JPH09118826A - 耐油性シリコーンシーラント - Google Patents

耐油性シリコーンシーラント

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JPH09118826A
JPH09118826A JP8222075A JP22207596A JPH09118826A JP H09118826 A JPH09118826 A JP H09118826A JP 8222075 A JP8222075 A JP 8222075A JP 22207596 A JP22207596 A JP 22207596A JP H09118826 A JPH09118826 A JP H09118826A
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calcium carbonate
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JP8222075A
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Loren Dale Lower
ロワー ローレン,デール
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Dow Silicones Corp
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Dow Corning Corp
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Publication date
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/24Acids; Salts thereof
    • C08K3/26Carbonates; Bicarbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/14Polysiloxanes containing silicon bound to oxygen-containing groups
    • C08G77/16Polysiloxanes containing silicon bound to oxygen-containing groups to hydroxyl groups
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 以前に有用であることが知られていたよりも
多い水を含む炭酸カルシウム充填材を用いて、良好な耐
油性を有するオキシム硬化性シリコーンシーラント組成
物を提供する。 【解決手段】 このシーラント配合物はケトシシモシラ
ン架橋剤の量を調節することにより比較的高い水含量を
提供する。正しい量の架橋剤は、ベースポリマー上のシ
ラノール及び充填材の含有水の両方のヒドロキシル基含
量によって決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱炭化水素油と接
触して用いられ、現場で成形されるガスケットに適し、
低モジュラス、非腐食性、1成分室温加硫シリコーンシ
ーラント用の組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現場で
成形されたガスケット用の室温加硫性(RTV)シリコ
ーンシーラントの使用は最初の装置製造においても、ま
たエンジンの修理及びメンテナンスにおいても、周知で
ある。従来のシリコーンシーラントに付随する問題は、
シリコーンを成形してガスケットにしたとき、それが油
の存在下に膨潤する傾向である。油の存在下に膨潤に対
する改善された抵抗性が望ましい。
【0003】耐油性を改善する従来法は、ポリマーの比
較的高い架橋密度の使用を含む。例えば、米国特許No.
4257932を参照のこと。その結果は伸び性が低下
し、それ故運動容量が減る。振動及び熱サイクルによる
接合部の運動を提供するためのガスケットとして、低モ
ジュラスで高伸び性のシリコーンゴムが望ましい。低モ
ジュラスは、シーラント−金属結合界面にかかる応力を
減らし、破壊のリスクを減らす。
【0004】US−A4514529は、膨潤に対して
抵抗性であり、高い伸び性を有する低モジュラスRTV
シリコーンシーラントを開示している。このシリコーン
エラストマーはシラノール末端ジオルガノシロキサンベ
ースポリマー、錫触媒、ケトキシモシラン架橋剤、及び
低水分炭酸カルシウム充填材から形成される。US−A
4514529によれば、ステアリン酸で処理されたC
aCO3 を含む組成物は、100%伸びでのモジュラス
が110psi(758kPa)又はそれ以下であり、
90psi(532kPa)が好ましいとされている。
【0005】しかしながら、この特許における炭酸カル
シウムの水分含量は、管内のシーラントの硬化を防ぐた
めに制限されなければならない。もし、シーラント配合
物中に少量の、15wt%以下の充填材が使用されるな
らば、充填材の全重量を基準として水の量は0.4wt
%までの範囲存在できる。充填材の量が15wt%を超
えるときは、水分含量は最大0.2wt%に限られ、
0.1wt%以下が好ましい。
【0006】シリコーンRTVシーラント用のケトシシ
モシラン架橋剤はUS−A3189576に開示されて
おり、これはまた、充填材はシーラント組成物と混合す
る前に乾燥していることが望ましいということも述べて
いる。過剰のケトシシモシラン架橋剤が使用されるとき
は、幾分かの水が充填材中に存在することは許容できる
が、それは補強性及び非補強性シリカ、金属酸化物及び
繊維状充填材、例えばアスベスト又はガラスにのみ許さ
れる。用いられる過剰のケトキシモシランの量について
はそれ以上の何らの情報も与えられていない。更に、こ
の後者の特許はオキシム硬化系における炭酸カルシウム
の使用については明記していない。
【0007】更に、US−A4395526は、アセト
キシ又はアルコキシ硬化性シーラントに使用されるシリ
カ充填材上のシラノール基のようなヒドロキシ基を除く
のに使用されるシラン脱除剤を紹介している。このシラ
ン脱除剤は次の一般式示される:
【0008】
【化2】
【0009】(ここに、R’は炭素原子数1〜8の脂肪
族有機基であり、R”は炭素原子数1〜13の1価の有
機基であり、Xは加水分解性脱離基である)。オキシモ
基は、可能な加水分解性脱離基として含まれるが、トリ
オキシモ又はテトラオキシモシランは開示されていな
い。この第3の特許も、炭酸カルシウム充填材を用いる
オキシム硬化性系における脱除剤を述べていない。
【0010】WO 93/19130は、シラノール末
端ジオルガノシロキサンポリマー、トリメチルで末端停
止したポリジオルガノシロキサン流体、シリカ充填材、
炭酸カルシウム充填材、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、錫触媒及びメチル又はビニルトリス(メチル
エチルケトキシモ)シラン架橋剤の組み合わせから作ら
れる耐油性シリコーンを記載している。炭酸カルシウム
が耐油性を改善することを示す一方、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシランが接着性を改善することを示して
いる。これらの組成物は更にシリカ充填材の使用が必要
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】良好な耐油性を有する、
オキシム硬化性シリコーンシーラント組成物は、以前に
有用であることが知られていた量よりも多い水含量の炭
酸カルシウム充填材を用いて、配合された。このシーラ
ント配合物はケトキシモシラン架橋剤の量を制御するこ
とによって、より高い水含量を提供するように調節され
る。架橋剤の正しい量は、ベースポリマー上のシラノー
ル及び充填材の水分の両方に由来するヒドロキシ基含量
によって決定される。ヒドロキシ基に対するケトキシモ
基に対するグラム当量比1.2超を使用することがで
き、1.3〜2.5モルが好ましい。
【0012】本発明は、熱炭化水素油と接触するガスケ
ット用に適した耐油性シーラント用の組成物に関する。
この組成物は、ベースポリマー、任意の可塑剤、架橋
剤、炭酸カルシウム充填材、錫触媒、及び任意の接着促
進性添加剤を組み合わせることによって調製され、以前
に有用であることが知られていたよりも多い水分を有す
る炭酸カルシウム充填材の使用を許容する。前記ベース
ポリマーは、粘度が1Pa・s〜300Pa・sのポリ
ジオルガノシロキサンであって、末端基が一部シラノー
ルで、任意に、一部がトリオルガノシリル基である。前
記任意の可塑剤は、トリオルガノシリルで末端停止した
ジオルガノシロキサン流体である。前記架橋剤はケトキ
シモシランである。前記炭酸カルシウム充填材は、重質
及び沈降充填材から選ばれ、また重質及び沈降充填材の
組み合わせであってもよい。前記炭酸カルシウム充填材
の水含量は、単独であれ又は充填材混合物中の平均とし
てであれ、前記充填材の重量を基準として0.25wt
%を超える。前記錫触媒は縮合触媒である。前記有機官
能性アルコキシシランは、接着促進添加剤としても使用
できる。
【0013】前記ベースポリマーは末端基がシラノール
である線状ポリジオルガノシロキサンである。任意に、
末端基は、一部トリオルガノシリル基でありうる。ここ
に、両末端がシラノールで末端停止されているときは、
このポリマーは式HOSiR 2 O(SiR2 O)x Si
2 OHで表され、ここにxは、このポリマーが25℃
で平均粘度1.0〜300Pa・sとなるような値であ
る。Rは、シリコーンシーラント材料において有用であ
ることが知られている炭素原子数が1〜18の1価の炭
化水素基、又は1価のハロ炭化水素基のいずれかであ
る。Rとして好ましい基は、メチル、エチル、プロピ
ル、フェニル、ビニル及びトリフルオロプロピルであ
り、メチルが最も好ましい。このポリマーの好ましい粘
度は、25℃で5〜100Pa・sである。比較的低い
粘度は、架橋の量が多い故に高いモジュラスを有する硬
化シーラントを与え、比較的高い粘度は低い押し出し速
度を有するシーラントを与える。
【0014】これらのヒドロキシ末端ポリジオルガノシ
ロキサンは、当技術分野において周知である。1つの一
般的な方法は、ジオルガノジクロロシロキサンの加水分
解、前記加水分解混合物からのテトラシロキサン環状物
質の分離、及びこれに続く前記環状材料のアルカリ触媒
の使用によるポリジオルガノシロキサンへの重合に基づ
く。
【0015】最終シーラントの物性を変化させるため
に、架橋に役立つシラノール基の比較的少ないベースポ
リマーが望ましい。本発明においてこれが望ましいの
は、比較的低いモジュラスのシーラントが望ましい場合
である。ヒドロキシル基で末端停止したポリマーのいく
らかは、一端をトリオルガノシロキシ末端停止剤でキャ
ップして、式R’3 SiO(R2 SiO)x SiR2
Hで表されるポリマーを与え、ここにR’は、シリコー
ンシーラント材料において有用であることが知られてい
る炭素原子数が1〜8の1価の炭化水素基、又は1価の
ハロ炭化水素基のいずれかである。R’として好ましい
基はメチル、エチル、プロピル、フェニル、ビニル、及
びトリフルオロプロピルであり、メチルが最も好まし
い。R及びxは上記と同じである。その末端の10〜2
0%がトリメチルシロキシ基でキャップされ、その末端
の80〜90%がSiOHでキャップされたままである
ポリマーが有用であることが見いだされた。そのような
ポリマーを得る方法は、US−A3274145に記載
されており、これは、これらポリマー及びそれらの調製
を一層充分に示している。
【0016】前記シーラント配合物におけるベースポリ
マーの量は、シーラントの合計量を基準にして25〜7
5wt%であることができ、35〜55wt%が好まし
い。
【0017】前記任意の可塑剤は、式R3 SiO(R2
SiO)y SiR3 で表され、ここに、Rは上記の通り
であり、yは平均粘度が0.1〜10Pa・s、好まし
くは1〜5Pa・sであるようなものである。好ましく
は、前記可塑剤中のR基は、相溶性を確保するために、
前記シラノールで末端停止されたジオルガノシロキサン
ポリマー中のR基と同じである。それ故、Rがシラノー
ルで末端停止されたジオルガノシロキサン中のメチルで
あるときは、それは、好ましくは任意の可塑剤において
メチルである。可塑剤は前記シーラント組成物の25w
t%までの量、使用できる。
【0018】前記オキシム架橋剤、又はケトキシモシラ
ンとして公知のものは、次の式で表される:
【0019】
【化3】
【0020】(ここに、R1 、R2 及びR3 は相互に同
じであるか又は異なる1価の炭化水素基であり、aは0
又は1であり、R4 はアルコキシであり、bは0〜2で
ある。前記ケトシシモシランにおけるR1 及びR2 とし
て好ましい基はメチル、エチル、アミル又はイソブチル
である。前記ケトシシモシランにおいて、R3 として好
ましい基は、メチル、エチル、ブチル又はビニルであ
る。
【0021】最も好ましい架橋剤は、ビニルトリス(メ
チルエチルケトキシモ)シラン、又はメチルトリス(メ
チルエチルケトキシモ)シランである。これらの架橋剤
の混合物も有用である。メチルトリス(メチルエチルケ
トキシモ)シラン、メチルジ(メチルエチルケトキシ
モ)メトキシシラン、及びメチルジメトキシ(メチルエ
チルケトキシモ)シランの混合物も有用であることが見
いだされた。
【0022】本発明において、架橋剤の正しい量は、ポ
リマー上のシラノール及び充填材の水含量の両方から提
供されるシラノール当量の大きさによって決定される。
シラノール当量は利用されるOHの量として計算され
る。ケトシシモシラン対シラノール当量の1.2より大
きい当量比を用いることができ、1.3〜2.5モルが
好ましい。
【0023】例として、0.07wt%(ポリマーの重
量基準)のOHを有するポリマー45g、0.4%の水
を有する第1の充填材37g、及び0.1%の水を有す
る第2の充填材5gを有するシーラントに付いての架橋
剤の量は、次のようになるであろう:
【0024】ポリマー上のOH:45g×0.070/
100=0.032gOH=0.0018グラム当量。
【0025】第1の充填材上のOH:37g×0.40
/100=0.15gH2 O=0.017グラム当量。
【0026】第2の充填材上のOH:5.0g×0.1
0/100=0.0050gH2 O=0.00056グ
ラム当量。
【0027】OHの合計モル=0.019グラム当量。
【0028】比1.3〜2.5で使用される架橋剤のモ
ル=0.025〜0.048。
【0029】この例で用いる架橋剤が、分子量301.
5のメチルトリス(メチルエチルケトキシモ)シランで
あるときは、架橋剤の量は、7.5g〜14gであろ
う。
【0030】炭酸カルシウム充填材は、シリコーンシー
ラントの耐油性を改善することが知られている。しかし
ながら、従来技術のところで述べたように、管内で硬化
することなく使用されるためには、そのような充填材は
非常に低い水分含量を持たねばならないことが開示され
ている。本発明においては、水分含量0.25wt%超
の炭酸カルシウム充填材が有用である。
【0031】本発明に有用な炭酸カルシウム充填材は、
2つの一般的なタイプ、重質タイプ及び沈降タイプが入
手可能である。これらの炭酸カルシウムは表面処理され
ていてもよく、また処理されていなくてもよい。重質炭
酸カルシウムは増量充填材として用いられ、物性に最小
の影響を与える。ステアリン酸処理された重質炭酸カル
シウムは商業的に入手可能であり、例えば、Georg
ia MarbleCompany, Kennesa
w, GeorgiaからのGama−Sperse
(商標)CS−11、及びOMYA Inc.,Pro
ctor, VermontからのOMYACARB
(商標)FTがある。未処理の重質炭酸カルシウムOM
YACARB(商標)UFもOMYA Inc.から入
手可能である。処理された沈降炭酸カルシウムは、IC
I Chemicals andPolymersから
入手可能なWinnofil(商標)SPM、及びSo
lvay, Brussels, Belgiumから
入手可能なSocal(商標)312Nを含む。未処理
の沈降炭酸カルシウムは、Specialty Min
erals, Easton, Pennsylvan
iaから入手可能なAlbacar(商標)5970で
ある。沈降炭酸カルシウムは補強充填材であり引っ張り
強度のような物性を改善できる。
【0032】前記充填材は、単独で又は相互に組み合わ
せて又は他の充填材と組み合わせ、前記シーラントの全
重量を基準として全充填材量17〜65%で用いること
ができる。前記シーラント組成物の重量を基準として2
〜20%の重質炭酸カルシウム及び15〜60%の沈降
炭酸カルシウムの組み合わせが有用であることが見いだ
された。
【0033】シリカ充填材と組み合わせた炭酸カルシウ
ムの使用は公知である。重質炭酸カルシウムと組み合わ
せたシリカ充填材の全部又は一部の代わりに沈降炭酸カ
ルシウムを使用することは、改善された耐油性に加え
て、意外にも優れた伸び性を与える。
【0034】エポキシ官能性アルコキシシランは、接着
性を改善するための添加剤として使用できる。アミノア
ルキルシラン、例えばWO 93/19130に使用さ
れているものは、接着性を改善するが、シーラント配合
物の耐油性を低下させうることが知られている。この耐
油性の低下は、油に曝したときのシーラントの膨潤、又
は体積増加によって測定される。このアミノアルコキシ
シランをエポキシ官能性アルコキシシランで置き換える
ことにより、シーラントの他の性質をさほど低下させる
ことなく、よりよい接着性がもたらされる。本発明は、
シーラント配合物の重量を基準にして2%までのエポキ
シ官能性のアルコキシシランを使用する。エポキシ官能
性アルコキシシランの好ましい量は、シーラント配合物
の全重量を基準として0.3〜1.0wt%である。
【0035】前記接着促進剤上のアルコキシ基はシーラ
ント配合物中の水と反応する。それ故、前記接着促進剤
は、充填材中の水及びポリマー中のヒドロキシル末端基
を提供するに必要な過剰の架橋剤の量を少量だけ低下さ
せることが期待できる。即ち、0.3%〜1.0%のγ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを有する1
00gのシーラントにおいては、分子式236.3g/
モルに基づいて、1.3〜4.2ミリモルのγ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシランが存在するであろ
う。それ故、1.3〜4.2ミリモル少ないケトシシモ
シラン架橋剤を使用できるであろう。
【0036】
【実施例】
(例1)粘度が15Pa・sでトリメチルシリル基で1
5%のシラノールをキャップしたシラノール末端停止ポ
リジメチルシロキサン49.8%;架橋剤混合物の重量
を基準として77%のメチルトリス(メチルエチルケト
キシモ)シラン、22.5%のメチルジ(メチルエチル
ケトキシモ)メトキシシラン及び0.5%のメチルジメ
トキシ(メチルエチルケトキシモ)シランの架橋剤混合
物7.6%;γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン0.43%;水分含量0.35wt%の沈降炭酸カ
ルシウム,Winnofil(商標)SPM36.8
%;水分含量0.1%の重質炭酸カルシウム,Gama
Sperse(商標)CS−11を5.3%;並びに
ジメチル錫ビスネオデカノエート0.05%を相互に混
合し、シーラント管内で19か月貯蔵した。
【0037】この例において、前記ベースポリマーの分
子量は約62,000グラム−モルであった。100g
のシーラント中に、49.8gのベースポリマー、即ち
8.08×10-4モルのポリマーがあることになる。そ
の末端の15%をトリメチルシリル基でブロックした、
このベースポリマー上に利用できるシラノール末端基
は、1.36×10-3モルであった。沈降炭酸カルシウ
ム中の水によるシラノール当量は1.47×10-2モル
であり、重質炭酸カルシウム中の水によるシラノール当
量は6.1×10-4モルであった。前記水及び2種類の
充填材についての全シラノール当量は、それ故1.67
×10-2モルであった。前記架橋剤混合物の平均分子量
は289であった。それ故、使用された7.6gの架橋
剤は、架橋剤対シラノールグラム当量比が1.58であ
る。
【0038】このシーラントは貯蔵の間に硬化せず、1
9か月後に使用可能であった。保存寿命は押し出し速度
を測定することにより決定した。押し出し速度は、シー
ラントを90psi(620kPa)の圧力下にあると
きに、1/8インチ(3.2mm)のオリフィスを通して
押し出された未硬化のシーラントの1分間あたりのグラ
ムで表した重量(g/分)である。このサンプルにおい
て、押し出し速度は19か月の間に213g/分から1
32g/分に変わった。
【0039】保存寿命の他の試験は、不粘着時間によっ
て測定した、硬化能力に対するエージング(agin
g)の効果であった。前記不粘着時間は、硬化性材料が
非粘着性表面のフィルムを形成するに必要な時間、と定
義できる。サンプルを清浄で平滑な表面上に広げ、時間
の測定を始める。周期的に清浄なポリエチレンフィルム
片を新しい表面上に置き、軽い指圧をこれに掛け、次い
でこの指を除き、前記片を穏やかに剥がす。この片が前
記サンプルから清浄に引き剥がれたときを不粘着時間と
して記録する。このサンプルの初期不粘着時間は73〜
95分であった。19か月後に、この不粘着時間は10
0〜120分であった。
【0040】(例2)大気の湿分を排除して、以下の成
分を混合することによりシリコーンシーラント組成物を
調製し、得られた組成物を容器中に貯蔵してそれら組成
物が硬化された生成物を作るために使用されるまで大気
中の湿分からそれら組成物を保護した。前記組成物は、
23℃で4週間後にそれらの管内で硬化しなかった。前
記成分は次のようであった:
【0041】ベースポリマー:粘度が16.5Pa・s
で、その末端基の85%がケイ素に結合したヒドロキシ
ル基であり、末端基の15%がトリメチルシロキシ基
(即ち、ベースポリマーの1gあたりOHが2.7×1
-3モルである)であるポリジメチルシロキサン;
【0042】可塑剤:粘度1.0Pa・sのトリメチル
シロキシ末端ポリジメチルシロキサン;
【0043】第1の充填材:高純度で、微細で、重質
の、ステアリン酸処理された天然炭酸カルシウムで、表
面積が6m2/gで、水分含量が0.1wt%のもの(G
eorgia Marble Company, Ke
nnesaw, Georgiaによって製造されたG
ama−sperse(商標)CS−11);
【0044】第2の充填材:高純度で、沈降の、ステア
リン酸処理された炭酸カルシウムで、水分含量0.35
wt%のもの(ICIによるWinnofil(商標)
SPM);
【0045】エポキシ官能性シラン:γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン;
【0046】触媒:ジメチル錫ビスネオデカノエート;
【0047】ケトキシモシラン架橋剤:ケトキシモシラ
ン架橋剤は、調製された各組成物について表1に示した
ように、各サンプルについて変えた。架橋剤1はメチル
トリス(メチルエチルケトキシモ)シラン(分子量30
1.4)であった。架橋剤2は、ビニルトリス(メチル
エチルケトキシモ)シラン(分子量313.5)であっ
た。架橋剤3は、架橋剤混合物の重量を基準として、7
7%のメチルトリス(メチルエチルケトキシモ)シラ
ン、22%のメチルジ(メチルエチルケトキシモ)メト
キシシラン及び0.5%のメチルジメトキシ(メチルエ
チルケトキシモ)シランの混合物であった。
【0048】各成分の量を、架橋剤対シラノールグラム
当量比と共に、表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】各組成物を、破断時引っ張り強度、破断時
伸び、及び100%伸び時モジュラスをASTM D−
412により;またショアAスケールについてジュロメ
ーターをASTM D−2240により測定することに
より、ガスケット製造に使用するための適性について試
験した。
【0051】スキンオーバータイムは、清浄な指先で表
面に軽く触ってももはや接着しない所まで、材料が硬化
するに必要な、分で測った時間として定義される。硬化
の条件は23℃で相対湿度50%である。不粘着時間は
例1に定義されている。初期のシーラントの性質を表2
に記録する。
【0052】
【表2】
【0053】シーラントの油と接触した適性を、硬化し
たシーラントサンプルタブを5W30重量モーター油に
150℃で7日浸漬し、続いて膨潤及び物性への効果を
測定することにより試験した。硬化したシーラントサン
プルは、初期寸法が1.9cm×3.8cm×0.18cmで
あった。前記タブについて、初期重量を記録した。前記
タブを油中に7日浸漬した後、この油及びタブを室温に
冷却した。このタブを油から取り出し、ワイプ(wip
e)でぬぐい取り、アセトンでリンスし、このアセトン
を消散させた。膨潤は、上記と同様にして、タブによっ
て吸収された油の量として測定し、タブの重量%増加で
決定した。ジュロメーター、破断時引っ張り強度、破断
時伸び、及び100%モジュラスを、油浸漬に続いて測
定し、これらの結果を表3に示す。これらのデータは、
油への暴露の後にも、これら組成物が未だ良好な性能及
び比較的低い膨潤を有することを示している。
【0054】
【表3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高水分含量の充填材を利用する室温硬化
    性シリコーンシーラント組成物であって、前記シリコー
    ンシーラント組成物の重量を基準として次のものを次の
    量組み合わせることにより形成されるもの:25〜75
    wt%の、粘度が1.0Pa・s〜300Pa・sのジ
    オルガノシロキサンであって、末端基がシラノール又は
    トリオルガノシリル基であり、この末端基の少なくとも
    60%がシラノール基であるもの;0〜25wt%のト
    リオルガノシリル基で末端停止した、粘度が0.1Pa
    ・s〜10Pa・sであるポリジオルガノシロキサン流
    体;0.01〜2wt%の錫触媒;0〜2.0wt%の
    エポキシ官能性アルコキシシラン;及び後記量の次式で
    示されるケトキシモシラン 【化1】 ここにR1 、R2 及びR3 は、相互に同一又は異なる1
    価の炭化水素基であり、aは0又は1であり、R4 はア
    ルコキシであり、bは0〜2であり、前記量は、前記ジ
    オルガノシロキサンベースポリマー及び前記炭酸カルシ
    ウム充填材の中のシラノールグラム当量あたり1.2モ
    ルを超えるケトキシモシランが存在するような量であ
    る。
JP8222075A 1995-09-08 1996-08-23 耐油性シリコーンシーラント Withdrawn JPH09118826A (ja)

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