JPH09100222A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

Info

Publication number
JPH09100222A
JPH09100222A JP27961695A JP27961695A JPH09100222A JP H09100222 A JPH09100222 A JP H09100222A JP 27961695 A JP27961695 A JP 27961695A JP 27961695 A JP27961695 A JP 27961695A JP H09100222 A JPH09100222 A JP H09100222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
dye
poe
emulsion
hair dye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27961695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3090599B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Yano
弘幸 矢野
Shigeharu Iyoda
重治 伊豫田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoyu Co Ltd
Original Assignee
Hoyu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17613470&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH09100222(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Hoyu Co Ltd filed Critical Hoyu Co Ltd
Priority to JP07279616A priority Critical patent/JP3090599B2/ja
Publication of JPH09100222A publication Critical patent/JPH09100222A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3090599B2 publication Critical patent/JP3090599B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 R−O−{(C36O)a(C2
5O)b}−H(RはHまたは炭素数1から24のアルキ
ル基)、高級アルコールおよび毛髪染色用染料を含有す
ることを特徴とするエマルジョン状染毛剤組成物。 【効果】 染色性が良好で、低温で染料が再結晶するこ
とを防止し、経時的に安定なエマルジョン状染毛剤組成
物を得ることができる。また、毛髪の仕上がりにも優れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪染色用染料を含有す
る染毛剤組成物に関するもので、染色性が良好で、低温
で染料が再結晶することを防止し、経時的に安定なエマ
ルジョン状染毛剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、染毛剤としては酸化染料中間体を
含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤
型の酸化染毛剤が広く利用されている。この染毛剤は無
色の低分子の酸化染料中間体を毛髪中に浸透させ、髪の
中で酸化重合を行なわせることにより色素を生成させ毛
髪を染着するものである。これらの染毛剤は要望に応じ
た種々の色調に毛髪を染毛することができ、しかも、そ
の染毛力も優れているので非常に便利なものであり、広
く利用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】クリーム式染毛剤など
の毛髪染色用染料を含有するエマルジョン状染毛剤組成
物は液体式染毛剤と比較して多くの染料を含むため、乳
化物の安定性が悪くなったり、低温で染料が再結晶する
などの問題点があった。これらの問題点を改善しようと
して、染料の配合量を少なくすると、染色力が落ちると
いう問題点があった。染色力を落とさずに、上記の問題
点を未だ満足に解決する方法はなかった。
【0004】本発明は染毛剤組成物に関するもので、染
毛力を落とさずに、低温で染料の再結晶を防止し、経時
的に安定な染毛剤組成物に関するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】そこで本発明
者らは鋭意検討した結果、R−O−{(C36O)
a(C25O)b}−Hと高級アルコールおよび毛髪染色
用染料を含有するエマルジョン状染毛剤組成物を開発す
ることにより染色力が良好であり、低温で染料の再結晶
を防止し、経時的に安定な染毛剤組成物を得た。さらに
驚くべきことに染毛後、毛髪の風合いが良くなるという
効果も得られることを見いだした。
【0006】以下、本発明の構成について詳細に説明す
る。
【0007】本発明に用いられる成分(A)(R−O−
{(C36O)a(C25O)b}−Hの配合量は0.1
〜30重量%配合することが望ましく、0.1重量%よ
り少ないと乳化物の安定性、染色性、染料再結晶防止効
果の点で十分な効果が得られず、30重量%より多く配
合してもその効果は変わらない。なお、配合量の下限に
ついては、1重量%が好ましく、1重量%以上配合する
ことにより、乳化物の安定性、染色性、染料再結晶防止
効果の点で最も良好な効果が得られる。上限について
は、10重量%が好ましく、10重量%を越えた場合は
これらの効果の上昇は少なくなる。
【0008】成分(A)は特にポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシプロピレ
ンブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンセチルエーテルが望ましい。成分(A)のポリオ
キシエチレンおよびポリオキシプロピレンはランダムで
もブロックでも構わず、ポリオキシエチレンおよびポリ
オキシプロピレンの付加モル数は5≦a+b≦100の
範囲が上記効果の点で特に良好な結果が得られる。
【0009】具体的には日光ケミカルズ社製のニッコー
ルPBC31、33、34、41、44や三洋化成社製
のニューポールPE61、PE62、PE64、PE6
8、PE71、PE74、PE75、LB285、LB
625、LB1715、50HB−55、50HB−1
00、50HB−260、50HB−400、50HB
−600、50HB−2000、50HB−5100な
どが挙げられる。
【0010】本発明に配合する成分(B)高級アルコー
ルの配合量は0.001〜20重量%配合することが望
ましく、0.001重量%より少ないと乳化物の安定
性、染色性、染料再結晶防止効果の点で十分な効果が得
られず、20重量%より多く配合してもその効果は変わ
らない。なお、配合量の下限については、0.01重量
%が好ましく、0.01重量%以上配合することによ
り、乳化物の安定性、染色性、染料再結晶防止効果の点
で最も良好な効果が得られる。上限については、10重
量%が好ましく、10重量%を越えた場合はこれらの効
果の上昇は少なくなる。
【0011】高級アルコールとしては、例えば、ラウリ
ルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、
オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オ
クチルドデカノールなどが挙げられる。これらの中でも
特に乳化物の安定性、染色性および染料再結晶防止効果
の点から直鎖高級飽和アルコールであるラウリルアルコ
ール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステ
アリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコールが好ましい。
【0012】成分(A)と成分(B)の配合比は1:
0.01〜0.01:1が望ましく、特に1:0.05
〜0.05:1が上記効果の点で望ましい。
【0013】本発明で示すエマルジョン状組成物とはO
/Wの乳化物であり、乳液のような低粘度のものからク
リームのような高粘度のものを示す。このエマルジョン
状組成物と噴射剤を同時に充填してエアゾール式染毛剤
としても用いることができる。
【0014】さらに次に挙げる不揮発性の溶剤を少なく
とも1種以上加えると乳化物の安定性、染色性、および
染料再結晶防止効果の点でさらに優れた効果が得られ
る。例えばグリセリン、ジグリセリン、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、1、3−ブタンジオ
ール、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル等が
挙げられる。
【0015】その配合量は0.01〜20重量%であ
り、0.01重量%よりも少ないと十分な乳化物の安定
性、染色性および染料再結晶防止効果は得られず、20
重量%を越えても、その効果は変わらず経済的ではな
い。なお、配合量の下限については、0.1重量%が好
ましく、0.1重量%以上配合することにより、より優
れた染色性および染料再結晶防止効果が得られる。上限
については、10重量%が好ましく、10重量%を越え
た場合は染色性および染料再結晶防止効果の上昇は少な
くなる。
【0016】さらに次に挙げる界面活性剤を少なくとも
1種以上加えると乳化物の安定性、染色性、染料再結晶
防止効果および染毛後の毛髪の風合いの点で優れた効果
が得られる。
【0017】例えば、アニオン性界面活性剤としては次
のものが挙げられる。 1.硫酸エステル塩 1−1)アルキル硫酸エステル塩 ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノール
アミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリ
ウム、ステアリル硫酸ナトリウムなど 1−2)アルキルおよびアルキルアリルエーテル硫酸エ
ステル塩 ポリオキシエチレン(以下、POEと略す。)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸
トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸ア
ンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、
POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、P
OEアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン、POE
アルキルエーテル硫酸アンモニウムなど 1−3)高級脂肪酸エステル塩の硫酸エステル塩 硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウムなど 1−4)高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル
塩 1−5)硫酸化油硫酸化ヒマシ油など 2.リン酸エステル塩 POEラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテ
ルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステア
リルエーテルリン酸、POEアルキルエーテルリン酸、
POEアルキルフェニルエーテルリン酸、およびその塩
(ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩)など 3.スルホン酸塩 3−1)α−オレフィンスルホン酸塩 3−2)高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩 3−3)高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩 ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルロ
チルタウリンナトリウムなど 3−4)アルキルベンゼンスルホン酸塩 ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなど 3−5)スルホコハク酸塩 スルホコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二
ナトリウム、POEスルホコハク酸二ナトリウム、PO
Eスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク
酸POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリ
ウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二
ナトリウムなど 4.カルボン酸塩 4−1)高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物 ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサル
コシン塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウ
ム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウ
ム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウムな
どN−アシルグルタミン酸塩 4−2)脂肪酸石鹸 オレイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸
などのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミ
ン塩あるいはアンモニウム塩
【0018】また、非イオン性界面活性剤としては次の
ものが挙げられる。 1.POEアルキルエーテル POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、P
OEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、PO
Eラウリルエーテルなど 2.POEアルキルアリルエーテル POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニ
ルエーテルなど 3.POEソルビタン脂肪酸エステル モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸P
OEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、
モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸PO
Eソルビタンなど 4.POEグリセリルモノ脂肪酸エステル モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸
POEグリセリンなど 5.POEソルビトール脂肪酸エステル テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン
酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビッ
ト、POEソルビットミツロウなど 6.ヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体 POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油など 7.POE脂肪酸エステル モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリ
ン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチ
レングリコールなど 8.高級脂肪酸グリセリンエステル 親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリ
ン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリ
ンなど 9.ソルビタン脂肪酸エステル モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタ
ン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソル
ビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸
ソルビタンなど 10.ラノリン誘導体 POEラノリン、POEラノリンアルコール、POEソ
ルビトールラノリンなど 11.アルキロールアミド ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノ
ールアミドなど 12.POE脂肪酸アミド POEステアリン酸アミドなど 13.ショ糖脂肪酸エステル 14.アルキルアミンオキシド ジメチルラウリルアミンオキシドなど また、両性界面活性剤としてはカルボン酸型、硫酸エス
テル型、スルホン酸型、リン酸エステル型などが挙げら
れ、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N
−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシノイル−カル
ボキシメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウ
ムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイ
ミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−
ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニ
ウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン
液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベ
タインナトリウム液、ビス(ステアリル−N−ヒドロキ
シエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキ
ル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミ
ダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N
−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルイ
ミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アル
キル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシ
エチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤ
シ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カ
ルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル
硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプ
ロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキ
シエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタ
インナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタ
ノールアミン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリ
ウム、ラウリルN−カルボキシメトキシエチル−N−カ
ルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムドデカノ
イルサルコシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナト
リウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液等が挙げ
られる。
【0019】また、カチオン性界面活性剤としては、下
記(1)式に示す一般式で表されるものが用いられる。
例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラ
ウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチル
アンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリル
トリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアン
モニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化
ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメ
チルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウ
ム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩
化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げ
られる。
【0020】
【化1】 (1)式中、R1,R2,R3,R4の1〜2個は直鎖また
は分枝鎖の炭素数8〜20の長鎖アルキル基、または長
鎖ヒドロキシアルキル基を示し、残余は炭素数1〜3の
アルキル基またはヒドロキシアルキル基を示し、Xはハ
ロゲン原子または炭素数1〜2のアルキル硫酸基を示
す。
【0021】その配合量は、0.01〜40重量%であ
り、0.01重量%よりも少ないと十分な効果が得られ
ず、40重量%を越えても、その効果は変わらず経済的
ではない。なお、配合量の下限については、0.1重量
%が好ましく、0.1重量%以上配合することにより、
より優れた効果が得られる。上限については、30重量
%が好ましく、30重量%を越えた場合は効果の上昇は
少なくなる。特に、アニオン性界面活性剤および/また
は非イオン性界面活性剤を用いると、乳化物の安定性、
染色性、染料再結晶防止効果の点でより優れた効果が得
られる。
【0022】さらに、カチオン化セルロース誘導体、カ
チオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル
4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体物および
4級化ポリビニルピロリドン誘導体などのカチオン化ポ
リマーを配合すると、さらに乳化物の安定性、染色性、
染料再結晶防止効果および染毛後の毛髪の風合いの点で
良好な効果が得られる。配合量は0.001〜10重量
%であり、0.001重量%よりも少ないと十分な効果
が得られず、10重量%を越えても、その効果は変わら
ず経済的ではない。なお、配合量の下限については、
0.01重量%が好ましく、0.1重量%以上配合する
ことにより、染色性および染料再結晶防止効果の点でよ
り優れた効果が得られる。上限については、2重量%が
好ましく、2重量%を越えた場合は効果の上昇は少なく
なる。
【0023】酸化染料中間体としては、パラフェニレン
ジアミン類、パラトルイレンジアミン類、アミノフェノ
ール類、アミノニトロフェノール類、ジフェニルアミン
類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレ
ンジアミン類、ジアミノピリジン類等およびそれらの塩
類が挙げられる。さらに酸性染料も配合することができ
る。その配合量は例えば、染毛剤組成物の全重量に対し
て0.01〜10重量%程度である。また、カップラー
として、ピロガロール、カテコール、メタフェニレンジ
アミン等を配合することができる。また、上記物質の
他、「医薬部外品原料規格」(薬事日報社、1991年
6月発行)に収載されたものを用いることができる。更
に、亜硫酸塩、アスコルビン酸等の安定剤、カルボキシ
メチルセルロース、キサンタンガム等の増粘剤、アンモ
ニア、アルカノールアミン等のアルカリ剤、シリコン、
香料などを必要に応じて適宜、配合することができる。
【0024】一方、酸化剤としては、過酸化水素、過酸
化尿素等を含有し、また、フェナセチン、EDTA等の
安定剤、界面活性剤、炭化水素、脂肪酸、ロウ類、油脂
類、酸、pH調整剤、香料などを必要に応じて適宜、配
合することができる。この染毛剤を使用する場合は染毛
処理の直前に第1剤と第2剤を混合して毛髪に塗布す
る。
【0025】また、半永久染毛剤の場合には、酸性染料
および/または塩基性染料を含有し、低級アルキレンカ
ーボネート、N−アルキルピロリドンまたはベンジルア
ルコール等の染色助剤、増粘剤、低級アルコールおよび
酸等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0026】また、一時着色料の場合は酸性染料、カー
ボンブラック等の顔料の他、アクリル酸エステル、メタ
アクリル酸エステル共重合体等の樹脂、油脂、ロウ、脂
肪酸、炭化水素および界面活性剤等を必要に応じて適宜
配合することができる。
【0027】次に、本発明を実施例により更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。
【0028】
【実施例】
<実施例1および比較例1,2>表1に示す実施例1、
比較例1および比較例2を0℃および50℃に2週間保
存して、保存終了後、室温にて外観の変化を観察し、以
下の評価基準で判定した。
【0029】評価基準 (1)低温染料再結晶 ○:全く染料が再結晶していない。 △:わずかに染料が再結晶して、析出している。 ×:完全に染料が再結晶して、析出している。 (2)乳化物安定性 ○:乳化物が分離していない。 ×:乳化物が分離いている。
【0030】
【表1】 実施例1は比較例1および比較例2と比較して、低温で
染料の再結晶による析出がなく乳化物の安定性が良いこ
とがわかる。
【0031】次に、実施例1と比較例2を用いて下記の
酸化剤と1:1で混合し、パネラー5名の毛髪を頭頂部
で左右半分に分けて、実施例1と比較例2と酸化剤の混
合液を左右いずれかに塗布した。その後、室温で20分
経過後、各パネラーの頭髪を、40℃の温湯で充分洗浄
し、乾燥した。このような染毛処理を終えた各パネラー
の頭髪に関して、染色性と毛髪の仕上がりに関して以下
の評価基準で、実施例1と比較例2を比較評価し、その
結果を表2に示した。
【0032】 酸化剤 重量% 過酸化水素水(35%) 15.0 EDTA 0.5 セタノール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 フェナセチン 0.1 精製水で100%にする。
【0033】評価基準 (1)染色性 ○:実施例1の方が比較例2よりも均一でムラのない染
め上がり。 △:実施例1と比較例2とは同程度の染め上がり。 ×:実施例1の方が比較例2よりもややムラのある染め
上がり。 (2)毛髪の仕上がり ○:実施例1の方が比較例2よりも毛髪の損傷が少な
く、しなやかで櫛通りがよい。 △:実施例1と比較例2と同程度のしなやかさおよび櫛
通り。 ×:実施例1の方が比較例2よりもしなやかさおよび櫛
通りが劣る。
【0034】
【表2】 このように、実施例1は比較例2と比べて、均一にムラ
のない染め上がりを得られた。また、実施例1の方が比
較例2よりも、毛髪のしなやかさおよび櫛通りなど、毛
髪の仕上がりの良い結果が得られた。
【0035】 実施例2 重量% p−トルイレンジアミン 6.0 2−クロル−p−フェニレンジアミン 0.6 p−メチルアミノフェノール 0.2 4−ニトロ−o−フェニレンジアミン 1.0 1−アミノ−4−メチルアントラキノン 0.1 ポリオキシエチレン(21)ラウリルエーテル10.0 セチル硫酸ナトリウム 2.0 セチルアルコール 5.0 ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン (7)ブチルエーテル 1.0 ワセリン 5.0 ステアリン酸 2.0 プロピレングリコール 3.0 ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリ メチルアンモニウムクロリドエーテル 0.2 エデト酸二ナトリウム 0.1 28%アンモニア水 pH9.2とする量 精製水で100%にする。
【0036】この染毛剤組成物は低温でも染料が再結晶
することなく、経時的に安定なエマルジョン状染毛剤組
成物である。実施例1と同じ酸化剤を用いて実施例1と
同様に染毛操作を行ったところ、実施例1と同様に染色
性および毛髪の仕上がりが良好であった。
【0037】 実施例3 重量% p−トルイレンジアミン硫酸塩 3.5 2−クロル−p−フェニレンジアミン硫酸塩 1.2 レゾルシン 0.5 ピクラミン酸 0.5 1,4−ジアミノアントラキノン 0.1 ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテ ル 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 ミリスチルアルコール 8.0 ポリオキシプロピレン(40)ブチルエーテル3.0 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 オレイン酸 5.0 ポリエチレングリコール 20.0 カチオン化グアガム 1.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 28%アンモニア水 pH9.5とする量 精製水で100%にする。
【0038】この染毛剤組成物は低温でも染料が再結晶
することなく、経時的に安定なエマルジョン状染毛剤組
成物である。実施例1と同じ酸化剤を用いて実施例1と
同様に染毛操作を行ったところ、実施例1と同様に染色
性および毛髪の仕上がりが良好であった。
【0039】 実施例4 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p− フェニレンジアミン硫酸塩 2.0 2−クロル−p−フェニレンジアミン 1.0 p−アミノフェノール 0.5 レゾルシン 0.5 p−アミノ−o−クレゾール 0.5 2−ニトロ−p−フェニレンジアミン 0.5 ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテ ル 10.0 ステアリルアルコール 8.0 ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン (8)セチルエーテル 5.0 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 オレイン酸 5.0 グリセリン 5.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 28%アンモニア水 pH9.5とする量 精製水で100%にする。
【0040】この染毛剤組成物は低温でも染料が再結晶
することなく、経時的に安定なエマルジョン状染毛剤組
成物である。実施例1と同じ酸化剤を用いて実施例1と
同様に染毛操作を行ったところ、実施例1と同様に染色
性および毛髪の仕上がりが良好であった。
【0041】 精製水で100%にする。
【0042】この染毛剤組成物は低温でも染料が再結晶
することなく、経時的に安定なエマルジョン状染毛剤組
成物である。毛髪に塗布し、15分放置後、温湯で洗い
流すと染色性および毛髪の仕上がりに優れた効果が得ら
れた。
【0043】 実施例6 重量% (第1剤) p−トルイレンジアミン 3.0 レゾルシン 1.0 p−アミノフェノール 0.5 ステアリルアルコール 3.0 ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル3.0 ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル 3.0 ポリオキシエチレン(30)ブチルエーテル10.0 ジグリセリン 10.0 ポリジメチルメチレンピペリジニウムクロリド1.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 28%アンモニア水 pH9.0とする量 精製水で100%にする。
【0044】(第2剤) 過酸化水素水(35%) 15.0 EDTA 0.5 セタノール 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 プロピレングリコール 1.0 フェナセチン 0.1 ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル0.9 精製水で100%にする。
【0045】第1剤と噴射剤としてジメチルエーテルお
よびLPGをエアゾール缶に充填し、第2剤と噴射剤と
してジメチルエーテルおよびLPGを別のエアゾール缶
に充填し、2剤式の泡状染毛剤を調製した。両剤を等量
噴射し、頭髪に塗布すると染色性および毛髪の仕上がり
にも優れる効果が得られた。
【0046】
【発明の効果】染色性が良好で、低温で染料が再結晶す
ることを防止し、経時的に安定なエマルジョン状染毛剤
組成物を得ることができる。また、毛髪の仕上がりにも
優れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 R−O−{(C36O)a(C2
    5O)b}−H(RはHまたは炭素数1から24のアルキ
    ル基)、高級アルコールおよび毛髪染色用染料を含有す
    ることを特徴とするエマルジョン状染毛剤組成物。
JP07279616A 1995-10-02 1995-10-02 染毛剤組成物 Expired - Fee Related JP3090599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07279616A JP3090599B2 (ja) 1995-10-02 1995-10-02 染毛剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07279616A JP3090599B2 (ja) 1995-10-02 1995-10-02 染毛剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09100222A true JPH09100222A (ja) 1997-04-15
JP3090599B2 JP3090599B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=17613470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07279616A Expired - Fee Related JP3090599B2 (ja) 1995-10-02 1995-10-02 染毛剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3090599B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11139945A (ja) * 1997-11-06 1999-05-25 Hoyu Co Ltd エアゾール式泡沫状酸化染毛剤組成物
JP2000001799A (ja) * 1998-06-17 2000-01-07 Teikoku Micro Kk 金型の電解洗浄用組成物および該電解洗浄用組成物を用いた金型洗浄装置
JP2002536388A (ja) * 1999-02-08 2002-10-29 サゾル ジャーマニー ゲーエムベーハー 硫酸アルキル及び/又は硫酸アルキルポリアルキレングリコールエーテルのアルカノールアンモニウム塩を含むマイクロエマルジョン
JP2004107359A (ja) * 2004-01-09 2004-04-08 Kao Corp 染毛剤組成物
JP2005053877A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物
JP2005053876A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物
US6916432B2 (en) 2000-12-28 2005-07-12 Kao Corporation Hair bleach composition and hair dye composition
JP2006347998A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Moltobene:Kk アンモニア臭低減剤
JP2007308497A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 L'oreal Sa 微細な水中油型エマルション
JP2008285415A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Kao Corp 酸化染毛剤又は脱色剤組成物
JP2009126795A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Milbon Co Ltd 乳化型毛髪化粧料組成物、縮毛矯正用第2剤、縮毛矯正用剤および毛髪の処理方法
JP2012072128A (ja) * 2010-08-31 2012-04-12 Kao Corp 二剤式泡状染毛剤
WO2012105447A1 (ja) * 2011-02-03 2012-08-09 ホーユー株式会社 染毛剤及び染毛方法
JP2013151433A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物
WO2019088134A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 ホーユー株式会社 染毛用第1剤組成物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6032776B1 (ja) * 2016-07-25 2016-11-30 Sun Tech株式会社 掲示板組立体

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11139945A (ja) * 1997-11-06 1999-05-25 Hoyu Co Ltd エアゾール式泡沫状酸化染毛剤組成物
JP2000001799A (ja) * 1998-06-17 2000-01-07 Teikoku Micro Kk 金型の電解洗浄用組成物および該電解洗浄用組成物を用いた金型洗浄装置
JP2002536388A (ja) * 1999-02-08 2002-10-29 サゾル ジャーマニー ゲーエムベーハー 硫酸アルキル及び/又は硫酸アルキルポリアルキレングリコールエーテルのアルカノールアンモニウム塩を含むマイクロエマルジョン
US6916432B2 (en) 2000-12-28 2005-07-12 Kao Corporation Hair bleach composition and hair dye composition
JP2005053877A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物
JP2005053876A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物
JP2004107359A (ja) * 2004-01-09 2004-04-08 Kao Corp 染毛剤組成物
JP2006347998A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Moltobene:Kk アンモニア臭低減剤
JP2007308497A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 L'oreal Sa 微細な水中油型エマルション
JP2008285415A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Kao Corp 酸化染毛剤又は脱色剤組成物
JP2009126795A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Milbon Co Ltd 乳化型毛髪化粧料組成物、縮毛矯正用第2剤、縮毛矯正用剤および毛髪の処理方法
JP2012072128A (ja) * 2010-08-31 2012-04-12 Kao Corp 二剤式泡状染毛剤
US8636812B2 (en) 2010-08-31 2014-01-28 Kao Corporation Two-part foam hair dye
EP2612651A4 (en) * 2010-08-31 2015-09-16 Kao Corp HAIR COLOR FOAM FROM TWO LIQUIDS
WO2012105447A1 (ja) * 2011-02-03 2012-08-09 ホーユー株式会社 染毛剤及び染毛方法
JP2012162465A (ja) * 2011-02-03 2012-08-30 Hoyu Co Ltd 染毛剤及び染毛方法
JP2013151433A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物
WO2019088134A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 ホーユー株式会社 染毛用第1剤組成物
JP2019081738A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 ホーユー株式会社 染毛用第1剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3090599B2 (ja) 2000-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6878368B2 (en) Composition for blending to hair treating agents and a hair treating agent
JP3713494B2 (ja) 染毛剤組成物
EP3153154B1 (en) Hair-dye composition
JPH09136818A (ja) エアゾール式泡沫状酸化染毛剤組成物
JP3090599B2 (ja) 染毛剤組成物
EP3685820B1 (en) Liquid hair dye composition
EP3685821A1 (en) Liquid hair dye composition
JP2017061451A (ja) 染毛料組成物
JPH0699285B2 (ja) 毛髪化粧料
JPWO2018180515A1 (ja) 染毛料組成物
JP3025537B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2951124B2 (ja) 染毛剤組成物
JP2001288054A (ja) 染毛剤
JP2875474B2 (ja) 染毛剤組成物
JPH07267831A (ja) 染毛剤組成物
JP3441785B2 (ja) 染毛剤組成物
JPWO2018180513A1 (ja) 染毛料組成物
JPH078777B2 (ja) 染毛剤組成物
JPH07309732A (ja) エアゾール型染毛剤
US6835375B2 (en) Composition for blending to hair treating agent and a hair treating agent
JP3441784B2 (ja) 染毛剤組成物
JP3113414B2 (ja) 染毛剤組成物
JPH04230615A (ja) 毛髪化粧料
JPH07267835A (ja) 染毛剤組成物
EP3871738A1 (en) Reshaping composition for keratin fibers

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150721

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees