JP2001124780A - リポ蛋白質コレステロールの測定方法 - Google Patents

リポ蛋白質コレステロールの測定方法

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JP2001124780A
JP2001124780A JP30732999A JP30732999A JP2001124780A JP 2001124780 A JP2001124780 A JP 2001124780A JP 30732999 A JP30732999 A JP 30732999A JP 30732999 A JP30732999 A JP 30732999A JP 2001124780 A JP2001124780 A JP 2001124780A
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surfactant
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ldl
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Toyoji Sawayanagi
豊治 澤柳
Tamami Koyama
珠美 小山
Hajime Sato
元 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血清および血漿等のリポ蛋白質を含有する試料
において、界面活性作用を有する血液成分の影響を受け
ず、かつ光学的な測定を妨害する要因を生成しない、高
精度で汎用性の高いリポ蛋白質コレステロールの測定方
法および測定試薬を提供すること。 【解決手段】リポ蛋白質を含む試料に酵素を作用させ、
酵素反応で消費されるあるいは生成される化合物を定量
するリポ蛋白質コレステロールの測定方法において、特
定の高分子化合物と第1界面活性剤を用いHDLコレス
テロールを選択的に反応させるかまたはLDLコレステ
ロール以外のコレステロールを反応させる第1行程、次
いで第2界面活性剤を用いてLDLコレステロールを選
択的に反応させる第2行程からなり、HDLコレステロ
ールおよび/またはLDLコレステロールを定量するこ
とを含むリポ蛋白質コレステロールの測定方法および測
定試薬セット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として臨床検査
の分野での使用を目的とし、リポ蛋白質を含有する試料
中の特定のリポ蛋白質分画コレステロールを定量する方
法およびリポ蛋白質を含有する試料中の特定のリポ蛋白
質分画コレステロールを定量する試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、血中コレステロールは血液中の
リポ蛋白質に含まれるものであり、動脈硬化症や心筋梗
塞に関連性が深い診断的指標として重要視されている。
また、リポ蛋白質はアポリポ蛋白質と脂質の複合体であ
り、比重によって高密度リポ蛋白質(以下、「HDL」
という。)、低密度リポ蛋白質(以下、「LDL」とい
う。)、超低密度リポ蛋白質(以下、「VLDL」とい
う。)およびカイロミクロン(以下、「CM」という。)
の4種類に大別される。
【0003】古くから臨床検査において実施されてきた
血中総コレステロールの測定は、血中の全てのリポ蛋白
質に含まれるコレステロールを測定するもので、上記疾
患の危険度を予測するものとして重要とされてきた。し
かし、近年の臨床的研究においては、LDLに含まれる
コレステロールが上記疾患のより正確なリスクファクタ
ーとされ、逆にHDLに含まれるコレステロールは負の
リスクファクターすなわちHDLコレステロール量と上
記疾患の発生頻度の間には負の相関が成り立つため、動
脈硬化に関連する疾患の診断には、HDLあるいはLD
Lに含まれるコレステロールを個別に測定することがよ
り重要であるとされている(動脈硬化25(1・2):
1−34,1997)。
【0004】これらリポ蛋白質の分析法としては、比重
の差を利用した超遠心法の他に電気泳動により分離した
リポ蛋白質を脂質染色等により検出する方法や、HPL
Cにより分離した後にコレステロールを含むピークを酵
素試薬により発色検出する反応液体クロマトグラフィー
法、または免疫化学的方法等があるが、いずれも操作が
煩雑であったり多数の検体を迅速に測定できない等の問
題があり、日常的な検査にはほとんど用いられていなか
った。
【0005】過去、日常的な臨床検査においては、硫酸
化デキストランやリンタングステン酸等のリポ蛋白質沈
殿剤を用いてHDLコレステロールを測定する方法が用
いられてきた。これらは、先ず血清等の検体にリポ蛋白
質沈殿剤と2価の金属イオンを加えてHDL以外のリポ
蛋白質を凝集させ、これを遠心分離により取り除き上清
中に残存するHDL中のコレステロールを測定する。さ
らに血中総コレステロール値と中性脂肪値を測定し、経
験的に導かれたFriedewaldの式にこれらの値
をあてはめてLDLコレステロール値を算出するもので
ある。
【0006】この方法は、超遠心法等に比較して簡便で
はあるものの、沈殿剤を加えて遠心分離する操作を含む
ため、比較的多量の検体量を要し、短時間で多数の検体
を処理することが困難であった。さらに、Friede
waldの式は、VLDL中のコレステロール量と中性
脂肪量の比率がほぼ一定であるという経験則から導かれ
たものであるため、リポ蛋白質代謝あるいは脂質代謝に
異常をきたす疾患では大きな誤差を生じるという問題が
あった。
【0007】このような状況の中、血漿あるいは血清中
のリポ蛋白質コレステロールの定量を、遠心分離等の前
処理を行う事なく自動分析装置で直接的に実施できる方
法が開発されている。
【0008】それらの中で、HDLコレステロールを直
接測定するための手法としては、前述の沈澱法を応用し
てHDL以外のリポ蛋白質を凝集させて酵素が作用しな
い状態にしておきHDLコレステロールを選択的に反応
させる方法(特開平8−131197号公報、特開平6
−242110号公報、特開平11−56395号公
報、特開平9−96637号公報、特開平9−2852
98号公報)、および界面活性剤等の沈澱剤以外の物質
を用いてリポ蛋白質コレステロールの酵素反応をコント
ロールする方法(特開昭63−126498号公報、特
開昭62−69999号公報、特開平9−299号公
報)の2つに大別できるが、これらはいずれも汎用性
や、正確性などにおいて十分に満足のいくものではなか
った。
【0009】その他に、リポ蛋白質凝集剤と界面活性剤
を組み合わせた方法として、HDLに優先的に作用する
界面活性剤とリポ蛋白質コレステロールの酵素反応を抑
制する物質の共存下でHDLを優先的に反応させ検出す
る方法(特開平11−56395号公報)、リポ蛋白質
コレステロールの反応性をコントロールする糖化合物と
界面活性剤の共存下でHDL以外のリポ蛋白質コレステ
ロールを反応消去してHDLコレステロールを定量する
方法(特開平7−301636号公報)等が開示されて
いる。
【0010】一方、LDLコレステロールの直接測定試
薬に関してもHDLコレステロールの直接測定試薬と同
じような手法による測定方法が開示されており、リポ蛋
白質凝集剤等を用いたLDLコレステロール測定方法と
しては、特開平6−213899号公報、特開平7−2
80812号公報、WO96/28734号公報、特開
平10−311833号公報、特開平11−30617
号公報等がある。また、界面活性剤を用いたLDLコレ
ステロール測定方法としては、特開昭58−16580
0号公報、特開平10−84997号公報、特開平10
−38888号公報などが開示されている。さらに、L
DLのみに作用する化学修飾酵素を用いてLDLコレス
テロールを選択的に反応させ検出する方法(特開平10
−80300号公報)も開示されている。
【0011】これらのリポ蛋白質コレステロールの選択
的測定法は多くが界面活性剤あるいはリポ蛋白質の凝集
剤を組み合わせてリポ蛋白質コレステロールの反応選択
性をコントロールするものであるが、血液中には界面活
性作用を有する成分が存在するため、界面活性剤の効果
が血液成分の影響を受けやすいという問題がある。例え
ば、リポ蛋白質中に含まれるリン脂質であるレシチンは
強い界面活性作用を持ち、コレステロールエステルの加
水分解過程では界面活性作用を有する高級脂肪酸が生成
する。血中のコレステロールは大部分が高級脂肪酸との
エステル体として存在し、コレステロールの測定にはこ
のエステル型コレステロールの加水分解過程が必須であ
るため、高級脂肪酸の生成は避けられない。さらに、エ
ステル型コレステロールの加水分解に用いるコレステロ
ールエステラーゼは哺乳動物の膵臓から得られるコレス
テロールエステラーゼを除いて大部分が中性脂肪を加水
分解する活性を併せ持っており、血中の中性脂肪の加水
分解によっても高級脂肪酸が生成する。
【0012】界面活性剤の作用は、その濃度あるいは他
の界面活性作用を持つ物質の共存等により大きく変化す
るが、血液中には界面活性剤を吸着する作用を有する血
清アルブミンが存在し、血清を添加した試薬中の遊離の
界面活性剤濃度が変動する可能性がある。従って、血清
アルブミン濃度、コレステロール濃度、中性脂肪濃度等
に異常をきたした血清では、特定リポ蛋白のコレステロ
ールが選択的に酵素反応するように設計された界面活性
剤の効果を維持することが困難になり、目的とするリポ
蛋白質コレステロールの測定精度が低下する傾向があ
る。
【0013】リポ蛋白質の凝集剤には血液成分の影響を
受けるという問題は少ないものの、一方で特開平6−2
13899号公報で開示されているように、リポ蛋白質
を添加した試薬の濁度を上昇させるという問題がある。
現在のコレステロール測定法のほとんどがコレステロー
ルの酸化還元反応によって生成した過酸化水素あるいは
還元型補酵素を光学的な方法で定量する手法をとってお
り、リポ蛋白質の凝集により試薬試料混合液の濁度が上
昇することで測定誤差が生じている。さらに、リポ蛋白
質の凝集塊は自動分析装置の廃液ラインを詰まらせる危
険性をも併せ持っている。従って、特定のリポ蛋白質コ
レステロールを正確に測定するためには特開平6−24
2110号公報で開示されているようなリポ蛋白質凝集
塊の溶解工程や、特開平8−131195号公報で開示
されているような反応速度を測定する工程が必要とな
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる状況に
鑑みてなされたものであり、界面活性作用を有する血液
成分の影響を受けず、かつ光学的な測定を妨害する要因
を生成しない、高精度で汎用性の高いリポ蛋白質コレス
テロールの測定方法および測定試薬に関する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の高分子化合
物と界面活性剤を用いることにより、リポ蛋白質の凝集
により反応液の濁度を上昇させることなく、精度よく簡
便にリポ蛋白質コレステロールを測定できることを見出
し本発明を完成するに至った。
【0016】すなわち本発明は次の事項に関する。 [1]リポ蛋白質を含む試料に酵素を作用させ、酵素反
応で消費されるあるいは生成される化合物を定量するリ
ポ蛋白質コレステロールの測定方法において、(1)式
(a)
【化5】 および式(b)
【化6】 の繰り返し単位[式中、R1は炭素数4〜30のアルキル
基、R2およびR3は独立に水素原子あるいはメチル基で
あり、Xは水素原子またはCOOHであり、YはCOO
H、SO 3H、PO(OH)2を有する基またはそれらから
誘導される基である。]を有し、(a):(b)の質量
比が1:99〜99:1の範囲にある高分子化合物の共
存下において、リポ蛋白質を含有する試料に酵素と第1
界面活性剤を加えることにより、HDLコレステロール
のみ選択的に酵素反応させるかまたはLDLコレステロ
ール以外のコレステロールを選択的に酵素反応させる第
1工程、次いで(2)第2界面活性剤を加えることによ
り、LDLコレステロールのみ選択的に酵素反応させる
第2工程、(3)(1)の工程、あるいは(1)および
(2)の工程において、酵素との反応により消費される
化合物または生成される化合物を測定することにより、
HDLコレステロールおよび/またはLDLコレステロ
ールを定量することを含むリポ蛋白質コレステロールの
測定方法。 [2]前記高分子化合物の分子量が5,000〜50
0,000ダルトンである上記[1]に記載のリポ蛋白
質コレステロールの測定方法。 [3]前記高分子化合物の濃度が0.001〜1%の範
囲である上記[1]または[2]に記載のリポ蛋白質コ
レステロールの測定方法。 [4]前記高分子化合物が、炭素数6〜32の1−オレ
フィンとマレイン酸、アクリル酸またはメタクリル酸の
共重合体、およびそれらの酸アミドからなる群より選ば
れる1種以上の化合物である上記[1]ないし[3]の
いずれかに記載のリポ蛋白質コレステロールの測定方
法。 [5]pHが5〜9の範囲でコレステロールとコレステ
ロール測定用酵素を反応させる上記[1]ないし[4]
のいずれかに記載のリポ蛋白質コレステロールの測定方
法。
【0017】[6]第1界面活性剤が、胆汁酸誘導体お
よび/または両性界面活性剤である上記[1]ないし
[5]のいずれかに記載のリポ蛋白質コレステロールの
測定方法。 [7]第2界面活性剤を前記高分子と第1界面活性剤の
共存下において用いることにより、第1界面活性剤によ
り抑制されていたLDLコレステロールの酵素反応を選
択的に酵素反応可能にすることを特徴とする上記[1]
ないし[6]のいずれかに記載のリポ蛋白質コレステロ
ールの測定方法。 [8]第2界面活性剤が、ポリオキシエチレン鎖を有す
るノニオン性界面活性剤の少なくとも1種である上記
[1]ないし[7]のいずれかに記載のリポ蛋白質コレ
ステロールの測定方法。 [9]第2界面活性剤のHLBが、8.5以上12.6
未満である上記[8]に 記載のリポ蛋白質コレステロールの測定方法。[10]
酵素として、コレステロールエステラーゼ、コレステロ
ールオキシダーゼまたはコレステロールデヒドロゲナー
ゼを用いる上記[1]ないし[9]のいずれかに記載の
リポ蛋白質コレステロールの測定方法。 [11]コレステロール測定用酵素、式(a)
【化7】 および式(b)
【化8】 の繰り返し単位[式中、R1は炭素数4〜30のアルキル
基、R2およびR3は独立に水素原子あるいはメチル基で
あり、Xは水素原子またはCOOHであり、YはCOO
H、SO3H、PO(OH)2を有する基またはそれらから
誘導される基である。]を有し、(a):(b)の質量
比が1:99〜99:1の範囲にある高分子化合物、第
1界面活性剤および第2界面活性剤からなり、上記
[1]ないし[10]のいずれかに記載のリポ蛋白質コ
レステロールの測定方法を用いることを特徴とするリポ
蛋白質コレステロールの測定試薬。 [12]HDLコレステロールおよび/またはLDLコ
レステロールを定量することを特徴とする上記[11]
に記載のリポ蛋白質コレステロールの測定試薬。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、上記式(a)および式
(b)の繰り返し単位を有する高分子化合物が、光学的測
定を妨害するリポ蛋白質の凝集塊を形成することなく、
LDLコレステロールとコレステロール測定用酵素との
反応を選択的に抑制し、かつその反応抑制効果が高級脂
肪酸等の界面活性作用を有する血中成分の影響を受けな
いという特徴を有する新しい知見に基づいている。類似
の作用を示す化合物については既に多数開示されてお
り、例えば、特開平6−213899号公報において開
示されている水溶性櫛型ポリマーはLDLに選択的に作
用するがLDL凝集物を形成して反応液の濁度を上昇さ
せる点で、本発明の高分子化合物と異なる。また、特開
平9−121895号公報で開示されているアクリル酸
/メタクリル酸とラウリルアクリレートとのコポリマー
は、LDLの他にVLDLにも作用してその酵素反応を
阻害する点で、本発明の高分子化合物と異なっている。
さらにヘパリン、硫酸化デキストラン、リンタングステ
ン酸等のリポ蛋白質凝集剤は、2価金属イオンの共存下
でのみLDLおよびVLDLの凝集活性と酵素反応阻害
活性が発現するという点において本発明の高分子化合物
とは明確に異なるものである。
【0019】本発明の(a)および(b)の繰り返し単
位を有する高分子化合物は、高級アルキル基を有するモ
ノマー単位とアニオン性基を有するモノマー単位から構
成される高分子化合物である。式(a)においてR1
炭素数が4以上のアルキル基が好ましく、ブチル、シク
ロヘキシル、オクチル、ドデシル、テトラデシル、ヘキ
サデシル基等が例示できるが、これらの中でも効果の点
から特にドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル基が好
ましい。アルキル基が無いものあるいはその炭素数が3
以下のものはLDLコレステロールの反応を抑制する効
果が低いため好ましくない。また側鎖YとしてはCOO
H、CONH2、CONHC22OH、CONHNH2
CH2COOH、COOC24COOH、COOC24
SO3H、COOC22PO(OH)2、CONHC22
3H、CH2OC66SO3H等が挙げられるが、これ
らの中でもCOOH、CONH2、CONHC22
H、CONHNH2が好ましい。
【0020】(a)および(b)の繰り返し単位を有す
る高分子化合物としては、たとえば、炭素数6〜32の
1−オレフィンと、アクリル酸、メタクリル酸またはマ
レイン酸の共重合体もしくはそれらの酸アミドまたはエ
ステル類などが挙げられ、これらの中でも特にポリ(1
−エイコセン−co−マレイン酸)、ポリ(1−ノナデ
セン−co−マレイン酸)、ポリ(1−オクタデセン−
co−マレイン酸)、ポリ(1−ヘプタデセン−co−
マレイン酸)、ポリ(1−ヘキサデセン−co−マレイ
ン酸)、ポリ(1−ペンタデセン−co−マレイン
酸)、ポリ(1−テトラデセン−co−マレイン酸)、
ポリ(1−トリデセン−co−マレイン酸)、ポリ(1
−ドデセン−co−マレイン酸)、およびそれらの酸ア
ミド、ポリ(1−エイコセン−co−アクリル酸エステ
ル)、ポリ(1−ノナデセン−co−アクリル酸エステ
ル)、ポリ(1−オクタデセン−co−アクリル酸エス
テル)、ポリ(1−ヘプタデセン−co−アクリル酸エ
ステル)、ポリ(1−ヘキサデセン−co−アクリル酸
エステル)、ポリ(1−ペンタデセン−co−アクリル
酸エステル)、ポリ(1−テトラデセン−co−アクリ
ル酸エステル)、ポリ(1−トリデセン−co−アクリ
ル酸エステル)、ポリ(1−ドデセン−co−アクリル
酸エステル)ポリ(1−エイコセン−co−メタクリレ
ート)、ポリ(1−ノナデセン−co−メタクリレー
ト)、ポリ(1−オクタデセン−co−メタクリレー
ト)、ポリ(1−ヘプタデセン−co−メタクリレー
ト)、ポリ(1−ヘキサデセン−co−メタクリレー
ト)、ポリ(1−ペンタデセン−co−メタクリレー
ト)、ポリ(1−テトラデセン−co−メタクリレー
ト)、ポリ(1−トリデセン−co−メタクリレー
ト)、ポリ(1−ドデセン−co−メタクリレート)が
好ましい。
【0021】上記(a)と(b)の比率は1:99〜9
9:1であり、好ましくは10:90〜90:10、よ
り好ましくは20:80〜80:20である。また、本
発明の高分子化合物は、繰り返し単位(a)と(b)以
外にさらに他の繰り返し単位を含んでいても構わない。
【0022】液体クロマトグラフィーで測定した上記
(a)および(b)の繰り返し単位を有する高分子化合
物の質量平均分子量は5,000〜500,000ダル
トンが好ましく、より好ましくは10,000〜10
0,000ダルトンである。質量平均分子量が5,00
0ダルトン未満だと高分子化合物の効果が小さいため好
ましくなく、500,000ダルトンを超えると製造工
程上粘度の問題を生じるため好ましくない。
【0023】本発明の(a)および(b)の繰り返し単
位を有する高分子化合物は、LDLコレステロールの酵
素反応を選択的に抑制する特徴を持つため、LDLコレ
ステロールの酵素反応を抑制する化合物の共存下でLD
L以外のリポ蛋白質のコレステロールを一部あるいは全
部消去した後に、LDLコレステロールを選択的に酵素
反応させ定量する原理に基づいたLDLコレステロール
の測定方法に用いると、その特徴がより効果的に発揮さ
れるが、HDL以外のリポ蛋白質の反応を抑制する物質
の共存下でHDLを選択的に酵素反応させる原理に基づ
いたHDLコレステロールの測定方法にも応用できる。
すなわち、本発明の(a)および(b)の繰り返し単位
を有する高分子化合物を添加することにより、HDLコ
レステロールが反応する際に生成する界面活性作用を有
する成分等によって、LDLコレステロールの反応を抑
制している界面活性剤等の抑制効果が低下しLDLコレ
ステロールが反応することを防止できるため、精度の高
いHDLコレステロールの定量を行うことができるとい
う特徴を有する。
【0024】リポ蛋白質を含む試料に上記(a)および
(b)の繰り返し単位を有する高分子化合物を接触させ
る時の高分子化合物の濃度は、リポ蛋白質を含む試料中
のLDL含有量に依存するが、リポ蛋白質を含む試料が
血清あるいは血漿の場合には0.001〜1質量百分率
(以下、質量百分率を「%」という。)がよく、好まし
くは0.01〜0.3%の範囲である。高分子化合物の濃
度が0.001%未満の場合は添加効果が充分得られな
いため好ましくなく、1%を超えると酵素の活性に影響
する場合があるため好ましくない。
【0025】上記(a)および(b)の繰り返し単位を
有する高分子化合物はその効果の発現に際し、2価金属
イオンの共存を必要としない。従って2価金属イオンを
添加する必要はないが、特に制限するものではなく、添
加して用いても構わない。
【0026】また本発明は、コレステロール測定用酵素
と界面活性剤との組み合わせにより第1工程において、
リポ蛋白質を含有する試料に高分子化合物、コレステロ
ール測定用酵素および第1界面活性剤を加えることによ
りHDLコレステロールを酵素と反応させ、次いで、第
2工程で前記高分子化合物と第一界面活性剤存在下にさ
らに第2界面活性剤を加えることにより、LDLコレス
テロールを選択的に酵素と反応させ、消費される化合物
または生成される化合物を測定することにより、HDL
コレステロールとLDLコレステロールを精密かつ迅速
に測定することができる。
【0027】また、本発明はコレステロール測定用酵素
と界面活性剤との組み合わせによっては、第1工程でL
DL以外のリポ蛋白質を全て酵素と反応させることがで
き、次いで、第2工程でさらに第2界面活性剤を加える
ことにより、LDLコレステロールを選択的に酵素と反
応させ、消費される化合物または生成される化合物を測
定することにより、LDLコレステロールを精密かつ迅
速に測定することができる。
【0028】本発明において用いる第1界面活性剤は、
第一工程において、酵素との協同作用によってHDL以
外のリポ蛋白質に含まれるコレステロールの酵素反応を
抑制するか、またはLDLに含まれるコレステロールの
酵素反応を抑制する界面活性剤であって、第二工程にお
いては第2界面活性剤と協同的に作用してLDLコレス
テロールの酵素反応を促進する機能を有するものであれ
ばいずれのものを用いてもよい。
【0029】例えば、胆汁酸誘導体として胆汁酸および
その塩、両性界面活性剤としてラウリルカルボキラウリ
ルカルボキヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ン、N―TetradecyL−N,N―dimeth
yl−3−ammonio−1−propanesul
fonate(SB3−14),N―HexadecyL
−N,N―dimethyl−3−ammonio−1
−propanesulfonate(SB−16)、
N―OctyL−N,N―dimethyl−3−am
monio−1−propanesulfonate
(SB3−8)、N―OctadecyL−N,N―d
imethyl−3−ammonio−1−propa
nesulfonate(SB3−18)、N―Dec
yL−N,N―dimethyl−3−ammonio
−1−propanesulfonate(SB3−1
0)、N―DodecyL−N,N―dimethyl
−3−ammonio−1−propanesulfo
nate(SB−12)、または、胆汁酸誘導体であり
かつ両性界面活性剤である3−[(3−Cholamid
opropyl)dimethylammonio]pr
opanesulfonate(CHAPS)もしくは
3−[(3−Cholamidopropyl)dime
thylammonio]2−hydroxyprop
anesulfonate(CHAPSO)等があげら
れ、これらのなかでも胆汁酸、CHAPS,CHAPS
O、SB3−14等が好ましく用いられる。
【0030】例えば第一工程において、第1界面活性剤
と酵素との協同作用によってHDL以外のリポ蛋白質に
含まれるコレステロールの酵素反応を抑制する場合の例
として、コール酸ナトリウムとPseudomonas
属由来のコレステロールエステラーゼ、Pseudom
onas属由来のコレステロールオキシダーゼの組み合
わせが挙げられ、また、第一工程において、第1界面活
性剤と酵素との協同作用によってLDLに含まれるコレ
ステロールの酵素反応を抑制する場合の例として、コー
ル酸ナトリウムと膵臓由来のコレステロールエステラー
ゼ、Streptomyces属由来のコレステロール
オキシダーゼの組み合わせが挙げられるが、特にこれら
に限定されるものではない。
【0031】また、用いる第1界面活性剤の濃度は選択
した界面活性剤に応じて決められる。例えば、胆汁酸、
CHAPS、CHAPSOまたはSB3−14の場合
は、0.01〜1%、好ましくは0.03〜0.5%であ
る。
【0032】本発明において、LDLコレステロールを
測定する場合に添加する第2界面活性剤は、第1工程で
HDLコレステロールまたはLDL以外のコレステロー
ルが反応した後の試料に対して、本発明の高分子化合物
と第1界面活性剤の共存下で添加使用される。
【0033】すなわち、本発明のLDLコレステロール
の測定は、第1工程でHDLコレステロールのみ反応さ
せてその他のリポ蛋白質が全て残存する場合には、第2
工程においてLDLコレステロールの酵素反応を促進し
かつLDLコレステロール以外のリポ蛋白質コレステロ
ールの酵素反応を抑制する機能を有する第2界面活性剤
を添加してLDLコレステロールを反応させて行われ
る。
【0034】または第1工程でLDLコレステロール以
外のリポ蛋白質コレステロールを反応させLDLコレス
テロールだけが残存する場合には、第2工程において高
分子化合物と第1界面活性剤の共存下でLDLコレステ
ロールの酵素反応を促進する第2界面活性剤を添加して
LDLコレステロールを反応させて実施される。
【0035】本発明において用いる第2界面活性剤とし
ては、本発明の目的に適合するものであれば特に制限は
ない。本発明の(a)および(b)の繰り返し単位を有
する高分子化合物の存在下でHDL以外のリポ蛋白質コ
レステロールの酵素反応を抑制する第1界面活性剤とし
て、例えば胆汁酸誘導体あるいは両性界面活性剤を用
い、第1工程でHDLコレステロールのみを反応させた
場合において、第2工程でLDLコレステロールのみの
酵素反応を促進しかつLDLコレステロール以外のリポ
蛋白質コレステロールの酵素反応を抑制する第2界面活
性剤としては、HLB値が8.5以上12.6未満、好
ましくはHLB値が9以上11未満、さらに好ましくは
HLB値が9.5以上10.7未満のポリオキシエチレ
ン鎖を有するノニオン性界面活性剤が用いられる。これ
によりLDLコレステロール以外のリポ蛋白質コレステ
ロールの反応抑制効果は維持されるがLDLコレステロ
ールに対する反応抑制が選択的に解除され、LDLコレ
ステロールの反応が促進される。しかしこの場合HLB
値が8.5未満かあるいは12.6を超える場合は、L
DLコレステロール以外のリポ蛋白質コレステロールの
反応も促進されるため好ましくない。本発明において用
いる第2界面活性剤は、単独で添加しても良いが、数種
を混合しHLB値を調整して添加してもよい。
【0036】また、第1工程でLDLコレステロール以
外のリポ蛋白質レステロールを反応させた場合、すなわ
ち残存するリポ蛋白質コレステロールがLDLコレステ
ロールのみの場合には、第1界面活性剤の共存下でLD
Lコレステロールを反応させるため、やはりHLB値が
8.5以上12.6未満、好ましくはHLB値が9以上
11未満、さらに好ましくはHLB値が9.5以上1
0.7未満のポリオキシエチレン鎖を有するノニオン性
界面活性剤を用いることが好ましい。この場合、さらに
酵素反応を短時間に確実に完結させる目的で複数の界面
活性剤を添加することもできる。例えば酵素反応を早め
るための他の界面活性剤として上記のHLB値が8.5
以上12.6未満のポリオキシエチレン鎖を有するノニ
オン性界面活性剤と同様にポリオキシエチレン鎖を有
し、上記界面活性剤よりHLBのより大きな界面活性剤
であるノニデットP−40(HLB13)やトリトンX
−100(HLB13.5)等が例示できる。
【0037】ポリオキシエチレン鎖を有する界面活性剤
は、特開平9−299号公報においてHDL以外のリポ
蛋白質分画中のコレステロールに対する酵素の作用を抑
制する界面活性剤として開示されており、また特開平1
0−38888号公報ではHLB値が11以上13未満
のポリアルキレンオキサイド誘導体が全てのリポ蛋白質
に作用し、HLB値が13以上15未満のポリアルキレ
ンオキサイド誘導体がLDL以外のリポ蛋白質に作用す
ることが開示されているが、これらの界面活性剤のリポ
蛋白選択性に対する効果は、本発明の(a)および
(b)の繰り返し単位を有する高分子化合物、コール酸
等の第1界面活性剤と第2界面活性剤との併用による効
果とは全く異なるものである。
【0038】HLB値が8.5以上12.6未満のポリ
オキシエチレン鎖を有するノニオン性界面活性剤とし
て、単独組成のものとしては(ポリオキシエチレン)5−
ノニルフェニルエーテル、(ポリオキシエチレン)4−ラ
ウリルエーテル、(ポリオキシエチレン)8−オレイルエ
ーテル、(ポリオキシエチレン)6−ラウリルエーテル、
(ポリオキシエチレン)10−セチルエーテル、(ポリオ
キシエチレン)6−ノニルフェニルエーテル、(ポリオキ
シエチレン)8−ラウリルエーテル、(ポリオキシエチレ
ン)9−ノニルフェニルエーテル等が挙げられ、また数
種類の界面活性剤を混合してHLB値を調整したものと
しては、(ポリオキシエチレン)2―ステアリルエーテル
と(ポリオキシエチレン)9―ラウリルエーテルの混合物
等が例示される。
【0039】なお、ノニオン性界面活性剤のHLB値
は、例えば「新・界面活性剤入門」(藤本武彦著、昭和
48年、三洋化成工業株式会社発行)等の周知の方法で
算出することができる。
【0040】LDLコレステロールを反応させるために
使用する第2界面活性剤はコレステロール測定用酵素を
失活させない濃度範囲内において用いられる。第2界面
活性剤の添加濃度は選択した界面活性剤の種類に応じて
決められ、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル
の場合は0.01〜1%、好ましくは0.1〜0.4%で
ある。
【0041】本発明に使用するコレステロール測定用酵
素としては、通常コレステロールを測定するために使用
されるコレステロールエステラーゼ、コレステロールオ
キシダーゼまたはコレステロールデヒドロゲナーゼを使
用することができ、コレステロールエステラーゼとコレ
ステロールオキシダーゼ、またはコレステロールエステ
ラーゼとコレステロールデヒドロゲナーゼを組み合わせ
て用いる。特に、Pseudomonas属等の微生物
由来のコレステロールエステラーゼは中性脂肪を加水分
解する活性が高いので、本発明の高分子化合物を共存さ
せることによって大きな効果が得られる。
【0042】本発明では第1工程で第1界面活性剤とコ
レステロール測定用酵素との組み合わせにより、HDL
コレステロールが反応する場合と、LDL以外のリポ蛋
白質コレステロールが反応する場合がある。表1に界面
活性剤の種類とコレステロール測定用酵素との組み合わ
せによる第1工程でのリポ蛋白質コレステロールの反応
例を示す。
【0043】
【表1】
【0044】LP第1行程:第1工程で反応するリポ蛋
白質の種類/HDL=HDLコレステロール、LDL以
外=LDL以外のリポ蛋白質コレステロール、 A:コレステロールエステラーゼの起源/Pseudo
monas=Pseudomonas属由来、膵臓=膵
臓由来、 B:コレステロールオキシダーゼの起源/他微生物=微
生物由来、Pseudomonas=Pseudomo
nas属由来、Streptomyces=Strep
tomyces属由来、 C:第1界面活性剤種類/コール酸Na=コール酸ナト
リウム、CHAPS=3−[(3−Cholamidop
ropyl)dimethylammonio]prop
anesulfonate、SB3−14=N―Tet
radecyL−N,N―dimethyl−3−am
monio−1−propanesulfonate
【0045】本発明において用いるコレステロール測定
用酵素の濃度は、試料中のコレステロールの濃度、反応
温度および反応時間等により設定する。例えば、リポ蛋
白質を含む試料が血清または血漿であり10分間程度で
反応させる場合にはコレステロールエステラーゼの濃度
は0.1U/ml〜50U/ml、コレステロールオキシ
ダーゼの濃度は0.1U/ml〜10U/mlが好まし
い。
【0046】本発明においてリポ蛋白質を含む試料を測
定する際のpHは5〜9の範囲において測定するのが好
ましく、本発明の高分子化合物の効果をより高めるため
にはpH6〜8の範囲がより好ましい。pHが5未満ま
たは9を超えた場合は、本発明の高分子化合物の効果が
十分に発揮されにくいため好ましくない。
【0047】本発明において用いるpH緩衝剤に特に制
限はなく、設定したpHに対応するpKaを持つ1〜2
00mMのpH緩衝剤により調節することができる。p
H緩衝剤としてN−(2−2ヒドロキシエチル)ピペラ
ジン−N’−(2−エタンスルフォネート)(HEPE
S)、ピペラジンーN,N’−ビス(2−エタンスルフ
ォネート)(PIPES)、3−(N−モルフォリノ)プ
ロパンスルフォネート(MOPS)などが例示できる。
【0048】また本発明においては、(a)および
(b)の繰り返し単位を有する高分子化合物や酵素の活
性あるいは界面活性剤の作用に影響しないものであれば
任意の物質を共存させることができる。例えば、塩化ナ
トリウム、リン酸カリウム等の塩類、血清アルブミン等
の蛋白質、アスコルビン酸オキシダーゼ、パーオキシダ
ーゼ、カタラーゼ等の酵素、コレステロールの酵素反応
生成物を定量するための色素原体等が挙げられる。
【0049】本発明において反応に要する時間は試料中
に含まれるコレステロール量、酵素濃度、反応温度、界
面活性剤濃度ならびに(a)および(b)の繰り返し単
位を有する高分子化合物濃度等で決定される。また、本
発明により測定される特定のリポ蛋白質コレステロール
の濃度は、コレステロールが酵素反応により生成するあ
るいは消費される物質を定量する一般的な方法で知るこ
とができる。例えば、コレステロール測定用酵素として
コレステロールエステラーゼおよびコレステロールオキ
シダーゼを用いた場合、コレステロールが反応して生成
した過酸化水素をパーオキシダーゼの共存下において4
−アミノアンチピリンとN−エチル−N−(2−ヒドロ
キシ−3−スルフォプロピル)−3−メチルアニリン
(以下、「TOOS」という。)、N−エチル−N−
(2−ヒドロキシ−3−スルフォプロピル)−3,5−ジ
メトキシアニリン(DAOS)、N−エチル−N−(2
−ヒドロキシ−3−スルフォプロピル)−3,5−ジメ
トキシ−4−フルオロアニリン(FDAOS)等のトリ
ンダー試薬の酸化縮合反応により生じる色素の濃度とし
て吸光度で測定することができる。
【0050】本発明による特定のリポ蛋白質コレステロ
ールの検出は、コレステロール測定用酵素としてコレス
テロールエステラーゼおよびコレステロールデヒドロゲ
ナーゼを用いた場合、コレステロールが反応して生成し
たNAD(P)Hを、例えば340nmの吸光度におけ
る紫外吸収で測定したり、ホルマザン色素を形成させて
比色定量することができる。
【0051】また、本発明による特定のリポ蛋白質コレ
ステロールの検出は、特定のリポ蛋白質コレステロール
が反応する際に消費される酸素を酸素電極によって測定
することによっても可能である。
【0052】以下、本発明によるリポ蛋白質コレステロ
ールのより具体的な測定手法について述べる。本発明の
方法によりHDLコレステロールおよびLDLコレステ
ロールを定量する場合、血清等の試料に、例えばアスコ
ルビン酸オキシダーゼと4−アミノアンチピリン等から
なる第1試薬を添加して検体中のアスコルビン酸を消去
する。次いで第2試薬として、HDLコレステロールの
みを反応させる組み合わせの第1界面活性剤、コレステ
ロール測定用酵素、(a)および(b)の繰り返し単位
を有する高分子化合物、パーオキシダーゼおよびトリン
ダー試薬を添加することによりHDLコレステロールの
みが反応する。生成した過酸化水素をパーオキシダーゼ
の作用で4−アミノアンチピリンとトリンダー試薬の酸
化縮合反応により生じる色素の濃度を吸光度測定するこ
とにより高精度にHDLコレステロールの測定ができ
る。次いで高分子化合物存在下においてもLDLコレス
テロールのみの酵素反応を促進しかつLDL以外のリポ
蛋白質コレステロールの酵素反応を抑制する第2界面活
性剤からなる第3試薬を添加し、LDLを選択的に酵素
と反応させ生成した過酸化水素を上記の検出系に導き高
精度にLDLコレステロールの測定ができる。
【0053】また、HDLコレステロールを定量する必
要がなくLDLコレステロールを定量する場合、上述の
アスコルビン酸の消去工程とHDLコレステロールの反
応工程を同時に行い、さらにHDLコレステロールの酵
素反応で生成する過酸化水素を同一工程内で消去する事
により2試薬系でLDLコレステロールの測定を行う事
ができる。
【0054】すなわち、血清等の試料に、例えばアスコ
ルビン酸オキシダーゼ、HDLコレステロールのみを反
応させる組み合わせの第1界面活性剤、コレステロール
測定用酵素、(a)および(b)の繰り返し単位を有す
る高分子化合物、カタラーゼおよびトリンダー試薬等か
らなる第1試薬を添加して試料中のアスコルビン酸を消
去すると共に、HDLコレステロールから生成する過酸
化水素をカタラーゼによって分解消去した後、次いでカ
タラーゼの阻害剤であるアジ化ナトリウム、LDLコレ
ステロールのみの酵素反応を促進しかつLDL以外のリ
ポ蛋白質コレステロールの酵素反応を抑制する第2界面
活性剤、パーオキシダーゼおよび色素原体の4−アミノ
アンチピリン等からなる第2試薬を添加して、HDLコ
レステロールを定量することなく高精度にLDLコレス
テロールを測定する事ができる。
【0055】あるいは過酸化水素の消去にカタラーゼを
使用せず、4−アミノアンチピリン二量体に導くことに
よっても同一工程内でHDLコレステロールの酵素反応
で生成する過酸化水素の消去を行うことができる。例え
ば上述の、カタラーゼを利用した過酸化水素消去法の第
1試薬としてのカタラーゼとトリンダー試薬の代わり
に、パーオキシダーゼと4−アミノアンチピリンを配合
し、HDLコレステロールから生成する過酸化水素を無
色の4−アミノアンチピリン二量体に導き、第2試薬に
は4−アミノアンチピリンの代わりにトリンダー試薬を
添加することでHDLコレステロールを定量することな
く精度よくLDLコレステロールを測定することができ
る。
【0056】あるいはまた、第1工程でコレステロール
測定用酵素と第1界面活性剤の組み合わせによりLDL
コレステロール以外のリポ蛋白質を反応させる系を選択
することもできる。この場合もLDLコレステロール以
外のリポ蛋白質から生成する過酸化水素を、カタラーゼ
によって分解するかもしくは無色の4−アミノアンチピ
リン二量体に導く方法を利用して、精度よくLDLコレ
ステロールを測定することができる。
【0057】また、LDLコレステロールを定量する必
要がなく、HDLコレステロールを定量したい場合、例
えば前述のHDLコレステロールおよびLDLコレステ
ロールを定量する場合において、第1工程と第2工程を
行ってHDLコレステロールのみを測定してもよい。
【0058】
【本発明の効果】このように本発明は、特定の高分子と
複数の界面活性剤を組み合わせて用いることでリポ蛋白
質の反応性を制御する点に特徴を有するものであり、反
応液の濁度を上昇させるリポ蛋白質凝集剤を必要とせ
ず、またLDLコレステロールを反応させる工程で新た
に別の酵素を加える必要もなく、コレステロール測定に
用いられる通常の酵素を用いてHDLコレステロール量
および/またはLDLコレステロール量を精度良く定量
することができるため、臨床検査などの分野に有用であ
る。
【0059】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定される
ものではない。
【0060】(製造例)直鎖の1−オレフィンと無水マ
レイン酸の共重合体0.1gを100mlの1N水酸化
ナトリウム溶液に懸濁して70℃で2時間加熱した後、
1N塩酸でpH7.0に中和して透析膜で12時間脱塩
することにより上記(a)および(b)の繰り返し単位
を有する高分子化合物を得た。
【0061】(実施例1)本発明における上記(a)お
よび(b)の繰り返し単位を有する高分子化合物の違い
によるコレステロールの反応抑制効果を第1界面活性剤
共存下で比較した。
【0062】[試薬組成] 1)コレステロール測定用酵素溶液(I) 0.1%コール酸ナトリウム、1U/mlPseudo
monas属微生物由来のコレステロールエステラー
ゼ、1U/mlStreptmyces属微生物由来の
コレステロールオキシダーゼ、3U/mlパーオキシダ
ーゼ、1mM4−アミノアンチピリン、1mMTOO
S、150mMの塩化ナトリウム、30mMのMOPS
pH7.0 2)コレステロール測定用酵素溶液(II) 0.1%コール酸ナトリウム、1U/ml膵臓由来のコ
レステロールエステラーゼ、1U/mlStreptm
yces属微生物由来のコレステロールオキシダーゼ、
3U/mlパーオキシダーゼ、1mM4−アミノアンチ
ピリン、1mMTOOS、150mMの塩化ナトリウ
ム、30mMのMOPSpH7.0
【0063】[測定方法]超遠心法により分離したリポ蛋
白質分画を、コレステロール測定用酵素溶液(I)また
はコレステロール測定用酵素溶液(II)100容に対
して1容の割合で加えて37℃で10分間反応させ、反
応したコレステロール量に比例する反応液の吸光度(主
波長550nm/副波長700nm)を測定した。各リ
ポ蛋白質分画中のコレステロール濃度はHDL分画が約
100mg/dl、VLDL分画が約50mg/dl、L
DL分画が約200mg/dlである。
【0064】次に、コレステロール測定用酵素溶液
(I)と(II)に製造例と同様の方法で調製した高分
子化合物を添加し、無添加系と同様にしてリポ蛋白質分
画を反応させ、反応液の吸光度(主波長550nm/副
波長700nm)を測定した。高分子化合物を添加しな
いコレステロール測定用酵素溶液で得られた吸光度を基
準にして、高分子化合物のリポ蛋白質コレステロールに
添加系の酵素反応抑制率を算出した。
【0065】表2に高分子化合物のアルキル基(R1
の炭素数(C1〜C26)、側鎖Y、質量平均分子量、
使用濃度および高分子化合物のコレステロール反応抑制
効果を示した。なお、XはCOOHあるいはそのナトリ
ウム塩である。また、リポ蛋白質コレステロールの反応
抑制効果は反応抑制率0〜5%を−、5〜30%を+、
30〜80%を++、80〜100%を+++と評価し
た。
【0066】
【表2】
【0067】表2に示すように、Pseudomona
s属微生物由来のコレステロールエステラーゼとStr
eptmyces属微生物由来のコレステロールオキシ
ダーゼをコレステロール測定用酵素として使用した場
合、高分子化合物と第1界面活性剤の共存下において、
1のアルキル基炭素数が4以上の化合物がLDLコレ
ステロールとVLDLコレステロールの酵素反応を選択
的に抑制することがわかる。また、膵臓由来のコレステ
ロールエステラーゼとStreptmyces属微生物
由来のコレステロールオキシダーゼをコレステロール測
定用酵素として使用した場合、高分子化合物と第1界面
活性剤の共存下において、R1のアルキル基炭素数が4
以上の化合物がLDLコレステロールの酵素反応を選択
的に抑制することがわかる。
【0068】(実施例2)血清と混合した場合の濁度変
化を指標にして、本発明の第1界面活性剤と高分子化合
物を配合した試薬の光学特性をリンタングステン酸法と
比較した。試薬は、まず実施例1で用いたコレステロー
ル測定用酵素溶液(I)から色素原体であるTOOSを
除き、コレステロールが反応して過酸化水素が発生して
も色素を形成しないリポ蛋白質反応試薬(I)を調製し
た。さらに本発明の高分子として製造例と同様の方法で
調製したポリ(1−オクタデセン−co−マレイン酸)
を0.05%添加してリポ蛋白質反応試薬(II)を調
製した。比較対照用としてリンタングステン酸0.1%
および塩化マグネシウム100mMを添加したリポ蛋白
質凝集試薬を調製した。
【0069】リポ蛋白反応試薬(I)、(II)、リポ
蛋白質凝集試薬にそれぞれ血清を反応させ、血清添加前
後の反応液の吸光度差(主波長550nm/副波長70
0nm)によって濁度変化を測定した結果を表3に示
す。
【0070】
【表3】 本発明で使用する界面活性剤を単独または高分子化合物
と共に配合した試薬を血清と混合しても濁度は上昇せ
ず、本発明方法によれば精度の高い光学測定が可能であ
ることがわかる。
【0071】(実施例3〜8および比較例1〜2)本発
明の高分子化合物、第1界面活性剤および第2界面活性
剤によるリポ蛋白質の選択性を実施例3〜8および比較
例1〜2に示す。
【0072】[試薬組成] 1)第1試薬 0.07% コール酸ナトリウム、0.05% ポリ(1
−オクタデセン−co−マレイン酸)、2U/ml P
seudomonas属微生物由来のコレステロールエ
ステラーゼ、2U/ml Pseudomonas属微
生物由来のコレステロールオキシダーゼ、3U/ml
パーオキシダーゼ、1mM 4−アミノアンチピリン、
1mM TOOS、150mM NaCl、30mM
MOPSpH7
【0073】2)第2試薬 150mM NaCl、30mMのMOPSpH7に下
記(A)〜(H)のポリオキシエチレン鎖を有するノニ
オン性界面活性剤を0.2%添加し8種類の第2試薬を
調製した。 (A)実施例3:(ポリオキシエチレン)4−ラウリル
エーテル (HLB値9.6/花王株式会社製エマルゲン104
P) (B)実施例4:(ポリオキシエチレン)8−オレイル
エーテル (HLB値10.0/花王株式会社製エマルゲン40
8) (C)実施例5:(ポリオキシエチレン)10−セチル
エーテル (HLB値10.7/花王株式会社製エマルゲン210
P) (D)実施例6:(ポリオキシエチレン)8−ラウリル
エーテル (HLB値12.1/花王株式会社製エマルゲン10
8) (E)実施例7:(ポリオキシエチレン)3−ノニルフ
ェニルエーテル(HLB=7.8/花王株式会社製エマ
ルゲン903)と(ポリオキシエチレン)4−ラウリル
エーテル(HLB値=9.6/花王株式会社製エマルゲ
ン104P)を混合して調製したHLB≒8.5の界面
活性剤 (F)実施例8:(ポリオキシエチレン)9−ノニルフ
ェニルエーテル (HLB=12.6/花王株式会社製エマルゲン90
9) (G)比較例1:(ポリオキシエチレン)3−ノニルフ
ェニルエーテル (HLB=7.8/花王株式会社製エマルゲン903) (H)比較例2:(ポリオキシエチレン)10−オクチ
ルフェニルエーテル (HLB=13.1/花王株式会社製エマルゲン81
0)
【0074】[測定方法]血清をアスコルビン酸オキシ
ダーゼ(5U/ml)を含む150mM塩化ナトリウム
水溶液で10倍に希釈して37℃で5分間加温した後
に、その0.1mlを予め37℃に加温した第1試薬0.
9mlに混和して37℃で5分間反応させ(第1工
程)、更に(A)〜(H)の界面活性剤をそれぞれ添加
した第2試薬1mlを追添して37℃で5分間反応させ
(第2工程)、全反応工程の反応液の吸光度(主波長5
50nm/副波長700nm)を経時的に測定した。
(第2界面活性剤(A)〜(H)はそれぞれ実施例3〜
8および比較例1〜2に使用。)別にコレステロール換
算で50mg/dl相当のコレステロールパルミテート
を0.1% Triton X−100水溶液に懸濁し
て調製した標準液を適宜希釈した。希釈標準液0.1m
lに血清と同様に第1試薬と第2試薬を反応させて、吸
光度変化量と標準液コレステロール濃度から検量線を作
成した。作成した検量線を基準として血清中のコレステ
ロール濃度を算出した。
【0075】対照法として、反応液体クロマトグラフィ
ー法で同一の血清のHDLコレステロールおよびLDL
コレステロールを定量した。Shodex(昭和電工株
式会社登録商標)KW−804カラム(昭和電工株式会
社製)を用い150mM燐酸緩衝液(pH7.0)を溶
離液として血清中のリポ蛋白質を分離し、カラム出口に
溶出液とコレステロール検出液を混合させる反応コイル
を接続して、反応コイル中でカラム溶出液とコレステロ
ール検出液混合物を45℃で3分間反応させた後に、5
50nmの吸光度を測定することによってリポ蛋白質各
分画のコレステロール量を測定した。
【0076】なお、コレステロール検出液はPseud
omonas属微生物由来のコレステロールエステラー
ゼ(10U/ml)、Pseudomonas属微生物
由来のコレステロールオキシダーゼ(10U/ml)、
パーオキシダーゼ(20U/ml)、4−アミノアンチ
ピリン(2mM)およびTOOS(2mM)を含む0.
5%Triton X−100溶液であり、溶出液と
1:1に混合するように反応コイルへの流入量を調節し
た。また、クロマトグラム中のピークは超遠心法によっ
て分離したHDL、LDL、VLDL分画を用いて同定
した。
【0077】実施例3〜8および比較例1〜2につい
て、第1工程で反応した血清中のコレステロール濃度
(平均)と第2工程で反応した血清中のコレステロール
濃度、反応液体クロマトグラフィー(HPLC)によっ
て定量した同一血清中のHDLコレステロール濃度およ
びLDLコレステロール濃度を表4にまとめて示す。
【0078】
【表4】
【0079】表4に示すように、第1工程で反応するコ
レステロールは、反応液体クロマトグラフィー(HPL
C)で測定したHDLコレステロールと高い相関を示
し、また、第2界面活性剤としてHLB値が8.5以上
12.6未満のポリオキシエチレン鎖を有するノニオン
性界面活性剤を用いた場合には、第2工程で反応するコ
レステロールは反応液体クロマトグラフィー(HPL
C)で測定したLDLコレステロールと高い相関を示し
た。
【0080】(実施例9〜15)本発明の測定例を実施
例9〜15に示す。実施例9に、本発明によるHDLコ
レステロールおよびLDLコレステロールの測定例を、
実施例10〜14に本発明によりHDLコレステロール
を測定せずLDLコレステロールを測定した場合の測定
例を示し、実施例15に本発明によりLDLコレステロ
ールを測定せずHDLコレステロールを測定した場合の
測定例を示した。
【0081】日立7070型自動分析装置(株式会社日
立製作所製)を用いて、血清50検体を被検試料として
本発明の方法によりリポ蛋白質コレステロールを測定し
た。反応条件としては、37℃で各試薬添加後約5分反
応させた後、反応液の吸光度変化(550nm/700
nm)を測定して、濃度既知のリポ蛋白質コレステロー
ルキャリブレーター(試料ブランク=精製水)を用いて
血清中のHDLコレステロール濃度またはLDLコレス
テロール濃度を算出した。測定には、アルキル基
(R1)炭素数が16で、(a)および(b)の繰り返
し単位を有する高分子化合物として、ポリ(1−オクタ
デセン−co−マレイン酸)を使用し、それぞれ以下の
組成の試薬を用いて測定を行った。
【0082】(実施例9) 1)試薬1 0.07% コール酸Na,5U/ml アスコルビン酸オ
キシダーゼ,3.0mm 4−アミノアンチピリン,15
0mM NaCl,30mm MOPS pH7 2)試薬2 0.07% コール酸Na,0.05% ポリ(1−オク
タデセン−co−マレイン酸)、2.4U/ml Pse
udomonas属微生物由来のコレステロールエステ
ラーゼ、3.0U/mlPseudomonas属微生
物由来のコレステロールオキシダーゼ,5.7U/ml
パーオキシダーゼ,1.5mm TOOS,150mM
NaCl,30mm MOPS pH7 3)試薬3 0.27% (ポリオキシエチレン)4−ラウリルエー
テル(花王株式会社製エマルゲン104P),150m
m NaCl,30mm MOPS pH7
【0083】(実施例10) 1)試薬1 0.07% コール酸Na、0.033% ポリ(1−オ
クタデセン−co−マレイン酸)、1.6U/ml Ps
eudomonas属微生物由来のコレステロールエス
テラーゼ、2.0U/mlPseudomonas属微
生物由来のコレステロールオキシダーゼ,200U/m
l カタラーゼ、3U/ml アスコルビン酸オキシダー
ゼ、1mM TOOS、150mM NaCl、30mM
MOPSpH7 2)試薬2 0.04M NaN3、0.27% エマルゲン104
P、3.8U/ml パーオキシダーゼ、1.0mM 4
−アミノアンチピリン、150mM NaCl、30m
M MOPS pH7
【0084】(実施例11) 1)試薬1 0.07% コール酸Na、0.033% ポリ(1−オ
クタデセン−co−マレイン酸),1.6U/ml Ps
eudomonas属微生物由来のコレステロールエス
テラーゼ、2.0U/mlPseudomonas属微
生物由来のコレステロールオキシダーゼ、3.8U/m
l パーオキシダーゼ、2.4mM 4−アミノアンチピ
リン、150mM NaCl、5U/ml アスコルビン酸
オキシダーゼ、30mM MOPS pH7 2)試薬2 0.27% エマルゲン104P、1mM TOOS、1
50mM NaCl、30mM MOPS pH7
【0085】(実施例12) 1)試薬1 0.2% SB3−14、0.07% ポリ(1−オクタ
デセン−co−マレイン酸)、2U/ml膵臓由来のコ
レステロールエステラーゼ、1U/ml Streptm
yces属微生物由来のコレステロールオキシダーゼ、
5U/ml パーオキシダーゼ,3mM 4−アミノアン
チピリン、150mM NaCl,5U/ml アスコル
ビン酸オキシダーゼ、30mM MOPS pH7 2)試薬2 0.2% エマルゲン104P,1mM TOOS,15
0mM NaCl,30mM MOPS pH7
【0086】(実施例13) 1)試薬1 0.05%コール酸Na、0.05% ポリ(1−オク
タデセン−co−マレイン酸)0.9U/ml Pseu
domonas属微生物由来のコレステロールエステラ
ーゼ、3.0U/ml微生物由来のコレステロールオキ
シダーゼ、10U/ml パーオキシダーゼ,3.0mM
4−アミノアンチピリン、1mM TOOS、5U/m
l アスコルビン酸オキシダーゼ、150mM NaC
l,30mM MOPS pH7 2)試薬2 0.2% エマルゲン104P、2.4% ノニデット
P−40、150mMNaCl、30mM MOPS p
H7
【0087】(実施例14) 1)試薬1 0.05%コール酸Na、0.05% ポリ(1−オク
タデセン−co−マレイン酸)、0.75U/ml Ps
eudomonas属微生物由来のコレステロールエス
テラーゼ、3.0U/ml微生物由来のコレステロール
オキシダーゼ、200U/ml カタラーゼ、1mM T
OOS、5U/ml アスコルビン酸オキシダーゼ、15
0mM NaCl、30mM MOPS pH7 2)試薬2 0.04M NaN3、0.2% エマルゲン104P、
2.4% ノニデットP−40、10U/ml パーオキ
シダーゼ,3.0mM 4−アミノアンチピリン,15
0mM NaCl,30mM MOPS pH7
【0088】(実施例15) 1)試薬1 0.2% CHAPS、3U/ml アスコルビン酸オキ
シダーゼ、5U/mlパーオキシダーゼ、2mM 4−ア
ミノアンチピリン、150mM NaCl、30mM M
OPS pH7 2)試薬2 0.2% CHAPS、0.035% ポリ(1−オクタ
デセン−co−マレイン酸)、2U/ml膵臓由来のコ
レステロールエステラーゼ、2U/ml微生物由来のコ
レステロールオキシダーゼ、1mM TOOS,150
mM NaCl,30mM MOPS pH7
【0089】実施例9〜15の測定項目、供試検体量、
試薬添加量を表5にまとめて示す。表中のHDL+LD
L、HDL−C、LDL−Cは、それぞれ、HDLコレ
ステロールおよびLDLコレステロール、HDLコレス
テロール、LDLコレステロールを意味する。
【0090】
【表5】
【0091】対照法として、実施例3と同様に反応液体
クロマトグラフィー(HPLC)で同一血清試料のHD
LコレステロールおよびLDLコレステロールを定量し
た。結果を図1ないし8に示す。
【0092】本発明によるHDLコレステロールおよび
LDLコレステロール量は、反応液体クロマトグラフィ
ー(HPLC)によるHDLコレステロールおよびLD
Lコレステロール量とよい相関関係を示した。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例9のLDLコレステロールの測定
値とHPLC値との相関関係を示す図である。
【図2】本発明実施例9のHDLコレステロールの測定
値とHPLC値との相関関係を示す図である。
【図3】本発明実施例10のLDLコレステロールの測
定値とHPLC値との相関関係を示す図である。
【図4】本発明実施例11のLDLコレステロールの測
定値とHPLC値との相関関係を示す図である。
【図5】本発明実施例12のLDLコレステロールの測
定値とHPLC値との相関関係を示す図である。
【図6】本発明実施例13のLDLコレステロールの測
定値とHPLC値との相関関係を示す図である。
【図7】本発明実施例14のLDLコレステロールの測
定値とHPLC値との相関関係を示す図である。
【図8】本発明実施例15のHDLコレステロールの測
定値とHPLC値との相関関係を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/28 C12Q 1/28 1/32 1/32 1/46 1/46 1/60 1/60 (72)発明者 佐藤 元 神奈川県川崎市川崎区扇町5番1号 昭和 電工株式会社総合研究所川崎研究室内 Fターム(参考) 2G045 AA13 AA25 BB29 CA25 DA62 DA63 DA64 DA69 FA29 FB01 GC10 4B050 CC08 DD02 KK20 LL03 4B063 QA01 QA19 QQ03 QQ76 QR02 QR03 QR04 QR12 QR52 QS12 QX01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リポ蛋白質を含む試料に酵素を作用さ
    せ、酵素反応で消費されるあるいは生成される化合物を
    定量するリポ蛋白質コレステロールの測定方法におい
    て、(1)式(a) 【化1】 および式(b) 【化2】 の繰り返し単位[式中、R1は炭素数4〜30のアルキル
    基、R2およびR3は独立に水素原子あるいはメチル基で
    あり、Xは水素原子またはCOOHであり、YはCOO
    H、SO 3H、PO(OH)2を有する基またはそれらから
    誘導される基である。]を有し、(a):(b)の質量
    比が1:99〜99:1の範囲にある高分子化合物の共
    存下において、リポ蛋白質を含有する試料に酵素と第1
    界面活性剤を加えることにより、HDLコレステロール
    のみ選択的に酵素反応させるかまたはLDLコレステロ
    ール以外のコレステロールを選択的に酵素反応させる第
    1工程、次いで(2)第2界面活性剤を加えることによ
    り、LDLコレステロールのみ選択的に酵素反応させる
    第2工程、(3)(1)の工程、あるいは(1)および
    (2)の工程において、酵素との反応により消費される
    化合物または生成される化合物を測定することにより、
    HDLコレステロールおよび/またはLDLコレステロ
    ールを定量することを含むリポ蛋白質コレステロールの
    測定方法。
  2. 【請求項2】 前記高分子化合物の分子量が5,000
    〜500,000ダルトンである請求項1に記載のリポ
    蛋白質コレステロールの測定方法。
  3. 【請求項3】 前記高分子化合物の濃度が0.001〜
    1%の範囲である請求項1または2に記載のリポ蛋白質
    コレステロールの測定方法。
  4. 【請求項4】 前記高分子化合物が、炭素数6〜32の
    1−オレフィンとマレイン酸、アクリル酸またはメタク
    リル酸の共重合体、およびそれらの酸アミドからなる群
    より選ばれる1種以上の化合物である請求項1ないし3
    のいずれかに記載のリポ蛋白質コレステロールの測定方
    法。
  5. 【請求項5】 pHが5〜9の範囲でコレステロールと
    コレステロール測定用酵素を反応させる請求項1ないし
    4のいずれかに記載のリポ蛋白質コレステロールの測定
    方法。
  6. 【請求項6】 第1界面活性剤が、胆汁酸誘導体および
    /または両性界面活性剤である請求項1ないし5のいず
    れかに記載のリポ蛋白質コレステロールの測定方法。
  7. 【請求項7】 第2界面活性剤を前記高分子と第1界面
    活性剤の共存下において用いることにより、第1界面活
    性剤により抑制されていたLDLコレステロールの酵素
    反応を選択的に酵素反応可能にすることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかに記載のリポ蛋白質コレステ
    ロールの測定方法。
  8. 【請求項8】 第2界面活性剤が、ポリオキシエチレン
    鎖を有するノニオン性界面活性剤の少なくとも1種であ
    る請求項1ないし7のいずれかに記載のリポ蛋白質コレ
    ステロールの測定方法。
  9. 【請求項9】 第2界面活性剤のHLBが、8.5以上
    12.6未満である請求項8に記載のリポ蛋白質コレス
    テロールの測定方法。
  10. 【請求項10】 酵素として、コレステロールエステラ
    ーゼ、コレステロールオキシダーゼまたはコレステロー
    ルデヒドロゲナーゼを用いる請求項1ないし9のいずれ
    かに記載のリポ蛋白質コレステロールの測定方法。
  11. 【請求項11】 コレステロール測定用酵素、式(a) 【化3】 および式(b) 【化4】 の繰り返し単位[式中、R1は炭素数4〜30のアルキル
    基、R2およびR3は独立に水素原子あるいはメチル基で
    あり、Xは水素原子またはCOOHであり、YはCOO
    H、SO3H、PO(OH)2を有する基またはそれらから
    誘導される基である。]を有し、(a):(b)の質量
    比が1:99〜99:1の範囲にある高分子化合物、第
    1界面活性剤および第2界面活性剤からなり、請求項1
    ないし10のいずれかに記載のリポ蛋白質コレステロー
    ルの測定方法を用いることを特徴とするリポ蛋白質コレ
    ステロールの測定試薬。
  12. 【請求項12】 HDLコレステロールおよび/または
    LDLコレステロールを定量することを特徴とする請求
    項11に記載のリポ蛋白質コレステロールの測定試薬。
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