JPH0720463U - シフトレバー装置 - Google Patents

シフトレバー装置

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JPH0720463U
JPH0720463U JP5156293U JP5156293U JPH0720463U JP H0720463 U JPH0720463 U JP H0720463U JP 5156293 U JP5156293 U JP 5156293U JP 5156293 U JP5156293 U JP 5156293U JP H0720463 U JPH0720463 U JP H0720463U
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shift range
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shift lever
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性を損なうこと無く、簡単な構造によ
り、特定の条件下において確実にシフトロック状態とす
ることができ、さらにアクチュエータの騒音や発熱を低
減して耐久性を向上することができるシフトレバー装置
を得る。 【構成】 V字形に形成されたストッパリンク36のN
係止部42はロックブロック60に係合可能であり、ソ
レノイド48によって移動される。ソレノイド48がO
FF時にはN係止部42がロックブロック60のストッ
パカムに対向しており、この状態では、シフトレバー1
2の移動に伴うロックブロック60の連動が阻止され、
Rインヒビットとなる。したがって、簡単な機構でシフ
トレバー12の操作性を損なうこと無く確実にシフトロ
ック状態とすることができるのみならず、ソレノイド4
8が車両の走行中に不要にON/OFFを繰り返すこと
がなく、騒音や発熱が低減され耐久性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両の変速機をシフト操作するためのシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、車両の自動変速機は多段変速仕様化しており、シフトレンジが多数設定 される傾向にある。このため、この多数設定された複数のシフトレンジを選択で きるシフトレバー装置が要求されている。
【0003】 ここで、車両の自動変速機をシフト操作するためのシフトレバー装置は、シフ トレバーを車両前後方向にシフト操作して自動変速機をシフトする構成のものが 一般的であるが、このような従来のシフトレバー装置では、前述のシフトレンジ が多数設定された自動変速機に適用するには配置スペース(シフトレバーの操作 移動範囲)や操作性の点で限界があった。このため、シフトレバーを車両前後方 向のみならず車両左右方向にもシフト操作してシフト位置を選択する構成のもの 、所謂ゲート(ジグザグ操作)式のシフトレバー装置が提案されている。
【0004】 この種のジグザグ操作式のシフトレバー装置では、複数のシフトレンジが設定 された自動変速機に適用する場合であっても、コンパクトなスペース(シフトレ バーの操作移動範囲)で前記複数のシフトレンジを選択操作することが可能とな り、設定されるシフトレンジの増加に対応することができる。
【0005】 ところで、前述の如きジグザグ操作式のシフトレバー装置では、単にシフトレ バーの操作方向が車両前後方向及び左右方向(所謂、ジグザグ)に設定される構 成であるため、例えば、シフトレバーがNシフトレンジに選択された場合にその ままシフトレバーを車両前方向へ移動させることにより、Rシフトレンジへのシ フト操作が可能である。しかしながら、このようなシフトレバー装置においては 、特定の条件下でのみシフト操作を可能とするシフトロック機構が必要であり、 前述の如きNシフトレンジからRシフトレンジへのシフト操作を何らかの方法に より制限する必要がある。
【0006】 この場合、シフトレバーをRシフトレンジへ操作する際にはシフトレバーノブ を押し込み操作しない限りこのRシフトレンジへのシフト操作が阻止されるよう に構成したシフトレバー装置も提案されている。しかしながら、このようなシフ トレバー装置では、Rシフトレンジへのシフト操作の際にはシフトレバーノブの 押し込み操作を伴うため操作性が極めて悪く、例えば車両を後退させる際等にお いては操作が煩わしく、シフトレバーの誤操作を防止できるものの操作性という 点では未だ改善の余地があり、このための対策が切望されていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記事実を考慮し、操作性を損なうこと無く、簡単な構造により、特 定の条件下において確実にシフトロック状態とすることができるシフトレバー装 置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るシフトレバー装置は、Pシフトレンジ、Rシフトレンジ、Nシフ トレンジ、Dシフトレンジ、Lシフトレンジ、及び前記DシフトレンジとLシフ トレンジとの間に設定された一または複数の中間シフトレンジ、の各シフトレン ジを有する変速機に用いられるシフトレバー装置であって、前記変速機に連結さ れ前後左右に操作されることにより前記複数のシフトレンジのうちの一つに選択 されて変速機をシフトするレバーと、前記Nシフトレンジに位置する前記レバー に対応して配置され、前記RシフトレンジからNシフトレンジへの前記レバーの 移動を許容すると共に前記NシフトレンジからRシフトレンジへの前記レバーの 移動に連動し、連動することにより前記NシフトレンジからRシフトレンジへの 前記レバーの移動を許容する連動ロック機構部と、前記連動ロック機構部に係合 可能に配置され、係合状態では、前記NシフトレンジからRシフトレンジへの前 記レバーの移動に基づいた前記連動ロック機構部の連動を阻止するストッパと、 前記ストッパに連結され、通常は前記ストッパを前記連動ロック機構部の連動阻 止状態に保持し、作動時には前記ストッパを前記連動ロック機構部の連動阻止解 除位置へ移動させるアクチュエータと、を有することを特徴としている。
【0009】
【作用】
上記構成のシフトレバー装置では、レバーがRシフトレンジからNシフトレン ジへ移動される際には、連動ロック機構部がレバーの移動の妨げになることはな くレバーの移動を許容するため、RシフトレンジからNシフトレンジへの変速操 作は自由に行うことができる。
【0010】 一方、レバーがNシフトレンジからRシフトレンジへ移動される際には、連動 ロック機構部がレバーの移動に連動される。一方、アクチュエータの作動により 、ストッパが連動ロック機構部の連動を阻止する状態からこれを解除する状態へ 移動される。
【0011】 すなわち、レバーがNシフトレンジ乃至Lシフトレンジに選択された際には、 アクチュエータは不作動状態であり、ストッパは連動ロック機構部の連動阻止状 態に保持されている。したがって、連動ロック機構部は、NシフトレンジからR シフトレンジへのレバーの移動に伴って移動することがなく、これにより、レバ ーのRシフトレンジへの移動が阻止され、シフトロック状態となる。
【0012】 さらに、この状態において、例えば車両が所定の速度以下に達した場合や、レ バーがNシフトレンジからRシフトレンジへ押圧操作されこれがスイッチ等によ って検出された場合(換言すれば、NシフトレンジからRシフトレンジへの変速 操作の意思が確認された場合)には、アクチュエータが作動される。このため、 ストッパが連動ロック機構部の連動阻止位置から解除位置へ移動され、Nシフト レンジからRシフトレンジへのレバーの移動に基づいた連動ロック機構部の連動 が可能となる。これにより、Nシフトレンジに位置するレバーのRシフトレンジ への移動が可能なシフトロック解除状態となる。
【0013】 このように、本シフトレバー装置では、前後左右に操作されるレバーの操作性 を損なうこと無く、換言すれば他の特別な操作を伴うこと無く、単一のアクチュ エータによる簡単な構造により、シフトロック状態とすることができる。また、 レバーがNシフトレンジ乃至Lシフトレンジに選択された際には、基本的にはア クチュエータは不作動状態でシフトロック状態であり、例えば車両が所定の速度 以下に達した場合やレバーがNシフトレンジからRシフトレンジへ押圧操作され た場合にのみ(NシフトレンジからRシフトレンジへの変速操作の意思が確認さ れた場合にのみ)アクチュエータが作動されてシフトロック解除状態となる。し たがって、車両の走行中に車速に応じてアクチュエータが不要にON/OFFを 繰り返すことがなく、アクチュエータの騒音や発熱を低減することができ大幅に 耐久性を向上することができる。
【0014】
【実施例】
図1には本考案の実施例に係るシフトレバー装置10の主要部分が斜視図にて 示されている。
【0015】 シフトレバー装置10では、シフトレバー12がブロック14の上端部から上 方へ一体的に突出されている。ブロック14の下端部はピン16によってシャフ ト18に回転可能に取り付けられている。このため、シフトレバー12はシャフ ト18と共にシャフト18の軸線周りに回転移動可能であり、かつピン16周り にも回転移動可能である。シャフト18の端部にはリンク20が固着されており 、さらにリンク20の他端部は図示しない自動変速機にロッド等を介して連結さ れている。
【0016】 ブロック14の側部には、ブラケット22が一体的に固着されている。このブ ラケット22内には節度ピン24及びスプリング26が収容されており、節度ピ ン24が上方へ向けて付勢された状態で突出している。
【0017】 以上の構成によるシフトレバー12は、プレート28に形成されたガイド孔3 0内に入り込んでいる。
【0018】 図2に詳細に示す如く、ガイド孔30は蛇行して形成され(連続的に凹凸が形 成され)、シフトレバー12はこのガイド孔30に沿って前後及び左右に(所謂 、ジグザグに)操作されてシフト移動できる。この場合、ガイド孔30の幅寸法 はシフトレバー12の径に比べて比較的広く形成されており、シフトレバー12 は余裕を持って移動可能である。
【0019】 一方、ブラケット22内に収容された節度ピン24は、節度プレート32の裏 面側に形成された節度溝内に入りんでいる。この節度プレート32(節度溝)は 、シフトレバー12のシフト位置、すなわち「P」、「R」、「N」、「D」、 「3」、「2」、及び「L」の各シフトレンジと関係付けられて周囲壁が凹凸状 に連続して屈曲されており、この凹凸によって節度ピン24の移動(すなわち、 シフトレバー12の移動)を制限しながら特定のシフトレンジへ案内する。この 場合、節度溝の幅寸法は節度ピン24の径と略同じ寸法に形成されており、この ため、節度ピン24は左右方向への移動と前後方向への移動が同時にはできず節 度を持って移動される構成となっている。
【0020】 プレート28の下方には、連動ロック機構部としてのロックブロック60が、 「N」シフトレンジに位置するシフトレバー12に係合可能に配置されている。 図3及び図4に詳細に示す如く、ロックブロック60は一端部が開口する箱状の ケース62を備えており、さらに、このケース62内には中間カム64が収容さ れている。中間カム64は平面視楔形のブロック形状に形成されており、側壁に 形成された突起66がケース62のスライド孔68に入り込むことにより、ケー ス62に対し図3の矢印A及び矢印B方向へスライド移動可能に収容されている 。中間カム64の一端部(ケース62の開口側)には、レバーカム70が保持さ れている。レバーカム70は、一部が中間カム64のスライド孔72に入り込む ことにより中間カム64に対して図3の矢印C及び矢印D方向へスライド移動可 能に保持されており、ケース62の外部に露出している。このレバーカム70と 中間カム64の側壁との間には圧縮スプリング74が配置されており、常にレバ ーカム70をケース62(中間カム64)の一端部方向(図3の矢印D方向)へ 付勢している。
【0021】 また、ケース62内には、中間カム64のレバーカム70と反対側に形成され た傾斜面76に対応して、ストッパカム78が収容されている。ストッパカム7 8はブロック形状に形成されており、側壁に形成された突起80がケース62の スライド孔82に入り込むことにより、ケース62に対し図3の矢印E及び矢印 F方向へスライド移動可能に収容されている。ストッパカム78の一端部(ケー ス62のスライド孔68の側)には、中間カム64の傾斜面76に対応して傾斜 面84が形成されており、ストッパカム78はこの傾斜面84が中間カム64の 傾斜面76に当接した状態で収容されている。したがって、中間カム64がケー ス62に対し図3の矢印A方向へスライド移動すると、ストッパカム78が傾斜 面76に沿って相対的に移動しながら押圧され、図3の矢印F方向へ移動されて ケース62の側壁に形成された透孔86から外部へ突出する構成である。また、 ストッパカム78とケース62の側壁との間には圧縮スプリング88が配置され ており、常にストッパカム78を中間カム64の方向(ケース62内へ入り込む 方向:図3の矢印E方向)へ付勢している。
【0022】 以上の構成によるロックブロック60は、図2に示す如くレバーカム70が「 N」シフトレンジに位置するシフトレバー12に係合可能な状態で(シフトレバ ー12のシフト移動軌跡内に)配置されている。したがって、シフトレバー12 が「N」シフトレンジに位置する状態において図2の上方(「D」シフトレンジ と反対方向)へ押圧操作されると、レバーカム70が図3の矢印A方向へ押圧さ れて中間カム64と共に矢印A方向へ移動され、これに伴って、ストッパカム7 8が傾斜面76に沿って中間カム64と相対的に移動しながら押圧されて図3の 矢印F方向へ移動されケース62の透孔86から外部へ突出する構成である。一 方、シフトレバー12が「R」シフトレンジから「N」シフトレンジへ移動され た場合には、圧縮スプリング74の付勢力に抗してレバーカム70のみが図3の 矢印C方向へスライド移動し、シフトレバー12の移動が阻害されることなく可 能となるように構成されている。
【0023】 一方、シフトレバー12の近傍にはロック装置34が配置されている。 ロック装置34は、ストッパリンク36を備えている。ストッパリンク36は 側面視略V字形に形成されており、V字の基端部が軸38によって一体に連結さ れると共に回転自在に支持されている。一方、ストッパリンク36のV字の上端 部は、それぞれP係止部40とN係止部42とされている。P係止部40は、シ フトレバー12が「P」シフトレンジに選択移動された際のシフトレバー12の 直近に位置してこれに係合可能となっており、またN係止部42は、前述のロッ クブロック60に対応しており、ケース62の透孔86に対向する状態では透孔 86から突出するストッパカム78に係合可能となっている。
【0024】 ストッパリンク36のP係止部40が「P」シフトレンジに選択移動された際 のシフトレバー12の直近に位置する状態では、「P」シフトレンジに位置する シフトレバー12の「P」シフトレンジ以外の他のシフトレンジへの移動(すな わち、「R」シフトレンジ方向への移動)を阻止することができ、さらに、スト ッパリンク36のN係止部42がロックブロック60のストッパカム78(透孔 86)に対向する状態では、ストッパカム78の透孔86からの突出(図3の矢 印F方向への移動)、すなわちレバーカム70及び中間カム64の図3矢印A方 向への移動を阻止することができる構成である。
【0025】 なおここで、ストッパリンク36のP係止部40とN係止部42は互いに同時 に移動して前記各状態となる。すなわち、ストッパリンク36は、P係止部40 が「P」シフトレンジに選択移動された際のシフトレバー12の直近に位置する 状態では、N係止部42がロックブロック60のストッパカム78(透孔86) に対向し、一方、P係止部40が「P」シフトレンジに選択移動された際のシフ トレバー12よりも前方(図2紙面上方)へ離間して位置する状態では、N係止 部42がロックブロック60のストッパカム78(透孔86)よりも前方(図2 紙面上方)へ離間してして位置するように、各部の寸法等が設定されている。
【0026】 ストッパリンク36のP係止部40の側の中間部には、アーム44が軸38と 平行に延出されており、さらに、このアーム44には、アクチュエータを構成す るソレノイド48のプランジャ50が連結されている。ソレノイド48は通電時 にプランジャ50を吸引するようになっており、非通電時には巻装されたリター ンスプリング52の付勢力によりプランジャ50が引き出されている。ソレノイ ド48が励磁された場合には、リターンスプリング52の付勢力に抗してプラン ジャ50を引き込むことでストッパリンク36を軸38周りに図1矢印G方向へ 回転させるようになっている。したがって、ソレノイド48の非通電時には、ス トッパリンク36のP係止部40が「P」シフトレンジに選択移動された際のシ フトレバー12の直近に位置すると共にN係止部42がロックブロック60のス トッパカム78(透孔86)に対向して位置し、一方、ソレノイド48が通電さ れてストッパリンク36が上記のように矢印G方向へ回転された場合には、P係 止部40がシフトレバー12よりも前方(図2紙面上方)へ離間して位置すると 共にN係止部42がロックブロック60のストッパカム78(透孔86)よりも 前方(図2紙面上方)へ離間してして位置する状態となる。
【0027】 このソレノイド48は、図示しない制御装置に電気的に接続されており、さら に制御装置にはNSS(ニュートラルスタートスイッチ)及び車速センサが接続 されている。これにより、ソレノイド48は、シフトレバー12のシフト位置及 び車両の走行状態に応じた電気的制御によって通電励磁およびこれが解除される ようになっている。具体的には、シフトレバー12が「P」シフトレンジに選択 された際に作動し、ブレーキが操作されると励磁される。さらに、シフトレバー 12が「N」シフトレンジに選択されかつ車両が所定速度以下になった際に作動 される。
【0028】 すなわち、ソレノイド48は、シフトレバー12がNシフトレンジ乃至Lシフ トレンジに選択された際には、基本的には不作動状態であり、シフトレバー12 が「N」シフトレンジに選択されかつ車両が所定速度以下になった場合にのみ作 動されるようになっている。
【0029】 次に、本実施例の作用を説明する。 上記構成のシフトレバー装置10では、シフトレバー12がガイド孔30内で 前後左右に操作されると、節度ピン24が節度プレート32の節度溝の凹凸によ って案内され、シフトレバー12の操作に応じた特定のシフト位置へ節度感を持 って移動する。
【0030】 またここで、特定のシフトレンジにおいては、所定の車両速度に基づいてソレ ノイド48が作動され、ストッパリンク36がシフトレバー12及びロックブロ ック60に係合可能な位置及び解除位置へ移動される。
【0031】 すなわち、例えばシフトレバー12が「P」のシフトレンジに選択された場合 には、ソレノイド48は非通電状態とされる。したがって、リターンスプリング 52の付勢力によってプランジャ50が突出されており、ストッパリンク36の P係止部40が「P」シフトレンジに選択移動されたシフトレバー12の直近に 位置されると共にN係止部42はロックブロック60のストッパカム78(透孔 86)に対向している(図2に二点鎖線にて示す状態)。したがって、シフトレ バー12の「P」シフトレンジ以外の他のシフトレンジへの移動(「R」シフト レンジ方向への移動)が阻止されたシフトロック状態となる(所謂、Pレンジシ フトロック)。
【0032】 一方、シフトレバー12が「P」のシフトレンジに選択されてシフトロック状 態となった後に、車両のイグニッションスイッチがONされかつブレーキが踏込 まれると、ソレノイド48へ通電される。これにより、リターンスプリング52 の付勢力に抗してプランジャ50が引き込まれてストッパリンク36が軸38周 りに図1矢印G方向へ回転され、P係止部40が「P」シフトレンジのシフトレ バー12よりも前方(図2紙面上方)へ移動されて離間する状態(図2に破線に て示す状態)となる。したがって、シフトレバー12の「R」シフトレンジ方向 への移動が可能なシフトロック解除状態となり、シフトレバー12はシフト操作 をすることができる。
【0033】 シフトレバー12が操作されて「P」シフトレンジから抜け出すと、再びソレ ノイド46への通電が解除される。
【0034】 さらにその後、シフトレバー12が「R」シフトレンジから「N」シフトレン ジへ移動される際には、ロックブロック60の圧縮スプリング74の付勢力に抗 してレバーカム70のみがシフトレバー12と共に図3矢印C方向へスライド移 動され、シフトレバー12の移動が阻害されることはなく、シフトレバー12の 「R」シフトレンジから「N」シフトレンジへの変速操作は自由に行うことがで きる。
【0035】 一方、シフトレバー12が「N」や「D」シフトレンジに選択され所定速度以 上で走行中には、ソレノイド48は非通電状態(不作動状態)とされているため 、ストッパリンク36は、N係止部42がロックブロック60のストッパカム7 8(透孔86)に対向している(図2に二点鎖線にて示す状態)。このため、ス トッパカム78はこのN係止部42によって透孔86からの突出が阻止されてお り、レバーカム70及び中間カム64は図3矢印A方向への移動が阻止されてい る。したがって、シフトレバー12を「N」シフトレンジから「R」シフトレン ジへ移動させようとしてもレバーカム70がシフトレバー12に係合してその移 動が阻止され(すなわち、ロックブロック60のレバーカム70、中間カム64 及びストッパカム78がシフトレバー12に連動することがなく)、シフトレバ ー12の「N」シフトレンジから「R」シフトレンジ方向への移動が阻止された シフトロック状態(所謂、Rインヒビット)となる。
【0036】 なお、この状態(Rインヒビット状態)においては、N係止部42によって連 動を阻止されたロックブロック60(レバーカム70、中間カム64及びストッ パカム78)は、シフトレバー12の「R」シフトレンジ方向への移動を阻止す るのみであるため、シフトレバー12の「D」シフトレンジや「3」シフトレン ジ方向への移動は可能である。
【0037】 また、シフトレバー12が「N」シフトレンジに位置する状態において、車両 が所定の速度以下に達した場合(停止状態)には、ソレノイド48が作動される 。これにより、再びリターンスプリング52の付勢力に抗してプランジャ50が 吸引されてストッパリンク36が軸38周りに図1矢印G方向へ回転され、N係 止部42がロックブロック60のストッパカム78(透孔86)から離間状態と される(図2に破線にて示す状態)。このため、ロックブロック60のレバーカ ム70、中間カム64及びストッパカム78の連動が可能となる。これにより、 「N」シフトレンジに位置するシフトレバー12の「N」シフトレンジから「R 」シフトレンジへの移動が可能となり、シフトロック(Rインヒビット状態)が 解除される。
【0038】 このように、本シフトレバー装置10では、シフトレバー12の「P」及び「 N」の各シフト位置におけるシフトロックを、シフトレバー12のシフト位置や 設定された車両速度に応じて作動するソレノイド48と、このソレノイド48に よって移動されるストッパリンク36を用いた単純な構成により行なっているた め、機構が簡単で小さな配置スペースでよく、大幅なコストの低減を図ることが できる。
【0039】 また、シフトレバー12が「N」シフトレンジ乃至「L」シフトレンジに選択 された際には、基本的にはソレノイド48は不作動状態でシフトロック状態であ り、シフトレバー12が「N」シフトレンジに位置し車両が所定の速度以下に達 した場合(停止状態)にのみ、ソレノイド48が作動されてシフトロック解除状 態となる。したがって、車両の走行中に車速に応じてソレノイド48が不要にO N/OFFを繰り返すことがなく、ソレノイド48の騒音や発熱を低減すること ができ大幅に耐久性を向上することができる。
【0040】 さらに、前後左右に操作されるシフトレバー12を、他の特別な操作(例えば 、シフトレバー12の押し込み操作等)を伴うこと無く所望のシフトレンジへ移 動させることができ、シフトレバー12の操作性を損なうことがない。
【0041】 なお、前記実施例においては、シフトレバー12のシフト位置(「N」シフト レンジ)及び設定された車両速度(停止状態)に応じてソレノイド48が作動す る構成としたが、これに限らず、「N」シフトレンジに位置するシフトレバー1 2に対応してスイッチを設け、シフトレバー12が「N」シフトレンジから「R 」シフトレンジへ押圧操作されてこれがスイッチによって検出された場合にのみ (換言すれば、「N」シフトレンジから「R」シフトレンジへの変速操作の意思 が確認された場合にのみ)ソレノイド48を作動させてシフトロック解除状態と する構成としてもよい。
【0042】 この場合であっても、車両の走行中に車速に応じてソレノイド48が不要にO N/OFFを繰り返すことがなく、ソレノイド48の騒音や発熱を低減すること ができ大幅に耐久性を向上することができる。
【0043】 また、前記実施例においては、「D」のシフトレンジと「L」のシフトレンジ との間に「3」及び「2」のシフトレンジを有する所謂4速の自動変速機に用い られるシフトレバー装置10について説明したが、本考案はこれに限らず、所謂 5速あるいは3速自動変速機であっても適用することができる。
【0044】
【考案の効果】
本考案は上記構成としたので、操作性を損なうこと無く、簡単な構造により、 特定の条件下において確実にシフトロック状態とすることができ、さらにアクチ ュエータの騒音や発熱を低減して大幅に耐久性を向上することができるという優 れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るシフトレバー装置の主要
部の構成を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施例に係るシフトレバー装置のシフ
トレバー、ガイド孔、ロックブロック及びストッパリン
クの対応関係を示す平面図である。
【図3】本考案の実施例に係るシフトレバー装置のロッ
クブロックの構成を示す断面図である。
【図4】本考案の実施例に係るシフトレバー装置のロッ
クブロックの構成を示す概略分解斜視図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置 12 シフトレバー(レバー) 34 ロック装置 36 ストッパリンク(ストッパ) 40 P係止部 42 N係止部 48 ソレノイド(アクチュエータ) 60 ロックブロック(連動ロック機構部) 64 中間カム(連動ロック機構部) 70 レバーカム(連動ロック機構部) 78 ストッパカム(連動ロック機構部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pシフトレンジ、Rシフトレンジ、Nシ
    フトレンジ、Dシフトレンジ、Lシフトレンジ、及び前
    記DシフトレンジとLシフトレンジとの間に設定された
    一または複数の中間シフトレンジ、の各シフトレンジを
    有する変速機に用いられるシフトレバー装置であって、 前記変速機に連結され前後左右に操作されることにより
    前記複数のシフトレンジのうちの一つに選択されて変速
    機をシフトするレバーと、 前記Nシフトレンジに位置する前記レバーに対応して配
    置され、前記RシフトレンジからNシフトレンジへの前
    記レバーの移動を許容すると共に前記Nシフトレンジか
    らRシフトレンジへの前記レバーの移動に連動し、連動
    することにより前記NシフトレンジからRシフトレンジ
    への前記レバーの移動を許容する連動ロ ック機構部と、前記連動ロック機構部に係合可能に配置
    され、係合状態では、前記NシフトレンジからRシフト
    レンジへの前記レバーの移動に基づいた前記連動ロック
    機構部の連動を阻止するストッパと、 前記ストッパに連結され、通常は前記ストッパを前記連
    動ロック機構部の連動阻止状態に保持し、作動時には前
    記ストッパを前記連動ロック機構部の連動阻止解除位置
    へ移動させるアクチュエータと、 を有することを特徴とするシフトレバー装置。
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