JP3643737B2 - シフトレバー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マニュアルトランスミッション用のシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シフトレバーがN位置にある状態でイグニッションをOFFにした後、運転者がシフトレバーをN位置から他の位置(たとえばR位置)に移動させると、シフト位置をイグニッションOFF前に電気的に検出しているトランスミッションはN位置を検出したままであるが、機械的に動くシフトレバーはR位置等に移動してしまう。そのため、トランスミッションが検出している位置とシフトレバーのシフト位置が異なってしまう。この問題を解決するために、シフトレバーがN位置またはR位置にある状態でイグニッションをOFFにした後、シフトレバーを移動不能とする次の従来技術▲1▼、▲2▼が知られている。
▲1▼ 図6〜図8に示すように、シフトレバー1下端に連結されたストッパ2の穴2aと端面2bのいずれかに、キーを回すことにより上下に動くピン4が当り、N位置、R位置でシフトレバー1の機械的移動は防止(ロック)される。
▲2▼ 図9に示すように、シフトレバー1と一体的に動くプレート5に設けられたNロック穴5aとRロック穴5bに、ソレノイド6のプランジャ6aが挿入されることにより、N位置、R位置でシフトレバー1の機械的移動が防止(ロック)される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記▲1▼、▲2▼の従来のシフトレバー装置にはつぎの問題がある。
上記▲1▼では、キーロックシリンダの回転に連動して上下動するピン4とシフトレバー1と連動して動くストッパ2とが係合しなければならないため、シフトレバー1周辺にイグニッションキー3を設ける必要があり、設置場所が制限される。したがって、通常のステアリングコラム付近にイグニッションキー3を設けることができない。また、シフトレバー1はN位置またはR位置のみでロックされるため、シフトレバー1が前進モードにあるときにイグニッションをOFFとした場合、シフトレバー1をロックすることができない。
上記▲2▼では、ソレノイド6のプランジャ6aは、シフトレバー1と一体的に移動可能とされたプレート5の穴5a、5bに挿入されるため、プランジャ6aは強度が必要となる。そのため、大型で重量大のプランジャが必要となり、ソレノイド自体も大型で重量大となる。また、シフトレバー1はN位置またはR位置のみでロックされるため、シフトレバー1が前進モードにあるときにイグニッションをOFFとした場合、シフトレバー1をロックすることができない。
本発明の目的は、前進モード、N位置、R位置のどのシフト位置でも、イグニッションがOFFの状態でシフトレバーをその位置にロックすることができるシフトレバー装置を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、上記の目的に加えて、通常のステアリングコラム付近にイグニッションキーを設けることができるシフトレバー装置を提供することにある。
本発明のさらにもう一つの目的は、上記の目的に加えて、小型で軽量なソレノイドが使用可能なシフトレバー装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
R位置と、R位置からシフト方向およびセレクト方向に離れた位置にあるN位置と、R位置およびN位置とシフト方向およびセレクト方向に離れた位置にある前進モード保持位置を有する前進モードと、を有するシフトレバー装置であって、
車両に固定されるプレートと、
前記プレートに対してシフト方向およびセレクト方向に回動可能とされたシフトレバーと、
前記シフトレバーと同じ回動軸芯を有し、該シフトレバーがセレクト方向で前進モードにあるとき該シフトレバーと係合せず、該シフトレバーがセレクト方向でR位置およびN位置にあるとき該シフトレバーと係合し該シフトレバーのシフト方向の動きと連動する節度レバーと、
前記節度レバーと一体的に移動し、第1の係合受け部と第2の係合受け部と第3の係合受け部が形成されたロックと、
前記ロックの移動方向に直交する方向に回動可能に前記プレートまたはそれに固定された部材に支持され、前記ロックの第1の係合受け部と第2の係合受け部と第3の係合受け部に係脱可能な係合部を有するストッパと、
前記ストッパの一部に係合して前記ストッパの一部に連動しソレノイド押し込み位置とソレノイド開放位置との間にわたって移動するプランジャを有し、イグニッションがONの時に通電されて前記プランジャを前記ソレノイド押し込み位置に吸引するソレノイドと、
前記プレートに対して回動可能な第1の解除リンクと、
前記第1の解除リンクと回動可能に連結され該第1の解除リンクを前記プレートに対して回動させたときに回動して前記プランジャを前記ソレノイド押し込み位置に押し込む第2の解除リンクと、
を有し、
前記ロックの第1の係合受け部と第2の係合受け部と第3の係合受け部と前記ストッパの係合部との係合が、
前記シフトレバーが前進モードにあり前記ソレノイドが通電されていないとき、前記ストッパの係合部と前記ロックの第1の係合受け部が係合し、
前記シフトレバーがN位置にあり前記ソレノイドが通電されていないとき、前記ストッパの係合部と前記ロックの第2の係合受け部が係合し、
前記シフトレバーがR位置にあり前記ソレノイドが通電されていないとき、前記ストッパの係合部と前記ロックの第3の係合受け部が係合する、
となるように設定されているシフトレバー装置。
【0005】
上記本発明のシフトレバー装置では、イグニッションOFFの状態(ソレノイドが通電されていない状態)において、ストッパの係合部とロックの係合受け部は係合し、節度レバーは移動不能とされる。そのため、シフトレバーは、節度レバーと係合するN位置およびR位置では、シフト方向に移動不能とされる。したがって、シフトレバーがN位置またはR位置にある状態でイグニッションをOFFとすると、シフトレバーはその位置から他のシフト位置へ移動不能とされる。また、シフトレバーが前進モードにある状態でイグニッションをOFFとすると、前進モード内のシフト方向または前進モード保持位置からのセレクト方向の移動のみで、N位置へのシフト方向の移動は不能である。したがって、イグニッションOFF後における、前進モードとN位置とR位置との間のシフト位置チェンジが防止される。
また、キーをキー穴にさし込み、ソレノイドに通電すると、プランジャはソレノイド押し込み位置に吸引され、ストッパはプランジャと連動して回動するため、ストッパとロックとの係合が解除される。したがって、従来のように、キーを回しシフトレバー直近のピンを上下動させて機械的にロックを解除する必要がなくなり、イグニッションキーのキー穴の設置場所はシフトレバー周辺に限定されず、通常のステアリングコラム付近に設けることができる。
また、ストッパがロックと係合することでシフトレバーをロックするため、ソレノイドのプランジャはストッパを回動するだけでよく、ストッパを小型軽量部品としておくことにより、ソレノイドを大型で重量大とする必要がなくなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明実施例のシフトレバー装置を図1〜図5を参照して説明する。
本発明実施例のシフトレバー装置は、図1、図2に示すように、シフトレバー20が車両前後方向(シフト方向)と車両左右方向(セレクト方向)に移動可能とされたマニュアルシフトのシフトレバー装置であり、R(リバース)91、N(ニュートラル)92、S(前進モード)93のシフト位置が設けられている。前進モード93は、前進モード93のシフト方向中央部に、前進モード保持位置93aを有している。R位置91、N位置92、前進モード保持位置93aは、それぞれシフト方向およびセレクト方向に異なった位置に設けられている。
【0007】
本発明実施例のシフトレバー装置は、プレート10と、シフトレバー20と、節度レバー30と、ロック40と、ストッパ50と、ソレノイド60とを、有しており、さらに、第1の解除リンク81と、第2の解除リンク82とを、有する。
プレート10は、図1、図3に示すように、図示略の車両に固定される。プレート10は、上部にハウジング11が設けられており、内部にシャフト12が設けられている。シャフト12はプレート10にシフト方向に回動可能に支持されている。プレート10は、内壁に凹凸形状からなる節度山部13が形成されている。
【0008】
シフトレバー20は、図4に示すように、下端でシャフト12に取付けられている。シフトレバー20は、シャフト12と一体的にシフト方向に回動可能とされており、シャフト12に対してセレクト方向に回動可能とされている。シフトレバー20は、プレート10内部で、シャフト12の軸方向に突出する突起部21を有している。
【0009】
節度レバー30は、図3、図4に示すように、下端でシャフト12に取付けられており、シャフト12に対してシフト方向に回動可能とされている。節度レバー30は、下端から上側に延びる第1のアーム31と第2のアーム32を有している。第1のアーム31と第2のアーム32は、一体または別体に形成されており、一体的に移動する。
第1のアーム31は、上下方向に延びる長穴31aを有している。長穴31aはシフトレバー20の突起部21が挿入可能とされており、シフトレバー20が前進モード93以外に位置しているときに、突起部21と係合する。
第2のアーム32は節度ピン32aを有している。節度ピン32aがプレート10の節度山部13と協働することにより、節度レバー30は保持される。
節度レバー30は、シフトレバー20の突起21が第1のアーム31の長穴31aと係合した状態で、シフトレバー20のシフト方向の移動に連動してシフト方向に移動し、突起21と長穴31aが係合していない場合には、第2のアーム32の節度ピン32aと節度山部13との当接により、移動は防止される。
【0010】
ロック40は、図3に示すように、節度レバー30に固定されており、節度レバー30と一体的にシフト方向(またはシフト方向と平行な方向)に移動する。ロック40は、第1の係合受け部41と、第2の係合受け部42と、第3の係合受け部43とを、有する。
ストッパ50は、図3、図5に示すように、プレート10に固定されたベース70を介して回動可能に固定されたピン71に、セレクト方向に回動可能に支持されている。ストッパ50は、ロック40の係合受け部41、42、43に係脱可能とされた係合部51を有する。
【0011】
ソレノイド60は、常時は、通電されておらず、図示略の駆動回路によりイグニッションON時に通電される。
ソレノイド60は、ケース61とプランジャ62とスプリング63とを有する。ケース61はベース70に固定されている。プランジャ62は、ケース61から突出した先端部側に一体的に移動可能に取付けられたリンク64を介して、ストッパ50に連結されており、ストッパ50と連動する。プランジャ62は、ケース61内部に設けられた図示略の当接面に当接する押し込み位置から、ストッパ50の係合部51がロック40の係合受け部41、42、43のいずれかと係合する開放位置まで、ケース61に対して移動(出没動)可能とされている。スプリング63は、常時、プランジャ62を押し込み位置から開放位置側に付勢する。
【0012】
第1の解除リンク81は、図3に示すように、車両上下方向に延びており、上下方向中央部またはその近傍でプレート10に回動可能に取付けられている。第1の解除リンク81の上端はハウジング11近傍に位置している。第1の解除リンク81は、第1の解除リンク81の上端を下方に押し込むことにより、回動可能とされている。
第2の解除リンク82は、上下方向に延びており、上下方向中央部またはその近傍でプレート10に回動可能に取付けられている。第2の解除リンク82の上端は第1の解除リンク81の下端と連結されており、下端はプランジャ62またはリンク64位置の近傍に位置している。
第2の解除リンク82は、第1の解除リンク81の回動と連動して回動することにより、下端がプランジャ62またはリンク64と接触し、さらに第1の解除リンク81の回動と連動して回動することにより、プランジャ62を開放位置から押し込み位置まで押し込み可能とされている。
【0013】
つぎに、作用を説明する。
図4に示すように、シフトレバー20が前進モード93にある時、シフトレバー20の突起部21は節度レバー30の長穴31a内に位置していない(突起部21は長穴31a内に挿入されていない)。そのため、シフトレバー20は、前進モード93内で、節度レバー30の影響を受けずにシフト方向に移動可能である。また、節度レバー30は、前進モード保持位置93aに対応する位置(シフトレバー20を前進モード保持位置93aからセレクト方向に移動したときに、突起21が長穴31a内に挿入可能とされる位置)に、第2のアーム32の節度ピン32aとプレート10の節度山13とが当接することにより保持されている(図3参照)。
【0014】
イグニッションをONとすると、図5の中で2点鎖線にて示すように、ソレノイド60は通電され、スプリング63の付勢力に抗してプランジャ62およびリンク64は、押し込み位置に吸引され、リンク64と連結されたストッパ50はピン71を中心に回動し、係合部51とロック40の第1の係合受け部41との係合は解除される。
図4に示すように、シフトレバー20を前進モード保持位置93aからセレクト方向N位置92側に移動させると、シフトレバー20の突起部21と節度レバー30の長穴31aが係合し、シフトレバー20は節度レバー30とともにシフト方向に移動可能となる。
【0015】
前進モード93でイグニッションをOFFにすると、ソレノイド60への通電が断たれ、プランジャ62とリンク64はスプリング63の付勢力により押し込み位置から開放位置に移動する。それにともない、図5の中で実線で示すように、リンク64と連結されたストッパ50はピン71まわりに回動し、係合部51がロック40の第1の係合受け部41と係合し、ロック40と節度レバー30のシフト方向への移動は防止される。そのため、シフトレバー20を前進モード保持位置93aからN位置92側にセレクト方向に移動させることにより、節度レバー30の長穴31aに突起部21を係合させた後に、シフトレバー20をN位置92側にシフト方向に移動させようとしても、シフトレバー20はシフト方向に移動不能であり、シフトレバー20は、前進モード93からN位置92にシフトすることが不可能となる。
したがって、シフトレバー20が前進モード93に位置した状態でイグニッションをOFFとした後では、シフトレバー20は前進モード93(前進モード保持位置93a)から他のシフト位置(N位置92またはR位置91)にシフト位置チェンジすることは不可能となる。
【0016】
シフトレバー20がN位置92にある状態でイグニッションをOFFにすると、ソレノイド60への通電が断たれ、プランジャ62とリンク64はスプリング63の付勢力により押し込み位置から開放位置に移動する。それにともない、リンク64と連結されたストッパ50はピン71まわりに回動し、係合部51がロック40の第2の係合受け部42と係合し、ロック40と節度レバー30のシフト方向への移動は防止される。そのため、シフトレバー20はN位置92からR位置91側へのセレクト方向の移動のみが可能であり、セレクト方向に移動した後に、シフトレバー20をR位置91側にシフト方向に移動しようとしても、シフトレバー20はシフト方向に移動不能であり、シフトレバー20をN位置92からR位置91にシフトすることが不可能となる。また、係合部51と第2の係合受け部42が係合した状態では、シフトレバー20はN位置92から前進モード保持位置93a側へのシフト方向の移動が不能となり、シフトレバー20をN位置92から前進モード93にシフト位置チェンジすることが不可能となる。
【0017】
シフトレバー20がR位置91にある状態でイグニッションをOFFにすると、ソレノイド60への通電が断たれ、プランジャ62とリンク64はスプリング63の付勢力により押し込み位置から開放位置に移動する。それにともない、リンク64と連結されたストッパ50はピン71まわりに回動し、係合部51がロック40の第3の係合受け部43と係合し、ロック40と節度レバー30の移動は防止される。そのため、シフトレバー20はR位置91からN位置92側にシフト方向に移動不能となり、シフトレバー20をR位置91からN位置92にシフトすることが不可能となる。
したがって、イグニッションをOFFとした後における、前進モード93とN位置92とR位置91との間のシフト位置チェンジが防止される。
【0018】
ここで、イグニッションOFFの状態で、機械的にプランジャ62とリンク64を押し込み位置に押し込む方法を説明する。
第1の解除リンク81の上端を、たとえばキーの先端等の尖った形状を有する物体を用いて、下方に押し込むことにより、第1の解除リンク81を回動させる。第1の解除リンク81の回動に連動して第2の解除リンクは回動し、第2の解除リンク82の下端はプランジャ62とリンク64を開放位置から押し込み位置まで押し込む。そのため、イグニッションOFFの状態でも、ストッパ50とロック40との係合を解除することができ、節度レバー30のシフト方向の移動を可能にすることができる。
【0019】
本発明実施例では、イグニッションONにすると、プランジャ62はソレノイド60により押し込み位置に吸引され、ストッパ50はリンク64を介してプランジャ62と連動して回動するため、ストッパ50とロック40との係合が解除される。したがって、従来のようにキーを回してピンを上下動させて、シフトレバーと連動するストッパにピンを係合させる必要がなくなり、イグニッションキーのキー穴の設置場所はシフトレバー装置またはその周辺に限定されず、通常のキー設置場所であるステアリングコラム付近に設けることができる。
【0020】
また、ストッパ50がロック40と係合することでシフトレバー20がロックされるため、ソレノイド60はストッパ50と連動するプランジャ62とリンク64を吸引すればよく、ストッパ50を小型軽量部品としておくことにより、従来の、プランジャがプレートの穴に挿入されてシフトレバーをロックする場合に比べて、大型で重量なソレノイドは不要である。
【0021】
また、本発明図示例では、ロック40の係合受け部41、42、43とストッパ50の係合部51はそれぞれ1つからなるが、それぞれ複数からなっていてもよい。ただし、それぞれ複数からなる場合、係合受け部41、42、43の各々と係合部51は同数とされる。また、ロック40の係合受け部41、42、43は穴形状からなり係合部51は突起形状からなるが、係合受け部41、42、43と係合部51の形状はこの形状に限定されるものではない。
また、第1の解除リンク81と第2の解除リンク82とはそれぞれ別体からなるが、一体からなっていてもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載のシフトレバー装置によれば、イグニッションOFFの状態(ソレノイドが通電されていない状態)において、ストッパの係合部とロックの係合受け部は係合し、節度レバーは移動不能とされる。そのため、シフトレバーは、節度レバーと係合するN位置およびR位置では、シフト方向に移動不能とされる。したがって、シフトレバーがN位置またはR位置にある状態でイグニッションをOFFとすると、シフトレバーはその位置から他のシフト位置へ移動不能とされる。また、シフトレバーが前進モードにある状態でイグニッションをOFFとすると、前進モード内のシフト方向または前進モード保持位置からのセレクト方向の移動のみで、N位置へのシフト方向の移動は不能である。したがって、イグニッションOFF後における、前進モードとN位置とR位置との間のシフト位置チェンジが防止される。
また、キーをキー穴にさし込み、ソレノイドに通電すると、プランジャはソレノイド押し込み位置に吸引され、ストッパはプランジャと連動して回動するため、ストッパとロックとの係合が解除される。したがって、従来のように、キーを回しシフトレバー直近のピンを上下動させて機械的にロックを解除する必要がなくなり、イグニッションキーのキー穴の設置場所はシフトレバー周辺に限定されず、通常のステアリングコラム付近に設けることができる。
また、ストッパがロックと係合することでシフトレバーをロックするため、ソレノイドのプランジャはストッパを回動するだけでよく、ストッパを小型軽量部品としておくことにより、ソレノイドを大型で重量大とする必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のシフトレバー装置の斜視図である。
【図2】図1のハウジングのみの平面図である。
【図3】図1のハウジングを除いた側面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】従来の、シフトレバー装置のシフトレバーの位置(前進モード)とそのときのストッパとキーロックシリンダとの位置関係を示す斜視図である。
【図7】従来の、シフトレバー装置のシフトレバーの位置(N位置)とそのときのストッパとキーロックシリンダとの位置関係を示す斜視図である。
【図8】従来の、シフトレバー装置のシフトレバーの位置(R位置)とそのときのストッパとキーロックシリンダとの位置関係を示す斜視図である。
【図9】従来の、シフトレバーと一体化されたプレートに設けられた穴にプランジャが挿入されることによりシフトレバーの移動が防止される場合の、シフトレバー装置の一部を示した斜視図である。
【符号の説明】
10 プレート
11 ハウジング
20 シフトレバー
30 節度レバー
31 第1のアーム
31a 長穴
32 第2のアーム
40 ロック
41 第1の係合受け部
42 第2の係合受け部
43 第3の係合受け部
50 ストッパ
51 係合部
60 ソレノイド
61 ケース
62 プランジャ
64 リンク
81 第1の解除リンク
82 第2の解除リンク
91 R位置
92 N位置
93 前進モード
93a 前進モード保持位置
Claims (1)
- R位置と、R位置からシフト方向およびセレクト方向に離れた位置にあるN位置と、R位置およびN位置とシフト方向およびセレクト方向に離れた位置にある前進モード保持位置を有する前進モードと、を有するシフトレバー装置であって、
車両に固定されるプレートと、
前記プレートに対してシフト方向およびセレクト方向に回動可能とされたシフトレバーと、
前記シフトレバーと同じ回動軸芯を有し、該シフトレバーがセレクト方向で前進モードにあるとき該シフトレバーと係合せず、該シフトレバーがセレクト方向でR位置およびN位置にあるとき該シフトレバーと係合し該シフトレバーのシフト方向の動きと連動する節度レバーと、
前記節度レバーと一体的に移動し、第1の係合受け部と第2の係合受け部と第3の係合受け部が形成されたロックと、
前記ロックの移動方向に直交する方向に回動可能に前記プレートまたはそれに固定された部材に支持され、前記ロックの第1の係合受け部と第2の係合受け部と第3の係合受け部に係脱可能な係合部を有するストッパと、
前記ストッパの一部に係合して前記ストッパの一部に連動しソレノイド押し込み位置とソレノイド開放位置との間にわたって移動するプランジャを有し、イグニッションがONの時に通電されて前記プランジャを前記ソレノイド押し込み位置に吸引するソレノイドと、
前記プレートに対して回動可能な第1の解除リンクと、
前記第1の解除リンクと回動可能に連結され該第1の解除リンクを前記プレートに対して回動させたときに回動して前記プランジャを前記ソレノイド押し込み位置に押し込む第2の解除リンクと、
を有し、
前記ロックの第1の係合受け部と第2の係合受け部と第3の係合受け部と前記ストッパの係合部との係合が、
前記シフトレバーが前進モードにあり前記ソレノイドが通電されていないとき、前記ストッパの係合部と前記ロックの第1の係合受け部が係合し、
前記シフトレバーがN位置にあり前記ソレノイドが通電されていないとき、前記ストッパの係合部と前記ロックの第2の係合受け部が係合し、
前記シフトレバーがR位置にあり前記ソレノイドが通電されていないとき、前記ストッパの係合部と前記ロックの第3の係合受け部が係合する、
となるように設定されているシフトレバー装置。
車両用収納装置。
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