以下に、本発明における遊技機を、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)に具体化した一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤2には、作動口3及び大入賞口4が設けられている。作動口3は、遊技球5の通路を備えており、その通路入口には羽根6が開閉可能に支持されている。
大入賞口4の奥には、入賞通路が設けられており、大入賞口4に入賞した遊技球5は、入賞通路を通って図示しない入賞球処理装置(省略可)の方へと導かれる。また、大入賞口4の前には、シャッタ11が設けられている。このシャッタ11は、大入賞口4の側部に設けられた大入賞口用ソレノイド12により作動させられ、大入賞口4を開閉する。詳しくは、当該ソレノイド12が励磁状態となることにより、シャッタ11が略水平に傾き、これにより大入賞口4が開かれる。また、ソレノイド12が非励磁状態となることにより、シャッタ11が略垂直状態となり、これにより大入賞口4は閉鎖される。本実施の形態では、これら大入賞口4、シャッタ11及び大入賞口用ソレノイド12等によって可変入賞装置が構成されている。なお、本実施の形態では、従来技術で説明したようなVゾーンは設けられていない。
遊技盤2の中央部分には、特別図柄表示装置(以下、単に「表示装置」という)13が組込まれている。表示装置13は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部13aを備えており、ここに複数の図柄列が表示される。図2に示すように、本実施の形態では、これらの図柄列として左図柄列14、中図柄列15及び右図柄列16の3つの図柄列が表示されるが、それ以外の数の図柄列が表示されてもよい。前記表示部13aには、その下部において、大当たりラインを構成する表示領域が備えられている。
各図柄列14〜16は、基本的には、図2,3に示すように、複数種類(12種類)の主図柄17A〜17Lによって構成されている。各主図柄17A〜17Lは、基本的には皿に盛られた魚等の絵と、「一」〜「十二」の数字との組合せによって構成されており、「一」〜「十二」の数字は、昇順に配列されている。より詳しくは、「一」が「タイ」の絵と、「二」が「ウズラ」の絵と、「三」が「カッパ」の絵と、「四」がヒラメの絵と、「五」が「プリン」の絵と、「六」が「サザエ」の絵と、「七」が「女の子」の絵と、「八」が「タコ」の絵と、「九」が「キツネ」の絵と、「十」が「クジラ」の絵と、「十一」が「タケノコ」の絵と、「十二」が「カニ」の絵と組み合わされている。これらの主図柄17A〜17Lは、特別遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかになりうる(これらについては後述する)。
各々の図柄列14〜16においては、あたかも回転寿司店における複数の(3つの)回転テーブル上に載置されたように表示される主図柄17A〜17Lが、テーブルとともに回転可能に表示される。なお、回転表示される都合上、各図柄列14〜16には、大当たりラインに配置表示される主図柄17A〜17L以外にも、大当たりラインとは無関係の複数の主図柄17A〜17Lが表示されるようになっている(例えば次に大当たりラインに並びうる主図柄17A〜17Lや、既に大当たりラインに並んだ後の主図柄17A〜17L等)。しかし、このような表示態様に何ら限定されるものではなく、例えば各図柄列14〜16に1つずつの主図柄17A〜17Lが表示される態様であってもよい。
図4(a)に示すように、表示装置13の表示部13aでは、各図柄列14〜16の図柄変動(回転変動)が、遊技球5の作動口3への入賞に基づいて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列14〜16が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。本実施の形態では、図柄変動は、左図柄列14、右図柄列16、中図柄列15の順に停止させられるが、これはあくまでも1例にすぎず、別の順序で停止させられるようにしてもよい。
図4(b)は、表示部13aにおける大当たり報知画面を示す図であって、大当たり状態が発生したときに、それを再度遊技者に報知させるものである。同図に示すように、大当たり図柄は、リーチ状態を経た後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列14〜16の変動が停止させられたとき、表示されている主図柄17A〜17Lの組合せが、予め定められた大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の主図柄17A〜17Lが大当たりラインに沿って並んでいるときの同主図柄17A〜17Lの組合せ(例えば、同図に示すように、「一」、「一」、「一」の主図柄17A)となる場合がある。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。大当たりの組合せが成立すると、特別電動役物が作動し(大入賞口4が開かれ)、遊技者にとって有利な大当たり状態(特別遊技状態)が到来する。より詳しくは、大入賞口4の開放が16ラウンドを上限に所定回数開放され、その間に遊技球5を大入賞口4に入賞させることにより、多量の景品球が払い出され、結果的により多くの賞球を獲得することが可能となる。
また、図5(a),(b)に示すように、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう。リーチ状態には、右図柄列16の図柄変動が、大当たりライン上において左図柄列14の停止図柄と同一種類の図柄で停止する状態が含まれる。図に示す例では、大当たりラインが、表示部13aの下部において水平方向へ延びるように位置しており、かつ、同ライン上で停止している左・右両図柄列14,16の主図柄17A〜17Lが共に「一」の付された主図柄17Aとなっている。
上記のリーチ状態には、中図柄列15の図柄変動が、最終的に左・右両図柄列14,16の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が含まれる。さらには、中図柄列15の図柄変動が一旦停止した後、同一種類の主図柄17A〜17Lが大当たりラインに沿って並んだ状態で、再度全図柄列が変動し、その後全図柄列14〜16の主図柄17A〜17Lが同時に停止するような場合(再変動全回転リーチとも称される)も含まれる。
さらに、前述した各図柄列14〜16での図柄変動に加え、図2(a),(b)に示すように、主図柄17A〜17Lとは別の、複数種類(本実施の形態では2種類)のキャラクタが表示部13aに表示される。本実施の形態におけるキャラクタとしては、寿司屋の源さんGC及びカンナちゃんKCが設定されている。本実施の形態では、遊技中において所定の条件が満たされる毎に、源さんGC及びカンナちゃんKC間でのキャラクタの入れ替えが適宜行われるようになっている。
上記リーチ状態においては、各キャラクタに対応した種々のリーチパターンが設定されている。リーチパターンとしては、「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」等が挙げられるが、本発明とは直接関係がないため、ここでの細かな説明は省略する。
遊技球5の作動口3への入賞に基づいて各図柄列14〜16の図柄変動が開始させられることはすでに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球5が作動口3に入賞した場合には、その分の変動表示は、原則として現在行われている変動表示の終了後に行われる。つまり、変動表示が待機(保留)される。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められている。本実施の形態では保留最大回数が4回に設定されているが、これに限られるものではない。
図1に示すように、表示装置13において、表示部13aの上方には、遊技者に保留状態(記憶状態)を可視表示するための発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ18a,18b,18c,18dが組み込まれている。保留ランプ18a〜18dの数は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)である。保留ランプ18a〜18dは、変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の開始に伴い消灯させられる(従って、変動開始時には保留個数は1個減らされている)。このほかにも、パチンコ機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取付けられている。これらのランプは、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、パチンコ機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられている。
遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機1の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技盤2には、作動口用スイッチ21、及びカウントスイッチ23等がそれぞれ取付けられている。作動口用スイッチ21は、遊技球5の作動口3への入賞を検出し、カウントスイッチ23は、遊技球5の大入賞口4への入賞を検出する。
本実施の形態では、各スイッチ21,23等の検出結果に基づきソレノイド10,12、表示装置13、各保留ランプ18a〜18d等をそれぞれ駆動制御するために制御装置24が設けられている。制御装置24は、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMは、CPUによる演算結果を、図6に示す図柄乱数バッファ31〜36、図7に示す図柄乱数エリア41(i)〜45(i)、図8に示す停止図柄エリア46〜48等に一時的に記憶する。
図6に示すように、図柄乱数バッファは、左・中・右の3つの外れ図柄乱数バッファ31,32,33と、左・中・右の3つの外れリーチ図柄乱数バッファ34,35,36とによって構成されている。図7に示すように、図柄乱数エリアは、5つの内部乱数エリア41(i)と、5つの外れリーチ乱数エリア42(i)と、5つの左外れ図柄乱数エリア43(i)と、5つの中外れ図柄乱数エリア44(i)と、5つの右外れ図柄乱数エリア45(i)とによって構成されている。iは、5つずつ存在する各図柄乱数エリアを区別するためのものであり、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」の値をとる。iの各値は、保留されている変動表示の回数に対応している。また、図8に示すように、停止図柄エリアは、左・中・右の各停止図柄乱数エリア46,47,48によって構成されている。
次に、前記のように構成されたパチンコ機1の作用及び効果について説明する。図10〜図16のフローチャートは、制御装置24によって実行される各種ルーチンを示している。これらのルーチンの処理は、カウンタ群等に基づいて実行される。カウンタ群は、ラウンドカウンタCR、保留カウンタCH、入賞カウンタCE、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB、左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR、リーチ種別決定カウンタCV、及び大入賞口開放決定カウンタCA等よりなっている。
なお、ラウンドカウンタCRは、ラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタCEは大入賞口4への遊技球5の入賞個数をカウントするためのものである。また、保留カウンタCHは変動表示の保留回数をカウントするためのものであり、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとる。これらの値は、前述した図柄乱数エリア41(i)〜45(i)の「(i)」に対応している。従って、CH=0は、保留されていない状態を意味する。
図9(a)に示すように、内部乱数カウンタCIは、表示装置13での大当たり状態を決定するためのものである。また、外れリーチ乱数カウンタCOは外れリーチ状態時の表示を行うか否かを決定するためのものであり、大当たり図柄乱数カウンタCBは大当たり図柄を決定するためのものである。これらのカウンタCI,CO,CBはそれぞれ所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新する。各値は、所定の条件に従って乱数として読み出される。また、各カウンタCI,CO,CBは、各値がそれぞれ特定の値になった場合に、初期値に戻すようになっている。
左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRは、停止図柄等を決定するためのものである。左図柄乱数カウンタCDLは、所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。中図柄乱数カウンタCDCは、左図柄乱数カウンタCDLが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。右図柄乱数カウンタCDRは、中図柄乱数カウンタCDCが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。
また、図9(b)に示すように、リーチ種別決定カウンタCVは、上述した複数種類のリーチパターンのうちの1つを選択するために用いられるものであり、上述したキャラクタに応じて、例えば左図柄乱数カウンタCDLが一巡する毎に値(乱数値)を更新し、特定の値になると初期値に戻す。
さらに、図9(c)に示すように、大入賞口開放決定カウンタCAは、大当たり状態の発生に際し、各ラウンド毎に大入賞口4を開放させるか否かを決定するために用いられるものであり、所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新する。大入賞口開放決定カウンタCAの値は、大入賞口4への1個目の遊技球5の入賞タイミングに基づいて決定され、後述する「開放フラグ設定ルーチン」において乱数として読み出される。また、当該カウンタCAは、値がそれぞれ特定の値になった場合に、初期値に戻すようになっている。
さて、図10のフローチャートは、上述した各カウンタCI,CO,CB,CL,CDL,CDC,CDR,CVの更新後に、図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値(乱数)の組合せを分別し(振分け)、その振分けられた値を対応する図柄乱数バッファ31〜36に格納するための「乱数振分けルーチン」を示している。このルーチンは、パチンコ機1の電源投入後、所定時間(2ms)毎に実行される。このルーチンが開始されると、制御装置24はまずステップS1において、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCBにそれぞれ「1」を加算する(更新する)。
また、ステップS2において、左図柄乱数カウンタCDLに「1」を加算する。中・右図柄乱数カウンタCDC,CDRに関しては、それぞれ左・中図柄乱数カウンタCDL,CDCの値に応じて更新処理を行う。詳しくは、左図柄乱数カウンタCDLが初期値に戻されるタイミングであれば中図柄乱数カウンタCDCに「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウンタCDCの値を維持する。また、中図柄乱数カウンタCDCが初期値に戻されるタイミングであれば右図柄乱数カウンタCDRに「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウンタCDRの値を維持する。さらに、ステップS3において、制御装置24は、リーチ種別決定カウンタCVを更新する。
次に、ステップS4において、図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、予め定められた「外れ図柄の組合せ」であるか否かを判断する。そして、この条件が満たされていると、ステップS5において各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値を、対応する外れ図柄乱数バッファ31,32,33に格納する。ここで、対応する外れ図柄乱数バッファ31〜33とは、具体的には左図柄乱数カウンタCDLに関しては左外れ図柄乱数バッファ31を指し、中図柄乱数カウンタCDCに関しては中外れ図柄乱数バッファ32を指し、右図柄乱数カウンタCDRに関しては右外れ図柄乱数バッファ33を指すものとする(後述するステップS7に関しても同様)。そして、制御装置24は、ステップS5の処理を実行した後、その後の処理を一旦終了する。
一方、前記ステップS4の条件が満たされていない場合には、ステップS6において、図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、予め定められた「外れリーチ図柄の組合せ」であるか否かを判断する。そして、この条件が満たされていると、ステップS7において各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値を、対応する外れリーチ図柄乱数バッファ34,35,36に格納し、その後の処理を一旦終了する。
なお、ステップS6の条件が満たされていない場合には、前記ステップS5,7のいずれの処理をも行うことなく、「乱数振分けルーチン」を終了する。この場合とは、各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、外れ図柄、外れリーチ図柄のいずれの組合せでもない場合、すなわち、大当たり図柄の組合せの場合である。
このように、「乱数振分けルーチン」では、所定時間毎に3つの図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せがチェックされる。そして、外れ図柄の組合せの場合には、外れ図柄乱数バッファ31〜33に乱数が格納され、外れリーチ図柄の場合には、外れリーチ図柄乱数バッファ34〜35に乱数が格納される。また、大当たり図柄の組合せの場合には、乱数はどの図柄乱数バッファ31〜36にも格納されない。
次に、図11のフローチャートに示す「格納処理ルーチン」について説明する。このルーチンの主な機能は、遊技球5が作動口3に入賞する毎に、乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDRの値を図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格納することである。
当該「格納処理ルーチン」が開始されると、制御装置24は、ステップS10において、始動口用スイッチ21の検出結果に基づき、遊技球5が作動口3に入賞したか否かを判定する。そして、この判定条件が満たされていない場合には、その後の処理を一旦終了し、満たされている場合には、ステップS11において、保留カウンタCHの値が最大保留回数(この場合「4」)よりも小さいか否かを判定する。
保留カウンタCHの値が最大保留回数よりも小さい場合には、ステップS12において、保留カウンタCHに「1」を加算する。また、続くステップS13において、制御装置24は対応する保留ランプ(18aから18dのうちの1つ)を点灯させ、ステップS14へ移行する。一方、前記ステップS11の判定条件が満たされていない場合には、前述したステップS12以降の処理を行うことなくその後の処理を一旦終了する。従って、図柄変動表示は、4回までしか保留されず、それ以上の入賞があっても保留は記憶されない。
ステップS14において、制御装置24は、内部乱数カウンタCIの値を内部乱数エリア41(i)に格納する。また、次のステップS15において、外れリーチ乱数カウンタCOの値を、外れリーチ乱数エリア42(i)に格納する。さらに、ステップS16において、制御装置24は、左・中・右の各外れ図柄乱数バッファ31〜33の値(CDL,CDC,CDR)を、対応する左・中・右の各外れ図柄乱数エリア43(i)〜45(i)に格納し、その後の処理を一旦終了する。
このように、「格納処理ルーチン」においては、乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDRの値が各図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格納される。なお、ステップS14〜ステップS16では、例えばステップS12での更新後の保留カウンタCHの値が「3」であれば、内部乱数エリア41(i=3)、外れリーチ乱数エリア42(i=3)、左外れ図柄乱数エリア43(i=3)、中外れ図柄乱数エリア44(i=3)、右外れ図柄乱数エリア45(i=3)が、今回制御周期での格納場所となる。
次に、図12、図13、図14のフローチャートに示す「特別電動役物制御ルーチン」について説明する。このルーチンは、前述した「乱数振分けルーチン」、「格納処理ルーチン」等の演算結果を用いて、主として特別電動役物等(表示装置13等も含まれる)を制御するためのものであり、パチンコ機1の電源投入後、所定時間毎に実行される。
この「特別電動役物制御ルーチン」が開始されると、制御装置24はまずステップS20において、保留カウンタCHの値が「0」でないか否かを判定する。そして、否定判定された場合、つまり、保留カウンタCHの値が「0」の場合には、その後の処理を一旦終了する。これに対し、前記判定条件が満たされている(CH=1,2,3,4)場合には、ステップS30において、「i」を「0」に設定し、次のステップS40において保留カウンタCHが「i」と同一でないか否かを判定する。
そして、この判定条件が満たされている場合(CH≠i)には、ステップS50において、内部乱数エリア41(i+1)、外れリーチ乱数エリア42(i+1)、外れ図柄乱数エリア43(i+1)〜45(i+1)の各データを、1つ前のエリア41(i)〜45(i)にそれぞれシフトする。次いで、ステップS60において、制御装置24は、「i」に「1」を加算し、ステップS40へ戻る。
一方、ステップS40の判定条件が満たされない場合(CH=i)には、ステップS70へ移行し、保留ランプ18a〜18dのうち前記保留カウンタCHに対応するものを消灯させる。また、次のステップS80において保留カウンタCHから「1」を減算する。
次に、制御装置24は、ステップS90において、図柄の変動開始処理を実行する。詳しくは、図15の「変動開始処理ルーチン」に示すように、ステップS901において、キャラクタの取得を行う。すなわち、表示画面として源さんGCを表示させるのか、カンナちゃんKCを表示させるのかを決定する。ただし、所定の条件(ここでは説明を省略)が満たされない限り、基本的にはそれまでと同じキャラクタが取得される。また、続くステップS902においては、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値であるか否かを判定する。そして、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値の場合には、ステップS903において、大当たり値に対応する大当たり図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS906へ移行する。
一方、ステップS902における判定条件が満たされていないと、ステップS904において、外れリーチ乱数カウンタCOの値が予め定められた外れリーチ値と同じであるか否かを判定する。そして、外れリーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である場合には、ステップS905において、外れリーチ値に対応する図柄(外れリーチ図柄)を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS906へ移行する。
また、ステップS904の判定条件が満たされていない場合には、ステップS907において、ステップS16での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS908へ移行する。
さて、ステップS903又はステップS905から移行して、ステップS906においては、リーチパターンを取得する。この処理により種々のリーチパターンの中から1つのリーチパターン(ノーマルリーチ、スーパーリーチ等)が選択決定される。
そして、ステップS906又はステップS907から移行して、ステップS908においては、前記表示装置13の図柄変動を開始させ、「変動開始処理ルーチン」を終了する。
上記のように、ステップS90(「変動開始処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24は、ステップS110において、左右両図柄列14,16における主図柄17A〜17Lを、前記ステップS903,S905,S907のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差替える。また、左右両図柄列14,16での図柄変動を停止させ、差替え後の主図柄17A〜17Lを左右両図柄列14,16に表示する。
次に、ステップS120において、制御装置24は、リーチ動作処理を行う。例えば、キャラクタが源さんGCである場合の「ノーマルリーチ」が選択決定(取得)されている場合には、源さんノーマルリーチ動作処理を行う。この場合においては、キャラクタである源さんGCがそれまでとは異なる動きをする(例えば源さんGCが主図柄17A〜17Lとは無関係に踊る)等の処理が行われる。また、例えば、スーパーリーチの1つである「握りリーチ」が選択決定(取得)されている場合には、握りリーチ動作処理を行う。この場合においては、源さんGCが主図柄17A〜17Lを握り(作り)、それを回転テーブル上に配列させる動作を行う等の処理が行われる。
上記のように、ステップS120(「リーチ動作処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24は、ステップS130において、中図柄列15での図柄変動を停止させる。
続いて、制御装置24は、ステップS135において、再変動処理を実行する。詳しくは、再変動処理を実行する条件が成立しているか否かを判定し、再変動処理実行条件が成立している場合には、前記リーチ動作処理における各リーチ動作と同じ背景で、全図柄列14〜16の主図柄17A〜17H,17Kを同時に再変動させる。そして、所定条件が成立した後、全図柄列14〜16の主図柄17A〜17H,17Kを停止させる。一方、再変動処理を実行する条件が成立していない場合には、何らの処理をも実行しない。
さて、再変動処理を行った後、制御装置24は、次に、ステップS140において、主図柄17A〜17Lの組合せが大当たりの組合せであるか否かを判定する。なお、この際には、停止図柄の差替えが正しく行われたか否かの確認も行われる。そして、この判定条件が満たされていない場合には、「特別電動役物制御ルーチン」を終了する。また、主図柄17A〜17Lの組合せが大当たりの組合せである場合(実際に再変動が行われた場合も、この場合に該当する)には、ステップS150において、ラウンドカウンタCRを「0」にクリヤする。なお、このとき、制御装置24によって図4(b)に示すような大当たり報知表示がなされる。
次に、制御装置24は、ステップS160(図13参照)において、入賞カウンタCEを「0」にクリヤする。また、続くステップS170においては、ラウンドカウンタCRを「1」ずつインクリメントする。
さらに、ステップS180において、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12を励磁させる。すると、シャッタ11が倒れて略水平状態となり、大入賞口4が開放される。この開放により、遊技球5の大入賞口4ひいては入賞通路への入賞が可能となる。
次に、ステップS190において、制御装置24は、入賞カウンタCEの値が「1」となったか否か、つまり、1個目の遊技球5が大入賞口4に入賞したか否かを判定する。そして、入賞カウンタCEの値が未だ「1」となっていない場合には、肯定判定されるまで当該処理を繰り返す(なお、所定時期が到来しても入賞カウンタCEの値が「1」とならない場合には、エラー表示等を行うようにしてもよい)。また、入賞カウンタCEの値が「1」となった場合には続くステップS200において、当該タイミングにおける大入賞口開放決定カウンタCAの値を大入賞口開放決定カウンタCAとして決定する。
さらに、続くステップS210において、制御装置24は、表示装置13の表示部13aにおいて、演出表示を行う。例えば、図17に示すように、表示部13aに最大ラウンド数に相当する16個の疑似ランプを表示させる。そして、当該ラウンドにおける疑似ランプを赤色にて点滅表示するとともに、既に大入賞口4が開放されたラウンドの疑似ランプを例えば白色にて点灯表示する。また、次回のラウンドにおいて大入賞口4が開放されることを報知する「次のラウンドもOPEN」のプレートと、次回のラウンドにおいて大入賞口4が開放されないこと(今回で大入賞口4の開放が終了してしまうこと)を報知する「これでおしまい(残念)」のプレートを交互に回転表示する。これにより、遊技者は、どちらのプレートにて回転が停止するのかをどきどきわくわくしながら表示部13aを見守ることとなる。
次に、ステップS220(図14参照)において、制御装置24は、入賞カウンタCEの値が予め定められた所定値CEmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、この判定条件が満たされている場合には、ステップS230において、未だ大入賞口4の閉鎖予定時期がまだか否かを判定する。閉鎖予定時期がまだである場合には、処理をステップS220へ戻す。その結果、大入賞口4の開放開始後に所定値CEmax個以上の遊技球5が入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口4が開放され続ける。これに対し、ステップS220又はステップS230のいずれか一方が満たされていないと、ステップS240において、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12を消磁する。すると、シャッタ11が起こされて略垂直状態となり、大入賞口4が閉鎖される。
次に、ステップS250において、制御装置24は、次回のラウンドに関する開放フラグFOPを設定する。より詳しくは、図16のフローチャートに示すように、まずステップS2501において、現在の大入賞口開放決定カウンタCAが予め定められた所定値(例えば100分の99で該当するような値)であるか否かを判断する。そして、大入賞口開放決定カウンタCAが所定値である場合には、ステップS2502において、次回のラウンドにおいても大入賞口4の開放を許容するべく開放フラグFOPを「1」に設定し、その後の処理を一旦終了する。これに対し、大入賞口開放決定カウンタCAが所定値に該当しない場合には、ステップS2503において、当該ラウンドを最後に大入賞口4の開放を終了するべく開放フラグFOPを「0」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
このように、開放フラグFOPが「1」又は「0」に設定された後、制御装置24は、ステップS260において、前述したステップS250にて設定された開放フラグFOPが「1」であるか否かを判定する。そして、開放フラグFOPが「1」でない場合(「0」の場合)には、ステップS270において、表示部13aにおける回転表示を「これでおしまい(残念)」にて停止させる(図17(c)参照)。これにより、次回のラウンドにおいて大入賞口4が開放されないこと(今回で大入賞口4の開放が終了してしまうこと)が遊技者に報知される。そして、制御装置24は、その後の処理を一旦終了する。
一方、開放フラグFOPが「1」の場合には、制御装置24は、ステップS280において、ラウンドカウンタCRの値が予め定められた所定値CRmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、ラウンドカウンタCRの値が所定値CRmaxよりも小さい場合には、ステップS290において、表示部13aにおける演出表示を行う。より詳しくは、表示部13aにおける回転表示を「次のラウンドもOPEN」にて停止させる(図17(b)参照)。これにより、次回のラウンドにおいて大入賞口4が開放されることが遊技者に報知される。そして、制御装置24は次回のラウンドにおける大入賞口4の開放を行うべく処理をステップS160へ戻す。
従って、一旦大当たり遊技状態が発生すると、表示部13aにおける回転表示が「次のラウンドもOPEN」にて停止させられることによる継続条件が、最大で所定値CRmax回数満たされるまでは、大入賞口4が開閉のサイクルを繰り返す(但し、表示部13aにおける回転表示が「これでおしまい(残念)」にて停止させられた場合には次回以降の大入賞口4の開放は行われない)。例えば、所定値CEmaxが「10」に設定され、大入賞口4の開放時間が「約29.5秒」に設定され、所定値CRmaxが「16」に設定されている場合には、大入賞口4の開放後、(1)遊技球5が大入賞口4へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口4が閉鎖される。この大入賞口4の開閉のサイクルが表示部13aにおける回転表示が「次のラウンドもOPEN」にて停止させられることを条件に最大で16回繰り返されることとなる。
そして、ステップS280の判定条件が満たされていない場合には、最大の16ラウンドの開放が終了したものとして、ステップS270において、大当たり遊技状態の終了を報知するべく、表示部13aにて終了表示を行い、当該「特別電動役物制御ルーチン」を一旦終了する。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、大入賞口4は、通常時には閉鎖され、大当たり状態の発生に際し開放されうる。当該大当たり状態に際しては、予め定められた最大ラウンド数CRmaxを上限に所定ラウンド数だけ前記大入賞口4の開放が行われる。特に、本実施の形態では、ある1のラウンドにおいて、次回のラウンドで大入賞口4の開放が行われるか否かが表示部13aにおいて報知される。従って、遊技者は、大当たり状態の発生中、表示部13aに対し、はらはらどきどきしながら注意を払うことになる。
また、結果的に次回のラウンドで大入賞口4が開放されない旨が報知されたとしても、それはあくまでも内部的に判定された結果に基づくものであって、運が悪かったと容易にあきらめることができる。その結果、Vゾーンへ1個も入賞しない場合に特別遊技状態が途中で強制的に終了してしまっていた従来技術に比べ、釈然としないという感覚を希薄なものとすることができ、釈然としないことによる興趣の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、各ラウンド毎に前記表示部13aでの報知が行われる。このため、遊技者は、各ラウンド毎にはらはらどきどきしながら遊技を行いうる。そのため、さらなる興趣の向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、大当たり状態の発生中において、次回のラウンドで大入賞口4の開放が行われるか否かが選択決定される。従って、上記作用がより確実に奏される。
さらに、本実施の形態では、各ラウンド毎に、大入賞口4の開放が行われるか否かを、表示部13aにおいて演出表示することとした。従って、遊技者は大当たり状態の発生のみならず、大当たり中において、回転表示が「次のラウンドもOPEN」で停止することを期待しつつ表示部13aを注視することとなる。従って、従来では大当たり中において、ラウンド数や入賞個数の表示を行うにすぎなかった表示装置13(本実施の形態でもかかる表示を行ってもよい)をフルに活用することができ、ひいてはより一層の興趣の向上を図ることができる。また、従来、Vゾーンに遊技球が入賞することのみに基づいて次回ラウンドでの開放が行われていた従来技術と異なり、表示部13aでのはらはらどきどきした演出を行うことができる。従って、遊技者は、Vゾーンへの入賞ではなく、当該演出表示を十分に堪能することができる。かかる意味で、従来にはない飛躍的な興趣の向上を図ることができる。
尚、本発明は上述した実施の形態の記載内容に限定されるものではなく、従って、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施の形態では、主図柄17A〜17Lを、魚等の絵と、「一」〜「十二」の数字との組合せによって構成することとしたが、遊技者に認識されるものであればいかなる図柄であってもよい。例えば数字のみからなる図柄や、絵や記号のみからなる図柄であってもよい。
(b)上記実施の形態では、各ラウンド毎に次回のラウンドでの大入賞口4の開放が行われるか否かを選択決定することとしていた。これに対し、大当たり状態の発生時あるいはその近時において、何ラウンドの開放が行われるか(第何ラウンドまで開放させるかということも含む)を選択決定することとしてもよい。
(c)また、図柄の種類に応じて開放されるラウンド数を可変としてもよい。例えば「七」「七」「七」、「三」「三」「三」などの特別な図柄で大当たりとなった場合には、確実に最大ラウンド数(16ラウンド)の開放が行われることとしてもよい。
さらに、特定の図柄で大当たりとなった場合には、次回のラウンドにおいて大入賞口4が開放される確率をさらに高めるようにしてもよい(例えば1000分の999等)。
併せて、ラウンド数の増大とともに、次回のラウンドにおいて大入賞口4が開放される確率が低くなるような構成としてもよい(例えば1ラウンド目は100分の99→2ラウンド目は100分の98→3ラウンド目は100分の97…等)。このような構成とすることで、比較的前半のラウンドで大当たり状態が終了してしまうことが起こりにくくなり、より一層遊技者の落胆を軽減することができる。
(d)上記実施の形態では、図17に示すように、表示部13aに、疑似ランプを表示させるとともに、「次のラウンドもOPEN」及び「これでおしまい(残念)」のプレートを交互に回転表示することとした。これに対し、他の方法で、開放されるか否かを表示するようにしてもよい。例えば図18に示すように、表示部13aにルーレットの如き絵を回転表示するとともに、矢印が○の付された箇所と対向した場合に大入賞口4が開放されることとしてもよい。とにかく、いかなる方法を用いて次回のラウンドにおける開放の有無を表示してもよい。
さらには、現在が第何ラウンドであるかを報知する疑似ランプを省略することとしてもよい。かかる構成とすることにより、より一層わくわく感が増すこととなる。
(e)また、他の方法を用いてる開放されるか否かを報知する構成としてもよい。例えば、ランプ、7セグ表示部等の表示装置を用いたり、音声、におい等のを発する報知装置を用いてもよい。
(f)上記実施の形態では、再変動処理を行うこととしたが、かかる処理を省略してもよい。また、再変動処理に際しては、それまでのリーチパターンを維持することとしたが、そのようなリーチパターンを維持せずとも、単に全図柄列14〜16の主図柄17A〜17Lを再変動させるだけの構成としてもよい。また、それまでとは異なったリーチパターンを採用してもよい。
(g)上記実施の形態では、源さんGC及びカンナちゃんKCといった複数種類のキャラクタを用意し、それらを適宜切替表示することとしたが、このような切り替えを行わないこととしてもよい。また、キャラクタを省略しても何ら差し支えない。
(h)表示装置13としては、上述した液晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマトリックス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示菅等を用いてもよい。
(i)乱数に関するカウンタ(内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB、左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR、リーチ種別決定カウンタCV及び大入賞口開放決定カウンタCA等)を適宜変更してもよい。例えば、1つの乱数カウンタを用い、その値に基づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決定してもよい。
(j)本発明は、上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機等にも適用できる。また、本発明は、パチンコ機以外にも、雀球、アレンジボール等の各種遊技機にも適用できる。
(k)さらに、上記実施の形態では特に説明しなかったが、確率変動モードや時間短縮モードをとりうるパチンコ機にも適用することができる。
(l)また、大当たり状態の発生に際しては少なくとも所定ラウンド数の開放が行われるような構成としてもよい。かかる補償を持たせることで、大当たり状態が発生したにもかかわらず、大入賞口4の開放が1回で終了してしまったといった遊技者にとってはさほど有益でない事態を回避することができる。
(m)前記実施の形態では、大入賞口4への遊技球5の1個目の入賞タイミングでもって、大入賞口開放決定カウンタCAを決定することとしていたが、他の契機に基づいて(例えば別の入賞口に入賞したタイミングでもって、或いは大入賞口4が閉じられたタイミングでもって)大入賞口開放決定カウンタCAを決定してもよい。
(n)前記実施の形態では、最大ラウンド数として所定値CRmax(例えば16回)が設定されていて、16ラウンドよりも少ない回数での開放が行われることになっていた。
これに対し、16ラウンドよりも多い回数或いは少ない回数を設定しておいてもよい(例えば抽選許容回数を最大20ラウンドとする等)。
また、上記のような設定は、稀に出現するものであってもよい。かかる構成とすることで、遊技内容に深みが増す。
(o)前記実施の形態では、所定時間(所定個数の入賞)の開放が行われるか行われないかの2通りの決定しか行われなかったが、小・中当たり等の概念を導入して、多種のパターンの決定を行うこととしてもよい。
(p)前記実施の形態では、全てのラウンドにおいて(最終ラウンドは実質的に除かれる)開放の有無が判定されることとなっていたが、特定のラウンドのみ(例えば奇数ラウンドのみ、或いは第5、第10、第15ラウンドのみ、或いは第7ラウンドのみ)次回ラウンドでの開放の有無を判定することとしてもよい。
また、次回以降の複数ラウンドについての開放の有無を判定することとしてもよい。
さらに、判定する対象となるラウンド数や判定ラウンド数(判定する時期)を適宜可変としてもよい。
(q)前記実施の形態における次回ラウンドでの開放確率は、あくまでの例示であって、かかる数値に何ら限定されるものではない。
特許請求の範囲の請求項に記載されないものであって、上記実施の形態から把握できる技術的思想について以下にその効果とともに記載する。
(1)請求項1〜3に記載の遊技機において、
前記可変入賞装置が次回のラウンドで前記第2の状態をとるか否かは各ラウンド毎に決定されるものであることを特徴とする遊技機。
(2)請求項1〜3に記載の遊技機において、
前記可変入賞装置が次回のラウンドで前記第2の状態をとるか否かは、所定の入賞口(例えば大入賞口)への遊技媒体の入賞タイミングに基づいて決定されるものであることを特徴とする遊技機。
(3)請求項1〜3に記載の遊技機において、前記所定ラウンド数は、特別遊技状態の発生時又はその近時に選択決定されるものであることを特徴とする遊技機。
(4)請求項1〜3及び上記付記(1)〜(3)に記載の遊技機において、
前記報知装置は、次回のラウンドで前記可変入賞装置が前記第2の状態をとるか否かを演出表示する演出表示手段を含んでいることを特徴とする遊技機。
(5)請求項1〜3及び上記付記(1)〜(4)に記載の遊技機において、
前記特定の条件は、遊技機に設けられ、所定の遊技条件の成立に基づき可変表示を行う可変表示装置における可変表示の結果が所定の停止表示態様となることであることを特徴とする遊技機。
(6)上記付記(5)に記載の遊技機において、
前記可変表示装置は、上記付記(4)に記載の演出表示手段と共用されるものであることを特徴とする遊技機。
(7)請求項1〜3及び上記付記(1)〜(6)に記載の遊技機において、
前記所定ラウンド数は、所定の補償ラウンド数以上であることを特徴とする遊技機。
(8)請求項1〜3及び上記付記(1)〜(7)に記載の遊技機において、
前記可変入賞装置が各ラウンド毎に前記第2の状態をとったか否かの履歴を表示する履歴表示手段を設けたことを特徴とする遊技機。
(9)請求項1〜3及び上記付記(1)〜(8)に記載の遊技機において、
前記報知装置は、次回以降の複数のラウンドで前記可変入賞装置が前記第2の状態をとるか否かを報知するものであることを特徴とする遊技機。
(10)請求項1〜3及び上記付記(1)〜(9)に記載の遊技機において、 前記報知装置は、ある1のラウンドにおいて、次回ラウンド又は次回以降の複数のラウンドで前記可変入賞装置が前記第2の状態をとる旨又はとらない旨のいずれか一方を報知するものであることを特徴とする遊技機。