JP4025698B2 - 染毛用組成物 - Google Patents
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(B)成分:システイン類、システアミン、メタリン酸及びその塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、t−ブチルヒドロキノン、並びにアセトアニリドから選ばれる少なくとも一種。
(B)成分:システイン類、システアミン、メタリン酸及びその塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、t−ブチルヒドロキノン、並びにアセトアニリドから選ばれる少なくとも一種。
(C)成分:シトラール、4(3)−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、α−メチル−3,4−メチレンジオキシヒドロキシシンナミックアルデヒド、バニリン、n−ヘキサナール、α−ピネン、2,6−ジメチルヘプタノール、n−メチレンテトラメチルヘプタノン、n−メチルヘキシルエーテル、及びシクロペンタデカノンから選ばれる少なくとも一種。
以下、本発明を2剤式の染毛剤における第1剤に適用した第1の実施形態について詳細に説明する。
[第1剤]
第1剤には、酸化染料、アルカリ剤、(A)及び(B)の各成分が含有される。
主要中間体としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)、それらの塩類等が挙げられる。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。
アルカリ剤の具体例としては、アンモニア、アルカノールアミン、アンモニウム塩、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。アルカノールアミンの具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。アンモニウム塩の具体例としては、ハロゲン化アンモニウム、無機系アンモニウム塩、有機系アンモニウム塩等が挙げられる。ハロゲン化アンモニウムとしては塩化アンモニウム等、無機系アンモニウム塩としては炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム等、有機系アンモニウム塩としては乳酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム等が挙げられる。
水は、各成分の溶媒又は分散媒として第1剤を溶液、分散液又は乳化物とするために適量配合される。第1剤中における水の含有量は、好ましくは50〜95重量%、さらに好ましくは70〜90重量%である。この含有量が50重量%未満であると、水溶液、分散液又は乳化物を安定して形成することが困難となるおそれがある。一方、95重量%を超えて配合すると、第1剤の均一性及び安定性を確保しにくくなる。
高級アルコールの具体例としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
[第2剤]
第2剤には酸化剤が含有される。酸化剤は、酸化染料を酸化重合させて発色させるとともに、毛髪に含まれるメラニンを脱色させるために配合される。酸化剤の具体例としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらの酸化剤は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの酸化剤の中でも、メラニンの脱色力に優れることから、好ましくは過酸化水素である。
[混合物]
混合物は、第1剤及び第2剤を所定の割合で混合調製することによって得られる。第1剤と第2剤との混合割合は、好ましくは重量比で第1剤:第2剤=1:0.5〜1:5である。この混合割合よりも第1剤が多くなるか又は第2剤が多くなると第1剤中及び第2剤中における各成分の含有量を設定しにくくなるおそれがある。
この混合物は毛髪に塗布され、混合物が塗布された毛髪は、一定時間放置されることにより徐々に染色される。ここで、混合物には(A)成分が含有されているため、毛髪に塗布された混合物のpHは、放置時間に伴って徐々に低下されるようになっている。染毛放置時間終了後の混合物のpHは、アルカリ剤が毛髪に残留することを低減することができ、毛髪の感触をより良好にすることができることから、中性又は酸性側に移行されることが好ましく、弱酸性であることがより好ましい。
・ 第1の実施形態の染毛用組成物においては、第1剤中には(A)成分が1〜20重量%含有され、使用時に第2剤と混合調製されるように構成されている。従って、酸化剤の酸化力が十分に引き出され、酸化染料の酸化重合反応を一層促進されるため、染毛力を十分に得ることができる。また、第1剤中には(B)成分が0.01〜5重量%含有されている。従って、(A)成分の安定性が向上され、(A)成分を要因として第1剤が経時的に変色(白色から黄色となる黄変、白色から褐色となる褐変等)することを抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を2剤式の染毛剤における第1剤に適用した第2の実施形態について第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
・ 前記第2の実施形態において、第1剤に香料を配合する際には、その香料を含有する天然精油を配合してもよい。天然精油としては、例えばα−ピネンを含有するテレビン油等が挙げられる。
(1) 前記酸化剤組成物と混合調製された混合物のpHは、前記(A)成分によって、混合調製時のpHから低下される染毛用組成物。
(3) 前記混合物のpHは、混合調製時のpHから中性又は酸性側に移行される上記(1)又は(2)に記載の染毛用組成物。
表1に示す配合によって染毛用組成物としての第1剤及び従来の第1剤を調製した。また、表2に示す配合によって酸化剤組成物としての第2剤を調製した。なお、表1及び表2における各成分の配合量を示す数値の単位は重量%である。
<変色の抑制>
40℃で6ヶ月保存した後の第1剤について、10名のパネラーが変色の程度を目視にて観察し、変色(黄変及び褐変)の抑制効果が非常に優れる(5点)、優れる(4点)、良好(3点)、やや悪い(2点)及び悪い(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「非常に優れる:5」、3.6点以上4.5点以下を「優れる:4」、2.6点以上3.5点以下を「良好:3」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:2」及び1点以上1.5点以下を「悪い:1」とし、評価結果とした。
<染毛力>
10名のパネラーが人毛毛束の染色の程度を目視にて観察し、良好(3点)、やや悪い(2点)及び悪い(1点)の3段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が2.6点以上を「良好:○」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:△」及び1点以上1.5点以下を「悪い:×」とし、評価結果とした。
<感触>
10名のパネラーが人毛毛束の感触を官能評価し、良好(3点)、やや悪い(2点)及び悪い(1点)の3段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が2.6点以上を「良好:○」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:△」及び1点以上1.5点以下を「悪い:×」とし、評価結果とした。
(処方例14〜25、比較例5〜9)
表4に示す配合によって染毛剤組成物としての第1剤及び従来の第1剤を調製した。また、実施例1と同じ第2剤を調製した。なお、表4における各成分の配合量を示す数値の単位は重量%である。また、表4における香料1〜5は、以下に示すものである。
香料2:4(3)−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド
香料3:α−メチル−3,4−メチレンジオキシヒドロシンナミックアルデヒド
香料4:バニリン
香料5:n−ヘキサナール
(処方例26〜35、比較例10、比較例11)
表6に示す配合によって染毛剤組成物としての第1剤及び従来の第1剤を調製した。また、実施例1と同じ第2剤を調製した。なお、表6における各成分の配合量を示す数値の単位は重量%である。また、表6における香料6〜10は、以下に示すものである。
香料7:2,6−ジメチルヘプタノール
香料8:n−メチレンテトラメチルヘプタノン
香料9:n−メチルヘキシルエーテル
香料10:シクロペンタデカノン
(定義)
・ 本明細書中における「pHコントロール作用」とは、酸化剤の存在下において、反応過程により生成される水素イオンが、アルカリ剤を中和させる作用をいう。
Claims (4)
- 酸化染料及びアルカリ剤を含有し、使用時に酸化剤を含有する酸化剤組成物と混合調製される染毛用組成物であって、(A)アスコルビン酸類を1〜20重量%含有するとともに下記の(B)成分を0.01〜5重量%含有することを特徴とする染毛用組成物。
(B)成分:システイン類、システアミン、メタリン酸及びその塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、t−ブチルヒドロキノン、並びにアセトアニリドから選ばれる少なくとも一種。 - 酸化染料、アルカリ剤及び香料を含有し、使用時に酸化剤を含有する酸化剤組成物と混合調製される染毛用組成物であって、(A)アスコルビン酸類を1〜20重量%含有するとともに下記の(B)成分を0.01〜5重量%含有することを特徴とする染毛用組成物。
(B)成分:システイン類、システアミン、メタリン酸及びその塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、t−ブチルヒドロキノン、並びにアセトアニリドから選ばれる少なくとも一種。 - 前記香料は、下記の(C)成分である請求項2に記載の染毛用組成物。
(C)成分:シトラール、4(3)−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、α−メチル−3,4−メチレンジオキシヒドロキシシンナミックアルデヒド、バニリン、n−ヘキサナール、α−ピネン、2,6−ジメチルヘプタノール、n−メチレンテトラメチルヘプタノン、n−メチルヘキシルエーテル、及びシクロペンタデカノンから選ばれる少なくとも一種。 - 前記(B)成分としてシステイン類及びシステアミンの少なくとも一方を含有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の染毛用組成物。
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