JP2023081028A - 酸化染毛剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上でき、褪色抑制、明度、洗液の薄さの全てに満足のいく酸化染毛剤組成物を提供することである。【解決手段】本発明は、(A)カプラーを含有する酸化染毛剤組成物であって、前記(A)カプラーとして(A-1)下記式(1)で示されるメタアミノフェノール誘導体を含有し、前記(A)カプラーの含有量が0.3質量%以上であり、(B)染料中間体の含有量と、前記(A)カプラーの含有量との比((B)/(A))が0.4以下であることを特徴とする、酸化染毛剤組成物。JPEG2023081028000015.jpg4159(式中、Rは水素原子、メチル基又はヒドロキシエチル基を示し、R1は水素原子、炭素数1~3のアルキル基又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基を示す。)【選択図】なし

Description

本発明は、カプラー、特にメタアミノフェノール誘導体を含有する酸化染毛剤組成物に関する。
例えばアルカリ剤及び酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤、例えば過酸化水素を含有する第2剤とから構成される酸化染毛剤組成物が知られている。アルカリ剤は、第2剤に含有される酸化剤の作用を促進するとともに、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を向上させる。酸化剤は、毛髪中のメラニン色素を分解するとともに、毛髪内部で酸化染料重合体を形成させる。アルカリ剤が除去された後、毛髪のキューティクルが閉じて、酸化染料重合体が毛髪内部に封入される。
毛髪内部の酸化染料重合体は、容易に分解しないため、脱染性能が低く、通常酸化染毛剤組成物を用いて染毛処理を行った後、別の色に再染毛する場合、一旦脱染剤を用いて脱染処理する必要があった。さらに一度の脱染処理では十分に脱染できない場合もあった。
従来、毛髪内部の暗い色調の酸化染料重合体を脱染剤による脱染処理を行うことなく分解させ、毛髪をクリアな明るい色調に再染色(リカラー)するために用いられる酸化染毛剤組成物が知られている。例えば特許文献1に開示される酸化染毛剤は、染料の主成分としてジアミン系の染料中間体等を含有することにより、リカラー性能を向上させている。
国際公開第2009/057228号
カプラーとして2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びその塩を主とした色づくりの場合、黄色みをうまく呈することができず、また、明度に満足いかないものであった。そこで、本発明の課題は、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上でき、褪色抑制、明度、洗液の薄さの全てに満足のいく酸化染毛剤組成物を提供することである。
本発明者は、上記課題に対して鋭意検討した結果、第1剤及び第2剤を備えた酸化染毛剤組成物において、カプラーとしてメタアミノフェノール誘導体を含有し、酸化染毛剤組成物におけるカプラーの含有量が特定量以上であり、カプラーの含有量に対する染料中間体の含有量が所定の比率以下であることにより、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上でき、さらに褪色抑制、明度、洗液の薄さの全てにおいて満足いく酸化染毛剤組成物を提供できることを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、(A)カプラーを含有する酸化染毛剤組成物であって、前記(A)カプラーとして(A-1)下記式(1)で示されるメタアミノフェノール誘導体を含有し、前記(A)カプラーの含有量が0.3質量%以上であり、(B)染料中間体の含有量と、前記(A)カプラーの含有量との比((B)/(A))が0.4以下であることを特徴とする、酸化染毛剤組成物である。
Figure 2023081028000001

(式中、Rは水素原子、メチル基又はヒドロキシエチル基を示し、Rは水素原子、炭素数1~3のアルキル基又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基を示す。)
この特徴によれば、本発明の酸化染毛剤組成物は、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上でき、さらに褪色抑制、明度、洗液の薄さの全てに満足のいく酸化染毛剤組成物を提供することができる。
さらに、本発明の酸化染毛剤組成物は、前記(A)カプラーの含有量に対する前記(A-1)メタアミノフェノール誘導体の含有量の比((A-1)/(A))が0.9以下であることを特徴とする酸化染毛剤組成物である。
この特徴によれば、本発明の酸化染毛剤組成物は、染毛性能をさらに向上し、脱染性能を向上でき、さらにより褪色抑制、明度、洗液の薄さを向上することができる。
さらに、本発明の酸化染毛剤組成物は、前記(A-1)メタアミノフェノール誘導体の含有量が0.5質量%以上であることを特徴とする酸化染毛剤組成物である。
この特徴によれば、本発明の酸化染毛剤組成物は、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上でき、さらにより褪色抑制、明度、洗液の薄さを向上しつつ、カラーバリエーションとしての黄色みの染毛力をより向上させることができる。
さらに、本発明の酸化染毛剤組成物は、前記(A-1)メタアミノフェノール誘導体が、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール又は/及び5-オルトアミノクレゾールであることを特徴とする酸化染毛剤組成物である。
この特徴によれば、本発明の酸化染毛剤組成物は、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上でき、さらにより褪色抑制、明度、洗液の薄さを向上することができる。
さらに、本発明の酸化染毛剤組成物は、前記(A)カプラーとして(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びその塩を含むことを特徴とする酸化染毛剤組成物である。
この特徴によれば、本発明の酸化染毛剤組成物は、染毛性能をより向上することができる。
本発明によれば、染毛性能を維持したまま、脱染性能を向上でき、褪色抑制、明度、洗液の薄さの全てに満足のいく酸化染毛剤組成物を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を含めて説明する。
[酸化染毛剤組成物]
本発明の酸化染毛剤組成物は、(A)カプラーを含有し、前記(A)カプラーとして(A-1)下記式(1)で示されるメタアミノフェノール誘導体を含有し、前記(A)カプラーの含有量が0.3質量%以上であり、(B)染料中間体の含有量と、前記(A)カプラーの含有量との比((B)/(A))が0.4以下であることを特徴とする、酸化染毛剤組成物である。
Figure 2023081028000002

(式中、Rは水素原子、メチル基又はヒドロキシエチル基を示し、Rは水素原子、炭素数1~3のアルキル基又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基を示す。)
染毛剤は、染毛効果の持続性、すなわち堅牢度を尺度として、一時染毛剤、半永久染毛
剤、永久染毛剤に分類されている。本発明の酸化染毛剤組成物は、酸化染料を含む染毛剤であり、永久染毛剤に分類されるものである。酸化染毛剤組成物は、酸化剤と酸化染料とを別の剤に分けて流通し、酸化染料を毛髪内部で発色させるものである。
本発明の酸化染毛剤組成物は、酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とを備え、これらの剤を使用する。ここで、「使用する」とは、第1剤を毛髪へ適用後に、第2剤を毛髪に適用すること、又は第2剤を毛髪へ適用後に、第1剤を毛髪へ適用することのいずれをも含むものであり、また、毛髪へ適用前に第1剤と第2剤とを混合してから使用することや、第1剤と第2剤とをコーム等に取り、毛髪上でコーム等を用いて第1剤と第2剤とを混合して使用することも含むものである。
酸化染毛剤組成物は、上記のように、第1剤及び第2剤からなる2剤式のものが代表的であるが、これに限定されず、第1剤及び第2剤に含有される各成分の一部を別剤として構成し、3剤以上からなる多剤式であってもよい。例えば、2剤式の第1剤について、カプラー及び任意成分であるアルカリ剤を含有する剤と、それ以外の組成を有する剤の2つに分け、3剤式の酸化染毛剤組成物として構成してもよい。この場合、乳化安定性がより向上する。また、酸化染毛剤組成物を毛髪に適用する手段としては、櫛、ブラシ、刷毛、アプリケーター等の塗布具を用いて毛髪に適用すればよい。また、手袋を着用した手で酸化染毛剤組成物を毛髪に適用してもよい。
本発明の酸化染毛剤組成物を形成する各剤の形態は、どのような形態であってもよく、25℃における剤型が、例えば、水溶液や乳液等の液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状、固形状等が挙げられる。エアゾール、ノンエアゾール等の剤型とすることもでき、ノンエアゾールの場合、更にスクイズフォーマー式及びポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。エアゾールの場合、公知の噴射剤及び発泡剤を適用することができる。固形状の剤型の場合、分散剤を配合してもよい。
第1剤の粘度は、特に限定されないが、好ましくは、10~100000mPa・sである。また、第2剤の粘度は、特に限定されないが、好ましくは、10~100000mPa・sである。なお、第1剤及び第2剤の粘度は、TVB-10型粘度計などのB型粘度計を用いて測定することができ、25℃、1分間の条件でそれぞれの粘度に適したローターを用いて測定することができる。
また、本発明の酸化染毛剤における粘度は、特に制限されないが、25℃における粘度が、例えば、1000~100000mPa・sである。垂れ落ち抑制の観点から、下限値は、好ましくは2000mPa・s以上であり、より好ましくは5000mPa・s以上であり、さらに好ましくは10000mPa・s以上である。毛髪への適用の際の操作性の観点から、上限値は、好ましくは50000mPa・s以下であり、より好ましくは40000mPa・s以下であり、さらに好ましくは30000mPa・s以下である。酸化染毛剤の粘度は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤の添加、水溶性ポリマーなどの増粘剤の添加などにより調整することができる。酸化染毛剤の混合粘度は、TVB-10型粘度計などのB型粘度計を用いて行うことができ、25℃、1分間の条件でそれぞれの粘度に適したローターを用いて測定することができる。
酸化染毛剤組成物を3剤式以上の組成物又は粉末状の剤を含む組成物とした場合であっても、本発明の効果を奏する限りにおいて依然として本発明に含まれるものとする。
次に、本発明の酸化染毛剤組成物における各成分について、詳細に説明する。なお、各成分の含有量については、特に断りがない場合には、各剤を合わせた酸化染毛剤組成物中の含有量を示す。
<(A)カプラー>
カプラーとは、酸化染料の一種である。酸化染料は、(A)カプラー及び(B)染料中間体に分類される。
(A-1)以外のカプラーとしては、主としてm-ジアミン類、アミノフェノール類又はジフェノール類が挙げられ、具体的には例えば、レゾルシン、m-アミノフェノール、α-ナフトール(1-ナフトール)、m-フェニレンジアミン、(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール、トルエン-3,4-ジアミン、2,6-ジアミノピリジン、ジフェニルアミン、N,N-ジエチル-m-アミノフェノール、フェニルメチルピラゾロン、1,5-ジヒドロキシナフタレン、カテコール、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸、ハイドロキノン、3,3’-イミノジフェニール、タンニン酸及びそれらの塩等が挙げられる。塩の具体例としては、例えば塩酸塩、硫酸塩等が挙げられる。
(A)カプラーとしては、(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2,6-ジアミノピリジン及びそれらの塩を用いることが好ましく、特に好ましくは、染毛力の観点から、(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びそれらの塩である。
カプラーの種類は、所望する毛髪の色調に応じて1種又は2種以上を選択して使用することができる。また、その含有量は、(A)カプラーの総含有量として0.3質量%以上である。その下限値として、好ましくは0.4質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは0.6質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.7質量%以上である。(A)カプラーの含有量が0.3質量%以上であると、染毛力を向上することができる。
(A)カプラーの含有量の上限値は、適宜設定されるが、(A)カプラーの総含有量として、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下であり、よりさらに好ましくは3.5質量%以下である。(A)カプラーの含有量が10質量%以下であると、脱染性能をより向上でき、可溶化剤を使用する場合、可溶化剤に対する溶解性を向上できる。なお、(A)カプラーが塩である場合、(A)カプラーの含有量はその脱塩型での値とする。
<メタアミノフェノール誘導体>
本発明における(A-1)メタアミノフェノール誘導体は、下記式(1)で示される化合物である。
Figure 2023081028000003
(式中、Rは水素原子、メチル基又はヒドロキシエチル基を示し、Rは水素原子、炭素数1~3のアルキル基又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基を示す。)
前記式(1)で示されるメタアミノフェノール誘導体は、酸化剤による酸化重合に起因して発色可能なカプラーの一種である。
(A-1)メタアミノフェノール誘導体として好ましくは、下記式(2)で示される化合物である。
Figure 2023081028000004
(式中、Rは式(1)におけるRと同様である。)
式(2)で示される化合物のうち、好ましくは、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-エチルフェノール、5-オルトアミノクレゾール及びそれらの塩である。
(A-1)メタアミノフェノール誘導体の含有量は、特に制限されないが、例えば、0.1質量%~5質量%である。その含有量の下限値として、好ましくは、0.2質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上である。また、その含有量の上限値として好ましくは、4質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である。(A-1)メタアミノフェノール誘導体が、塩である場合、その含有量は脱塩型での値とする。(A-1)メタアミノフェノール誘導体の含有量が0.1質量%以上であると、褪色を抑制することができる。また、含有量が5質量%以下であると、脱染性能を維持しつつ、洗液の薄さを向上することができる。
(A)カプラーの総含有量と(A-1)メタアミノフェノール誘導体の含有量との比((A-1)/(A))は、特に制限されないが、例えば0.05~1.0である。当該比の下限値として、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.2以上である。また、当該比の上限値としては、好ましくは0.9以下であり、より好ましくは0.5以下であり、さらに好ましくは0.3以下である。当該比が0.05以上であると、十分な黄色みを表すことができる。また、当該比が0.9以下であると、染毛力を維持しつつ、乳化安定性を向上することができる。
洗液とは、毛髪に適用した酸化染毛剤組成物を、毛髪から洗い流す際に生じる液体のことである。2剤式の酸化染毛剤組成物を例として、説明する。(1)1剤と2剤とを混合し、酸化染毛剤組成物を準備する。(2)混合した酸化染毛剤組成物を毛髪に塗布する。(3)塗布終了後、所定時間放置する。(4)所定時間経過後は、毛髪をぬるま湯ですすぎ、その後、シャンプーやコンディショナーなどで洗う。酸化染毛剤組成物による染毛は上記のような手順を経るものであるが、洗液とは、(4)の手順において、毛髪をぬるま湯ですすいだ時や、シャンプーやコンディショナーなどで洗髪したときに使用した液体を意味する。洗液が薄い、とは洗液の色が薄い、という意味であり、例えば、(4)の手順において、所定時間の放置が終了後に毛髪をぬるま湯ですすぐときは、当該ぬるま湯(洗液)に酸化染毛剤組成物の色がつくものである。この洗液につく色が薄いと、酸化染毛剤組成物による染毛が良好と判断でき、つまり、毛髪への色の定着がよいので、褪色が抑制される。また、酸化染毛剤組成物を、例えば浴室等で毛髪等に用いる場合、洗液が薄いと浴室内や浴槽等が汚れることを防止することもできる。
<(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びその塩>
(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びその塩は、酸化剤による酸化重合に起因して発色可能なカプラーの一種である。
(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びその塩の含有量は、特に制限されないが、例えば、0.1質量%~5質量%である。その含有量の下限値として、好ましくは0.15質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.25質量%以上である。また、その含有量の上限値として、好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である。(A-1)2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びその塩の含有量が0.1質量%以上であると、染毛力を向上することができる。なお、(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びその塩が、塩である場合、その含有量は、その脱塩型での値とする。
(A-1)メタアミノフェノール誘導体の含有量と、(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びその塩の含有量との比((A-1)/(A-2))は、特に制限されないが、例えば0.1~10であり、好ましくは1~5である。当該比の下限値として、好ましくは0.2以上であり、より好ましくは0.3以上であり、さらに好ましくは0.4以上であり、特に好ましくは1以上である。また、当該比の上限として、好ましくは9以下であり、より好ましくは8以下であり、さらに好ましくは7以下であり、特に好ましくは5以下である。当該比が0.1以上であると、酸化染毛剤組成物の黄色みを十分なものとするものができる。当該比が10以下であると染毛力及び乳化安定性を向上することができる。
カプラーの種類は、所望する毛髪の色調に応じて使用することができるが、(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びその塩は、酸化染毛剤組成物の色調として青色みを基本とするものである。一方、(A-1)メタアミノフェノール誘導体は、黄色みを基本とするカプラーである。
<(B)染料中間体>
(B)染料中間体は、酸化染料に分類される染料である。
染料中間体は、主としてo-又はp-のフェニレンジアミン類あるいはアミノフェノール類である染料前駆物質であり、通常、それ自体は無色か又は弱く着色した化合物である。具体的には、p-フェニレンジアミン、o-フェニレンジアミン、N-フェニル-p-フェニレンジアミン、4,4’-ジアミノジフェニルアミン、p-アミノフェノール、o-アミノフェノール、p-メチルアミノフェノール、2-ヒドロキシエチル-p-フェニレンジアミン、o-クロル-p-フェニレンジアミン、4-アミノ-m-クレゾール、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4-ジアミノフェノール、p-トルイレンジアミン(トルエン-2,5-ジアミン)、4,4'-ジアミノジフェニルアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン及びそれらの塩類等が挙げられる。塩の具体例としては、例えば塩酸塩、硫酸塩等が挙げられる。1種の染料中間体を単独で使用してもよく、2種以上の染料中間体を組み合わせて使用してもよい。本発明の酸化染毛剤組成物は、前記(A)カプラー、(B)染料中間体の具体例以外の染料として、例えば「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載された酸化染料を適宜含有してもよい。
(A)カプラーの含有量に対する、(B)染料中間体の含有量の質量比(B/A)は、0.4以下である。より好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0.15以下、よりさらに好ましくは0.1以下である。かかる質量比(B/A)が0.4以下であると、脱染性能を向上できる。なお、(A)カプラー及び(B)染料中間体が塩である場合、上記質量比の算出に用いられる含有量は、(A)、(B)ともにそれらの脱塩型での値とする。
(B)染料中間体の含有量の上限は、上記含有量の質量比(B/A)の範囲内において適宜設定されるが、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以下である。(B)染料中間体の含有量が1質量%以下であると、脱染性能をより向上でき、可溶化剤を使用する場合、可溶化剤に対する溶解性を向上できる。なお、(B)染料中間体が塩である場合、(B)染料中間体の含有量はその脱塩型での値とする。
染料中間体同士の重合体、又は染料中間体とカプラーとの重合物は、アルカリ剤や酸化剤で分解されにくいといった特徴をもつため、次回以降に明るい色調に染毛処理できないという問題があった。本発明の酸化染毛剤組成物は、(A)カプラーに対して、(B)染料中間体を所定比率以下で含有することにより、アルカリ剤にて分解されやすい重合物を形成するため、脱染性能に優れ、次回以降のヘアカラーへの影響が少なくなる。それにより、次回のヘアカラーを考慮せずに様々なヘアカラーを楽しむことができる。
本発明の酸化染毛剤組成物は、染料中間体の含有量が微量であるため、例えば特定の染料中間体に対してアレルギーを有する対象者にも使用できる可能性がある。
第1剤又は第2剤を毛髪へ塗布する手段は、特に制限されないが、例えば、櫛、ブラシ、刷毛等の塗布具を用いて第1剤又は第2剤を毛髪に付着又は塗布することができる。また、手袋を着用した手で第1剤又は第2剤を毛髪に付着又は塗布してもよい。
第1剤と第2剤との処理の間に時間を置いてもよい。第1剤の適用と第2剤の適用との間に置いておく時間は、アルカリ剤を毛髪に作用させて、毛髪を膨張させるためのものである。置いておく時間は、アルカリ剤の濃度等に応じて適宜設計される。上限値としては、より好ましくは45分間以下であり、特に好ましくは30分間以下である。
また、第2剤を毛髪へ適用した後に、30℃で所定の時間放置する処理を設けてもよい。この放置時間は、酸化染料を酸化して発色するためのものである。放置する時間は、酸化染料の種類や酸化剤の濃度等に応じて適宜設計するが、好ましくは1~60分間である。下限値としては、より好ましくは3分間以上であり、特に好ましくは5分間以上である。上限値としては、より好ましくは45分間以下であり、特に好ましくは30分間以下である。
なお、3剤以上からなる多剤式の場合は、増粘剤等の剤を毛髪に塗布する処理を設けることが好ましく、第1剤を毛髪へ適用する前、及び、第1剤を毛髪へ適用する処理と、第2剤適用後の所定の時間放置する処理との間で塗布すればよく、塗布した後に、所定の時間放置する処理を設けてもよい。また、第1剤及び増粘剤等の剤を混合して毛髪に塗布した後に、第2剤を毛髪に塗布するようにしてもよい。
第2剤を毛髪へ適用後に所定の時間放置する処理の後に、酸化染毛剤組成物を洗い流す処理を設けたり、トリートメント、コンディショナー等で処理したりしてもよい。
<(C)重合促進剤>
本発明の酸化染毛剤組成物は、(C)重合促進剤を含有することができる。酸化染毛剤組成物は酸化染料を含有するが、酸化染料は、酸化剤により酸化重合して発色する染料であり、重合促進剤は、酸化染料の酸化重合を促進するため、酸化染料の発色が促進されることから、色みを濃くする(濃染性に優れたものとする)ことができ、染毛力の向上に結び付く。(C)重合促進剤としては、例えば、ヨウ素化合物、炭酸塩等が挙げられる。本発明の(C)重合促進剤としては炭酸塩が好ましい。炭酸塩であると黄色みを呈したまま染毛力及び明度を向上させることができる。一方、ヨウ素化合物は配合すると、用いる染料種によっては青みを呈することがあるため、染料種を選ばない炭酸塩が好ましい。(C)重合促進剤は通常、酸化染毛剤組成物の第1剤に含有される。
本発明の酸化染毛剤組成物中における(C)重合促進剤の含有量の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.005質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.015質量%以上であり、特に好ましくは0.02質量%以上である。(C)重合促進剤の含有量が0.001質量%以上であると、染毛力をより向上できる。
本発明の酸化染毛剤組成物中における(C)重合促進剤の含有量の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下であり、よりさらに好ましくは5質量%以下であり、特に好ましくは3質量%以下である。(C)重合促進剤の含有量が20質量%以下であると、脱染性能をより向上できる。
本発明の酸化染毛剤組成物中において、(A)カプラーの含有量に対する(C)重合促進剤の含有量の質量比(C/A)の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.001以上であり、より好ましくは0.005以上であり、さらに好ましくは0.01以上である。かかる質量比(C/A)が0.001以上であると、染毛力を向上できる。(A)カプラーの含有量に対する(C)重合促進剤の含有量の質量比(C/A)の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは15以下であり、より好ましくは12.5以下であり、さらに好ましくは10以下である。かかる質量比(C/A)が15以下であると、脱染性能を向上できる。なお、(A)カプラー、(C)重合促進剤が塩である場合、上記質量比の算出に用いられる含有量は、その脱塩型での値とする。
本発明の酸化染毛剤組成物中において、(C)重合促進剤の含有量に対する(A-1)メタアミノフェノール誘導体の含有量の質量比((C)/(A-1))は、特に制限されないが、例えば、2~20である。その下限値として好ましくは、3以上であり、より好ましくは、5以上である。また、上限値として好ましくは、18以下であり、より好ましくは、10以下である。(C)重合促進剤の含有量に対する(A-1)メタアミノフェノール誘導体の含有量の質量比((C)/(A-1))が、2以上であると、染毛力を向上でき、20以下であると脱染性能をより向上することができる。
ヨウ素化合物は、ヨウ素化合物を構成するヨウ素が過酸化水素を分解させて、酸化染料の重合を促進することで、染毛力を向上させる。ヨウ素化合物による染毛力向上効果は、(B)染料中間体の配合量が少ない場合、又は配合しない場合に、より強く発揮される。ヨウ素化合物は通常、酸化染毛剤組成物の第1剤に含有される。ヨウ素化合物としては、ヨウ素(I)の他、可溶化剤中で遊離する対イオンを伴うヨウ化物、使用時にヨウ素を遊離する化合物等が挙げられる。ヨウ化物の具体例としては、例えばヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化リチウム、ヨウ化アンモニウム等のヨウ化物のアルカリ金属塩や、ヨウ化水素、ヨウ化セシウム、ヨウ化銀等が挙げられる。また、ヨウ素を含有する天然素材、例えばヨウ化ニンニクエキス等のヨウ化物を含有するエキス等を適用してもよい。1種のヨウ素化合物を単独で使用してもよく、2種以上のヨウ素化合物を組み合わせて使用してもよい。
本発明の酸化染毛剤組成物中における、ヨウ素化合物の含有量の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.005質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.015質量%以上であり、特に好ましくは0.02質量%以上である。ヨウ素化合物の含有量が0.001質量%以上であると、染毛力をより向上できる。
本発明の酸化染毛剤組成物中における、ヨウ素化合物の含有量の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下であり、よりさらに好ましくは0.75質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以下である。ヨウ素化合物の含有量が3質量%以下であると、脱染性能をより向上できる。
炭酸塩は、炭酸イオンを含む化合物である。炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。好ましくは、炭酸アンモニウムである。また、炭酸塩には、カルバミン酸イオン、炭酸イオン、炭酸水素イオン等も含まれる。
本発明の酸化染毛剤組成物中における、炭酸塩の含有量の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.25質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.75質量%以上であり、特に好ましくは1質量%以上である。炭酸塩の含有量が0.1質量%以上であると、染毛力をより向上できる。
本発明の酸化染毛剤組成物中における、炭酸塩の含有量の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下であり、よりさらに好ましくは5質量%以下であり、特に好ましくは3質量%以下である。炭酸塩の含有量が20質量%以下であると、脱染性能をより向上できる。なお、炭酸塩に用いられる含有量は、その脱塩型での値とする。
カルバミン酸イオン、炭酸イオン、炭酸水素イオンは、可溶化剤中で遊離する対イオンを伴うカルバミン酸塩、炭酸塩、及び炭酸水素塩の形態で第1剤に添加されてもよい。カルバミン酸塩の具体例としては、カルバミン酸アンモニウム等が挙げられ、炭酸水素塩の具体例としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤組成物中における、カルバミン酸イオン、炭酸イオン又は炭酸水素イオンの含有量の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.25質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.75質量%以上であり、特に好ましくは1質量%以上である。含有量が0.1質量%以上であると、染毛力をより向上できる。
本発明の酸化染毛剤組成物中における、カルバミン酸イオン、炭酸イオン又は炭酸水素イオンの含有量の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下であり、よりさらに好ましくは5質量%以下であり、特に好ましくは3質量%以下である。含有量が20質量%以下であると、脱染性能をより向上できる。なお、ここでの含有量は、カルバミン酸塩、炭酸アンモニウム塩、又は炭酸水素アンモニウム塩換算での値を示す。
本発明の酸化染毛剤組成物中に2種以上のカルバミン酸イオン、炭酸イオン又は炭酸水素イオンが含有される場合、含有量の合計の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.25質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.75質量%以上であり、特に好ましくは1質量%以上である。かかる含有量の合計が0.1質量%以上であると、染毛力をより向上できる。一方、それらの含有量の合計の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下であり、よりさらに好ましくは5質量%以下であり、特に好ましくは3質量%以下である。かかる含有量の合計が20質量%以下であると、脱染性能をより向上できる。なお、ここでの含有量は、カルバミン酸塩、炭酸アンモニウム塩、又は炭酸水素アンモニウム塩換算での値を示す。
[その他の成分]
本発明の酸化染毛剤組成物は、上記成分以外にも、必要に応じて以下の成分を含有してもよい。
その他の成分としては、例えば、酸化剤、炭酸塩以外のアルカリ剤、直接染料、油性成分、界面活性剤、多価アルコール、アスコルビン酸、無水亜硫酸ナトリウム等の酸化防止剤、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム等の防腐剤、ソルビトール、マルトース等の糖類、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子、ポリ塩化ジメチルジメチレンピペリジニウム液(ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム液)、塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース等のカチオン化水溶性高分子、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム二水塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム液等のキレート剤、塩化ナトリウム等の無機塩、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、ピロリン酸、グルコン酸、グルクロン酸、pH調整剤、育毛成分、植物抽出物、生薬抽出物、アミノ酸・ペプチド、尿素、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤、可溶化剤、安定剤等が挙げられる。
<酸化剤>
酸化剤は第2剤に含有する成分であり、酸化力を有する物質であればよい。酸化剤は、酸化染料を酸化して発色させる作用や、毛髪の内部のメラニンを分解する作用を有するものである。具体的には、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩、過酢酸及びその塩、過ギ酸及びその塩、過マンガン酸塩、臭素酸塩塩等が挙げられる。これらの中でも、過酸化水素が好ましい。また、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩等を酸化助剤として含有してもよい。
本発明の酸化染毛剤組成物における酸化剤の含有量は、特に限定されないが、例えば0.1~15質量%、より好ましくは1~9質量%である。酸化剤として過酸化水素を含有する場合、その安定性を向上させる安定化剤として、エチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、ヒドロキシエタンジホスホン酸、リン酸、クエン酸、又はその塩等を配合することが好ましい。
<アルカリ剤>
アルカリ剤は、毛髪を膨張させて、染料や酸化剤の浸透を促進する作用を有するものである。アルカリ剤としては、例えば、アンモニア、アルカノールアミン、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、リン酸塩、硫酸塩、塩基性アミノ酸、塩化物、有機アミン、水酸化物等が例示される。具体的には、アルカノールアミンとしてはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、アミノメチルプロパノール、イソプロピルアミン等が例示され、ケイ酸塩としてはケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等が例示され、メタケイ酸塩としてはメタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム等が例示され、リン酸塩としてはリン酸第1アンモニウム、リン酸第2アンモニウム、リン酸一水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム等が例示され、硫酸塩としては、硫酸アンモニウム等が例示され、塩基性アミノ酸としてはアルギニン、リジン及びそれらの塩等が例示され、塩化物としては、塩化アンモニウム等が例示され、有機アミンとしては、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(AMP)、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオールが例示され、水酸化物としては水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等が例示される。これらの中でも、アンモニア及びアルカノールアミンが好ましい。アルカリ剤は、通常、第1剤に含まれる。
酸化染毛剤組成物におけるアルカリ剤の含有量は、特に制限されないが、下限値として、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは0.75質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上である。上限値として、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である。
第1剤中におけるアルカリ剤の含有量は、特に制限されないが、下限値として、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは1.5質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上である。上限値として、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは14質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である。
<直接染料>
直接染料は、色を有する化合物であり、毛髪に付着又は浸透して染毛する染料である。例えば、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、HC染料、分散染料等がある。これら直接染料は単独で配合しても良く、組み合わせて配合しても良い。
上記酸性染料としては、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色227号、赤色230号の(1)、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色401号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、かっ色201号、黒色401号等を例示できる。
上記塩基性染料としては、Basic Blue 3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 47、Basic Blue 99、Basic Brown 4、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Green 1、Basic Green 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Orange 31、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46 、Basic Red 51、Basic Red 76、Basic Red 118、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 4、Basic Violet 10、Basic Violet11:1、Basic Violet 14、Basic Violet 16 、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57、Basic Yellow 87等を例示できる。
上記天然染料としては、クチナシ色素、ウコン色素、アナトー色素、銅クロロフィリンナトリウム、パプリカ色素、ラック色素、ヘナ等を例示できる。
上記ニトロ染料としては、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノール、ピクラミン酸、ピクリン酸、及びそれらの塩等を例示できる。
上記HC染料としては、HC Blue No.2、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Orange No.1、HC O range No.2、HC Orange No.3、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Y ellow No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.9、HC Y ellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14 、HC Yellow No.15等を例示できる。
上記分散染料としては、Disperse Black 9、Disperse Blue 1、Disperse Blue 3、Disp erse Blue 7、Disperse Brown 4、Disperse Orange 3、Disperse Red 11、Disperse Red 15、Disperse Red 17、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Violet 15等を例示できる。
酸化染毛剤組成物における直接染料の含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.001~10質量%である。下限値として、より好ましくは0.01質量%以上である。上限値として、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下である。
<油性成分>
油性成分は、例えば、高級アルコール、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン油、フッ素油等が例示される。これらの油性成分から、1種又は2種以上を選んで用いることができる。油性成分を含有することにより、染毛性を向上することができる。
高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、2-ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、フィトステロール、フィトスタノール、コレステロール、コレスタノール、ラノステロール、エルゴステロール等が挙げられる。これらの中でも、乳化安定性及び操作性の観点から、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましい。
油脂は、トリグリセリドすなわち脂肪酸とグリセリンとのトリエステルである。例えば、オリブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、シア脂、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
ロウ類は、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルである。例えば、ミツロウ(蜜蝋)、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン、鯨ロウ、コメヌカロウ、サトウキビロウ、パームロウ、モンタンロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、カポックロウ、セラックロウ等が挙げられる。
炭化水素は、炭素と水素よりなる化合物である。例えば、流動パラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、イソパラフィン類、オゾケライト、セレシン、ポリエチレン、α-オレフィンオリゴマー、ポリブテン、合成スクワラン、スクワレン、水添スクワラン、リモネン、テレビン油等が挙げられる。これらの中でも、乳化安定性及び操作性の観点から、流動パラフィン、ワセリンが好ましい。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
エステル類は、脂肪酸とアルコールとの脱水反応によって得られる化合物である。例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸-2-ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルへキシル、2-エチルヘキサン酸セチル(エチルヘキサン酸セチル)、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸イソセチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、脂肪酸(C10-30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ラノリン誘導体等が挙げられる。
シリコーン油は、有機基のついたケイ素と酸素が化学結合により交互に連なった合成高分子である。例えば、ジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコン)、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、平均重合度が650~10000の高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
上記のうち、アミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:トリメチルシリルアモジメチコン)等が挙げられる。
酸化染毛剤組成物における油性成分の含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.1~20質量%である。下限値として、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、よりさらに好ましくは1質量%以上であり、特に好ましくは2質量%以上である。上限値として、より好ましくは17質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下であり、よりさらに好ましくは12質量%以下であり、特に好ましくは10質量%以下である。
<界面活性剤>
界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
なお、以下の記載において、POEはポリオキシエチレン鎖、POPはポリオキシプロピレン鎖を示し、これに続くカッコ内の数字は、その付加モル数を示している。また、アルキルに続くカッコ内の数字は、脂肪酸鎖の炭素数を示している。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEモノ脂肪酸エステル類、POEグリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、モノグリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、アルキルポリグルコシド類等が挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEラノリン、POEフィトステロール等が挙げられる。
POE、POPの繰り返し単位数としては、例えば、2~100が挙げられ、界面活性作用を示すものであればいずれのものも使用可能である。
酸化染毛剤組成物におけるノニオン性界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.001~30質量%である。下限値として、より好ましくは0.01質量%以上であり、さらに好ましくは0.05質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.1質量%以上であり、特に好ましくは0.2質量%以上である。上限値として、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下であり、よりさらに好ましくは7質量%以下であり、特に好ましくは5質量%以下である。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩類、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩、アーコベル型3級アミン塩等のアミン塩類、アルキルピリジニウム塩、アルキルイソキノリウム塩等の環式4級アンモニウム塩類、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
製剤安定性の観点から好ましくは、アルキル4級アンモニウム塩類であり、さらに好ましくは、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩であり、特に好ましくは、モノアルキル型4級アンモニウム塩である。
モノアルキル型4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化アルキル(28)トリメチルアンモニウム、塩化ジPOE(2)オレイルメチルアンモニウム、塩化ジPOEステアリルメチルアンモニウム、塩化POE(1)POP(25)ジエチルメチルアンモニウム、塩化POPメチルジエチルアンモニウム、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。特に好ましくは、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムである。
ジアルキル型4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ジアルキル(12~15)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(12~18)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(14~18)ジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
酸化染毛剤組成物におけるカチオン性界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.01~10質量%である。下限値として、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。上限値として、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルエーテル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが例示される。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンは、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンのいずれであってもよい。
より具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸アンモニウム、POEステアリルエーテル硫酸ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、POEラウリルエ-テルリン酸及びその塩、N-ラウロイルグルタミン酸塩類(ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等)、N-ラウロイルメチル-β-アラニン塩、N-アシルグリシン塩、N-アシルグルタミン酸塩、高級脂肪酸であるラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの高級脂肪酸の塩が例示され、1又は2種以上を使用することができる。
酸化染毛剤組成物におけるアニオン性界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.01~5質量%である。下限値として、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。上限値として、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは1.5質量%以下である。
両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤が挙げられる。
アミノ酸型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム(ラウロアンホ酢酸Na)、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシエチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシエトキシエチル-N’-カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシメトキシエチル-N’-カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、パーム油脂肪酸アシル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムなどのグリシン型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミンなどのアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;などが挙げられる。
ベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルホベタインなどのスルホベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。
酸化染毛剤組成物における両性界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.001~5質量%である。下限値として、より好ましくは0.005質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上である。上限値として、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは2.5質量%以下である。
酸化染毛剤組成物における全ての界面活性剤の総含有量としては、特に限定されないが、好ましくは0.01~50質量%である。下限値として、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。上限値として、より好ましくは40質量%以下であり、さらに好ましくは30質量%以下である。
<多価アルコール>
本発明の酸化染毛剤組成物は、さらに多価アルコールを含有してもよい。(F)多価アルコールを含有する場合、製剤安定性を向上させることができる。(F)多価アルコールとしては、例えばグリコール、グリセリン等が挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール等が挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。1種の多価アルコールを単独で使用してもよく、2種以上の多価アルコールを組み合わせて使用してもよい。製剤安定性の観点から、特にポリエチレングリコールが好ましい。
<可溶化剤>
可溶化剤は、例えば、剤型を液状等にする場合に配合される。使用される可溶化剤の例としては、例えば水及び有機溶媒(溶剤)が挙げられる。有機溶媒の具体例としては、例えばエタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、γ-フェニルプロピルアルコール、ケイ皮アルコール、アニスアルコール、p-メチルベンジルアルコール、α-ジメチルフェネチルアルコール、α-フェニルエタノール、エチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、フェノキシイソプロパノール、2-ベンジルオキシエタノール、N-アルキルピロリドン、炭酸アルキレン、アルキルエーテル等が挙げられる。1種の可溶化剤を単独で使用してもよく、2種以上の可溶化剤を組み合わせて使用してもよい。これらの中で、第1剤中のその他の成分を溶解する能力に優れることから水が好ましく適用される。溶媒として水が用いられる場合、混合物中における水の含有量(使用時の含有量)は、好ましくは40質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上である。
<水溶性ポリマー>
水溶性ポリマーは、酸化染毛剤組成物に適度な粘度を与える。そのため、酸化染毛剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において水溶性ポリマーを含有してもよい。水溶性ポリマーとしては、例えば天然高分子、半合成高分子、合成高分子、及び無機物型高分子が挙げられる。天然高分子の具体例としては、例えばグアーガム、ローカストビーンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、デキストリン、トリグルコ多糖(プルラン)等が挙げられる。
半合成高分子の具体例としては、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、デンプンリン酸エステル、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸塩等が挙げられる。
合成高分子の具体例としては、例えばポリビニルカプロラクタム、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ビニルピロリドン-酢酸ビニル(VP/VA)コポリマー、ポリビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニル重合体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル共重合体、ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム(ポリクオタニウム-6)(マーコート100:メルク社製)、イタコン酸とポリオキシエチレン(以下、「POE」という)アルキルエーテルとの半エステル、又はメタクリル酸とPOEアルキルエーテルとのエステルと、アクリル酸、メタクリル酸及びそれらのアルキルエステルから選ばれる少なくとも一つの単量体と、からなる共重合体が挙げられる。1種の水溶性ポリマーを単独で使用してもよく、2種以上の水溶性ポリマーを組み合わせて使用してもよい。
酸化染毛剤組成物におけるpHはアルカリ性が好ましく、例えば、好ましくは8.5以上であり、より好ましくは8.75以上であり、さらに好ましくは9.0以上である。酸化染毛剤組成物におけるpHが8.5以上であれば、より優れた染毛効果を発揮することができる。
酸化染毛剤組成物におけるpHの調整は、リン酸等の酸や水酸化ナトリウム等のアルカリを用いて調整することができる。
本発明の酸化染毛剤組成物のpHは、第1剤及び第2剤の1:1混合物の10%溶液における測定値である。測定方法としては、HORIBA社製 pH-METER-22等のpHメータ等を用いて測定することができる。
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。本発明は、実施例欄記載の構成に限定されるものではなく、また、これらの実施例によって本発明の技術範囲が限定されるものでもない。
[酸化染毛剤組成物の評価]
(酸化染毛剤組成物の調製)
酸化染毛剤組成物として、表1~表6に示す各成分を含有するクリーム状の第1剤、乳液状の第2剤をそれぞれ常法に従い調製することにより、2剤式酸化染毛剤組成物を調製した。以下各表における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。各表中「成分」欄における(A)~(C)の表記は、本願請求項及び本願明細書記載の各(A)~(C)成分に対応する化合物を示す。
以下表中の2,4-ジアミノフェノキシエタノールは、原料である2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩を、pH調整剤としてNaOHを用いて中和したものである。2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩は1モルあたり2モルの塩酸を生じるため、2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩:NaOH=1:2モルの割合で配合することにより中和した。つまり、第1剤中には2,4-ジアミノフェノキシエタノールがフリー態として含有される。
(毛束の調製)
実施例及び比較例について、長さ10cmの評価用の白毛の毛束サンプル(ビューラックス社製)(以下、単に毛束という。)1gに対して、第1剤1.5g、第2剤1.5gを混合して得られた混合物3gを刷毛を用いて毛束に塗布して、30℃25分間放置した。
実施例及び比較例ともに、放置後、毛束に付着した酸化染毛剤組成物を水で洗い流し、毛束にシャンプー(ホーユー社製のビゲントリートメントシャンプー)を2回、及びリンス(ホーユー社製のビゲントリートメントリンス)を1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥し、各例の染毛処理毛束を得た。
染毛処理が施された各例の毛束について、上記染毛処理の翌日、下記に示す方法に従い染毛力、脱染性能、明度について評価を行った。
(染毛力の評価方法)
上記のように得られた実施例の染毛処理毛束について、専門パネラー10名が、染色の濃さを標準光源下にて目視で観察し、比較例2の染色の濃さを基準として次のように評価した。専門パネラー10名の評価点の平均値の小数点以下を四捨五入した値を各例に用いた酸化染毛剤組成物の評価点とした。その結果を表1~表6の「染毛力」欄に示した。なお、「染毛力」欄の結果が「-」の場合は、当該染毛力の評価は未実施である。
(染毛力の評価基準)
5:比較例2よりも非常に濃い
4:比較例2よりもやや濃い
3:比較例2と同等
2:比較例2よりも薄い
1:比較例2よりも非常に薄い
(脱染性能の評価方法)
上記のように得られた各例の染毛処理毛束に対し、更に一般的な脱色・脱染剤である「レセパウダーブリーチ」(ホーユー社製)を用いて、常法に従い脱染処理を行うことにより脱染処理毛束を得た。
そして、専門パネラー10名が、脱染処理毛束の染毛色調について、非処理の白毛の毛束との対比により、脱染性能が良好であるか否かを標準光源下で目視にて観察した。これらの毛束との対比観察の結果を総合して、脱染性能を評価し、次の基準で判断した。「5点:脱染性能が優れる」、「4点:脱染性能が良好」、「3点:脱染性能がやや良好」、「2点:脱染性能がやや悪い」、「1点:脱染性能が悪い」の5段階で採点し、各専門パネラーの採点結果から平均値を算出し、以下の基準で評価した。その結果を表1~表6の「脱染性能」欄に示した。
(脱染性能の評価基準)
5:平均値が4.0点以上(優れる)
4:平均値が3.3点以上4.0点未満(良好)
3:平均値が2.6点以上3.3点未満(可)
2:平均値が1.9点以上2.6点未満(やや不良)
1:平均値が1.9点未満(不良)
(明度)
上記の染毛力を評価した毛束について同時に明度(染まりの明るさ)も評価した。10名の各専門パネラーが、明度が非常に優れる場合に5ポイント、明度が優れる場合に4ポイント、明度が良好である場合に3ポイント、明度が劣る場合に2ポイント、明度が非常に劣る場合に1ポイントの評価点を与えた。
そして各実施例、各比較例ごとに全専門パネラーの評価ポイントの平均値を算出し、以下の基準で評価した。これらの評価ランクを表1~表6の「明度」の欄に記入した。
(明度の評価基準)
5:平均値が4.6点以上
4:平均値が3.6点以上、4.6点未満
3:平均値が2.6点以上、3.6点未満
2:平均値が1.6点以上、2.6点未満
1:平均値が1.6点未満
(褪色抑制)
実施例及び比較例について、長さ10cmの評価用の白毛の毛束サンプル(ビューラックス社製)(以下、単に毛束という。)1gに対して、第1剤1.5g、第2剤1.5gを混合して得られた混合物3gを刷毛を用いて毛束に塗布して、30℃25分間放置した。
実施例及び比較例ともに、放置後、毛束に付着した酸化染毛剤組成物を水で洗い流し、毛束を温風で乾燥して、各例の染毛処理毛束を得た。前記染毛処理毛束について、2週間分に相当するシャンプーを繰り返したときの毛束の色を評価した。その際、同上の酸化染毛処理をして、2週間分のシャンプーは繰り返していない毛束を比較用のコントロールとした。
コントロールに対して色の差を5名の専門パネラーが採点し、色の差が非常に少ない場合を5点、色の差が大きいときを1点として、各専門パネラーの採点の平均値を算出して、以下の基準で評価した。
(褪色抑制の評価基準)
5:平均値が4.6点以上(非常に優良)
4:平均値が3.6点以上、4.6点未満(優良)
3:平均値が2.6点以上、3.6点未満(良好)
2:平均値が1.6以上、2.6点未満(やや不良)
1:平均値が1.6未満(不良)
(黄色み)
上記の染毛力を評価した毛束について同時に黄色みも評価した。10名の各専門パネラーが、黄色みが非常に優れる場合に5ポイント、黄色みが優れる場合に4ポイント、黄色みが良好である場合に3ポイント、黄色みが劣る場合に2ポイント、黄色みが非常に劣る場合に1ポイントの評価点を与えた。
そして実施例ごと、比較例ごとに全専門パネラーの評価ポイントの平均値を算出して、以下の基準で評価した。これらの評価ランクを表1~表6の「黄色みを感じるか」の欄に記入した。なお、「黄色みを感じるか」欄の結果が「-」の場合は、当該黄色みの評価は未実施である。
(黄色みの評価基準)
5:平均値が4.6点以上
4:平均値が3.6点以上、4.6点未満
3:平均値が2.6点以上、3.6点未満
2:平均値が1.6点以上、2.6点未満
1:平均値が1.6点未満
(洗液の薄さ)
実施例及び比較例について、長さ10cmの評価用の白毛の毛束サンプル(ビューラックス社製)(以下、単に毛束という。)1gに対して、第1剤1.5g、第2剤1.5gを混合して得られた混合物3gを刷毛を用いて毛束に塗布して、30℃25分間放置した。
実施例及び比較例ともに、放置後、毛束に付着した酸化染毛剤組成物を水で洗い流し、当該水(洗液)を透明容器に集め、当該水の色を専門パネラー10名が標準光源下で目視にて観察した。
専門パネラー10名が洗液の色について、「5点:非常に薄い」、「4点:薄い」、「3点:普通」、「2点:濃い」、「1点:非常に濃い」の5段階で採点し、各専門パネラーの採点結果から平均値を算出し、次の基準により評価した。
(洗液の薄さの評価基準)
5:平均値が4.6点以上(非常に優れる)
4:平均値が3.6点以上、4.6点未満(優れる)
3:平均値が2.6点以上、3.6点未満(良好)
2:平均値が1.6点以上、2.6点未満(やや不良)
1:平均値が1.6点未満(不良)
(乳化安定性)
表1~6に示す組成の酸化染毛剤組成物の第1剤を常法で調製し、「乳化安定性」を以下に示す評価方法で評価した。評価結果は表の「乳化安定性」欄に示した。
上記で調製した酸化染毛剤組成物の第1剤を、4号規格瓶に30グラム量り取り、中蓋及び蓋をして60℃にて、1週間静置した後、第1剤の分離状態を専門パネラー5名が目視にて評価することにより判断した。分離が全くないものを、優れる(5点)、分離がほとんどないものを、良好(4点)、分離がやや見られるものを、可(3点)、分離がやや多く見られるものを、やや不良(2点)、分離が多く見られるものを、不良(1点)の5段階で採点した。各専門パネラーの採点結果について平均値を算出し、以下の基準で評価を行った。
(乳化安定性の評価基準)
5:平均値が4.6点以上(乳化状態が特に良好)
4:平均値が3.6点以上、4.6点未満(乳化状態が良好)
3:平均値が2.6点以上、3.6点未満(乳化状態が可)
2:平均値が1.6点以上、2.6点未満(乳化状態がやや不良)
1:平均値が1.6点未満(乳化状態が不良)
Figure 2023081028000005
Figure 2023081028000006
Figure 2023081028000007
Figure 2023081028000008
Figure 2023081028000009
Figure 2023081028000010
表1~表6に示すように、実施例に係る本発明の酸化染毛剤組成物は、染毛力において評価が3~5となり、全ての実施例において優良な結果を示した。また、脱染性能においても、評価が3~5となり、全ての実施例において優良な結果を示した。また、黄色みを感じるかどうかについては、評価が3~5となり、評価した全ての実施例において優良な結果を示した。また、褪色抑制において、評価が3~5となり、全ての実施例について優良な結果を示した。また、明度において評価が3~5となり、全ての実施例について優良な結果を示した。また、洗液の薄さにおいて評価が3~5となり、全ての実施例について優良な結果を示した。また、乳化安定性において評価が3~5となり、全ての実施例について優良な結果を示した。つまり、本発明の酸化染毛剤組成物は、染毛力、脱染性能、黄色みを感じるか、褪色抑制、明度、洗液の薄さ及び乳化安定性のすべてにおいて優良な効果を有することが示された。
表1において、実施例1~3を比較すると、(A-2)成分を有する実施例2及び3の方が、染毛力及び乳化安定性に優れることが分かる。
表2において、実施例2~実施例9を比較すると、カプラー総量中に占める(A-1)成分の含有量の割合が増えると、染毛力、黄色みを感じるかどうか、褪色抑制及び洗液の薄さにおいて優れることが分かった。一方、カプラー総量中に示す(A-1)成分の含有量の占める割合を0.3以下とすると乳化安定性に優れることが分かる。
表3において、実施例1、10及び11を比較すると、(A-2)成分の含有量が増えると染毛力と乳化安定性が向上することが分かる。
表4において、実施例12~14を比較すると、(A-2)成分の含有量に対して(A-1)成分の含有量が増えると、黄色みを感じるかどうか、褪色抑制、明度及び洗液の薄さが向上することが分かる。
表5において、実施例15及び16を比較すると、本発明の酸化染毛剤組成物は、(A)カプラーとして(A-1)や(A-2)以外の成分を用いることができることが分かる。
表6において、実施例2、17~20を比較すると、(C)成分の含有量が増えると、黄色みを感じるかどうか及び明度が向上することが分かる。
以下の処方で本発明の酸化染毛剤組成物を常法により製造した。なお、処方例1~3においては、2,4-ジアミノフェノキシエタノールは塩酸塩を使用しており、配合量は塩酸塩としての配合量である。
(処方例1)
Figure 2023081028000011
(処方例2)
Figure 2023081028000012
(処方例3)
Figure 2023081028000013
本発明の酸化染毛剤組成物は、ヒトの頭髪、髭、眉毛、すね毛等の体毛を染毛するための染毛剤として利用することができる。その他、ペット等の動物の体毛を染毛するために利用してもよい。
本発明の酸化染毛剤組成物は、美容室、理容室等におけるカラーリング用の染毛剤、セルフカラーリング用の染毛剤に利用することができる。

Claims (5)

  1. (A)カプラーを含有する酸化染毛剤組成物であって、
    前記(A)カプラーとして(A-1)下記式(1)で示されるメタアミノフェノール誘導体を含有し、
    前記(A)カプラーの含有量が0.3質量%以上であり、
    (B)染料中間体の含有量と、前記(A)カプラーの含有量との比((B)/(A))が0.4以下であることを特徴とする、酸化染毛剤組成物。
    Figure 2023081028000014

    (式中、Rは水素原子、メチル基又はヒドロキシエチル基を示し、Rは水素原子、炭素数1~3のアルキル基又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基を示す。)
  2. 前記(A)カプラーの含有量に対する前記(A-1)メタアミノフェノール誘導体の含有量の比((A-1)/(A))が0.9以下であることを特徴とする請求項1に記載の酸化染毛剤組成物。
  3. 前記(A-1)メタアミノフェノール誘導体の含有量が0.5質量%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の酸化染毛剤組成物。
  4. 前記(A-1)メタアミノフェノール誘導体が、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール又は/及び5-オルトアミノクレゾールであることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の酸化染毛剤組成物。
  5. 前記(A)カプラーとして(A-2)2,4-ジアミノフェノキシエタノール又は/及びその塩を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の酸化染毛剤組成物。

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