JP4837543B2 - 染色された繊維の色調安定化方法 - Google Patents
染色された繊維の色調安定化方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4837543B2 JP4837543B2 JP2006344961A JP2006344961A JP4837543B2 JP 4837543 B2 JP4837543 B2 JP 4837543B2 JP 2006344961 A JP2006344961 A JP 2006344961A JP 2006344961 A JP2006344961 A JP 2006344961A JP 4837543 B2 JP4837543 B2 JP 4837543B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- agent
- dye
- fiber
- color tone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
請求項3記載の発明は、請求項2記載の染色された繊維の色調安定化方法において、前記単糖類はキシロースである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の染色された繊維の色調安定化方法において、前記繊維処理剤組成物中における前記(B)カチオン化ポリマーに対する前記キシロースの質量比は1〜50である。
本実施形態の毛髪処理剤組成物は、(A)成分として還元糖が配合される。また、(B)成分としてカチオン化ポリマーが配合されることが好ましい。本実施形態の毛髪処理剤組成物は、アミノ基を有する主要中間体を含んでなる酸化染料により染色された毛髪に対して適用される。
水は、溶媒又は分散媒として配合され、各成分の濃度が調整される。
毛髪浸透剤は、(A)還元糖等の有効成分の毛髪への浸透性を向上させるために配合されることが好ましい。毛髪浸透剤としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン等のグリセリン、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコールが挙げられる。その他にエチルカルビトール、フェネチルアルコール、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、エチルカーボネート、プロピレンカーボネート等が挙げられる。
酸化染料は、染毛第2剤に配合される酸化剤による酸化重合によって発色可能な化合物を示し、具体的には、主要中間体及びカプラーに分類される。主要中間体は、アミノ基を有する化合物が使用される。かかる主要中間体のアミノ基と(A)還元糖のアルデヒド基又はケト基が反応することにより(メイラード反応)、酸化染料化合物同士の結合は抑制される。染毛剤組成物と毛髪処理剤組成物による毛髪処理において、毛髪中に単量体の形で残存する酸化染料の重合及びかかる重合に由来する発色(変色)が防止される。
アルカリ剤は、染毛第2剤に配合される酸化剤の作用を促進するとともに、毛髪を膨潤させることにより毛髪に対する染料の浸透性を向上させ、染色性を向上させるために配合される。アルカリ剤の具体例としては、アンモニア、アルカノールアミン、アンモニウム塩、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。
この染毛第2剤には酸化剤が含有される。また、この染毛第2剤にはその他の成分として酸化染毛剤の染毛第2剤に通常用いられる成分が含有される。
<染毛混合物>
染毛剤組成物を使用する際に、上記の染毛第1剤及び染毛第2剤を所定の割合で混合調製することによって染毛混合物を得ることができる。この染毛混合物の剤型は、液状、クリーム状、ゲル状、フォーム状等特に限定されない。かかる染毛混合物が毛髪に塗布されることにより、染毛処理が施される。
本実施形態の毛髪処理剤組成物はアミノ基を有する主要中間体を含んでなる酸化染料の酸化重合により生成した多核化合物の発色により染色された毛髪に適用される。まず、酸化染料の酸化重合により生成した多核化合物の発色により染色された毛髪に対し、上記毛髪処理剤組成物が刷毛、櫛等の塗布具を用い塗布される。毛髪処理後、染毛剤組成物由来の酸化染料のうち単量体として毛髪に残留する酸化染料は毛髪処理剤組成物中に配合される(A)還元糖によって空気酸化による酸化重合(変色)が抑制される。
(1)本実施形態では、アミノ基を有する主要中間体を含んでなる酸化染料により染色された毛髪に対し適用される毛髪処理剤組成物において、(A)還元糖を配合した。したがって、酸化染料により染色された毛髪の色調の安定性を向上させることができる。
・上記実施形態では、繊維処理剤組成物を毛髪処理剤組成物として適用した。しかしながら、毛髪以外の人毛、羊毛、羽毛等の酸化染料によって染色され得るその他の繊維に適用してもよい。かかる場合にも色調の安定性の向上を図ることができる。
表1に示す各成分を混合して、染毛第1剤及び染毛第2剤を調製することにより、染毛剤組成物としての酸化染毛剤を得た。続いて、それらの染毛第1剤と染毛第2剤を1:1の質量比で混合調製し、染毛混合物を得た。得られた染毛混合物を白髪の人毛毛束(以下、単に毛束という。)に刷毛を用いて塗布し、室温にて30分間放置した。次に、毛束に付着した染毛混合物を水で洗い流した後、シャンプーを2回、リンスを1回施した。
上記のように毛髪処理剤組成物により処理された毛束について、40℃の恒温槽にて24時間放置した後、上記の分光測色計でL*a*b*値(L2、a2及びb2)を測定した。
Li:染毛処理後の毛束又は恒温処理後の毛束のL*値
ai:染毛処理後の毛束又は恒温処理後の毛束のa*値
bi:染毛処理後の毛束又は恒温処理後の毛束のb*値
L0,a0,b0:未処理の毛束のL*値、a*値及びb*値
次に、ΔE1及びΔE2から下記の(2)式によって空気再酸化率[%]を算出した。
空気再酸化率が低い値であるほど、恒温処理において変色が少ないことを示す。各実施例及び各比較例における空気再酸化率の算出結果を表2に示す。
各実施例及び比較例の毛髪処理剤組成物により処理された毛束について、5名のパネラーが手で触れることにより、感触が非常に良い場合を4点、良い場合を4点、やや悪い場合を2点、及び悪い場合を1点とする4段階で採点した。5名のパネラーの採点結果について平均点を算出し、その平均点が3.6点以上の場合を「優れる:◎」、2.6点以上3.5点以下の場合を「良好:○」、1.6点以上2.5点以下の場合を「やや悪い:△」、及び1.5点以下の場合を「悪い:×」とし、感触の評価結果とした。それらの評価結果を表2に示す。
各実施例及び比較例の毛髪処理剤組成物について、40℃の恒温槽にて7日間保存した後、目視にて混合調整時の組成物と比較して経時的な変色の有無について評価した。それらの評価結果を表2に示す。
(a)前記キシロースを0.5〜30質量%含有する繊維処理剤組成物。(a)の構成によれば、べとつき等の感触悪化を防止しながら色調安定効果を得ることができる。
Claims (5)
- アミノ基を有する主要中間体を含んでなる酸化染料により繊維を染色する工程、
次に(A)還元糖を含有する繊維処理剤組成物を用いて前記繊維を処理する工程を含む染色された繊維の色調安定化方法。 - 前記(A)還元糖は単糖類である請求項1記載の染色された繊維の色調安定化方法。
- 前記単糖類はキシロースである請求項2記載の染色された繊維の色調安定化方法。
- 前記繊維処理剤組成物は、さらに(B)カチオン化ポリマーを含有する請求項1から請求項3のいずれか一項記載の染色された繊維の色調安定化方法。
- 前記繊維処理剤組成物中における前記(B)カチオン化ポリマーに対する前記キシロースの質量比は1〜50である請求項4記載の染色された繊維の色調安定化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006344961A JP4837543B2 (ja) | 2005-12-21 | 2006-12-21 | 染色された繊維の色調安定化方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005368623 | 2005-12-21 | ||
JP2005368623 | 2005-12-21 | ||
JP2006344961A JP4837543B2 (ja) | 2005-12-21 | 2006-12-21 | 染色された繊維の色調安定化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007191475A JP2007191475A (ja) | 2007-08-02 |
JP4837543B2 true JP4837543B2 (ja) | 2011-12-14 |
Family
ID=38447446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006344961A Expired - Fee Related JP4837543B2 (ja) | 2005-12-21 | 2006-12-21 | 染色された繊維の色調安定化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4837543B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4837544B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2011-12-14 | ホーユー株式会社 | 脱染後の染色処理又は脱色処理における染色性又は脱色性の低下抑制方法及び繊維処理剤組成物 |
KR20110055237A (ko) * | 2009-11-19 | 2011-05-25 | (주)아모레퍼시픽 | 염료 피부 자극 완화용 조성물 |
FR2966726B1 (fr) * | 2010-11-02 | 2013-03-22 | Oreal | Composition de coloration mousse comprenant un mono ou di saccharide |
JP7105196B2 (ja) * | 2016-04-22 | 2022-07-22 | インノスペック リミテッド | 方法、組成物、及びそれらに関する使用 |
RU2763495C2 (ru) | 2016-04-22 | 2021-12-29 | Инноспек Лимитед | Способы, композиции и относящиеся к ним применения |
WO2017182820A1 (en) * | 2016-04-22 | 2017-10-26 | Innospec Limited | Methods, compositions and uses relating thereto |
AU2017252596B2 (en) * | 2016-04-22 | 2020-10-15 | Innospec Limited | Methods, compositions and uses relating thereto |
CN111035576A (zh) * | 2018-10-15 | 2020-04-21 | 欧思佛生物科技股份有限公司 | 变黑素毛发着色剂 |
JP7153299B2 (ja) * | 2018-11-19 | 2022-10-14 | ホーユー株式会社 | 酸化染毛剤組成物 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6028912A (ja) * | 1983-07-25 | 1985-02-14 | Shiseido Co Ltd | 染毛剤第1液組成物 |
JPS63243020A (ja) * | 1987-03-30 | 1988-10-07 | Shiseido Co Ltd | 染毛用組成物 |
JPH01149708A (ja) * | 1987-12-07 | 1989-06-12 | Lion Corp | 毛髪処理用組成物 |
DE19757214A1 (de) * | 1997-12-22 | 1999-06-24 | Henkel Kgaa | Wirkstoffkombination |
US7815900B1 (en) * | 2000-07-11 | 2010-10-19 | L'ORéAL S.A. | Use of C3-C5 monosaccharides to protect keratinous fibers |
JP2004525147A (ja) * | 2001-03-30 | 2004-08-19 | ロレアル | 糖を含有する熱活性化持続性コンディショニング用組成物とその使用方法 |
JP5086522B2 (ja) * | 2004-11-05 | 2012-11-28 | 株式会社 資生堂 | 毛髪化粧料 |
ES2345671T3 (es) * | 2005-12-16 | 2010-09-29 | Unilever N.V. | Composiciones de tratamiento para el cabello. |
JP4837544B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2011-12-14 | ホーユー株式会社 | 脱染後の染色処理又は脱色処理における染色性又は脱色性の低下抑制方法及び繊維処理剤組成物 |
WO2007072892A1 (ja) * | 2005-12-21 | 2007-06-28 | Hoyu Co., Ltd. | 脱染剤組成物 |
-
2006
- 2006-12-21 JP JP2006344961A patent/JP4837543B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007191475A (ja) | 2007-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4837543B2 (ja) | 染色された繊維の色調安定化方法 | |
KR101701231B1 (ko) | 모발 처리제 조성물 및 이를 이용한 모발 처리 방법 | |
JP4865574B2 (ja) | 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 | |
JP5792926B2 (ja) | 毛髪処理方法 | |
JP4827856B2 (ja) | 脱染剤組成物 | |
JP5766455B2 (ja) | 染毛剤及び染毛方法 | |
KR102619481B1 (ko) | 염모제 조성물 및 염모제 조성물의 색조 안정화 방법 | |
WO2013136480A1 (ja) | 染毛剤及び染毛方法 | |
JP5956170B2 (ja) | 染毛剤及び染毛方法 | |
JP4312117B2 (ja) | 毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物 | |
JP2008169185A (ja) | 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 | |
JP7262724B2 (ja) | 毛髪化粧料用組成物及びその使用方法 | |
JP4550663B2 (ja) | 毛髪処理剤組成物及びその使用方法 | |
JP4912895B2 (ja) | 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 | |
JP5652990B2 (ja) | 酸化剤組成物 | |
JP5314431B2 (ja) | 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 | |
JP3916236B2 (ja) | 毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物 | |
KR102453228B1 (ko) | 산화염모제 조성물 | |
JP4825142B2 (ja) | 洗浄剤組成物及び毛髪処理方法 | |
JP2002220327A (ja) | 過酸化水素含有組成物 | |
JP4837544B2 (ja) | 脱染後の染色処理又は脱色処理における染色性又は脱色性の低下抑制方法及び繊維処理剤組成物 | |
JP4076394B2 (ja) | 毛髪化粧料組成物 | |
JP4086742B2 (ja) | 毛髪化粧料組成物 | |
JP7104954B2 (ja) | 酸化染毛剤組成物 | |
JP2018104334A (ja) | 毛髪化粧料用組成物及びその使用方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090824 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110705 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110905 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110927 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110928 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4837543 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |