JPH0913087A - 漂白活性化剤造粒物の粒度調整方法 - Google Patents

漂白活性化剤造粒物の粒度調整方法

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JPH0913087A
JPH0913087A JP7165393A JP16539395A JPH0913087A JP H0913087 A JPH0913087 A JP H0913087A JP 7165393 A JP7165393 A JP 7165393A JP 16539395 A JP16539395 A JP 16539395A JP H0913087 A JPH0913087 A JP H0913087A
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JP
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JP7165393A
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Satoyuki Ishikawa
聡之 石川
Yoshiko Shinjiyou
佳子 新條
Shinichi Fukutome
信一 福留
Seiji Abe
誠治 阿部
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 漂白活性化剤造粒物の粉砕品の粒度調整を簡
易に、かつ効率的に行うことができる方法を提供するこ
と。 【構成】 漂白活性化剤を有機結合剤で結合することに
よって造粒してなる漂白活性化剤破砕造粒物を、タッピ
ングボールを有する篩を用いて分級し、粒径500μ以
下をカットする工程を含む漂白活性化剤造粒物の粒度調
整方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過炭酸塩などの過酸化
物漂白剤を活性化するための漂白活性化剤の造粒物の粒
度調整方法に関するものである。
【従来の技術】有機過酸発生型の漂白活性化剤は、洗剤
中のアルカリ成分と水の存在により加水分解を起こして
その機能が失われることが知られている。このような分
解を防ぐ方法の1つとして、各種結合剤を用いて漂白活
性化剤を造粒することが行われている。例えば、特開昭
50−57978号公報には、結合剤を固体のまま漂白
活性化剤と混合し、次いで加圧成形して造粒する方法が
開示されている。一方、特開昭58−11597号公報
には、漂白活性化剤を液状エトキシ化非イオン界面活性
剤と混合して砕けやすい塊とした後、スクリューにより
機械的に押し出して細長い押出物を形成する方法が記載
されている。 これらの方法では、細かい造粒物もその
まま使用しているが、特に製造工程において砕けたり等
により粒度が小さくなったものは保存安定性が低いの
で、微細な造粒物やそのかけらを除くことが望ましい。
この場合、上記微細物を除去するために篩を用いること
が考えられるが、漂白活性化剤を有機結合剤で造粒した
ものは、篩に付着し易く、又流動性が悪いので粒度調整
を良好に行うことができないといった問題がある。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、漂白活性化
剤造粒物の粉砕品の粒度調整を簡易に、かつ効率的に行
うことができる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、漂白活性化剤
の破砕造粒物を、タッピングボールを有する篩で分級す
ると、上記課題を有効に解決できるとの知見に基づいて
なされたのである。すなわち、本発明は、漂白活性化剤
を有機結合剤で結合することによって造粒してなる漂白
活性化剤破砕造粒物を、タッピングボールを有する篩を
用いて分級し、粒径500μ以下をカットすることを特
徴とする漂白活性化剤造粒物の粒度調整方法を提供す
る。本発明で用いる漂白活性化剤としては、下記一般式
(I)又は(II)で表されるものが好ましい。
【0003】
【化1】
【0004】(式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に
炭素数7以上の直鎖状アルキル基、Mは塩形成カチオン
又は水素である。) 式中、R1 としては炭素数10〜18の直鎖状アルキル
基が好ましく、より好ましくは炭素数11〜17の直鎖
状アルキル基、R2 としては炭素数9〜18の直鎖状ア
ルキル基が好ましく、より好ましくは炭素数11〜17
の直鎖状アルキル基である。又、Mとしては、ナトリウ
ム、カリウムなどのアルカリ金属、アンモニウム、アル
カノールアミンなどのアミン類があげられる。このうち
アルカリ金属が好ましい。式中、SO3 M基やCOOM
基は、オルト、メタ又はパラ位をとることができるが、
パラ位が好ましい。
【0005】本発明ではこれらの漂白活性化剤を一種又
は二種以上の混合物として用いることができる。これら
の漂白活性化剤は、通常の製造方法により約1000μ
m〜100μmの板状晶で得られるので、場合によつて
は常法により平均粒径が300μmより小さくなるよう
に、好ましくは200〜100μm程度となるように粉
砕する。しかしながら、漂白活性化剤の製造方法により
平均粒径が300μmより小さいものとして、好ましく
は200〜100μm程度のものとして得られる場合に
は、そのまま使用することができる。尚、本発明では、
原料漂白活性化剤として平均粒径が300μmよりも大
きいものを用いてもよい。
【0006】本発明で使用する有機結合剤としては、常
温で固体であり熱を加えることにより溶融する水溶性の
ものが好ましく、より好ましくは融点が25〜100
℃、さらに好ましくは25〜80℃、最も好ましくは4
0〜80℃の有機バインダーである。このような要件を
満たす限り種々のものを使用することができるが、これ
らのうち本発明では、特に平均分子量が400〜300
00のポリエチレングリコールを使用するのが好まし
く、より好ましくは1000〜20000、最も好まし
くは4000〜20000のポリエチレングリコールで
ある。又、ポリエチレングリコール付加型非イオン界面
活性剤を使用するのも好ましく、具体的には、炭素数8
〜20(好ましくは10〜18)の脂肪族アルコール1
モル当たりエチレングリコールを3〜80モル、好まし
くは10〜50モル付加したものが好ましい。
【0007】特に数ある有機結合剤のうちから、ポリエ
チレングリコール及び/又はポリエチレングリコール付
加型非イオン界面活性剤を使用すると、得られる漂白活
性化剤造粒物の溶解性を向上させることができる。本発
明では、漂白活性化剤と有機結合剤との使用比率を任意
とすることができるが、漂白活性化剤の含有量が50重
量%以上、好ましくは50〜90重量%、より好ましく
は65〜80重量%、残部が有機結合剤となるようにす
るのがよい。
【0008】本発明では、先ず、漂白活性化剤と有機結
合剤(バインダー)とから漂白活性化剤造粒物を製造す
る。例えば、漂白活性化剤と有機結合剤を、混練押出し
機、好ましくは、密閉式の圧密化処理装置、より好まし
くは横型連続式のニーダーに導入し、ニーダー内で両者
を混合した後若しくは混合しながらバインダーを溶融さ
せ剪断力を加えて25〜100℃、好ましくは45〜8
0℃で圧密化処理を行う。又、ニーダーのほかに、一軸
又は二軸スクリュー押出機などを用いて行うこともでき
る。本発明で使用する混練押出し機として、具体的に
は、株式会社栗本鐵工所製のKRCニーダなどがあげら
れる。このような混練押出しにより、本発明では嵩密度
が0.3〜0.9g/mlの圧密化物を得るのが好ましい。
【0009】本発明では、上記混練押出しにより任意の
形状の混練押出し物を得ることができるが、直径0.5〜
30mm、好ましくは0.7〜20mm、より好ましくは
1〜20mm程度の円筒形、角柱、三角柱などのストラ
ンドやヌードル状造粒物として押し出すのがよい。押し
出す方法としては、圧密化装置排出口に穴のあいたメツ
シュ板を取り付け、ここを通して造粒物を得ても良い。
この場合使用する処理装置として具体的には、ホソカワ
ミクロン株式会社製エクストルードオーミックスが挙げ
られる。またこのような造粒物に対し押し出し機を用い
ても良い。押し出し機としては、ペレッターダブル(不
二パウダル株式会社)、ツインドームグラン(不二パウ
ダル株式会社)等が挙げられる。本発明では、このよう
にして得た混練押出し造粒物が少なくとも45℃、好ま
しくは45〜80℃にある間に、破砕造粒機にかけて破
砕造粒を行うのがよく、この際、20℃以下、好ましく
は10〜20℃の冷風をかけながら粉砕品の温度が35
℃以下、好ましくは20〜30℃になるように粉砕造粒
するのがよい。ここで、破砕造粒機に混練押出し造粒物
を供給するのと同じ方向から冷風を破砕造粒機に導入す
るのが好ましい。
【0010】本発明では、冷風の導入とともに、平均粒
径20μm以下の無機粉体を破砕造粒機に供給し、該無
機粉体の存在下で破砕造粒を行うのが好ましい。本発明
で使用する無機粉体としては、平均粒径20μm以下の
ものを一種又は二種以上の混合物として使用することが
できる。この無機粉体は粉砕助剤として使用する。好ま
しくは、平均粒径1〜15μmのアルミノ珪酸塩(洗濯
時カルシウムイオン捕捉剤として働くので好ましい)、
二酸化珪素、ベントナイト、タルク、クレイ、酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムなどがあげられ
る。本発明は上記無機粉体を0〜20重量%、好ましく
は0.1〜10重量%の量で使用するのがよい。
【0011】本発明で使用する破砕造粒機としては、回
転ナイフカッターにより造粒物に衝撃と剪断力を与える
ことができるものが好ましい。このような破砕造粒機と
しては、回転数が周速30〜100m/sである高速回
転ナイフカッターが好ましい。高速回転ナイフカッター
により被解砕物に衝撃と剪断力とを与える破砕造粒機は
解砕機ともいわれ、例えば、コミニューター(不二パウ
ダル株式会社)、フィッツミル(ホソカワミクロン株式
会社)等が挙げられる。本発明では、このようにして平
均粒径が50μm〜5mm程度や直径0.8mm程度で長さが
2〜3mmの造粒物を製造する。本発明では、次いで、タ
ッピングボールを有する篩を用いて分級し、粒径500
μ以下をカットすることを特徴とする。ここで使用する
タッピングボールを有する篩としては、上面と下面に篩
網を有する箱型の篩の内部に天然ゴム又は合成ゴム性の
球状のボールを複数個収容してなるものであって、篩時
に上面と下面の篩網間を、往復運動や旋回運動するもの
をいう。このようなタッピングボールを有する篩は、例
えば、株式会社徳寿工作所製の寿ジャイロシスタGS−
AタイプのGS−A1HやGS−A1Pなどとして容易
に入手することができる。
【0012】本発明では、タッピングボールを有する篩
を1つ使用することもできるが、複数の該篩を直列に配
置して使用することもできる。このようにして、本発明
では、破砕造粒物から任意の粒径以下を容易にカットす
ることができる。又、任意の粒径以上のものもカットす
ることができる。本発明の方法により分級した破砕造粒
物をそのまま使用することができるが、さらに、平均粒
径1〜10μmのアルミノ珪酸塩、二酸化珪素、ベント
ナイト、タルク、クレイ、酸化チタン、炭酸カルシウム
などの無機粉体を添加、攪拌して、該無機粉体で破砕造
粒物の表面改質を行うのが好ましい。この際、破砕造粒
物100重量部当たり、無機粉体を0.1〜10重量部使
用するのがよい。本発明の方法により粒度を調整した破
砕造粒物は、過炭酸塩などの過酸化物漂白剤の活性化剤
として、衣料用漂白剤、住居用漂白剤、食器用漂白剤、
パルプ用漂白剤など過酸化物漂白剤を使用することがで
きる用途に幅広く使用することができる。又、各種洗浄
剤にも過酸化物漂白剤とともに使用することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、粒径の整った破砕造粒
物を簡易に製造する方法を提供することができる。次ぎ
に本発明を実施例により説明する。
【実施例】
実施例1 漂白活性化剤1.5Kgと結合剤0.5Kgを、温水を循環させ
60〜80℃に加熱したホソカワミクロン株式会社製エ
クストルードオーミックスに添加し、中間部オリフィス
6mm、及び3mm、排出口オリフィス1mmを通してヌード
ル状造粒物を得た。得られたヌードル状漂白活性化剤造
粒物を、解砕機(ホソカワミクロン株式会社製、フィッ
ツミルDKASO6型)に定量フィードした。解砕機
は、3800rpmにて回転し、スクリーンは2mmφのパン
チングメタルを用いた。得られた解砕品を株式会社徳寿
工作所製寿ジャイロシフターを用いて1000μ〜50
0μの粒子を分級した。1000μと500μのスクリ
ーンを多段にして用い、目詰まり防止策としてタッピン
グボールを用いたところ目詰まりなく連続した粒度調整
ができた。次いで得られた粒度調整品にA型ゼオライト
末2重量%を用いて表面改質を行った。得られた造粒品
(本発明品1〜12)の性状は嵩密度0.75〜0.90g/cc、
平均粒径720 μmであった。この造粒品(本発明品1〜
8)を表−3に示す漂白剤に10重量%粉体混合したと
ころ漂白剤としての性能、性状に問題は認められなかっ
た。また、同様に造粒品(本発明品9〜12)を表−4
に示す漂白洗剤に2重量%粉体混合したところ漂白洗剤
としての性能、性状に問題は認められなかった。
【0014】
【表1】 表−1 漂白活性化剤 漂白活性化剤No. R X A C1123 SO3 Na B C1327 SO3 Na C C1531 SO3 Na D C1735 SO3 Na E C1123 COONa F C1327 COONa G C1531 COONa H C9 19 COONa I C7 15 SO3 Na J C7 15 COOH K C9 19 COOHL C1123 COOH 表中の漂白活性化剤は下記に式(III) で表されるもので
ある。
【0015】
【化2】
【0016】
【表2】 表−2
【0017】表中の結合剤は次の通りである。 有機結合剤No. 1:PEG6000 有機結合剤No. 2:PEG20000 有機結合剤No. 3:ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル(エチレンオキシド平均付加モル数50)
【0018】
【表3】 表−3 漂白剤組成 (重量%) ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 3 (エチレンオキシド平均付加モル数8) 過炭酸ナトリウム 65 アルカリプロテアーゼ 1 硫酸カルシウム半水塩 2 香料 0.1 炭酸ナトリウム バランス
【0019】
【表4】 表−4 洗剤組成 (重量%) アルキル(C10-14 )ベンゼンスルホン酸カリウム 15 α−オレフィン(C14-18 )スルホン酸カリウム 5 α−スルホ脂肪酸ナトリウム 10 ポリオキシエチレンラウリルエーテル (エチレンオキシド平均付加モル数25) 5 ゼオライトA 20 過炭酸ナトリウム 5 炭酸カリウム 5 硫酸ナトリウム 2 ポリアクリル酸ナトリウム 2 アルカリプロテアーゼ 0.5 水分 2 炭酸ナトリウム バランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 誠治 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漂白活性化剤を有機結合剤で結合するこ
    とによって造粒してなる漂白活性化剤破砕造粒物を、タ
    ッピングボールを有する篩を用いて分級し、粒径500
    μ以下をカットすることを特徴とする漂白活性化剤造粒
    物の粒度調整方法。
JP7165393A 1995-06-30 1995-06-30 漂白活性化剤造粒物の粒度調整方法 Pending JPH0913087A (ja)

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JP7165393A JPH0913087A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 漂白活性化剤造粒物の粒度調整方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2351500A (en) * 1999-06-28 2001-01-03 Procter & Gamble Detergent compositions

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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