JPH07323746A - 変速機用シフトレバー装置のシフトロック装置 - Google Patents

変速機用シフトレバー装置のシフトロック装置

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JPH07323746A
JPH07323746A JP11627794A JP11627794A JPH07323746A JP H07323746 A JPH07323746 A JP H07323746A JP 11627794 A JP11627794 A JP 11627794A JP 11627794 A JP11627794 A JP 11627794A JP H07323746 A JPH07323746 A JP H07323746A
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JP
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shift
lock
shift lever
stopper
range
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JP11627794A
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English (en)
Inventor
Katsushi Nagashima
克司 長島
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組付性や精度管理が容易となり異なる車種へ
の適用の範囲も拡大するシフトレバー装置のシフトロッ
ク装置を得る。 【構成】 シフトロック装置30は、ゲート式のシフト
レバー装置10に用いられ、これを構成するロックプレ
ート34、ストッパ40、ソレノイド44、及びP位置
検出スイッチ48は、ブラケット32に組み付けられて
単一のユニットとされている。したがって、シフトレバ
ー装置10に適用するする際の組付性が向上し、精度管
理も容易になり、また、部品の共通化や標準化あるいは
組付けの自動化を図ることができ、低コストになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変速機をシフトするシフ
トレバー装置に用いられ特定のシフト位置でシフトレバ
ーのシフト作動を拘束するシフトロック装置に係り、特
に、シフトレバーを車両前後方向のみならず車両左右方
向にもシフト操作してシフト位置を選択する構成の所謂
ゲート(ジグザグ操作)式のシフトレバー装置のシフト
ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、車両の自動変速機は多段変速仕様
化しており、シフトレンジが多数設定される傾向にあ
る。このため、この多数設定された複数のシフトレンジ
を選択できるシフトレバー装置が要求されている。
【0003】ここで、車両の自動変速機をシフト操作す
るためのシフトレバー装置は、シフトレバーを車両前後
方向にシフト操作して自動変速機をシフトする構成のも
のが一般的であるが、このような従来のシフトレバー装
置では、前述のシフトレンジが多数設定された自動変速
機に適用するには配置スペース(シフトレバーの操作移
動範囲)や操作性の点で限界があった。このため、シフ
トレバーを車両前後方向のみならず車両左右方向にもシ
フト操作してシフト位置を選択する構成のもの、所謂ゲ
ート(ジグザグ操作)式のシフトレバー装置が提案され
ている。
【0004】この種のゲート式のシフトレバー装置で
は、複数のシフトレンジが設定された自動変速機に適用
する場合であっても、コンパクトなスペース(シフトレ
バーの操作移動範囲)で前記複数のシフトレンジを選択
操作することが可能となり、設定されるシフトレンジの
増加に対応することができる。
【0005】ところで、前述の如きゲート式のシフトレ
バー装置では、単にシフトレバーの操作方向が車両前後
方向及び左右方向(所謂、ジグザグ)に設定される構成
であり、例えば、シフトレバーがNシフトレンジに選択
された場合にシフトレバーを車両左右方向へ移動し次い
で車両前方向へ移動させるという二操作で、Rシフトレ
ンジへのシフト操作が可能である。しかしながら、この
ようなシフトレバー装置においては、シフトレバーに斜
め前方に荷重を加えるだけで上記の移動がされてしま
い、一操作でRシフトレンジに入ることがある。そこ
で、特定の条件下でのみシフト操作を可能とするシフト
ロック機構が必要であり、前述の如きNシフトレンジか
らRシフトレンジへのシフト操作を何らかの方法により
制限する必要がある。
【0006】この場合、シフトレバーをブレーキ操作時
等の特定の条件下でのみ作動可能とするシフトロック装
置として、シフトレバーに対応してストッパプレートを
配置すると共にこのストッパプレートを移動させるため
のソレノイドを設けた構成のものが知られている。
【0007】この主のシフトロック装置では、シフトレ
バーがPシフトレンジに選択された場合には、ストッパ
プレートがPシフトレンジに位置するシフトレバーに係
合可能な状態とされ、これにより、シフトレバーのPシ
フトレンジ以外の他のシフトレンジへの移動が阻止さ
れ、シフトロック状態となる。一方この場合に、ブレー
キが操作されると、ソレノイドが作動してストッパがP
シフトレンジに位置するシフトレバーの係合から解除す
る位置へ移動される。これにより、シフトレバーのPシ
フトレンジ以外の他のシフトレンジへの移動が可能とな
り、シフトロック解除状態となる。
【0008】また、シフトレバーがNシフトレンジ乃至
Lシフトレンジに選択された際には、このNシフトレン
ジ乃至Lシフトレンジに応じて設定された所定の車両速
度でソレノイドが作動して、ストッパがNシフトレンジ
に位置するシフトレバーに係合可能な位置へ移動され
る。これにより、シフトレバーのRシフトレンジへの移
動が阻止され、シフトロック状態となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の変速機用シフトレバー装置のシフトロック装置
は、多数の部品によって構成されると共に、各部品が車
体側のバラバラな位置にレイアウトされ回転支持軸等を
介して連結された構成となっている。このため、その組
付けや精度管理が容易でなく、また異なる車種への適用
性も低く、コスト高の原因であった。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、組付性や精度
管理が容易となると共に異なる車種への適用の範囲も拡
大しコストの低減を図ることができる変速機用シフトレ
バー装置のシフトロック装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る変速機用シ
フトレバー装置のシフトロック装置は、Pシフトレン
ジ、Rシフトレンジ、Nシフトレンジの各シフトレンジ
を有する変速機に連結されたシフトレバーを前後方向及
び左右方向に移動させることにより前記各シフトレンジ
のうちの一つを選択して前記変速機をシフトするシフト
レバー装置に用いられ、特定のシフト位置で前記シフト
レバーのシフト作動を拘束するシフトロック装置であっ
て、前記シフトレバーの左右移動方向に沿って移動可能
に配置され、前記シフトレバーがPシフトレンジ及びN
シフトレンジに選択された際には、前記シフトレバーに
押圧され前記シフトレバーと共に前記左右方向に移動さ
れるロックプレートと、前記シフトレバーの前後移動方
向に沿って移動することにより前記ロックプレートに係
合可能に配置され、係合状態では前記ロックプレートの
前記左右方向への移動を阻止するストッパと、前記スト
ッパに連結され常に前記ストッパを前記ロックプレート
移動阻止状態へ付勢すると共に、電気的に作動すること
により前記ストッパを移動させてロックプレート移動阻
止解除状態とするソレノイドと、Pシフトレンジに達し
た前記シフトレバーの移動位置を検出するP位置検出ス
イッチと、を備え、かつ、前記ロックプレート、ストッ
パ、ソレノイド、及びP位置検出スイッチを、前記シフ
トレバーの側方に配置されるブラケットに組み付けて単
一のユニットとしたことを特徴としている。
【0012】
【作用】上記構成の変速機用シフトレバー装置のシフト
ロック装置では、ロック機構を構成するロックプレー
ト、ストッパ、ソレノイド、及びP位置検出スイッチの
各部品が、ブラケットに組み付けられて単一のユニット
とされているため、シフトレバー装置に適用する際の組
付性が向上し精度管理も容易となる。また、異なる車種
であっても部品の共通化や標準化あるいは組付けの自動
化を図ることができ、適用の範囲も拡大して、低コスト
になる。
【0013】
【実施例】図1には本発明の第1実施例に係るシフトロ
ック装置30、及びこのシフトロック装置30が適用さ
れたシフトレバー装置10の主要部分が斜視図にて示さ
れている。また、図2にはシフトロック装置30の正面
図が示されており、図3にはシフトロック装置30の平
面図が示されている。なお、各図において、矢印A方向
を車両前後方向とし、矢印B方向を車両左右方向として
説明する。
【0014】シフトロック装置30が適用されたシフト
レバー装置10では、シフトレバー12がブロック14
の上端部から上方へ一体的に突出されている。ブロック
14の下端部は、図示しない軸によって車両前後方向及
び車両左右方向に回転可能に支持されており、さらに、
図示しない自動変速機にロッド等を介して連結されてい
る。
【0015】ブロック14の側部には、アーム16が一
体的に延出されており、アーム16の先端にはロックピ
ン18が設けられている。このロックピン18は、ガイ
ドプレート20(図4参照)に形成されたガイド孔22
内に入り込んでいる。なお、ガイドプレート20のガイ
ド孔22内に、シフトレバー12が直接入り込む構成と
してもよい。
【0016】図4に詳細に示す如く、ガイド孔22はシ
フトレバー12のシフト位置、すなわち「P」、
「R」、「N」等の各シフトレンジと関係付けられて周
囲壁が凹凸状に連続して屈曲されており、ロックピン1
8(換言すれば、シフトレバー12)はこのガイド孔2
2に沿って前後及び左右に(所謂、ジグザグに)操作さ
れてシフト移動できる。さらに「P」、「R」、及び
「N」の各シフトレンジについて詳述すると、シフトレ
バー12が「N」シフトレンジに位置する場合には、ロ
ックピン18がガイド孔22の位置または位置にあ
り、シフトレバー12が「R」シフトレンジに位置する
場合には、ロックピン18がガイド孔22の位置また
は位置にあり、シフトレバー12が「P」シフトレン
ジに位置する場合には、ロックピン18がガイド孔22
の位置または位置にあり、ロックピン18はこれら
の位置を連続的に移動する構成である。
【0017】また、アーム16には節度ピン24及びス
プリング26が収容されており、節度ピン24が上方へ
向けて付勢された状態で突出している。節度ピン24
は、節度プレート28の裏面側に形成された節度溝内に
入りんでいる。この節度プレート28(節度溝)は、シ
フトレバー12のシフト位置、すなわち「P」、
「R」、「N」等の各シフトレンジと関係付けられて凹
凸状に連続して屈曲されており、この凹凸を節度ピン2
6が乗り越えながら移動することにより、シフトレバー
12が節度を持って移動される。
【0018】以上の構成のシフトレバー12のブロック
14の近傍にはシフトロック装置30が配置されてい
る。
【0019】シフトロック装置30は、ブラケット32
を備えている。ブラケット32は、側面視L字形に形成
されており、シフトレバー12(ブロック14)の側近
に配置されている。このブラケット32には、ロックプ
レート34が取り付けられている。
【0020】ロックプレート34は箱上に形成されてお
り、シフトレバー12(ロックピン18)の左右の移動
方向(矢印B方向)に沿ってのみ移動可能に取り付けら
れている。ロックプレート34の上面壁にはロック孔3
6が形成されている。ロック孔36は、「P」シフトレ
ンジ、「R」シフトレンジ及び「N」シフトレンジに位
置するシフトレバー12と関係付けられて連続して屈曲
されており、シフトレバー12のロックピン18が移動
可能に入り込んでいる。
【0021】さらに詳述すると、図5(A)乃至図5
(C)に示す如く、ロック孔36は、ガイド孔22の
位置または位置、及び位置または位置に対応する
箇所においては、ロックピン18と同程度の狭幅に形成
されており、一方、ガイド孔22の位置または位置
に対応する箇所においては、ロックピン18が充分に移
動できる程度の広幅に形成されている。したがって、シ
フトレバー12が「N」シフトレンジに位置する場合
(すなわち、ロックピン18がガイド孔22の位置ま
たは位置にある場合)には、ロックピン18がロック
孔36の周囲壁に係合してロックピン18とロックプレ
ート34とは相対移動ができず、ロックピン18の左右
方向(矢印B方向)の移動に伴ってロックプレート34
が共に移動し、一方、シフトレバー12が「R」シフト
レンジに位置する場合(すなわち、ロックピン18がガ
イド孔22の位置または位置にある場合)には、ロ
ックピン18とロックプレート34とは相対移動が可能
で、ロックピン18のみが左右方向(矢印B方向)に移
動することができ、さらに、シフトレバー12が「P」
シフトレンジに位置する場合(すなわち、ロックピン1
8がガイド孔22の位置または位置にある場合)に
は、ロックピン18がロック孔36の周囲壁に係合して
ロックピン18とロックプレート34とは相対移動がで
きず、ロックピン18の左右方向(矢印B方向)の移動
に伴ってロックプレート34が共に移動される構成であ
る。
【0022】また、ロックプレート34の一方の側端部
には、一対の凹部38が形成されており、後述するスト
ッパ40の凸部42に対応している。
【0023】ストッパ40は、ロックプレート34の一
方の側端部に対向して配置されており、シフトレバー1
2(ロックピン18)の前後の移動方向(矢印A方向)
に沿ってのみ移動可能に支持されている。ストッパ40
には、前述したロックプレート34の凹部38に対応す
る一対の凸部42が設けられており、凸部42は凹部3
8に嵌入可能である。
【0024】さらに詳述すると、ストッパ40が前後方
向(矢印A方向)に移動して凸部42が凹部38に対向
した状態では、凸部42が凹部38に入り込むことによ
りロックプレート34の左右方向(矢印B方向)の移動
が可能となり、一方、ストッパ40が前後方向(矢印A
方向)に移動して凸部42が凹部38と対向しない状態
では、凸部42がロックプレート34の側端部に係合し
てロックプレート34の左右方向(矢印B方向)の移動
が阻止される構成である。
【0025】ストッパ40の基端部には、ソレノイド4
4のプランジャ46が連結されている。ソレノイド44
は、ブラケット32に固定されると共に、通電時にプラ
ンジャ46を吸引するようになっており、非通電時には
内装されたリターンスプリングの付勢力によりプランジ
ャ46が引き出されている。ソレノイド44が励磁され
た場合には、リターンスプリングの付勢力に抗してプラ
ンジャ46を引き込むことでストッパ40を移動させる
ようになっている。なおこの時点で(ソレノイド44が
励磁された場合に)、ストッパ40の凸部42がロック
プレート34の凹部38に対向した状態となるように各
部の寸法が設定されている。
【0026】したがって、ソレノイド44の非通電時に
は、ストッパ40の凸部42がロックプレート34の凹
部38と対向しない状態となり、凸部42がロックプレ
ート34の側端部に係合してロックプレート34の左右
方向(矢印B方向)の移動が阻止され、一方、ソレノイ
ド44が通電されストッパ40が移動した場合には、ス
トッパ40の凸部42がロックプレート34の凹部38
に対向した状態となり、ロックプレート34の左右方向
(矢印B方向)の移動が可能となる構成である。
【0027】このソレノイド44は、車両の走行状態に
応じた電気的制御によって通電励磁およびこれが解除さ
れるようになっており、具体的には、シフトレバー12
が「P」シフトレンジに選択された際にはブレーキ操作
により作動し、シフトレバー12が「P」シフトレンジ
から抜け出すと停止(励磁解除)され、さらに、シフト
レバー12が「N」シフトレンジに選択された際には設
定された所定の車両速度以下になると作動されるように
なっている。
【0028】ソレノイド44の側方のブラケット32に
は、P位置検出スイッチ48及び作動リンク50が配置
されている。作動リンク50はブラケット32に支軸5
2によって回転可能に支持されており、一端はロックプ
レート34のロック孔36の位置近傍に位置し、他端
はP位置検出スイッチ48の押圧部54に対向してい
る。また、支軸52にはリターンスプリング56が巻装
されており、常に作動リンク50の他端がP位置検出ス
イッチ48の押圧部54から離間する方向へ付勢してい
る。これにより、シフトレバー12が「P」シフトレン
ジに位置する場合(すなわち、ロックピン18がガイド
孔22の位置にある場合)には、ロックピン18が作
動リンク50の一端を押圧してリターンスプリング56
の付勢力に抗して支軸52周りに回転させ、他端が押圧
部54を押圧してP位置検出スイッチ48を作動させる
ことができる構成である。
【0029】また、シフトロック装置30には強制解除
機構が設けられている。すなわち、ソレノイド44のプ
ランジャ46が連結されたストッパ40の基端部から
は、L字状の解除腕58が一体的に延出されている。こ
の解除腕58の先端部には傾斜面60が形成されてい
る。したがって、図示しない解除ボタン等によって傾斜
面60を押圧操作することにより、傾斜面60が押圧さ
れてストッパ40がソレノイド44のリターンスプリン
グの付勢力に抗して強制的に移動される構成である。
【0030】以上説明した如く、ロックプレート34、
ストッパ40、ソレノイド44、及びP位置検出スイッ
チ48等はブラケット32に組み付けられており、この
ブラケット32と共にシフトロック装置30は単一のユ
ニットとされている。
【0031】次に、本実施例の作用を説明する。上記構
成のシフトロック装置30(シフトレバー装置10)で
は、シフトレバー12がガイド孔22内で前後左右に操
作されると、節度ピン24が節度プレート28の節度溝
の凹凸によって案内され、シフトレバー12の操作に応
じた特定のシフト位置へ節度感を持って移動する。
【0032】またここで、特定のシフトレンジや車両の
走行状態においては、シフトロック装置30のソレノイ
ド44が作動し、シフトレバー12の移動が制限され
る。
【0033】例えば、シフトレバー12が「P」のシフ
トレンジに選択された場合には、ロックピン18がガイ
ド孔22の位置にあり、このロックピン18が作動リ
ンク50の一端を押圧して支軸52周りに回転させ、他
端がP位置検出スイッチ48の押圧部54を押圧してP
位置検出スイッチ48が作動される。これにより、シフ
トレバー12が「P」のシフトレンジに選択されたこと
が検出され、ソレノイド44が非通電状態とされる。
【0034】ソレノイド44の非通電状態では、プラン
ジャ46は引き出されている。これにより、ストッパ4
0の凸部42はロックプレート34の凹部38と対向し
ない状態となっており、凸部42がロックプレート34
の側端部に係合してロックプレート34の左右方向(矢
印B方向)の移動が阻止される。このため、図5(A)
に示す如く、ガイド孔22及びロック孔36の位置に
あるロックピン18は、ロックプレート34と共に左右
方向(矢印B方向)への移動(位置への移動)ができ
ず、したがって、シフトレバー12の「P」シフトレン
ジ以外の他のシフトレンジへの移動(「R」シフトレン
ジ方向への移動)が阻止されたシフトロック状態となる
(所謂、Pレンジシフトロック)。
【0035】一方、シフトレバー12が「P」のシフト
レンジに選択されてシフトロック状態となった後に、車
両のイグニッションスイッチがONされかつブレーキが
踏込まれると、ソレノイド44に通電される。これによ
り、リターンスプリングの付勢力に抗してプランジャ4
6が引き込まれてストッパ40が移動され、ストッパ4
0の凸部42がロックプレート34の凹部38に対向し
た状態(図5(B)図示状態)となる。これにより、ロ
ックプレート34の左右方向(矢印B方向)の移動が可
能となる。したがって、ガイド孔22及びロック孔36
の位置にあるロックピン18がロックプレート34と
共に左右方向(矢印B方向)への移動(位置への移
動)が可能となり、図5(C)に示す如く、シフトレバ
ー12の「R」シフトレンジ方向への移動が可能なシフ
トロック解除状態となり、シフトレバー12はシフト操
作をすることができる。
【0036】シフトレバー12が「P」シフトレンジか
ら抜け出すと、ロックピン18が作動リンク50の一端
から離間し、作動リンク50がリターンスプリング56
の付勢力によって基の位置に復帰してP位置検出スイッ
チ48の押圧を解除する。これにより、シフトレバー1
2の「P」シフトレンジからの抜け出しが検出される。
【0037】また、車両が走行中にシフトレバー12が
「N」シフトレンジに選択されてこの「N」シフトレン
ジに応じて設定された所定の車両速度に達すると、ソレ
ノイド44の通電が停止される。このため、プランジャ
46が引き出されてストッパ40が移動され、凸部42
がロックプレート34の凹部38と対向しない状態とな
る。このため、凸部42がロックプレート34の側端部
に係合してロックプレート34の左右方向(矢印B方
向)の移動が阻止される。これにより、図5(A)に示
す如く、ガイド孔22及びロック孔36の位置にある
ロックピン18は、ロックプレート34と共に左右方向
(矢印B方向)への移動(位置への移動)ができず、
したがって、シフトレバー12の「N」シフトレンジか
ら「R」シフトレンジ方向への移動が阻止されたシフト
ロック状態(所謂、Rインヒビット)となる。
【0038】さらに、車両が所定の走行速度以下になる
と、ソレノイド44が再び通電される。これにより、リ
ターンスプリングの付勢力に抗してプランジャ46が引
き込まれてストッパ40が移動され、ストッパ40の凸
部42がロックプレート34の凹部38に対向した状態
となってロックプレート34の左右方向(矢印B方向)
の移動が可能となる(図5(B)図示状態)。したがっ
て、ガイド孔22及びロック孔36の位置にあるロッ
クピン18がロックプレート34と共に左右方向(矢印
B方向)への移動(位置への移動)が可能となり、シ
フトレバー12の「N」シフトレンジから「R」シフト
レンジ方向への移動が可能となり、シフトロック(Rイ
ンヒビット状態)が解除される。
【0039】このように、シフトロック装置30では、
シフトレバー12の「P」及び「N」の各シフト位置に
おけるシフトロックを、ブレーキ操作や設定された車両
速度に応じて作動するソレノイド44と、このソレノイ
ド44によって移動されるストッパ40、及びシフトレ
バー12と共に移動するロックプレート34を用いた単
純な構成により行なっているため、機構が簡単で小さな
配置スペースでよく、大幅なコストの低減を図ることが
できる。また、各シフト位置において設定された車両速
度に応じてソレノイド44が作動しシフトロックとなる
ため、ソレノイド44の作動タイミングを容易に設定す
ることができ、確実にシフトロック状態とすることがで
き、適用の範囲も大幅に拡大する。さらに、前後左右に
操作されるシフトレバー12を、他の特別な操作(例え
ば、シフトレバー12の押し込み操作等)を伴うこと無
く所望のシフトレンジへ移動させることができ、シフト
レバー12の操作性を損なうことがない。
【0040】また、シフトロック装置30では、車両の
整備作業等において、エンジンの非作動時や電源との接
続が絶たれている場合にはソレノイド44が通電励磁さ
れないので、ソレノイド44はリターンスプリングの付
勢力によってプランジャ46が引き出されてストッパ4
0が移動され、凸部42がロックプレート34の凹部3
8と対向しない状態で保持され、シフトレバー12はシ
フト作動ができないシフトロック状態となる。このよう
な場合や、ソレノイド44への通電がされても作動しな
いような事態が生じた場合(所謂、オフフェイル時)に
は、強制解除機構を操作することにより、強制的にシフ
トロック解除状態とすることができる。すなわち、スト
ッパ40の解除腕58の傾斜面60を解除ボタン等によ
って押圧操作すると、ストッパ40がソレノイド44の
リターンスプリングの付勢力に抗して強制的に移動され
る。これにより、シフトレバー12を「P」シフトレン
ジあるいは「N」シフトレンジから「R」シフトレンジ
方向へ移動させることができる。
【0041】さらに、シフトロック装置30では、シフ
トレバー12(ロックピン18)をロック状態とするス
トッパ40は、シフトレバー12(ロックピン18及び
ロックプレート34)の車両左右方向の移動、すなわち
ソレノイド44の作動方向と直交する方向の移動を阻止
する構成であるため、例えばシフトロック状態で無理や
りシフトレバー12を操作してロックピン18を移動さ
せようとしても、この操作力がソレノイド44に作用す
ることがなく、ソレノイド44の耐久性が大幅に向上す
る。またこの場合、ストッパ40の移動方向に沿ってブ
ラケット32の側壁が設けられているため、シフトレバ
ー12を前述の如く無理やり操作した場合にはストッパ
40に作用する力が受け止められ、ロック機構全体の耐
久性が向上して一層効果的である。
【0042】さらにここで、シフトロック装置30で
は、ロック機構を構成するロックプレート34、ストッ
パ40、ソレノイド44、及びP位置検出スイッチ48
の各部品が、ブラケット32に一体的に組み付けられて
単一のユニットとされているため、このシフトロック装
置30をシフトレバー装置10に適用する際の組付性が
向上し精度管理も容易となる。また、異なる車種であっ
ても部品の共通化や標準化あるいは組付けの自動化を図
ることができ、適用の範囲も拡大する。また、ソレノイ
ド44のカバーやP位置検出スイッチ48の配線コード
が不要となり(廃止することができ)、その配線処理も
不要となる。したがって、コストも低減できる。
【0043】次に本発明の他の実施例を説明する。な
お、前記第1実施例と基本的に同一の部品には前記第1
実施例と同一の符号を付与しその説明を省略している。
【0044】図6には本発明の第2実施例に係るシフト
ロック装置70、及びこのシフトロック装置70が適用
されたシフトレバー装置10の主要部分が斜視図にて示
されている。また、図7にはシフトロック装置70の正
面図が示されており、図8にはシフトロック装置70の
平面図が示されている。
【0045】シフトロック装置70は,前述のシフトロ
ック装置30と基本的に同一の構成となっているが、作
動リンク50が省略されており、これに代えて、ロック
プレート34の近傍にはP位置検出スイッチ72が配置
されている。
【0046】P位置検出スイッチ72の押圧部74は、
ロックプレート34のロック孔36の位置近傍に位置
しており、これにより、シフトレバー12が「P」シフ
トレンジに位置する場合(すなわち、ロックピン18が
ガイド孔22の位置にある場合)には、シフトレバー
12(図示しない突起あるいはロックピン18自体)が
押圧部74を押圧してP位置検出スイッチ72を作動さ
せることができる構成である。
【0047】また、この第2実施例に係るシフトロック
装置70でも、ロックプレート34、ストッパ40、ソ
レノイド44、及びP位置検出スイッチ72は、ブラケ
ット32に組み付けられており、このブラケット32と
共に単一のユニットとされている。
【0048】上記構成のシフトロック装置70では、特
定のシフトレンジや車両の走行状態においては、シフト
ロック装置70のソレノイド44が作動し、シフトレバ
ー12の移動が制限される。
【0049】例えば、シフトレバー12が「P」のシフ
トレンジに選択された場合には、ロックピン18がガイ
ド孔22の位置にあり、シフトレバー12(突起17
あるいはロックピン18自体)がP位置検出スイッチ7
2の押圧部74を押圧してP位置検出スイッチ72が作
動される。これにより、シフトレバー12が「P」のシ
フトレンジに選択されたことが検出され、ソレノイド4
4が非通電状態とされる。
【0050】ソレノイド44の非通電状態では、前記第
1実施例と同様に、ガイド孔22の位置にあるロック
ピン18は、ロックプレート34と共に左右方向(矢印
B方向)への移動(位置への移動)ができず、シフト
レバー12の「P」シフトレンジ以外の他のシフトレン
ジへの移動(「R」シフトレンジ方向への移動)が阻止
されたシフトロック状態となる(所謂、Pレンジシフト
ロック)。一方、シフトレバー12が「P」のシフトレ
ンジに選択されてシフトロック状態となった後にソレノ
イド44に通電されると、ストッパ40が移動され、ス
トッパ40の凸部42がロックプレート34の凹部38
に対向した状態となる。これにより、ロックプレート3
4の左右方向(矢印B方向)の移動が可能となり、ガイ
ド孔22の位置にあるロックピン18がロックプレー
ト34と共に左右方向(矢印B方向)への移動(位置
への移動)が可能となり、シフトレバー12の「R」シ
フトレンジ方向への移動が可能なシフトロック解除状態
となり、シフトレバー12はシフト操作をすることがで
きる。
【0051】シフトレバー12が「P」シフトレンジか
ら抜け出すと、シフトレバー12によるP位置検出スイ
ッチ72の押圧が解除され、これによりシフトレバー1
2の「P」シフトレンジからの抜け出しが検出される。
【0052】また、シフトレバー12が「N」シフトレ
ンジに選択されてこの「N」シフトレンジに応じて設定
された所定の車両速度に達しソレノイド44の通電が停
止されると、ストッパ40が移動されて凸部42がロッ
クプレート34の凹部38と対向しない状態となる。こ
のため、前記第1実施例と同様に、ガイド孔22の位
置にあるロックピン18は、ロックプレート34と共に
左右方向(矢印B方向)への移動(位置への移動)が
できず、シフトレバー12の「N」シフトレンジから
「R」シフトレンジ方向への移動が阻止されたシフトロ
ック状態(所謂、Rインヒビット)となる。車両が所定
の走行速度以下になりソレノイド44が再び通電される
と、ストッパ40が移動され、ストッパ40の凸部42
がロックプレート34の凹部38に対向した状態となっ
てロックプレート34の左右方向(矢印B方向)の移動
が可能となる。したがって、ガイド孔22の位置にあ
るロックピン18がロックプレート34と共に左右方向
(矢印B方向)への移動(位置への移動)が可能とな
り、シフトレバー12の「N」シフトレンジから「R」
シフトレンジ方向への移動が可能となり、シフトロック
(Rインヒビット状態)が解除される。
【0053】このように、シフトロック装置70では、
シフトレバー12の「P」及び「N」の各シフト位置に
おけるシフトロックを、ソレノイド44と、ソレノイド
44によって移動されるストッパ40、及びシフトレバ
ー12と共に移動するロックプレート34を用いた単純
な構成により行なっているため、機構が簡単で小さな配
置スペースでよく、大幅なコストの低減を図ることがで
きる。
【0054】さらに、シフトロック装置70において
も、ロック機構を構成するロックプレート34、ストッ
パ40、ソレノイド44、及びP位置検出スイッチ72
の各部品が、ブラケット32に一体的に組み付けられて
単一のユニットとされているため、このシフトロック装
置30をシフトレバー装置10に適用する際の組付性が
向上し精度管理も容易となる。また、異なる車種であっ
ても部品の共通化や標準化あるいは組付けの自動化を図
ることができ、適用の範囲も拡大する。また、ソレノイ
ド44のカバーやP位置検出スイッチ72の配線コード
が不要となり(廃止することができ)、その配線処理も
不要となる。したがって、コストも低減できる。
【0055】また、第2実施例に係るシフトロック装置
70では、前記第1実施例に係るシフトロック装置30
に比べて、作動リンク50が省略されるため、構造が一
層簡単となり、より一層低コストになる。
【0056】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る変速機用
シフトレバー装置のシフトロック装置は、組付性や精度
管理が容易となると共に異なる車種への適用の範囲も拡
大しコストの低減を図ることができるという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るシフトロック装置及
びこのシフトロック装置が適用されたシフトレバー装置
の主要部分の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るシフトロック装置の
正面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るシフトロック装置の
平面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るシフトロック装置に
おけるガイドプレートのガイド孔とロックピンの対応関
係を示す平面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係るシフトロック装置に
おけるロックプレートのロック孔とロックピンの対応関
係を示す平面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るシフトロック装置及
びこのシフトロック装置が適用されたシフトレバー装置
の主要部分の構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るシフトロック装置の
正面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係るシフトロック装置の
平面図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置 12 シフトレバー 18 ロックピン 22 ガイド孔 30 シフトロック装置 32 ブラケット 34 ロックプレート 36 ロック孔 38 凹部 40 ストッパ 42 凸部 44 ソレノイド 48 P位置検出スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pシフトレンジ、Rシフトレンジ、Nシ
    フトレンジの各シフトレンジを有する変速機に連結され
    たシフトレバーを前後方向及び左右方向に移動させるこ
    とにより前記各シフトレンジのうちの一つを選択して前
    記変速機をシフトするシフトレバー装置に用いられ、特
    定のシフト位置で前記シフトレバーのシフト作動を拘束
    するシフトロック装置であって、 前記シフトレバーの左右移動方向に沿って移動可能に配
    置され、前記シフトレバーがPシフトレンジ及びNシフ
    トレンジに選択された際には、前記シフトレバーに押圧
    され前記シフトレバーと共に前記左右方向に移動される
    ロックプレートと、 前記シフトレバーの前後移動方向に沿って移動すること
    により前記ロックプレートに係合可能に配置され、係合
    状態では前記ロックプレートの前記左右方向への移動を
    阻止するストッパと、 前記ストッパに連結され常に前記ストッパを前記ロック
    プレート移動阻止状態へ付勢すると共に、電気的に作動
    することにより前記ストッパを移動させてロックプレー
    ト移動阻止解除状態とするソレノイドと、 Pシフトレンジに達した前記シフトレバーの移動位置を
    検出するP位置検出スイッチと、を備え、 かつ、前記ロックプレート、ストッパ、ソレノイド、及
    びP位置検出スイッチを、前記シフトレバーの側方に配
    置されるブラケットに組み付けて単一のユニットとした
    ことを特徴とする変速機用シフトレバー装置のシフトロ
    ック装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002274210A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Tokai Rika Co Ltd シフトロック装置
KR20160134753A (ko) * 2014-03-20 2016-11-23 젯트에프 프리드리히스하펜 아게 차량 기어 박스용 실렉터 레버 리셋 장치, 및 이와 같은 실렉터 레버 리셋 장치를 작동시키기 위한 방법 및 장치

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JP2017507834A (ja) * 2014-03-20 2017-03-23 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフトZf Friedrichshafen Ag 車両用ギヤ装置のための変速レバー復帰装置並びにこのような変速レバー復帰装置の動作のための方法及び装置

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