JP3557121B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はストレート式の車両用A/T(オートマチックトランスミッション)シフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用A/Tシフトレバー装置では、シフトレバーに、P(パーキング)位置を含むシフト位置が設けられている。シフトレバーがP位置にあるとき、安全用に、シフトレバーをP位置以外の位置にシフト不能とするシフトロック機構が設けられている。シフトロック機構は、フットブレーキを踏み込み、ソレノイドに通電し、ソレノイドがプランジャと連動されたカムロックプレートをロック解除位置まで引っ張ることで解除される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシフトレバー装置には、つぎの問題がある。
シフトレバーがP位置にあってフットブレーキを踏み込んだ時に、ソレノイドが通電され、ソレノイドがプランジャおよびプランジャと連動するカムロックプレートをP解除位置まで引っ張り、ソレノイドのプランジャまたはカムロックプレートがそれと対抗する当接面に当たって打音が発生する。この打音はシフトレバーを操作する前に生じるので、運転者にとっては気になる音である。
本発明の目的は、シフトレバーがP位置にあってブレーキを踏み込んだ時にソレノイドの打音が発生しないシフトレバー装置を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、シフトレバー装置のソレノイドを従来に比べて小型化できるシフトレバー装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、つぎの通りである。
P位置において、Pフリー位置、Pカムロック位置、P解除位置をもつシフトレバーと、
セレクトボタンと連動し前記シフトレバーと連動するディテントピンと、
Pフリー位置、Pカムロック位置にて前記ディテントピンのP位置からP位置以外への移動を拘束するディテントプレートと、
第1の溝と前記ディテントピンが出入りする第2の溝をもつシフトロックプレートと、
第1の溝に出入り可能なカムロックプレートと、
前記カムロックプレートをソレノイド押し込み位置に保持するソレノイドと、
前記カムロックプレートをソレノイド押し込み位置と反対側のソレノイド開放位置側に付勢するスプリングと、
を有し、上記部材の関係が
Pフリー位置では、前記ディテントピンが第2の溝に嵌まり前記ディテントプレートによって第2の溝からの出を拘束されており、前記カムロックプレートが第1の溝から出て前記シフトロックプレートの側面に接触しソレノイドのプランジャが押し込まれており、
Pカムロック位置では、前記ディテントピンが第2の溝に嵌まり前記ディテントプレートによって第2の溝からの出を拘束されており、前記カムロックプレートが第1の溝に嵌まりソレノイドのプランジャが開放位置にあり、
P解除位置では、前記ディテントピンが第2の溝に出入り可能とされており、前記カムロックプレートが第1の溝から出て前記シフトロックプレートの側面に接触しソレノイドのプランジャが押し込まれている、
となるように設定されているストレートタイプのシフトレバー装置であって、
前記カムロックプレートが前記シフトロックプレートによって押されてソレノイド押し込み位置に移動するとき、互いに接している前記カムロックプレートと前記シフトロックプレートの接触面の少なくとも一方が傾斜面とされているストレートタイプのシフトレバー装置。
【0005】
上記のシフトレバー装置では、シフトレバーをR位置からP位置にシフトすると、Pフリー位置で、ソレノイドのプランジャと連動するカムロックプレートが、シフト操作力で移動するディテントピンと連動するシフトロックプレートにより、ソレノイド押し込み側に押し込まれる。この状態で、シフトレバーがPフリー位置にあってフットブレーキを踏み込むと、ソレノイドに通電されてプランジャにはソレノイド押し込み側へ吸引力が働くが、プランジャとカムロックプレートはその前からソレノイド押し込み位置にあるので、吸引力が働いてもプランジャとカムロックプレートをソレノイド押し込み位置に保持するのみであり、プランジャとカムロックプレートは動かない。そのため、プランジャまたはカムロックプレートが当接面に当たって打音を発生することはない。
また、フットブレーキを踏み込みソレノイドに通電したとき、ソレノイドはプランジャをソレノイド開放位置からソレノイド押し込み位置まで動かす必要はなく、シフト操作力によりソレノイド押し込み位置まで押し込まれているプランジャをその位置に保持する力があればよいため、プランジャをソレノイド開放位置からソレノイド押し込み位置まで吸引していた従来に比べてソレノイドの吸引力は小でよく、ソレノイドを小型化できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施例のシフトレバー装置を示しており、図2は本発明の第2実施例のシフトレバー装置を示しており、図3、図4は本発明の第3実施例のシフトレバー装置を示している。
本発明の第1〜第3実施例に共通する部分には、本発明の第1〜第3実施例にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明の第1〜第3実施例にわたって共通する部分の構成および作用を、図1、図2を参照して説明する。
【0007】
本発明のシフトレバー装置は、シフトレバー60と、シフトレバー60の上端またはその近傍に設けられるセレクトボタン61と、セレクトボタン61と連動するディテントピン10と、ディテントピン10の移動範囲を規制するディテント溝21を有するディテントプレート20と、シフトロックプレート30と、シフトロックプレート30に係合可能なカムロックプレート40と、ソレノイド50と、カムロックプレート40を付勢するスプリング51と、を有する。
【0008】
シフトレバー60は車両前後方向のみにシフト操作可能とされたストレートタイプのシフトレバー装置であり、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)、2(セカンド)、L(ロー)等のシフト位置が設けられている。P位置70には、Pフリー位置71とPカムロック位置72とP解除位置73が設けられる。Pフリー位置71、Pカムロック位置72、P解除位置73は、全て車両前後方向で互いに同じ位置にあり、Pカムロック位置72とP解除位置73は、R位置80とPフリー位置71との間に設けられる。P解除位置73は、シフトレバー60をR位置80からP位置70側にシフトするとき、車両前後方向にPフリー位置71と同じ位置に達した位置であり、Pカムロック位置72は、P解除位置73とPフリー位置71との間に配置されている。
【0009】
シフトレバー60の上端部またはその近傍には、セレクトボタン61が設けられており、シフトレバー60の、たとえば2(セカンド)からL(ロー)、N(ニュートラル)とR(リバース)との間、R(リバース)とP(パーキング)との間でのシフト操作は、セレクトボタン61を操作して行われる。
セレクトボタン61の動きは、シフトレバー60内部に設けられた、たとえばロッドまたはワイヤを介して(本発明図示例では、ロッドの場合を示している)、ディテントピン10に伝達される。
【0010】
ディテントピン10は、セレクトボタン61の操作に連動して車両上下方向に移動可能とされ、シフトレバー60のシフトに連動して車両前後方向に移動可能とされている。ディテントピン10は、車両に固定されたディテントプレート20に形成されたディテント溝21によって移動範囲を拘束されている。ディテント溝21の上端側はディテントピン10の車両前後方向の動きを所定位置で規制する凹凸形状とされており、ディテント溝21の下端側はディテントピン10の車両前後方向の動きが可能な、凸凹の無い円弧形状とされている。ディテントピン10は、シフトレバー装置内部に設けられた図示略の弾性部材により、常時、上方に付勢されており、ディテントピン10を下方に下げるには、図示略の弾性部材の付勢力Fに抗してセレクトボタン61を手で押し込む必要がある。
【0011】
シフトレバー60のP位置70とR位置80との間の車両前後方向のシフト操作は、セレクトボタン61をフルストロークで押し込み、ディテントピン10をディテント溝21の下端側に押し込み、ディテントピン10が車両前後方向に移動可能とされた状態で行われる。
シフトレバー60が車両前後方向でP位置70にあるとき、ディテントピン10は、後述のシフトロックプレート30の第2の溝32に入っている。
【0012】
シフトロックプレート30は、シフトレバー装置に摺動可能または回動可能に取り付けられており、カムロックプレート40が進入可能とされた第1の溝31と、ディテントピン10が進入可能とされた第2の溝32を有する。
【0013】
第1の溝31は、シフトロックプレート30の側面33より内側に凹となる形状を有しており、第1の溝31の最深部となる底面31aと、底面31aから第1の溝31の開口端側のシフトロックプレート30の側面33に立ち上がる第1の立ち上がり面31bと、第2の立ち上がり面31cと、を有している。第1の立ち上がり面31bは、底面31aからほぼ直角にシフトロックプレート30の側面33に向って立ち上がる。第2の立ち上がり面31cは、底面31aからシフトロックプレート30の側面33に向う方向で第1の立ち上がり面31bから離れる方向に傾斜する傾斜面とされている。第2の立ち上がり面31cの傾斜角度θ(側面33と直交する方向とのなす角度)はシフトロックプレート30とカムロックプレート40との摺動がセルフロックしないようにするために、約20°以上とされることが望ましい。
第2の溝32は、シフトレバー60が車両前後方向でP位置70にあるとき、ディテントピン10が進入する。ディテントピン10が第2の溝32に進入しているときのディテントピン10の車両上下方向の移動に連動して、シフトロックプレート30は上下方向に移動する。
【0014】
カムロックプレート40は、シフトロックプレート30に当接および摺動可能とされており、シフトロックプレート30の第1の溝31に進入可能とされる進入部41を有している。カムロックプレート40の進入部41は、シフトレバーが車両前後方向P位置70にあり、ディテントピン10がPフリー位置71とPカムロック位置72との間(Pカムロック位置72では入るがPフリー位置71では入らない)にあるとき、第1の溝31内にある。ディテントピン10がそれ以外の位置にあるとき、進入部41は第1の溝31内には位置せず、進入部41のシフトロックプレート30側の先端部41cがシフトロックプレート30の側面33に当接する。
【0015】
カムロックプレート40の進入部41は、ディテントピン10(およびシフトロックプレート30)がPカムロック位置72にあるときに第1の溝31の第1の立ち上がり面31bと当接する、当接部41aを有している。進入部41は、ディテントピン10(およびシフトロックプレート30)がPカムロック位置72とPフリー位置71との間にあるときに第1の溝31の第2の立ち上がり面31cまたはその近傍と摺動可能とされる、摺動部41bを有している。摺動部41bは、進入部41の先端部41cから後退する方向にかつ当接部41aから離れる方向に傾斜する傾斜面とされている。この傾斜面41bの先端部41cと直交する面からの傾斜角度θ’はシフトロックプレート30とカムロックプレート40との摺動のセルフロックを防止するために20°以上とされている。
上記の例では、第2の立ち上がり面31cと摺動部41bとの両方が傾斜面とされた場合を示したが、第2の立ち上がり面31cと摺動部41bの何れか一方のみが傾斜面とされていてもよい。
【0016】
カムロックプレート40の一端(シフトロックプレート30と反対側の端部)はソレノイド50に連結されており、カムロックプレート40とソレノイド50との間には、カムロックプレート40をソレノイド開放位置側に常時、付勢するスプリング51が配置されている。カムロックプレート40は、ソレノイド開放位置からソレノイド押し込み位置まで移動可能とされており、ソレノイド50が通電されていないとき、スプリング51の付勢力f1によりソレノイド開放位置側にある。
【0017】
ソレノイド50は、常時は、通電されておらず、シフトレバー50がP位置70にシフトされ、ディテントピン10がPフリー位置71にあり、イグニッションスイッチがONとされている時に、フットブレーキが踏み込まれた時のみ通電される。
ソレノイド50は、ケース52とプランジャ53を有している。ケース52はシフトレバー装置のベースプレートに固定されている。プランジャ53は、ケース52に対して移動(出没動)可能に支持されており、ケース52から突出した先端部側で、カムロックプレート40に連結されている。プランジャ53は、ソレノイド50に通電されてケース52内側に吸引または保持されるソレノイド押し込み位置から、スプリング51の付勢力によりケース52から突出するソレノイド開放位置まで移動(出没動)可能とされている。
【0018】
ここで、シフトレバー60がR位置80からPフリー位置71までシフトされる場合を説明する。
シフトレバー60がR位置80にある状態から、セレクトボタン61を手で押してディテントピン10をディテントプレート20によって車両前後方向の移動を規制されない、ディテント溝21の下端またはその近傍まで下げる。セレクトボタン61を押した状態でシフトレバー60をP位置70側に移動させる。そのとき、ディテントピン10はシフトロックプレート30の第2の溝32に進入し、シフトレバー60が、図1の(c)に示す、車両前後方向P位置側に達した(P解除位置73に達した)状態になる。
【0019】
シフトレバー60およびディテントピン10がP解除位置73に到達したとき、ディテントピン10は第2の溝32内にあり、カムロックプレート40の進入部41は第1の溝31内に進入しておらず、進入部41の先端部41cがシフトロックプレート30の側面33に当接しており、ソレノイド50のプランジャ53はソレノイド押し込み位置にある。
【0020】
シフトレバー60がP解除位置73に達した状態で、セレクトボタン61を押し込んでいる手をはなす。セレクトボタン61から手をはなすと、ディテントピン10は、図示略の弾性部材の付勢力Fによりディテント溝21の上端またはその近傍まで(Pカムロック位置72を通過しPフリー位置71に達するまで)上昇する。ディテントピン10は、シフトロックプレート30の第2の溝32に入っているため、ディテントピン10の動きに連動してシフトロックプレート30は上方に移動する。
【0021】
シフトレバー60がPカムロック位置72(図1の(b)に示す)にある状態では、ディテントピン10はシフトロックプレート30の第2の溝32に入っており、ディテントプレート20により車両後方への移動(R位置80側への移動)を拘束されている。また、カムロックプレート40の進入部41は第1の溝31内に進入しており、ソレノイド50のプランジャ53はスプリング51の付勢力f1によりソレノイド開放位置にある。
シフトレバー60がPカムロック位置72からPフリー位置71に移動するとき、上方に移動するディテントピン10と連動するシフトロックプレート30も上方に移動し、シフトロックプレート30とカムロックプレート40は互いに摺動し、第1の溝31の第2の立ち上がり面31cと摺動部41bとの少なくとも一方に形成された傾斜面により、カムロックプレート40はスプリング51の付勢力f1およびシフトロックプレート30とカムロックプレート40との摩擦力f2に抗してシフトロックプレート30の第1の溝31内から側面33位置に復帰し、カムロックプレート40およびプランジャ53はソレノイド押し込み位置まで押し込まれる。プランジャ53がソレノイド押し込み位置まで押し込まれるとき音が発生しても、シフトレバー60のシフト中はシフトレバー装置のその他の部位からも音が出るので、このタイミングで発生するソレノイドの音は問題にならない(気にならない)。
【0022】
シフトレバー60がPフリー位置71(図1の(a)に示す)にある状態では、ディテントピン10がシフトロックプレート30の第2の溝32に入っており、ディテントプレート20により車両後方への移動(R位置80側への移動)を拘束されている。また、カムロックプレート40の進入部41は第1の溝31内に位置しておらず、進入部41の先端部41cがシフトロックプレート30の側面33に当接しており、ソレノイド50のプランジャ53はソレノイド押し込み位置にある。
【0023】
Pカムロック位置72からPフリー位置71にシフトする場合に、カムロックプレート40が第1の溝31から側面33位置まで後退するためには、シフトレバー60の内部に設けられた図示略の弾性部材の、ディテントピン10をディテント溝21の上端側に付勢する付勢力Fの、傾斜面31cによるカムロックプレート40水平方向押力が、スプリング51の付勢力f1のカムロックプレート40水平方向押力より大とされている必要がある。
【0024】
つぎに、Pフリー位置71からR位置80側にシフトレバー60をシフトする場合を説明する。
エンジンを停止中、したがってソレノイド50に通電されていないとき、Pフリー位置71では、ディテントピン10が第2の溝32に入っており、カムロックプレート40の進入部41は第1の溝31内に位置しておらず、カムロックプレート40は先端部41cが側面33に当接し、ソレノイド50のプランジャ53はソレノイド押し込み位置にある。この状態からセレクトボタン61を手で押してディテントピン10を下げ、シフトロックプレート30を下方に移動させる。ディテントピン10がPフリー位置71とPカムロック位置72の間に到達したとき、スプリング51の付勢力f1により、摺動部41bが第2の立ち上がり面31cを摺動しながら進入部41は第1の溝31内に進入し、プランジャ53はソレノイド開放位置側に移動する。ディテントピン10がPカムロック位置72に到達したとき、シフトロックプレート30の第1の立ち上がり面31bがカムロックプレート40の当接部41aに当接し、それ以上のシフトロックプレート30およびディテントピン10のP解除位置73側への移動が規制される。そのため、ディテントピン10と連動するシフトレバー60のR位置80側への移動は、ロックされる。
【0025】
ディテントピン10がPフリー位置71にあるとき、イグニッションキーをONにし、ついでフットブレーキを踏み込むと、ソレノイド50に通電され、ソレノイド50の磁力によりプランジャ53およびプランジャ53と連動するカムロックプレート40はソレノイド押し込み位置にある状態を保持する。したがって、ソレノイド50に通電されても、プランジャ53またはカムロックプレート40は動かないため音を発生しない。プランジャ53とカムロックプレート40がソレノイド押し込み位置に保持された状態で、Pフリー位置71からR位置80側にシフトレバー60をシフトする場合、セレクトボタン61を押してディテントピン10を下げ、(カムロックプレート40の進入部41が第1の溝31内に進入していないため)第2の立ち上がり面31cがカムロックプレート40の摺動部41bと摺動することなく、シフトロックプレート30はPカムロック位置72側に移動する。さらにセレクトボタン61を押し込みディテントピン10がP解除位置73側に移動されると、カムロックプレート40はソレノイド50の磁力によりソレノイド押し込み位置に保持されているため、当接部41aは第1の立ち上がり面31bと干渉することなくP解除位置73側に移動する。当接部41aがソレノイド50が通電されていない場合の第1の立ち上がり面31bとの当接位置を通過してから、図示略のP位置検出スイッチがOFFとなり、フットブレーキを踏み込んだ状態を維持していても、自動的にソレノイド50への通電が切れる。ディテントピン10がP解除位置73に到達した状態で、シフトレバー60を車両前後方向R位置80側にシフトする。この時、ディテントピン10はディテントプレート20によって拘束されない位置にあるので、シフトレバー60のR位置80側へのシフトは可能である。
【0026】
つぎに、作用を説明する。
本発明実施例のシフトレバー装置では、シフトレバー60をPフリー位置71にシフトすると、ソレノイド50のプランジャ53およびカムロックプレート40が機械的にソレノイド押し込み位置まで押し込まれた状態となるため、エンジン始動時にフットブレーキを踏み込みソレノイド50に通電しても、プランジャおよびカムロックプレート40はソレノイド押し込み位置を維持するのみであり、従来のような、ブレーキ踏み込み時にプランジャ53のソレノイド押し込み位置への移動による打音は発生しない。シフトレバー60をPフリー位置71にシフトする時には、プランジャ53およびカムロックプレート40がソレノイド押し込み位置に押し込まれる時、音が発生するが、シフトレバー60操作中の音であるため問題はない。
【0027】
また、ソレノイド50の吸引力は、シフトレバー60のPフリー位置71へのシフトにともないソレノイド押し込み位置に押し込まれたプランジャ53およびカムロックプレート40を、ソレノイド押し込み位置に保持するだけの力で足り、プランジャ53およびカムロックプレート40をソレノイド開放位置からソレノイド押し込み位置までスプリング51の付勢力f1に抗して吸引する力(従来、必要であった力)程大きな力は必要でないため、ソレノイド50の電磁容量は小でよく、ソレノイド50を小型化できる。
【0028】
つぎに、本発明の各実施例に特有な部分を説明する。
本発明の第1実施例では、図1に示すように、シフトロックプレート30は上下方向に直線状にシフトレバー装置に対して往復運動され、下端側に第1の溝31が形成されており、第1の溝31と同じ側の側面の上端側に第2の溝32が形成されている。カムロックプレート40はシフトロックプレート30の往復動の方向に交わる方向に直線状に往復運動される。
第1の溝31の第2の立ち上がり面31cと進入部41の摺動部41bとの両方に、各々の傾斜角度θ、θ’が同じ角度、またはほぼ同じ角度で形成されている。
【0029】
本発明の第2実施例では、図2に示すように、シフトロックプレート30は上下方向に直線状にシフトレバー装置に対して往復運動され、第1の溝31と第2の溝32は互いに異なる側の側面に形成されている。カムロックプレート40はシフトレバー装置に対して回動可能とされ、一端でソレノイド50のプランジャ53に連結され、他端でシフトロックプレート30に当接および摺動可能とされている。
第1の溝31の第2の立ち上がり面31cと進入部41の摺動部41bとの両方に、各々の傾斜角度θ、θ’が同じ角度、またはほぼ同じ角度で形成されている。
【0030】
本発明の第3実施例では、図3、図4に示すように、シフトロックプレート30はほぼ楕円状または円状の形状を有しており、シフトロックプレート30はシフトレバー装置に対して回動可能とされ、カムロックプレート40はシフトロックプレート30の外周に交わる方向に直線上に往復運動される。
第1の溝31の第2の立ち上がり面31cと進入部41の摺動部41bとの両方に、各々の傾斜角度θ、θ’が同じ角度、またはほぼ同じ角度で形成されている。
【0031】
【発明の効果】
本発明のシフトレバー装置によれば、シフトレバーをR位置からP位置にシフトすると、Pフリー位置で、ソレノイドのプランジャと連動するカムロックプレートが、シフト操作力で移動するディテントピンと連動するシフトロックプレートにより、ソレノイド押し込み側に押し込まれる。この状態で、シフトレバーがPフリー位置にあってフットブレーキを踏み込むと、ソレノイドに通電されてプランジャにはソレノイド押し込み側へ吸引力が働くが、プランジャとカムロックプレートはその前からソレノイド押し込み位置にあるので、吸引力が働いてもプランジャとカムロックプレートをソレノイド押し込み位置に保持するのみであり、プランジャとカムロックプレートは動かない。そのため、プランジャまたはカムロックプレートが当接面に当たって打音を発生することはない。
また、フットブレーキを踏み込みソレノイドに通電したとき、ソレノイドはプランジャをソレノイド開放位置からソレノイド押し込み位置まで動かす必要はなく、シフト操作力によりソレノイド押し込み位置まで押し込まれているプランジャをその位置に保持する力があればよいため、プランジャをソレノイド開放位置からソレノイド押し込み位置まで吸引していた従来に比べてソレノイドの吸引力は小でよく、ソレノイドを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のシフトレバー装置において、シフトレバーがP位置にあり、ディテントピンがPフリー位置、Pカムロック位置、P解除位置に移動される場合の、各位置における、シフトロックプレートとカムロックプレートとソレノイドの状態を示した断面図である。
【図2】本発明の第2実施例のシフトレバー装置の、ディテントピンがPフリー位置にあるときの断面図である。
【図3】本発明の第3実施例のシフトレバー装置の、ディテントピンがPフリー位置にあり、シフトロックプレートがほぼ楕円状の場合の、シフトロックプレートとカムロックプレートとソレノイドおよびその近傍を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例のシフトレバー装置の、ディテントピンがPフリー位置にあり、シフトロックプレートが円状の場合の、シフトロックプレートとカムロックプレートとソレノイドを示す断面図である。
【符号の説明】
10 ディテントピン
20 ディテントプレート
21 ディテント溝
30 シフトロックプレート
31 第1の溝
31c 第2の立ち上がり面
32 第2の溝
33 側面
40 カムロックプレート
41 進入部
41b 摺動部
41c 先端部
50 ソレノイド
51 スプリング
53 プランジャ
60 シフトレバー
61 セレクトボタン
70 P位置
71 Pフリー位置
72 Pカムロック位置
73 P解除位置
80 R位置

Claims (1)

  1. P位置において、Pフリー位置、Pカムロック位置、P解除位置をもつシフトレバーと、
    セレクトボタンと連動し前記シフトレバーと連動するディテントピンと、
    Pフリー位置、Pカムロック位置にて前記ディテントピンのP位置からP位置以外への移動を拘束するディテントプレートと、
    第1の溝と前記ディテントピンが出入りする第2の溝をもつシフトロックプレートと、
    第1の溝に出入り可能なカムロックプレートと、
    前記カムロックプレートをソレノイド押し込み位置に保持するソレノイドと、
    前記カムロックプレートをソレノイド押し込み位置と反対側のソレノイド開放位置側に付勢するスプリングと、
    を有し、上記部材の関係が
    Pフリー位置では、前記ディテントピンが第2の溝に嵌まり前記ディテントプレートによって第2の溝からの出を拘束されており、前記カムロックプレートが第1の溝から出て前記シフトロックプレートの側面に接触しソレノイドのプランジャが押し込まれており、
    Pカムロック位置では、前記ディテントピンが第2の溝に嵌まり前記ディテントプレートによって第2の溝からの出を拘束されており、前記カムロックプレートが第1の溝に嵌まりソレノイドのプランジャが開放位置にあり、
    P解除位置では、前記ディテントピンが第2の溝に出入り可能とされており、前記カムロックプレートが第1の溝から出て前記シフトロックプレートの側面に接触しソレノイドのプランジャが押し込まれている、
    となるように設定されているストレートタイプのシフトレバー装置であって、
    前記カムロックプレートが前記シフトロックプレートによって押されてソレノイド押し込み位置に移動するとき、互いに接している前記カムロックプレートと前記シフトロックプレートの接触面の少なくとも一方が傾斜面とされているストレートタイプのシフトレバー装置。
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