JP2587980Y2 - シフトレバー装置 - Google Patents

シフトレバー装置

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JP2587980Y2
JP2587980Y2 JP1993051562U JP5156293U JP2587980Y2 JP 2587980 Y2 JP2587980 Y2 JP 2587980Y2 JP 1993051562 U JP1993051562 U JP 1993051562U JP 5156293 U JP5156293 U JP 5156293U JP 2587980 Y2 JP2587980 Y2 JP 2587980Y2
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shift lever
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両の変速機をシフト操
作するためのシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、車両の自動変速機は多段変速仕様
化しており、シフトレンジが多数設定される傾向にあ
る。このため、この多数設定された複数のシフトレンジ
を選択できるシフトレバー装置が要求されている。
【0003】ここで、車両の自動変速機をシフト操作す
るためのシフトレバー装置は、シフトレバーを車両前後
方向にシフト操作して自動変速機をシフトする構成のも
のが一般的であるが、このような従来のシフトレバー装
置では、前述のシフトレンジが多数設定された自動変速
機に適用するには配置スペース(シフトレバーの操作移
動範囲)や操作性の点で限界があった。このため、シフ
トレバーを車両前後方向のみならず車両左右方向にもシ
フト操作してシフト位置を選択する構成のもの、所謂ゲ
ート(ジグザグ操作)式のシフトレバー装置が提案され
ている。
【0004】この種のジグザグ操作式のシフトレバー装
置では、複数のシフトレンジが設定された自動変速機に
適用する場合であっても、コンパクトなスペース(シフ
トレバーの操作移動範囲)で前記複数のシフトレンジを
選択操作することが可能となり、設定されるシフトレン
ジの増加に対応することができる。
【0005】ところで、前述の如きジグザグ操作式のシ
フトレバー装置では、単にシフトレバーの操作方向が車
両前後方向及び左右方向(所謂、ジグザグ)に設定され
る構成であるため、例えば、シフトレバーがNシフトレ
ンジに選択された場合にそのままシフトレバーを車両前
方向へ移動させることにより、Rシフトレンジへのシフ
ト操作が可能である。しかしながら、このようなシフト
レバー装置においては、特定の条件下でのみシフト操作
を可能とするシフトロック機構が必要であり、前述の如
きNシフトレンジからRシフトレンジへのシフト操作を
何らかの方法により制限する必要がある。
【0006】この場合、シフトレバーをRシフトレンジ
へ操作する際にはシフトレバーノブを押し込み操作しな
い限りこのRシフトレンジへのシフト操作が阻止される
ように構成したシフトレバー装置も提案されている。し
かしながら、このようなシフトレバー装置では、Rシフ
トレンジへのシフト操作の際にはシフトレバーノブの押
し込み操作を伴うため操作性が極めて悪く、例えば車両
を後退させる際等においては操作が煩わしく、シフトレ
バーの誤操作を防止できるものの操作性という点では未
だ改善の余地があり、このための対策が切望されてい
た。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記事実を考
慮し、操作性を損なうこと無く、簡単な構造により、特
定の条件下において確実にシフトロック状態とすること
ができるシフトレバー装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案に係るシフトレバ
ー装置は、Pシフトレンジ、Rシフトレンジ、Nシフト
レンジ、Dシフトレンジ、Lシフトレンジ、及び前記D
シフトレンジとLシフトレンジとの間に設定された一ま
たは複数の中間シフトレンジ、の各シフトレンジを有す
る変速機に用いられるシフトレバー装置であって、前記
変速機に連結され前後左右に操作されることにより前記
複数のシフトレンジのうちの一つに選択されて変速機を
シフトするレバーと、前記Nシフトレンジに位置する前
記レバーに対応して配置され、前記Rシフトレンジから
Nシフトレンジへの前記レバーの移動を許容すると共に
前記NシフトレンジからRシフトレンジへの前記レバー
の移動に連動し、連動することにより前記Nシフトレン
ジからRシフトレンジへの前記レバーの移動を許容する
連動ロック機構部と、前記連動ロック機構部に係合可能
に配置され、係合状態では、前記NシフトレンジからR
シフトレンジへの前記レバーの移動に基づいた前記連動
ロック機構部の連動を阻止するストッパと、前記ストッ
パに連結され、通常は前記ストッパを前記連動ロック機
構部の連動阻止状態に保持し、作動時には前記ストッパ
を前記連動ロック機構部の連動阻止解除位置へ移動させ
るアクチュエータと、を有することを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成のシフトレバー装置では、レバーがR
シフトレンジからNシフトレンジへ移動される際には、
連動ロック機構部がレバーの移動の妨げになることはな
くレバーの移動を許容するため、RシフトレンジからN
シフトレンジへの変速操作は自由に行うことができる。
【0010】一方、レバーがNシフトレンジからRシフ
トレンジへ移動される際には、連動ロック機構部がレバ
ーの移動に連動される。一方、アクチュエータの作動に
より、ストッパが連動ロック機構部の連動を阻止する状
態からこれを解除する状態へ移動される。
【0011】すなわち、レバーがNシフトレンジ乃至L
シフトレンジに選択された際には、アクチュエータは不
作動状態であり、ストッパは連動ロック機構部の連動阻
止状態に保持されている。したがって、連動ロック機構
部は、NシフトレンジからRシフトレンジへのレバーの
移動に伴って移動することがなく、これにより、レバー
のRシフトレンジへの移動が阻止され、シフトロック状
態となる。
【0012】さらに、この状態において、例えば車両が
所定の速度以下に達した場合や、レバーがNシフトレン
ジからRシフトレンジへ押圧操作されこれがスイッチ等
によって検出された場合(換言すれば、Nシフトレンジ
からRシフトレンジへの変速操作の意思が確認された場
合)には、アクチュエータが作動される。このため、ス
トッパが連動ロック機構部の連動阻止位置から解除位置
へ移動され、NシフトレンジからRシフトレンジへのレ
バーの移動に基づいた連動ロック機構部の連動が可能と
なる。これにより、Nシフトレンジに位置するレバーの
Rシフトレンジへの移動が可能なシフトロック解除状態
となる。
【0013】このように、本シフトレバー装置では、前
後左右に操作されるレバーの操作性を損なうこと無く、
換言すれば他の特別な操作を伴うこと無く、単一のアク
チュエータによる簡単な構造により、シフトロック状態
とすることができる。また、レバーがNシフトレンジ乃
至Lシフトレンジに選択された際には、基本的にはアク
チュエータは不作動状態でシフトロック状態であり、例
えば車両が所定の速度以下に達した場合やレバーがNシ
フトレンジからRシフトレンジへ押圧操作された場合に
のみ(NシフトレンジからRシフトレンジへの変速操作
の意思が確認された場合にのみ)アクチュエータが作動
されてシフトロック解除状態となる。したがって、車両
の走行中に車速に応じてアクチュエータが不要にON/
OFFを繰り返すことがなく、アクチュエータの騒音や
発熱を低減することができ大幅に耐久性を向上すること
ができる。
【0014】
【実施例】図1には本考案の実施例に係るシフトレバー
装置10の主要部分が斜視図にて示されている。
【0015】シフトレバー装置10では、シフトレバー
12がブロック14の上端部から上方へ一体的に突出さ
れている。ブロック14の下端部はピン16によってシ
ャフト18に回転可能に取り付けられている。このた
め、シフトレバー12はシャフト18と共にシャフト1
8の軸線周りに回転移動可能であり、かつピン16周り
にも回転移動可能である。シャフト18の端部にはリン
ク20が固着されており、さらにリンク20の他端部は
図示しない自動変速機にロッド等を介して連結されてい
る。
【0016】ブロック14の側部には、ブラケット22
が一体的に固着されている。このブラケット22内には
節度ピン24及びスプリング26が収容されており、節
度ピン24が上方へ向けて付勢された状態で突出してい
る。
【0017】以上の構成によるシフトレバー12は、プ
レート28に形成されたガイド孔30内に入り込んでい
る。
【0018】図2に詳細に示す如く、ガイド孔30は蛇
行して形成され(連続的に凹凸が形成され)、シフトレ
バー12はこのガイド孔30に沿って前後及び左右に
(所謂、ジグザグに)操作されてシフト移動できる。こ
の場合、ガイド孔30の幅寸法はシフトレバー12の径
に比べて比較的広く形成されており、シフトレバー12
は余裕を持って移動可能である。
【0019】一方、ブラケット22内に収容された節度
ピン24は、節度プレート32の裏面側に形成された節
度溝内に入りんでいる。この節度プレート32(節度
溝)は、シフトレバー12のシフト位置、すなわち
「P」、「R」、「N」、「D」、「3」、「2」、及
び「L」の各シフトレンジと関係付けられて周囲壁が凹
凸状に連続して屈曲されており、この凹凸によって節度
ピン24の移動(すなわち、シフトレバー12の移動)
を制限しながら特定のシフトレンジへ案内する。この場
合、節度溝の幅寸法は節度ピン24の径と略同じ寸法に
形成されており、このため、節度ピン24は左右方向へ
の移動と前後方向への移動が同時にはできず節度を持っ
て移動される構成となっている。
【0020】プレート28の下方には、連動ロック機構
部としてのロックブロック60が、「N」シフトレンジ
に位置するシフトレバー12に係合可能に配置されてい
る。図3及び図4に詳細に示す如く、ロックブロック6
0は一端部が開口する箱状のケース62を備えており、
さらに、このケース62内には中間カム64が収容され
ている。中間カム64は平面視楔形のブロック形状に形
成されており、側壁に形成された突起66がケース62
のスライド孔68に入り込むことにより、ケース62に
対し図3の矢印A及び矢印B方向へスライド移動可能に
収容されている。中間カム64の一端部(ケース62の
開口側)には、レバーカム70が保持されている。レバ
ーカム70は、一部が中間カム64のスライド孔72に
入り込むことにより中間カム64に対して図3の矢印C
及び矢印D方向へスライド移動可能に保持されており、
ケース62の外部に露出している。このレバーカム70
と中間カム64の側壁との間には圧縮スプリング74が
配置されており、常にレバーカム70をケース62(中
間カム64)の一端部方向(図3の矢印D方向)へ付勢
している。
【0021】また、ケース62内には、中間カム64の
レバーカム70と反対側に形成された傾斜面76に対応
して、ストッパカム78が収容されている。ストッパカ
ム78はブロック形状に形成されており、側壁に形成さ
れた突起80がケース62のスライド孔82に入り込む
ことにより、ケース62に対し図3の矢印E及び矢印F
方向へスライド移動可能に収容されている。ストッパカ
ム78の一端部(ケース62のスライド孔68の側)に
は、中間カム64の傾斜面76に対応して傾斜面84が
形成されており、ストッパカム78はこの傾斜面84が
中間カム64の傾斜面76に当接した状態で収容されて
いる。したがって、中間カム64がケース62に対し図
3の矢印A方向へスライド移動すると、ストッパカム7
8が傾斜面76に沿って相対的に移動しながら押圧さ
れ、図3の矢印F方向へ移動されてケース62の側壁に
形成された透孔86から外部へ突出する構成である。ま
た、ストッパカム78とケース62の側壁との間には圧
縮スプリング88が配置されており、常にストッパカム
78を中間カム64の方向(ケース62内へ入り込む方
向:図3の矢印E方向)へ付勢している。
【0022】以上の構成によるロックブロック60は、
図2に示す如くレバーカム70が「N」シフトレンジに
位置するシフトレバー12に係合可能な状態で(シフト
レバー12のシフト移動軌跡内に)配置されている。し
たがって、シフトレバー12が「N」シフトレンジに位
置する状態において図2の上方(「D」シフトレンジと
反対方向)へ押圧操作されると、レバーカム70が図3
の矢印A方向へ押圧されて中間カム64と共に矢印A方
向へ移動され、これに伴って、ストッパカム78が傾斜
面76に沿って中間カム64と相対的に移動しながら押
圧されて図3の矢印F方向へ移動されケース62の透孔
86から外部へ突出する構成である。一方、シフトレバ
ー12が「R」シフトレンジから「N」シフトレンジへ
移動された場合には、圧縮スプリング74の付勢力に抗
してレバーカム70のみが図3の矢印C方向へスライド
移動し、シフトレバー12の移動が阻害されることなく
可能となるように構成されている。
【0023】一方、シフトレバー12の近傍にはロック
装置34が配置されている。ロック装置34は、ストッ
パリンク36を備えている。ストッパリンク36は側面
視略V字形に形成されており、V字の基端部が軸38に
よって一体に連結されると共に回転自在に支持されてい
る。一方、ストッパリンク36のV字の上端部は、それ
ぞれP係止部40とN係止部42とされている。P係止
部40は、シフトレバー12が「P」シフトレンジに選
択移動された際のシフトレバー12の直近に位置してこ
れに係合可能となっており、またN係止部42は、前述
のロックブロック60に対応しており、ケース62の透
孔86に対向する状態では透孔86から突出するストッ
パカム78に係合可能となっている。
【0024】ストッパリンク36のP係止部40が
「P」シフトレンジに選択移動された際のシフトレバー
12の直近に位置する状態では、「P」シフトレンジに
位置するシフトレバー12の「P」シフトレンジ以外の
他のシフトレンジへの移動(すなわち、「R」シフトレ
ンジ方向への移動)を阻止することができ、さらに、ス
トッパリンク36のN係止部42がロックブロック60
のストッパカム78(透孔86)に対向する状態では、
ストッパカム78の透孔86からの突出(図3の矢印F
方向への移動)、すなわちレバーカム70及び中間カム
64の図3矢印A方向への移動を阻止することができる
構成である。
【0025】なおここで、ストッパリンク36のP係止
部40とN係止部42は互いに同時に移動して前記各状
態となる。すなわち、ストッパリンク36は、P係止部
40が「P」シフトレンジに選択移動された際のシフト
レバー12の直近に位置する状態では、N係止部42が
ロックブロック60のストッパカム78(透孔86)に
対向し、一方、P係止部40が「P」シフトレンジに選
択移動された際のシフトレバー12よりも前方(図2紙
面上方)へ離間して位置する状態では、N係止部42が
ロックブロック60のストッパカム78(透孔86)よ
りも前方(図2紙面上方)へ離間してして位置するよう
に、各部の寸法等が設定されている。
【0026】ストッパリンク36のP係止部40の側の
中間部には、アーム44が軸38と平行に延出されてお
り、さらに、このアーム44には、アクチュエータを構
成するソレノイド48のプランジャ50が連結されてい
る。ソレノイド48は通電時にプランジャ50を吸引す
るようになっており、非通電時には巻装されたリターン
スプリング52の付勢力によりプランジャ50が引き出
されている。ソレノイド48が励磁された場合には、リ
ターンスプリング52の付勢力に抗してプランジャ50
を引き込むことでストッパリンク36を軸38周りに図
1矢印G方向へ回転させるようになっている。したがっ
て、ソレノイド48の非通電時には、ストッパリンク3
6のP係止部40が「P」シフトレンジに選択移動され
た際のシフトレバー12の直近に位置すると共にN係止
部42がロックブロック60のストッパカム78(透孔
86)に対向して位置し、一方、ソレノイド48が通電
されてストッパリンク36が上記のように矢印G方向へ
回転された場合には、P係止部40がシフトレバー12
よりも前方(図2紙面上方)へ離間して位置すると共に
N係止部42がロックブロック60のストッパカム78
(透孔86)よりも前方(図2紙面上方)へ離間してし
て位置する状態となる。
【0027】このソレノイド48は、図示しない制御装
置に電気的に接続されており、さらに制御装置にはNS
S(ニュートラルスタートスイッチ)及び車速センサが
接続されている。これにより、ソレノイド48は、シフ
トレバー12のシフト位置及び車両の走行状態に応じた
電気的制御によって通電励磁およびこれが解除されるよ
うになっている。具体的には、シフトレバー12が
「P」シフトレンジに選択された際に作動し、ブレーキ
が操作されると励磁される。さらに、シフトレバー12
が「N」シフトレンジに選択されかつ車両が所定速度以
下になった際に作動される。
【0028】すなわち、ソレノイド48は、シフトレバ
ー12がNシフトレンジ乃至Lシフトレンジに選択され
た際には、基本的には不作動状態であり、シフトレバー
12が「N」シフトレンジに選択されかつ車両が所定速
度以下になった場合にのみ作動されるようになってい
る。
【0029】次に、本実施例の作用を説明する。上記構
成のシフトレバー装置10では、シフトレバー12がガ
イド孔30内で前後左右に操作されると、節度ピン24
が節度プレート32の節度溝の凹凸によって案内され、
シフトレバー12の操作に応じた特定のシフト位置へ節
度感を持って移動する。
【0030】またここで、特定のシフトレンジにおいて
は、所定の車両速度に基づいてソレノイド48が作動さ
れ、ストッパリンク36がシフトレバー12及びロック
ブロック60に係合可能な位置及び解除位置へ移動され
る。
【0031】すなわち、例えばシフトレバー12が
「P」のシフトレンジに選択された場合には、ソレノイ
ド48は非通電状態とされる。したがって、リターンス
プリング52の付勢力によってプランジャ50が突出さ
れており、ストッパリンク36のP係止部40が「P」
シフトレンジに選択移動されたシフトレバー12の直近
に位置されると共にN係止部42はロックブロック60
のストッパカム78(透孔86)に対向している(図2
に二点鎖線にて示す状態)。したがって、シフトレバー
12の「P」シフトレンジ以外の他のシフトレンジへの
移動(「R」シフトレンジ方向への移動)が阻止された
シフトロック状態となる(所謂、Pレンジシフトロッ
ク)。
【0032】一方、シフトレバー12が「P」のシフト
レンジに選択されてシフトロック状態となった後に、車
両のイグニッションスイッチがONされかつブレーキが
踏込まれると、ソレノイド48へ通電される。これによ
り、リターンスプリング52の付勢力に抗してプランジ
ャ50が引き込まれてストッパリンク36が軸38周り
に図1矢印G方向へ回転され、P係止部40が「P」シ
フトレンジのシフトレバー12よりも前方(図2紙面上
方)へ移動されて離間する状態(図2に破線にて示す状
態)となる。したがって、シフトレバー12の「R」シ
フトレンジ方向への移動が可能なシフトロック解除状態
となり、シフトレバー12はシフト操作をすることがで
きる。
【0033】シフトレバー12が操作されて「P」シフ
トレンジから抜け出すと、再びソレノイド46への通電
が解除される。
【0034】さらにその後、シフトレバー12が「R」
シフトレンジから「N」シフトレンジへ移動される際に
は、ロックブロック60の圧縮スプリング74の付勢力
に抗してレバーカム70のみがシフトレバー12と共に
図3矢印C方向へスライド移動され、シフトレバー12
の移動が阻害されることはなく、シフトレバー12の
「R」シフトレンジから「N」シフトレンジへの変速操
作は自由に行うことができる。
【0035】一方、シフトレバー12が「N」や「D」
シフトレンジに選択され所定速度以上で走行中には、ソ
レノイド48は非通電状態(不作動状態)とされている
ため、ストッパリンク36は、N係止部42がロックブ
ロック60のストッパカム78(透孔86)に対向して
いる(図2に二点鎖線にて示す状態)。このため、スト
ッパカム78はこのN係止部42によって透孔86から
の突出が阻止されており、レバーカム70及び中間カム
64は図3矢印A方向への移動が阻止されている。した
がって、シフトレバー12を「N」シフトレンジから
「R」シフトレンジへ移動させようとしてもレバーカム
70がシフトレバー12に係合してその移動が阻止され
(すなわち、ロックブロック60のレバーカム70、中
間カム64及びストッパカム78がシフトレバー12に
連動することがなく)、シフトレバー12の「N」シフ
トレンジから「R」シフトレンジ方向への移動が阻止さ
れたシフトロック状態(所謂、Rインヒビット)とな
る。
【0036】なお、この状態(Rインヒビット状態)に
おいては、N係止部42によって連動を阻止されたロッ
クブロック60(レバーカム70、中間カム64及びス
トッパカム78)は、シフトレバー12の「R」シフト
レンジ方向への移動を阻止するのみであるため、シフト
レバー12の「D」シフトレンジや「3」シフトレンジ
方向への移動は可能である。
【0037】また、シフトレバー12が「N」シフトレ
ンジに位置する状態において、車両が所定の速度以下に
達した場合(停止状態)には、ソレノイド48が作動さ
れる。これにより、再びリターンスプリング52の付勢
力に抗してプランジャ50が吸引されてストッパリンク
36が軸38周りに図1矢印G方向へ回転され、N係止
部42がロックブロック60のストッパカム78(透孔
86)から離間状態とされる(図2に破線にて示す状
態)。このため、ロックブロック60のレバーカム7
0、中間カム64及びストッパカム78の連動が可能と
なる。これにより、「N」シフトレンジに位置するシフ
トレバー12の「N」シフトレンジから「R」シフトレ
ンジへの移動が可能となり、シフトロック(Rインヒビ
ット状態)が解除される。
【0038】このように、本シフトレバー装置10で
は、シフトレバー12の「P」及び「N」の各シフト位
置におけるシフトロックを、シフトレバー12のシフト
位置や設定された車両速度に応じて作動するソレノイド
48と、このソレノイド48によって移動されるストッ
パリンク36を用いた単純な構成により行なっているた
め、機構が簡単で小さな配置スペースでよく、大幅なコ
ストの低減を図ることができる。
【0039】また、シフトレバー12が「N」シフトレ
ンジ乃至「L」シフトレンジに選択された際には、基本
的にはソレノイド48は不作動状態でシフトロック状態
であり、シフトレバー12が「N」シフトレンジに位置
し車両が所定の速度以下に達した場合(停止状態)にの
み、ソレノイド48が作動されてシフトロック解除状態
となる。したがって、車両の走行中に車速に応じてソレ
ノイド48が不要にON/OFFを繰り返すことがな
く、ソレノイド48の騒音や発熱を低減することができ
大幅に耐久性を向上することができる。
【0040】さらに、前後左右に操作されるシフトレバ
ー12を、他の特別な操作(例えば、シフトレバー12
の押し込み操作等)を伴うこと無く所望のシフトレンジ
へ移動させることができ、シフトレバー12の操作性を
損なうことがない。
【0041】なお、前記実施例においては、シフトレバ
ー12のシフト位置(「N」シフトレンジ)及び設定さ
れた車両速度(停止状態)に応じてソレノイド48が作
動する構成としたが、これに限らず、「N」シフトレン
ジに位置するシフトレバー12に対応してスイッチを設
け、シフトレバー12が「N」シフトレンジから「R」
シフトレンジへ押圧操作されてこれがスイッチによって
検出された場合にのみ(換言すれば、「N」シフトレン
ジから「R」シフトレンジへの変速操作の意思が確認さ
れた場合にのみ)ソレノイド48を作動させてシフトロ
ック解除状態とする構成としてもよい。
【0042】この場合であっても、車両の走行中に車速
に応じてソレノイド48が不要にON/OFFを繰り返
すことがなく、ソレノイド48の騒音や発熱を低減する
ことができ大幅に耐久性を向上することができる。
【0043】また、前記実施例においては、「D」のシ
フトレンジと「L」のシフトレンジとの間に「3」及び
「2」のシフトレンジを有する所謂4速の自動変速機に
用いられるシフトレバー装置10について説明したが、
本考案はこれに限らず、所謂5速あるいは3速自動変速
機であっても適用することができる。
【0044】
【考案の効果】本考案は上記構成としたので、操作性を
損なうこと無く、簡単な構造により、特定の条件下にお
いて確実にシフトロック状態とすることができ、さらに
アクチュエータの騒音や発熱を低減して大幅に耐久性を
向上することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るシフトレバー装置の主要
部の構成を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施例に係るシフトレバー装置のシフ
トレバー、ガイド孔、ロックブロック及びストッパリン
クの対応関係を示す平面図である。
【図3】本考案の実施例に係るシフトレバー装置のロッ
クブロックの構成を示す断面図である。
【図4】本考案の実施例に係るシフトレバー装置のロッ
クブロックの構成を示す概略分解斜視図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置 12 シフトレバー(レバー) 34 ロック装置 36 ストッパリンク(ストッパ) 40 P係止部 42 N係止部 48 ソレノイド(アクチュエータ) 60 ロックブロック(連動ロック機構部) 64 中間カム(連動ロック機構部) 70 レバーカム(連動ロック機構部) 78 ストッパカム(連動ロック機構部)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pシフトレンジ、Rシフトレンジ、Nシ
    フトレンジ、Dシフトレンジ、Lシフトレンジ、及び前
    記DシフトレンジとLシフトレンジとの間に設定された
    一または複数の中間シフトレンジ、の各シフトレンジを
    有する変速機に用いられるシフトレバー装置であって、 前記変速機に連結され前後左右に操作されることにより
    前記複数のシフトレンジのうちの一つに選択されて変速
    機をシフトするレバーと、 前記Nシフトレンジに位置する前記レバーに対応して配
    置され、前記RシフトレンジからNシフトレンジへの前
    記レバーの移動を許容すると共に前記Nシフトレンジか
    らRシフトレンジへの前記レバーの移動に連動し、連動
    することにより前記NシフトレンジからRシフトレンジ
    への前記レバーの移動を許容する連動ロ ック機構部と、前記連動ロック機構部に係合可能に配置
    され、係合状態では、前記NシフトレンジからRシフト
    レンジへの前記レバーの移動に基づいた前記連動ロック
    機構部の連動を阻止するストッパと、 前記ストッパに連結され、通常は前記ストッパを前記連
    動ロック機構部の連動阻止状態に保持し、作動時には前
    記ストッパを前記連動ロック機構部の連動阻止解除位置
    へ移動させるアクチュエータと、 を有することを特徴とするシフトレバー装置。
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