞装置７の
周縁部に当たり表示手段として設けられた多数のＬＥＤ
からなる表示ランプ、５１は該可変入賞装置７の上部に
継続回数表示用として設けられた８セグメント表示器、
５２は該表示器５１に隣接して設けられた入賞球数表示
用の７セグメント表示器である。

【００１１】このパチンコ機では、前記ソレノイド１
３，ソレノイド４５，表示ランプ５０，表示器５１，表
示器５２等はマイクロコンピュータからの指令により作
動する。従って図５に示したように該マイクロコンピュ
ータ５３の入力側には前記１回用始動口５，２回用始動
口６，通過球検出センサ１４，球検出センサ３１が接続
されている。そして該マイクロコンピュータ５３は図６
のブロック図に示したように通過球検出センサ１４から
の指令を受けて作動する抽選手段を構成しその抽選結果
に従い球停留装置４０および表示ランプ５０の表示手段
を作動させる。

【００１２】次に図７，図８のフローチャートに従い本
発明を説明するに、図７のステップ（イ）に示したよう
に１回用始動口５または２回用始動口６に打球が入賞し
たことが検出されるとソレノイド１３により可変翼９が
１回または２回開閉作動する。このため遊技盤１面を流
下する打球が可変翼９に補足され大入賞口８に入賞し易
くなる。そして、ステップ（ロ）にて通過球検出センサ
１４により大入賞口８への入賞が検知されると、前記抽
選手段が作動し乱数値を取り込み、ステップ（ハ）にて
その乱数値が予め決められた当たり値であるかどうかを
判別し、当たり値でない場合はステップ（イ）に戻り、
当たり値であった場合は当たり表示用の表示ランプ５
０，５０，５０…を点灯させると同時に球停留装置４０
のソレノイド４５を消磁させ突出ピン４４を沈下させス
テージ板２２を流下する打球Ｂが係留孔４１に停留し得
るようにする。（ステップ（ニ））。そして、一定時間
後（数秒ないし数拾秒後）に表示ランプ５０，５０，５
０…を消灯すると共にソレノイド４５を再び励磁させ突
出ピン４４を突き出させて係留孔４１に停留した打球Ｂ
を突き出すことにより該打球Ｂを開放し、該打球Ｂを継
続入賞口３０に入賞させ、ステップ（ホ）にて球検出セ
ンサ３１によりその入賞を検知させる。このため係留孔
４１に停留球がなく球検出センサ３１による検知がない
場合はステップ（イ）に戻り、検知された場合は図８の
大当たりルーチンに移行する。

【００１３】この大当たりルーチンでは、ステップ
（へ）にてラウンド数Ｒ＝Ｏを入力した後、可変翼９を
１回開閉させ、これにより大入賞口８へ入賞した打球が
ステップ（ト）にて通過球検出センサ１４により検出さ
れると、ラウンド数Ｒをカウントアップし抽選手段をま
た作動させ乱数値を取り込んで、ステップ（チ）にてそ
の乱数値が前記と同様に当たり値であるかどうかを判別
する。そして当たり値でない場合はステップ（リ）を経
てステップ（ヘ）に戻され、可変翼９を再度開閉させス
テップ（ト）を経てステップ（リ），ステップ（ヘ）に
移行しこれを繰り返すことで可変翼９が継続して開閉作
動する。そして可変翼９が１８回継続して開閉動作する
か、または通過球検出センサ１４が通過球を１０個カウ
ントするまでその動作を繰り返す。そしてステップ
（チ）にて当たり値が出ると、当たり表示用の表示ラン
プ５０，５０，５０…を点灯させると同時に球停留装置
４０のソレノイド４５を消磁させ、突出ピン４４を沈下
させることにより係留孔４１にステージ板２２を流下す
る打球Ｂを停留させる。そしてステップ（リ）にてＹＥ
Ｓとなった場合に表示ランプ５０，５０，５０…を消灯
すると共にソレノイド４５を励磁させその停留球を開放
して継続入賞口３０に入賞させ、ステップ（ヌ）にて球
検出センサ３１によりその入賞を検知させ、検知された
場合はステップ（ル）にてラウンド数Ｒが１５回に達し
てないことを条件にステップ（ヘ）に戻り、以上の大当
たりルーチンを繰り返し、ラウンド数Ｒが１５回に達す
ると図７のスタートに戻る。

【００１４】なお、図７に示したメインルーチンのステ
ップ（ハ）にて当たりが出る確率と、図８に示した大当
たりルーチンのステップ（チ）にて当たりが出る確率と
は必ずしも同一でなくてもよく、通常はステップ（チ）
にて当たりが出る確率のほうがステップ（ハ）にて当た
りが出る確率よりも高確率となるように設定しておくこ
とで、２ラウンドから最終ラウンドまでの継続を容易に
することができる。

【００１５】

【発明の効果】このように本発明のパチンコ機は、打球
が大入賞口に入賞する度に抽選が行なわれその結果が遊
技客に表示され球停留装置が作動してその大入賞口内の
打球を一時停留させ継続入賞口への入賞の難易度が制御
されるようにしたものであるから、遊技客の興味をさら
に助長させ期待感を持続させてパチンコの醍醐味を満喫
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパチンコ機の遊技盤の正面図。

【図２】図１の可変入賞装置の拡大正面図。

【図３】図２の可変入賞装置の縦断面図。

【図４】図２の可変入賞装置の部分断面斜視図。

【図５】本発明に係るパチンコ機のブロック図。

【図６】本発明に係るパチンコ機のブロック図。

【図７】本発明に係るパチンコ機のフローチャート。

【図８】図７のフローチャートの大当たりルーチン。

【符号の説明】

Ｂ 打球 １ 遊技盤 ５ １回用始動口 ６ ２回用始動口 ７ 可変入賞装置 ８ 大入賞口 ９ 可変翼 １２ ソレノイド １４ 通過球検出センサ １６ 内部空間 ２０ 傾斜樋 ２２ ステージ板 ３０ 継続入賞口 ３１ 球検出センサ ４０ 球停留装置 ４１ 停留孔 ４３ レバー ４４ 突出ピン ４５ ソレノイド ４６ ガイド樋 ５０ 表示ランプ ５１ 表示器 ５３ マイクロコンピュータ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技盤に設けられた始動口に打球が入賞
   することにより大入賞口の入口に設けられた一対の可変
   翼が１回または２回開閉作動し、打球がさらに該大入賞
   口内に設けられている継続入賞口に入賞することにより
   該可変翼が多数回継続的に開閉作動するように構成され
   たパチンコ機において、大入賞口に入賞した打球の通過
   を検出する通過球検出センサを設け、該通過球検出セン
   サが打球の通過を検出する度に乱数発生手段から乱数値
   を取り込みその乱数値が所定の当たり値かどうかを判別
   する抽選手段を備え、その抽選結果を遊技客に表示する
   表示手段を設けると共に、大入賞口内の前記継続入賞口
   の上流にソレノイドの作動により少なくとも１個の打球
   を停留し得る球停留装置を設け、前記抽選結果が当たり
   である場合に該ソレノイドを作動させて打球を一時停留
   させ継続入賞口への入賞を容易ならしめたことを特徴と
   するパチンコ機。
2. 【請求項２】 打球が始動口に入賞し可変翼が１回また
   は２回開閉作動しているときに打球が大入賞口に入賞し
   たことで行なわれる抽選と、可変翼が多数回継続的に開
   閉作動しているときに打球が大入賞口に入賞したことで
   行なわれる抽選との当たりの出る確率を異ならしめたこ
   とを特徴とする請求項１に記載のパチンコ機。