JP6347955B2 - 毛髪化粧料及び毛髪化粧料用品 - Google Patents

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Description

本発明は毛髪化粧料及び毛髪化粧料用品に関する。更に詳しくは本発明は、第1剤と第2剤を含み使用時に泡状とする毛髪化粧料と、この毛髪化粧料及びノンエアゾールフォーマー容器を含んで構成される毛髪化粧料用品に関する。
従来、第1剤と第2剤を含む2剤式や3剤式等に構成され、使用時(各剤の混合時)に泡状とする染毛剤(例えば酸化染毛剤、毛髪脱色剤、毛髪脱染剤)等の毛髪化粧料が提案されている。染毛剤を使用時に泡状とすると後頭部等の染毛操作も簡便に行うことができ、染毛ムラや脱色ムラを生じ難い。
これらの毛髪化粧料を使用時に泡状とするためのフォーマー容器としてエアゾールフォーマー容器やノンエアゾールフォーマー容器が用いられている。ポンプ式やスクイズ式に代表されるノンエアゾールフォーマー容器は、金属製等の耐圧容器を用いるエアゾールフォーマー容器に比較して、低コストで提供できる点や、第2剤中の過酸化水素による金属容器腐食の問題を生じない点において、有利である。
下記の特許文献1〜特許文献3には、使用時にノンエアゾールフォーマー容器等を用いて泡状とされる2剤式の酸化染毛剤等が開示されている。
特許文献1に係る二剤式泡状染毛剤では、第1剤の必須成分として水溶性カチオン性ポリマーを挙げるが、両性界面活性剤は第1剤及び/又は第2剤に対する任意的配合成分として簡単に触れるにとどまる。特許文献2の酸化染毛剤では、必須成分として、第2剤にカチオン性ポリマーを配合し、第1剤及び/又は第2剤に両性界面活性剤を配合するとしている。特許文献3は過酸化水素含有組成物(第2剤)において、必須成分としてカチオン性ポリマーと両性界面活性剤を配合するとしている。
これらの特許文献のいずれにも、後述する本発明の新規な知見は開示・示唆されず、かつ、本発明の構成も見られない。
特開2010−6803号公報 特開2011−207821号公報 特開2011−93824号公報
ところで、毛髪化粧料では一般に、施術後の毛髪の良好な感触(手触りや指通りの良さ)が要求される。特に染毛剤では、薬剤を洗い流す際の毛髪の良好な感触が要求される。毛髪に良好な感触を付与するためには、周知のように、毛髪化粧料にカチオン性物質、特にカチオン性ポリマーを配合することが効果的である。
しかし、2剤式の染毛剤において、酸化剤(特に過酸化水素)を含有する第2剤にカチオン性ポリマーを配合する処方とした場合、意外なことに、第2剤の製造に用いるステンレス等の金属製の製造設備に錆を生じる場合があるとの知見が得られた。
この知見によれば、カチオン性ポリマーを第1剤に配合することが好ましい。しかし、第1剤にカチオン性ポリマーを配合する場合、第1剤が通常はアルカリ性に調整されているため、カチオン性ポリマーのイオン性が弱まり、十分量を溶解させることが困難になる(第1の課題)。
一方、染毛剤等の毛髪化粧料をノンエアゾールフォーマー容器を用いて泡状とする場合、このフォーマー容器は毛髪化粧料を細かい網目を通過させて泡状にする方式であるため、上記第1の課題の解決手段がノンエアゾールフォーマー容器における網目の目詰まり等の不具合を招くものであってはならない(第2の課題)。
そこで本発明は、第1剤と第2剤を含み、使用時に泡状とする毛髪化粧料、とりわけ、使用時にノンエアゾールフォーマー容器を用いて泡状とする毛髪化粧料において、上記第1の課題を解決し、更には上記第2の課題も解決することを目的とする。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含み、使用時に泡状とする毛髪化粧料であって、前記第1剤が(A)両性界面活性剤の1種以上と(B)カチオン性ポリマーの1種以上とを含有する、毛髪化粧料である。
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る毛髪化粧料において、(A)両性界面活性剤が、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムとラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種を含む両性界面活性剤である、毛髪化粧料である。
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る毛髪化粧料がノンエアゾールフォーマー容器を用いて泡状とするものである、毛髪化粧料である。
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る毛髪化粧料において、第1剤が更に下記(C)及び(D)の一方又は双方の成分を含有する、毛髪化粧料である。
(C)染料成分であるパラアミノフェノール及び/又はレゾルシン
(D)キレート剤の1種以上
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、第1発明〜第4発明のいずれかに記載の毛髪化粧料とノンエアゾールフォーマー容器とを含んで構成される、毛髪化粧料用品である。
(第1発明の効果)
第1発明によれば、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含み、使用時に泡状とする毛髪化粧料において、基本的に(B)成分であるカチオン性ポリマーを第1剤に配合するので、前記したような、第2剤の製造に用いるステンレス等の金属製の製造設備に錆を生じるという不具合を回避できる。
そして第1発明で、第1剤に(B)カチオン性ポリマーと共に(A)成分である両性界面活性剤を配合する。この場合、アルカリ性である第1剤中で相対的にアニオン性が強まった両性界面活性剤がカチオン性ポリマーとの間でコンプレックスを形成する。コンプレックスの形成により、カチオン性ポリマー固有の毛髪感触向上効果は弱まるが、両性界面活性剤とカチオン性ポリマーが互いにイオン性を相殺し合うため、結果的にコンプレックスが油性成分のように働いて、毛髪感触向上効果を補償する。
このように、第1発明においては、染毛剤等の毛髪化粧料の第1剤にカチオン性ポリマーを配合した際の前記第1の課題が解決され、併せてカチオン性ポリマーによる毛髪感触向上効果も補償される。
(第2発明の効果)
上記の第1発明において、両性界面活性剤とカチオン性ポリマーとのコンプレックスでは、後者の分子量が大きいことに起因して、濁りとして視認できる程のコンプレックス集合体を生じ易い。この濁りは、第1剤を透明性の高い水溶液状としたい場合に好ましくないし、より大きな問題として、毛髪化粧料がノンエアゾールフォーマー容器を用いて泡状とするものである場合、この濁りが容器の網目の目詰まりを招く恐れがある(前記第2の課題)。
しかし、第2発明においては、(A)成分である両性界面活性剤として、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムとラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種を含む両性界面活性剤を用いる。このような両性界面活性剤を用いた場合、上記のようなコンプレックス集合体の形成に基づく濁りを顕著に抑制できることが分かった。
従って、第2発明によれば、毛髪化粧料がノンエアゾールフォーマー容器の網目の目詰まりを招く恐れがなく、前記第2の課題が解決される。
(第3発明の効果)
以上に述べた点から、第3発明のように、本発明の毛髪化粧料は、使用時にノンエアゾールフォーマー容器を用いて好ましく泡状とすることができる。
(第4発明の効果)
第4発明に規定するように、毛髪化粧料における製剤安定性の向上の点で、(D)成分であるキレート剤の配合も好ましい。又、染毛剤である毛髪化粧料では第1剤に(C)成分であるパラアミノフェノール(主要中間体)やレゾルシン(カプラー)がよく配合される。これらの配合成分も、カチオン性ポリマーとの結合により第1剤の濁りの一因となる。
しかし、第2発明に規定する特定の両性界面活性剤を第1剤に配合すると、このような濁りも有効に防止できる。
(第5発明の効果)
第5発明によれば、第1発明〜第4発明に係る毛髪化粧料とノンエアゾールフォーマー容器とを含んで構成される、好ましい毛髪化粧料用品が提供される。
次に、本発明を実施するための形態を、その最良の形態を含めて説明する。
〔毛髪化粧料〕
まず、本発明の毛髪化粧料の実施形態を全体的に説明する。毛髪化粧料に含有される主要な成分、及び毛髪化粧料を泡状とするためのフォーマー容器その他の手段については、詳しくは後述する。
本発明の毛髪化粧料は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで構成され、使用時に泡状とする毛髪化粧料である。このような毛髪化粧料としては、第1剤と第2剤からなる2剤式のものを例示できるが、更に適宜な処方に係る第3剤等を付加した3剤式等の多剤式のものも例示できる。
毛髪化粧料における少なくとも第1剤と第2剤は、液状剤型とされる。「液状剤型」の種類は必ずしも限定されないが、水溶液状、クリーム状、ゲル状、乳液状が好ましく例示される。毛髪化粧料がノンエアゾールフォーマー容器を用いて泡状とするものである場合、粘度の低い剤型である水溶液状が特に好ましい。
毛髪化粧料のカテゴリーとしては、酸化染毛剤、毛髪脱色剤、毛髪脱染剤が例示される。これらはアルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とを含む点で共通するが、酸化染毛剤においては更に酸化染料を含む。酸化染料は主要中間体からなり、又は主要中間体とカプラーからなるが、場合によって更に直接染料が添加される。毛髪脱染剤では、アルカリ剤に加えて酸化助剤として過硫酸塩が追加される。
毛髪化粧料において、(B)カチオン性ポリマーは第1剤に配合される。もっとも、金属製の製造設備の発錆と言う前記不具合を実質的に生じない限度内で、第2剤に少量のカチオン性ポリマーを配合することは可能である。又、第1剤には(A)両性界面活性剤も配合される。両性界面活性剤は第2剤にも任意に配合することができる。両性界面活性剤としては、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムとラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種が特に好ましい。更に、毛髪化粧料の第1剤にはキレート剤が好ましく含有されるが、キレート剤を第2剤にも任意に配合することができる。
毛髪化粧料は、その各剤の混合使用時に少なくとも第1剤と第2剤が泡状とされる。泡状とするための手段は限定されず、例えばエアゾールフォーマー容器、ノンエアゾールフォーマー容器の他、第1剤と第2剤を適宜な容器中で振動、回転又は撹拌を与えて泡立てる「振とう」方式等を例示できる。
〔毛髪化粧料の主要成分〕
(第1剤に配合する(A)、(B)成分)
本発明の(A)成分である両性界面活性剤としては、ラウリルベタイン、ココイルベタイン、ミリスチルベタイン、ステアリルベタイン、イミダゾリン、アミドベタイン、カルボベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタイン、アミドスルホベタイン、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等を例示できる
その好適な例として、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムとラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
本発明の(B)成分であるカチオン性ポリマーとしては、カチオン化セルロース誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、4級化ポリビニルピロリドンの他、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム等が例示される。
カチオン化セルロース誘導体としては、ヒドロキシエチルセルロースに塩化グリシジルトリメチルアンモニウムを付加して得られる4級アンモニウム塩の重合体(ポリクオタニウム-10、例えばレオガードG、同GP;ライオン社、ポリマーJR-125、同JR-400、同JR-30M、同LR-400、同LR-30M;Amerchol社)、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体(ポリクオタニウム-4、例えばセルコートH-100、同L-200;アクゾノーベル社)等が例示される。
ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体としては、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド重合体(ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム)〔ポリクオタニウム-6 (POLYQUATERNIUM-6)、例えばマーコート100 (MERQUAT 100);ルーヴリゾール社〕、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体〔ポリクオタニウム-22 (POLYQUATERNIUM-22)、例えばマーコート280 (MERQUAT 280);ルーヴリゾール社〕、アクリル酸/ジアリル第四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体〔ポリクオタニウム-39 (POLYQUATERNIUM-39)、例えばマーコートプラス3331 (MERQUAT PLUS 3331);ルーヴリゾール社〕等が例示される。
4級化ポリビニルピロリドンとしては、ビニルピロリドン(VP)とメタクリル酸ジメチルアミノエチルの共重合体と硫酸ジエチルから得られる4級アンモニウム塩〔ポリクオタニウム-11 (POLYQUATERNIUM-11)、例えばガフコート734 (GAFQUAT 734)、同755;アイエスピー・ジャパン社〕等が例示される。
第1剤における(A)両性界面活性剤の含有量も必ずしも限定されないが、毛髪の感触向上効果の面からは0.01〜10質量%の範囲内、濁りを防止する面からは0.1〜5質量%の範囲内であることが好ましい。一方、第1剤における(B)カチオン性ポリマーの含有量も必ずしも限定されないが、第1剤中の0.001〜5質量%の範囲内であることが好ましく、0.05〜2質量%の範囲内であることが更に好ましい。
(アルカリ剤)
毛髪化粧料の第1剤に含有されるアルカリ剤としては、アンモニア、アルカノールアミン、ケイ酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、メタケイ酸塩、硫酸塩、塩化物、リン酸塩、塩基性アミノ酸等が例示される。具体的には、アルカノールアミンとしてはモノエタノールアミン、トリエタノールアミン等が例示され、ケイ酸塩としてはケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムが例示され、炭酸塩としては炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウムが例示され、炭酸水素塩としては炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウムが例示され、メタケイ酸塩としてはメタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウムが例示され、硫酸塩としては硫酸アンモニウムが例示され、塩化物としては塩化アンモニウムが例示され、リン酸塩としてはリン酸第1アンモニウム、リン酸第2アンモニウムが例示され、塩基性アミノ酸としてはアルギニン、リジン及びそれらの塩が例示される。これらの中でも、アンモニア及びアンモニウム塩が好ましい。
第1剤におけるアルカリ剤の含有量は限定されないが、例えば0.001〜10質量%、より好ましくは0.1〜8質量%である。
(酸化剤、酸化助剤)
毛髪化粧料の第2剤に含有される酸化剤としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が例示される。これらの中でも、過酸化水素が好ましい。
第2剤における酸化剤の含有量は特段に限定されないが、例えば0.01〜6質量%、より好ましくは0.1〜6質量%である。第2剤が酸化剤として過酸化水素を含有する場合、その安定性を向上させる安定化剤として、エチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)や、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩を酸性の剤に配合することが好ましい。
一方、酸化助剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩が例示される。
(酸化染料、直接染料)
毛髪化粧料が酸化染毛剤である場合、第1剤は酸化染料を含有する。酸化染料の内、主要中間体は、主としてo−又はp−のフェニレンジアミン類あるいはアミノフェノール類である染料先駆物質であり、通常、それ自体は無色か又は弱く着色した化合物である。主要中間体は単独で用いられ、又はカプラーと共に用いられる。
主要中間体としては、p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン(p−トルイレンジアミン)、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、o−クロル−p−フェニレンジアミン、4−アミノ−m−クレゾール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4−ジアミノフェノール及びそれらの塩類等が例示される。塩類としては、塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が例示される。
カプラーとしては、主としてm−のジアミン類、アミノフェノール類又はジフェノール類が挙げられ、具体的にはレゾルシン、カテコール、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸、ハイドロキノン、5−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、トルエン−3,4−ジアミン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、ジフェニルアミン、3,3’−イミノジフェニール、1,5−ジヒドロキシナフタレンおよびタンニン酸及びそれらの塩等が例示される。
上記の内、染料が(C)成分である場合、即ち主要中間体がパラ(p−)アミノフェノールであり、カプラーがレゾルシンである場合には、第4発明に関して例示したように、これらの(C)成分と(B)カチオン性ポリマーとの結合に基づく(特に第1剤が透明な水溶液状である場合の)濁りの発生や、その濁りに基づくノンエアゾールフォーマー容器の目詰まりと言う不具合が発生する。第1剤におけるパラアミノフェノール又はレゾルシンの含有量を1質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下、とりわけ好ましくは0.5質量%以下とすると、上記第4発明の効果が特に顕著である。
染毛色調の調整のために付加的に用いられることがある直接染料としては、各種の酸性染料、塩基性染料、ニトロ染料、天然染料、分散染料等が例示される。
(キレート剤)
本発明の(D)成分であるキレート剤は毛髪化粧料の第1剤に好ましく配合され、第2剤にも任意に配合される。キレート剤の種類は必ずしも限定されず、例えば、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸、1,3−プロパンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、トリエチレンテトラミン六酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、L−アスパラギン酸−N,N−二酢酸、アミノトリメチレンホスホン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、それらの塩、それらの誘導体、及びそれらの誘導体の塩が挙げられる。これらの中でも、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、ヒドロキシエタンジホスホン酸、あるいはそれらの塩を例示できる。
但し、第1剤に配合する(D)キレート剤としては、前記した濁り発生の防止の面から、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸の塩であるエチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム(HEDTA・3Na)が特に好ましい。又、第1剤、第2剤におけるキレート剤の含有量も特段に限定されないが、濁り発生の防止の面から、第1剤におけるキレート剤の含有量は、1質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下、とりわけ好ましくは0.5質量%以下とすることができる。
〔毛髪化粧料におけるその他の成分〕
本発明の毛髪化粧料の第1剤及び/又は第2剤には、上記した成分以外にも、例えば両性界面活性剤以外の界面活性剤、油性成分、カチオン性ポリマー以外の高分子化合物、可溶化剤、糖、防腐剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を任意に配合することができる。その内の幾つかを以下に具体的に述べる。
(両性界面活性剤以外の界面活性剤)
毛髪化粧料の第1剤及び/又は第2剤には、前記両性界面活性剤以外のカチオン性、又は非イオン性の界面活性剤の1種以上を任意に配合することができる。アニオン性界面活性剤については、カチオン性ポリマーとのコンプレックス形成を避ける点から、第1剤には配合しない方が良いが、配合する場合は少量にとどめ、第1剤におけるアニオン性界面活性剤の含有量は3質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下、とりわけ好ましくは0.5質量%以下とすることで濁りの発生を抑制することができる。
カチオン性界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が例示される。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン(以下、POEという。)アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが例示される。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンは、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンのいずれであってもよい。
アニオン性界面活性剤として、より具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(POE)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸アンモニウム、POEステアリルエーテル硫酸ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類(ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等)、N−ラウロイルメチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、高級脂肪酸であるラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの高級脂肪酸の塩が例示される。
非イオン性界面活性剤としては、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシプロピレン(以下、POPと略す)アルキルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類、POE・POPグリコール類、POPグリセリルエーテル類、POE脂肪酸類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POEソルビトールテトラ脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、N−アルキルジメチルアミンオキシド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が例示される。
より具体的には、エーテル型の非イオン性界面活性剤としては、POPグリセリルエーテル、POPジグリセリルエーテル、POEセチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテルを例示できる。
エステル型の非イオン性界面活性剤としては、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル等を例示できる。
(カチオン性ポリマー以外の高分子化合物)
カチオン性ポリマー以外の高分子化合物としては、カルボキシビニルポリマー等のアニオン性ポリマー、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリル酸共重合体等の両性ポリマーの他に、各種の水溶性ポリマーが例示される。
水溶性ポリマーとしては、アラビアガム、キサンタンガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、デンプン等の植物性高分子や、デキストラン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン等の動物性高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース系高分子、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、等が例示される。
(油性成分)
油性成分としては、油脂、ロウ類、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類、炭化水素等が例示される。
油脂としては、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、シア脂、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が例示される。
ロウ類としては、ミツロウ(蜜蝋)、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン、鯨ロウ、コメヌカロウ、サトウキビロウ、パームロウ、モンタンロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、セラックロウ等が例示される。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が例示される。
アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が例示される。
エステル類としては、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸トリイソデシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、リンゴ酸ジイソステアリル等が例示される。
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコン)、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、平均重合度が650〜10000の高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン等が例示される。
上記のうち、アミノ変性シリコーンとしては、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:トリメチルシリルアモジメチコン)等が例示される。
炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が例示される。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が例示される。
(可溶化剤)
可溶化剤は、毛髪化粧料組成物の各剤を液状にするために配合される。可溶化剤としては水や有機溶剤が挙げられる。有機溶剤としては、例えば炭素数1〜3の一価アルコール(低級アルコール)、多価アルコールとしてのグリコール類及びグリセリン類、並びにジエチレングリコール低級アルキルエーテルが例示される。炭素数1〜3の一価アルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノールが例示される。グリコール類としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが例示される。グリセリン類としては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが例示される。ジエチレングリコール低級アルキルエーテルとしては、例えばジエチレングリコールモノエチルエーテル(エチルカルビトール)が例示される。
〔毛髪化粧料を泡状とするための手段〕
本発明の毛髪化粧料の混合使用時における、少なくとも第1剤と第2剤を泡状とするための手段としては、前記したエアゾールフォーマー容器、ノンエアゾールフォーマー容器、「振とう」方式等を例示できる。これらの内、ノンエアゾールフォーマー容器は、上記した毛髪化粧料と共に、本発明の毛髪化粧料用品を構成する。
ノンエアゾールフォーマー容器としては、毛髪化粧料組成物に対してノンエアゾールタイプの起泡と吐出を行える機能を有するものである限りにおいて限定されないが、ポンプフォーマーやスクイズフォーマーを好ましく例示できる。
ポンプフォーマーとは、ポンプヘッド部を押圧操作することにより収容液(例えば染毛剤の第1剤/第2剤混合液)を泡状にして吐出させるもので、収容液を空気と混合して泡状に吐出する泡吐出器を容器本体の口首部に装着したものである。ポンプフォーマーは特開2007−275777号公報等に開示されており、公知である。
スクイズフォーマーとは、軟質合成樹脂製の容器本体を手指を用いてスクイズする(容器に対する圧縮操作と圧縮解除操作を繰り返す)ことにより、同上の収容液と空気をフォーマー用吐出ヘッドの気液混合室に導入して混合し、泡吐出器により形成された泡をノズルから吐出するものである。スクイズフォーマーは特開2008−291024号公報や雑誌「フレグランスジャーナル」の2009年6月号に掲載された文献「ヘアカラー技術の新しい動向(−泡状ヘアカラー技術の開発−)」等に記載されており、公知である。
その他にも、ノンエアゾール方式による泡立て器として、内蔵電池の電力等により駆動するポンプで同上の収容液に空気を吹き込んで泡状化する方式の電動式泡立て器を例示できる。この方式のものは、特開2002−369760号公報等に開示されており、公知である。
以下に本発明の実施例及び比較例を説明する。本発明の技術的範囲はこれらの実施例及び比較例によって限定されない。
〔毛髪化粧料の調製〕
末尾の表1〜表3の「1剤」の項に組成を示す実施例1〜実施例13及び比較例1〜比較例5に係る2剤式酸化染毛剤の第1剤を、常法に従い調製した。又、実施例1〜実施例13及び比較例1〜比較例4で同一に用いる酸化染毛剤の第2剤を表4中の「例1」として示す組成の通りに、比較例5で用いる酸化染毛剤の第2剤を表4中の「例2」として示す組成の通りに、常法に従い調製した。
なお、各実施例及び比較例における上記の通りの第1剤と第2剤の組み合わせは、いずれも、1:1の質量比で混合した。
表1〜表4において、各成分の含有量を示す数値は質量%単位であり、又、表の左側欄外に「A」〜「D」のいずれかの文字を付記した成分は、それぞれ本発明の(A)成分〜(D)成分のいずれかであることを示す。更に(A)成分に対する比較用の成分については「a」の文字を、(B)成分に対する比較用の成分については「b」の文字を、それぞれ付記する。
〔毛髪化粧料の評価〕
(毛髪感触)
実施例1〜実施例13、比較例1〜比較例5における上記の通りの組合わせに係る染毛剤の第1剤と第2剤を1:1の質量比でノンエアゾールフォーマー容器(ポンプフォーマー)に収容して混合液とし、そのポンプヘッド部を押圧操作することにより前記混合液を泡剤型で吐出した。ポンプフォーマーとしては、(株)吉野工業所製の商品名W−5721、WPフォーマーポンプ Lノズルタイプ(気/液混合比:13/1、吐出量:0.9g(1プッシュ)、多孔質膜:90メッシュのポリエチレン製メッシュリング2枚)を使用した。
これらの泡剤型の染毛剤をそれぞれ白毛の毛束サンプルに均一に塗布し、所定時間放置して染毛処理を行った。その後、泡状の染毛剤を洗い流し、その際の毛束サンプルの感触を5名のパネラーに手触りによって評価させた。評価は、以下の5段階のランク付けによって行った。各パネラーの評価が一致しない場合は、相対的に多数である評価ランクを採用した。相対的に多数である評価ランクが2通り以上に割れた場合は、悪い方の評価ランクを採用した。
5:非常に滑らかで、指に絡まない。
4:滑らかで、指に絡まない。
3:やや滑らかで、ほぼ指に絡まない
2:ややきしみがあり、指の絡みが少ない。
1:きしみがあり、指への絡みが目立つ。
上記の評価の結果を表1〜表3の「評価」の項における「感触」の欄に示す。評価の結果、各実施例に係る泡状染毛剤を用いた場合は、比較例1、3の場合よりも評価結果が非常に良好であった。
(さび抑制)
さび抑制の評価は、実施例1〜実施例13、比較例1〜比較例5に係る染毛剤の上記第2剤を用いて行った。即ち、各実施例及び比較例に係る泡状化していない状態の第2剤に、それぞれJIS規格のSUSテストピース(ステンレス製)の半分の部分を浸漬し、以下の「○」又は「×」の評価基準に基づき、テストピースにおけるさびの発生の有無を評価した。
○:30℃条件下、1週間経過してもテストピースがさびない。
×:30℃条件下、1週間以内にテストピースにさびが生じる。
上記の評価の結果を表1〜表3の「評価」の項における「さび抑制」の欄に示す。
(泡質)
実施例1〜実施例13、比較例1〜比較例5における上記の通りの組合わせに係る染毛剤の第1剤と第2剤を1:1の質量比でノンエアゾールフォーマー容器(「毛髪感触」の評価で用いたポンプフォーマー)に収容して混合液とし、そのポンプヘッド部を押圧操作することにより前記混合液を泡剤型で吐出した。そして、吐出した直後の泡質を5名のパネラーが目視観察にて評価した。評価は、以下の3段階のランク付けによって行った。各パネラーの評価が一致しない場合は、相対的に多数である評価ランクを採用した。相対的に多数である評価ランクが2通り以上に割れた場合は、悪い方の評価ランクを採用した。
◎:泡のきめが整っており、かさ高い泡である。
○:泡のきめがやや粗く、ややかさ高さに欠ける泡である。
×:やや水っぽい泡であり、かさ高さに欠ける泡である。
(製剤安定性)
上記のように調製した実施例1〜実施例13、比較例1〜比較例5に係る染毛剤の上記第1剤を、それぞれ調製直後に透明なガラス瓶に移し、一定の温度サイクル下において24時間冷暗所に静置し、濁りの発生を目視観察した。
具体的には、−5℃〜5℃の温度昇降サイクル(24時間で2サイクル)の条件下で24時間暗所に静置した直後と、更に室温(25℃)で6時間放置した直後での濁りの有無について評価した。評価は以下の3段階のランク付けによって行った。このランク付けにおいて、「直後」とは上記の温度昇降サイクル下で24時間暗所に静置した直後を意味し、「経時」とは上記の室温で6時間放置した直後を意味する。
◎:直後から濁りがなかった。
○:直後は濁っていたが、経時で濁りが消えた。
×:直後から濁っており、経時でも濁りは消えなかった。
上記の評価の結果を表1〜表3の「評価」の項における「製剤安定性」の欄に示す。評価の結果、比較例1に係る第1剤は濁りを生じたが、各実施例に係る第1剤は濁りを発生しなかった。
本発明によって、染毛剤等の第1剤にカチオン性ポリマーを良好に溶解させた、感触向上効果の良好な毛髪化粧料が提供される。

Claims (4)

  1. アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含み、使用時にノンエアゾールフォーマー容器を用いて泡状とする毛髪化粧料であって、前記第1剤が(A)β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムとラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムから選ばれる両性界面活性剤の1種以上と(B)カチオン性ポリマーの1種以上とを含有することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 前記第1剤における(A)成分の含有量が0.1〜7質量%の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 前記毛髪化粧料の第1剤が更に下記(C)、(D)の一方又は双方の成分を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料。
    (C)染料成分であるパラアミノフェノール及び/又はレゾルシン
    (D)キレート剤の1種以上
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の毛髪化粧料とノンエアゾールフォーマー容器とを含んで構成されることを特徴とする毛髪化粧料用品。
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