JP3559643B2 - 車両用シフトロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のシフトロックのための車両用シフトロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オートマチックトランスミッションを備えた自動車には、フットブレーキを踏み込んだ状態でのみ、シフトレバーのパーキングポジションから他のポジションへの操作を許容するシフトロック装置が設けられる。
【0003】
このようなシフトロック装置の一例として、従来より、シフトレバーがパーキングポジションにある状態で、ばね手段によりロック位置に保持されて上記シフトレバーに設けられたディテントノブの押圧操作を禁止するストッパプレートと、通電された状態でストッパプレートを前記ばね手段に抗してアンロック位置へ移動させることにより、ディテントノブの押圧操作を許容する電磁ソレノイドとを設けたものが供されている。
【0004】
このものでは、オートマチックトランスミッションがパーキングポジションにある状態において自動車のイグニッション回路が形成され且つフットブレーキが踏み込まれたときのみ電磁ソレノイドに通電される構成となっており、従って、このような通電状態においてのみ、ディテントノブの押圧操作(ひいてはシフトレバーの操作)が可能な状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成では、ストッパプレートをロック位置からアンロック位置へ移動させる場合に、ばね手段のばね力に抗した仕事を行う必要がある関係上、電磁ソレノイドの大形化が避けられないという問題点があった。また、電磁ソレノイドの通電時において、プランジャの移動に伴う作動音が発生するため、これが騒音増大の原因になるという問題点もあった。
【0006】
このような問題点に対処するために、本件特許出願の発明者らは、特開平7−217286号公報に示すような技術を開発した。
この公報に示された技術では、ディテントノブの操作に連動して作動方向へ移動されるロックプレート、このロックプレートの移動を禁止するロック位置とその移動を許容したアンロック位置間で往復移動可能なストッパプレート、このストッパプレートを常時においてアンロック位置方向へ付勢する第1の圧縮コイルばね、上記ロックプレートの移動力を第2の圧縮コイルばねを通じて上記ストッパプレートのロック位置方向への移動力に変換するカム部材、通電状態で上記ストッパプレートをアンロック位置に保持する電磁ソレノイドなどを設けた構成となっている。
【0007】
そして、ロックプレートが電磁ソレノイドの断電状態で作動方向へ移動されたときには、ストッパプレートをカム部材及び電磁ソレノイドのプランジャと共にロック位置方向へ移動させて、そのロックプレートの移動(ディテントノブの操作)を禁止すると共に、ロックプレートが電磁ソレノイドの通電状態で作動方向へ移動されたときには、カム部材のみをロック位置方向へ移動させてロックプレートの移動を許容する構成としており、このような構成によって、電磁ソレノイドの小形化や騒音の抑制を同時に図り得るようにしている。
【0008】
しかしながら、このような改良技術においても以下のような未解決の技術課題が存在していた。つまり、電磁ソレノイドの断電状態において、ロックプレートの移動が衝撃的に行われた場合には、カム部材のみがロック位置方向へ駆動されてストッパプレートがアンロック位置に止まることがあり、このような場合には、電磁ソレノイドが断電状態にあるにも拘らずディテントノブの操作を禁止できなくなる。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電磁ソレノイドの小形化と騒音の抑制とを同時に実現できると共に、ディテントノブの衝撃的な操作が行われた場合にロック機能が不用意に解除される事態を確実に防止できるようになる車両用シフトロック装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、シフトレバーに設けられたディテントノブの操作に応じて作動方向へ直線的に移動される連動部材を備え、その連動部材が前記作動方向へ所定の余裕ストローク以上移動される状態を選択的に禁止するための車両用ロック装置において、
前記連動部材が前記余裕ストローク移動されたときに当該連動部材と当接してそれ以上の移動を禁止するロック位置、及び上記連動部材の移動軌跡から退避してその移動を許容するアンロック位置間で直線的に往復移動可能に設けられたストッパ部材と、
このストッパ部材を前記ロック位置へ付勢する第1のばね手段と、
前記連動部材が前記作動方向へ移動されるときに当該連動部材により押圧されて第1の回転方向へ回動する第1の回動部材と、
前記第1の回転方向及びこれと反対向きの第2の回転方向へ往復回動可能で且つスラスト方向へ往復移動可能に設けられた第2の回動部材と、
前記第1の回動部材の前記第1の回転方向への回動力を前記第2の回動部材に伝達するように設けられ、その回動力の伝達時において、第2の回動部材の回動が拘束されている状態で当該第2の回動部材に対しカム作用によりスラスト方向への移動力を付与すると共に、第2の回動部材のスラスト方向への移動が阻止されている状態で当該第2の回動部材に対し第1の回転方向への回動力を付与するカム手段と、
前記第2の回動部材と一体的に設けられ、当該回動部材が前記第1の回転方向へ回動されたときに前記ストッパ部材を押圧して前記アンロック位置方向へ移動させる押圧部材と、
通電状態でヨークに吸着されるプランジャを有し、そのプランジャがヨークに対する吸着位置にある状態で当該プランジャにより前記第2の回動部材のスラスト方向への移動を阻止する電磁ソレノイドと、
前記プランジャを常時において前記吸着位置に付勢する第2のばね手段とを備えた上で、
前記第1のばね手段のばね力を、前記電磁ソレノイドの断電状態で前記第1の回動部材から前記第2の回動部材へ前記第1の回転方向への回動力が伝達されたときに、当該第2の回動部材の回動を、前記第2のばね手段から前記カム手段を通じて作用する付勢力に抗して拘束できる大きさに設定し、
前記電磁ソレノイドのプランジャ保持力を、前記第1の回動部材から前記第2の回動部材へ前記第1の回転方向への回動力が伝達されたときに、当該第2の回動部材のスラスト方向への移動を阻止できる大きさに設定する構成としたものである。
【0011】
このような構成によれば、ストッパ部材は、常時において第1のばね手段によりロック位置に付勢されている。この状態から、シフトレバーに設けられたディテントノブの操作に応じて連動部材が作動方向へ移動されたときには、第1の回動部材が当該連動部材により押圧されて第1の回転方向へ回動されようになり、その回動力がカム手段を通じて第2の回動部材に伝達される。
【0012】
上記のようなディテントノブの操作時において電磁ソレノイドが断電されていた場合、その電磁ソレノイドのプランジャは、ヨークに対する吸着位置に第2のばね手段のばね力によってのみ付勢された状態にある。このため、第2の回動部材は、第2のばね手段のばね力に抗してスラスト方向への移動が可能な状態にある。
【0013】
この場合において、前記第1のばね手段のばね力は、電磁ソレノイドの断電状態で上述のように第1の回動部材から第2の回動部材へ第1の回転方向への回動力が伝達されたときに、当該第2の回動部材の回動を、上記第2のばね手段からカム手段を通じて作用する付勢力に抗して拘束できる大きさに設定されているから、電磁ソレノイドの断電状態では、第2の回動部材の回動が拘束されることになる。
【0014】
このため、第1の回動部材から第2の回動部材へ第1の回転方向への回動力が伝達された場合に、カム手段は、第2の回動部材に対しスラスト方向への移動力を付与するようになり、これに伴い当該第2の回動部材が第2のばね手段のばね力に抗してスラスト方向へ移動されることになる。
【0015】
従って、第2の回動部材が第1の回転方向へ回動されることがないから、ストッパ部材が押圧部材により押圧されてアンロック位置方向へ移動されることもなく、当該ストッパ部材はロック位置に止まったままの状態となる。この結果、ディテントノブの操作に応じて連動部材が作動方向へ移動されたときには、その連動部材が所定の余裕ストローク移動された時点でストッパ部材に当接してそれ以上の移動が禁止されるから、ディテントノブの操作が無効化されることになる。これにより、電磁ソレノイドの断電状態では、ディテントノブの操作に応じて連動部材が所定の余裕ストローク以上移動される状態を禁止するというロック機能が得られるようになる。
【0016】
これに対して、前述したディテントノブの操作時において電磁ソレノイドに通電されていた場合、その電磁ソレノイドのプランジャは、ヨークに対する吸着位置に、電磁ソレノイドのプランジャ保持力及び第2のばね手段のばね力の両者によって保持された状態となる。
【0017】
この場合において、電磁ソレノイドのプランジャ保持力は、上述のように第1の回動部材から第2の回動部材へ第1の回転方向への回動力が伝達されたときに、当該第2の回動部材のスラスト方向への移動を阻止できる大きさに設定されているから、上述のような電磁ソレノイドの通電状態では、第2の回動部材のスラスト方向の移動が阻止されることになる。
【0018】
このため、第1の回動部材から第2の回動部材へ第1の回転方向への回動力が伝達された場合に、カム手段は、第2の回動部材に対し第1の回転方向への回動力を付与するようになり、これに伴い当該第2の回動部材が第1のばね手段のばね力に抗して第1の回転方向へ回動されることになる。
【0019】
すると、このような第2の回動部材の第1の回転方向への回動に応じて、押圧部材がストッパ部材を押圧してアンロック位置方向へ移動させるようになる。このため、ディテントノブの操作に応じて連動部材が作動方向へ移動された場合において、その連動部材は、ストッパ部材に当接することなく前記余裕ストローク以上の移動が許容されるようになるから、前述したロック機能が解除されてディテントノブの操作が有効化されるようになる。
【0020】
上記のような構成の場合、電磁ソレノイドは、常時において第2のばね手段のばね力によりヨークに対する吸着位置に付勢された状態のプランジャを、通電されたときにそのまま上記吸着位置に保持した状態に移行するだけで良くて、大きな力が不要となるから、その小形化を実現できるようになる。しかも、電磁ソレノイドの通電時にプランジャの移動を伴うことがないから、その移動に伴う作動音が発生することがなくなって、騒音の発生を未然に防止できるようになる。
【0021】
また、電磁ソレノイドの断電状態において、ディテントノブの衝撃的な操作に応じて連動部材が作動方向へ急激に移動された場合であっても、その連動部材が余裕ストローク移動される間に、第1の回動部材の第1の回転方向への回動に応じて第2の回動部材が第2のばね手段のばね力に抗してスラスト方向へ移動されるようになって、ストッパ部材はロック位置に止まったままの状態となる。このため、連動部材が所定の余裕ストローク移動された時点でストッパ部材に当接してそれ以上の移動が禁止されるようになるから、ディテントノブの衝撃的な操作が行われた場合でも、前述したロック機能が不用意に解除されることがなくなる。
【0022】
請求項2記載の発明のように、前記第1の回動部材及び第2の回動部材を同軸上に配置する構成としても良いものであり、この構成によれば、両回動部材の配置に必要なスペースを小さくすることが可能になって、装置全体の小形化を実現できるようになる。
【0023】
さらに、請求項3記載の発明のように、前記第2の回動部材に、当該第2の回動部材を前記第1の回転方向へ回動操作可能な操作部材を一体的に形成する構成としても良いものである。この構成によれば、電磁ソレノイドの断電状態であっても、操作部材を操作して第2の回動部材を第1の回転方向へ回動させれば、ストッパ部材をアンロック位置へ強制的に移動させることができるから、前述のロック機能を手動操作により簡便に解除可能となり、電磁ソレノイド或いはその電磁ソレノイドに対する通電制御機能に故障が発生するなどして、ロック機能の解除が不能となった場合に有益となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動車のシフトロック装置に適用した一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1、図2及び図3には、本実施例の装置の横断平面構造、縦断正面構造及び縦断側面構造がそれぞれ示されている。これら図1〜図3において、連動部材としてのロックプレート1は、その長手方向(図2及び図3中の矢印Y及び反矢印Y方向)へ移動可能に設けられたもので、図示しないオートマチックトランスミッション用のシフトレバーが有するディテントノブが押圧操作されたときに、作動方向である矢印Y方向へ移動される構成となっている。
【0025】
全体としてほぼ矩形状に形成されたケース2は、ベース3上にカバー4を被せた形態となっており、そのベース3には前記ロックプレート1が挿入されるガイド孔3a(図2参照)が形成されている。
【0026】
ベース3の底部には、平板形状のリブ5、6、7が互いに平行した状態で一体的に立設されており、特にリブ6、7間には、ベース3上に載置された状態のストッパブロック8(本発明でいうストッパ部材に相当)が前記ロックプレート1の移動方向(矢印Y及び反矢印Y方向)と直交した方向(図1、図2中の矢印X方向及び反矢印X方向)へ往復移動可能に保持されている。
【0027】
具体的には、上記ストッパブロック8は、台状部8a、中空部8bを有した矩形枠状に形成されており、その台状部8aをロックプレート1の先端部に下方から対向させたロック位置(図1(a)、図2(a)参照)と、台状部8aをロックプレート1の先端部の移動軌跡から退避させたアンロック位置(図1(c)、図2(c)参照)との間で往復移動可能な構成となっている。
【0028】
この場合、ディテントノブが押圧操作されていない状態では、ストッパブロック8がロック位置にある初期状態において、台状部8aとロックプレート1の先端部との間に所定の余裕ストロークS(図2(a)参照)が存する構成となっている。従って、上記のような初期状態では、ロックプレート1が矢印Y方向へ余裕ストロークSだけ移動されたときに、そのロックプレート1の先端部が台状部8aに当接してそれ以上の移動が禁止されることになる。
【0029】
また、ストッパブロック8における台状部8aと反対側の部位には、ばね受け筒部8c(図1、図2参照)が一体に形成されており、このばね受け筒部8cと前記カバー4に形成されたばね受け突起4a(図1、図2参照)との間に、当該ストッパブロック8を常時において前記ロック位置(反矢印X方向)へ付勢するための圧縮コイルばね9(本発明でいう第1のばね手段に相当)が配置されている。
【0030】
尚、ストッパブロック8は、前記リブ6、7によりガイドされて移動されるものであるが、それらのリブ6、7には、ストッパブロック8の浮き上がりを押さえるための突条6a、7aが一体に形成されている。また、ストッパブロック8における前記ばね受け筒部8c側の端部には、ウイング部8dが形成されており、ストッパブロック8は、上記ウイング部8dと前記リブ6、7の端縁部との当接位置に保持される構成となっている。
【0031】
前記リブ5、6の上部には、図4、図5にそれぞれ示すような形状の軸受部5a、6bが形成されており、それら軸受部5a、6b間に第1の回動部材としてのカム部材10が回動可能に支持されている。
【0032】
このカム部材10は、図7に示すように、円筒状の軸部10a、その軸部10aの周側面から径方向へ突出するように形成されたアーム10b、及び軸部10aの一端部側に形成された環状フランジ部10cを一体に有し、常時において図示しないねじりコイルばねによって図2中(a)中の矢印θと反対の方向へ付勢されている。
【0033】
この場合、上記アーム10bは、ロックプレート1の先端部に下方から対向するように位置され、以てそのロックプレート1の移動に応じて押圧されるようになっている。これにより、カム部材10は、ロックプレート1が矢印Y方向へ移動されるときに、そのアーム10bが押圧されるのに応じて、矢印θ方向(本発明でいう第1の回転方向に相当)へ上記図示しないねじりコイルばねのばね力に抗して回動される構成となっている。
【0034】
また、図7に示すように、カム部材10のフランジ部10cには、ロックプレート1により押圧されたときの回転方向(矢印θ方向)に面した傾斜状カム面10dを有する2個のカム突起10eが軸方向へ突出するように一体的に形成されている。
【0035】
尚、カム部材10が反矢印θ方向へ回動されるときの位置決めは、アーム10bを、ベース3に形成されたストッパ部3b(図2参照)に対し、前記図示しないねじりコイルばねのばね力により当接させることにより行われており、また、カム部材10の軸方向の位置決めは、軸部10aにおける前記フランジ部10cと反対側の端面をリブ5に当接させると共に、その軸部10aの周囲に一体に形成されたリング部10fをリブ6に当接させることにより行われている。
【0036】
前記リブ5、7の上部には、図4、図6にそれぞれ示すような形状(前記軸受部5a、6bより径小な形状)の軸受部5b、7bが形成されており、それら軸受部5b、7b間に第2の回動部材としての従動部材11が、前記カム部材10の軸部10a内に挿通された状態(カム部材10と同軸状の状態)で支持されている。この場合、従動部材11は、上記のように支持された状態で、図2(a)中の矢印θ方向(本発明でいう第1の回転方向に相当)及び反矢印θ方向(第2の回転方向)へ往復回動可能で、尚且つスラスト方向(図1、図3に示す矢印Z及び反矢印Z方向)へ往復移動可能な構成となっている。
【0037】
この従動部材11は、図8に示すように、カム部材10の軸部10a内に挿通される軸部11a、この軸部11aの周側面に形成された全体として円環状をなすフランジ部11b、このフランジ部11bから径方向へそれぞれ突出されたアーム11c(本発明でいう押圧部材に相当)及びレバー11d(本発明でいう操作部材に相当)を一体に有する。
【0038】
この場合、上記従動部材11は、そのアーム11cが、前記ストッパブロック8の中空部8b内に入り込んだ状態とされ、レバー11dが、前記カバー4に形成されたスリット状開口部4b(図2参照)を介してカバー4外に突出された状態とされている。
【0039】
そして、図8に示すように、従動部材11のフランジ部11bには、前記カム部材10が有する2個のカム突起10eがそれぞれ入り込む2個のカム溝11eが形成されており、各カム溝11eには、カム突起10e側のカム面11dと面接触状に当接される傾斜状カム面11f(傾斜方向は従動部材11のスラスト方向)が形成されている。
【0040】
上記カム面10dを備えたカム突起10e及びカム面11fを備えたカム溝11eは、本発明でいうカム手段12を構成するものであり、カム部材10の矢印θ方向への回動力を従動部材11に伝達するようになっている。特に、上記カム手段12は、上記回動力の伝達時において、従動部材11の回動が拘束されている状態で当該従動部材11に対しカム作用により矢印Z方向(スラスト方向)への移動力を付与すると共に、その従動部材11の矢印Z方向への移動が阻止されている状態で当該従動部材11に対し矢印θ方向への回動力を付与する構成となっている。
【0041】
ケース2内に固定された電磁ソレノイド13は、前記矢印Z及び反矢印Z方向へ往復移動可能なプランジャ13aを有し、そのプランジャ13aは、図示しない励磁コイルに通電された状態でヨーク13bに吸着される構成となっている。また、上記プランジャ13aは、ヨーク13bに対する吸着位置に保持(固定)された状態で、前記従動部材11に当接してそのスラスト方向(矢印Z方向)への移動を阻止するようになっている。
【0042】
この場合、電磁ソレノイド13内には、プランジャ13aを常時において上記吸着位置に付勢する第2の圧縮コイルばね14(本発明でいう第2のばね手段に相当)が設けられており、これにより、従動部材11は第2の圧縮コイルばね14により反矢印Z方向へ付勢された状態となっている。
【0043】
尚、電磁ソレノイド13は、例えば、オートマチックトランスミッションがパーキングポジションにある状態において自動車のイグニッション回路が形成され、且つフットブレーキが動作されたときのみ通電される構成となっている。
【0044】
しかして、上記構成において、第1の圧縮コイルばね9のばね力は、電磁ソレノイド13の断電状態でカム部材10から従動部材11へ矢印θ方向への回動力がカム手段12を介して伝達されたときに、当該従動部材11の回動を、第2の圧縮コイルばね14からカム手段12を通じて作用する付勢力に抗して拘束できる大きさに設定されている。
【0045】
また、電磁ソレノイド13が発生するプランジャ13aの保持力は、カム部材10から従動部材11へ矢印θ方向への回動力がカム手段12を介して伝達されたときに、当該従動部材11の矢印Z方向への移動を、第2の圧縮コイルばね14と共に阻止できる大きさに設定されている。
【0046】
次に、上記構成の作用について説明する。
ストッパブロック8は、常時において第1の圧縮コイルばね9によりロック位置(図1(a)、図2(a)の位置)に付勢されている。この状態から、図示しないディテントノブの押圧操作に応じてロックプレート1が作動方向(矢印Y方向)へ移動されたときには、カム部材10のアーム10bが当該ロックプレート1により押圧されるため、そのカム部材10は、矢印θ方向へ回動されようになり、その回動力がカム手段12を通じて従動部材11に伝達される。
【0047】
上記のようなディテントノブの押圧操作時において電磁ソレノイド13が断電されていた場合、その電磁ソレノイド13のプランジャ13aは、ヨーク13bに対する吸着位置に第2の圧縮コイルばね14のばね力によってのみ付勢された状態にある。このため、従動部材11は、第2の圧縮コイルばね14のばね力に抗してスラスト方向(矢印Z方向)への移動が可能な状態にある。
【0048】
この場合において、上記ストッパブロック8をロック位置に付勢するための第1の圧縮コイルばね9のばね力は、電磁ソレノイド13の断電状態で上述のようにカム部材10から従動部材11へ矢印θ方向への回動力が伝達されたときに、当該従動部材11の回動を、上記第2の圧縮コイルばね14からカム手段12を通じて作用する付勢力に抗して拘束できる大きさに設定されているから、電磁ソレノイド13の断電状態では、従動部材11の回動が拘束されることになる。
【0049】
このため、カム部材10から従動部材11へ矢印θ方向への回動力が伝達された場合に、カム手段12は、従動部材11に対しスラスト方向への移動力を付与するようになり、これに伴い当該従動部材11は、第2の圧縮コイルばね14のばね力に抗してプランジャ13aと共に矢印Z方向へ移動されることになる。
【0050】
従って、ディテントノブが押圧操作された場合でも、従動部材11は矢印θ方向へ回動されることがないから、ストッパブロック8が従動部材11から一体に突出されたアーム11cにより押圧されてアンロック位置方向(矢印X方向)へ移動されることもなく、当該ストッパブロック8はロック位置に止まったままの状態となる。
【0051】
この結果、ディテントノブの押圧操作に応じてロックプレート1が矢印Y方向へ移動されたときには、そのロックプレート1が所定の余裕ストロークS移動された時点でストッパブロック8の台状部8aに当接してそれ以上の移動が禁止されるから(図1(b)、図2(b)参照)、ディテントノブの押圧操作が無効化されることになる。これにより、電磁ソレノイド13の断電状態では、ディテントノブの押圧操作に応じてロックプレート1が所定の余裕ストロークS以上移動される状態を禁止するというロック機能が得られるようになる。
【0052】
これに対して、ディテントノブの押圧操作時において電磁ソレノイド13に通電されていた場合、その電磁ソレノイド13のプランジャ13aは、ヨーク13bに対する吸着位置に、電磁ソレノイド13のプランジャ13a保持力及び第2の圧縮コイルばね14のばね力の両者によって保持された状態となる。
【0053】
この場合において、電磁ソレノイド13のプランジャ13a保持力は、上述のようにカム部材10から従動部材11へ矢印θ方向への回動力が伝達されたときに、当該従動部材11の矢印Z方向への移動を阻止できる大きさに設定されているから、上述のような電磁ソレノイド13の通電状態では、従動部材11の矢印Z方向の移動が阻止されることになる。
【0054】
このため、カム部材10から従動部材11へ矢印θ方向への回動力が伝達された場合に、カム手段12は、従動部材11に対しそのまま矢印θ方向への回動力を付与するようになり、これに伴い当該従動部材11が第1の圧縮コイルばね9のばね力に抗して矢印θ方向へ回動されることになる。
【0055】
すると、このような従動部材11の回動に応じて、アーム11cがストッパブロック8を押圧してアンロック位置方向(矢印X方向)へ移動させるようになる。このため、ディテントノブの押圧操作に応じてロックプレート1が矢印Y方向へ移動された場合において、そのロックプレート1は、ストッパブロック8の台状部8aに当接することなく前記余裕ストロークS以上の移動が許容されるようになるから(図1(c)、図2(c)参照)、前述したロック機能が解除されてディテントノブの押圧操作が有効化されるようになる。
【0056】
尚、何らかの事情により電磁ソレノイド13に通電できない状態でディテントノブの押圧操作を有効化する場合には、レバー11dを操作して従動部材11を矢印θ方向へ回動させることにより、ストッパブロック8をアンロック位置へ強制的に移動させれば良い。
【0057】
要するに、上記した本実施例の構成によれば、電磁ソレノイド13は、常時において第2の圧縮コイルばね14のばね力によりヨーク13bに対する吸着位置に付勢された状態のプランジャ13aを、通電されたときにそのまま上記吸着位置に保持した状態に移行するだけで良いものである。このため、電磁ソレノイド13は、従来構成のようにばね力に抗した吸引動作を行う必要がなくなって、大きな力が不要となるから、その小形化を実現できるようになる。しかも、電磁ソレノイド13の通電時にプランジャ13aの移動を伴うことがないから、その移動に伴う作動音が発生することがなくなって、騒音の発生を未然に防止できるようになる。
【0058】
また、電磁ソレノイド13の断電状態において、衝撃的なディテントノブの押圧操作に応じてロックプレート1が矢印Y方向へ急激に移動された場合であっても、そのロックプレート1が余裕ストロークS移動される間に、カム部材10の矢印θ方向への回動に応じて従動部材11が第2の圧縮コイルばね14のばね力に抗して矢印Z方向へ移動されるようになって、ストッパブロック8はロック位置に止まったままの状態となる。この結果、ロックプレート1は、所定の余裕ストロークS移動された時点でストッパブロック8の台状部8aに当接してそれ以上の移動が禁止されるから、衝撃的なディテントノブの押圧操作が行われた場合でも、前述したロック機能が不用意に解除されることがなくなるものである。
【0059】
さらに、前記カム部材10及び従動部材11が同軸上に配置される構成となっているから、それらカム部材10及び従動部材11の配置に必要なスペースを小さくすることが可能になって、装置全体の小形化を実現できるようになる。
【0060】
しかも、電磁ソレノイド13の断電状態であっても、ケース2外に突出されたレバー11dを操作して従動部材11を矢印θ方向へ回動させれば、前述のロック機能を手動操作により簡便に解除可能となるから、電磁ソレノイド13或いはその電磁ソレノイド13に対する通電制御機能に故障が発生するなどして、ロック機能の解除が不能となった場合に有益となる。
【0061】
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、以下に述べるような拡大或いは変形が可能である。
カム部材10側にカム突起10eを設け、従動部材11側にカム溝11eを設ける構成としたが、カム部材10側にカム溝を設け、従動部材11側にカム突起を設ける構成としても良い。自動車のシフトロック装置に限らず、電磁ソレノイドを利用した車両用ロック装置一般に広く適用できる。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば以上の説明によって明らかなように、ディテントノブの操作に応じて作動方向へ移動される連動部材を備え、その連動部材が前記作動方向へ所定の余裕ストローク以上移動される状態を選択的に禁止するための車両用ロック装置において、上記禁止機能のために必要な電磁ソレノイドの小形化と騒音の抑制とを同時に実現できると共に、ディテントノブの衝撃的な操作が行われた場合にロック機能が不用意に解除される事態を確実に防止できるという有益な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す横断平面図
【図2】縦断正面図
【図3】縦断側面図
【図4】カム部材及び従動部材用の軸受部を備えたリブの形状を示す図
【図5】カム部材用の軸受部を備えたリブの形状を示す図
【図6】従動部材用の軸受部を備えたリブの形状を示す図
【図7】カム部材の形状を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は背面図
【図8】従動部材の形状を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図
【符号の説明】
図面中、1はロックプレート(連動部材)、2はケース、3はベース、4はカバー、5、6、7はリブ、5a、5b、6b、7bは軸受部、8はストッパブロック(ストッパ部材)、9は第1の圧縮コイルばね(第1のばね手段)、10はカム部材(第1の回動部材)、10dはカム面、10eはカム突起、11は従動部材(第2の回動部材)、11cはアーム(押圧部材)、11dはレバー(操作部材)、11eはカム溝、11fはカム面、12はカム手段、13は電磁ソレノイド、14は第2の圧縮コイルばね(第2のばね手段)を示す。
Claims (3)
- シフトレバーに設けられたディテントノブの操作に応じて作動方向へ直線的に移動される連動部材を備え、その連動部材が前記作動方向へ所定の余裕ストローク以上移動される状態を選択的に禁止するための車両用ロック装置において、
前記連動部材が前記余裕ストローク移動されたときに当該連動部材と当接してそれ以上の移動を禁止するロック位置、及び上記連動部材の移動軌跡から退避してその移動を許容するアンロック位置間で直線的に往復移動可能に設けられたストッパ部材と、
このストッパ部材を前記ロック位置へ付勢する第1のばね手段と、
前記連動部材が前記作動方向へ移動されるときに当該連動部材により押圧されて第1の回転方向へ回動する第1の回動部材と、
前記第1の回転方向及びこれと反対向きの第2の回転方向へ往復回動可能で且つスラスト方向へ往復移動可能に設けられた第2の回動部材と、
前記第1の回動部材の前記第1の回転方向への回動力を前記第2の回動部材に伝達するように設けられ、その回動力の伝達時において、第2の回動部材の回動が拘束されている状態で当該第2の回動部材に対しカム作用によりスラスト方向への移動力を付与すると共に、第2の回動部材のスラスト方向への移動が阻止されている状態で当該第2の回動部材に対し第1の回転方向への回動力を付与するカム手段と、
前記第2の回動部材と一体的に設けられ、当該回動部材が前記第1の回転方向へ回動されたときに前記ストッパ部材を押圧して前記アンロック位置方向へ移動させる押圧部材と、
通電状態でヨークに吸着されるプランジャを有し、そのプランジャがヨークに対する吸着位置にある状態で当該プランジャにより前記第2の回動部材のスラスト方向への移動を阻止する電磁ソレノイドと、
前記プランジャを常時において前記吸着位置に付勢する第2のばね手段とを備え、
前記第1のばね手段のばね力は、前記電磁ソレノイドの断電状態で前記第1の回動部材から前記第2の回動部材へ前記第1の回転方向への回動力が伝達されたときに、当該第2の回動部材の回動を、前記第2のばね手段から前記カム手段を通じて作用する付勢力に抗して拘束できる大きさに設定され、
前記電磁ソレノイドのプランジャ保持力は、前記第1の回動部材から前記第2の回動部材へ前記第1の回転方向への回動力が伝達されたときに、当該第2の回動部材のスラスト方向への移動を阻止できる大きさに設定されていることを特徴とする車両用シフトロック装置。 - 前記第1の回動部材及び第2の回動部材は同軸上に配置されることを特徴とする請求項1記載の車両用シフトロック装置。
- 前記第2の回動部材に、当該第2の回動部材を前記第1の方向へ回動操作可能な操作部材を一体的に形成したことを特徴とする請求項1または2記載の車両用シフトロック装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP7420696A JP3559643B2 (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 車両用シフトロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7420696A JP3559643B2 (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 車両用シフトロック装置 |
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| JPH09263158A JPH09263158A (ja) | 1997-10-07 |
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ID=13540492
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP3559643B2 (ja) |
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1996
- 1996-03-28 JP JP7420696A patent/JP3559643B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09263158A (ja) | 1997-10-07 |
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