JP2005053876A - 染毛剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 染毛力を維持しつつ、地肌汚れを一層抑制することができるとともに粘度安定性を向上させることができる染毛剤組成物を提供する。
【解決手段】 第1剤には、酸化染料、アルカリ剤、界面活性剤及び水が含有されている。この第1剤には、さらに(A)アスコルビン酸類が1〜10重量%含有されるとともに、(B)炭素数20〜25の高級アルコールが含有されている。この第1剤は、使用時に酸化剤を含有する第2剤と混合調製される。第1剤には、さらに(C)炭素数10〜19の高級アルコールが含有されることが好ましい。その場合、(C)成分に対する(B)成分の重量比(=(B)成分の重量/(C)成分の重量)は0.1〜5であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、染毛剤の第1剤等に適用され、毛髪を染色するための染毛剤組成物に関するものである。
従来、この種の染毛剤組成物としては、酸化染料等を含有する酸化染毛剤が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の酸化染毛剤は、通常、酸化防止剤として少量配合されているアスコルビン酸類を過剰量配合することにより、染毛力を低下させることなく、地肌汚れを抑制している。
特開2002−29946号公報(請求項1)
ところが、上記特許文献1に記載の酸化染毛剤では、アスコルビン酸類の過剰配合により、粘度が経時的に変化し易くなる。すなわち、アスコルビン酸類を1重量%以上配合することにより、染毛力を維持しつつ地肌汚れを抑制することができるが、粘度安定性が低下するという問題があった。
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、染毛力を維持しつつ、地肌汚れを一層抑制することができるとともに粘度安定性を向上させることができる染毛剤組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の染毛剤組成物では、酸化染料、アルカリ剤、界面活性剤及び水を含有し、使用時に酸化剤を含有する酸化剤組成物と混合調製される染毛剤組成物であって、(A)アスコルビン酸類を1〜10重量%含有するとともに(B)炭素数20〜25の高級アルコールを含有するものである。
請求項2に記載の発明の染毛剤組成物では、請求項1に記載の発明において、さらに、(C)炭素数10〜19の高級アルコールを含有するものである。
請求項3に記載の発明の染毛剤組成物では、請求項2に記載の発明において、前記(C)成分に対する(B)成分の重量比(=(B)成分の重量/(C)成分の重量)が0.1〜5であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明の染毛剤組成物では、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、さらに、(D)ポリエチレングリコールを含有するものである。
請求項5に記載の発明の染毛剤組成物では、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記界面活性剤として、(E)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤を含有するものである。
本発明によれば、染毛力を維持しつつ、地肌汚れを一層抑制することができるとともに粘度安定性を向上させることができる。
以下、本発明を2剤式の染毛剤における第1剤に適用した実施形態について詳細に説明する。
2剤式の染毛剤は、染毛剤組成物としての第1剤及び酸化剤組成物としての第2剤から構成される。第1剤は酸化染料、アルカリ剤、界面活性剤及び水が含有されるものである。第1剤には、さらに(A)アスコルビン酸類が1〜10重量%含有される。加えて、第1剤には、(B)炭素数20〜25の高級アルコールが含有される。
この第1剤は、酸化剤が含有される第2剤と使用時に混合調製される。第1剤及び第2剤の混合物(以下、単に混合物という。)が毛髪に塗布されることにより、毛髪が染色される。
[第1剤]
(A)アスコルビン酸類は、染毛処理後の地肌汚れを抑制するために配合される。また、この(A)成分によって、酸化剤による酸化染料の酸化重合反応が促進されるとともに混合物のpHがコントロールされる。(A)成分の具体例としては、アスコルビン酸、エリソルビン酸、それらの塩及び誘導体等が挙げられる。
アスコルビン酸の塩としては、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸アンモニウム、アスコルビン酸モノエタノールアミン、アスコルビン酸ジエタノールアミン等が挙げられる。エリソルビン酸の塩としてはエリソルビン酸ナトリウム等が挙げられる。
アスコルビン酸の誘導体としては、アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、ミリスチン酸アスコルビル、ラウリン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル、プロピオン酸アスコルビル、酒石酸アスコルビル、クエン酸アスコルビル、コハク酸アスコルビル、安息香酸アスコルビル、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸カリウム、アスコルビルエチル、アスコルビン酸アラントイン、アスコルビン酸キトサン、アスコルビン酸メチルシラノール、テトラデシルヘキシルアスコルビル、アミノプロピルアスコルビルフォスフェート、アスコルビン酸ポリペプタイド、アスコルビルグルコシド、アスコルビルメチルシラノールペクチネート等が挙げられる。
これらの(A)成分は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの(A)成分の中でも、酸化剤の酸化作用をさらに促進させることができることから、アスコルビン酸及びその塩から選ばれる少なくとも一種を含有させることが好ましい。
第1剤中における(A)成分の含有量は、2〜10重量%、好ましくは2.2〜9.6重量%、さらに好ましくは2.6〜9.4重量%、最も好ましくは3〜9重量%である。この含有量が2重量%未満であると、地肌汚れを一層抑制することができない。一方、10重量%を超えて配合すると、染毛力が低下するとともに、粘度安定性を十分に得ることが困難となる。
(B)炭素数20〜25の高級アルコールは、粘度安定性を向上させるために配合される。この(B)成分の具体例としては、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。これらの(B)成分は、単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
第1剤中における(B)成分の含有量は、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは1〜18重量%、さらに好ましくは3〜16重量%である。この含有量が0.1重量%未満であると、粘度安定性を十分に向上させることができないおそれがある。一方、20重量%を超えて配合しても、それ以上の効果が得られず、経済的ではない。
第1剤中及び混合物中における(A)成分に対する(B)成分の重量比[=(B)成分の重量/(A)成分の重量]は、好ましくは0.1〜5、より好ましくは0.2〜4.5、さらに好ましくは0.3〜4である。この重量比が0.1未満であると、粘度安定性を十分に向上することができないおそれがある。一方、5を超えて配合しても、それ以上の効果が得られず、経済的ではない。この重量比を0.3〜4にすることにより、粘度安定性を十分に向上させることができる。
第1剤には、必須成分として酸化染料、アルカリ剤、界面活性剤及び水が含有される。
酸化染料は、酸化剤による酸化重合によって発色可能な化合物を示す。この酸化染料は、主要中間体及びカプラーに分類され、第1剤には少なくとも主要中間体が含有される。
主要中間体としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)、それらの塩類等が挙げられる。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。
カプラーとしては、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩等が挙げられる。
これらの酸化染料は単独で配合してもよく、複数を組み合わせて配合してもよい。主要中間体の中でも、染毛力が強いことからパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類から選ばれる少なくとも一種が好ましい。
第1剤中における酸化染料の含有量は、好ましくは0.01〜15.0重量%である。この含有量が0.01重量%未満では十分な染毛力は得られにくい。一方、15.0重量%を超えて配合してもそれ以上の染毛力は得られにくい。
アルカリ剤は、酸化剤の作用を促進することにより、毛髪に明度を付与するために配合される。
アルカリ剤の具体例としては、アンモニア、アルカノールアミン、アンモニウム塩、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。アルカノールアミンの具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。アンモニウム塩の具体例としては、ハロゲン化アンモニウム、無機系アンモニウム塩、有機系アンモニウム塩等が挙げられる。ハロゲン化アンモニウムとしては塩化アンモニウム等、無機系アンモニウム塩としては炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム等、有機系アンモニウム塩としては乳酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム等が挙げられる。
これらのアルカリ剤は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらのアルカリ剤の中でも毛髪の明度が良好となり、染毛力を十分に発揮させることができることから、少なくともアンモニアを含有させることが好ましい。
第1剤中におけるアルカリ剤の含有量は、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.2〜9.6重量%、さらに好ましくは0.6〜9重量%、最も好ましくは0.7〜8重量%である。この含有量が0.1重量%未満であると、十分な明度が得られないおそれがある。一方、10重量%を超えて配合すると、仕上り後の毛髪において良好な感触を得ることが困難となるおそれがある。
界面活性剤は、第1剤の安定性を保持するために配合される。この界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のPOEアルキル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
これらの界面活性剤は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。第1剤中における界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.3〜14重量%、さらに好ましくは0.6〜10重量%である。この含有量が0.1重量%未満であると、第1剤の安定性を十分に保持することができないおそれがある。一方、20重量%を超えて配合すると、染毛力が低下するおそれがある。
水は、各成分の溶媒又は分散媒として第1剤を乳化物とするために適量配合される。第1剤中における水の含有量は、好ましくは50〜95重量%、さらに好ましくは70〜90重量%である。この含有量が50重量%未満であると、乳化物を安定して形成することが困難となるおそれがある。一方、95重量%を超えて配合すると、第1剤の均一性及び安定性を確保しにくくなる。
第1剤には、上記の(B)成分との相乗作用によって地肌汚れを一層抑制することができることから、上記の(B)成分に加えて(C)炭素数10〜19の高級アルコールを含有させることが好ましい。この(C)成分の具体例としては、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール等が挙げられる。これらの(C)成分は、単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
第1剤中における(B)成分及び(C)成分の合計の含有量は、好ましくは0.2〜25重量%、より好ましくは2〜20重量%、さらに好ましくは3〜18重量%である。この含有量が0.2重量%未満であると、第1剤の安定性を向上させることができないおそれがある。一方、25重量%を超えて配合しても、それ以上の効果は得られず、経済的ではない。
第1剤中及び混合物中における(C)成分に対する(B)成分の重量比[=(B)成分の重量/(C)成分の重量]は、好ましくは0.1〜5、より好ましくは0.2〜4.5、さらに好ましくは0.3〜4である。この重量比が0.1未満であると、粘度安定性を十分に向上させることができないおそれがある。一方、5を超えると、地肌汚れを一層抑制することができないおそれがある。この重量比を0.1〜5に設定することにより、粘度安定性が十分に得られるとともに地肌汚れをより一層抑制することができる。
第1剤には、高温安定性を向上させることができることから、(D)ポリエチレングリコールを含有させることが好ましい。また、この(D)成分を配合した場合、(A)成分との相乗作用によって、染毛後の地肌汚れがさらに抑制される。ポリエチレングリコールの平均分子量は、好ましくは200〜15000、より好ましくは300〜10000、さらに好ましくは400〜5000である。この分子量が200未満又は15000を超えると、分散能が発揮されにくく、高温安定性を向上させる効果が十分に得られないおそれがあるとともに、(A)成分との相乗作用が十分に得られないおそれがある。
第1剤中における(D)成分の含有量は、好ましくは0.02〜10重量%、より好ましくは1〜8重量%、さらに好ましくは2〜5重量%である。この含有量が0.02重量%未満であると、高温安定性が十分に向上されないおそれがある。一方、10重量%を超えると、染毛力が低下するおそれがある。
第1剤中及び混合物中における(A)成分に対する(D)成分の重量比[=(D)成分の重量/(A)成分の重量]は、好ましくは0.01〜5、より好ましくは0.1〜3、さらに好ましくは0.5〜1である。この重量比が0.01未満であると、高温安定性を十分に向上させることができないおそれがある。一方、5を超えると染毛力が低下するおそれがある。
第1剤には、地肌汚れをより一層抑制することができることから、(E)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤を含有させることが好ましい。(E)成分の具体例としては、モノラウリン酸デカグリセリル(HLB15.5)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(45E.O.)(HLB18)、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン(HLB16.9)、モノラウリン酸POE(6)ソルビット(HLB15.5)、POE(40)ラノリンアルコール(HLB17)、POE(30)フィトステロール(HLB18)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40E.O.)(HLB17.5)、POE(20)POP(4)セチルエーテル(HLB16.5)、POE(25)モノステアレート(HLB15)、POE(21)ラウリルエーテル(HLB19)、POE(30)セチルエーテル(HLB19.5)、POE(20)ステアリルエーテル(HLB18)、POE(20)ベヘニルエーテル(HLB16.5)、POE(80)硬化ヒマシ油(HLB15)、POE(10)オレイルエーテル(HLB14.5)、POE(20)オレイルエーテル(HLB17)、POE(30)ベヘニルエーテル(HLB18)、POE(50)オレイルエーテル(HLB18)、POE(7)セチルエーテル(HLB11.5)、POE(10)ベヘニルエーテル(HLB10)、POE(9)ラウリルエーテル(HLB14.5)等が挙げられる。なお、POPに付随する数値はその付加モル数を示す。これらの(D)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
(E)成分のHLBの上限は、特に限定されないが、好ましくは20.0以下、より好ましくは19.5以下である。このHLBが20.0を超える(E)成分は入手が困難となるおそれがある。
(E)成分の中でも、地肌汚れをさらに一層抑制することができることから、エーテル型非イオン性界面活性剤が好ましい。エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、POE(40)ラノリンアルコール、POE(30)フィトステロール、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(21)ラウリルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(80)硬化ヒマシ油、POE(10)オレイルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(30)ベヘニルエーテル、POE(50)オレイルエーテル、POE(7)セチルエーテル、POE(10)ベヘニルエーテル、POE(9)ラウリルエーテル等が挙げられる。
また、(E)成分の中でも、地肌汚れをさらに一層抑制することができることから、炭素数16〜25のアルキル鎖又は炭素数16〜25のアルケニル鎖を有する非イオン性界面活性剤が好ましい。炭素数16〜25のアルキル鎖を有する非イオン性界面活性剤の具体例としては、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(45E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40E.O.)、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(30)ベヘニルエーテル、POE(7)セチルエーテル、POE(10)ベヘニルエーテル等が挙げられる。炭素数16〜25のアルケニル鎖を有する非イオン性界面活性剤の具体例としては、POE(10)オレイルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(50)オレイルエーテル等が挙げられる。
第1剤中における(E)成分の含有量は、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜7重量%、さらに好ましくは0.3〜5重量%である。この含有量が0.01重量%未満であると、地肌汚れをより一層抑制することが困難となるおそれがある。一方、10重量%を超えて配合しても、それ以上の効果が得られないおそれがある。
第1剤には、染毛力を向上させることができることから、(F)HLBが8以下である非イオン性界面活性剤を含有させることが好ましい。(F)成分の具体例としては、モノステアリン酸プロピレングリコール(HLB3.5)、モノステアリン酸グリセリル(HLB4)、モノオレイン酸テトラグリセリル(HLB6)、モノパルミチン酸ソルビタン(HLB6.7)、POE(6)ソルビットミツロウ(HLB7.5)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(4E.O.)(HLB6.5)、POE(2)モノステアレート(HLB4)、POE(2)セチルエーテル(HLB8)、POE(2)ステアリルエーテル(HLB8)、POE(5)硬化ヒマシ油(HLB6)、POE(5)ベヘニルエーテル(HLB7)、POE(3)ラウリルエーテル(HLB6)、POE(2)オレイルエーテル(HLB7.5)等が挙げられる。なお、E.O.はエチレンオキサイドを示し、POE及びE.O.に付随する数値はそれぞれの付加モル数を示す。これらの(F)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
(F)成分のHLBの下限は、特に限定されないが、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上である。このHLBが1.5未満である(F)成分は入手が困難となるおそれがある。
(F)成分の中でも、染毛力をより向上させることができることから、エーテル型非イオン性界面活性剤が好ましい。エーテル型非イオン性界面活性剤としては、POE(6)ソルビットミツロウ、POE(2)セチルエーテル、POE(2)ステアリルエーテル、POE(5)硬化ヒマシ油、POE(5)ベヘニルエーテル、POE(3)ラウリルエーテル、POE(2)オレイルエーテル等が挙げられる。
また、(F)成分の中でも、染毛力をより向上させることができることから、炭素数16〜25のアルキル鎖又は炭素数16〜25のアルケニル鎖を有する非イオン性界面活性剤が好ましい。炭素数16〜25のアルキル鎖を有する非イオン性界面活性剤の具体例としては、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(4E.O.)、POE(2)モノステアレート、POE(2)セチルエーテル、POE(2)ステアリルエーテル、POE(5)ベヘニルエーテル等が挙げられる。炭素数16〜25のアルケニル鎖を有する非イオン性界面活性剤の具体例としては、POE(2)オレイルエーテル等が挙げられる。
第1剤中における(F)成分の含有量は、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜7重量%、さらに好ましくは0.3〜5重量%である。この含有量が0.01重量%未満であると、染毛力を向上させることが困難となるおそれがある。一方、10重量%を超えて配合しても、それ以上の効果が得られないおそれがある。
第1剤には、高温安定性を向上させることができることから、(E)及び(F)成分の両方を含有させることが好ましい。これらの(E)及び(F)成分の中でも、高温安定性をより向上させることができることから、エーテル型非イオン界面活性剤が好ましい。また、これらの(E)及び(F)成分の中でも、高温安定性をより向上させることができることから、炭素数16〜25のアルキル鎖又は炭素数16〜25のアルケニル鎖を有する非イオン性界面活性剤が好ましい。
第1剤のpHは、好ましくは8〜12、より好ましくは8.5〜11である。第1剤のpHが8未満では、酸化剤の作用を十分に促進することができないおそれがある。一方、このpHが12を超えると、毛髪の感触が悪化する等の不具合が発生するおそれがある。
第1剤中及び混合物中において、アルカリ剤に対する(A)成分の重量比[=(A)成分の重量/アルカリ剤の重量]は、好ましくは0.2以上、より好ましくは0.25以上、さらに好ましくは0.3以上である。この重量比が0.2未満であると、(A)成分のpHコントロール作用が十分に発揮されないおそれがある。なお、この重量比の上限は、好ましくは11.1以下、より好ましくは8.3以下、さらに好ましくは6.7以下である。この重量比が11.1を超えて配合しても、pHコントロール作用がそれ以上得られないおそれがある。
第1剤中及び混合物中において、主要中間体に対する(A)成分の重量比[=(A)成分の重量/主要中間体の重量]は、好ましくは0.3〜5、より好ましくは0.5〜3、さらに好ましくは0.5〜2.8である。この重量比が0.3未満であると、(A)成分による染毛力の向上効果が得られにくい。一方、5を超えて配合してもそれ以上の染毛力が得られにくい。
第1剤には、その他の成分としてpH調整剤、油性成分等を含有させることが好ましい。
pH調整剤は、第1剤のpHを上記の範囲に容易に設定することが可能である。pH調整剤の具体例としては、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸等が挙げられる。第1剤中におけるpH調整剤の配合量は、第1剤のpHが上記の範囲になる量とするのが好ましい。
油性成分は、第1剤の安定性を向上させることが可能である。油性成分としては、油脂類、ロウ類、炭化水素類、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
油脂類の具体例としては、ホホバ油、オリーブ油のグリセライド等、ロウ類の具体例としては、ミツロウ、ラノリン等、炭化水素類の具体例としては、流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィン、スクワラン等が挙げられる。エステル類の具体例としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等、シリコーン類の具体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン等が挙げられる。
さらに、その他の成分としてラウリン酸、ミリスチン酸、リノレン酸等の脂肪酸、ソルビトール、マルトース等の糖類、(B)及び(C)成分以外の高級アルコール、(D)成分以外の多価アルコール、バチルアルコール、キミルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル、アラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム等の水溶性高分子化合物、パラベン等の防腐剤、EDTA等のキレート剤、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、紫外線吸収剤、直接染料、香料等が挙げられる。また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
この第1剤の剤型は、乳化物状であって、具体的にはフォーム状、クリーム状、乳液状等が挙げられる。第1剤は、乳化安定性が得られ易いことから、水中油滴型乳化物であることが好ましい。この第1剤は、チューブ容器、エアゾール容器等の各種容器に充填され、使用時まで保存される。
[第2剤]
第2剤には酸化剤が含有される。酸化剤は、酸化染料を酸化重合させて発色させるとともに、毛髪に含まれるメラニンを脱色させるために配合される。酸化剤の具体例としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらの酸化剤は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの酸化剤の中でも、メラニンの脱色力に優れることから、好ましくは過酸化水素である。
第2剤中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜4.5重量%、より好ましくは0.3〜4重量%である。この含有量が0.1重量%未満であると、酸化染料を十分に酸化重合させることが困難となるおそれがある。一方、4.5重量%を超えて配合すると、毛髪の損傷を低減することができないおそれがある。
第2剤にはその他の成分として第1剤に記載の水、油性成分、界面活性剤等が含有される。また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
この第2剤の剤型は、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。
[混合物]
混合物は、第1剤及び第2剤を所定の割合で混合調製することによって得られる。第1剤と第2剤との混合割合は、好ましくは重量比で第1剤:第2剤=1:0.5〜1:5である。この混合割合よりも第1剤が多くなるか又は第2剤が多くなると第1剤中及び第2剤中における各成分の含有量を設定しにくくなるおそれがある。
混合物中における(A)成分の含有量は、好ましくは0.5〜5重量%、より好ましくは0.8〜4.7重量%、さらに好ましくは1.0〜4.5重量%である。この含有量が0.5重量%未満であると、酸化剤による酸化染料の重合反応を一層促進することができないおそれがある。一方、5重量%を超えて配合すると、それ以上の染毛力向上効果が得られにくいとともに、高温安定性を十分に得ることが困難になるおそれがある。
混合物中における(D)成分の含有量は、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.5〜4重量%、さらに好ましくは1〜2.5重量%である。この含有量が0.01重量%未満であると、(A)成分との相互作用が十分に得られないおそれがある。一方、5重量%を超えると、染毛力が低下するおそれがある。
混合物中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.05〜2.25重量%、より好ましくは0.15〜2.0重量%である。この含有量が0.05重量%未満であると、酸化染料を十分に酸化重合することができないおそれがある。一方、2.25重量%を超えると、毛髪の損傷を低減することができないおそれがある。
混合調製時における混合物のpHは、好ましくは8〜12、より好ましくは8.5〜11である。このpHが8未満では、酸化剤の作用を十分に促進することができないおそれがある。一方、pHが12を超えると毛髪が脱色される際、毛髪の感触が悪化するおそれがある。
この混合物の剤型は、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。
この混合物は毛髪に塗布され、混合物が塗布された毛髪は、一定時間放置されることにより徐々に染色される。ここで、混合物には(A)成分が含有されているため、毛髪に塗布された混合物のpHは、放置時間に伴って徐々に低下されるようになっている。染毛放置時間終了後の混合物のpHは、アルカリ剤が毛髪に残留することを低減することができ、毛髪の感触をより良好にすることができることから、中性又は酸性側に移行されることが好ましく、弱酸性であることがより好ましい。
混合調製時における混合物のpHと、混合調製時から30分後における混合物のpHとの差(pH低下値)は、好ましくは1〜10、より好ましくは2〜9、さらに好ましくは3〜8である。このpH低下値が1未満では、残留アルカリにより毛髪の感触が悪化するおそれがある。一方、10を超えるpHの低下は、毛髪が過剰に収れんし、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
混合調製時から30分後における混合物のpHは、好ましくは2〜8、より好ましくは3〜7、さらに好ましくは4〜6である。このpHが2未満では、毛髪が過剰に収れんし、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。一方、このpHが8を超えると残留アルカリにより毛髪の感触が悪化するおそれがある。
さて、第1剤を調製するには、酸化染料、アルカリ剤、界面活性剤、水、(A)成分及び(B)成分を攪拌混合する。そして、各種容器に充填された第1剤は、使用時まで保存される。このとき、第1剤中には(B)成分が含有され、この(B)成分の高い乳化作用によって、第1剤の乳化安定性が向上すると推測される。従って、第1剤の経時的な粘度変化が抑制され、第1剤の粘度安定性を向上させることができる。
次に、第1剤及び第2剤を使用するには、第1剤及び第2剤を所定の混合割合で混合することによって混合物を調製し、この混合物の必要量をコーム(櫛)又は刷毛に付着させ、毛髪に塗布する。この混合物中では、酸化剤によって酸化染料が酸化重合されることにより、酸化染料が発色されるようになっている。このとき、混合物中には(A)成分が含有されている。この(A)成分によって酸化剤の酸化力は十分に引き出されるため、酸化剤による酸化染料の酸化重合反応が促進される。つまり、酸化剤による酸化染料の酸化重合反応において、(A)成分は触媒的な役割を果たすと推測される。従って、酸化染料を効率的に発色させることができ、染毛力を十分に得ることができる。
また、混合物にはアルカリ剤が含有され、混合物中の液性はアルカリ性を示している。混合物が塗布された毛髪は、この状態で一定時間(例えば、10分から40分)放置される。このとき、混合物中には(A)成分が含有されている。この(A)成分のpHコントロール作用によって、アルカリ剤が徐々に中和される。このため、放置時間の経過に伴って、混合物のpHは、混合調製時のpHより徐々に低下される。
一定時間放置後の毛髪には、プレーンリンス(水、温水等による毛髪のすすぎ)が施され、毛髪の染毛処理が仕上げられる。このとき、(A)成分のpHコントロール作用により、混合物のpHは低下されているため、仕上り後の毛髪における残留アルカリを低減することができる。
また、(A)成分は還元作用を有し、その還元作用によって、地肌の軟質ケラチンにおける酸化染料の染着が抑制されると推測され、(A)成分によって染毛処理後の地肌汚れを抑制することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 本実施形態の染毛剤組成物においては、第1剤中には(A)成分が1〜10重量%含有されている。従って、地肌汚れを抑制することができる。また、第1剤中には(B)成分が含有されている。従って、第1剤の粘度安定性を向上させることができる。さらに、(A)成分によって、酸化剤の酸化力が十分に引き出されるため、染毛力を維持することができる。よって、染毛力を維持しつつ、地肌汚れを抑制することができるとともに粘度安定性を向上させることができる。
・ 本実施形態の染毛剤組成物においては、さらに(C)成分が含有されることが好ましい。このように構成した場合、(B)成分との相乗作用によって地肌汚れを一層抑制することができる。
・ 本実施形態の染毛剤組成物においては、(C)成分に対する(B)成分の重量比は0.1〜5であることが好ましい。このように構成した場合、粘度安定性が十分に得られるとともに地肌汚れをより一層向上させることができる。
・ 従来、(A)成分を2重量%以上含有させた第1剤を高温(例えば50℃)条件下で放置した場合、第1剤中における各成分が分離し易くなる。つまり、高温安定性が低下するという問題があった。本実施形態の染毛剤組成物においては、さらに(D)成分を含有させることが好ましい。このように構成した場合、(D)成分の分散剤としての機能により、第1剤中の成分の凝集が抑制されると推測され、第1剤の高温安定性を向上させることができる。
・ 本実施形態の染毛剤組成物においては、界面活性剤として(E)成分を含有させることが好ましい。このように構成した場合、(E)成分によって、(B)成分の乳化作用が一層引き出され、地肌汚れを一層抑制することができる。
・ 本実施形態の染毛剤組成物においては、(A)成分に対する(D)成分の重量比は0.01〜5であることが好ましい。このように構成した場合、染毛力及び高温安定性をバランスよく向上させることができる。
・ 本実施形態の染毛剤組成物においては、(E)成分に加えて(F)成分が含有されることが好ましい。このように構成した場合、(E)成分及び(F)成分の相乗効果によって、第1剤の乳化安定性が向上され、高温安定性をさらに向上させることができる。
・ 本実施形態の染毛剤組成物においては、第1剤と第2剤とが混合調製された混合物のpHは、(A)成分によって、混合調製時のpHから低下されるようになっている。この(A)成分のpHコントロール作用によって、仕上り後の毛髪における残留アルカリは低減される。従って、残留アルカリによる毛髪のダメージを低減することができ、仕上り後の毛髪の感触を良好にすることができる。
・ 本実施形態の染毛剤組成物においては、混合物中には(A)成分が0.5〜5重量%含有されるとともに酸化剤が0.05〜2.25重量%含有されることが好ましい。この場合、(A)成分によって酸化剤の作用が十分に引き出されるため、酸化剤の含有量を低減させても、十分な染毛力が得られる。従って、酸化剤の含有量を0.05〜2.25重量%に低減させることが可能となるため、酸化剤による毛髪の損傷を抑制することができる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記(D)成分を配合する際、平均分子量の異なる(D)成分を二種以上組み合わせて配合してもよい。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1) さらに、(F)HLBが8以下である非イオン性界面活性剤を含有する請求項5に記載の染毛剤組成物。
(2) 前記酸化剤組成物と混合調製された混合物のpHは、前記(A)成分によって、混合調製時のpHから低下される請求項1から請求項5及び上記(1)のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
(3) 前記混合物のpHは、混合調製時のpHから1〜10の範囲で低下される上記(2)に記載の染毛剤組成物。
(4) 前記混合物のpHは、混合調製時のpHから中性又は酸性側に移行される上記(2)又は(3)に記載の染毛剤組成物。
(5) 前記酸化剤組成物との混合調製時のpHは8〜12である上記(2)から(4)のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
次に、2剤式染毛剤に適用した実施例について処方例及び比較例を挙げて、前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(処方例1〜9、比較例1及び比較例2)
表1に示す配合によって染毛剤組成物としての第1剤及び従来の第1剤を調製した。また、表1に示す配合によって酸化剤組成物としての第2剤を調製した。なお、表1及び表2における各成分の配合量を示す数値の単位は重量%である。
Figure 2005053876
表1に示す各例における第1剤の粘度安定性及び高温安定性について下記の方法によって評価した。また、表1に示す第1剤及び第2剤を組み合わせて1:1の重量割合で混合することにより混合物を得た。この混合物を用いて、以下に示す染毛力及び地肌汚れの評価を行った。これらの評価結果を表2に示す。
<粘度安定性>
各例における第1剤を25℃の恒温槽に入れ、3ヶ月保存した。3ヶ月保存後の第1剤の粘度をB型粘度計にて、ローターNo.4、回転数12rpm、25℃、1分間の条件で測定した。調製直後の第1剤を同条件で測定した粘度及び3ヶ月保存後の第1剤の粘度から粘度比率(=調製直後の粘度/3ヶ月保存後の粘度)を算出した。この粘度比率が0.80以上1.20未満(非常に優れる:5)、粘度比率が0.60以上0.80未満又は1.2以上2.0未満(優れる:4)、粘度比率が0.40以上0.60未満又は2.0以上4.0未満(良好:3)、粘度比率が0.20以上0.40未満又は4.0以上6.0未満(やや悪い:2)及び粘度比率が0.20未満又は6.0以上(悪い:1)の5段階で評価した。
<高温安定性>
各例における第1剤を50℃の恒温槽中で1ヶ月間保存した。その後、常温(20℃)まで冷却した第1剤について、10名のパネラーが外観を目視にて観察し、成分の凝集及び分離がない(5点)、成分に若干の凝集が見られるが、分離がない(4点)、成分に凝集が見られるが、分離がない(3点)、成分に凝集と若干の分離が見られる(2点)、及び成分の分離が見られる(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「非常に優れる:5」、3.6点以上4.5点以下を「優れる:4」、2.6点以上3.5点以下を「良好:3」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:2」及び1点以上1.5点以下を「悪い:1」とし、評価結果とした。
<染毛力>
各例の混合物を白髪混じりの人毛毛束に塗布して30分間放置後、水洗することにより人毛毛束に染毛処理を完了した。10名のパネラーが人毛毛束の染色の程度を目視にて観察し、非常に優れる(5点)、優れる(4点)、良好(3点)、やや悪い(2点)及び悪い(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「非常に優れる:5」、3.6点以上4.5点以下を「優れる:4」、2.6点以上3.5点以下を「良好:3」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:2」及び1点以上1.5点以下を「悪い:1」とし、評価結果とした。
<地肌汚れ>
各例の混合物を腕の内側部における直径1cmの円状範囲に塗布し、10分間放置した後、温水で洗い流した。次に、石鹸を使用して1分間指で軽く擦り、温水で洗い流した。10名のパネラーが地肌汚れ(皮膚への染着の度合い)を目視にて観察し、地肌汚れが非常に少ない(5点)、地肌汚れが少ない(4点)、同等(3点)、地肌汚れがやや多い(2点)及び地肌汚れが多い(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「非常に優れる:5」、3.6点以上4.5点以下を「優れる:4」、2.6点以上3.5点以下を「良好:3」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:2」及び1点以上1.5点以下を「悪い:1」とし、評価結果とした。
Figure 2005053876
表2の結果から明らかなように、処方例1〜9では粘度安定性について、十分な結果が得られている。また、地肌汚れ及び染毛力についても、十分な結果が得られていることがわかる。さらに、処方例6以外の処方例では、(D)成分が含有されているため、高温安定性についても十分な結果が得られている。処方例3では、(C)成分が含有されていないため、処方例3よりも処方例1の方が地肌汚れについて優れる結果となっている。処方例4では、(C)成分の重量に対する(B)成分の重量が0.1未満であるため、処方例4よりも処方例1の方が粘度安定性に優れる。処方例5では、(C)成分の重量に対する(B)成分の重量が5を超えているため、処方例5よりも処方例1の方が地肌汚れについて優れる結果となっている。処方例7では、(E)成分が含有されていないため、処方例7よりも処方例1の方が高温安定性及び地肌汚れの結果が優れている。
これに対し、比較例1では、(A)成分の含有量が1重量%未満であるため、地肌汚れ及び染毛力について十分な結果が得られていない。比較例2では、(B)成分が含有されていないため、粘度安定性が悪い結果となっている。
また、各処方例では、混合調製時における混合物のpHがアルカリ性側(pH約10)であった。これらの混合物のpHは(A)成分のpHコントロール作用により、徐々に低下した。染毛放置時間終了後における染毛混合物のpHは中性又は酸性側(pH2〜7)となった。各処方例では、仕上り後の毛髪における残留アルカリが低減され、毛髪の感触が良好となった。
(定義)
・ 本明細書中における「pHコントロール作用」とは、酸化剤の存在下において、反応過程により生成される水素イオンが、アルカリ剤を中和させる作用をいう。
・ 本明細書中において、第1剤及び混合物の「pH」の値は、第1剤及び混合物のそれぞれ10重量%水溶液を調製して、その水溶液を25℃にて測定した値である。
・ 本明細書中におけるHLB(親水性−親油性バランス)は、Griffinの式から算出されるものを示す。

Claims (5)

  1. 酸化染料、アルカリ剤、界面活性剤及び水を含有し、使用時に酸化剤を含有する酸化剤組成物と混合調製される染毛剤組成物であって、(A)アスコルビン酸類を1〜10重量%含有するとともに(B)炭素数20〜25の高級アルコールを含有することを特徴とする染毛剤組成物。
  2. さらに、(C)炭素数10〜19の高級アルコールを含有する請求項1に記載の染毛剤組成物。
  3. 前記(C)成分に対する(B)成分の重量比(=(B)成分の重量/(C)成分の重量)が0.1〜5である請求項2に記載の染毛剤組成物。
  4. さらに、(D)ポリエチレングリコールを含有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
  5. 前記界面活性剤として、(E)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤を含有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
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