JP3001319B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

シフトレバー装置

Info

Publication number
JP3001319B2
JP3001319B2 JP4033028A JP3302892A JP3001319B2 JP 3001319 B2 JP3001319 B2 JP 3001319B2 JP 4033028 A JP4033028 A JP 4033028A JP 3302892 A JP3302892 A JP 3302892A JP 3001319 B2 JP3001319 B2 JP 3001319B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift lever
shift
detent
detent pin
slide piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4033028A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05231508A (ja
Inventor
昇一 原田
悦夫 清水
和昭 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP4033028A priority Critical patent/JP3001319B2/ja
Publication of JPH05231508A publication Critical patent/JPH05231508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3001319B2 publication Critical patent/JP3001319B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシフトレバーがガイド溝
内で前後左右に操作されてシフト位置を選択するシフト
レバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の変速機のシフトレバー装置では、
シフトレバーはガイドプレートのガイド溝に案内されて
シフト移動する。ここで、このガイド溝が蛇行して形成
され、シフトレバーが前後左右に(所謂、ジグザグに)
操作されてシフト位置を選択する構成のものがある(例
えば、実開昭64−29024号公報)。この種のシフ
トレバー装置では、シフト操作する際には、シフトレバ
ーはガイド溝の凹凸によって前後左右に案内されて特定
のシフト位置へ移動される。
【0003】ところで、このような構成のシフトレバー
装置では、前述のガイド溝の凹凸が前後左右に連続して
形成される構成であるため、シフトレバーの径(すなわ
ち、ガイド溝の幅寸法)を比較的小さく形成しないと、
ガイド溝の凹凸が互いに干渉し合い、必要な寸法の凹凸
を設けることができなくなる。すなわち、ガイド溝の凹
凸を余りに小さくすると強度低下の原因となり、好まし
くない。
【0004】しかしながらこの場合、シフトレバーの意
匠上の制約により、あるいはガイド溝の全体寸法の制約
により、シフトレバーの径を小さくできない場合があ
る。したがってこのような場合には、シフトレバーの径
とガイド溝の凹凸の寸法のうち、何れか一方を犠牲にし
てシフトレバー装置を構成しなければならず、このため
の対策が切望されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、シフトレバーの径寸法及びガイド溝の凹凸寸法の
自由度に制約を与えることがなく、シフトレバーを確実
に前後左右に移動させて特定のシフト位置へ案内できる
シフトレバー装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシフトレバ
ー装置は、ガイドプレートのガイド溝内で前後左右に操
作されてシフト位置を選択するシフトレバーを備えたシ
フトレバー装置において、前記シフトレバーより細径と
され、前記シフトレバーと一体的に前後左右に移動する
ディテントピンと、前記シフトレバーのシフト位置に対
応して連続して形成されると共に前記ディテントピンが
入り込むディテント溝を有し、前記ディテント溝によっ
て前記ディテントピンの前記前後左右の移動を制限しな
がら前記シフトレバーを特定のシフト位置へ案内するデ
ィテントプレートと、通常は前記ディテントピンに連動
され、特定のシフト位置でロック状態となることにより
前記ディテントピンの移動を阻止するロック手段と、を
備えることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成のシフトレバー装置では、シフトレバ
ーが前後及び左右に操作されると、これに連動してディ
テントピンが移動する。ディテントピンはディテントプ
レートのディテント溝によって不要な移動を制限されな
がら案内され、シフトレバーの操作に応じた特定のシフ
ト位置へ移動する。
【0008】このように、シフトレバーの特定のシフト
位置への移動は、シフトレバーとは分離独立して設けら
れたディテントピンとディテント溝とによって規制され
ながら行なわれ、シフトレバーを確実に前後左右に移動
させて特定のシフト位置へ案内できる。
【0009】
【0010】
【実施例】図1には本発明に係るシフトレバー装置10
の全体構成が正面図にて示されている。また、図2には
シフトレバー装置10の平面図が示されている。
【0011】シフトレバー装置10では、シフトレバー
12がブロック14の上端部から上方へ一体的に突出さ
れている。ブロック14の下端部はピン16によってシ
ャフト18に回転可能に取り付けられており、このため
シフトレバー12はピン16周り(図1矢印A方向)に
回転移動可能である。シャフト18はブラケット20に
回転自在に取り付けられている。したがって、シフトレ
バー12はこのシャフト18と共にシャフト18の軸線
周り(図1紙面奥行き方向)にも回転移動可能である。
【0012】また、ブロック14の中間部には板バネ2
2が係止されている。板バネ22は、シャフト18と平
行に延出されており、その先端部にはローラ24が取り
付けられている。
【0013】シャフト18の先端部にはリンク26が固
着されており、さらにリンク26の他端部は図示しない
変速機と連動するロッドのケーブル等に連結されてい
る。
【0014】また、シャフト18の中間部(ブロック1
4とリンク26との間)には、ピン28によってブロッ
ク30が回転自在に取り付けられている。この場合、ブ
ロック30はブロック14と同一平面上で回転移動する
ようにピン28の取付け位置が設定されている。このブ
ロック30も、シャフト18と共にその軸線周りにも回
転移動する。
【0015】ブロック30の中間部には、凹部32が形
成されており、前述した板バネ22のローラ24が入り
込んでいる。このため、通常は板バネ22によってブロ
ック14とブロック30が連結されてブロック30はブ
ロック14に連動され、ブロック14とブロック30と
の間に大きな相対荷重が作用すると、板バネ22が弾性
変形してローラ24が凹部32から抜け出し、ブロック
14とブロック30の連結が解除される構成でる。
【0016】ブロック30の上端部には、ディテントピ
ン34が上方へ向けて一体的に固着されている。
【0017】以上の構成によるシフトレバー12及びデ
ィテントピン34は、ガイドプレート及びディテントプ
レートとしてのプレート36に形成されたガイド溝3
8、ディテント溝40内にそれぞれ入り込んでいる。
【0018】図2に詳細に示す如く、ガイド溝38は蛇
行して形成され(連続的に凹凸が形成され)、シフトレ
バー12が前後及び左右に(所謂、ジグザグに)操作さ
れてシフト移動できる。この場合、ガイド溝38の幅寸
法はシフトレバー12の径に比べて比較的広く形成され
ており、シフトレバー12は余裕を持って移動可能であ
る。
【0019】一方、ディテント溝40は、シフトレバー
12のシフト位置、すなわち「P」、「R」、「N」、
「D」、「3」、「2」、及び「L」の各シフト位置と
関係付けられて内周壁が凹凸状に連続して屈曲されてお
り、この凹凸によってディテントピン34の移動を制限
しながら特定のシフト位置へ案内する。この場合、ディ
テント溝40の幅寸法はディテントピン34の径と略同
じ寸法に形成されており、このため、ディテントピン3
4は左右方向への移動と前後方向への移動が同時にはで
きないような構成となっている。
【0020】ディテントピン34の中間部近傍にはロッ
ク手段としてのロック装置42が配置されている。
【0021】ロック装置42は、スライドピース44及
びスライドピース46を備えている。図3乃至図5に詳
細に示す如く、スライドピース44及びスライドピース
46は共に矩形状の板材で、上下に重ね合わせられた状
態でスライド可能に配置されている。なお、このスライ
ドピース44及びスライドピース46のスライド方向
は、シャフト18の回転によるディテントピン34の移
動方向に沿った方向となっている。
【0022】上側に位置するスライドピース44の中央
部には長孔48が形成されており、ディテントピン34
の中間部が入り込んでいる。この長孔48は、スライド
ピース44の長手軸線(移動方向)に対して略45度の
角度に傾斜して形成されており、その幅寸法はディテン
トピン34の径と略同じ寸法に形成されている。一方、
下側に位置するスライドピース46の中央部には長孔5
0が形成されており、同様にディテントピン34の中間
部が入り込んでいる。この長孔50は、スライドピース
46の長手軸線(移動方向)に対して長孔48とは反対
向きの略45度の角度に傾斜して形成されており(した
がって、長孔48と長孔50とは略直交して形成されて
おり)、その幅寸法はディテントピン34の径と略同じ
寸法に形成されている。
【0023】したがって、ディテントピン34がシャフ
ト18の軸線周りに回転移動した場合には、ディテント
ピン34と共にスライドピース44及びスライドピース
46が一体的にスライド移動する。一方、ディテントピ
ン34がピン28周りに回転移動した場合には、ディテ
ントピン34が長孔48及び長孔50の内壁を押圧して
スライドピース44とスライドピース46がそれぞれ反
対方向へ相対移動する構成である。
【0024】スライドピース44及びスライドピース4
6のそれぞれ幅方向一端部の長手方向端部近傍には、切
欠き52、切欠き54がそれぞれ形成されている。この
切欠き52と切欠き54は、シフトレバー12すなわち
これと連動するディテントピン34が「P」のシフト位
置に位置した場合に、重なり合うように設定されてい
る。
【0025】スライドピース44の切欠き52の側方に
は切欠き70が形成されており、また、スライドピース
46の切欠き54と反対側の端部には切欠き72が形成
されている。この切欠き72は幅寸法(スライドピース
46のスライド移動方向に沿った寸法)が比較的長く形
成されており、ディテントピン34が「N」のシフト位
置に位置した場合に、切欠き72の切欠き54側の端部
と切欠き70とが重なり合うように設定されている。
【0026】一方、スライドピース44の切欠き52と
反対側の端部(すなわち、切欠き70の側方)には切欠
き74が形成されている。切欠き74には、切欠き70
側の端部に傾斜面76が形成されている。この切欠き7
4は、ディテントピン34が「2」のシフト位置に位置
した場合に、切欠き72の端部と重なり合うように設定
されている。
【0027】スライドピース44及びスライドピース4
6の近傍には、L字状のロックアーム56がピン58に
よって回転自在に取り付けられている。ロックアーム5
6の一端部は、スライドピース44及びスライドピース
46に形成された前記切欠き(例えば、切欠き52と切
欠き54)が重なり合った場合にこれに嵌入可能であ
り、したがってこの状態ではスライドピース44及びス
ライドピース46のスライド移動が阻止される。すなわ
ち、シフトロック状態となる。
【0028】ロックアーム56の他端部には、ソレノイ
ド60のプランジャ62が連結されている。ソレノイド
60は通電時にプランジャ62を吸引するようになって
おり、非通電時には内装されたリターンスプリングの付
勢力によりプランジャ62が引き出されている。ソレノ
イド60が励磁された場合には、リターンスプリングの
付勢力に抗してプランジャ62を引き込むことでロック
アーム56をピン58周りに図1矢印B方向へ回転させ
るようになっている。ロックアーム56が上記のように
矢印B方向へ回転された場合には、前記重なり合った切
欠き(例えば、切欠き52、54)からロックアーム5
6の先端部が離隔した状態となる。
【0029】このソレノイド60は、シフトレバー12
のシフト位置及び車両の走行状態に応じた電気的制御に
よって、通電励磁およびこれが解除されるようになって
いる。
【0030】次に、本実施例の作用を説明する。上記構
成のシフトレバー装置10では、シフトレバー12がガ
イド溝38内で前後左右に操作されると、前後方向の操
作力はシャフト18を介してディテントピン34へ伝達
されると共に、左右方向の操作力は板バネ22を介して
ディテントピン34へ伝達され、これによりシフトレバ
ー12に連動してディテントピン34が移動する。
【0031】ディテントピン34はプレート36のディ
テント溝40の凹凸によって案内され、シフトレバー1
2の操作に応じた特定のシフト位置へ節度感を持って移
動する。このように、シフトレバー12の特定のシフト
位置への移動は、シフトレバー12とは分離独立して設
けられたディテントピン34とディテント溝40とによ
って規制されながら行なわれ、シフトレバー12を確実
に前後左右に移動させて特定のシフト位置へ案内でき
る。
【0032】また、シフトレバー12の特定のシフト位
置への案内は、ディテントピン34とディテント溝40
とによって規制されながら行なわれるため、仮にガイド
溝38の幅寸法を比較的大きく形成しても(その輪郭や
形状を不正確に形成しても)、シフトレバー12が不要
にがたついたりシフト移動の際の節度感がなくなること
がない。このため、シフトレバー12の径を大きくする
こともでき、シフトレバー12の径寸法及びガイド溝3
8の凹凸寸法に制約を与えることがなく、寸法設定の自
由度が向上する。
【0033】またここで、例えばシフトレバー12が
「P」のシフト位置に選択されると、スライドピース4
4の切欠き52がスライドピース46の切欠き54と重
なり合った状態となる。さらにこれに伴って、ソレノイ
ド60の通電が解除され、ロックアーム56の先端部が
スライドピース44、46の切欠き52、54に入り込
む(図3図示状態)。このため、スライドピース44、
46のスライド移動が阻止される。したがって、ディテ
ントピン34も移動が阻止されてシフトロック状態とな
り、シフトレバー12はシフト操作を阻止される。
【0034】このような状態で、シフトレバー12を強
制的に操作すると、板バネ22を介してこの操作力はデ
ィテントピン34へ伝達され、このため、切欠き52、
54が大きな押圧力でロックアーム56の先端部に係合
する。しかしながら、シフトレバー12からディテント
ピン34へ伝達されるこのような荷重が所定値を越える
と、板バネ22が弾性変形してローラ24が凹部32か
ら抜け出し、シフトレバー12とディテントピン34と
の連結が解除されて、シフトレバー12はディテントピ
ン34と図1矢印A方向の相対移動が可能となる。
【0035】このため、ディテントピン34とディテン
ト溝40に大きな荷重が作用することがない。さらに、
スライドピース44、46の切欠き52、54が大きな
押圧力でロックアーム56の先端部に係合することがな
く、ロックアーム56は容易に切欠き52、54から抜
け出すことができる状態である。
【0036】また、シフトレバー12からディテントピ
ン34へ伝達されるこのような所定値を越える大きな荷
重伝達が解消されると、板バネ22の弾性力によってロ
ーラ24が凹部32へ入り込み、シフトレバー12は再
びディテントピン34と正規の連結状態となる。
【0037】一方、シフトレバー12が「P」のシフト
位置に選択されてシフトロック状態となった後に、車両
のイグニッションスイッチがONされかつブレーキが踏
込まれると、再びソレノイド60に通電される。これに
より、ロックアーム56の先端部がスライドピース4
4、46の切欠き52、54から離脱し、スライドピー
ス44、46のスライド移動が可能な状態となる。した
がって、ディテントピン34の移動も可能となってシフ
トロック解除状態となり、シフトレバー12はシフト操
作をすることができる。
【0038】このシフトロックを解除する際において
は、前述の如くスライドピース44、46の切欠き5
2、54が大きな押圧力でロックアーム56の先端部に
係合することがないため、ロックアーム56は容易に切
欠き52、54から抜け出すことができ、ロックアーム
56のロック解除動作が阻害されることがない。
【0039】一方、シフトレバー12が「N」のシフト
位置に選択されると、スライドピース44の切欠き70
がスライドピース46の切欠き72の端部と重なり合っ
た状態となる。この場合には、車両が走行状態であれ
ば、ソレノイド60の通電は継続され、ロックアーム5
6の先端部が切欠き70、72に入り込むことなない。
したがって、シフトロック状態となることはない。ま
た、車両が停止すると、これに伴ってソレノイド60の
通電が解除され、ロックアーム56の先端部が切欠き7
0、72へ入り込む(図4図示状態)。このため、前述
と同様にスライドピース44、46のスライド移動が阻
止される。したがって、ディテントピン34も移動が阻
止されてシフトロック状態となり、シフトレバー12は
シフト操作を阻止される。
【0040】この状態においても、シフトレバー12か
ら大きな荷重がディテントピン34へ伝達された場合に
は、板バネ22によるシフトレバー12とディテントピ
ン34との連結が解除されて、シフトレバー12はディ
テントピン34と図1矢印A方向の相対移動が可能とな
り、ディテントピン34とディテント溝40に大きな荷
重が作用することがない。さらに、スライドピース4
4、46の切欠き70、72が大きな押圧力でロックア
ーム56の先端部に係合することがなく、ロックアーム
56は容易に切欠き70、72から抜け出すことができ
る状態となる。
【0041】また、前記シフトロック状態となった後に
ブレーキが踏込まれると、再びソレノイド60に通電さ
れる。これにより、ロックアーム56の先端部がスライ
ドピース44、46の切欠き70、72から離脱し、ス
ライドピース44、46のスライド移動が可能な状態と
なる。したがって、ディテントピン34の移動も可能と
なってシフトロック解除状態となり、シフトレバー12
はシフト操作をすることができる。
【0042】このシフトロックを解除する際において
も、前述の如くスライドピース44、46の切欠き7
0、72が大きな押圧力でロックアーム56の先端部に
係合することがないため、ロックアーム56は容易に切
欠き70、72から抜け出すことができ、ロックアーム
56のロック解除動作が阻害されることがない。
【0043】また一方、シフトレバー12が「2」のシ
フト位置に選択されると、スライドピース44の切欠き
74がスライドピース46の切欠き72の端部と重なり
合った状態となる。
【0044】この場合には、車両が高速走行状態であれ
ば、ソレノイド60の通電が解除され、ロックアーム5
6の先端部が切欠き72、74へ入り込む(図5図示状
態)。このため、スライドピース44、46の図5下方
へのスライド移動、すなわちディテントピン34の
「2」位置から「L」方向への移動が阻止されてシフト
ロック状態となり、エンジンの過回転等が防止される。
【0045】一方、この状態においては、スライドピー
ス46の切欠き72は幅方向に長く形成されているた
め、スライドピース46の図5上方へのスライド移動は
可能である。またスライドピース44も、切欠き74に
傾斜面76が形成されているため、傾斜面76がロック
アーム56の先端部を押圧しながら移動させることによ
り、スライドピース44の図5上方へのスライド移動が
可能である。したがって、ディテントピン34の「2」
位置から「3」方向への移動は可能となる。
【0046】シフトレバー12が「2」のシフト位置に
選択された状態においても、シフトレバー12から大き
な荷重がディテントピン34へ伝達された場合には、板
バネ22によるシフトレバー12とディテントピン34
との連結が解除されて、シフトレバー12はディテント
ピン34と図1矢印A方向の相対移動が可能となり、デ
ィテントピン34とディテント溝40に大きな荷重が作
用することがない。さらに、車両が低速走行状態になる
と、再びソレノイド60に通電され、ロックアーム56
の先端部が切欠き72、74から離脱してシフトロック
解除状態となる。この場合にも、スライドピース44、
46の切欠き72、74が大きな押圧力でロックアーム
56の先端部に係合することがないため、ロックアーム
56は容易に切欠き72、74から抜け出すことができ
る。
【0047】このように、シフトレバー装置10では、
シフトレバー12の特定のシフト位置への移動は、シフ
トレバー12とは分離独立して設けられたディテントピ
ン34とディテント溝40とによって規制されながら行
なわれ、シフトレバー12を確実に前後左右に移動させ
て特定のシフト位置へ案内できる。また、シフトレバー
12の特定のシフト位置への案内は、ディテントピン3
4とディテント溝40とによって規制されながら行なわ
れるため、仮にガイド孔38の幅寸法を比較的大きく形
成しても(その輪郭や形状を不正確に形成しても)、シ
フトレバー12が不要にがたついたりシフト移動の際の
節度感がなくなることがない。このため、シフトレバー
12の径を大きくすることもでき、シフトレバー12の
径寸法及びガイド溝38の凹凸寸法に制約を与えること
がなく、寸法設定の自由度が向上する。
【0048】また、シフトレバー装置10では、シフト
レバー12の「P」、「N」、および「2」の各シフト
位置におけるシフトロックを、スライドピース44、4
6を用いた単純な構成により行なっているため、機構が
簡単で小さな配置スペースでよく、大幅なコストの低減
を図ることができる。
【0049】さらに、シフトレバー装置10では、シフ
トレバー12とディテントピン34とを板バネ22によ
って連結した構成であるため、ディテントピン34とデ
ィテント溝40に大きな荷重が作用することがない。ま
た、スライドピース44、46の各切欠きが大きな押圧
力でロックアーム56の先端部に係合することがないた
め、ロックアーム56は容易に切欠き52、54から抜
け出すことができ、ロックアーム56のロック解除動作
が阻害されることもない。
【0050】なお、本実施例においては、プレート36
をガイドプレート及びディテントプレートとして共に用
い、このプレート36にガイド溝38とディテント溝4
0を形成する構成、換言すればガイド溝38とディテン
ト溝40とを同一面上に設ける構成としたが、これに限
らず、ガイド溝38とディテント溝40とをそれぞれ独
立するプレートに形成してもよい。この場合には、ディ
テント溝40(ディテントプレート)の配置位置の自由
度が更に向上し、例えばディテント溝40を乗員から見
えない装置の内部位置に設置することも可能となる。
【0051】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、シフトレ
バーを確実に前後左右に移動させて特定のシフト位置へ
案内でき、また、シフトレバーの特定のシフト位置への
案内はディテントピンとディテント溝とによって規制さ
れながら行なわれるため、仮にガイドプレートのガイド
溝の幅寸法を比較的大きく形成してもシフトレバーが不
要にがたついたりシフト移動の際の節度感がなくなるこ
とがなく、このためシフトレバーの径を大きくすること
もでき、シフトレバーの径寸法及びガイド溝の寸法に制
約を与えることがなく、寸法設定の自由度が向上する、
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシフトレバー装置の全体構成を示
す正面図である。
【図2】本発明に係るシフトレバー装置のガイド溝及び
ディテント溝を示す平面図である。
【図3】シフトレバーが「P」位置におけるディテント
溝とスライドピースの関係を示す平面図である。
【図4】シフトレバーが「N」位置におけるディテント
溝とスライドピースの関係を示す平面図である。
【図5】シフトレバーが「2」位置におけるディテント
溝とスライドピースの関係を示す平面図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置 12 シフトレバー 22 板バネ 34 ディテントピン 36 プレート(ガイドプレート、ディテントプレー
ト) 38 ガイド溝 40 ディテント溝 42 ロック装置(ロック手段) 44 スライドピース 46 スライドピース 56 ロックアーム 60 ソレノイド
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 和昭 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−22631(JP,A) 実開 平1−72619(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 20/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドプレートのガイド溝内で前後左右
    に操作されてシフト位置を選択するシフトレバーを備え
    たシフトレバー装置において、前記シフトレバーより細径とされ、前記シフトレバーと
    一体的に前後左右に移動する ディテントピンと、 前記シフトレバーのシフト位置に対応して連続して形成
    されると共に前記ディテントピンが入り込むディテント
    溝を有し、前記ディテント溝によって前記ディテントピ
    ンの前記前後左右の移動を制限しながら前記シフトレバ
    ーを特定のシフト位置へ案内するディテントプレート
    と、 通常は前記ディテントピンに連動され、特定のシフト位
    置でロック状態となることにより前記ディテントピンの
    移動を阻止するロック手段と、 を備えることを特徴とするシフトレバー装置。
JP4033028A 1992-02-20 1992-02-20 シフトレバー装置 Expired - Lifetime JP3001319B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4033028A JP3001319B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 シフトレバー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4033028A JP3001319B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 シフトレバー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05231508A JPH05231508A (ja) 1993-09-07
JP3001319B2 true JP3001319B2 (ja) 2000-01-24

Family

ID=12375339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4033028A Expired - Lifetime JP3001319B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 シフトレバー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3001319B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4581399B2 (ja) * 2003-12-25 2010-11-17 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機のシフト装置
JP5203443B2 (ja) * 2010-12-09 2013-06-05 サカエ理研工業株式会社 車両用シフトロック装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05231508A (ja) 1993-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3329534B2 (ja) シフトレバー装置
JP3889951B2 (ja) 多段自動変速機操作装置
EP1271009B1 (en) Control device for automatic transmission
JP4751648B2 (ja) 車両用シフトロック装置
US5695429A (en) Shift lock arrangement of automatic transmission shift lever device
JP2000229525A (ja) シフトレバー装置
JP3001319B2 (ja) シフトレバー装置
JP3488071B2 (ja) シフトレバー装置
JPS61143825A (ja) 自動変速機のシフトレバ−ロツク装置
US5031736A (en) Column-mounted gear selector mechanism for automatic transmission
JP3984309B2 (ja) 自動変速機のシフトロック構造
JP6096257B2 (ja) シフトロック装置
JP2587980Y2 (ja) シフトレバー装置
JP2606608Y2 (ja) シフトレバー装置
JPH0519641Y2 (ja)
JPH0460270A (ja) 自動車のシフトロック装置
JPH06249325A (ja) シフトレバー装置
JP7431202B2 (ja) シフト装置
JP3798505B2 (ja) 手動変速機のリバースミスシフト防止機構
JPH0710652B2 (ja) 自動変速機のセレクトレバーロック装置
JPH0245070Y2 (ja)
WO2019207914A1 (ja) シフト装置
JP2917103B2 (ja) 自動変速機用シフトレバー装置
JP4435347B2 (ja) シフトレバー用ロックカムの構造
JP2595700Y2 (ja) シフトレバーのリバースインヒビット装置