JP3080524B2 - 車両用ロック装置 - Google Patents

車両用ロック装置

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JP3080524B2 JP30272693A JP30272693A JP3080524B2 JP 3080524 B2 JP3080524 B2 JP 3080524B2 JP 30272693 A JP30272693 A JP 30272693A JP 30272693 A JP30272693 A JP 30272693A JP 3080524 B2 JP3080524 B2 JP 3080524B2
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政一 服部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のキーインタロ
ック装置などに利用できる車両用ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車に設けられるシフトロック
機構にあっては、イグニッションキーが抜かれる際にオ
ートマチックトランスミッションをパーキングポジショ
ンへシフトする操作が確実に行われるようにするため
に、キーインタロック機構を付加することが行われてい
る。図7には、このようなキーインタロック機構の要部
の構成例が示されている。
【0003】即ち、図7において、ボディ1内に回動可
能に支持されたシャフト2は、イグニッションスイッチ
用のキーロータ(図示せず)に対し同軸状に連結される
もので、イグニッションキーが周知の各操作位置(ロッ
ク位置、アクセサリ位置、オン位置及びスタート位置)
へ回動操作されるのに連動して回動する。シャフト2の
外周には、ストッパ用突起2aが一体に突出形成されて
いる。
【0004】ボディ1に形成された段付きの貫通孔1a
に配置されたストッパピン3は、前記ストッパ用突起2
aの回動軌跡内に突出した作動位置(図7(b)の位
置)と、その回動軌跡から退避した作動解除位置(図7
(a)の位置)との間で往復移動可能な構成となってい
る。このストッパピン3が作動位置にある状態では、こ
れにストッパ用突起2aが当接することによって、シャ
フト2の回動ひいてはイグニッションキーのロック位置
への回動が規制される。復帰用圧縮コイルばね4は、ス
トッパピン3を前記作動解除位置方向(上方向)へ付勢
するように設けられている。
【0005】ボディ1に固定された電磁ソレノイド5
は、前記ストッパピン3に上方から当接するピン6aを
有したプランジャ6、コア7、プランジャ6をコア7方
向(下方向)へ吸引するための励磁コイル8、ダンパゴ
ム9、上記プランジャ6をストッパピン3方向(下方
向)へ付勢する圧縮コイルばね10などを備えて成る。
この場合、前記復帰用圧縮コイルばね4のばね力は、上
記電磁ソレノイド6が有する圧縮コイルばね10のばね
力と、当該コイルばね10、プランジャ6及び前記スト
ッパピン3の重量との合計より大きな値となるように設
定されている。
【0006】従って、電磁ソレノイド5の動作停止状態
(励磁コイル8の断電状態)では、復帰用圧縮コイルば
ね4のばね力によってストッパピン3及びプランジャ6
が上方へ移動された図7(a)の状態に保持されるもの
であり、これによりイグニッションキーのロック位置へ
の回動が許容される。また、この状態から励磁コイル8
に通電されて電磁ソレノイド5が動作されたときには、
プランジャ6が復帰用圧縮コイルばね4のばね力に抗し
て下方へ移動されて、当該プランジャ6及びストッパピ
ン3が図7(b)の状態に保持されるものであり、これ
に伴うストッパ用突起2a及びストッパピン3間の当接
によりイグニッションキーのロック位置への回動が規制
されるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、復
帰用圧縮コイルばね4が設けられている関係上、ストッ
パピン3を図7(a)の作動解除位置から図7(b)の
作動位置へ移動させる場合において、電磁ソレノイド5
は、その復帰用圧縮コイルばね4のばね力(実際には圧
縮コイルばね10のばね力とプランジャ6などの重量と
を差し引いた力)に抗した仕事を行わねばならない。従
って、当該電磁ソレノイド5の発生力を比較的大きくす
る必要があって、その大形化を来たすという問題点があ
る。この場合、発生力を維持したままの状態で電磁ソレ
ノイド5を小形化する構成も可能であるが、この構成で
は、駆動電流の増加に伴う発熱が大きくなって寿命に悪
影響を及ぼす虞が出てくる。しかも、電磁ソレノイド5
の動作時及び動作停止時には、プランジャ6とダンパゴ
ム9との衝突音やプランジャ6が復帰用圧縮コイルばね
4により復帰されたときの衝突音が発生することにな
り、これが騒音増大の原因になるという問題点もあっ
た。
【0008】また、上記のような発熱による悪影響を防
止するために、従来では、例えば実開平1−14650
4号公報に見られるように、電磁ソレノイドの駆動後に
は、その駆動電圧を引き下げた状態で当該電磁ソレノイ
ドの動作状態を保持する構成の制御回路装置を設けるこ
とにより、発熱量の抑制を図ることも考えられている
が、この場合には、複雑な回路構成の制御回路装置を別
途に設ける必要があってコスト高になるという新たな問
題点が惹起される。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、電磁ソレノイドの小形化を発熱量の
増大並びにコストの高騰を伴うことなく実現できると共
に、騒音の抑制も同時に図り得るなどの効果を奏する車
両用ロック装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような目
的を達成するために、操作部材により回動操作されるロ
ータ部材の特定位置への回動操作を選択的に禁止するた
めの車両用ロック装置において、前記ロータ部材と一体
的に設けられたアーム部材と、このアーム部材の回動軌
跡に入り込んで前記ロータ部材の前記特定位置への回動
を禁止するための作動位置と当該回動軌跡から退避した
作動解除位置との間で往復変位可能に設けられたストッ
パ部材と、前記ストッパ部材を常時において前記作動位
置方向へ付勢する付勢手段と、通電状態で前記ストッパ
部材を前記作動位置に保持する電磁ソレノイドとを備え
た上で、前記アーム部材及びストッパ部材の相互当接面
の少なくとも一方に、前記電磁ソレノイドの断電状態で
前記ロータ部材が前記特定位置方向へ回動操作されたと
きに当該ストッパ部材を前記付勢手段の付勢力に抗して
前記作動解除位置方向へ変位させるカム面を形成する構
成としたものである。
【0011】
【作用】付勢手段は、ストッパ部材を、常時においてア
ーム部材の回動軌跡に入り込んだ状態の作動位置方向へ
付勢する。このような付勢力によりストッパ部材が作動
位置へ移動された状態において、電磁ソレノイドに通電
されていた場合には、そのストッパ部材が上記作動位置
に保持されるようになるから、ロータ部材の特定位置へ
の回動操作が禁止されることになる。これに対して、電
磁ソレノイドが断電されていた場合には、ロータ部材が
前記特定位置方向へ回動操作されたときに、アーム部材
における前記ストッパ部材との当接面に形成されたカム
面の作用によって、ストッパ部材が前記付勢手段の付勢
力に抗して作動解除位置方向へ変位されるようになるた
め、ロータ部材が特定位置へ回動されることになる。
【0012】この場合、電磁ソレノイドは、ストッパ部
材を作動位置に保持するための比較的小さな力を発生す
るだけで済むようになるから、その小形化を実現できる
と共に、大駆動電流を流す必要がなくなって発熱量を抑
制できるようになり、また、このように発熱量が抑制さ
れる結果、従来のように複雑な回路構成の制御回路装置
を別途に設ける必要がなくなってコストの上昇を来たす
虞がなくなる。しかも、ストッパ部材の作動位置への移
動は付勢手段により行われ、当該ストッパ部材の作動解
除位置への移動はロータ部材を通じてカム面に作用する
外部操作力により行われることになるから、それらの移
動に伴い発生する騒音を小さくできるようになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を自動車のキーインタロック機
構に適用した第1実施例について図1を参照しながら説
明する。図1において、ボディ11内に回動可能に支持
されたシャフト12は、例えば亜鉛ダイカスト製のもの
で、図示しないイグニッションスイッチ用のキーロータ
(本発明でいうロータ部材に相当)に対し同軸状に連結
されており、その外周には本発明でいうアーム部材に相
当するストッパ用突起12aが一体に突出形成されてい
る。上記シャフト12のストッパ用突起12aは、本発
明でいう操作部材に相当するイグニッションキーが周知
の各操作位置(ロック位置、アクセサリ位置、オン位置
及びスタート位置)へ回動操作されるのに連動して、図
1(a)、(b)、(c)、(d)に示す各位置LOC
K、ACC、ON、STに存するようになっている。
尚、上記ロック位置が本発明でいう特定位置に相当する
ものである。
【0014】ボディ11には、前記シャフト12の軸心
と対応した位置に段付きの貫通孔11aが形成されてお
り、この貫通孔11a内にストッパ部材としてのストッ
パピン13が上下方向へ往復移動可能に設けられてい
る。この場合、上記ストッパピン13は、前記ストッパ
用突起12aの回動軌跡内に突出した作動位置(図1
(b)〜(d)の位置)と、その回動軌跡から退避した
作動解除位置(図1(a)の位置)との間で往復移動す
るようになっている。また、上記ストッパピン13上部
のフランジ部と前記貫通孔11aの段部との間には、当
該ストッパピン13を上方へ付勢する圧縮コイルばね1
4が介在されている。
【0015】ボディ11に固定された電磁ソレノイド1
5は、前記ストッパピン13に上方から当接するピン1
6aを有したプランジャ16、このプランジャ16が吸
着するコア17、プランジャ16をコア17方向(下方
向)へ吸引するための励磁コイル18、上記プランジャ
16をストッパピン13方向(下方向)へ付勢する圧縮
コイルばね19(本発明でいう付勢手段に相当)などを
備えて成る。
【0016】この場合、上記圧縮コイルばね19のばね
力は、そのばね力とプランジャ16、当該圧縮コイルば
ね19及び前記ストッパピン13の重量とを合計した下
向きの力が、前記圧縮コイルばね14のばね力より大き
な値となるように設定されている。従って、ストッパピ
ン13は、常時において圧縮コイルばね19のばね力に
よって下方の作動位置(図1(b)〜(d)の位置)方
向へ付勢された状態を呈する。
【0017】また、上記電磁ソレノイド15にあって
は、コア17の上面及びプランジャ16の下面、つまり
コア17及びプランジャ16間の各吸着面が平面状に形
成され、且つ両者が密着しており、これにより比較的小
さな消費電力で両者を吸着状態に保持するのに必要な力
が得られるように構成されている。尚、電磁ソレノイド
15は、自動車のオートマチックトランスミッションが
パーキングポジション以外にある状態で通電状態を保持
し、パーキングポジションへシフトされたときに断電さ
れる構成となっている。
【0018】さて、前記ストッパ用突起12aにおける
ストッパピン13との当接面(具体的には、ストッパピ
ン13がストッパ用突起12aの回動軌跡内に突出した
作動位置にある状態で当接する面)には、ストッパ用突
起12aの回動方向と直交した面より角度θ(図1
(a)参照)だけ浅い傾斜となるように設定されたカム
面20が形成されている。これにより、電磁ソレノイド
15が断電された状態において、イグニッションキーが
アクセサリ位置からロック位置方向へ回動操作されるの
に伴いシャフト12が図1(b)の位置から図1(a)
の方向(矢印W方向)へ回動された場合には、上記カム
面20によりストッパピン13が上方へ押し上げられる
ものであり、上記のようなイグニッションキーの回動操
作が継続された場合には、当該ストッパピン13が前記
圧縮コイルばね19及びプランジャ16の重量などに抗
して作動解除位置方向へ変位されることになる。
【0019】尚、ストッパ用突起12aの先端面、つま
りイグニッションキーが図1(a)に示すロック位置に
ある状態でストッパピン13の下端が当接する面は、当
該ストッパ用突起12aの回動軌跡に沿った円弧面状に
形成されている。
【0020】次に、上記構成の本実施例の作用について
説明する。ストッパピン13は、常時において圧縮コイ
ルばね19のばね力及びプランジャ16の重量などによ
りストッパ用突起12aの回動軌跡に入り込む方向(つ
まり作動位置方向)へ付勢された状態を呈する。この場
合、ストッパピン13は、イグニッションキーがロック
位置にある状態では、図1(a)に示すように、その下
端をストッパ用突起12aの先端面に当接させた状態と
なって作動解除位置に保持されるが、イグニッションキ
ーがロック位置以外にある状態では、図1(b)〜
(d)に示す作動位置に移動される。
【0021】このようにストッパピン13が作動位置に
ある状態で、自動車のオートマチックトランスミッショ
ンがパーキングポジション以外にあった場合には、電磁
ソレノイド15に通電されることになるため、プランジ
ャ16がコア17に吸着されるようになり、ストッパピ
ン13が上記作動位置に保持された状態となる。
【0022】従って、この状態において、イグニッショ
ンキーをアクセサリ位置からロック位置へ回動させよう
としても、カム面20によりストッパピン13が上方へ
押し上げることが困難となり、イグニッションキー(ひ
いてはキーロータ)のロック位置への回動操作が禁止さ
れるようになる。
【0023】これに対して、ストッパピン13が作動位
置にある状態において、自動車のオートマチックトラン
スミッションがパーキングポジションへシフトされた場
合には、電磁ソレノイド15が断電されることになるた
め、当該ストッパピン13を作動位置に保持しようとす
る力は、圧縮コイルばね19のばね力、プランジャ1
6、当該圧縮コイルばね19及び前記ストッパピン13
の重量とを合計した下向きの力から圧縮コイルばね14
の上向きのばね力を差し引いた比較的小さな力となる。
【0024】このため、このような状態において、イグ
ニッションキーをアクセサリ位置からロック位置方向へ
回動操作すると、カム面20によりストッパピン13が
上記のような比較的小さな下向きの力に抗して上方へ押
し上げられるようになるため、最終的に当該ストッパピ
ン13が作動解除位置へ変位されるようなり、これに応
じてイグニッションキーがロック位置へ回動されること
になる。
【0025】この場合、電磁ソレノイド15は、ストッ
パピン13を作動位置に保持するための比較的小さな力
を発生するだけで済むようになるから、その小形化を実
現できると共に、大駆動電流を流す必要がなくなって発
熱量を抑制できるようになる。また、このように電磁ソ
レノイド15の発熱量が抑制される結果、従来のように
複雑な回路構成の制御回路装置を別途に設ける必要がな
くなってコストの上昇を来たす虞がなくなる。特に、上
記電磁ソレノイド15は、コア17及びプランジャ16
間の各吸着面を平面状に形成し、且つ両者を密着させる
構造を採用することにより、それらを吸着状態に保持す
るための力を得るのに必要な消費電力が極力小さくなる
ように構成されているから、上述した小形化及び発熱量
の抑制効果を得る上で有利となる利点がある。
【0026】また、図7に示す従来例では、ソレノイド
5に対する通電・断電により、プランジャ6(及びそれ
に付随するピン6a)とストッパピン3が、作動位置
(図7(b))と作動解除位置(図7(a))と間を往
復移動する為、通電時・断電時の各々の瞬間において、
作動音が発生するのは避けられない。
【0027】これに対して、図1に示す本発明の例で
は、プランジャ16(及びそれに付随するピン16a)
とストッパピン13はコイルばね19により、常に図1
(b)の位置に付勢されており、ソレノイド15の通電
・断電に伴う移動は行なわない。従って、それ(通電・
断電)に起因する作動音を発生させない利点がある。
【0028】尚、上記実施例では、ストッパ用突起12
aに形成したカム面20の形状を平面状としたが、図2
に示すように、カム効果を助長する円弧面形状のカム面
21を形成する構成としても良く、また、図3に示すよ
うに、ストッパ用突起12aに対して摩擦係数が小さな
材料より成るプレート22を貼り付けることによってカ
ム面23を形成する構成としても良いものである。
【0029】図4には本発明の第2実施例が示されてお
り、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ
説明する。即ち、この実施例は、第1実施例におけるス
トッパピン13の機能を、電磁ソレノイド15のプラン
ジャ16が有するピン16a′にて代用した点に特徴を
有するもので、従って、そのピン16a′は本発明でい
うストッパ部材に相当することになる。
【0030】このような構成を採用した本実施例によれ
ば、第1実施例におけるストッパピン13及び圧縮コイ
ルばね19が不要となるから、部品点数の削減及びこれ
に伴うコストの引き下げを図り得るようになる。
【0031】図5には、前記第1実施例と同様の効果を
奏する本発明の第3実施例が示されており、以下これに
ついて第1実施例と異なる部分のみ説明する。即ち、こ
の実施例は、第1実施例におけるストッパピン13に代
わるストッパ部材として揺動レバー24を設けた点に特
徴を有する。具体的には、シャフト12には、第1実施
例におけるストッパ用突起12aに代えてストッパ用突
起12bが設けられており、ボディ11の貫通凹部11
aには、上記揺動レバー24が上下方向へ往復回動可能
に設けられている。
【0032】この場合、上記揺動レバー24は、ストッ
パ用突起12bの回動軌跡内に突出した作動位置と、そ
の回動軌跡から退避した作動解除位置との間で往復回動
するようになっており、斯かる揺動レバー24の上面に
電磁ソレノイド15のプランジャ16が有するピン16
aが当接される配置となっている。また、上記揺動レバ
ー24の基部には、当該揺動レバー24を上方へ付勢す
るねじりコイルばね25が設けられているが、このねじ
りコイルばね25のばね力は、圧縮コイルばね19のば
ね力と、プランジャ16、当該圧縮コイルばね19及び
揺動レバー24の重量とを合計した下向きの力より小さ
な値となるように設定されている。
【0033】上記揺動レバー24は、その先端面が前記
ストッパ用突起12bの先端部に当接するように設けら
れており、その先端面は、ストッパ用突起12bの回動
方向と直交した面より角度θだけ浅い傾斜となるように
設定されたカム面26として形成されている。
【0034】これにより、電磁ソレノイド15が断電さ
れた状態において、イグニッションキーがアクセサリ位
置からロック位置方向へ回動操作されるのに伴いシャフ
ト12が矢印W方向へ回動された場合には、上記カム面
26により揺動レバー24が上方へ押し上げられるもの
であり、上記のようなイグニッションキーの回動操作が
継続された場合には、当該揺動レバー24が圧縮コイル
ばね19及びプランジャ16の重量などに抗して作動解
除位置方向へ変位されることになる。
【0035】また、図6に示す本発明の第4実施例のよ
うな構成とすることもできる。即ち、この実施例は、前
記第3実施例における揺動レバー24に代えて支点位置
が異なる揺動レバー27を設けた点に特徴を有する。こ
の揺動レバー27も、ストッパ用突起12bの回動軌跡
内に突出した作動位置と、その回動軌跡から退避した作
動解除位置との間で往復回動するようになっており、斯
かる揺動レバー27の上面に電磁ソレノイド15側のピ
ン16aが当接される配置となっている。また、上記揺
動レバー27の基部に当該揺動レバー27を上方へ付勢
するために設けられたねじりコイルばね28は、そのば
ね力が、圧縮コイルばね19のばね力と、プランジャ1
6、当該圧縮コイルばね19及び揺動レバー27の重量
とを合計した下向きの力より小さな値となるように設定
されている。
【0036】上記揺動レバー27には、その下面に前記
ストッパ用突起12bの先端部が嵌まり込む凹部27a
が形成されており、この凹部27aには、ストッパ用突
起12bの先端部に当接する面に、ストッパ用突起12
bの回動方向と直交した面より角度θだけ浅い傾斜とな
るように設定されたカム面29が形成されている。
【0037】これにより、電磁ソレノイド15が断電さ
れた状態において、イグニッションキーがアクセサリ位
置からロック位置方向へ回動操作されるのに伴いシャフ
ト12が矢印W方向へ回動された場合には、上記カム面
29により揺動レバー27が上方へ押し上げられるもの
であり、上記のようなイグニッションキーの回動操作が
継続された場合には、当該揺動レバー27が圧縮コイル
ばね19及びプランジャ16の重量などに抗して作動解
除位置方向へ変位されることになる。
【0038】尚、上記した各実施例では、付勢手段とし
て圧縮コイルばね19を用いる構成としたが、これに限
られるものではなく、例えば電磁ソレノイド15が有す
るプランジャ16の自重を付勢手段として利用すること
も可能である。また、上記各実施例では、自動車のキー
インタロック機構に適用した場合について述べたが、電
磁ソレノイドを利用した車両用ロック装置一般に広く適
用できるものである。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、操作部材により回動操作されるロータ部材
の特定位置への回動操作を、電磁ソレノイドへの通電に
応じて選択的に禁止する場合に、上記ロータ部材と一体
的に設けられたアーム部材及びこのアーム部材の回動を
禁止するためのストッパ部材の少なくとも一方にカム面
を形成するという工夫を加えると共に、上記ストッパ部
材に付随して設けられる付勢手段による付勢方向が電磁
ソレノイドの力が作用する方向と同じ方向になるように
構成することによって、上記電磁ソレノイドとして比較
的小さな消費電力で必要な力を発生するものを用いれば
済むようにしたから、電磁ソレノイドの小形化を発熱量
の増大並びにコストの高騰を伴うことなく実現できると
共に、電磁ソレノイドへの通電・断電に起因する騒音の
抑制も同時に図り得るという優れた効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を異なる状態で示す縦断面
【図2】同第1実施例の第1の変形例を示す要部の断面
【図3】同第1実施例の第2の変形例を示す要部の断面
【図4】本発明の第2実施例を示す縦断面図
【図5】本発明の第3実施例を示す縦断面図
【図6】本発明の第4実施例を示す縦断面図
【図7】従来例を示す縦断面図
【符号の説明】
図面中、12はシャフト、12a、12bはストッパ用
突起(アーム部材)、13はストッパピン(ストッパ部
材)、15は電磁ソレノイド、16はプランジャ、16
aはピン、16a′はピン(ストッパ部材)、17はコ
ア、18は励磁コイル、19は圧縮コイルばね(付勢手
段)、20、21、23、26、29はカム面、24、
27は揺動レバー(ストッパ部材)を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部材により回動操作されるロータ部
    材の特定位置への回動操作を選択的に禁止するための車
    両用ロック装置において、 前記ロータ部材と一体的に設けられたアーム部材と、 このアーム部材の回動軌跡に入り込んで前記ロータ部材
    の前記特定位置への回動を禁止するための作動位置と当
    該回動軌跡から退避した作動解除位置との間で往復変位
    可能に設けられたストッパ部材と、 前記ストッパ部材を常時において前記作動位置方向へ付
    勢する付勢手段と、 通電状態で前記ストッパ部材を前記作動位置に保持する
    電磁ソレノイドとを備え、 前記アーム部材及びストッパ部材における相互当接面の
    少なくとも一方に、前記電磁ソレノイドの断電状態で前
    記ロータ部材が前記特定位置方向へ回動操作されたとき
    に当該ストッパ部材を前記付勢手段の付勢力に抗して前
    記作動解除位置方向へ変位させるカム面を形成したこと
    を特徴とする車両用ロック装置。
JP30272693A 1993-12-02 1993-12-02 車両用ロック装置 Expired - Fee Related JP3080524B2 (ja)

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