JP5956170B2 - 染毛剤及び染毛方法 - Google Patents
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上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで構成される多剤式の染毛剤であって、
前記染毛剤の各剤の粘液状混合物中に下記(A)成分〜(C)成分を含有する、染毛剤である。
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る染毛剤が、各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で泡立てて染毛処理を行うものである、染毛剤である。
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る染毛剤が、下記の(1)、(2)の内の1項目以上に該当する、染毛剤である。
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、染毛剤を用いる染毛方法であって、
第1発明〜第3発明のいずれかに記載した染毛剤の各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で泡立てて染毛処理を行う、染毛方法である。
本発明の染毛剤は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで構成され、染毛剤を構成する各剤の粘液状混合物を頭髪に適用する多剤式の染毛剤である。各剤の粘液状混合物を頭髪に適用する際に、好ましくは粘液状混合物を手で揉み込むようにして頭髪上で泡立てて使用するが、泡立てずにそのまま頭髪の染毛処理を行うこともできる。
本発明の染毛剤の使用方法は、上記した本発明の染毛剤の各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で手で揉み込むようにして泡立て、染毛処理を行う方法である。より具体的には、各剤の粘液状混合物を頭髪に適用後、通常は直ちに頭髪上で泡立て、その後、3〜60分間程度放置して染毛処理を行う。
((A)成分)
(A)成分は、染毛剤の各剤の粘液状混合物中における合計配合量が1〜10質量%の範囲内である1種以上のイオン性界面活性剤である。但し、ラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩以外の高級脂肪酸及びそれらの塩は(A)成分から除外される。(A)成分の合計配合量は、より好ましくは2〜8質量%の範囲内である。(A)成分にはカチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が包含される。
(B)成分は、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコールの内の1種以上である。ラウリルアルコールは炭素数が12の高級アルコールであり、ミリスチルアルコールは炭素数が14の高級アルコールである。
本発明に係る染毛剤は、第1剤がアルカリ剤を含有し、第2剤が酸化剤を含有する。この染毛剤は、例えば酸化染毛剤である。
本発明に係る染毛剤には、上記の各成分の他に、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、この種の染毛剤に配合されることがある各種の成分を適当量加えることができる。そのような成分の幾つかの例を以下に述べる。
油性成分としては、前記した(A)成分の1種としてのラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩、(B)成分又は(C)成分である高級アルコールを除き、油脂、炭化水素、ロウ類、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が例示される。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類や、グリセリン、ジグリセリン等のグリセリン類等が例示される。
ペプチド、アミノ酸系成分としては、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、シルク、カゼイン、ゼラチン等の動物系蛋白質、コムギ、オオムギ、カラスムギ、ダイズ、アーモンド等の植物から得られるタンパク質、これらのタンパク質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解したもの、等が例示される。
高分子化合物としては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、4級化ポリビニルピロリドン等が例示される。
pH緩衝成分は、無機酸又は有機酸である酸成分と、無機アルカリ又は有機アルカリであるアルカリ成分とからなる。特に、有機酸と有機アルカリからなるものが好ましい。
カチオン性化合物としては、酸中和型の第三級アミドアミンが例示される。
本発明の染毛剤は、上記以外にも、水、メチルパラベン、フェノキシエタノール等の防腐剤、EDTA−2Na等のキレート剤、セラミド類、ビタミン類、植物抽出物、紫外線吸収剤、香料等を任意に含有することができる。
末尾の「第1剤」と表記した表1に示す例1〜例5に係る酸化染毛剤の第1剤と、末尾の「第2剤」と表記した表2に示す例1〜例12に係る酸化染毛剤の第2剤を、それぞれ調製した。表1に示す第1剤の成分名中、「ミリスチン酸K」とあるのは、ミリスチン酸のカリウム塩である。これらの第1剤及び第2剤は、常法に従い、いずれもクリーム状又はジェル状に調製した。表1及び表2において、成分の含有量を示す数値の単位は「質量%」であるが、これらの数値は、第1剤又は第2剤中の質量%数であって、第1剤及び第2剤の混合時における質量%数ではない。
表1に示す例1〜例5に係る第1剤と、表2に示す例1〜例12に係る第2剤の内から、末尾の「結果」と表記した表3の「組合せ」の欄における「第1剤」、「第2剤」の項にそれぞれ示す特定の例番号に係る第1剤と第2剤を選択して組合わせることにより、表3の実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例8に示す2剤式の酸化染毛剤を構成した。
(染毛性の評価)
実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例8に係る酸化染毛剤の第1剤と第2剤を第1剤:第2剤=1:3の質量比で粘液状混合物とし、評価用毛髪として用いた長さ15cmの黒毛の人毛製の毛束にそれぞれ15g塗布し、その塗布後直ちに手で揉み込むようにして評価用毛髪上で泡立てた。そのように泡立てた状態のままで評価用毛髪を30分間放置し、その後に水洗して、シャンプーを2回行い、次いでトリートメントを行ったもとで、評価用毛髪の明度と染まりを評価した。各実施例及び各比較例の評価結果を、表3の「評価」の欄における「染毛性」の項に記号によって示す。
実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例8に係る酸化染毛剤の第1剤と第2剤を、第1剤:第2剤=1:3の質量比で粘液状混合物とし、評価用ウィッグにそれぞれ同一量である適量を塗布し、その塗布後直ちに手で揉み込むようにして評価用ウィッグ上で泡立てた。そのように泡立てた状態のままで評価用ウィッグを40℃の条件下で30分間放置し、その間の液ダレの起こり難さを経時的に観察した。各実施例及び各比較例の評価結果を、表3の「評価」の欄における「液ダレ」の項に記号によって示す。
実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例8に係る酸化染毛剤の第1剤と第2剤を、第1剤:第2剤=1:3の質量比で粘液状混合物とし、評価用ウィッグにそれぞれ塗布し、その塗布後直ちに手で揉み込むようにして評価用ウィッグ上で泡立てた。そしてこのように泡立てた際の泡質を評価した。泡質とは、泡立ち及び泡持ちが良いかどうかをいう。各実施例及び各比較例についての泡質の評価結果を、表3の「評価」の欄における「泡質」の項に記号によって示す。
Claims (2)
- アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで構成される2剤式又は3剤式の染毛剤(第3剤が増粘剤を含む3剤式の染毛剤を除く)であって、前記染毛剤の各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で泡立てて染毛処理を行うものであり、
前記染毛剤の各剤の粘液状混合物中に下記(A)成分〜(C)成分を含有すると共に、下記の(1)、(2)の内の1項目以上に該当することを特徴とする染毛剤。
(A)成分:合計配合量が1〜10質量%の範囲内である1種以上のイオン性界面活性剤〔但し、ラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩以外の高級脂肪酸及びそれらの塩は(A)成分から除外される〕。
(B)成分:ラウリルアルコール、ミリスチルアルコールの内の1種以上。
(C)成分:炭素数16以上の高級アルコールの1種以上。
(1)前記粘液状混合物における(A)成分の配合量に対する(B)成分及び(C)成分の合計配合量の比率(B+C)/Aが0.1〜3の範囲内である。
(2)前記粘液状混合物における(C)成分の配合量に対する(B)成分の配合量の比率B/Cが0.1〜5の範囲内である。 - 染毛剤を用いる染毛方法であって、
請求項1に記載した染毛剤の各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で泡立てて染毛処理を行うことを特徴とする染毛方法。
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