JP6461461B2 - 染毛剤組成物 - Google Patents
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第1発明の構成は、下記(A)〜(D)成分を含有する、染毛剤組成物である。
(B)下記「化2」の式で示される化合物群又はこれらの塩から選ばれる1種以上。
(C)下記「化3」の式で示される化合物群から選ばれる1種以上。
(D)スレオニン及びセリンから選ばれる1種以上。
第2発明の構成は、前記第1発明に係る染毛剤組成物の各剤の混合時における(D)成分の含有量に対する(A)〜(C)成分の合計含有量の質量比(A+B+C)/Dが0.2〜1000の範囲内である、染毛剤組成物である。
酸化染毛剤等の染毛剤の染料成分として、主要中間体である(A)成分及びカプラーである(B)成分を組み合わせて用いると、良好な染毛効果が得られず、あるいは染毛後の洗髪の繰返し等に起因して染毛色の褪色や色相変化を起こし易くなる。
第2発明によれば、(A)〜(D)成分を含有する染毛剤組成物において、これらの各成分の含有量の質量比〔(A)+(B)+(C)〕/(D)が0.2〜1000の範囲内であるため、上記第1発明の効果が特に顕著に発揮される。
本発明の染毛剤組成物として、酸化染毛剤が例示される。染毛剤組成物は使用時に混合される各剤からなる複数剤式であって、通常は2剤式であるが、例えば適宜な組成の第3剤等を付加した3剤式以上の多剤式としても良い。なお、本発明の染毛剤組成物を空気酸化等を利用する1剤式とすることもできるが、この場合、染毛剤組成物には後述する酸化剤は含有されない。又、1剤式の染毛剤組成物では、必須成分及びその他の成分は、いずれも単一の剤に含有される。
((A)〜(D)成分)
(A)成分
染毛剤組成物の(A)成分は酸化染料の主要中間体であって、前記化1式で示される化合物群又はこれらの塩から選ばれる1種以上である。塩としては、限定はされないが、塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等を好ましく例示することができる。(A)成分は、アルカリ剤を含有する第1剤に配合される。
染毛剤組成物の(B)成分は酸化染料のカプラーであって、前記した化2式で示される化合物群又はこれらの塩から選ばれる1種以上である。塩としては、限定はされないが、塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等を好ましく例示することができる。(B)成分は、アルカリ剤を含有する第1剤に、1種以上、より好ましくは2種以上、配合される。
染毛剤組成物の(C)成分は酸化染料のカプラーであって、前記した化3式で示される化合物群から選ばれる1種以上である。(C)成分はアルカリ剤を含有する第1剤に配合される。
染毛剤組成物の(D)成分はスレオニン及びセリンから選ばれる1種以上である。(D)成分は、アルカリ剤を含有する第1剤、酸化剤を含有する第2剤、又は第3剤等のいずれか1以上の剤に配合される。
染毛剤組成物の各剤の混合時における(A)成分〜(D)成分の含有量は限定されないが、(A)成分については0.05〜2.5質量%、より好ましくは0.125〜1.75質量%であり、(B)成分については0.005〜1質量%、より好ましくは0.015〜0.75質量%であり、(C)成分については0.005〜0.5質量%、より好ましくは0.015〜0.375質量%であり、(D)成分については0.0025〜1質量%、より好ましくは0.005〜0.5質量%である。
染毛剤組成物の第1剤はアルカリ剤を含有する。第1剤におけるアルカリ剤の含有量は特段に限定されないが、好ましくは0.5〜20質量%の範囲内である。アルカリ剤を含有する第1剤のpHは8〜12が好ましいが、これに限定されない。
染毛剤組成物の第2剤は酸化剤を含有する。酸化剤の具体例としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用できる。
水は、染毛剤組成物を構成する各剤における他の各成分を溶解・分散させる基材であり、場合によって各剤を泡状とするために必要である。各剤における水の配合量は限定されず、必要に応じて適宜に設定すれば良い。
染毛剤組成物を構成する各剤は、上記した各成分の他に、各種の任意的な配合成分を含有することができる。例えば、前記(A)〜(C)成分以外の染料成分、界面活性剤、油性成分、溶剤、ポリマー類、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、植物又は生薬抽出物、ビタミン類、香料等を任意に配合できる。これらの内の幾つかの配合成分について、以下に述べる。
染毛剤組成物の第1剤は、前記(A)〜(C)成分に該当しない主要中間体やカプラーを含有することができる。但し、本発明の効果を阻害しない限度内の含有量とする。又、染毛剤組成物の染毛色調の調整のために、(A)〜(C)成分に加えて直接染料を含有することもできる。
染毛剤組成物の各剤は、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を任意に含有することができる。染毛剤組成物の各剤における界面活性剤の含有量は限定されないが、例えば、各剤の混合時においては0.5〜30質量%の範囲内とすることができる。
染毛剤組成物の各剤は、高級アルコール、油脂、ロウ類、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等から選ばれる1種以上の油性成分を任意に含有することができる。油性成分の含有量は限定されないが、例えば、染毛剤組成物の各剤の混合時において0.1〜30質量%の範囲内とすることができる。
本発明の染毛剤組成物を構成する各剤は、溶剤を含有しても良い。これらの含有量は、染毛性の向上の見地等から、各剤の混合時において10質量%以下であることが好ましく、0.01〜8質量%とすることがより好ましい。
(第1実施例群)
実施例1〜実施例34に係る2剤式染毛剤について、実施例1〜実施例8の第1剤の組成を表1に、実施例9〜実施例17の第1剤の組成を表2に、実施例18〜実施例26の第1剤の組成を表3に、実施例27〜実施例34の第1剤の組成を表4に示す。又、これらの実施例1〜実施例34に係る2剤式染毛剤の第2剤としては、全て共通して表5に示す組成のものを用いた。
実施例35として、表6に示す第1剤及び第2剤の組成を持つ2剤式染毛剤の各剤を常法に従いクリーム状に製剤した。表6から分かるように、実施例35では(D)成分は第1剤ではなく第2剤に配合されている。この2剤式染毛剤も、表6に示すように、使用時に第1剤と第2剤を質量比1:1で混合してから毛髪に適用するものである。表6におけるその他の点の表記の要領は、表1〜表4の場合と同様である。
実施例36として、表7に示す第1剤、第2剤及び第3剤の組成を持つ3剤式染毛剤の各剤を常法に従いクリーム状に製剤した。表7から分かるように、実施例36では(D)成分は第3剤のみに配合されている。この3剤式染毛剤は、表7に示すように、使用時に第1剤:第2剤:第3剤を質量比1:1:0.1で混合してから毛髪に適用するものである。表7におけるその他の点の表記の要領は、表1〜表4の場合と同様である。
比較例1〜比較例9に係る2剤式染毛剤について、それぞれの第1剤の組成を表8に示す。又、これらの比較例に係る2剤式染毛剤の第2剤として、全て共通して前記表5に示す組成のものを用いた。以上の第1剤及び第2剤は、常法に従い全てクリーム状に製剤した。各比較例は、使用時に第1剤と第2剤を質量比1:1で混合してから、毛髪に適用するものである。表8におけるその他の点の表記の要領は表1〜表4の場合と同様である。
(良好な染毛効果の評価)
上記した第1実施例群、第2実施例、第3実施例及び比較例群に係る各実施例、各比較例の各剤をそれぞれ前記した質量比で混合し、それらの混合物を直ちに3グラムずつ取って長さ10cmの白毛の毛束サンプルに均一に塗布し、30分間放置して染毛処理を行った後、水洗、乾燥させてから、染毛効果を評価した。
上記の「染毛効果の評価」の項で述べた、各実施例、各比較例に係る染毛処理後の第1サンプルと第2サンプルを、それぞれ50℃(±2℃)の1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液に15分間静かに浸漬させた後、水洗し、乾燥させた。このような処理は、「染毛処理後の洗髪の繰返し等を経た後の褪色評価の促進試験」としての信頼性が当業者に認識されている。
Claims (2)
- 下記(A)〜(D)成分を含有〔(D)成分については、(D)成分を含有する蛋白質加水分解物として配合された場合を除く〕し、各剤の混合時において、(A)成分の含有量が0.05〜2.5質量%、(B)成分の含有量が0.005〜1質量%、(C)成分の含有量が0.05質量%以上、(D)成分の含有量が0.0025〜1質量%であることを特徴とする複数剤式染毛剤組成物。
(A)下記「化1」の式で示される化合物群又はこれらの塩から選ばれる1種以上。
(B)下記「化2」の式で示される化合物群又はこれらの塩から選ばれる1種以上。
(C)下記「化3」の式で示される化合物群から選ばれる1種以上。
(D)スレオニン及びセリンから選ばれる1種以上。 - 前記染毛剤組成物の各剤の混合時における(D)成分の含有量に対する(A)〜(C)成分の合計含有量の質量比〔(A)+(B)+(C)〕/(D)が0.2〜1000の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の複数剤式染毛剤組成物。
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