JPH09132047A - 自動変速機用シフトレバー装置 - Google Patents

自動変速機用シフトレバー装置

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JPH09132047A
JPH09132047A JP29081795A JP29081795A JPH09132047A JP H09132047 A JPH09132047 A JP H09132047A JP 29081795 A JP29081795 A JP 29081795A JP 29081795 A JP29081795 A JP 29081795A JP H09132047 A JPH09132047 A JP H09132047A
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    • B60R25/02142Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch comprising externally controlled safety devices for preventing locking during vehicle running condition
    • B60R25/02144Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch comprising externally controlled safety devices for preventing locking during vehicle running condition interlocked with gear box or gear lever

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフトレバーがPレンジにあり、かつキーシ
リンダがLOCK位置にある場合に、キーシリンダにイ
グニッションキーを差し込んだ状態ではシフトレバーの
Pレンジ以外へのシフト操作を阻止し、キーシリンダか
らイグニッションキーを引き抜いた状態ではシフトレバ
ーのPレンジ以外へのシフト操作を可能にする。 【解決手段】 キーインタロック機構部60に、シフト
レバー31がPレンジにある状態ではケーブル50を介
してディテントピン34の動きと連動するケーブルエン
ド51を配置する。キーインタロック機構部60に、イ
グニッションキー55がキーシリンダ62に差し込まれ
るとケーブルエンド51と係合する係合手段70を設け
る。イグニッションキー55がキーシリンダ62に差し
込まれた状態では係合手段70との係合によりケーブル
エンド51の移動を阻止し、イグニッションキー55が
キーシリンダ62から引き抜かれた状態では係合手段7
0とケーブルエンド51との係合を解除し、ケーブルエ
ンド51の移動を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車の自動変速
機用シフトレバー装置におけるシフトロック機構とキー
インタロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機用シフトレバー装置には、シ
フトロック機構とキーインタロック機構とが設けられて
いる。シフトロック機構は、自動車の発進時におけるシ
フトレバーの誤操作を防止するものであり、ブレーキペ
ダルを踏込んでシフトロック解除用のソレノイドを動作
させないとシフトレバーをPレンジから他のレンジへシ
フトさせることができない。キーインタロック機構は、
一定条件の下でキーシリンダからのイグニッションキー
の抜けを防止するものであり、条件が整ったときのみイ
グニッションキーをACC位置からLOCK位置に移動
させることができ、LOCK位置でのイグニッションキ
ーの引き抜きが可能となる。シフトロック機構は、ソレ
ノイド等の電気アクチュエータを用いた電気式のものが
用いられているが、キーインタロック機構には、電気ア
クチュエータを用いた電気式のものと、ワイヤケーブル
を用いた機械式のものとが存在する。
【0003】図19は、従来の自動変速機用シフトレバ
ー装置におけるシフトロック機構およびキーインタロッ
ク機構の一例を示している。図19に示すように、シフ
トレバー1がPレンジにあり、ブレーキペダル(図示
略)が踏込まれた状態では、ソレノイド(図示略)が励
磁され、シフトロックプレート2の下方に位置するスト
ッパ(図示略)が移動する。これにより、シフトロック
プレート2とストッパとの当接が回避され、シフトボタ
ン3の押圧によってシフトロックプレート2と係合して
いるディテントピン4を所定量押し下げることができ
る。したがって、ディテントピン4とディテントプレー
ト5との係合が解除され、シフトレバー1をPレンジか
ら他のレンジにシフトさせることができる。
【0004】キーインタロック機構は、シフトロックプ
レート2と連動するケーブル6により、キーシリンダ7
側に配置されるロックピン8をスライドさせ、キーシリ
ンダ7と連動しているカム9の動きを規制するようにな
っている。シフトロックプレート2がディテントピン4
との係合により引き上げられている状態では、シフトロ
ックプレート2と接触するケーブルレバー10が回動
し、ケーブルレバー10の回動によるケーブル6の押し
出しによってロックピン8がキーシリンダ7側に押され
る。これにより、ロックピン8がキーシリンダ7内のカ
ム9の回転規制位置から移動し、イグニッションキー1
2をACC位置からLOCK位置に回転させることがで
き、キーシリンダ7からイグニッションキー12を抜く
ことができる。シフトレバー1がPレンジ以外のレンジ
にある場合は、ケーブルレバー10がケーブル6を引い
てロックピン8をカム9の回転を規制する位置に移動さ
せるため、イグニッションキー12はACC位置で止ま
りLOCK位置まで回転させることができない。
【0005】自動変速機用シフトレバー装置では、バッ
テリーの電圧降下等によりブレーキペダルを踏込んでも
ソレノイドが動作しない場合を配慮し、シフトロック解
除ボタン11を設けている。シフトロック解除ボタン1
1は、押圧によりストッパ(図示略)を強制的に移動さ
せるものであり、ストッパの移動によってシフトロック
プレート2がストッパに当接するのを回避することがで
きる。したがって、シフトロックプレート2に係合して
いるディテントピン4をシフトボタン3の押圧によって
押し下げることができ、ディテントピン4とディテント
プレート5との係合解除により、シフトレバー1をPレ
ンジから他のレンジへシフトさせることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自動変
速機用シフトレバー装置には、次の問題が存在した。 シフトロック機構をソレノイド等の電気アクチュエ
ータを用いた構成とし、キーインタロック機構をケーブ
ルを用いた機械的な構成とする場合は、シフトレバーを
Pレンジにシフトさせ、イグニッションキーをキーシリ
ンダから引き抜いた状態で、シフトロック解除ボタンを
押圧しても、シフトレバーをPレンジ以外のレンジへシ
フトさせることができない。これは、キーシリンダがL
OCK位置にあるときは、キーシリンダ内のカムにロッ
クピンが当たるのでケーブルを引くことができず、ディ
テントピンが係合しているシフトロックプレートを下降
させることができないからである。したがって、自動車
の故障時や搬送時にはシフトレバーをNレンジ(ニュー
トラルレンジ)にシフトさせることができず、自動車の
移動や牽引が不可能となる。 シフトロック機構をソレノイド等の電気アクチュエ
ータを用いた構成とし、キーインタロック機構もソレノ
イド等を用いた電気的な構成とした場合は、シフトレバ
ーがPレンジにあり、キーシリンダがLOCK位置にあ
る状態で、シフトロック解除ボタンの操作によりシフト
レバーをPレンジ以外のレンジにシフトさせた後でも、
キーシリンダからイグニッションキーを抜き取ることが
可能となる。つまり、イグニッションキーがLOCK位
置にある場合は、エンジンの電気系統はOFFであり、
キーインタロック用のソレノイドに通電できないので、
シフトレバーがPレンジ以外のレンジにシフトされてい
てもキーシリンダからイグニッションキーを抜くのを防
止することができない。シフトレバーがPレンジ以外の
レンジにある状態でキーシリンダからイグニッションキ
ーが抜けるということは、駐車時にシフトレバーがPレ
ンジ以外のレンジにシフトされている可能性があり、坂
道等での駐車の場合は自動車が動き出しやすくなる。
【0007】本発明の目的は、シフトレバーがPレンジ
にあり、かつキーシリンダがLOCK位置にある場合
に、キーシリンダにイグニッションキーを差し込んだ状
態ではシフトレバーのPレンジ以外へのシフト操作を阻
止し、キーシリンダからのイグニッションキーを引き抜
いた状態ではシフトレバーのPレンジ以外のレンジへの
シフト操作を可能とする自動変速機用シフトレバー装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係る自動変速機用シフトレバー装置は、次の通りで
ある。シフトボタンと連動するディテントピンを有し、
各レンジに位置決め可能なシフトレバーと、前記シフト
レバーがPレンジにある状態で前記ディテントピンの動
きを規制するストッパを有し、該ストッパが電気アクチ
ュエータにより駆動されるシフトロック機構部と、前記
ストッパを移動させ、該ストッパによるディテントピン
の規制を解除するシフトロック解除ボタンと、前記シフ
トレバーがPレンジにある状態ではケーブルを介して前
記ディテントピンの動きと連動するケーブルエンドと、
前記ケーブルエンドが移動可能に配置され、キーシリン
ダへ差し込まれるイグニッションキーとの接触により移
動する係合手段を有し、イグニッションキーがキーシリ
ンダへ差し込まれた状態では係合手段との係合によりケ
ーブルエンドの移動を阻止し、イグニッションキーがキ
ーシリンダから引き抜かれた状態では係合手段とケーブ
ルエンドとの係合解除によりケーブルエンドの移動を許
容するキーインタロック機構部と、を備えたことを特徴
とする自動変速機用シフトレバー装置。
【0009】本発明に係る自動変速機用シフトレバー装
置では、シフトレバーがPレンジにあり、LOCK位置
にあるキーシリンダにイグニッションキーが差し込まれ
た状態では、キーインタロック機構部の係合手段が移動
し、ケーブルエンドは係合手段との係合により移動が阻
止される。そのため、ケーブルエンドとケーブルを介し
て連動するディテントピンの動きも阻止される。したが
って、シフトロック解除ボタンを押圧してストッパを逃
がしても、ディテントピンを移動させることは不可能と
なり、シフトレバーをPレンジ以外のレンジにシフトさ
せることはできない。シフトレバーがPレンジにあり、
LOCK位置にあるキーシリンダからイグニッションキ
ーが引き抜かれている状態では、係合手段はイグニッシ
ョンキーと接触しないので、係合手段は移動せず、ケー
ブルエンドと係合手段は非係合状態となる。したがっ
て、シフトロック解除ボタンを押圧してストッパを移動
させた状態では、操作ボタンの押圧によりケーブルエン
ドと連動するディテントピンを移動させることができ、
シフトレバーをPレンジ以外のレンジにシフトさせるこ
とが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1ないし図18は、本発明の一
実施例を示している。シフトレバー31は、ベースプレ
ート30側に設けられたシャフト(図示略)を中心に車
両前後方向に揺動可能となっている。シフトレバー31
の頂部近傍には、シフトボタン33が設けられている。
シフトレバー31の下部には、図15に示すように、シ
フトボタン33と連動するディテントピン34が移動可
能に設けられている。ディテントピン34は、ベースプ
レート30側に設けられシフトレバー31のシフト位置
を決めるディテントプレート35と係合可能となってい
る。ディテントピン34は、図示しないスプリングによ
って矢印X1 方向に付勢されている。ベースプレート3
0側には、シフトレバー31がPレンジにある状態では
ディテントピン34と係合しディテントピン34の動き
と連動する揺動アーム36が上下方向に揺動可能に支持
されている。揺動アーム36は、支点部36aを中心と
して揺動可能となっており、ディテントピン34は揺動
アーム36に形成された凹溝36cと係合可能となって
いる。揺動アーム36は、図示しないスプリングによっ
て矢印X2 方向に付勢されている。
【0011】ディテントピン34の下方には、シフトロ
ック機構40が設けられている。シフトロック機構部4
0は、ストッパ41とソレノイド45とから構成されて
いる。ストッパ41は、支点部41aを中心として車両
前後方向に揺動可能となっている。ストッパ41の頂面
41bは、ディテントピン34が当接可能な平坦面に形
成されている。ストッパ41の下端部は、電気アクチュ
エータとしてのソレノイド45に連結されている。ソレ
ノイド45は、ソレノイド本体45a、プランジャ45
b、スプリング45cを有している。ストッパ41の下
端部は、プランジャ45bと連結されており、ソレノイ
ド本体45aに電圧が印加された状態では、プランジャ
45bがソレノイド本体45a側に吸引され、ストッパ
41の頂面41bはディテントピン34から離れる方向
に移動する。ソレノイド本体45aが非通電状態にある
ときは、スプリング45cによってプランジャ45bが
ソレノイド本体45aから離れる方向に移動し、ストッ
パ41の頂面41bはディテントピン34の直下に位置
するようになっている。
【0012】ストッパ41の支点部41aには、外方に
延びるアーム46が設けられている。アーム46の先端
部46aは、平坦面に形成されている。アーム46の先
端部46aの直上には、シフトロック解除ボタン47が
設けられている。シフトロック解除ボタン47は、ベー
スプレート30の上部を覆うアッパカバー(図示略)に
摺動自在に保持されている。シフトロック解除ボタン4
7によりアーム46を押圧した際には、アーム46が支
点部41aを中心として揺動し、ストッパ41によるデ
ィテントピン34の規制が解除されるようになってい
る。
【0013】揺動アーム36は、下方に延びる連結アー
ム36dを有している。連結アーム36dは、支点部3
6aを中心として車両前後方向に揺動可能となってい
る。連結アーム36dには、機械的動力を伝達するケー
ブル(ワイヤケーブル)50の一端が連結されている。
ケーブル50の他端には、ケーブルエンド51が連結さ
れている。ケーブルエンド51の動きは、ケーブル50
を介して揺動アーム36と係合しているディテントピン
34の動きと連動している。ケーブルエンド51は、揺
動アーム36の揺動により、ストロークSだけ軸方向に
移動可能になっている。
【0014】図1に示すように、ケーブルエンド51は
キーインタロック機構部60に収納されている。キーイ
ンタロック機構部60は、ロックボデー61、キーシリ
ンダ(ロータ)62、ロータケース63、ロックピン6
4、カムシャフト65、係合手段70等を有している。
ロックボデー61は、車体のステアリングコラム側に固
定されている。ロックボデー61の内側には、ロータケ
ース63が取付けられている。ロータケース63の内側
には、キーシリンダ62が配置されている。キーシリン
ダ62は、ロータケース63に回動可能に支持されてい
る。キーシリンダ62は、イグニッションキー55が差
し込み可能となっており、イグニッションキー55を回
転させることにより、キーシリンダ62を所定のポジシ
ョンまで回動させることができる。
【0015】キーシリンダ62は、図3に示すように、
イグニッションキー55によりLOCK位置、ACC位
置、ON位置、START位置に位置決め可能となって
いる。LOCK位置はイグニッションキー55を差し込
む位置であり、かつイグニッションキー55を抜き取る
位置である。イグニッションキー55をLOCK位置か
らACC位置まで回転させると、車室内のラジオ等の機
器をオンとすることができる。イグニッションキー55
をON位置を通過してSTART位置まで回転させる
と、モータによりエンジンを起動させることができる。
この状態でイグニッションキー55を離すと、イグニッ
ションキー55はON位置まで自動的に戻る。
【0016】キーシリンダ62には、カムシャフト65
が連結されている。カムシャフト65は、キーシリンダ
62と一体で回動するようになっている。カムシャフト
65には、半径方向外方に突出する第1の係合突起65
aと第2の係合突起65bとが形成されている。ロック
ボデー61には、ロックピン64が摺動可能に保持され
ている。ロックボデー61のロックピン64が摺動する
部分は、カバー69によって覆われている。ロックピン
64は、ロックボデー61の中心線Yに向って延びる第
1のピン64aと、中心線Yに対して半径方向外方に延
びる第2のピン64bとを有している。第1のピン64
aは、カムシャフト65の第1の係合突起65aと軸心
(中心線Y)まわりに係合可能となっている。第2のピ
ン64bは、ケーブルエンド51と常時軸方向(中心線
Yに沿う方向)に係合している。
【0017】ロックボデー61内には、係合手段70が
設けられている。係合手段70は、スライドピース7
1、ロッキングレバー72、ロッキングリンク73から
構成されている。スライドピース71は、キーシリンダ
62に摺動自在に支持されている。スライドピース71
は、図示しないスプリング等により、中心線Yに向けて
付勢されている。スライドピース71は、キーシリンダ
62にイグニッションキー55が差し込まれていない状
態では、端部がキーシリンダ62の内面62aから突出
している。スライドピース71は、キーシリンダ62に
イグニッションキー55が差し込まれている状態では、
イグニッションキー55との接触により外方に押し出さ
れるようになっている。スライドピース71の一端部
は、スライドピース71を外方に押し出すための傾斜面
71aに形成されている。
【0018】ロッキングレバー72は、一端部が軸75
を介してロックボデー61側に揺動可能に支持されてい
る。ロッキングレバー72は、中心線Yに対して直交す
る方向に揺動可能となっている。ロッキングレバー72
は、図示しないスプリング等により矢印X3 方向に付勢
されている。ロッキングレバー72の自由端側には、ロ
ッキングリンク73と接触可能な押圧面72aが形成さ
れている。ロッキングリンク73には、中心線Yに向っ
て延びる第1の係合部73aと、中心線Yに対して半径
方向外方に延びる第2の係合部73bとが形成されてい
る。第1の係合部73aは、カムシャフト65の第2の
係合突起65bと軸心(中心線Y)まわりに係合可能と
なっている。また、ロッキンクリング73の第1の係合
部73aは、ロッキングレバー72の押圧面72aと係
合可能となっている。第2の係合部73bは、ケーブル
エンド51の係合突起51aと係合可能となっている。
ロッキングリンク73は、図示しないスプリング等によ
り、矢印X4 方向に常に付勢されている。
【0019】スライドピース71の他端部は、傾斜面か
らなる押圧面71bに形成されている。キーシリンダ6
2にイグニッションキー55を差し込んだ状態では、ロ
ッキングレバー72は、スライドピース71の押圧面7
1bによって押圧され、図7および図13に示す矢印K
1 方向に揺動するようになっている。キーシリンダ62
からイグニッションキー55を引き抜いた状態では、ス
ライドピース71によるロッキングレバー72の押圧は
行われず、ロッキングレバー72は図示しないスプリン
グの付勢力によってロッキングリンク73の第1の係合
部73aを押圧するようになっている。カムシャフト6
5は、キーシリンダ62に差し込まれたイグニッション
キー55を回転させることにより軸心まわりに回転し、
第1の係合突起65aおよび第2の係合突起65bの位
置が変化するようになっている。
【0020】つぎに、自動変速機用シフトレバー装置に
おける作用について説明する。図15は、シフトレバー
31がPレンジに位置している状態を示している。ここ
で、シフトボタン33を押圧してディテントピン34を
押し下げようとしても、図16に示すように、ディテン
トピン34がストッパ41の頂面41bに当接するの
で、ディテントピン34を所定以上に押し下げることが
できない。したがって、ディテントピン34はディテン
トプレート35と係合したままであり、シフトレバー3
1のPレンジから他のレンジへのシフト操作は不可能と
なる。
【0021】シフトレバー31がPレンジにあり、ブレ
ーキペダル(図示略)が踏込まれた状態では、ソレノイ
ド45が励磁され、図17に示すように、プランジャ4
5bがソレノイド本体45a側に吸引されるので、スト
ッパ41は支点部41aを中心として揺動する。これに
より、ディテントピン34とストッパ41との当接が回
避され、シフトボタン33の押圧によってディテントピ
ン34を所定量押し下げることができる。したがって、
ディテントピン34とディテントプレート35との係合
が解除され、シフトレバー31をPレンジから他のレン
ジにシフトさせることができる。
【0022】図6は、シフトレバー31がPレンジにあ
り、かつキーシリンダ62に差し込まれたイグニッショ
ンキー55がLOCK位置にある状態を示している。こ
の場合は、スライドピース71はイグニッションキー5
5との接触により外方に押し出され、ロッキングレバー
72はスライドピース71の押圧面71bによって押圧
される。スライドピース71の頂部は傾斜面に形成され
ているので、ロッキングレバー72はスライドピース7
1による押圧により、矢印K1 方向に揺動し、図7に示
す位置に静止する。
【0023】図6の状態では、ロッキングリンク73の
第1の係合部73aはカムシャフト65の第2の係合突
起65bと軸心まわりに係合するので、図示しないスプ
リングによって付勢されているロッキングリンク65は
図8に示す位置(イ)に静止する。この状態では、ロッ
キングリンク73の第2の係合部73bとケーブルエン
ド51の係合突起51aとが軸方向に係合するので、ケ
ーブルエンド51の矢印K2 方向の動きが阻止される。
そのため、ケーブルエンド51とケーブル50を介して
連結されている揺動アーム36の下方への動きも阻止さ
れる。したがって、シフトロック解除ボタン47を押圧
してストッパ41を逃がしても、揺動アーム36と係合
しているディテントピン34をシフトボタン33の押圧
によって所定量押し下げることはできず、シフトレバー
31をPレンジ以外のレンジにシフトさせることは不可
能となる。
【0024】図9は、シフトレバー31がPレンジにあ
り、かつキーシリンダ62にイグニッションキー55が
差し込まれていない状態を示している。この場合は、ス
ライドピース71はイグニッションキー55と接触しな
いので、スライドピース71は外方に押し出されること
はない。この状態では、ロッキングリンク73の第1の
係合部73aは、図示しないスプリングによって矢印X
3 方向に付勢されているロッキングレバー72の押圧面
72aにより押圧されるので、図11に示す位置(ロ)
まで傾くことになる。この場合は、ロッキングリンク7
3の第2の係合部73bとケーブルエンド51の係合突
起51aは軸方向に係合しなくなるので、ケーブルエン
ド51の矢印K2 方向の動きは許容され、ケーブルエン
ド51とケーブル50を介して連結されている揺動アー
ム36の下方への動きも許容される。したがって、シフ
トロック解除ボタン47を押圧してストッパ41をディ
テントピン34の直下から逃がした状態では、シフトボ
タン33の押圧によってディテントピン34をディテン
トプレート35の係合面よりも押し下げることができ、
シフトレバー31をPレンジ以外のレンジにシフトさせ
ることができる。
【0025】図12は、シフトレバーがPレンジにあ
り、かつキーシリンダ62に差し込まれたイグニッショ
ンキー55がACC位置またはON位置にある状態を示
している。この場合は、スライドピース71はイグニッ
ションキー55との接触により外方に押し出され、ロッ
キングレバー72はスライドピース71の頂部によって
押圧されるので、ロッキングレバー72は矢印K1 方向
に揺動し、図13に示す位置に静止する。イグニッショ
ンキー55がACC位置およびON位置にある場合は、
キーシリンダ62と連結されるカムシャフト65も軸心
まわりに所定の角度だけ回転しているので、カムシャフ
ト65の第2の係合突起65bはロッキングリンク73
から離れる方向に移動する。
【0026】図14に示すように、カムシャフト65の
第2の係合突起65bがロッキングリンク73から離れ
る方向に移動した際には、ロッキングリンク73が図示
しないスプリング等によって矢印K3 方向に揺動し、ロ
ッキングリンク73はロッキングレバー72の押圧面7
2aとの接触により位置(ハ)にて停止する。この状態
では、第2の係合部73bとケーブルエンド51の係合
突起51aとの軸方向の係合が解除される。ここで、ケ
ーブルエンド51の矢印K2 方向の動きは許容されるの
で、ケーブルエンド51とケーブル50を介して連結さ
れている揺動アーム36の下方への動きも許容される。
したがって、シフトロック解除ボタン47を押圧してス
トッパ41をディテントピン34の直下から逃がした状
態では、シフトボタン33の押圧によってディテントピ
ン34をディテントプレート35の係合面よりも押し下
げることができ、シフトレバー31をPレンジ以外のレ
ンジにシフトさせることができる。
【0027】図4は、ロックピン64とカムシャフト6
5の位置関係を示している。ロックピン64は、ケーブ
ルエンド51の移動に伴って軸方向(中心線Yに沿う方
向)に移動可能であり、シフトレバー31がPレンジに
ある場合にのみロックピン64は位置S1 に静止してい
る。この状態では、ロックピン64の第1のピン64a
はカムシャフト65の第1の係合突起65aに対して位
置ずれしているので、第1のピン64aと第1の係合突
起65aとの係合は回避され、キーシリンダ62に差し
込まれているイグニッションキー55をACC位置から
LOCK位置に戻すことができ、キーシリンダ62から
イグニッションキー55を引き抜くことが可能となる。
【0028】シフトレバー31をPレンジ以外のレンジ
にシフトさせる場合は、ディテントピン34の押し下げ
に伴って揺動アーム36が下方に揺動するので、揺動ア
ーム36の動きと連動するケーブルエンド51が位置S
2 まで移動する。そのため、ケーブルエンド51に保持
されているロックピン64もケーブルエンド51に伴っ
て移動する。この状態では、ロックピン61の第1のピ
ン64aがカムシャフト65の第1の係合突起65aと
係合可能となるので、キーシリンダ62に差し込まれて
いるイグニッションキー55をACC位置からLOCK
位置に戻すことができず、キーシリンダ62からのイグ
ニッションキー55の抜けを防止することができる。
【0029】上記実施例では、スライドピース71の移
動によってロッキングレバー72を揺動させ、ロッキン
グレバー72の揺動によるロッキングリンク73の移動
によりケーブルエンド51の移動を阻止する構成とした
が、スライドピース71を直接ケーブルエンド51に係
合させる構成や、イグニッションキー55をACC位置
またはON位置へ回すことによりラスイドピース71が
ケーブルエンド51から外れる構成としてもよい。例え
ば、キーシリンダ62にスライドピース71を設け、キ
ーシリンダ62の回転とともにスライドピース71を回
転させてケーブグエンド51の移動軌跡から外れるよう
にすること等、種々の構成が可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る自動変速機用シフトレバー
装置によれば、つぎの効果が得られる。 (1)シフトレバーがPレンジにあり、かつキーシリン
ダがLOCK位置にある場合に、キーシリンダにイグニ
ッションキーを差し込んだ状態では、シフトレバーのP
レンジ以外のレンジへのシフト操作を防止することがで
きる。したがって、シフトレバーがPレンジ以外のレン
ジにシフトした状態での駐車は不可能になり、坂道での
駐車時に車両が動き出すのを防止することができる。 (2)シフトレバーがPレンジにあり、かつキーシリン
ダがLOCK位置にある場合に、キーシリンダからイグ
ニッションキーを抜いた状態では、シフトロック解除ボ
タンの操作によってシフトレバーをPレンジ以外のレン
ジにシフトさせることができる。したがって、キーシリ
ンダからイグニッションキーが引き抜かれた自動車を手
押しにより移動させることが可能となり、自動車の故障
時や消防車の進路確保などの緊急事態に対処することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動変速機用シフトレ
バー装置におけるキーインタロック機構の断面図であ
る。
【図2】図1のA部におけるロッキングリンクの動きを
示す斜視図である。
【図3】図1のキーシリンダをB方向からみた正面図で
ある。
【図4】図1のC−C線に沿う断面図である。
【図5】図1のD−D線に沿う断面図である。
【図6】図1のキーシリンダにイグニッションキーを差
し込んだ状態を示す断面図である。
【図7】図6のロッキングレバーとロッキングリンクと
の位置関係を示す平面図である。
【図8】図7のロッキングレバーとロッキングリンクと
をE方向からみた側面図である。
【図9】図1のキーシリンダからイグニッションキーを
引き抜いた状態を示す断面図である。
【図10】図9のロッキングレバーとロッキングリンク
との位置関係を示す平面図である。
【図11】図10のロッキングレバーとロッキングリン
クとをF方向からみた側面図である。
【図12】図1のキーシリンダに差し込まれたイグニッ
ションキーをACC位置またはON位置に移動させた状
態を示す断面図である。
【図13】図12のロッキングレバーとロッキングリン
クとの位置関係を示す平面図である。
【図14】図13のロッキングレバーとロッキングリン
クとをG方向からみた側面図である。
【図15】図1の自動変速機用シフトレバー装置におけ
るシフトボタンを押圧していない状態のシフトロック機
構の透視断面図である。
【図16】図15のディテントピンをシフトボタンによ
って押し下げたカムロック状態を示す透視断面図であ
る。
【図17】図15のソレノイドを励磁させストッパをデ
ィテントピンの直下から逃がした状態を示す透視断面図
である。
【図18】図15のストッパをシフトロック解除ボタン
の操作により移動させた状態を示す透視断面図である。
【図19】従来の自動変速機用シフトレバー装置の一例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
31 シフトレバー 33 シフトボタン 34 ディテントピン 40 シフトロック機構部 41 ストッパ 51 ケーブルエンド 55 イグニッションキー 60 キーインタロック機構部 62 キーシリンダ 70 係合手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトボタンと連動するディテントピン
    を有し、各レンジに位置決め可能なシフトレバーと、 前記シフトレバーがPレンジにある状態で前記ディテン
    トピンの動きを規制するストッパを有し、該ストッパが
    電気アクチュエータにより駆動されるシフトロック機構
    部と、 前記ストッパを移動させ、該ストッパによるディテント
    ピンの規制を解除するシフトロック解除ボタンと、 前記シフトレバーがPレンジにある状態ではケーブルを
    介して前記ディテントピンの動きと連動するケーブルエ
    ンドと、 前記ケーブルエンドが移動可能に配置され、キーシリン
    ダへ差し込まれるイグニッションキーとの接触により移
    動する係合手段を有し、イグニッションキーがキーシリ
    ンダへ差し込まれた状態では係合手段との係合によりケ
    ーブルエンドの移動を阻止し、イグニッションキーがキ
    ーシリンダから引き抜かれた状態では係合手段とケーブ
    ルエンドとの係合解除によりケーブルエンドの移動を許
    容するキーインタロック機構部と、を備えたことを特徴
    とする自動変速機用シフトレバー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416222B1 (ko) * 2000-12-06 2004-01-31 주식회사 신창전기 키 인터록 케이블 시스템
KR100461391B1 (ko) * 2002-07-04 2004-12-13 현대자동차주식회사 키이 인터록 장치
KR100986383B1 (ko) * 2004-12-15 2010-10-08 현대자동차주식회사 이그니션락 구조

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