JPH10141482A - シフトロック装置 - Google Patents

シフトロック装置

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JPH10141482A
JPH10141482A JP29673096A JP29673096A JPH10141482A JP H10141482 A JPH10141482 A JP H10141482A JP 29673096 A JP29673096 A JP 29673096A JP 29673096 A JP29673096 A JP 29673096A JP H10141482 A JPH10141482 A JP H10141482A
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JP
Japan
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shift
lock
lock member
electromagnet
lock device
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JP29673096A
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English (en)
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Satoru Kuroyanagi
覚 黒▲柳▼
Hideki Kanematsu
秀樹 兼松
Shoichi Suzuki
正一 鈴木
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Tsuda Industries Co Ltd
Original Assignee
Tsuda Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば自動変速機において、Pレンジで停車
中にブレーキペダルが踏込れ離されたりしても、可動す
る部材がなく作動音源を無す。 【解決手段】 ブレーキペダルが踏まれる前は、シフト
部材16は基準位置にあるため、ロック部材15は、図
に示す退避位置を採る。ここで、ブレーキペダルの踏込
みの有無があっても、電磁石12と回転磁性部材13と
は、吸引力の有無の状態変化が生じるだけであり、この
吸引力は、コイルスプリング18の駆動力の方向成分を
もたないため、ロック部材15を回転させる力を発生す
ることがなく、ロック部材15は退避位置を保持した不
動状態をキープし、ロック部材15がシフト部材16に
衝当する等のような作動音の発生は一切皆無である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、例えば自
動変速機用のシフトロック装置に関し、特にその動作の
静粛性を高めるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】オートマチックトランスミッション車に
おけるシフトレバーの誤操作防止を図る一つの手段とし
て、ブレーキを踏んだときのみレンジシフトできる(ロ
ック解除)シフトロック装置がある。このシフトロック
装置として、図10に示すように、図示しないシフトレ
バーの操作に先立つノブ操作によって下方に駆動される
ディテントピン1と係合した錠手段であって、基準位置
よりシフトレバーの作動を禁ずるロック位置及び解除位
置に変位できるシフト部材2と、該シフト部材2の解除
位置への変位を許容するか否かを制御する電磁アクチュ
エータ等の制御部材5とを基本構成とし、制御部材5は
その非通電時にコイルスプリング4によって突出して該
シフト部材2の解除位置への変位を阻止するロック部材
3をもち、通電時に吸引されたロック部材3がシフト部
材2の解除位置への変位を許容することによってシフト
チェンジを可能とする自動変速機用シフトロック装置
が、例えば特開平6−185610号公報に記載されて
いる。
【0003】上記自動変速機用シフトロック装置は、図
11に示すようにブレーキペダル踏込みよって制御部材
5が通電され、ロック部材3が吸引(B方向移動)され
てシフト部材2のロック位置(図面上位置)から解除位
置への変位を許容する。従って、ブレーキペダルを踏込
みシフトレバーのノブを押圧すれば、シフト部材2が解
除位置に変位し、ディテントピン1がシフトレバーの規
制を解除して、Pレンジにあるシフトレバーを他レンジ
にチェンジすることができる。一方、Pレンジにあるシ
フトレバーを他レンジにチェンジしようとしても、制御
部材2が非通電のときはロック部材3が突出して、シフ
ト部材2の凹部2aに嵌合しているため、シフト部材2
の解除位置への変位が阻止され、シフトロック機能が発
動することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動変速機用シフトロック装置は、ロック部材3に
ストッパ6が設けられ、このストッパ6と例えばハウジ
ングから突設されたストローク規制片7、8によって、
シフト部材2に対するロック部材3のストローク量が設
定されており、ロック部材3の動作、すなわちブレーキ
ペダルの踏込み操作に伴ってストッパ6がストローク規
制片7,8に衝当し、作動音を誘発する。この作動音
は、ドライバの意思によりシフトチェンジのためにブレ
ーキペダルを踏込む場合に限らず、Pレンジで停車中に
ノブ操作をしないにもかかわらず、ブレーキペダルを踏
込んだときにも発生するものである。すなわち、シフト
部材2が基準位置にある初期状態において、ストッパ6
は左側のストローク規制片7側に位置しており、この状
態でシフトレバーがPレンジにセットされているとき、
ブレーキペダルだけが踏込まれると、制御部材5が通電
されロック部材3が吸引され、ストッパ6が右側のスト
ローク規制片8に衝当して作動音を発生する。また、ブ
レーキペダルの踏込みを解除すると、ロック部材3はコ
イルスプリング4の力によって突出しストッパ6が左側
のストローク規制片7に衝当して作動音を発生する。
【0005】上記作動音は、運転者がシフトチェンジし
ようとするときに発生するものでなく、ブレーキ操作に
伴って発生するため、運転者にかなりの違和感を与える
ことが指摘されている。この出願の発明は、被作動体の
シフト操作をロック及び解除するための制御部材の作動
音を抑制し静粛性の高いシフトロック装置を提供するこ
とを解決すべき課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべくこ
の出願の発明者等は種々検討を重ね、シフト部材の変位
によりロック部材をシフト部材に干渉させる干渉位置と
シフト部材より退避する退避位置とに駆動する駆動手段
を設けること、基準位置のシフト部材によって保持され
るロック部材の位置を干渉位置又は退避位置とするこ
と、及び非動作時、ロック部材を遊動状態にし、動作
時、ロック部材を駆動手段の駆動力と交差する方向に吸
引し不動状態とする制御部材を設けることからなる構成
により、問題を解決できることを確認した。
【0007】すなわち、請求項1の構成を採用したこの
出願の発明は、制御部材が動作されない状態において、
被操作体を作動させる前操作によってシフト部材がロッ
ク位置に変位された場合、駆動手段によりロック部材が
例えば干渉位置に変位するだけで、シフト部材がロック
部材に干渉し、シフト部材は解除位置への変位を阻止さ
れる。
【0008】制御部材が動作された後に前操作がなされ
ると、制御部材によって例えば退避位置にロック部材が
不動状態とされるため、前操作によって変位されるシフ
ト部材が解除位置へ変位でき、被操作体を作動させ得る
ことになる。ここで、制御部材が非動作でロック部材を
遊動状態としている場合であって、シフト部材が基準位
置にあるとき、駆動手段によってロック部材は例えば退
避位置にある。従って、この状態で制御部材だけが動作
されても、制御部材は、ロック部材を駆動手段の駆動力
の方向と交差する方向に吸引するだけなので、ロック部
材は退避位置において遊動状態から不動状態に変化する
だけであり、発動する部材が無く、制御部材の動作、非
動作の繰返しによってもロック部材の作動音を発するこ
とがない。
【0009】従って、請求項1の構成を例えば自動変速
機用シフトロック装置に適用すれば、Pレンジで停止中
に、シフトレバーのノブを操作することなくブレーキペ
ダルだけが踏込まれても、装置全体を通じて動きが発生
せず、従来のようにストッパに衝当するような作動音の
発生が回避される。なお、シフト部材が基準位置にある
とき、ロック部材が干渉位置に保持される構成でもよ
い。この場合は、制御部材が動作されたときにロック部
材が干渉位置に保持され、該制御部材を非動作としたと
きに、駆動手段によってロック部材が退避位置に駆動さ
れてシフト部材を解除位置に変位させることができる。
そして、この構成においても、制御部材だけが動作され
ても、ロック部材は干渉位置で遊動状態から不動状態に
変化するだけで、制御部材の動作によるロック部材の作
動音の発生がない。
【0010】請求項2の発明は、制御部材として回転磁
性体と電磁石との組合わせ構造を用いたものであり、駆
動手段として、ロック部材を軸回りの一方であって干渉
位置及び退避位置の方向に付勢してシフト部材の変位に
よりシフト部材にロック部材を干渉させ若しくは退避さ
せる第1の付勢部材と、ロック部材を軸方向に付勢し電
磁石に対し常に当接力をもたせる第2の付勢部材とを具
備することにより、非動作の電磁石が動作するときに、
ロック部材が第2の付勢部材によって電磁石に押圧され
ているので、電磁石がロック部材を吸引するとき、ばた
つきなく作動音の発生をより確実に防止することができ
る。更に、第1の付勢部材と第2の付勢部材とを一つの
バネ部材によって実現し簡潔な構成としている。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の電磁石を用
いたシフトロック装置において、ロック部材の回転中心
部となる軸部より離間した端部に磁性部材を設けるとと
もに、電磁石をロック部材の干渉位置及び退避位置への
変位による磁性部材の可動範囲に対応して配置すること
により、ロック部材を軸部で駆動する場合より強い力で
不動状態にさせることができ、干渉位置及び退避位置へ
の変位が確実に行われる。
【0012】請求項4の発明は、制御部材を構成する電
磁石の吸着面に沿って磁性部材をスライドさせるスライ
ド形に構成し、ロック部材を回転させる設計ができない
場合にスライド運動によって同等の機能を達成すること
ができる。請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、ロック部材を吸着面の位置に押圧する第3の付勢部
材を設けることにより、請求項2と同様に作動音の発生
をより確実に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この出願の発明のシフトロ
ック装置を自動変速機のシフトレバーに適用したものと
して具体的に説明する。図1〜図4に示す第1実施形態
のシフトロック装置は、電磁石を用いており、図1〜図
3に示すハウジング等の固定部材11に設置されたソレ
ノイド式電磁石12及び該電磁石12の吸着面12aに
吸引される回転磁性部材13からなる制御部材14と、
図4に分解して示すように、上記回転磁性部材13に一
端側の軸部15aが支持されたロック部材15と、該ロ
ック部材15の他端側に係合し、被操作体としてのシフ
トレバーのチェンジ操作に先立つノブ操作によって基準
位置よりシフトレバーの作動を禁ずるロック位置及び解
除位置に変位できるシフト部材16と、上記ロック部材
15を各図1(B)〜図3(B)において軸部15aを
中心に時計方向に付勢し、且つ回転磁性部材13を電磁
石12の吸着面12aに押圧して両者(回転磁性部材1
3と電磁石12の吸着面)との間に当接力を生じさせる
駆動手段としてのコイルスプリング18とから構成され
ている。シフト部材16の一端に係合したディテントピ
ン17は、シフトレバーの内部に挿通されたロッドの下
端部に設けられるもので、ノブ操作によって図上下方に
駆動力を受けるようになっている。これにより、シフト
部材16はシフトレバーのチェンジ操作に先立つノブ操
作によってロック位置より解除位置に変位することにな
る。なお、シフト部材16には上記基準位置に戻される
復帰力が作用している。
【0014】具体的に上記ロック部材15とシフト部材
16との係合は、ロック部材15の他端側に形成された
受形部15bの内側にシフト部材16の下端部に形成さ
れたフック形としての仰角の斜面突起16aが挿入され
る形態を採り、受形部15bは軸部15aの方向に延び
た凹溝15cをもっている。また、シフト部材16にお
ける上記斜面突起16aの両側には、俯角のカット面1
6b,16bが形成され、これに対応してロック部材1
5には受形部15bと反対側にカット面15eが形成さ
れており、該シフト部材16の解除位置への下降が円滑
に行われるようにしている。なお、ロック部材15の軸
部15aの一端は固定部材11に支承されている。
【0015】コイルスプリング18は、請求項2におけ
る第1の付勢部材と第2の付勢部材を兼用したもので、
回転磁性部材13に装着され、一端は固定部材11に止
着され、他端はロック部材15の他端側に係合してい
る。このような構成のシフトロック装置では、シフト部
材16が図1(A),(B)に示す基準位置にある状態
において、電磁石12が通電されておらず(ブレーキペ
ダルが踏まれておらず)、ロック部材15が遊動状態に
あると、斜面突起16aの先端が受形部15bに係合
し、コイルスプリング18はロック部材15を時計方向
に付勢して斜面突起16aに押圧している。このときロ
ック部材15は、シフト部材16に対して傾斜した位置
(退避位置)をとる。この状態でノブ操作が行われる
と、シフト部材16は図2(A),(B)に示すロック
位置に変位する。シフト部材16がロック位置に変位す
ると、斜面突起16aが受形部15bの凹溝15cを下
がり、コイルスプリング18の付勢力によってロック部
材15がここではシフト部材16と同じ直立の位置(干
渉位置)に変位する。このためロック部材15はその他
端側の上端面15dがシフト部材16の下端面16cに
当接し、それ以上のシフト部材16の下降を阻止する。
この状態がシフトロック状態であり、Pレンジのシフト
レバーは他レンジに操作することができない。
【0016】一方、ノブ操作に先立つブレーキペダルの
踏込みにより電磁石12が通電されると、回転磁性部材
13は図1(A),(B)に示すように、退避位置で吸
着面12aに吸引される。従ってロック部材15の上端
面15dは、シフト部材16の下端面16cから退避し
た位置にあり、係合突起16aが受形部15bの凹溝1
5により深く進入でき、シフト部材16の更なる下降、
即ち解除位置への移動を許容する。この状態でノブ操作
がなされると、シフト部材16は、図3(A),(B)
に示すように解除位置に移動され、シフトレバーの他レ
ンジへのチェンジが可能となる。
【0017】ところで、ブレーキペダルだけが踏込まれ
たり離されたりした場合を考える。この場合、ブレーキ
ペダルが踏まれる前は、シフト部材16は基準位置にあ
るため、ロック部材15は、図1(A),(B)に示す
退避位置を採る。ここで、ブレーキペダルの踏込みの有
無があっても、電磁石12と回転磁性部材13とは、軸
方向の吸引力の有無の状態変化が生じるだけであり、こ
の吸引力は、コイルスプリング18の駆動力の方向成分
をもたないため、ロック部材15を回転させる力を発生
することがなく、ロック部材15は退避位置での不動状
態をキープし、ロック部材15がシフト部材16に衝当
する等のような作動音の発生は一切皆無である。こうし
て、シフトレバーがPレンジに入っているときの停車中
に、運転者のシフト操作の意思なくブレーキペダルが踏
まれた場合の操作レバー付近での異音の発生のないシフ
トロック装置とすることができる。
【0018】また、この第1実施形態では、回転磁性部
材13はコイルスプリング18によって電磁石12の吸
着面12aに押圧(軸方向の押圧力)されている。従っ
て、ブレーキペダルの踏込みの有無があっても、電磁石
12の吸着面12aに対しばたつくような現象も発生し
ない。次に図5〜図7に示す第2実施形態のシフトロッ
ク装置は、シフトロックと解除を電磁石12の通電と非
通電に関し逆にしたものである。即ち、ブレーキペダル
踏込み時に電磁石12が非通電、ブレーキペダルを離し
た時に電磁石12を通電とする。これに伴って第2実施
形態のシフトロック装置は、上記第1実施形態に比し、
ロック部材15とシフト部材16との係合構造を変更し
ている。シフト部材16の下端からは第1実施形態の斜
面突起16aに相当する傾斜片16a1が形成され、ロ
ック部材15には受形部15bに相当するフック形の鍵
片15b1が形成される。これら傾斜片16a1と鍵片
15b1の関係は、鍵片15b1の下側に傾斜片16a
1が入り込み、上記受形部15bと傾斜突起16aの関
係と同じであるが、シフト部材16が基準位置を採ると
きにロック部材15が干渉位置となるように、傾斜片1
6a1の角度を傾斜突起16aより小さくしている。ま
た、シフト部材16の解除位置への下降を円滑に行うた
めのシフト部材側カット面16b1とロック部材側カッ
ト面15e1とが反対の面に形成されている。
【0019】上記第2実施形態のシフトロック装置で
は、シフト部材16が図5(A),(B)に示すように
基準位置にあるとき、コイルスプリング18の時計方向
の付勢力によって傾斜片16a1に鍵片15b1が当接
し、ロック部材16は、シフト部材16の下端面16c
にロック部材15の上端面15dが対向した干渉位置を
採る。この状態では、電磁石12が通電されており、図
6(A),(B)に示すように、ロック部材15は干渉
位置を保持している。従ってノブ操作だけがなされて
も、ロック位置に下降したシフト部材16はその下端面
16cがロック部材15の上端面15dが当接してシフ
トレバーのチェンジを禁止する。一方、ノブ操作に先立
ってブレーキペダルが踏込まれると、ロック部材15は
遊動状態となり、ノブ操作がなされると、コイルスプリ
ング18の時計方向の付勢力によってロック部材15は
同時計方向に回動する(ロック部材15は退避位置にな
る)。そして、図7(A),(B)に示すように、シフ
ト部材16は、図7(A),(B)に示すように、解除
位置に変位され、シフトレバーのチェンジが可能にな
る。
【0020】この第2実施形態によっても作動音の未発
生機能が達成されていることは、明らかであり、また、
第1実施形態と同様、コイルスプリング18が回転磁性
部材13を電磁石12の吸着面12aに押圧しているこ
とにより、ブレーキペダルの踏込みの有無によっても、
電磁石12の吸着面12aに対するばたつき現象も発生
しない。
【0021】次に図8に示す第3実施形態のシフトロッ
ク装置は、ディテントピン17に係合し、下端に突起2
1aを有するシフト部材21と、上記突起突起21aと
係合する凹部22aを有するスライド形のロック部材2
2と、該ロック部材22の下面に止着されたスライド磁
性部材23と、該スライド磁性部材23が吸着面24a
に吸引する電磁石24と、上記ロック部材22を上記吸
着面24aに沿って移動可能に保持したコイルスプリン
グ25と、シフト部材21に支持され該シフト部材21
がロック位置及び解除位置に下降したときコイルスプリ
ング25の力に抗してロック部材22を付勢する付勢バ
ネ26とを主体に構成され、上記付勢バネ26は、シフ
ト部材21が基準位置にあるときもコイルスプリング2
5と反対側に形成されたロック部材22の斜面22bを
若干押圧しているので、請求項4における第1の付勢部
材と請求項5における第3の付勢部材に相当し、コイル
スプリング25は請求項4における第2の付勢部材に相
当する。
【0022】上記第3実施形態の動作は、図8(A)に
示すシフト部材21が基準位置あるとき、付勢バネ26
がロック部材22を図上左方向に付勢する力はコイルス
プリング25の力より小さく、スライド磁性部材23は
吸着面24aの位置(退避位置)に設定される。すなわ
ち、ロック部材22の凹部22aはシフト部材21の突
起21aと上下に一致している。ブレーキペダルが踏ま
れることなくノブ操作が行われると、ロック位置に下降
するシフト部材21によって、付勢バネ26の力がコイ
ルスプリング25の力に勝り、スライド磁性部材23は
吸着面24aの位置からずれ、ロック部材22は干渉位
置を採り、下降するシフト部材21の突起21aに対し
ロック部材22の凹部22aの位置がずれ、シフトロッ
ク状態となる。一方、図8(A)に示すシフト部材21
が基準位置ある状態において、ブレーキペダルを踏込む
と、スライド磁性部材23は退避位置に設定されたまま
電磁石24の吸着面24aに吸着され、ロック部材22
の凹部22aがシフト部材21の突起21aと上下に一
致しているので、ノブ操作を行えば、シフト部材21は
解除位置に変位されロック解除がなされる。
【0023】この実施形態においても、シフト部材21
が基準位置にあるとき、ロック部材22はコイルスプリ
ング25によって退避位置、すなわちスライド磁性部材
23と吸着面24aとの位置が一致し、ブレーキペダル
の踏込みの有無によるロック部材22の位置変位は生じ
ず、作動音は発生しないし、スライド磁性部材23は付
勢バネ26が斜面22bを押圧することによる下方成分
力によって吸着面24aとの間に当接力を保持している
ので、ばたつき現象の発生もない。
【0024】尚、上記第3実施形態でも第2実施形態の
ようにシフトロックと解除を制御部材14の通電と非通
電に関し逆にすることも容易である。次に図9に示す第
4実施形態のシフトロック装置は、第1実施形態のロッ
ク部材15の軸部15aから離れた他端側に磁性部材3
1が設けられる。これに対応して、電磁石12はロック
部材15の第1及び第2の位置への変位に応じた磁性部
材31の可動範囲に対応して配置される。そして、軸部
15aは、両端が固定部材11に支承される。コイルス
プリング18は、軸部15aに装着され、一端が固定部
材11に他端がロック部材15に係合する点は第1実施
形態と同様である。
【0025】このように電磁石12の位置をロック部材
15の軸部15aから離れた位置に設置することによ
り、通電時、軸部15aの位置でロック部材15を吸引
する場合よりも大きな不動状態のキープ力が得られ、シ
フトロック状態と解除状態の切換えが確実に行われる利
点がある。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、シフ
ト部材の変位によりロック部材をシフト部材に干渉させ
る干渉位置とシフト部材より退避する退避位置とに駆動
する駆動手段を設けること、基準位置のシフト部材によ
って保持されるロック部材の位置を干渉位置又は退避位
置とすること、及び非動作時、ロック部材を遊動状態に
し、動作時、ロック部材を駆動手段の駆動力と交差する
方向に吸引し不動状態とする制御部材を設けることから
なる構成を採ることにより、被操作体のシフト操作をロ
ック及び解除する制御部材だけがロック部材を不動状態
と遊動状態とするように動作するだけで、装置全体で動
く部材がなく、作動音の発生源のないシフトロック装置
を実現する。特に自動変速機におけるシフトロック装置
に適用した場合に、シフトチェンジの意思なくブレーキ
ペダルを踏込んだり離したりしてもシフトレバー側での
異音発生がないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この出願の発明の第1実施形態に係るシフト
ロック装置において、シフト部材が基準位置にある場合
の説明図であり、(A)は正面図、(B)は(A)のA
−A線断面図である。
【図2】 上記第1実施形態に係るシフトロック装置に
おいて、シフト部材がロック位置にある場合の説明図で
あり、(A)は正面図、(B)は(A)のA−A線断面
図である。
【図3】 上記第1実施形態に係るシフトロック装置に
おいて、シフト部材が解除位置にある場合の説明図であ
り、(A)は正面図、(B)は(A)のA−A線断面図
である。
【図4】 上記第1実施形態に係るシフトロック装置の
分解斜視図である。
【図5】 この出願の発明の第2実施形態に係るシフト
ロック装置において、シフト部材が基準位置にある場合
の説明図であり、(A)は正面図、(B)は(A)のA
−A線断面図である。
【図6】 上記第2実施形態に係るシフトロック装置に
おいて、シフト部材がロック位置にある場合の説明図で
あり、(A)は正面図、(B)は(A)のA−A線断面
図である。
【図7】 上記第2実施形態に係るシフトロック装置に
おいて、シフト部材が解除位置にある場合の説明図であ
り、(A)は正面図、(B)は(A)のA−A線断面図
である。
【図8】 この出願の発明の第3実施形態に係るシフト
ロック装置の各説明図であり、(A)はシフト部材が基
準位置にある場合、(B)はシフト部材がロック位置に
ある場合、(C)はシフト部材が解除位置にある場合の
各正面図である。
【図9】 この出願の発明の第4実施形態に係るシフト
ロック装置の説明図であり、(A)は正面図、(B)は
(A)のA−A線断面図である。
【図10】 従来のシフトロック装置を示す斜視図であ
る。
【図11】 従来のシフトロック装置の動作を示す図で
ある。
【符号の説明】
11は固定部材、12は制御部材、15はロック部材、
16はシフト部材、18はコイルスプリング(駆動手
段)であり、図1〜図7及び図9において、各同等の機
能を有する要素には共通の符号を付す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被操作体に対する錠手段であって、自動
    復帰される基準位置より該被操作体の作動を禁じるロッ
    ク位置及び該被操作体の作動を許容する解除位置に変位
    できるシフト部材と、 該ロック位置に変位した該シフト部材に干渉し該解除位
    置への変位を阻止する干渉位置と該ロック位置に変位し
    た該シフト部材から退避し該シフト部材の解除位置への
    変位を許容する退避位置とに変位できるとともに、基準
    位置の該シフト部材によって該干渉位置又は退避位置に
    保持されるロック部材と、 該シフト部材の変位により該ロック部材を該干渉位置及
    び退避位置に駆動する駆動手段と、 非動作時、該ロック部材を遊動状態にし、動作時、該ロ
    ック部材を該駆動手段の駆動力と交差する方向に吸引し
    不動状態とする制御部材とを具備したことを特徴とする
    シフトロック装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック部材が軸部を中心に回転運動
    する請求項1記載のシフトロック装置において、前記制
    御部材は、該軸部に一体化された回転磁性部材と、該回
    転磁性部材を電磁力により軸方向に吸引して該ロック部
    材を不動状態とする電磁石とからなり、前記駆動手段
    は、該ロック部材を軸回りの一方であって前記干渉位置
    及び退避位置の方向に付勢して前記シフト部材の変位に
    より該シフト部材に該ロック部材を干渉させ若しくは退
    避させる第1の付勢部材と、該ロック部材を軸方向に付
    勢し該電磁石に対し該回転磁性部材に常に当接力をもた
    せる第2の付勢部材とを具備したことを特徴とするシフ
    トロック装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のロック部材にはその軸部
    より離間した端部に磁性部材が設けられ、前記電磁石を
    前記ロック部材の前記干渉位置及び退避位置への変位に
    よる前記磁性部材の可動範囲に対応して配置したことを
    特徴とする請求項2記載のシフトロック装置。
  4. 【請求項4】 前記ロック部材が移動運動する請求項1
    記載のシフトロック装置において、前記制御部材は、吸
    着面を有する電磁石と、前記ロック部材の一面に止着さ
    れたスライド磁性部材とからなり、前記駆動手段は、該
    ロック部材を該吸着面に沿った移動方向に付勢して前記
    干渉位置及び退避位置のいずれかに対応した作動位置に
    位置させる第1の付勢部材と、該第1の付勢部材の力に
    抗して該ロック部材を該吸着面に沿った移動方向の他方
    に付勢して該スライド磁性部材が該吸着面に吸着可能な
    復帰位置に位置させる第2の付勢部材とを具備したこと
    を特徴とする請求項1記載のシフトロック装置。
  5. 【請求項5】 前記復帰位置に位置された前記ロック部
    材を前記吸着面に押圧する第3の付勢部材を具備したこ
    とを特徴とする請求項4記載のシフトロック装置。
JP29673096A 1996-11-08 1996-11-08 シフトロック装置 Pending JPH10141482A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1305699C (zh) * 2004-11-26 2007-03-21 上海干巷汽车镜(集团)有限公司 双面工作的电磁锁
KR100887833B1 (ko) 2007-12-17 2009-03-09 현대자동차주식회사 차량의 자동변속기용 시프트 로크 캠 및 이를 포함하는시프트 로크 장치

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