JP2013151433A - 染毛剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記(A)成分及び(B)成分を含有し、使用時において、(A)成分の全量に対してHLB値が13以上の非イオン性界面活性剤を60質量%以上含有し、染毛剤組成物全量に対して(B)成分を5質量%以上含有し、染毛剤組成物全量における質量比(B)/(A)が1.4〜4.5である、染毛剤組成物。(A)非イオン性界面活性剤、(B)ポリエチレングリコール。
【選択図】なし
Description
上記課題を解決する為の本願第1発明の構成は、
下記(A)成分及び(B)成分を含有し、使用時において、
(I)(A)成分の全量に対してHLB値が13以上の非イオン性界面活性剤を60質量%以上含有し、
(II)染毛剤組成物全量に対して(B)成分を5質量%以上含有し、
(III)染毛剤組成物全量における質量比(B)/(A)が1.4〜4.5である、染毛剤組成物である。
(A)非イオン性界面活性剤
(B)ポリエチレングリコール
上記課題を解決する為の本願第2発明の構成は、
前記(B)成分として分子量の異なるポリエチレングリコールを2種以上含有する第1発明に記載の染毛剤組成物である。
本願は、下記(A)成分及び(B)成分を含有し、使用時において、(A)成分の全量に対してHLB値が13以上の非イオン性界面活性剤を60質量%以上含有し、染毛剤組成物全量に対して(B)成分を5質量%以上含有し、染毛剤組成物全量における質量比(B)/(A)が1.4〜4.5である、染毛剤組成物を開示する。(A)非イオン性界面活性剤、(B)ポリエチレングリコール。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、エーテル型非イオン性界面活性剤、エステル型非イオン性界面活性剤、糖系非イオン性界面活性剤、アミド化合物等が挙げられる。
具体的には、下記の非イオン性界面活性剤を挙げることができる。
複数剤式の染毛剤組成物、好ましくは酸化染毛剤組成物の第1剤においては、(A)成分の含有量が1〜15質量%であることが好ましく、2〜12質量%であることがより好ましい。
染毛剤組成物が含有可能なポリエチレングリコールは特に限定されないが、重量平均分子量が200〜6000であることが好ましく、300〜4000であることがより好ましい。
使用時の染毛剤組成物全量において、質量比(B)/(A)=1.4〜4.5である。当該比率がこの範囲内である場合、地肌汚れの抑制、染毛力、及び剤の安定性の各効果がバランスよく向上する。当該比率は1.5〜2.5であることが好ましく、1.8〜2.4であることがより好ましく、1.9〜2.3であることがさらに好ましい。
上記の通り、本願において、染毛剤組成物は、好ましくは酸化染毛剤組成物である。
酸化染料は、酸化剤による酸化重合によって発色可能な化合物である。酸化染料は特に限定されないが、例えば、染料中間体、カップラー、メラニン前駆物質等が挙げられる。酸化染毛剤組成物においては、酸化染料等の染料は第1剤に配合されることが好ましい。
酸化染毛剤組成物は適宜後述する直接染料を含有しても良い。
直接染料として、例えば、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、分散染料等がある。これら直接染料は単独で配合しても良く、組み合わせて配合しても良い。
−アルカリ剤−
通常、酸化染毛剤組成物の第1剤はアルカリ剤を含有する。アルカリ剤として、例えば、アンモニア、アルカノールアミン、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。アルカノールアミンの具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
第1剤は、その他の成分として、上記(A)成分〜(B)成分、酸化染料、直接染料及びアルカリ剤に該当しない、任意の成分を配合して良い。例えば、水、低級アルコール、脂肪酸、高級アルコール、芳香族アルコール、グリコール類、グリセリン類、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、増粘剤、アミノ酸類、油脂、ロウ類、シリコーン類、炭化水素、ソルビトール、マルトース等の糖類、パラベン、安息香酸ナトリウム等の防腐成分、EDTA−2Na等のキレート成分、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定成分、リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム、乳酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム等のpH調整成分、植物又は生薬抽出物、アスコルビン酸類を含むビタミン類、香料等から選ばれる1種以上を配合しても良い。また、例えば、「医薬部外品原料規格2006」(薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
第1剤の剤型は、乳化物状であることが好ましい。具体的にはフォーム状、クリーム状、乳液状等が挙げられる。第1剤は、乳化安定性が得られ易いことから、水中油滴型乳化物であることが好ましい。これらの剤型は、周知の方法や常法に従って実現可能である。第1剤は通常、チューブ容器、エアゾール容器、ガラス瓶等の各種容器に充填され、使用時まで保存される。
通常、酸化染毛剤組成物の第2剤は酸化剤を含有する。酸化剤は、酸化染料を酸化重合させて発色させるとともに、毛髪に含まれるメラニンを脱色させるために配合される。酸化剤の具体例としては、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらの酸化剤は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの酸化剤の中でも、メラニンの脱色力に優れることから、好ましくは過酸化水素である。
酸化染毛剤組成物が3剤式以上の複数剤式である場合、他剤としては、酸化助剤、糊剤等が挙げられる。他剤は周知の方法により調製・保存が可能であり、剤型は適宜選択可能である。
第1剤及び第2剤を含有する混合物の剤型は適宜選択可能である。また、染毛剤組成物、好ましくは酸化染毛剤組成物の使用方法は適宜選択可能である。混合物は適宜な方法により毛髪に適用され、その状態で一定時間(例えば、10分から40分)放置されて、毛髪は染毛される。通常は、染毛終了後に毛髪にはプレーンリンスが施される。
上記した染毛剤組成物、酸化染毛剤組成物を構成に含む染毛用セットも好ましい。当該染毛用セットは、上記した染毛剤組成物、酸化染毛剤組成物の他、さらに染毛操作に有用な物や染毛操作の前後に毛髪や頭皮を手入れするための物等を含んで構成される。
各例に係る混合物1gを腕の内側部における直径1cmの円状範囲に塗布し、10分間放置した後、温水で洗い流した。次に、石鹸を使用して1分間指で軽く擦り、温水で洗い流した。
各例に係る混合物を白髪混じりの人毛毛束に塗布して30分間放置後、水洗することにより人毛毛束に染毛処理を完了した。
各例に係る第1剤について、ガラス瓶に入れ、60℃の恒温漕中で1週間保存した後に分離状態を目視にて評価することにより安定性が良いか否かを判断した。分離がほとんど認められないものを評価5、分離があまり認められないものを評価4、分離が僅かに認められるもの評価3、分離がやや認められるもの評価2、分離がかなり認められるものを評価1とした。各例における評価結果は各表の「第1剤の乳化安定性」の欄に記載した。
Claims (2)
- 染毛剤組成物であって、
下記(A)成分及び(B)成分を含有し、使用時において、
(A)成分の全量に対してHLB値が13以上の非イオン性界面活性剤を60質量%以上含有し、
染毛剤組成物全量に対して(B)成分を5質量%以上含有し、
染毛剤組成物全量における質量比(B)/(A)が1.4〜4.5である、染毛剤組成物。
(A)非イオン性界面活性剤
(B)ポリエチレングリコール - 前記(B)成分として分子量の異なるポリエチレングリコールを2種以上含有する請求項1に記載の染毛剤組成物。
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