JP2023081029A - 酸化染毛剤 - Google Patents

酸化染毛剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2023081029A
JP2023081029A JP2021194678A JP2021194678A JP2023081029A JP 2023081029 A JP2023081029 A JP 2023081029A JP 2021194678 A JP2021194678 A JP 2021194678A JP 2021194678 A JP2021194678 A JP 2021194678A JP 2023081029 A JP2023081029 A JP 2023081029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
agent
hair dye
less
oxidative hair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021194678A
Other languages
English (en)
Inventor
爽季 小林
Sawaki Kobayashi
潤 松林
Jun Matsubayashi
圭実 伊藤
Yoshimi Ito
誠 唐渡
Makoto TOWATARI
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoyu Co Ltd
Original Assignee
Hoyu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoyu Co Ltd filed Critical Hoyu Co Ltd
Priority to JP2021194678A priority Critical patent/JP2023081029A/ja
Publication of JP2023081029A publication Critical patent/JP2023081029A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】本発明の課題は、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上でき、さらに染料とアンモニアなどに由来する複合的な刺激臭を抑制することができる酸化染毛剤を提供することである。【解決手段】上記課題を解決するために、第1剤と第2剤を混合することにより得られる酸化染毛剤であって、(A)カプラーを含有し、(A)成分の含有量に対する(B)染料中間体の含有量の質量比(B/A)が0.4以下であり、前記(A)成分の含有量が0.3質量%以上であり、(C)アンモニア若しくはアンモニウム塩又はアルカノールアミン、及び(D)高級アルコール を含有し、前記(C)成分及び(D)成分が第1剤に含有されることを特徴とする酸化染毛剤が提供される。【選択図】なし

Description

本発明は、カプラーを含有する酸化染毛剤に関する。
例えばアルカリ剤及び酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤、例えば過酸化水素を含有する第2剤とから構成される酸化染毛剤が知られている。アルカリ剤は、第2剤に含有される酸化剤の作用を促進するとともに、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を向上させる。酸化剤は、毛髪中のメラニン色素を分解するとともに、毛髪内部で酸化染料重合体を形成させる。アルカリ剤が除去された後、毛髪のキューティクルが閉じて、酸化染料重合体が毛髪内部に封入される。
毛髪内部の酸化染料重合体は、容易に分解しないため、脱染性能が低く、通常酸化染毛剤を用いて染毛処理を行った後、別の色に再染毛する場合、一旦脱染剤を用いて脱染処理する必要があった。さらに一度の脱染処理では十分に脱染できない場合もあった。
従来より、毛髪内部の暗い色調の酸化染料重合体を脱染剤による脱染処理を行うことなく分解させ、毛髪をクリアな明るい色調に再染色するために用いられる酸化染毛剤が知られている。例えば特許文献1に開示される酸化染毛剤は、染料の主成分としてジアミン系の染料中間体等を含有することにより、脱染性能を向上させている。
本発明者らは、酸化染毛剤において、カプラーと染料中間体を特定の比率とした酸化染毛剤により染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上できることを見出した。しかし、このような酸化染毛剤においては、第1剤と第2剤の混合時に、多量のカプラーの染料臭とアルカリ剤として配合されるアンモニアなどの刺激臭に起因する複合的な刺激臭が発生するという問題があるため、複合的な刺激臭を抑制することが消費者の満足度の向上のために求められていた。
国際公開第2009/057228号
本発明の課題は、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上でき、さらに染料とアンモニアなどに由来する複合的な刺激臭を抑制することができる酸化染毛剤を提供することである。
発明者は、上記課題に対して鋭意検討した結果、酸化染毛剤において、カプラーの含有量に対する染料中間体の比率を特定の質量比とし、さらに、高級アルコールを含有することにより、染毛性能を維持したまま脱染性能を向上でき、さらに第1剤と第2剤の混合時における染料臭とアンモニアなどに由来する複合的な刺激臭の発生を抑制し得ることを見出して、本発明を完成させた。
第1剤と第2剤を混合することにより得られる酸化染毛剤であって、
(A)カプラーを含有し、
(A)成分の含有量に対する(B)染料中間体の含有量の質量比(B/A)が0.4以下であり、
前記(A)成分の含有量が0.3質量%以上であり、
(C)アンモニア若しくはアンモニウム塩又はアルカノールアミン、及び(D)高級アルコールを含有し、
前記(C)成分及び(D)成分が第1剤に含有されることを特徴とする酸化染毛剤。
これにより、本発明の酸化染毛剤は、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上することができる。さらに、本発明の酸化染毛剤は、第1剤にアンモニア若しくはアンモニウム塩又はアルカノールアミン、及び高級アルコールを併存させることにより、混合時に発生する染料とアンモニアなどに由来する複合的な刺激臭を抑制することができる。
また、本発明は、前記(D)成分が、(D1)炭素数20以上の高級アルコールを1種以上含有することを特徴とする請求項1に記載の酸化染毛剤である。
これにより、本発明の酸化染毛剤は、染料とアンモニアなどに由来する複合的な刺激臭をより抑制することができる。
また、本発明は、全高級アルコールの含有量D第1剤に対する(D1)炭素数20以上の高級アルコールの含有量D1第1剤の質量比(D1第1剤/D第1剤)が0.3以上であることを特徴とする請求項2に記載の酸化染毛剤である。
これにより、本発明の酸化染毛剤は、染料とアンモニアなどに由来する複合的な刺激臭をさらに抑制することができる。
また、本発明は、さらに(E)カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の酸化染毛剤である。
これにより、本発明の酸化染毛剤は、染料とアンモニアなどに由来する複合的な刺激臭をよりさらに抑制することができる。
また、本発明は、酸化染毛剤の第1剤であって、
(A)カプラーを含有し、
(A)成分の含有量に対する(B)染料中間体の含有量の質量比(B/A)が0.4以下であり、
前記(A)成分の含有量が0.6質量%以上であり、
(C)アンモニア若しくはアンモニウム塩又はアルカノールアミン、及び(D)高級アルコールを含有することを特徴とする酸化染毛剤の第1剤である。
これにより本発明の酸化染毛剤の第1剤と、第2剤を混合して得られる酸化染毛剤は、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上することができる。さらに、本発明の酸化染毛剤は、高級アルコールを含有することにより、染料とアンモニアなどに由来する複合的な刺激臭を抑制することができる。また、本発明の酸化染毛剤の第1剤は、高級アルコールを含有することにより乳化安定性を向上することができる。
本発明によれば、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上でき、さらに染料とアンモニアなどに由来する複合的な刺激臭を抑制することができる酸化染毛剤を提供することができる。
本発明は、第1剤と第2剤を混合することにより得られる酸化染毛剤であって、
(A)カプラーを含有し、
(A)成分の含有量に対する(B)染料中間体の含有量の質量比(B/A)が0.4以下であり、
前記(A)成分の含有量が0.3質量%以上であり、
(C)アンモニア若しくはアンモニウム塩又はアルカノールアミン、及び(D)高級アルコール を含有し、
前記(C)成分及び(D)成分が第1剤に含有されることを特徴とする酸化染毛剤である。
これにより、本発明の酸化染毛剤は、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上することができる。さらに、本発明の酸化染毛剤は、第1剤に高級アルコールを含有することにより、染料臭とアンモニアなどの臭気に由来する複合的な刺激臭を抑制することができる。
本発明の酸化染毛剤は、多剤式酸化染毛剤、好ましくは2剤式酸化染毛剤として用いることができる。2剤式酸化染毛剤は、酸化染料を含む第1剤及び酸化剤を含む第2剤からなり、使用に際して、第1剤と第2剤が混合されて使用される。本発明における酸化染毛剤とは、多剤式の酸化染毛剤の、例えば第1剤と第2剤の混合物の状態を示し、その組成とは、例えば第1剤と第2剤の混合物の組成を示す。
以下、本発明の酸化染毛剤の成分について例示する。尚、成分の含有量を示す質量%の数値は、水等の可溶化剤を使用する場合、それらも含めた剤型中における数値である。
[(A)カプラー]
本発明の酸化染毛剤は、カプラーを含有する。(A)カプラーの具体例としては、例えば2,4-ジアミノフェノキシエタノール、レゾルシン、5-アミノ-o-クレゾール、m-アミノフェノール、α-ナフトール(1-ナフトール)、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、m-フェニレンジアミン、トルエン-3,4-ジアミン、2,6-ジアミノピリジン、ジフェニルアミン、N,N-ジエチル-m-アミノフェノール、フェニルメチルピラゾロン、1,5-ジヒドロキシナフタレン、それらの塩等が挙げられる。塩の具体例としては、例えば塩酸塩、硫酸塩等が挙げられる。一種の(A)成分を単独で使用してもよく、二種以上の(A)成分を組み合わせて使用してもよい。(A)カプラーとしては、好ましくは2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2,6-ジアミノピリジン、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、1-ナフトール、5-アミノ-o-クレゾール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、m-アミノフェノール、及びそれらの塩が使用でき、染毛力及び複合的な刺激臭抑制効果の観点から、好ましくは2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2,6-ジアミノピリジン、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール又はそれらの塩、特に好ましくは2,4-ジアミノフェノキシエタノール又はその塩である。2,6-ジアミノピリジン、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、2,4-ジアミノフェノキシエタノール又はそれらの塩を用いる際には、特に複合的な刺激臭が問題となる。本発明の酸化染毛剤とすることで2,6-ジアミノピリジン、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、2,4-ジアミノフェノキシエタノール又はそれらの塩に対して特に顕著な複合的な刺激臭抑制効果が発揮される。
本発明の酸化染毛剤中には(A)カプラーは0.3質量%以上含有される。これにより、酸化染毛剤の染毛力を向上することができる。染毛力の観点から、下限値は、好ましくは0.4質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは0.6質量%以上、よりさらに好ましくは0.7質量%以上である。上限値は、適宜設定されるが、脱染性能、乳化安定性及び複合的な刺激臭抑制効果の向上の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、最も好ましくは3.5質量%以下である。(A)カプラーの含有量が10質量%以下であると、脱染性能をより向上でき、可溶化剤を使用する場合、可溶化剤に対する溶解性を向上できる。なお、(A)カプラーが塩である場合、(A)カプラーの含有量はその脱塩型での値とする。
酸化染毛剤の第1剤には、(A)カプラーは0.6質量%以上含有されることが好ましい。染毛力の観点から、下限値は、より好ましくは0.8質量%以上、さらに好ましくは1.0質量%以上、よりさらに好ましくは1.2質量%以上、最も好ましくは1.4質量%以上である。上限値は、脱染性能、乳化安定性及び複合的な刺激臭抑制効果の向上の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは14質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、最も好ましくは7質量%以下である。(A)カプラーの含有量が20質量%以下であると、脱染性能をより向上でき、可溶化剤を使用する場合、可溶化剤に対する溶解性を向上できる。なお、(A)カプラーが塩である場合、(A)カプラーの含有量はその脱塩型での値とする。
また、2,4-ジアミノフェノキシエタノールの酸化染毛剤中での好ましい配合量は、下限値は、染毛力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.15質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、よりさらに好ましくは0.25質量%以上である。上限値は、乳化安定性及び複合的な刺激臭抑制効果の観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、よりさらに好ましくは2質量%以下である。
また、2,4-ジアミノフェノキシエタノールの酸化染毛剤の第1剤中での好ましい配合量は、下限値は、染毛力の観点から、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.4質量%以上、よりさらに好ましくは0.5質量%以上である。上限値は、乳化安定性及び複合的な刺激臭抑制効果の観点から、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは8質量%以下であり、さらに好ましくは6質量%以下であり、よりさらに好ましくは4質量%以下である。
[(B)染料中間体]
本発明の酸化染毛剤は染料中間体を含有してもよい。染料中間体としては、主としてo-又はp-のフェニレンジアミン類あるいはアミノフェノール類である染料前駆物質であり、通常、それ自体は無色か又は弱く着色した化合物である。
具体的には、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール、p-フェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン(p-トルイレンジアミン)、N-フェニル-p-フェニレンジアミン、4,4’-ジアミノジフェニルアミン、p-アミノフェノール、o-アミノフェノール、p-メチルアミノフェノール、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシエチル-p-フェニレンジアミン、o-クロル-p-フェニレンジアミン、4-アミノ-m-クレゾール、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4-ジアミノフェノール及びそれらの塩類等が例示される。これらの染料中間体は、所望する色調に応じて1種又は2種以上を選択して使用することができる。
酸化染毛剤中において、(A)カプラーの含有量に対する全(B)染料中間体の含有量の質量比(B/A)は、0.4以下、好ましくは0.3以下、より好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0.1以下である。かかる質量比(B/A)が0.4以下であると、脱染性能を向上できる。なお、(A)カプラー及び(B)染料中間体が塩である場合、上記質量比の算出に用いられる含有量は、(A)、(B)ともにそれらの脱塩型での値とする。
酸化染毛剤中における(B)染料中間体の含有量の上限は、上記含有量の質量比(B/A)の範囲内において適宜設定されるが、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以下であり、特に好ましくは酸化染毛剤は(B)染料中間体を実質的に含有しない。本発明において「実質的に含有しない」とは、含有量が0.1質量%以下であることを意味する。(B)染料中間体の含有量が1質量%以下であると、脱染性能をより向上でき、可溶化剤を使用する場合、可溶化剤に対する溶解性を向上できる。なお、(B)染料中間体が塩である場合、(B)染料中間体の含有量はその脱塩型での値とする。
酸化染毛剤中において、全(B)染料中間体の含有量に対する(A)カプラーの含有量の質量比(B/A)は、0.4以下、好ましくは0.3以下、より好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0.1以下である。かかる質量比(B/A)が0.4以下であると、脱染性能を向上できる。なお、(A)カプラー及び(B)染料中間体が塩である場合、上記質量比の算出に用いられる含有量は、(A)、(B)ともにそれらの脱塩型での値とする。
[アルカリ剤]
アルカリ剤は、毛髪を膨潤させて、染料や酸化剤の浸透を促進する作用を有する。アルカリ剤は通常、酸化染毛剤の第1剤に含有される。本発明の酸化染毛剤には、アルカリ剤として(C)アンモニア若しくはアンモニウム塩又はアルカノールアミンが含有される。アルカリ剤としての(C)アンモニア若しくはアンモニウム塩又はアルカノールアミンは、毛髪の明度を向上させる効果に優れる。アンモニウム塩としては、例えばケイ酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、メタケイ酸塩、硫酸塩、塩化物、リン酸塩等の各アンモニウム塩が挙げられる。炭酸塩の具体例としては、例えば炭酸アンモニウム等が挙げられる。炭酸水素塩の具体例としては、例えば炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。硫酸塩の具体例としては、例えば硫酸アンモニウム等が挙げられる。塩化物の具体例としては、例えば塩化アンモニウム等が挙げられる。リン酸塩の具体例としては、例えばリン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム等が挙げられる。アルカノールアミンとしてはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、アミノメチルプロパノール、イソプロピルアミン等が挙げられる。これらの内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
本発明の酸化染毛剤における(C)成分の含有量は、好ましくは0.5~10質量%である。下限値として、明度向上効果の観点から、より好ましくは0.75質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上である。上限値として、刺激臭抑制の観点から、より好ましくは7質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である。なお、アンモニア又はアンモニウム塩の含有量とは、アンモニア水(28質量%アンモニア)においては含有量にアンモニアの濃度を掛けた量、アンモニウム塩においてはアンモニウムイオンの含有量に換算した量をいう。
酸化染毛剤の第1剤中における(C)成分の含有量の含有量は、好ましくは1.0質量%以上20質量%以下である。下限値として、より好ましくは1.5質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上である。上限値としては、複合的な刺激臭抑制の観点から、より好ましくは14質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である。
本発明の酸化染毛剤には、上記した(C)成分以外のアルカリ剤が併用されてもよい。例えば、ケイ酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、メタケイ酸塩、リン酸塩、硫酸塩、塩化物、有機アミン、塩基性アミノ酸、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物等が例示される。ケイ酸塩としてはケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等が例示され、炭酸塩としては炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸グアニジン等が例示され、炭酸水素塩としては炭酸水素ナトリウム等が例示され、メタケイ酸塩としてはメタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム等が例示され、リン酸塩としてはリン酸一水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム等が例示され、有機アミンとしては2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(AMP)、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、グアニジンが例示され、塩基性アミノ酸としてはアルギニン、リジン及びそれらの塩等が例示され、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物としては水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が例示される。
酸化染毛剤におけるアルカリ剤の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.25~10質量%である。下限値として、より好ましくは0.75質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上である。上限値として、より好ましくは7質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である。
酸化染毛剤の第1剤中におけるアルカリ剤の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.5質量%以上20質量%以下である。下限値として、より好ましくは1.5質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上である。上限値として、より好ましくは14質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である。
[(D)高級アルコール]
高級アルコールは、炭化水素に置換基として水酸基を有する化合物である。酸化染毛剤の第1剤に高級アルコールが含有されると、水と相互作用することにより、液晶構造を形成して染料臭とアンモニアなどの臭気に由来する複合的な刺激臭の成分を液晶構造内に取り込むことができる。これにより、第1剤と第2剤の混合時における複合的な刺激臭の発生を低減することができる。高級アルコールの水酸基の数は、特に制限されず、複数の水酸基を有する多価アルコールでもよいが、好ましくは一価アルコールである。また、水酸基以外の他の置換基を有していてもよい。
上記の高級アルコールの複合的な刺激臭抑制効果は、酸化染毛剤の第1剤に界面活性剤が含有されることにより、より向上する。
また、炭化水素は、飽和炭化水素及び不飽和炭化水素のいずれでもよい。
高級アルコールの炭素数は、特に制限されるものではなく、例えば、8~40である。下限値としては、刺激臭の抑制の観点から、好ましくは20以上である。上限値としては、粘度調整の観点から、好ましくは25以下である。(D)成分として(D1)炭素数20以上の高級アルコールを用いることで刺激臭をより抑制することができる。
また、高級アルコールの炭素鎖は、飽和のものでも不飽和のものでもよい。炭素鎖が分岐鎖状である2-オクチルドデカノールなどの高級アルコールも用いることができる。
高級アルコールの具体例としては、例えば、アラキルアルコール、エイコサノール、ベヘニルアルコール、ドコサノール、オクタコサノール、トリアコンタノール(=ミリシルアルコール)、テトラトリアコンタノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、2-ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール、フィトステロール、コレステロールなどが挙げられる。これらの中でも、上記した(D1)炭素数が20以上の高級アルコールである、アラキルアルコール(炭素数20)、エイコサノール(炭素数20)、2-オクチルドデカノール(炭素数20)、ベヘニルアルコール(炭素数22)、デシルテトラデカノール(炭素数24)、テトラコサノール(炭素数24)ドコサノール(炭素数26)、オクタコサノール(炭素数28)、トリアコンタノール(炭素数30)、テトラトリアコンタノール(炭素数34)、フィトステロール(炭素数27~29)コレステロール(炭素数27)などが好ましく、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールがより好ましい。
また、これらの高級アルコールは単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
酸化染毛剤の第1剤における高級アルコールの含有量は、特に制限されるものではない。例えば、高級アルコールの含有量としては、好ましくは1質量%以上40質量%以下である。下限値としては、より好ましくは2質量%以上、更に好ましくは3質量%以上、特に好ましくは5質量%以上である。一方、上限値としては、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、特に好ましくは15質量%以下である。
また酸化染毛剤第1剤中の(D)成分における、全高級アルコールの含有量D第1剤に対する(D1)炭素数20以上の高級アルコールの含有量D1第1剤の質量比(D1第1剤/D第1剤)は、特に制限されないが、例えば0~1.0である。下限値は、刺激臭抑制の観点から、好ましくはが0.1以上であり、より好ましくは0.15以上であり、さらに好ましくは0.2以上である。上限値は、複合的な刺激臭抑制効果の観点から、好ましくは0.8以下であり、より好ましくは0.6以下であり、さらに好ましくは0.5以下である。
また、酸化染毛剤の第1剤中における、全高級アルコールの含有量D第1剤に対する(C)成分の含有量C第1剤の質量比(C第1剤/D第1剤)は、特に制限されないが、例えば0.01~5である。下限値は、明度向上の観点から、好ましくは0.02以上であり、より好ましくは0.03以上である。上限値は、複合的な刺激臭抑制の観点から、好ましくは0.15以下であり、より好ましくは0.3以下である。
また、また、酸化染毛剤の第1剤中における、全高級アルコールの含有量D第1剤に対する(A)成分の含有量A第1剤の質量比(A第1剤/D第1剤)は、特に制限されないが、例えば0.01~5である。下限値は、好ましくはが0.02以上であり、より好ましくは0.03以上である。上限値は、乳化安定性の観点から、好ましくは0.5以下であり、より好ましくは0.3以下である。
また、本発明においては、複合的な刺激臭抑制効果としては、上記した(D)高級アルコールが最も優れるが、上記した(D)高級アルコールに代えて、同様の液晶構造を形成可能な高分子を用いることにより複合的な刺激臭抑制効果を得ることもできる。このような高分子としては、特に制限されないが、複合的な刺激臭抑制効果の観点から、好ましくは(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル共重合体である。これらの市販品としては、例えば、ルーブリゾール社から販売されている、ペムレンTR-1、ペムレンTR-2、カーボポール1342、カーボポールUltrez21、カーボポールETD2020、カーボポール1382などが挙げられる。
[界面活性剤]
本発明の酸化染毛剤は、酸化染毛剤の第1剤に界面活性剤を含有することが好ましい。酸化染毛剤の第1剤に高級アルコールに加えて、界面活性剤を含有することにより、複合的な刺激臭抑制効果をより向上することができる。
界面活性剤としては、(E)カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられ、複合的な刺激臭抑制効果の観点から、好ましくは(E)カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤であり、より好ましくは(E)カチオン性界面活性剤である。
なお、以下の記載において、POEはポリオキシエチレン鎖、POPはポリオキシプロピレン鎖を示し、これに続くカッコ内の数字は、その付加モル数を示している。また、アルキルに続くカッコ内の数字は、脂肪酸鎖の炭素数を示している。
(E)カチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩類、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩、アーコベル型3級アミン塩等のアミン塩類、アルキルピリジニウム塩、アルキルイソキノリウム塩等の環式4級アンモニウム塩類、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
好ましくは、アルキル4級アンモニウム塩類であり、さらに好ましくは、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩であり、特に好ましくは、モノアルキル型4級アンモニウム塩である。
モノアルキル型4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化アルキル(28)トリメチルアンモニウム、塩化ジPOE(2)オレイルメチルアンモニウム、塩化ジPOEステアリルメチルアンモニウム、塩化POE(1)POP(25)ジエチルメチルアンモニウム、塩化POPメチルジエチルアンモニウム、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。特に好ましくは、複合的な刺激臭抑制効果の観点から、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムである。
ジアルキル型4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ジアルキル(12~15)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(12~18)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(14~18)ジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
酸化染毛剤中の第1剤中の(E)成分の含有量は、特に制限されないが、例えば0.01~10質量%である。下限値は、刺激臭をより抑制する観点から、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上である。上限値は、酸化染毛剤の粘度調整の観点から、好ましくは7.5質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下である。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEモノ脂肪酸エステル類、POEグリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、モノグリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、アルキルポリグルコシド類等が挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEラノリン、POEフィトステロール等が挙げられる。これらの中でも、POEアルキルエーテル類、POEグリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、モノグリセリン脂肪酸エステル類が好ましく、POEアルキルエーテル類が好ましい。2種以上用いるのが好ましく、HLB11以下と15~20が好ましい。
POE、POPの繰り返し単位数としては、例えば、2~100が挙げられ、界面活性作用を示すものであればいずれのものも使用可能である。
酸化染毛剤の第1剤中におけるノニオン性界面活性剤の含有量は、特に制限されないが、例えば0.01~10質量%である。下限値は、刺激臭をより抑制する観点から、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上である。上限値は、酸化染毛剤の粘度調整及び複合的な刺激臭抑制効果の観点から、好ましくは7.5質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルエーテル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが例示される。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンは、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンのいずれであってもよい。
より具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸アンモニウム、POEステアリルエーテル硫酸ナトリウム、N-ステアロイル-N-メチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、POEラウリルエ-テルリン酸及びその塩、N-ラウロイルグルタミン酸塩類(ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等)、N-ラウロイルメチル-β-アラニン塩、N-アシルグリシン塩、N-アシルグルタミン酸塩、高級脂肪酸であるラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの高級脂肪酸の塩が例示される。これらのアニオン性界面活性剤は1又は2種以上を使用することができる。
酸化染毛剤におけるアニオン性界面活性剤の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.001~30質量%である。下限値として、より好ましくは0.01質量%以上であり、さらに好ましくは0.05質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.1質量%以上であり、特に好ましくは0.2質量%以上である。上限値として、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下であり、よりさらに好ましくは7質量%以下であり、特に好ましくは5質量%以下である。
両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤が挙げられる。
アミノ酸型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム(ラウロアンホ酢酸Na)、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシエチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシエトキシエチル-N’-カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシメトキシエチル-N’-カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、パーム油脂肪酸アシル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等のグリシン型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;等が挙げられる。
ベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
酸化染毛剤における両性界面活性剤の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.001~5質量%である。下限値として、より好ましくは0.005質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上である。上限値として、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは2.5質量%以下である。
酸化染毛剤における全ての界面活性剤の総含有量としては、特に制限されないが、好ましくは0.01~50質量%である。下限値として、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。上限値として、より好ましくは40質量%以下であり、さらに好ましくは30質量%以下である。
[ヨウ素化合物]
本発明の酸化染毛剤はヨウ素化合物を含有してもよい。ヨウ素化合物は、ヨウ素化合物を構成するヨウ素が過酸化水素を分解させて、酸化染料の重合を促進することで、染毛力を向上させる。ヨウ素化合物による染毛力向上効果は、(B)染料中間体の配合量が少ない場合、又は配合しない場合に、より強く発揮される。ヨウ素化合物は通常、酸化染毛剤の第1剤に含有される。ヨウ素化合物としては、ヨウ素(I)の他、可溶化剤中で遊離する対イオンを伴うヨウ化物、使用時にヨウ素を遊離する化合物等が挙げられる。ヨウ化物の具体例としては、例えばヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化リチウム、ヨウ化アンモニウム等のヨウ化物のアルカリ金属塩や、ヨウ化水素、ヨウ化セシウム、ヨウ化銀等が挙げられる。特に好ましくはヨウ化カリウム、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化ナトリウムである。また、ヨウ素を含有する天然素材、例えばヨウ化ニンニクエキス等のヨウ化物を含有するエキス等を適用してもよい。一種のヨウ素化合物成分を単独で使用してもよく、二種以上のヨウ素化合物成分を組み合わせて使用してもよい。
酸化染毛剤中におけるヨウ素化合物の含有量は、適宜設定されるが、例えば0~3質量%である。染毛力の観点から、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、よりさらに好ましくは0.01質量%以上、特に好ましくは0.015質量%以上、最も好ましくは0.02質量%以上である。上限値は、適宜設定されるが、脱染性能の向上の観点から、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは0.75質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以下である。
[油性成分]
本発明の酸化染毛剤は油性成分を含有してもよい。油性成分は、例えば、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン油、フッ素油等が例示される。これらの油性成分から、1種又は2種以上を選んで用いることができる。
油脂は、トリグリセリドすなわち脂肪酸とグリセリンとのトリエステルである。例えば、オリブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、シア脂、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
ロウ類は、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルである。例えば、ミツロウ(蜜蝋)、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン、鯨ロウ、コメヌカロウ、サトウキビロウ、パームロウ、モンタンロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、カポックロウ、セラックロウ等が挙げられる。
炭化水素は、炭素と水素よりなる化合物である。例えば、流動パラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、イソパラフィン類、オゾケライト、セレシン、ポリエチレン、α-オレフィンオリゴマー、ポリブテン、合成スクワラン、スクワレン、水添スクワラン、リモネン、テレビン油等が挙げられる。これらの中でも乳化安定性と操作性の観点から、特に好ましくは、流動パラフィン、ワセリンである。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
エステル類は、脂肪酸とアルコールとの脱水反応によって得られる化合物である。例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸-2-ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルへキシル、2-エチルヘキサン酸セチル、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸イソセチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、脂肪酸(C10-30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ラノリン誘導体等が挙げられる。
シリコーン油は、有機基のついたケイ素と酸素が化学結合により交互に連なった合成高分子である。例えば、ジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコン)、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、平均重合度が650~10000の高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
上記のうち、アミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:トリメチルシリルアモジメチコン)等が挙げられる。
酸化染毛剤における油性成分の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.1~20質量%である。下限値として、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、よりさらに好ましくは1質量%以上であり、特に好ましくは2質量%以上である。上限値としては、より好ましくは17質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下であり、よりさらに好ましくは12質量%以下であり、特に好ましくは10質量%以下である。これら油性成分を含有することにより、2,4-ジアミノフェノキシエタノール及びそれらの塩が配合された第1剤または酸化染毛剤のニオイ発生を抑制し褪色を抑制することができる。
[多価アルコール]
本発明の酸化染毛剤は、多価アルコールを含有していてもよい。多価アルコールの具体例としては、例えばグリコール、グリセリン等が挙げられる。また、これらの多価アルコールは単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。グリコールの具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、PEG400、PEG1000、PEG1500、PEG1540など)、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコールなどが挙げられる。グリセリンの具体例としては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどが挙げられる。一種の多価アルコールを単独で使用してもよく、二種以上の多価アルコールを組み合わせて使用してもよい。
[その他の成分]
本発明の酸化染毛剤は、上記成分以外にも、必要に応じて以下の成分を含有してもよい。
その他の成分としては、例えば、直接染料、無水亜硫酸ナトリウム等の酸化防止剤、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム等の防腐剤、ソルビトール、マルトース等の糖類、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム二水塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム液等のキレート剤、酸、pH調整剤、育毛成分、植物抽出物、生薬抽出物、アミノ酸・ペプチド、尿素、ビタミン類、香料、及び紫外線吸収剤が挙げられる。
<直接染料>
本発明の酸化染毛剤は直接染料を含有してもよい。直接染料は、色を有する化合物であり、毛髪に付着、又は浸透して染毛する染料であれば特に制限されるものではない。例えば、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、HC染料、分散染料等が挙げられる。染毛力の観点から酸性染料を含むことが好ましい。
また、これらの直接染料は、所望する毛髪の色調に応じて単独で配合してもよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
酸性染料の具体例としては、例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色227号、赤色230号の(1)、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色401号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、かっ色201号、黒色401号等が挙げられる。
塩基性染料の具体例としては、例えば、Basic Blue 3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 47、Basic Blue 75、Basic Blue 99、Basic Blue 124、Basic Brown 4、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Green 1、Basic Green 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Orange 31、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46、Basic Red 51、Basic Red 76、Basic Red 118、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 4、Basic Violet 10、Basic Violet11:1、Basic Violet 14、Basic Violet 16、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57、Basic Yellow 87等が挙げられる。
天然染料の具体例としては、例えば、クチナシ色素、ウコン色素、アナトー色素、銅クロロフィリンナトリウム、パプリカ色素、ラック色素、ヘナ等が挙げられる。
ニトロ染料の具体例としては、例えば、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノール、ピクラミン酸、ピクリン酸、及びそれらの塩等が挙げられる。
HC染料の具体例としては、例えば、HC Blue No.2、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Blue No.16、HC Orange No.1、HC Orange No.2、HC Orange No.3、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Yellow No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.9、HC Yellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15等が挙げられる。
分散染料の具体例としては、例えば、Disperse Black 9、Disperse Blue 1、Disperse Blue 3、Disperse Blue 7、Disperse Brown 4、Disperse Orange 3、Disperse Red 11、Disperse Red 15、Disperse Red 17、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Violet 15等が挙げられる。
酸化染毛剤における直接染料の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.001質量%以上20.0質量%以下である。下限値としては、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。一方、上限値としては、より好ましくは15.0質量%以下であり、さらに好ましくは10.0質量%以下であり、特に好ましくは5.0質量%以下である。
[剤型]
第1剤、第2剤の剤型は、具体例として、25℃における剤型が、例えば水溶液や乳液等の液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状、固形状等が挙げられる。エアゾール、ノンエアゾール等の剤型とすることもでき、ノンエアゾールの場合、さらにスクイズフォーマー式及びポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。エアゾールの場合、公知の噴射剤及び発泡剤を適用することができる。固形状の剤型の場合、分散剤を配合してもよい。本発明の酸化染毛剤は、乳液状、クリーム状、ノンエアゾールにおいて特に効果を発揮する。
2剤式の酸化染毛剤の第1剤と第2剤の混合比は、酸化染毛剤の混合物中の各成分の濃度、混合性、適用方法等を考慮して適宜設定されるが、好ましくは0.1~10:1で、より好ましくは0.5~2:1である。
酸化染毛剤を毛髪に適用する手段としては、櫛、ブラシ、刷毛、アプリケーター等の塗布具を用いて毛髪に適用すればよい。また、手袋を着用した手で酸化染毛剤を毛髪に適用してもよい。
酸化染毛剤は、2剤式に限定されず、第1剤及び第2剤に含有される各成分の一部を別剤として構成し、3剤式以上に構成してもよい。例えば、2剤式の第1剤について、カプラー及び任意成分であるアルカリ剤を含有する剤と、それ以外の組成を有する剤の2つに分け、3剤式の酸化染毛剤として構成してもよい。この場合、乳化安定性がより向上する。
粉末状の(A)カプラーと粉末状の酸化剤とを使用することにより、(A)カプラー及び酸化剤を同一の剤中に保存する構成を採用してもよい。粉末状の剤が用いられる場合、使用時に上述した溶媒に溶解させる。
酸化染毛剤を3剤式以上の組成物又は粉末状の剤を含む組成物とした場合であっても、本発明の効果を奏する限りにおいて依然として本発明に含まれるものとする。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。尚、本発明は、実施例欄記載の構成に限定されるものではない。
(1)実験1.酸化染毛剤の評価
酸化染毛剤として、表1に示す各成分を含有するクリーム状の第1剤、表2に示す各成分を含有する乳液状の第2剤をそれぞれ調製した。以下各表における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。
以下表中の2,4-ジアミノフェノキシエタノールは、原料である2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩を、pH調整剤としてNaOHを用いて中和したものである。2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩は1モルあたり2モルの塩酸を生じるため、2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩:NaOH=1:2モルの割合で配合することにより中和した。つまり、第1剤中には2,4-ジアミノフェノキシエタノールがフリー態として含有される。
Figure 2023081029000001
Figure 2023081029000002
Figure 2023081029000003
(脱染性能の評価)
下記表4に示す各実施例及び比較例について、第1剤及び第2剤を、1:1の質量比で混合して、各例の酸化染毛剤の混合物を調製した。長さ10cmの評価用の白毛の毛束サンプル(ビューラックス社製)(以下、単に毛束という。)1gに対して、得られた混合物3gを刷毛を用いて塗布した。混合物を毛束に塗布してから40分後に、毛束に付着した混合物を水で洗い流し、毛束にシャンプー(ホーユー社製のビゲントリートメントシャンプー)を2回、及びリンス(ホーユー社製のビゲントリートメントリンス)を1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥し、各例の染毛処理毛束を得た。
染毛処理が施された各例の毛束について、上記染毛処理の翌日、下記に示す方法に従い脱染性能又は染毛力について評価を行った。
上記のように得られた各例の染毛処理毛束に対し、さらに一般的な脱色・脱染剤である「レセパウダーブリーチ」(ホーユー社製)を用いて、常法に従い脱染処理を行うことにより脱染処理毛束を得た。
そして、パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
(染毛力の評価方法)
上記のように得られた各例の染毛処理毛束について、専門パネラー10名が、標準光源下で目視にて発色度合いを、以下の基準で評価することにより、発色が良いか否かについて判断した。非常に良く染まっている(5点)、良く染まっている(4点)、染まっている(3点)、染まりが僅かに浅い(2点)、染まりが浅い(1点)の5段階で採点し、そして、各専門パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
(刺激臭の抑制効果についての評価方法)
専門パネラー10名が、第1剤と第2剤の混合直後の酸化染毛剤の臭いを嗅いで、以下の基準で官能評価した。刺激臭がない場合を、優れる(5点)、刺激臭がほとんどない場合を、良好(4点)、刺激臭が少しある場合を、可(3点)、刺激臭がややある場合を、やや不良(2点)、刺激臭がある場合を、不良(1点)の5段階で採点し、各専門パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
(乳化安定性の評価方法)
表1~2に示す組成の酸化染毛剤の第1剤を常法で調製し、「乳化安定性」を以下に示す評価方法で評価した。評価結果は表の「乳化安定性」欄に示した。
(評価基準)
上記で調製した第1剤を、4号規格瓶に30グラム量り取り、中蓋及び蓋をして50℃にて、1カ月間静置し、目視により評価を行った。なお、下記の乳化状態が特に良好(5点)とは第1剤に分離が全く見られないことを意味し、不良とは第1剤がほとんど分離している状態を示す。良好~やや不良とはその間の状態を示す。
(評価基準)
5:乳化状態が特に良好である。
4:乳化状態が良好である。
3:乳化状態が普通である。
2:乳化状態がやや不良である。
1:乳化状態が不良である。
Figure 2023081029000004
Figure 2023081029000005
表4、表5に示されるように、各実施例は、脱染性能、染毛力に優れることが確認された。
また、第1剤に高級アルコールを含有する酸化染毛剤は刺激臭の抑制効果に優れることが確認された。
また、第1剤に高級アルコールを含有することにより、乳化安定性を向上できることが確認された。
(2)処方例
表6~8に示す処方の本発明の酸化染毛剤を常法により製造した。なお、処方例1~3においては、2,4-ジアミノフェノキシエタノールは塩酸塩を使用しており、配合量は塩酸塩としての配合量である。
Figure 2023081029000006
Figure 2023081029000007
Figure 2023081029000008
本発明の酸化染毛剤は、ヒトの頭髪、髭、眉毛、すね毛等の体毛を染毛するための染毛剤として利用することができる。その他、ペット等の動物の体毛を染毛するために利用してもよい。
本発明の酸化染毛剤は、美容室、理容室等におけるカラーリング用の染毛剤、セルフカラーリング用の染毛剤に利用することができる。

Claims (5)

  1. 第1剤と第2剤を混合することにより得られる酸化染毛剤であって、
    (A)カプラーを含有し、
    (A)成分の含有量に対する(B)染料中間体の含有量の質量比(B/A)が0.4以下であり、
    前記(A)成分の含有量が0.3質量%以上であり、
    (C)アンモニア若しくはアンモニウム塩又はアルカノールアミン、及び(D)高級アルコールを含有し、
    前記(C)成分及び(D)成分が第1剤に含有されることを特徴とする酸化染毛剤。
  2. 第1剤中の前記(D)成分が、(D1)炭素数20以上の高級アルコールを1種以上含有することを特徴とする請求項1に記載の酸化染毛剤。
  3. 第1剤中の前記(D)成分における、全高級アルコールの含有量D第1剤に対する(D1)炭素数20以上の高級アルコールの含有量D1第1剤の質量比(D1第1剤/D第1剤)が0.3以上であることを特徴とする請求項2に記載の酸化染毛剤。
  4. さらに、(E)カチオン性界面活性剤を含有し、前記(E)成分が第1剤に含有されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の酸化染毛剤。
  5. 酸化染毛剤の第1剤であって、
    (A)カプラーを含有し、
    (A)成分の含有量に対する(B)染料中間体の含有量の質量比(B/A)が0.4以下であり、
    前記(A)成分の含有量が0.6質量%以上であり、
    (C)アンモニア若しくはアンモニウム塩又はアルカノールアミン、及び(D)高級アルコールを含有することを特徴とする酸化染毛剤の第1剤。

JP2021194678A 2021-11-30 2021-11-30 酸化染毛剤 Pending JP2023081029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021194678A JP2023081029A (ja) 2021-11-30 2021-11-30 酸化染毛剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021194678A JP2023081029A (ja) 2021-11-30 2021-11-30 酸化染毛剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023081029A true JP2023081029A (ja) 2023-06-09

Family

ID=86656395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021194678A Pending JP2023081029A (ja) 2021-11-30 2021-11-30 酸化染毛剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023081029A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10729638B2 (en) Powder hair dye composition
WO2013136480A1 (ja) 染毛剤及び染毛方法
JP6705662B2 (ja) 酸化剤含有組成物、毛髪処理剤、毛髪処理剤の使用方法
JP7184314B2 (ja) 染毛用第1剤組成物
JP7016514B2 (ja) 酸化染毛剤組成物
JP7104954B2 (ja) 酸化染毛剤組成物
JP2023081029A (ja) 酸化染毛剤
CN109195573B (zh) 氧化染发剂组合物
JP2022171540A (ja) 酸化染毛剤
JP6792767B2 (ja) 酸化染毛剤組成物
JP7134454B2 (ja) 毛髪脱色・脱染剤組成物又は染毛剤組成物
JP2023081027A (ja) 酸化染毛剤、毛髪処理キット
JP2022171539A (ja) 酸化染毛剤、染毛方法
JP2022171541A (ja) 酸化染毛剤
WO2022231006A1 (ja) 酸化染毛剤
JP5914555B2 (ja) 毛髪脱色剤及び酸化染毛剤
JP6801854B2 (ja) 酸化染毛剤組成物
JP2022171544A (ja) 酸化染毛剤
JP2023081028A (ja) 酸化染毛剤組成物
JP2022171542A (ja) 酸化染毛剤及び酸化染毛剤の使用方法
WO2022231005A1 (ja) 酸化染毛剤、酸化染毛剤用の第1剤、酸化染毛剤の使用方法
JP7396622B2 (ja) 酸化染毛剤組成物及び染毛方法
JP6883885B2 (ja) 酸化剤含有組成物、毛髪処理剤、毛髪処理剤の使用方法
JP2019064952A (ja) 酸化染毛剤組成物
JP2022171545A (ja) 酸化染毛剤