JPH09129497A - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ

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JPH09129497A
JPH09129497A JP28013195A JP28013195A JPH09129497A JP H09129497 A JPH09129497 A JP H09129497A JP 28013195 A JP28013195 A JP 28013195A JP 28013195 A JP28013195 A JP 28013195A JP H09129497 A JPH09129497 A JP H09129497A
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洋一 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い静電容量を保ち、高いQ値を有すると共
に内部構造欠陥のない積層コンデンサを提供する。 【解決手段】 誘電体層21を介して隣り合う一対の内
部電極22において、一方の層の内部電極22の内部電
極片22bの一方の側の側縁部が、他方の層の内部電極
22の内部電極片22bの他方の側の側縁部と対向して
静電容量形成領域25を形成するように、それぞれの内
部電極片22bをその幅方向にずらして形成する。さら
に、内部電極片22bの側縁部をその幅方向に向かって
その厚みが徐々に薄くなるように形成すると共に、静電
容量形成領域25に含まれない側の内部電極片22bの
側縁部を湾曲して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、積層コンデンサに
関し、特に静電容量の小さな高周波用の積層コンデンサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2乃至図4に従来例の積層コンデンサ
を示す。図2は分解斜視図、図3は平面図、図4は図3
のA−A線矢視方向断面図である。
【0003】図において、10は積層コンデンサで、誘
電体層11と内部電極12とを交互に積層してなる素体
13と、素体13の両端部において内部電極を交互に並
列に接続している一対の外部電極14とから構成されて
いる。
【0004】内部電極12は、誘電体層11の中央領域
付近に設けられた内部電極片12aと、外部電極14に
沿って外部電極14に接続した状態で設けられた内部電
極引出部12bとから成り、内部電極片12aは内部電
極引出部12bを介して外部電極14に接続されてい
る。
【0005】誘電体層11は矩形のシート上のセラミッ
ク焼結体からなり、セラミック焼結体は、例えばチタン
酸バリウム等を主成分とする誘電体磁器材料から形成さ
れている。内部電極12は金属ペーストを焼結させた金
属薄膜からなり、金属ペーストとしては、例えばPdや
Ag−Pdのような貴金属材料を主成分とするものが使
用されている。外部電極14もない部電極12と同様の
材料により形成され、表面には半田濡れ性をよくするた
めに半田メッキが施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、移動
通信機器等に使用される通信用の周波数が高周波帯(G
Hz帯)へ移行してきており、これに伴って移動通信機
器等に使用される積層コンデンサも高周波帯への対応を
余儀なくされている。
【0007】積層コンデンサを高周波帯へ対応させるた
めには、高周波域において低容量、例えば10pF以下
の静電容量の積層コンデンサのQ値を高める必要があ
る。
【0008】このように高周波域において、低容量の積
層コンデンサのQ値を高めるためには、内部電極の電気
抵抗を小さくする必要がある。
【0009】内部電極の電気抵抗を小さくする方法とし
ては、内部電極の面積を広くしたり、内部電極の厚みを
厚くしたりする方法がある。
【0010】しかしながら、内部電極の面積を大きくす
ると静電容量が大きくなりすぎるので、内部電極間の距
離を広げたり、積層数を減らしたりしなければならず、
このため、内部電極間の電気抵抗が高まったり、Q値が
低下したりする。
【0011】また、内部電極を厚くすると、内部電極の
電気抵抗は下がるが、内部電極の局部的な累積によりそ
の部分は局部的に厚くなって内部歪みが増大したり、P
d等からなる内部電極の酸化膨張により、構造欠陥(デ
ラミネーション、クラック等)の発生率が大きくなって
しまう。
【0012】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、低い
静電容量を保ち、高いQ値を有すると共に内部構造欠陥
のない積層コンデンサを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、誘電体層と内部電極層とを
交互に積層してなる直方体形状の素体と、該素体の両端
部において該内部電極層に形成された内部電極を交互に
並列に接続している一対の外部電極とからなる積層コン
デンサであって、前記一対の外部電極に接続されたそれ
ぞれの内部電極は、該内部電極面に平行で且つそれぞれ
の外部電極に対応して異なる側縁部方向にずらして形成
されている積層コンデンサを提案する。
【0014】該積層コンデンサによれば、前記一対の外
部電極に接続されたそれぞれの内部電極は、該内部電極
面に平行で且つそれぞれの外部電極に対応して異なる側
縁部方向にずらして形成されているので、それぞれの外
部電極に接続された内部電極の面積を必要十分に得るこ
とができ、且つそれぞれの内部電極の重なる領域、即ち
静電容量形成領域を小さく設定することができる。
【0015】また、請求項2では、請求項1記載の積層
コンデンサにおいて、前記内部電極の側縁部は、側端方
向にその厚みが徐々に薄くなるように形成されている積
層コンデンサを提案する。
【0016】該積層コンデンサによれば、前記一対の外
部電極に接続されたそれぞれの内部電極は、該内部電極
面に平行で且つそれぞれの外部電極に対応して異なる側
縁部方向にずらして形成されているので、それぞれの外
部電極に接続された内部電極の面積を必要十分に得るこ
とができ、且つそれぞれの内部電極の重なる領域、即ち
静電容量形成領域を小さく設定することができる。さら
に、前記内部電極の側縁部は、側端方向にその厚みが徐
々に薄くなるように形成されているので、高周波域にお
いて使用する際、前記静電容量形成領域にある内部電極
側端縁に電界が集中され、電界を効率的に使用でき、静
電容量を大きくとることができる。
【0017】また、請求項3では、請求項1又は2記載
の積層コンデンサにおいて、一方の外部電極に接続され
た内部電極に重ならない他方の外部電極に接続された内
部電極の側縁部が、湾曲して形成されている積層コンデ
ンサを提案する。
【0018】該積層コンデンサによれば、前記一対の外
部電極に接続されたそれぞれの内部電極は、該内部電極
面に平行で且つそれぞれの外部電極に対応して異なる側
縁部方向にずらして形成されているので、それぞれの外
部電極に接続された内部電極の面積を必要十分に得るこ
とができ、且つそれぞれの内部電極の重なる領域、即ち
静電容量形成領域を小さく設定することができる。さら
に、一方の外部電極に接続された内部電極に重ならない
他方の外部電極に接続された内部電極の側縁部が湾曲し
て形成されているので、製造時の焼結の際に、前記内部
電極湾曲部近傍の誘電体の成形密度が緻密になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は一実施形態における第1の
実施例の積層コンデンサを示す分解斜視図、図5は平断
面図、図6は図5におけるB−B線矢視方向断面図であ
る。図において、20は積層コンデンサで、誘電体層2
1と内部電極22とを交互に積層してなる素体23と、
素体23の両端部において内部電極22を交互に並列に
接続している一対の外部電極24とから構成されてい
る。
【0020】誘電体層21は、矩形のシート状のセラミ
ック焼結体からなり、焼結体は例えばチタン酸バリウム
を主成分とするグリーンシートを焼成して形成した誘電
体磁器材料からなる。
【0021】誘電体層21を介して隣り合う一対の内部
電極22のそれぞれは、外部電極24に沿って設けられ
た内部電極引出部22aと、この内部電極引出部22a
に基端部が接続された内部電極片22bとから構成され
ている。この内部電極片22bは矩形になっており、内
部電極片22bの長辺は外部電極24に対して略直角に
なっている。
【0022】また、各内部電極22における内部電極片
22bの幅は各々等しく形成されている。
【0023】一方、誘電体層21を介して隣り合う一対
の内部電極22において、一方の層の内部電極22の内
部電極片22bの一方の側の側縁部が、他方の層の内部
電極22の内部電極片22bの他方の側の側縁部と対向
して静電容量形成領域25を形成するように、それぞれ
の内部電極片22bがその幅方向にずらして形成されて
いる。
【0024】さらに、内部電極片22bの側縁部はその
幅方向に向かってその厚みが徐々に薄くなるように形成
されると共に、前記静電容量形成領域25に含まれない
側の内部電極片22bの側縁部が湾曲して形成されてい
る。
【0025】これらの内部電極22は導電性ペーストの
薄膜を焼結させた金属薄膜からなり、導電性ペーストと
しては、例えばパラジウム粉末を主成分とするものが使
用されている。外部電極24も内部電極22と同様の材
料により形成され、表面には半田濡れ性をよくするため
に半田メッキが施されている。
【0026】この積層コンデンサは次のようにして製造
した。まず、誘電体の原料粉末に有機バインダーを15
重量%添加し、さらに水を50重量%加え、これらをボ
ールミルに入れて十分に混合し、誘電体磁器原料のスラ
リーを作成した。
【0027】次に、このスラリーを真空脱泡器に入れて
脱泡した後、リバースロールコーターに入れ、ポリエス
テルフィルム上にこのスラリーからなる薄膜を形成し、
この薄膜をポリエステルフィルム上で100℃に加熱し
て乾燥させ、これを打ち抜いて、10cm角、厚さ約2
0μmのグリーンシートを得た。
【0028】一方、平均粒径が1.5μmのパラジウム
粉末10gと、エチルセルロース0.9gをブチルカル
ビトール9.1gに溶解させたものとを攪拌器に入れ、
10時間攪拌することにより内部電極用の導電性ペース
トを得た。
【0029】この後、上述した内部電極のパターンを5
0個有する各スクリーンを用いて、上記グリーンシート
の片面にこの導電性ペーストからなる内部電極のパター
ンを各々印刷し、これを乾燥させた。
【0030】次に、上記印刷面を上にしてグリーンシー
トを複数枚積層し、さらにこの積層物の上下両面に印刷
の施されていないグリーンシートを積層した。次いで、
この積層物を約50℃の温度で厚さ方向に約40トンの
圧力を加えて圧着させた。この後、この積層物を格子状
に裁断し、約50個の積層チップを得た。
【0031】次に、この積層チップを雰囲気焼成可能な
炉に入れ、大気中で600℃まで加熱して、有機バイン
ダーを焼成させ、その後、炉の雰囲気を大気中雰囲気と
し、積層体チップの加熱温度を600℃から焼成温度の
1150℃(最高温度)を3時間保持した。この後、1
00℃/hrの速度で600℃まで降温し、室温まで冷
却して、焼結体チップを得た。
【0032】次いで、内部電極が露出する焼結体チップ
の側面に銀とガラスフリットとビヒクルからなる導電性
ペーストを塗布して乾燥させ、これを大気中で800℃
の温度で15分間焼き付け、銀電極層を形成し、さらに
この上に銅を無電解メッキで被着させ、この上に電気メ
ッキ法でPb−Sn半田層を設けて、一対の外部電極を
形成した。これによって積層コンデンサが得られた。
【0033】前述の構成よりなる積層コンデンサによれ
ば、一対の外部電極24に接続されたそれぞれの内部電
極片22bは、内部電極面に平行で且つそれぞれの外部
電極24に対応して異なる側縁部方向にずらして形成さ
れているため、それぞれの外部電極24に接続された内
部電極22の面積を必要十分に得ることができ、且つそ
れぞれの内部電極片22bの重なる領域、即ち静電容量
形成領域25を小さく設定することができるので、内部
電極22の電気抵抗を小さく設定でき、高周波域におい
て低容量で且つ高いQ値を有する積層コンデンサを得る
ことができる。
【0034】さらに、内部電極22の側縁部が、側端方
向に向かってその厚みが徐々に薄くなるように形成され
ているため、高周波域において使用する際、前記静電容
量形成領域25にある内部電極側端縁に電界が集中さ
れ、電界を効率的に使用でき、静電容量を大きくとるこ
とができるので、同等の静電容量を有する積層コンデン
サをより小型に形成することができる。
【0035】さらにまた、一方の外部電極24に接続さ
れた内部電極片22bに重ならない他方の外部電極24
に接続された内部電極片22bの側縁部が湾曲して形成
されているため、製造時の焼結の際に、前記内部電極湾
曲部近傍の誘電体の成形密度が緻密になるので、絶縁不
良の発生を防止することができると共に、内部応力歪の
発生を低減することができ、クラックやデラミネーショ
ン等の構造欠陥の発生を防止することができる。
【0036】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図7は一実施形態における第2の実施例の積層コンデン
サを示す分解斜視図、図8は平断面図、図9は図8にお
けるC−C線矢視方向断面図である。図において、30
は積層コンデンサで、誘電体層31と内部電極32とを
交互に積層してなる素体33と、素体33の両端部にお
いて内部電極32を交互に並列に接続している一対の外
部電極34とから構成されている。
【0037】誘電体層31は、矩形のシート状のセラミ
ック焼結体からなり、焼結体は例えばチタン酸バリウム
を主成分とするグリーンシートを焼成して形成した誘電
体磁器材料からなる。
【0038】誘電体層31を介して隣り合う一対の内部
電極32のそれぞれは、1つのスリット32aを介して
隣り合う2つの内部電極片32bを有している。各内部
電極片32bは矩形になっており、内部電極片32bの
長辺は外部電極34に対して略直角になっている。
【0039】また、同一内部電極32内の2つの内部電
極片32b相互の幅、及び誘電体層31を介して対向す
る内部電極32間における内部電極片32bの幅は各々
等しく形成されている。
【0040】さらに、内部電極片32bの基端部は、外
部電極34に沿って設けられた内部電極引出部32cを
介して外部電極34に接続されている。
【0041】一方、誘電体層31を介して隣り合う一対
の内部電極32において、一方の層の内部電極32の内
部電極片32bの一方の側の側縁部は、他方の層の内部
電極32の内部電極片32bの他方の側の側縁部と対向
して静電容量形成領域35a,35bを形成するよう
に、それぞれの内部電極片32bがその幅方向にずらし
て形成されている。
【0042】さらに、内部電極片32bの側縁部はその
幅方向に向かってその厚みが徐々に薄くなるように形成
されると共に、前記静電容量形成領域35a,35bに
含まれない側の内部電極片22bの側縁部が湾曲して形
成されている。
【0043】これらの内部電極32は導電性ペーストの
薄膜を焼結させた金属薄膜からなり、導電性ペーストと
しては、例えばパラジウム粉末を主成分とするものが使
用されている。外部電極34も内部電極32と同様の材
料により形成され、表面には半田濡れ性をよくするため
に半田メッキが施されている。また、この積層コンデン
サの製造方法は前述した第1の実施例と同様である。
【0044】前述の構成よりなる積層コンデンサによれ
ば、2つの内部電極片32b間にスリット32aが存在
することで内部電極32に生ずる渦電流損失が小さくな
り、各内部電極片32bの抵抗を低く設定でき、高周波
域における高いQ値を得ることができると共に、内部電
極片32bの面積、及び内部電極片32bを介さずに直
接上下層の誘電体層31が密着する割合が必要十分に得
られるので、内部応力歪みを低減でき、クラックやデラ
ミネーション等の構造欠陥の発生を防止することができ
る。
【0045】さらに、前述した第1の実施例と同様に、
一対の外部電極34に接続されたそれぞれの内部電極片
32bは、内部電極面に平行で且つそれぞれの外部電極
34に対応して異なる側縁部方向にずらして形成されて
いるため、それぞれの外部電極34に接続された内部電
極32の面積を必要十分に得ることができ、且つそれぞ
れの内部電極片32bの重なる領域、即ち静電容量形成
領域35a,35bを小さく設定することができるの
で、内部電極32の電気抵抗を小さく設定でき、高周波
域において低容量で且つ高いQ値を有する積層コンデン
サを得ることができる。
【0046】また、内部電極32の側縁部が、側端方向
に向かってその厚みが徐々に薄くなるように形成されて
いるため、高周波域において使用する際、前記静電容量
形成領域35a,35bにある内部電極側端縁に電界が
集中され、電界を効率的に使用でき、静電容量を大きく
とることができるので、同等の静電容量を有する積層コ
ンデンサをより小型に形成することができる。
【0047】さらにまた、一方の外部電極34に接続さ
れた内部電極片32bに重ならない他方の外部電極34
に接続された内部電極片32bの側縁部が湾曲して形成
されているため、製造時の焼結の際に、前記内部電極湾
曲部近傍の誘電体の成形密度が緻密になるので、絶縁不
良の発生を防止することができると共に、内部応力歪の
発生を低減することができ、クラックやデラミネーショ
ン等の構造欠陥の発生を防止することができる。
【0048】尚、これらの実施例は一例であり本発明が
これに限定されることはない。例えば、第2の実施例で
は同一層において内部電極引出部32cにより内部電極
片32b同士を接続したが、同一層において内部電極引
出部32cにより内部電極片32b同士を接続していな
くても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、一対の外部電極に接続されたそれぞれの内部電
極は、該内部電極面に平行で且つそれぞれの外部電極に
対応して異なる側縁部方向にずらして形成されているた
め、それぞれの外部電極に接続された内部電極の面積を
必要十分に得ることができ、且つそれぞれの内部電極の
重なる領域、即ち静電容量形成領域を小さく設定するこ
とができるので、内部電極の電気抵抗を小さく設定で
き、高周波域において低容量で且つ高いQ値を有する積
層コンデンサを得ることができる。
【0050】また、請求項2によれば、上記の効果に加
えて、内部電極の側縁部が、その厚みが側端方向に向か
って徐々に薄くなるように形成されているため、高周波
域において使用する際、前記静電容量形成領域にある内
部電極側端縁に電界が集中され、電界を効率的に使用で
き、静電容量を大きくとることができるので、同等の静
電容量を有する積層コンデンサをより小型に形成するこ
とができる。
【0051】また、請求項3によれば、上記の効果に加
えて、一方の外部電極に接続された内部電極に重ならな
い他方の外部電極に接続された内部電極の側縁部が湾曲
して形成されているため、製造時の焼結の際に、前記内
部電極湾曲部近傍の誘電体の成形密度が緻密になるの
で、絶縁不良の発生を防止することができると共に、内
部応力歪の発生を低減することができ、クラックやデラ
ミネーション等の構造欠陥の発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の積層コンデンサを示す
分解斜視図
【図2】従来例の積層コンデンサを示す分解斜視図
【図3】従来例の積層コンデンサを示す平断面図
【図4】図3のA−A線矢視方向断面図
【図5】本発明の第1の実施例の積層コンデンサを示す
平断面図
【図6】図5におけるB−B線矢視方向断面図
【図7】本発明の第2の実施例の積層コンデンサを示す
分解斜視図
【図8】本発明の第2の実施例における積層コンデンサ
の平断面図
【図9】図8のC−C線矢視方向断面図
【符号の説明】
20…積層コンデンサ、21…誘電体層、22…内部電
極、22a…内部電極引出部、22b…内部電極片、2
3…素体、24…外部電極、25…静電容量形成領域、
30…積層コンデンサ、31…誘電体層、32…内部電
極、32a…スリット、32b…内部電極片、32c…
内部電極引出部、33…素体、34…外部電極、35
a,35b…静電容量形成領域。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層と内部電極層とを交互に積層し
    てなる直方体形状の素体と、該素体の両端部において該
    内部電極層に形成された内部電極を交互に並列に接続し
    ている一対の外部電極とからなる積層コンデンサであっ
    て、 前記一対の外部電極に接続されたそれぞれの内部電極
    は、該内部電極面に平行で且つそれぞれの外部電極に対
    応して異なる側縁部方向にずらして形成されていること
    を特徴とする積層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記内部電極側縁部は、側端方向にその
    厚みが徐々に薄くなるように形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の積層コンデンサ。
  3. 【請求項3】 一方の外部電極に接続された内部電極に
    重ならない他方の外部電極に接続された内部電極の側縁
    部が、湾曲して形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の積層コンデンサ。
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