JP3536041B2 - 車両用シフトレバー装置 - Google Patents

車両用シフトレバー装置

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JP3536041B2 JP2001177364A JP2001177364A JP3536041B2 JP 3536041 B2 JP3536041 B2 JP 3536041B2 JP 2001177364 A JP2001177364 A JP 2001177364A JP 2001177364 A JP2001177364 A JP 2001177364A JP 3536041 B2 JP3536041 B2 JP 3536041B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シフトレバ
ー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用シフトレバー装置として、
特開平8−216722号公報がある。特開平8−21
6722号公報では、従動部材を付勢する第1のばね手
段と、ストッパ部材を付勢する第2のばね手段と、スト
ッパ部材に固定された本体を有し通電状態で本体に対す
る可動部材の移動を拘束する電磁石と、が備えられてい
る車両用シフトレバー装置が開示されている。第2のば
ね手段の付勢力は、第1のばね手段の付勢力より大きく
且つ電磁石による可動部材の吸着力と第1のばね手段の
付勢力との合力より小さい値に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−21672
2号公報には、次の課題(問題)がある。シフトレバー
装置のシフトロックが成立するために、第1のばね手段
の付勢力f1 と第2のばね手段の付勢力f2 と電磁石の
吸着力f3 との間に、f2 >f1かつf2 <f1 +f3
の大小関係が必要であり、制約が多い。本発明の目的
は、従来に比べて付勢力の制約が少なく管理が容易な車
両用シフトレバー装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) ベースプレートに揺動可能に支持されたシフト
レバー・および該シフトレバーに支持されたロック用ア
ームと、前記ロック用アームの移動軌跡内に出入り可能
であり、該移動軌跡内にばね付勢されており、前記シフ
トレバーがP位置からR位置に動く時に前記ロック用ア
ームに当たって前記ロック用アームの移動軌跡から押し
出される従動部材と、前記ロック用アームの移動軌跡内
に出入り可能であり、該移動軌跡内にばね付勢されてお
り、電磁石で前記従動部材と吸着された時に前記従動部
材と共に動くストッパ部材と、前記従動部材と前記スト
ッパ部材の一方に取り付けられ、通電されたときに前記
従動部材と前記ストッパ部材の他方に吸着する電磁石
と、前記従動部材を前記ロック用アームの移動軌跡内方
向に付勢する第1のスプリングと、前記ストッパ部材を
前記ロック用アームの移動軌跡内方向に付勢する第2の
スプリングと、を有する車両用シフトレバー装置であっ
て、前記第2のスプリングの付勢力は前記電磁石の吸着
力よりも小とされている、車両用シフトレバー装置。 (2) 前記従動部材と前記ストッパ部材は同軸まわり
に回動可能とされている(1)記載の車両用シフトレバ
ー装置。 (3) 前記従動部材の回動軸と前記ストッパ部材の回
動軸は車両左右方向に延びている(2)記載の車両用シ
フトレバー装置。 (4) 前記従動部材の回動軸と前記ストッパ部材の回
動軸は車両前後方向に延びている(2)記載の車両用シ
フトレバー装置。 (5) 前記シフトレバー装置はゲート式である(1)
記載の車両用シフトレバー装置。 (6) 前記シフトレバー装置はストレート式である
(1)記載の車両用シフトレバー装置。
【0005】上記(1)〜(6)の車両用シフトレバー
装置では、シフトレバー装置のシフトロックが成立する
ために、第1のスプリングの付勢力F1 と第2のスプリ
ングの付勢力F2 と電磁石の吸着力F3 との間に必要な
大小関係は、F2 <F3 だけであり、制約が少なく、付
勢力F1 、F2 の大小関係の設定、維持、管理が容易で
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図6は、本発明実施例1の
車両用シフトレバー装置を示しており、図7〜図9は、
本発明実施例2の車両用シフトレバー装置を示してお
り、図10〜図13は、本発明実施例3の車両用シフト
レバー装置を示している。本発明実施例1から本発明実
施例3にわたって共通する部分には、本発明実施例1か
ら本発明実施例3にわたって同じ符号が付してある。ま
ず、本発明実施例1から本発明実施例3にわたって共通
する部分を、たとえば図1〜図6を参照して、説明す
る。
【0007】本発明実施例1〜本発明実施例3のシフト
レバー装置1は、シフトレバーがベースプレートに対し
て車両前後・左右方向に揺動可能とされたゲート式のシ
フトレバー装置であってもよく、シフトレバーがベース
プレートに対して車両前後方向に揺動可能とされたスト
レート式のシフトレバー装置であってもよい。シフトレ
バー装置1は、P(パーキング)、R(リバース)、N
(ニュートラル)、D(ドライブ)、2(セカンド)、
L(ロー)等のシフト位置を有する。ただし、シフトレ
バー装置1は、上記のシフト位置を有するシフトレバー
装置に限定されるものではない。車両用シフトレバー装
置1は、図1に示すように、シフトレバー10と、ロッ
ク用アーム20と、従動部材30と、ストッパ部材40
と、電磁石50と、第1のスプリング60と、第2のス
プリング70と、ベースプレート80とを、有する。
【0008】シフトレバー10は、ベースプレート80
に揺動可能に支持されている。シフトレバー10は、下
部に、レバー支持部11を有する。レバー支持部11
は、たとえば樹脂製である。
【0009】ロック用アーム20は、たとえば樹脂製で
ある。ロック用アーム20は、シフトレバー装置1がゲ
ート式シフトレバー装置である場合、レバー支持部11
に設けられたアーム(腕)からなり、シフトレバー装置
1がストレート式シフトレバー装置である場合、シフト
レバー10に対して上下方向に移動可能とされたディテ
ントピンからなる。ロック用アーム20は、シフトレバ
ー装置1がゲート式シフトレバー装置である場合、シフ
トレバー10のレバー支持部11に一体に形成される
か、または、レバー支持部11と別体に形成されてレバ
ー支持部11に固定して取り付けられる。ロック用アー
ム20は、シフトレバー10をR位置からP位置にシフ
ト操作するとき、従動部材30およびストッパ部材40
と当たり、従動部材30を第1のスプリング60の付勢
力F1 に抗してロック用アーム20の移動軌跡外に押し
出し、ストッパ部材40を第2のスプリング70の付勢
力F2 に抗してロック用アーム20の移動軌跡外に押し
出す。ロック用アーム20は、シフトレバー10をP位
置からR位置にシフトするとき、従動部材30と当た
り、従動部材30を第1のスプリング60の付勢力F1
に抗してロック用アーム20の移動軌跡外に押し出す。
【0010】従動部材30は、たとえば樹脂製である。
従動部材30は、ベースプレート80に回動可能に支持
されている。従動部材30の回動軸31は、車両左右方
向または車両前後方向に延びている。従動部材30は、
ロック用アーム20の移動軌跡内に出入り可能である。
従動部材30は、第1のスプリング60により、ロック
用アーム20の移動軌跡内方向に常時ばね付勢されてい
る。
【0011】ストッパ部材40は、たとえば樹脂製であ
る。ストッパ部材40は、ベースプレート80に回動可
能に支持されている。ストッパ部材40と従動部材30
は、同軸まわりに回動可能とされている。ストッパ部材
40は、ロック用アーム20の移動軌跡内に出入り可能
である。ストッパ部材40は、第2のスプリング70に
より、ロック用アーム20の移動軌跡内方向に常時ばね
付勢されている。ストッパ部材40は、電磁石50が通
電されている時に従動部材30がロック用アーム20に
より押されると、第2のスプリング70の付勢力F2
抗して従動部材30と共に動き、ロック用アーム20の
移動軌跡から出る。
【0012】電磁石50は、常時は、通電されておら
ず、シフトレバー10がP位置にシフトされ、かつイグ
ニッションスイッチがONにされている時に、フットブ
レーキが踏み込まれた時のみ通電される。電磁石50
は、従動部材30とストッパ部材40の一方に取り付け
られている(保持されている)。電磁石50は、従動部
材30とストッパ部材40の他方に向って突出する固定
鉄芯51を有する。固定鉄芯51の突出方向先端は、電
磁石50が通電されておらず従動部材30がロック用ア
ーム20により押されておりストッパ部材40がロック
用アーム20により押されてない時のみ、従動部材30
とストッパ部材40の他方と離れる。固定鉄芯51は、
電磁石50が通電されたときに従動部材30とストッパ
部材40の他方に吸着する(従動部材30とストッパ部
材40との接触状態を保持する)。ただし、従動部材3
0とストッパ部材40の他方が樹脂製の場合、従動部材
30とストッパ部材40の他方には、たとえば鉄板から
なる金属板52が取り付けられており、固定鉄芯51は
金属板52に吸着する(図示例では、固定鉄芯51が金
属板52に吸着する場合を示しており、以下、固定鉄芯
51が金属板52に吸着する場合を例にとって説明す
る)。
【0013】第1のスプリング60は、たとえば、コイ
ルスプリング、トーションスプリングからなる。第1の
スプリング60は、一端がECUケース90に取り付け
られており、他端が従動部材30に取り付けられてい
る。第1のスプリング60は、従動部材30をロック用
アーム20の移動軌跡内方向に常時付勢する。
【0014】第2のスプリング70は、たとえば、コイ
ルスプリング、トーションスプリングからなる。第2の
スプリング70は、一端がECUケース90に取り付け
られており、他端がストッパ部材40に取り付けられて
いる。第2のスプリング70は、ストッパ部材40をロ
ック用アーム20の移動軌跡内方向に常時付勢する。第
2のスプリング70の付勢力F2 は、第1のスプリング
60の付勢力F1 より大であってもよく、第1のスプリ
ング60の付勢力F1 より小であってもよく、第1のス
プリング60の付勢力F1 と同じ付勢力であってもよ
い。シフトレバー装置1のシフトロックが成立するため
に、第1のスプリング60の付勢力F1 と第2のスプリ
ング70の付勢力F2 と電磁石50の吸着力F3 との間
に必要とされる大小関係は、F2 <F3 のみである。
【0015】ここで、本発明実施例1から本発明実施例
3にわたって共通する部分の作動を説明する。まず、シ
フトレバー10がR位置よりも車両後方にあるとき
(R、N、D、2、L位置にあるとき)を説明する。ロ
ック用アーム20は、従動部材30とストッパ部材40
に接触していない。従動部材30とストッパ部材40
は、ロック用アーム20の移動軌跡内にある。電磁石5
0は通電されていない。
【0016】シフトレバー10をR位置からP位置にシ
フト操作するときを説明する。シフトレバー10をR位
置からP位置にシフト操作するとき、ロック用アーム2
0が従動部材30とストッパ部材40に車両後側から当
たる。従動部材30とストッパ部材40は、ロック用ア
ーム20により押され、ロック用アーム20の移動軌跡
から押し出される(図5、図6参照)。さらにシフトレ
バー10をP位置側にシフト操作すると、ロック用アー
ム20と従動部材30およびストッパ部材40との係合
が外れ、シフトレバー10はP位置に位置する(図1、
図2参照)。そのとき、従動部材30は第1のスプリン
グ60の付勢力F1 によりロック用アーム20の移動軌
跡内に戻り、ストッパ部材40は第2のスプリング70
の付勢力F2 によりロック用アーム20の移動軌跡内に
戻る。
【0017】つぎに、シフトレバー10をP位置からR
位置にシフト操作する場合を説明する。 電磁石50が通電されていないときを説明する。シフ
トレバー10をP位置からR位置にシフト操作すると
き、ロック用アーム20が従動部材30に当る。ロック
用アーム20と当った従動部材30は、ロック用アーム
20により、第1のスプリング60の付勢力F1 に抗し
て、ロック用アーム20の移動軌跡から押し出される。
さらにシフトレバー10をR位置側にシフト操作する
と、ロック用アーム20は従動部材30を押しながらス
トッパ部材40に当たる(図3、図4参照)。ロック用
アーム20がストッパ部材40に当たると、ロック用ア
ーム20はストッパ部材40により、それ以上R位置側
に動くことが規制される(ロックがかかる)。その結
果、シフトレバー10をR位置にシフト操作できない。
【0018】電磁石50が通電されている場合を説明
する。シフトレバー10をP位置からR位置にシフト操
作するとき、ロック用アーム20が従動部材30に当た
る。ロック用アーム20と当った従動部材30は、第1
のスプリング60の付勢力F1 に抗して、ロック用アー
ム20によりロック用アーム20の移動軌跡から押し出
される。そのとき、ストッパ部材40は、電磁石50が
通電されているので、従動部材30と共にロック用アー
ム20の移動軌跡外に動く(ロックが解除される)。さ
らにシフトレバー10をR位置側にシフト操作すると、
ストッパ部材40は従動部材30と共にロック用アーム
20の移動軌跡外にあるので、ロック用アーム20はR
位置側に移動する。その結果、シフトレバー10をR位
置にシフト操作できる。
【0019】つぎに、本発明実施例1〜実施例3にわた
って共通する部分の作用を説明する。第1のスプリング
60は、一端がECUケース90に取り付けられてお
り、他端が従動部材30に取り付けられている。第2の
スプリング70は、一端がECUケース90に取り付け
られており、他端がストッパ部材40に取り付けられて
いる。そのため、第1のスプリング60と第2のスプリ
ング70とは互いに独立であり、第2のスプリング70
の付勢力F2 は第1のスプリング60の付勢力F 1 と無
関係になる。その結果、第1のスプリング60の付勢力
1 と第2のスプリング70の付勢力F2 の大小関係は
規制されなくてよくなる。シフトレバー装置1のシフト
ロックが成立するためには、第2のスプリング70の付
勢力F2 と電磁石50の吸着力F3 との大小関係のみが
規制されればよい。すなわち、第1のスプリング60の
付勢力F1 と第2のスプリング70の付勢力F2 と電磁
石50の吸着力F3 との間に必要な大小関係は、F2
3 だけとなる。その結果、力の大小関係の制約が少な
く、力関係の設定、維持、管理が容易である。
【0020】また、回転部材(従動部材30とストッパ
部材40)の回転動において、荷重作用線と回転の軸芯
31、41間の距離が回転摺動面と回転軸芯間の距離よ
り大きいため、回転部材30、40の回転操作力は小さ
い力で済む。したがって、回転が軽くかつ円滑で済む。
また、従動部材30とストッパ部材40の他方の回動軸
から電磁石50までの距離が大になればなるほど、電磁
石50の保持力はより効率的になるため、従動部材30
とストッパ部材40の他方の回動軸から電磁石50まで
の距離を大とすることは、電磁石50の小型化のために
は有効な手段である。
【0021】つぎに、本発明各実施例に特有な部分を説
明する。本発明実施例1では、図1〜図6に示すよう
に、シフトレバー装置1がゲート式シフトレバー装置で
ある場合を示している。ロック用アーム20は、アーム
(腕)からなり、レバー下部11に一体に形成されてい
る。従動部材30の回動軸31は車両左右方向に延びて
いる。従動部材30は、車両前後方向に回動可能とされ
ている。ストッパ部材40の回動軸41は、従動部材3
0の回動軸と同軸であり、車両左右方向に延びている。
ストッパ部材40は、車両前後方向に回動可能とされて
いる。電磁石50はストッパ部材40に取り付けられて
いる。
【0022】ロック用アーム20は、図2に示すよう
に、レバー下部11から車両右側に突出し、突出方向先
端で車両前方に折れ曲がっている。ロック用アーム20
は、シフトレバー10をP位置からR位置にシフト操作
するとき車両右側から従動部材30に当たる。
【0023】従動部材30は、図1に示すように、第1
アーム32と第2アーム33を有する。第1アーム32
は、回動軸31から車両前方に突出する突出部32a
と、突出部32aの突出方向先端から上方に向って立ち
上がる立ち上がり部32bと、からなる。立ち上がり部
32bの少なくとも上端は、ロック用アーム20の移動
軌跡内に出入り可能である。立ち上がり部32bの車両
後方側面は、車両後方にいくにつれて下方に傾く傾斜面
32cとなっている。立ち上がり部32bの車両後方側
面が、傾斜面32cとなっているので、シフトレバー1
0をR位置からP位置にシフト操作する時にロック用ア
ーム20が傾斜面32cに当たると、立ち上がり部32
bは、ロック用アーム20によりロック用アームの移動
軌跡から下方に押し出される。立ち上がり部20bの車
両右側面は、図2に示すように、車両右側にいくにつれ
て下方に傾く傾斜面32dとなっている。立ち上がり部
32bの車両右側面が傾斜面32dとなっているので、
シフトレバー10をP位置からR位置にシフト操作する
時にロック用アーム20が傾斜面32dに当たると、立
ち上がり部32bは、ロック用アーム20によりロック
用アーム20の移動軌跡から下方に押し出される(図
3、図4参照)。
【0024】第2アーム33は、回動軸31から下方に
延びている。第2アーム33の下端またはその近傍に
は、金属板52が固定して取り付けられている。金属板
52は、第2アーム33の車両前方側面に取付けられて
いる。
【0025】ストッパ部材40の上端は、ロック用アー
ム20の移動軌跡内に出入り可能である。ストッパ部材
40の上端の車両後方側面は、図1に示すように、車両
後方にいくにつれて下方に傾く傾斜面40aとなってい
る。ストッパ部材40の上端の車両後方側面が傾斜面4
0aとなっているので、シフトレバー10をR位置から
P位置にシフトする時にロック用アーム20が傾斜面4
0aに当たると、ストッパ部材40は、ロック用アーム
20によりロック用アーム20の移動軌跡から下方に押
し出される。ストッパ部材40の上端の車両右側面は、
図2に示すように、ロック用アーム20と当接するよう
に鉛直方向に延びるストッパ面40bとなっている。ス
トッパ部材40がロック用アーム20の移動軌跡内にあ
る場合、シフトレバー10をP位置からR位置にシフト
操作するとき、ロック用アーム20がストッパ面40b
に当接する。その結果、ロックがかかり、シフトレバー
10をR位置にシフトできない。
【0026】本発明実施例2では、図7〜図9に示すよ
うに、シフトレバー装置1がゲート式のシフトレバー装
置である場合を示している。ロック用アーム20は、ア
ーム(腕)からなり、レバー下部11に一体に形成され
る。従動部材30の回動軸31は車両前後方向に延びて
いる。従動部材30は、車両左右方向に回動可能とされ
ている。ストッパ部材40の回動軸41は、従動部材3
0の回動軸31と同軸であり、車両前後方向に延びてい
る。ストッパ部材40は、車両左右方向に回動可能とさ
れている。電磁石50はストッパ部材40に取り付けら
れている。
【0027】ロック用アーム20は、図8に示すよう
に、レバー下部11から車両右側に突出し、突出方向先
端で車両前方に折れ曲がっている。ロック用アーム20
は、シフトレバー10をP位置からR位置にシフト操作
するとき、車両右側から従動部材30に当る。
【0028】従動部材30は、第1アーム32と第2ア
ーム33を有する。第1アーム32は、第2アーム33
の上下方向中間から車両左側に突出する突出部32a
と、突出部32aの突出方向先端から上方に向って立ち
上がる立ち上がり部32bとを、有する。立ち上がり部
32bの少なくとも上端は、ロック用アーム20の移動
軌跡内に出入り可能である。立ち上がり部32bの上端
は、ロック用アーム20のより押されていない時、ロッ
ク用アーム20の移動軌跡内にある。立ち上がり部32
bの車両後方側面は、車両後方にいくにつれて下方に傾
く傾斜面(図示略)となっている。立ち上がり部32b
の車両後方が傾斜面となっているので、シフトレバー1
0をR位置からP位置にシフト操作する時にロック用ア
ーム20が傾斜面に当たると、立ち上がり部32bは、
ロック用アーム20によりロック用アーム20の移動軌
跡から下方に押し出される。立ち上がり部32bの車両
右側面は、車両右側にいくにつれて下方に傾く傾斜面3
2dとなっている。立ち上がり部32bの車両右側面が
傾斜面32dとなっているので、シフトレバー10をP
位置からR位置にシフト操作する時にロック用アーム2
0が傾斜面32dに当たると、立ち上がり部32bは、
ロック用アーム20によりロック用アーム20の移動軌
跡から下方に押される。第2アーム33は、回動軸31
から下方に延びている。第2アーム33の下端またはそ
の近傍には、金属板52が固定して取り付けられてい
る。金属板52は、第2のアーム33の車両左側面に取
付けられている。
【0029】ストッパ部材40は、回動軸41から下方
に突出し、下端またはその近傍から車両左側に折れ曲が
り車両左側に延び、車両左側端から上方に向ってロック
用アーム20の移動軌跡内に出入り可能な程度まで延び
ている(以下、ロック用アーム20の移動軌跡内に出入
り可能な部分を先端部42という)。ストッパ部材40
の先端部42の車両後方側面は、車両後方にいくにつれ
て下方に傾く傾斜面(図示略)となっている。ストッパ
部材40の先端部42の車両後方側面が傾斜面となって
いるので、シフトレバー10をR位置からP位置にシフ
ト操作しロック用アーム20が傾斜面に当ると、先端部
42は、ロック用アーム20によりロック用アーム20
の移動軌跡から下方に押し出される。ストッパ部材40
の先端部42の車両右側面は、ロック用アーム20と当
接するように鉛直方向に延びるストッパ面40bとなっ
ている。ストッパ部材40がロック用アーム20の移動
軌跡内にある場合、シフトレバー10をP位置からR位
置にシフト操作するとき、ロック用アーム20がストッ
パ面40bに当接する。その結果、ロックがかかり、シ
フトレバー10をR位置にシフトできない。
【0030】本発明実施例2では、シフトレバー10を
P位置からR位置にシフト操作するとき、ロック用アー
ム20が車両右側から従動部材30に当たり、従動部材
30は車両左右方向に回動するので、従動部材30にか
かる力の作用方向とその力で従動部材30が回転する回
転方向が平行である。そのため、ロック用アーム20に
より押された時、従動部材30はスムーズに回転でき
る。
【0031】本発明実施例3では、図10〜図13に示
すように、シフトレバー装置1がストレート式のシフト
レバー装置である場合を示している。ロック用アーム2
0は、ベースプレート80に設けられたディテント溝8
1内を移動可能なディテントピンからなる。ロック用ア
ーム20は、シフトレバー10とともに車両前後方向に
動き、シフトレバー10に対して上下方向に移動可能で
ある。従動部材30の回転軸31は車両左右方向に延び
ており、従動部材30は車両前後方向に回動可能とされ
ている。ストッパ部材40の回動軸41は、従動部材3
0の回動軸31と同軸であり、車両左右方向に延びてい
る。ストッパ部材40は、車両前後方向に回動可能とさ
れている。電磁石50は従動部材30に取り付けられて
いる。
【0032】従動部材30は、上下方向に延びている。
従動部材30は下端でベースプレート80に車両前後方
向に回動可能に支持されている。従動部材30の上端部
36は、ロック用アーム20の移動軌跡内に出入り可能
である。従動部材30の上端部36は、ロック用アーム
20により押されていない時、ロック用アーム20の移
動軌跡内にある。従動部材30の上端部36の車両後方
側面は、車両後方にいくにつれて下方に傾斜する傾斜面
32cとなっている。従動部材30の上端部36の車両
後方側面が傾斜面32cとなっているので、シフトレバ
ー10をR位置からP位置にシフトした時にロック用ア
ーム20が従動部材30の傾斜面32cに当たると、従
動部材30は、ロック用アーム20によりロック用アー
ム20の移動軌跡内から車両前方にロック用アーム20
の移動軌跡外まで押し出される。また、従動部材30の
上端部36の車両後方側面が傾斜面32cとなっている
ので、シフトレバー10をP位置からR位置側にシフト
操作するときにロック用アーム20が従動部材30に上
側から当たると、従動部材30は、ロック用アーム20
の移動軌跡から車両前方に押し出される。
【0033】ストッパ部材40は、上下方向に延びてい
る。ストッパ部材40は下端でベースプレート80に車
両前後方向に回動可能に支持されている。ストッパ部材
40の上端部42は、ロック用アーム20の移動軌跡内
に出入り可能である。ストッパ部材40の上端部42の
上面は、ロック用アーム20と当接するように水平方向
またはほぼ水平方向に延びるストッパ面40bとなって
いる。ストッパ部材40の上端部42の上面がストッパ
面40bとなっているので、シフトレバー10がP位置
にあるときに電磁石50を通電させずにロック用アーム
20をシフトレバー10に対して下方に移動させると、
ロック用アーム20がストッパ面40bに当接する。そ
の結果ロックがかかり、シフトレバー10をR位置にシ
フトできない。ストッパ部材40には、電磁石50の固
定鉄心51が吸着可能な金属板52が取付けられてい
る。
【0034】本発明実施例3では、従動部材30が上下
方向に延びており、下端でベースプレート80に回動可
能に支持されているので、シフトレバー10をP位置か
らR位置にシフト操作する時にロック用アーム20から
ストッパ部材40に加わる力を回動軸41で受けること
ができ、強度上有利である。
【0035】
【発明の効果】請求項1〜請求項6記載の車両用シフト
レバー装置によれば、シフトレバー装置のシフトロック
が成立するために、第1のスプリングの付勢力F1 と第
2のスプリングの付勢力F2 と電磁石の吸着力F3 との
間に必要な大小関係は、F2 <F3 だけであり、制約が
少なく、付勢力F1 、F2 の大小関係の設定、維持、管
理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1の車両用シフトレバー装置の、
シフトレバーがP位置にあるときの、ロック用アームと
従動部材とストッパ部材とそれらの近傍を側方からみた
断面図である。
【図2】本発明実施例1の車両用シフトレバー装置の、
シフトレバーがP位置にあるときの、ロック用アームと
従動部材とストッパ部材とそれらの近傍を車両前方から
みた断面図である。
【図3】本発明実施例1の車両用シフトレバー装置の、
ロック状態を示す断面図である。
【図4】本発明実施例1の車両用シフトレバー装置の、
ロック状態を示す断面図である。
【図5】本発明実施例1の車両用シフトレバー装置の、
ロック解除状態を示す断面図である。
【図6】本発明実施例1の車両用シフトレバー装置の、
ロック解除状態を示す断面図である。
【図7】本発明実施例2の車両用シフトレバー装置の、
シフトレバーがP位置にあるときの、ロック用アームと
従動部材とストッパ部材とそれらの近傍を側方からみた
断面図である。
【図8】本発明実施例2の車両用シフトレバー装置の、
シフトレバーがP位置にあるときの、ロック用アームと
従動部材とストッパ部材とそれらの近傍を車両前方から
みた断面図である。
【図9】本発明実施例2の車両用シフトレバー装置の、
シフトレバーがP位置にあるときの、ロック用アームと
従動部材とストッパ部材とそれらの近傍を上方からみた
断面図である。
【図10】本発明実施例3の車両用シフトレバー装置
の、シフトレバーがP位置にあるときの、ロック用アー
ムと従動部材とストッパ部材とそれらの近傍を側方から
みた断面図である。
【図11】本発明実施例3の車両用シフトレバー装置
の、シフトレバーがP位置にあるときの、ロック用アー
ムと従動部材とストッパ部材とそれらの近傍を車両前方
からみた断面図である。
【図12】本発明実施例3の車両用シフトレバー装置
の、ロック状態を示す断面図である。
【図13】本発明実施例3の車両用シフトレバー装置
の、ロック解除状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シフトレバー装置 10 シフトレバー 20 ロック用アーム 30 従動部材 31 従動部材の回動軸 40 ストッパ部材 40b ストッパ面 41 ストッパ部材の回動軸 50 電磁石 51 固定鉄芯 52 金属板 60 第1のスプリング 70 第2のスプリング 80 ベースプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートに揺動可能に支持された
    シフトレバー・および該シフトレバーに支持されたロッ
    ク用アームと、 前記ロック用アームの移動軌跡内に出入り可能であり、
    該移動軌跡内にばね付勢されており、前記シフトレバー
    がP位置からR位置に動く時に前記ロック用アームに当
    たって前記ロック用アームの移動軌跡から押し出される
    従動部材と、 前記ロック用アームの移動軌跡内に出入り可能であり、
    該移動軌跡内にばね付勢されており、電磁石で前記従動
    部材と吸着された時に前記従動部材と共に動くストッパ
    部材と、 前記従動部材と前記ストッパ部材の一方に取り付けら
    れ、通電されたときに前記従動部材と前記ストッパ部材
    の他方に吸着する電磁石と、 前記従動部材を前記ロック用アームの移動軌跡内方向に
    付勢する第1のスプリングと、 前記ストッパ部材を前記ロック用アームの移動軌跡内方
    向に付勢する第2のスプリングと、 を有する車両用シフトレバー装置であって、 前記第2のスプリングの付勢力は前記電磁石の吸着力よ
    りも小とされている、車両用シフトレバー装置。
  2. 【請求項2】 前記従動部材と前記ストッパ部材は同軸
    まわりに回動可能とされている請求項1記載の車両用シ
    フトレバー装置。
  3. 【請求項3】 前記従動部材の回動軸と前記ストッパ部
    材の回動軸は車両左右方向に延びている請求項2記載の
    車両用シフトレバー装置。
  4. 【請求項4】 前記従動部材の回動軸と前記ストッパ部
    材の回動軸は車両前後方向に延びている請求項2記載の
    車両用シフトレバー装置。
  5. 【請求項5】 前記シフトレバー装置はゲート式である
    請求項1記載の車両用シフトレバー装置。
  6. 【請求項6】 前記シフトレバー装置はストレート式で
    ある請求項1記載の車両用シフトレバー装置。
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