JPH08191034A - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ

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Publication number
JPH08191034A
JPH08191034A JP19586195A JP19586195A JPH08191034A JP H08191034 A JPH08191034 A JP H08191034A JP 19586195 A JP19586195 A JP 19586195A JP 19586195 A JP19586195 A JP 19586195A JP H08191034 A JPH08191034 A JP H08191034A
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JP
Japan
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internal electrode
internal
electrode
multilayer capacitor
piece
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Application number
JP19586195A
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English (en)
Inventor
Yoichi Mizuno
洋一 水野
Koichi Chazono
広一 茶園
Kunihiko Hirohashi
邦彦 広橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電容量を低く抑えたままで、できるだけQ
値を大きくした、しかも内部に構造欠陥を有しないよう
な高周波用の積層コンデンサを提供することを目的とす
る。 【構成】 誘電体層12と内部電極14とを交互に積層
してなる素体16と、素体16の両端部において内部電
極14を交互に並列に接続している一対の外部電極18
とを有し、内部電極14は1又は2以上の内部電極片1
4aを有し、内部電極片14aの両側縁部は略平行にな
っており、誘電体層12を介して隣り合う内部電極1
4,14の内部電極片14aの側縁部は略平行になって
いるとともに、少なくとも2箇所以上で対向している。
内部電極片14aは外部電極18に対して略直角でも略
平行でもよい。内部電極片14aは外部電極18に直接
接続してもよいし、外部電極18に沿って設けられたエ
ンドマージン部14sを介して接続してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は積層コンデンサ、
特に静電容量の小さな高周波用の積層コンデンサの内部
電極構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図25は従来のこの種積層コンデンサの
一例の分解斜視図、図26は従来のこの種積層コンデン
サの一例の平断面図、図27は図26のI−I矢視断面
図である。これらの図において、積層コンデンサ10
は、誘電体層12と内部電極14とを交互に積層してな
る素体16と、素体16の両端部において内部電極14
を交互に並列に接続している一対の外部電極18,18
とからなる。
【0003】内部電極14は、誘電体層12の中央領域
付近に設けられた内部電極片14aと、外部電極18に
沿って外部電極18に接続した状態で設けられたエンド
マージン部14bとからなり、内部電極片14aはエン
ドマージン部14bを介して外部電極18に接続されて
いる。
【0004】ここで、誘電体層12は矩形のシート状の
セラミック焼結体からなり、セラミック焼結体として
は、例えばチタン酸バリウム等を主成分とする誘電体磁
器材料が使用されている。内部電極14は金属ペースト
を焼結させた金属薄膜からなり、金属ペーストとして
は、例えばPdやAg−Pdのような貴金属材料を主成
分とするものが使用されている。外部電極18も内部電
極14と同様の材料により形成され、表面には半田濡れ
性を良くするために半田メッキが施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、通信
用の周波数が高周波帯(GHz帯)へ移行してきてお
り、これに伴なって積層コンデンサも高周波帯への対応
を余儀なくされている。
【0006】積層コンデンサを高周波帯へ対応させるた
めには、高周波域において低容量品、例えば10pF以
下の静電容量の積層コンデンサのQ値を高める必要があ
る。
【0007】高周波域において低容量品の積層コンデン
サのQ値を高めるためには、内部電極の電気抵抗を小さ
くする必要がある。内部電極の電気抵抗を小さくする方
法としては、内部電極の面積を広くしたり、内部電極の
厚みを厚くしたりする方法がある。
【0008】しかし、内部電極の面積を大きくすると静
電容量が大きくなりすぎるので、内部電極間の距離を広
げたり、積層数を減らしたりしなければならないが、内
部電極間の距離を広げたり、積層数を減らしたりする
と、内部電極間の電気抵抗を高め、Q値を低下させてし
まう。
【0009】また、内部電極を厚くすると、内部電極の
抵抗は下がるものの、内部電極の局部的な累積によりそ
の部分が局部的に厚くなって内部歪みが増大したり、P
d等からなる内部電極の酸化膨張により、構造欠陥(デ
ラミネーション、クラック等)の発生率が大きくなって
しまう。
【0010】この発明はこれらの問題点を解決するため
になされたもので、静電容量を低く抑えたままで、でき
るだけQ値を大きくした、しかも内部に構造欠陥を有し
ないような高周波用の積層コンデンサを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するため、誘電体層と内部電極とを交互に積層して
なる素体と、該素体の両端部において該内部電極を交互
に並列に接続している一対の外部電極とを有し、該内部
電極は1又は2以上の内部電極片を有し、該内部電極片
の両側縁部は略平行になっており、該誘電体層を介して
隣り合う該内部電極片の側縁部は略平行になっていると
ともに、少なくとも2箇所以上で対向している。
【0012】ここで、請求項2記載の発明のように、更
に、誘電体層を介して隣り合う内部電極の面積を等しく
し、該内部電極間で前記内部電極片の幅の加算値を等し
くしてもよい。
【0013】また、請求項3記載の発明のように、内部
電極片は外部電極に対して略直角に設けられ、該内部電
極片の基端部は該外部電極に沿って設けられたエンドマ
ージン部に接続され、該エンドマージン部は該外部電極
に接続されてもよい。
【0014】また、請求項4記載の発明のように、内部
電極片は外部電極に対して略直角に設けられ、該内部電
極片の基端部は該外部電極に直接接続されてもよい。
【0015】また、請求項5記載の発明のように、内部
電極片は外部電極に対して略平行に設けられ、該内部電
極片の基端部は連結部によって連結され、接続されるべ
き外部電極に最も近い内部電極片は該外部電極に直接接
続されてもよい。
【0016】また、請求項6記載の発明のように、誘電
体層を介して隣り合う一対の内部電極のうち、一方の内
部電極は1の内部電極片を有し、他方の内部電極はスロ
ットを介して隣り合う2の内部電極片を有し、一方の内
部電極と他方の内部電極とは、一方の内部電極の内部電
極片の両側縁部と他方の内部電極の内部電極片のスロッ
ト側の両側縁部とで各々対向していてもよい。
【0017】また、請求項7記載の発明のように、誘電
体層を介して隣り合う一対の内部電極は1のスロットを
介して隣り合う2の内部電極片を各々有し、一方の内部
電極と他方の内部電極とは、一方の内部電極の内部電極
片のスロットが設けられていない側の両側縁部と他方の
内部電極の内部電極片のスロットが設けられている側の
両側縁部とで各々対向していてもよい。
【0018】また、請求項8記載の発明のように、誘電
体層を介して隣り合う一対の内部電極のうち、一方の内
部電極は1のスロットを介して隣り合う2の内部電極片
を有し、他方の内部電極は2のスロットを介して隣り合
う3の内部電極片を有し、一方の内部電極と他方の内部
電極とは、一方の内部電極の全ての内部電極片の各側縁
部と他方の内部電極の内部電極片のスロットが設けられ
ている側の全ての側縁部とで各々対向していてもよい。
【0019】また、請求項9記載の発明のように、誘電
体層を介して隣り合う一対の内部電極は1のスロットを
介して隣り合う2の内部電極片を各々有し、一方の内部
電極と他方の内部電極とは、一方の内部電極の内部電極
片の一方の側に向いた全ての側縁部と他方の内部電極の
内部電極片の他方の側に向いた全ての側縁部とで各々対
向していてもよい。
【0020】また、請求項10記載の発明のように、誘
電体層を介して隣り合う一対の内部電極は2のスロット
を介して隣り合う3の内部電極片を各々有し、一方の内
部電極と他方の内部電極とは、一方の内部電極の内部電
極片の一方の側に向いた全ての側縁部と他方の内部電極
の内部電極片の他方の側に向いた全ての側縁部とで各々
対向していてもよい。
【0021】また、請求項11記載の発明のように、誘
電体層を介して隣り合う一対の内部電極は1のスロット
を介して隣り合う2の内部電極片を各々有し、一方の内
部電極と他方の内部電極とは、一方の内部電極のスロッ
トの側の両側縁部と他方の内部電極の1の内部電極片の
両側縁部とで各々対向し、他方の内部電極のスロットの
側の両側縁部と一方の内部電極の1の内部電極片の両側
縁部とで各々対向していてもよい。
【0022】更に、請求項12記載の発明のように、誘
電体層を介して隣り合う一対の内部電極は1のスロット
を介して隣り合う2の内部電極片を各々有し、該内部電
極片は外部電極に対して略直角に設けられ、一方の内部
電極と他方の内部電極とは、一方の内部電極の内部電極
片の一方の側に向いた全ての側縁部と他方の内部電極の
内部電極片の他方の側に向いた全ての側縁部とで各々対
向し、該内部電極片の基端部は該外部電極に直接接続さ
れていてもよい。
【0023】なお、誘電体層は、誘電体磁器組成物又は
有機物誘電体(例えば、プラスチックフィルム等)によ
り形成することができる。また、この積層コンデンサ
は、高周波用としての使用が好ましい。更に、この発明
は、単品の積層コンデンサに限定されるものではなく、
コンデンサ部分を有する全ての複合電子部品(例えばL
Cノイズフィルタ等)にも適用できるものである。
【0024】
【実施例】
第1実施例 図1はこの発明の第一実施例に係る積層コンデンサの分
解斜視図、図2はこの発明の第一実施例に係る積層コン
デンサの平断面図、図3は図2のA−A矢視断面図であ
る。これらの図に示すように、この発明の第一実施例に
係る積層コンデンサ10は、誘電体層12と内部電極1
4とを交互に積層してなる素体16と、素体16の両端
部において内部電極14を交互に並列に接続している一
対の外部電極18,18とからなる。
【0025】誘電体層12は矩形のシート状のセラミッ
ク焼結体からなる。このセラミック焼結体はこの例では
チタン酸バリウムを主成分とするグリーンシートを焼成
して形成した誘電体磁器材料からなる。
【0026】誘電体層12を介して隣り合う一対の内部
電極14,14のうち、一方の内部電極14は1の内部
電極片14aを有し、他方の内部電極14は1のスロッ
ト14sを介して隣り合う2の内部電極片14a,14
aを有している。各内部電極片14aは矩形になってお
り、内部電極片14aの長い方の辺は外部電極18に対
して略直角になっている。内部電極片14aの基端部は
外部電極18に沿って設けられたエンドマージン部14
bを介して外部電極18に接続されている。
【0027】誘電体層12を介して隣り合う一対の内部
電極14,14は、一方の内部電極14の内部電極片1
4aの両側縁部と他方の内部電極14の内部電極片14
aのスロット14sの側の両側縁部とで各々対向してい
る。
【0028】誘電体層12を介して隣り合う一対の内部
電極14,14の面積は等しく、しかも、誘電体層12
を介して隣り合う一方の内部電極の内部電極片14aの
幅L1 とスロット14sを介して設けられている他方の
内部電極14の内部電極片14aの幅L2 +L3 とは等
しくなっている。
【0029】内部電極14は導電性ペーストの薄膜を焼
結させた金属薄膜からなる。導電性ペーストとしては、
この例ではAg−Pd粉末を主成分とするものが使用さ
れている。外部電極18も内部電極14と同様の材料に
より形成され、表面には半田濡れ性を良くするために半
田メッキが施されている。
【0030】この積層コンデンサは次のようにして製造
した。まず、誘電体の原料粉末に有機バインダーを15
重量%添加し、更に水を50重量%加え、これらをボー
ルミルに入れて充分に混合し、誘電体磁器原料のスラリ
ーを作成した。
【0031】次に、このスラリーを真空脱泡器に入れて
脱泡した後、リバースロールコーターに入れ、ポリエス
テルフィルム上にこのスラリーからなる薄膜を形成し、
この薄膜をポリエステルフィルム上で100℃に加熱し
て乾燥させ、これを打ち抜いて、10cm角、厚さ約2
0μmのグリーンシートを得た。
【0032】一方、平均粒径が1.5μmのニッケル粉
末10gと、エチルセルロース0.9gをブチルカルビ
トール9.1gに溶解させたものとを撹拌器に入れ、1
0時間撹拌することにより内部電極用の導電性ペースト
を得た。
【0033】そして、上述した内部電極のパターンを5
0個有する各スクリーンを用いて、上記グリーンシート
の片面にこの導電性ペーストからなる内部電極のパター
ンを各々印刷した。そして、これを乾燥させた。
【0034】次に、上記印刷面を上にしてグリーンシー
トを複数枚積層し、更に、この積層物の上下両面に印刷
の施されていないグリーンシートを積層した。そして、
この積層物を約50℃の温度で厚さ方向に約40トンの
圧力を加えて圧着させた。しかる後、この積層物を格子
状に裁断し、約50個の積層チップを得た。
【0035】次に、この積層チップを雰囲気焼成可能な
炉に入れ、大気中で600℃まで加熱して、有機バイン
ダーを燃焼させ、その後、炉の雰囲気を還元性雰囲気と
し、積層体チップの加熱温度を600℃から焼成温度の
1150℃(最高温度)を3時間保持した。その後、1
00℃/hrの速度で600℃まで降温し、雰囲気を大
気雰囲気(酸化性雰囲気)に置き換えて、600℃を3
0分間保持して酸化処理を行い、その後、室温まで冷却
して、焼結体チップを得た。
【0036】次に、内部電極が露出する焼結体チップの
側面に亜鉛とガラスフリットとビヒクルとからなる導電
性ペーストを塗布して乾燥させ、これを大気中で550
℃の温度で15分間焼き付け、亜鉛電極層を形成し、更
にこの上に銅を無電解メッキで被着させ、この上に電気
メッキ法でPb−Sn半田層を設けて、一対の外部電極
を形成した。これによって、実施例1に係る積層コンデ
ンサが得られた。
【0037】第二実施例 図4はこの発明の第二実施例に係る積層コンデンサの平
断面図、図5は図4のB−B矢視断面図である。この発
明の第二実施例に係る積層コンデンサの基本的な構成は
第一実施例と同様であるが、次の点が第一実施例と相違
している。
【0038】まず、誘電体層12を介して隣り合う一対
の内部電極14,14はいずれも1のスロット14s
1 ,14s2 を介して隣り合う2の内部電極片14a,
14aを各々有している。ただし、一方の内部電極14
のスロット14s1 は他方の内部電極14のスロット1
4s2 より幅広に形成されている。
【0039】そして、一方の内部電極14と他方の内部
電極14とは、一方の内部電極14の内部電極片14a
のスロット14s1 が設けられていない側の両側縁部と
他方の内部電極14の内部電極片14aのスロット14
2 が設けられている側の両側縁部とで各々対向してい
る。
【0040】第三実施例 図6はこの発明の第三実施例に係る積層コンデンサの平
断面図、図7は図6のC−C矢視断面図である。この発
明の第三実施例に係る積層コンデンサの基本的な構成は
第一実施例と同様であるが、次の点が第一実施例と相違
している。
【0041】まず、誘電体層12を介して隣り合う一対
の内部電極14,14のうち、一方の内部電極14は1
のスロット14sを介して隣り合う2の内部電極片14
a,14aを有し、他方の内部電極14は2のスロット
14s,14sを介して隣り合う3の内部電極片14
a,14a,14aを有している。
【0042】そして、一方の内部電極14と他方の内部
電極14とは、一方の内部電極14の全ての内部電極片
14aの各側縁部と他方の内部電極14の内部電極片1
4aのスロット14sが設けられている側の全ての側縁
部とで各々対向している。
【0043】第四実施例 図8はこの発明の第四実施例に係る積層コンデンサの分
解斜視図、図9はこの発明の第四実施例に係る積層コン
デンサの平断面図、図10は図9のD−D矢視断面図で
ある。この発明の第四実施例に係る積層コンデンサの基
本的な構成は第一実施例と同様であるが、次の点が第一
実施例と相違している。
【0044】まず、誘電体層12を介して隣り合う一対
の内部電極14,14は1のスロット14sを介して隣
り合う2の内部電極片14a,14aを各々有してい
る。
【0045】また、同一内部電極14内の内部電極片1
4a,14a相互の幅、及び誘電体層12を介して対向
する内部電極14,14間における内部電極片14a,
14aの幅が各々等しく形成されている。
【0046】そして、一方の内部電極14と他方の内部
電極14とは、一方の内部電極14の内部電極片14a
の一方の側に向いた全ての側縁部と、他方の内部電極1
4の内部電極片14aの他方の側に向いた全ての側縁部
とで各々対向している。
【0047】第五実施例 図11はこの発明の第五実施例に係る積層コンデンサの
平断面図、図12は図11のE−E矢視断面図である。
この発明の第五実施例に係る積層コンデンサの基本的な
構成は第四実施例と同様であるが、内部電極片14aは
外部電極18に対して略平行に設けられ、内部電極片1
4aの基端部は連結部14cによって連結され、接続さ
れるべき外部電極18に最も近い内部電極片14aは外
部電極18に直接接続されている点で相違する。
【0048】第六実施例 図13はこの発明の第六実施例に係る積層コンデンサの
平断面図、図14は図13のF−F矢視断面図である。
この発明の第六実施例に係る積層コンデンサの基本的な
構成は第四実施例と同様であるが、誘電体層12を介し
て隣り合う一対の内部電極14,14は3の内部電極片
14a,14a,14aを各々有している点で相違す
る。
【0049】第七実施例 図15はこの発明の第七実施例に係る積層コンデンサの
平断面図、図16は図15のG−G矢視断面図である。
この発明の第七実施例に係る積層コンデンサの基本的な
構成は第六実施例と同様であるが、内部電極片14aは
外部電極18に対して略平行に設けられ、内部電極片1
4aの基端部は連結部14cによって連結され、接続さ
れるべき外部電極18に最も近い内部電極片14aは外
部電極18に直接接続されている点で相違する。
【0050】第八実施例 図17はこの発明の第八実施例に係る積層コンデンサの
平断面図、図18は図17のH−H矢視断面図である。
この発明の第八実施例に係る積層コンデンサの基本的な
構成は第一実施例と同様であるが、次の点で相違してい
る。
【0051】まず、誘電体層12を介して隣り合う一対
の内部電極14,14は1のスロット14sを介して隣
り合う2の内部電極片14a,14aを各々有してい
る。
【0052】そして、一方の内部電極14と他方の内部
電極14とは、一方の内部電極14のスロット14sの
側の両側縁部と他方の内部電極14の1の内部電極片1
4aの両側縁部とで各々対向し、他方の内部電極14の
スロット14sの側の両側縁部と一方の内部電極14の
1の内部電極片14aの両側縁部とで各々対向してい
る。
【0053】第九実施例 図19はこの発明の第九実施例に係る積層コンデンサの
分解斜視図、図20はこの発明の第九実施例に係る積層
コンデンサの平断面図である。この発明の第九実施例に
係る積層コンデンサの基本的な構成は第四実施例と同様
であるが、内部電極14がエンドマージン部14bを有
しておらず、内部電極片14aの基端部が外部電極18
に直接接続されている点で相違する。
【0054】この発明の第九実施例に係る積層コンデン
サは、図21に示すように、多数の内部電極片14aか
らなる内部電極パターンを印刷したグリーンシートG
を、破線Vで示す位置で切断することにより容易に製造
することができる。
【0055】この内部電極パターンは内部電極片14
a,14bの幅が略等しく形成されているので、均一な
厚さに印刷形成され、しかもエンドマージン部14cを
有していないので、内部電極片14a,14bの基端部
が厚くなることがない。従って、得られた積層コンデン
サは内部歪みが小さく、特に外部電極を形成する端面に
おいてデラミネーションを生じ難い。
【0056】なお、上記実施例1,3,8ではエンドマ
ージン部14bを介して内部電極14と外部電極18と
が接続されているが、図22、図23及び図24に示す
ように、内部電極14と外部電極18とを直接接続させ
てもよい。
【0057】また、誘電体層の厚さはグリーンシートの
段階で8〜80μm程度であるが、焼成により収縮して
5〜50μm程度となる。誘電体層の好ましい厚さは焼
成後で10〜25μmである。内部電極の厚さは導電性
ペーストの段階で4〜20μm程度であるが、焼成によ
り収縮して2〜10μm程度となる。内部電極の好まし
い厚さは焼成後で3〜8μmである。
【0058】
【発明の効果】この発明によれば、重複部分の面積を小
さくすることによって静電容量を小さくすることができ
るので、内部電極の面積を小さくしなくてすみ、従っ
て、Q値の高い小容量の積層コンデンサを得ることがで
きるという効果がある。
【0059】また、この発明によれば、内部電極の面積
を大きいまま保つことができるので、内部電極を容易に
印刷することができ、従って、Q値の高い小容量の積層
コンデンサを容易に製造することができるという効果が
ある。
【0060】また、この発明によれば、内部電極の位置
により、内部電極の重複する面積が変化するので、内部
電極を印刷する位置を変えることにより、静電容量を任
意に可変できるという効果がある。
【0061】更に、請求項2記載の発明によれば、外部
電極を逆にしても電気的な特性が同じになるので、積層
コンデンサの実装の方向を気にせずに使用することがで
きるという効果がある。
【0062】また、請求項4記載の発明においては、内
部電極がエンドマージン部を有していないので、外部電
極を形成する端面においてデラミネーションが生じ難い
という効果がある。
【0063】また、請求項4記載の発明においては、内
部電極がエンドマージン部を有していないので、内部電
極パターンを印刷したグリーンシートの積層体をエンド
マージン部の部分で切断しなくてすむので、チップ状に
切断するのが容易であり、従って、積層コンデンサを容
易に製造することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例に係る積層コンデンサの
分解斜視図である。
【図2】この発明の第一実施例に係る積層コンデンサの
平断面図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】この発明の第二実施例に係る積層コンデンサの
平断面図である。
【図5】図4のB−B矢視断面図である。
【図6】この発明の第三実施例に係る積層コンデンサの
平断面図である。
【図7】図6のC−C矢視断面図である。
【図8】この発明の第四実施例に係る積層コンデンサの
分解斜視図である。
【図9】この発明の第四実施例に係る積層コンデンサの
平断面図である。
【図10】図9のD−D矢視断面図である。
【図11】この発明の第五実施例に係る積層コンデンサ
の平断面図である。
【図12】図11のE−E矢視断面図である。
【図13】この発明の第六実施例に係る積層コンデンサ
の平断面図である。
【図14】図13のF−F矢視断面図である。
【図15】この発明の第七実施例に係る積層コンデンサ
の平断面図である。
【図16】図15のG−G矢視断面図である。
【図17】この発明の第八実施例に係る積層コンデンサ
の平断面図である。
【図18】図17のH−H矢視断面図である。
【図19】この発明の第九実施例に係る積層コンデンサ
の分解斜視図である。
【図20】この発明の第九実施例に係る積層コンデンサ
の平断面図である。
【図21】内部電極を印刷したグリーンシートの説明図
である。
【図22】この発明の他の例に係る積層コンデンサの平
断面図である。
【図23】この発明の他の例に係る積層コンデンサの平
断面図である。
【図24】この発明の他の例に係る積層コンデンサの平
断面図である。
【図25】従来の積層コンデンサの一例の分解斜視図で
ある。
【図26】従来の積層コンデンサの一例の平断面図であ
る。
【図27】図26のI−I矢視断面図である。
【符号の説明】
10 積層コンデンサ 12 誘電体層 14 内部電極 14a 内部電極片 14b エンドマージン部 14c 連結部 14s スロット 16 素体 18 外部電極

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層と内部電極とを交互に積層して
    なる素体と、該素体の両端部において該内部電極を交互
    に並列に接続している一対の外部電極とを有し、該内部
    電極は1又は2以上の内部電極片を有し、該内部電極片
    の両側縁部は略平行になっており、該誘電体層を介して
    隣り合う該内部電極の該内部電極片の側縁部は略平行に
    なっているとともに、少なくとも2箇所以上で対向して
    いることを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 誘電体層を介して隣り合う内部電極の面
    積を等しくし、該内部電極間で前記内部電極片の幅の加
    算値を等しくしたことを特徴とする請求項1記載の積層
    コンデンサ。
  3. 【請求項3】 内部電極片は外部電極に対して略直角に
    設けられ、該内部電極片の基端部は該外部電極に沿って
    設けられたエンドマージン部に接続され、該エンドマー
    ジン部は該外部電極に接続されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の積層コンデンサ。
  4. 【請求項4】 内部電極片は外部電極に対して略直角に
    設けられ、該内部電極片の基端部は該外部電極に直接接
    続されていることを特徴とする請求項1又は2記載の積
    層コンデンサ。
  5. 【請求項5】 内部電極片は外部電極に対して略平行に
    設けられ、該内部電極片の基端部は連結部によって連結
    され、接続されるべき外部電極に最も近い内部電極片は
    該外部電極に直接接続されていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の積層コンデンサ。
  6. 【請求項6】 誘電体層を介して隣り合う一対の内部電
    極のうち、一方の内部電極は1の内部電極片を有し、他
    方の内部電極はスロットを介して隣り合う2の内部電極
    片を有し、一方の内部電極と他方の内部電極とは、一方
    の内部電極の内部電極片の両側縁部と他方の内部電極の
    内部電極片のスロット側の両側縁部とで各々対向してい
    ることを特徴とする請求項1〜4記載の積層コンデン
    サ。
  7. 【請求項7】 誘電体層を介して隣り合う一対の内部電
    極は1のスロットを介して隣り合う2の内部電極片を各
    々有し、一方の内部電極と他方の内部電極とは、一方の
    内部電極の内部電極片のスロットが設けられていない側
    の両側縁部と他方の内部電極の内部電極片のスロットが
    設けられている側の両側縁部とで各々対向していること
    を特徴とする請求項1〜4記載の積層コンデンサ。
  8. 【請求項8】 誘電体層を介して隣り合う一対の内部電
    極のうち、一方の内部電極は1のスロットを介して隣り
    合う2の内部電極片を有し、他方の内部電極は2のスロ
    ットを介して隣り合う3の内部電極片を有し、一方の内
    部電極と他方の内部電極とは、一方の内部電極の全ての
    内部電極片の各側縁部と他方の内部電極の内部電極片の
    スロットが設けられている側の全ての側縁部とで各々対
    向していることを特徴とする請求項1記載の積層コンデ
    ンサ。
  9. 【請求項9】 誘電体層を介して隣り合う一対の内部電
    極は1のスロットを介して隣り合う2の内部電極片を各
    々有し、一方の内部電極と他方の内部電極とは、一方の
    内部電極の内部電極片の一方の側に向いた全ての側縁部
    と他方の内部電極の内部電極片の他方の側に向いた全て
    の側縁部とで各々対向していることを特徴とする請求項
    1〜5記載の積層コンデンサ。
  10. 【請求項10】 誘電体層を介して隣り合う一対の内部
    電極は2のスロットを介して隣り合う3の内部電極片を
    各々有し、一方の内部電極と他方の内部電極とは、一方
    の内部電極の内部電極片の一方の側に向いた全ての側縁
    部と他方の内部電極の内部電極片の他方の側に向いた全
    ての側縁部とで各々対向していることを特徴とする請求
    項1〜5記載の積層コンデンサ。
  11. 【請求項11】 誘電体層を介して隣り合う一対の内部
    電極は1のスロットを介して隣り合う2の内部電極片を
    各々有し、一方の内部電極と他方の内部電極とは、一方
    の内部電極のスロットの側の両側縁部と他方の内部電極
    の1の内部電極片の両側縁部とで各々対向し、他方の内
    部電極のスロットの側の両側縁部と一方の内部電極の1
    の内部電極片の両側縁部とで各々対向していることを特
    徴とする請求項1〜5記載の積層コンデンサ。
  12. 【請求項12】 誘電体層を介して隣り合う一対の内部
    電極は1のスロットを介して隣り合う2の内部電極片を
    各々有し、該内部電極片は外部電極に対して略直角に設
    けられ、一方の内部電極と他方の内部電極とは、一方の
    内部電極の内部電極片の一方の側に向いた全ての側縁部
    と他方の内部電極の内部電極片の他方の側に向いた全て
    の側縁部とで各々対向し、該内部電極片の基端部は該外
    部電極に直接接続されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の積層コンデンサ。
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