JPH06249325A - シフトレバー装置 - Google Patents

シフトレバー装置

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Publication number
JPH06249325A
JPH06249325A JP3982093A JP3982093A JPH06249325A JP H06249325 A JPH06249325 A JP H06249325A JP 3982093 A JP3982093 A JP 3982093A JP 3982093 A JP3982093 A JP 3982093A JP H06249325 A JPH06249325 A JP H06249325A
Authority
JP
Japan
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shift
shift range
lever
shift lever
slide piece
Prior art date
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Pending
Application number
JP3982093A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Harada
昇一 原田
Etsuo Shimizu
悦夫 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Tokai Rika Co Ltd
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造により、異なる複数の条件下にお
いて確実にシフトロック状態とすることができるシフト
レバー装置を得る。 【構成】 シフトレバー12に連動するディテントピン
34は、スライドピース44、46の長孔48、50に
入り込んでおり、スライドピース44、46と連動す
る。スライドピース44、46には特定のシフト位置に
対応して切欠き52等が形成されており、ソレノイド6
0に連結されたロックアーム56が嵌入可能である。各
シフト位置に対応して設定された車両速度に応じてソレ
ノイド60が作動すると、ロックアーム56によってス
ライドピース44、46の移動が阻止され、これによ
り、ディテントピン34すなわちシフトレバー12の移
動が阻止されてシフトロック状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の変速機をシフト操
作するためのシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の自動変速機をシフト操作するため
のシフトレバー装置には、特定の条件下でのみシフト操
作を可能とするシフトロック機構を備えたものがある。
このシフトロック機構では、シフトレバーに設けられる
グルーブドピンをシフトロックプレートで拘束するもの
が知られている。
【0003】例えば、シフトレバーがPシフトレンジに
選択された場合には、グルーブドピンがシフトロックプ
レートと係合すると共にこのシフトロックプレートの移
動がプレートストッパによって阻止されてシフトレバー
のシフト操作が阻止され、また、ブレーキ操作が行なわ
れた場合にソレノイドが通電されてプレートストッパが
移動されシフトロックプレートの移動が可能となってシ
フトレバーのシフト操作が可能となる(所謂、Pレンジ
シフトロック)。またさらに、シフトレバーがNシフト
レンジに選択された場合において、所定の車両速度以下
に達しない限りシフトレバーのRシフトレンジへのシフ
ト操作が阻止され、所定の車両速度以下に達するとソレ
ノイドが通電されてシフトレバーのRシフトレンジへの
シフト操作が可能となる構成(所謂、Rインヒビット)
のものもある。
【0004】ところで、このようなシフトロック機構を
備えたシフトレバー装置は、前述の如く、特定のシフト
レンジにおいてはそれぞれの条件の基でシフトロック状
態とできるものの、各シフトロック機構がそれぞれ別個
に独立して設けられていたため、換言すればそれぞれ独
立したシフトロックプレートやプレートストッパあるい
はソレノイドによってロック状態とできる構成であった
ため、異なる複数の条件下におけるシフトロック状態と
するためには、各条件毎にシフトロックプレートやソレ
ノイド等を設けなくてはならず、部品点数が増加して構
造も複雑になる欠点があった。
【0005】また何より、車両が高速で走行している場
合(Dシフトレンジあるいは2シフトレンジ)において
Lシフトレンジへのシフト操作を阻止するLレンジシフ
トロック機構が無く、このための対策も切望されてい
た。この場合、既存のPレンジシフトロック機構やRイ
ンヒビット機構におけるソレノイドの作動タイミング
は、このようなLレンジへのシフト操作を阻止する場合
の作動タイミングとは異なるため、前記各機構のシフト
ロックプレートやソレノイドをそのまま用いてLレンジ
シフトロック機構を構成することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、簡単な構造により、異なる複数の条件下において
確実にシフトロック状態とすることができるシフトレバ
ー装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシフトレバ
ー装置は、Pシフトレンジ、Rシフトレンジ、Nシフト
レンジ、Dシフトレンジ、Lシフトレンジ、及び前記D
シフトレンジとLシフトレンジとの間に設定された一ま
たは複数の中間シフトレンジ、の各シフトレンジを有す
る変速機に用いられるシフトレバー装置であって、前記
変速機に連結され前後左右に操作されることにより前記
複数のシフトレンジのうちの一つに選択されて変速機を
シフトするレバーと、前記レバーに連動されるディテン
トピンと、前記ディテントピンが入り込み前記ディテン
トピンの移動を制限しながら特定のシフト位置へ案内す
るディテント溝を備えたディテントプレートと、前記デ
ィテントピンに連動してスライド移動すると共に、前記
各シフトレンジに応じたロック溝が形成されたスライド
ピースと、前記スライドピースのロック溝に係合可能に
配置され、前記レバーが前記Pシフトレンジに選択され
た際には前記ロック溝に係合して前記スライドピースの
前記Pシフトレンジ以外の他のシフトレンジへの移動を
阻止し、前記レバーが前記Nシフトレンジ乃至Lシフト
レンジに選択された際には前記Nシフトレンジ乃至Lシ
フトレンジに応じて設定された所定の車両速度で前記ロ
ック溝に係合して前記スライドピースの前記Rシフトレ
ンジへの移動を阻止し、かつ、前記レバーが前記中間シ
フトレンジに選択された際には前記中間シフトレンジに
応じて設定された所定の車両速度で前記ロック溝に係合
して前記スライドピースの前記Lシフトレンジへの移動
を阻止するアクチュエータと、を有することを特徴とし
ている。
【0008】
【作用】上記構成のシフトレバー装置では、特定のシフ
トレンジにおいて個々に設定された車両速度に応じて、
アクチュエータが作動する。
【0009】すなわち、レバーがPシフトレンジに選択
された場合には、アクチュエータがスライドピースのロ
ック溝に係合してスライドピースのPシフトレンジ以外
の他のシフトレンジへの移動が阻止され、このスライド
ピースに連動するディテントピンの移動すなわちレバー
のPシフトレンジ以外の他のシフトレンジへの移動が阻
止され、シフトロック状態となる。
【0010】また、レバーがNシフトレンジ乃至Lシフ
トレンジに選択された際には、このNシフトレンジ乃至
Lシフトレンジに応じて設定された所定の車両速度でア
クチュエータがスライドピースのロック溝に係合してス
ライドピースのRシフトレンジへの移動が阻止され、こ
のスライドピースに連動するディテントピンの移動すな
わちレバーのRシフトレンジへの移動が阻止され、シフ
トロック状態となる。
【0011】一方、レバーが中間シフトレンジに選択さ
れた際には、この中間シフトレンジに応じて設定された
所定の車両速度でアクチュエータがスライドピースのロ
ック溝に係合してスライドピースのLシフトレンジへの
移動が阻止され、このスライドピースに連動するディテ
ントピンの移動すなわちレバーのLシフトレンジへの移
動が阻止され、シフトロック状態となる。
【0012】このように、特定のシフトレンジにおいて
個々に設定された車両速度に応じてアクチュエータが作
動することでスライドピースがロック状態とされ、この
スライドピースに連動するディテントピンすなわちレバ
ーの移動を阻止することができ、単一のアクチュエータ
による簡単な構造により、異なる複数の条件下において
シフトロック状態とすることができる。
【0013】
【実施例】図1には本発明に係るシフトレバー装置10
の全体構成が正面図にて示されている。また、図2には
シフトレバー装置10の平面図が示されている。
【0014】シフトレバー装置10では、シフトレバー
12がブロック14の上端部から上方へ一体的に突出さ
れている。ブロック14の下端部はピン16によってシ
ャフト18に回転可能に取り付けられており、このため
シフトレバー12はピン16周り(図1矢印A方向)に
回転移動可能である。シャフト18はブラケット20に
回転自在に取り付けられている。したがって、シフトレ
バー12はこのシャフト18と共にシャフト18の軸線
周り(図1紙面奥行き方向)にも回転移動可能である。
【0015】また、ブロック14の中間部には板バネ2
2が係止されている。板バネ22は、シャフト18と平
行に延出されており、その先端部にはローラ24が取り
付けられている。
【0016】シャフト18の先端部にはリンク26が固
着されており、さらにリンク26の他端部は図示しない
変速機と連動するロッドのケーブル等に連結されてい
る。
【0017】また、シャフト18の中間部(ブロック1
4とリンク26との間)には、ピン28によってブロッ
ク30が回転自在に取り付けられている。この場合、ブ
ロック30はブロック14と同一平面上で回転移動する
ようにピン28の取付け位置が設定されている。このブ
ロック30も、シャフト18と共にその軸線周りにも回
転移動する。
【0018】ブロック30の中間部には、凹部32が形
成されており、前述した板バネ22のローラ24が入り
込んでいる。このため、通常は板バネ22によってブロ
ック14とブロック30が連結されてブロック30はブ
ロック14に連動され、ブロック14とブロック30と
の間に大きな相対荷重が作用すると、板バネ22が弾性
変形してローラ24が凹部32から抜け出し、ブロック
14とブロック30の連結が解除される構成でる。
【0019】ブロック30の上端部には、ディテントピ
ン34が上方へ向けて一体的に固着されている。
【0020】以上の構成によるシフトレバー12及びデ
ィテントピン34は、ガイドプレート及びディテントプ
レートとしてのプレート36に形成されたガイド溝3
8、ディテント溝40内にそれぞれ入り込んでいる。
【0021】図2に詳細に示す如く、ガイド溝38は蛇
行して形成され(連続的に凹凸が形成され)、シフトレ
バー12が前後及び左右に(所謂、ジグザグに)操作さ
れてシフト移動できる。この場合、ガイド溝38の幅寸
法はシフトレバー12の径に比べて比較的広く形成され
ており、シフトレバー12は余裕を持って移動可能であ
る。
【0022】一方、ディテント溝40は、シフトレバー
12のシフト位置、すなわち「P」、「R」、「N」、
「D」、「3」、「2」、及び「L」の各シフト位置と
関係付けられて内周壁が凹凸状に連続して屈曲されてお
り、この凹凸によってディテントピン34の移動を制限
しながら特定のシフト位置へ案内する。この場合、ディ
テント溝40の幅寸法はディテントピン34の径と略同
じ寸法に形成されており、このため、ディテントピン3
4は左右方向への移動と前後方向への移動が同時にはで
きないような構成となっている。
【0023】ディテントピン34の中間部近傍にはロッ
ク装置42が配置されている。ロック装置42は、スラ
イドピース44及びスライドピース46を備えている。
図3乃至図5に詳細に示す如く、スライドピース44及
びスライドピース46は共に矩形状の板材で、上下に重
ね合わせられた状態でスライド可能に配置されている。
なお、このスライドピース44及びスライドピース46
のスライド方向は、シャフト18の回転によるディテン
トピン34の移動方向に沿った方向となっている。
【0024】上側に位置するスライドピース44の中央
部には長孔48が形成されており、ディテントピン34
の中間部が入り込んでいる。この長孔48は、スライド
ピース44の長手軸線(移動方向)に対して略45度の
角度に傾斜して形成されており、その幅寸法はディテン
トピン34の径と略同じ寸法に形成されている。一方、
下側に位置するスライドピース46の中央部には長孔5
0が形成されており、同様にディテントピン34の中間
部が入り込んでいる。この長孔50は、スライドピース
46の長手軸線(移動方向)に対して長孔48とは反対
向きの略45度の角度に傾斜して形成されており(した
がって、長孔48と長孔50とは略直交して形成されて
おり)、その幅寸法はディテントピン34の径と略同じ
寸法に形成されている。
【0025】したがって、ディテントピン34がシャフ
ト18の軸線周りに回転移動した場合には、ディテント
ピン34と共にスライドピース44及びスライドピース
46が一体的にスライド移動する。一方、ディテントピ
ン34がピン28周りに回転移動した場合には、ディテ
ントピン34が長孔48及び長孔50の内壁を押圧して
スライドピース44とスライドピース46がそれぞれ反
対方向へ相対移動する構成である。
【0026】スライドピース44及びスライドピース4
6のそれぞれ幅方向一端部の長手方向端部近傍には、切
欠き52、切欠き54がそれぞれ形成されている。この
切欠き52と切欠き54は、シフトレバー12すなわち
これと連動するディテントピン34が「P」のシフト位
置に位置した場合に、重なり合うように設定されてい
る。
【0027】スライドピース44の切欠き52の側方に
は切欠き70が形成されている。切欠き70には、切欠
き52と反対側の端部に傾斜面71が形成されている。
また、スライドピース46の切欠き54と反対側の端部
には切欠き72が形成されている。この切欠き72は幅
寸法(スライドピース46のスライド移動方向に沿った
寸法)が比較的長く形成されており、ディテントピン3
4が「N」のシフト位置に位置した場合に、切欠き72
の切欠き54側の端部と切欠き70とが重なり合うよう
に設定されている。
【0028】一方、スライドピース44の切欠き52と
反対側の端部(すなわち、切欠き70の側方)には切欠
き74が形成されている。切欠き74には、切欠き70
側の端部に傾斜面76が形成されている。この切欠き7
4は、ディテントピン34が「2」のシフト位置に位置
した場合に、切欠き72の端部と重なり合うように設定
されている。
【0029】スライドピース44及びスライドピース4
6の近傍には、アクチュエータを構成するL字状のロッ
クアーム56がピン58によって回転自在に取り付けら
れている。ロックアーム56の一端部は、スライドピー
ス44及びスライドピース46に形成された前記切欠き
(例えば、切欠き52と切欠き54)が重なり合った場
合にこれに嵌入可能であり、したがってこの状態ではス
ライドピース44及びスライドピース46のスライド移
動が阻止される。すなわち、シフトロック状態となる。
【0030】ロックアーム56の他端部には、アクチュ
エータを構成するソレノイド60のプランジャ62が連
結されている。ソレノイド60は通電時にプランジャ6
2を吸引するようになっており、非通電時には内装され
たリターンスプリングの付勢力によりプランジャ62が
引き出されている。ソレノイド60が励磁された場合に
は、リターンスプリングの付勢力に抗してプランジャ6
2を引き込むことでロックアーム56をピン58周りに
図1矢印B方向へ回転させるようになっている。ロック
アーム56が上記のように矢印B方向へ回転された場合
には、前記重なり合った切欠き(例えば、切欠き52、
54)からロックアーム56の先端部が離間した状態と
なる。
【0031】このソレノイド60は、シフトレバー12
のシフト位置及び車両の走行状態に応じた電気的制御に
よって、通電励磁およびこれが解除されるようになって
いる。
【0032】次に、本実施例の作用を説明する。上記構
成のシフトレバー装置10では、シフトレバー12がガ
イド溝38内で前後左右に操作されると、前後方向の操
作力はシャフト18を介してディテントピン34へ伝達
されると共に、左右方向の操作力は板バネ22を介して
ディテントピン34へ伝達され、これによりシフトレバ
ー12に連動してディテントピン34が移動する。
【0033】ディテントピン34はプレート36のディ
テント溝40の凹凸によって案内され、シフトレバー1
2の操作に応じた特定のシフト位置へ節度感を持って移
動する。このように、シフトレバー12の特定のシフト
位置への移動は、シフトレバー12とは分離独立して設
けられたディテントピン34とディテント溝40とによ
って規制されながら行なわれ、シフトレバー12を確実
に前後左右に移動させて特定のシフト位置へ案内でき
る。
【0034】また、シフトレバー12の特定のシフト位
置への案内は、ディテントピン34とディテント溝40
とによって規制されながら行なわれるため、仮にガイド
溝38の幅寸法を比較的大きく形成しても(その輪郭や
形状を不正確に形成しても)、シフトレバー12が不要
にがたついたりシフト移動の際の節度感がなくなること
がない。このため、シフトレバー12の径を大きくする
こともでき、シフトレバー12の径寸法及びガイド溝3
8の凹凸寸法に制約を与えることがなく、寸法設定の自
由度が向上する。
【0035】またここで、例えばシフトレバー12が
「P」のシフト位置に選択されると、スライドピース4
4の切欠き52がスライドピース46の切欠き54と重
なり合った状態となる。さらにこれに伴って、ソレノイ
ド60の通電が解除され、ロックアーム56の先端部が
スライドピース44、46の切欠き52、54に入り込
む(図3図示状態)。このため、スライドピース44、
46のスライド移動が阻止される。したがって、ディテ
ントピン34も移動が阻止されてシフトロック状態とな
り、シフトレバー12はシフト操作を阻止される(所
謂、Pレンジシフトロック)。
【0036】このような状態で、シフトレバー12を強
制的に操作すると、板バネ22を介してこの操作力はデ
ィテントピン34へ伝達され、このため、切欠き52、
54が大きな押圧力でロックアーム56の先端部に係合
する。しかしながら、シフトレバー12からディテント
ピン34へ伝達されるこのような荷重が所定値を越える
と、板バネ22が弾性変形してローラ24が凹部32か
ら抜け出し、シフトレバー12とディテントピン34と
の連結が解除されて、シフトレバー12はディテントピ
ン34と図1矢印A方向の相対移動が可能となる。
【0037】このため、ディテントピン34とディテン
ト溝40に大きな荷重が作用することがない。さらに、
スライドピース44、46の切欠き52、54が大きな
押圧力でロックアーム56の先端部に係合することがな
く、ロックアーム56は容易に切欠き52、54から抜
け出すことができる状態である。
【0038】また、シフトレバー12からディテントピ
ン34へ伝達されるこのような所定値を越える大きな荷
重伝達が解消されると、板バネ22の弾性力によってロ
ーラ24が凹部32へ入り込み、シフトレバー12は再
びディテントピン34と正規の連結状態となる。
【0039】一方、シフトレバー12が「P」のシフト
位置に選択されてシフトロック状態となった後に、車両
のイグニッションスイッチがONされかつブレーキが踏
込まれると、再びソレノイド60に通電される。これに
より、ロックアーム56の先端部がスライドピース4
4、46の切欠き52、54から離脱し、スライドピー
ス44、46のスライド移動が可能な状態となる。した
がって、ディテントピン34の移動も可能となってシフ
トロック解除状態となり、シフトレバー12はシフト操
作をすることができる。
【0040】このシフトロックを解除する際において
は、前述の如くスライドピース44、46の切欠き5
2、54が大きな押圧力でロックアーム56の先端部に
係合することがないため、ロックアーム56は容易に切
欠き52、54から抜け出すことができ、ロックアーム
56のロック解除動作が阻害されることがない。
【0041】一方、シフトレバー12が「N」のシフト
位置に選択されると、スライドピース44の切欠き70
がスライドピース46の切欠き72の端部と重なり合っ
た状態となる。この場合には、図6にタイムチャートに
て示す如く、車両が所定の低速度(TR 以下)で走行状
態であれば、ソレノイド60の通電は継続され、ロック
アーム56の先端部が切欠き70、72に入り込むこと
はない。したがって、シフトロック状態となることはな
い。また、車両が所定の中速度以上(TR 以上)の走行
状態であれば、ソレノイド60の通電が解除され、ロッ
クアーム56の先端部が切欠き70、72へ入り込む
(図4図示状態)。このため、スライドピース44、4
6の図4上方へのスライド移動、すなわちディテントピ
ン34の「N」位置から「R」方向への移動が阻止され
たシフトロック状態(所謂、Rインヒビット)となる。
【0042】一方、この状態においては、スライドピー
ス46の切欠き72は幅方向に長く形成されているた
め、スライドピース46の図4下方へのスライド移動は
可能である。またスライドピース44も、切欠き70に
傾斜面71が形成されているため、傾斜面71がロック
アーム56の先端部を押圧しながら移動させることによ
り、スライドピース44の図4下方へのスライド移動が
可能である。したがって、ディテントピン34の「N」
位置から「D」方向への移動は可能となる。
【0043】この状態においても、シフトレバー12か
ら大きな荷重がディテントピン34へ伝達された場合に
は、板バネ22によるシフトレバー12とディテントピ
ン34との連結が解除されて、シフトレバー12はディ
テントピン34と図1矢印A方向の相対移動が可能とな
り、ディテントピン34とディテント溝40に大きな荷
重が作用することがない。さらに、スライドピース4
4、46の切欠き70、72が大きな押圧力でロックア
ーム56の先端部に係合することがなく、ロックアーム
56は容易に切欠き70、72から抜け出すことができ
る状態となる。
【0044】また、前記シフトロック状態となった後に
ブレーキが踏込まれると、再びソレノイド60に通電さ
れる。これにより、ロックアーム56の先端部がスライ
ドピース44、46の切欠き70、72から離脱し、ス
ライドピース44、46のスライド移動が可能な状態と
なる。したがって、ディテントピン34の移動も可能と
なってシフトロック解除状態となり、シフトレバー12
はシフト操作をすることができる。
【0045】このシフトロックを解除する際において
も、前述の如くスライドピース44、46の切欠き7
0、72が大きな押圧力でロックアーム56の先端部に
係合することがないため、ロックアーム56は容易に切
欠き70、72から抜け出すことができ、ロックアーム
56のロック解除動作が阻害されることがない。
【0046】また一方、シフトレバー12が「2」のシ
フト位置に選択されると、スライドピース44の切欠き
74がスライドピース46の切欠き72の端部と重なり
合った状態となる。
【0047】この場合には、図6にタイムチャートにて
示す如く、車両が所定の高速走行状態(TL 以上)であ
れば、ソレノイド60の通電が解除され、ロックアーム
56の先端部が切欠き72、74へ入り込む(図5図示
状態)。このため、スライドピース44、46の図5下
方へのスライド移動、すなわちディテントピン34の
「2」位置から「L」方向への移動が阻止されてシフト
ロック状態(所謂、Lレンジシフトロック)となり、エ
ンジンの過回転等が防止される。
【0048】一方、この状態においては、スライドピー
ス46の切欠き72は幅方向に長く形成されているた
め、スライドピース46の図5上方へのスライド移動は
可能である。またスライドピース44も、切欠き74に
傾斜面76が形成されているため、傾斜面76がロック
アーム56の先端部を押圧しながら移動させることによ
り、スライドピース44の図5上方へのスライド移動が
可能である。したがって、ディテントピン34の「2」
位置から「3」方向への移動は可能となる。
【0049】シフトレバー12が「2」のシフト位置に
選択された状態においても、シフトレバー12から大き
な荷重がディテントピン34へ伝達された場合には、板
バネ22によるシフトレバー12とディテントピン34
との連結が解除されて、シフトレバー12はディテント
ピン34と図1矢印A方向の相対移動が可能となり、デ
ィテントピン34とディテント溝40に大きな荷重が作
用することがない。
【0050】さらに、車両が低速走行状態(TL 以下)
になると、再びソレノイド60に通電され、ロックアー
ム56の先端部が切欠き72、74から離脱してシフト
ロック解除状態となる。この場合にも、スライドピース
44、46の切欠き72、74が大きな押圧力でロック
アーム56の先端部に係合することがないため、ロック
アーム56は容易に切欠き72、74から抜け出すこと
ができる。
【0051】このように、シフトレバー装置10では、
シフトレバー12の「P」、「N」、および「2」の各
シフト位置におけるシフトロックを、スライドピース4
4、46及びソレノイド60を用いた単純な構成により
行なっているため、機構が簡単で小さな配置スペースで
よく、大幅なコストの低減を図ることができる。さらに
また、各シフト位置において設定された車両速度に応じ
てソレノイド60が作動しシフトロックとなるため、異
なる複数の条件に応じてソレノイド60の作動タイミン
グを設定するのみで各条件下において確実にシフトロッ
ク状態とすることができ、適用の範囲も大幅に拡大す
る。
【0052】また、シフトレバー装置10では、シフト
レバー12の特定のシフト位置への移動は、シフトレバ
ー12とは分離独立して設けられたディテントピン34
とディテント溝40とによって規制されながら行なわ
れ、シフトレバー12を確実に前後左右に移動させて特
定のシフト位置へ案内できる。また、シフトレバー12
の特定のシフト位置への案内は、ディテントピン34と
ディテント溝40とによって規制されながら行なわれる
ため、仮にガイド孔38の幅寸法を比較的大きく形成し
ても(その輪郭や形状を不正確に形成しても)、シフト
レバー12が不要にがたついたりシフト移動の際の節度
感がなくなることがない。このため、シフトレバー12
の径を大きくすることもでき、シフトレバー12の径寸
法及びガイド溝38の凹凸寸法に制約を与えることがな
く、寸法設定の自由度が向上する。
【0053】さらに、シフトレバー装置10では、シフ
トレバー12とディテントピン34とを板バネ22によ
って連結した構成であるため、ディテントピン34とデ
ィテント溝40に大きな荷重が作用することがない。ま
た、スライドピース44、46の各切欠きが大きな押圧
力でロックアーム56の先端部に係合することがないた
め、ロックアーム56は容易に切欠き52、54から抜
け出すことができ、ロックアーム56のロック解除動作
が阻害されることもない。
【0054】なお、本実施例においては、プレート36
をガイドプレート及びディテントプレートとして共に用
い、このプレート36にガイド溝38とディテント溝4
0を形成する構成、換言すればガイド溝38とディテン
ト溝40とを同一面上に設ける構成としたが、これに限
らず、ガイド溝38とディテント溝40とをそれぞれ独
立するプレートに形成してもよい。この場合には、ディ
テント溝40(ディテントプレート)の配置位置の自由
度が更に向上し、例えばディテント溝40を乗員から見
えない装置の内部位置に設置することも可能となる。
【0055】また、本実施例においては、「D」のシフ
ト位置と「L」のシフト位置との間に「3」及び「2」
のシフト位置を有する所謂4速の自動変速機に用いられ
るシフトレバー装置10について説明したが、本考案は
これに限らず、所謂5速あるいは3速自動変速機であっ
ても適用することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、簡単な構
造により、異なる複数の条件下において確実にシフトロ
ック状態とすることができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシフトレバー装置の全体構成を示
す正面図である。
【図2】本発明に係るシフトレバー装置のガイド溝及び
ディテント溝を示す平面図である。
【図3】シフトレバーが「P」位置におけるディテント
溝とスライドピースの関係を示す平面図である。
【図4】シフトレバーが「N」位置におけるディテント
溝とスライドピースの関係を示す平面図である。
【図5】シフトレバーが「2」位置におけるディテント
溝とスライドピースの関係を示す平面図である。
【図6】車両の走行状態とソレノイドの作動状態との対
応関係を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置 12 シフトレバー 34 ディテントピン 36 プレート(ディテントプレート) 38 ガイド溝 40 ディテント溝 42 ロック装置 44 スライドピース 46 スライドピース 56 ロックアーム(アクチュエータ) 60 ソレノイド(アクチュエータ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pシフトレンジ、Rシフトレンジ、Nシ
    フトレンジ、Dシフトレンジ、Lシフトレンジ、及び前
    記DシフトレンジとLシフトレンジとの間に設定された
    一または複数の中間シフトレンジ、の各シフトレンジを
    有する変速機に用いられるシフトレバー装置であって、 前記変速機に連結され前後左右に操作されることにより
    前記複数のシフトレンジのうちの一つに選択されて変速
    機をシフトするレバーと、 前記レバーに連動されるディテントピンと、 前記ディテントピンが入り込み前記ディテントピンの移
    動を制限しながら特定のシフト位置へ案内するディテン
    ト溝を備えたディテントプレートと、 前記ディテントピンに連動してスライド移動すると共
    に、前記各シフトレンジに応じたロック溝が形成された
    スライドピースと、 前記スライドピースのロック溝に係合可能に配置され、
    前記レバーが前記Pシフトレンジに選択された際には前
    記ロック溝に係合して前記スライドピースの前記Pシフ
    トレンジ以外の他のシフトレンジへの移動を阻止し、前
    記レバーが前記Nシフトレンジ乃至Lシフトレンジに選
    択された際には前記Nシフトレンジ乃至Lシフトレンジ
    に応じて設定された所定の車両速度で前記ロック溝に係
    合して前記スライドピースの前記Rシフトレンジへの移
    動を阻止し、かつ、前記レバーが前記中間シフトレンジ
    に選択された際には前記中間シフトレンジに応じて設定
    された所定の車両速度で前記ロック溝に係合して前記ス
    ライドピースの前記Lシフトレンジへの移動を阻止する
    アクチュエータと、 を有することを特徴とするシフトレバー装置。
JP3982093A 1993-03-01 1993-03-01 シフトレバー装置 Pending JPH06249325A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5743148A (en) * 1995-07-22 1998-04-28 Hyundai Motor Company Engine over-revolution preventive system utilized with a manual shift select lever assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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