JP5636231B2 - 毛髪処理剤組成物 - Google Patents
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Description
毛髪処理剤組成物には、貴金属微粒子が含有される。貴金属微粒子は、毛髪の酸化を抑制する働きを有する。こうした働きにより、毛髪の保護効果が発揮されることで、毛髪の艶が低下することを抑制することができる。また、貴金属微粒子は、染色された毛髪の退色を抑制する働きを有する。
アルドン酸類は、染色された毛髪の退色を抑制する働きを有する。アルドン酸類の具体例は、例えば、グルコン酸、ガラクトン酸、マンノン酸、アルドン酸の塩、及びアルドン酸の金属錯体を含む。アルドン酸の塩の具体例は、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、及びアンモニウム塩を含む。アルドン酸の金属錯体の具体例は、例えば、鉄錯体、アルミニウム錯体、及び銅錯体を含む。
毛髪処理剤組成物中における糖類の含有量は、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜3質量%である。糖類の含有量が0.01質量%以上の場合、上記の作用効果が顕著に得られ易くなる。糖類の含有量が10質量%を超える場合、それ以上の効果が得られ難いため不経済となる。
油脂の具体例は、例えば、ラノリン、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油を含む。
高級アルコールの具体例は、例えば、セチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールを含む。
アニオン性界面活性剤の具体例は、例えば、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、ココイルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルを含む。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンは、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンのいずれであってもよい。
エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例は、例えば、ポリオキシエチレン(以下、POEという。)セチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、POEセチルステアリルジエーテル、及びPOEラウリン酸モノエタノールアミドを含む。
毛髪処理剤組成物は、染毛剤で染色した毛髪に適用されることで、その毛髪の退色を抑制する。本実施形態の毛髪処理剤組成物は、染毛剤としての酸化染毛剤で染色した毛髪に適用される。
(1)貴金属微粒子は、その抗酸化力により毛髪の保護効果を発揮する。本実施形態の毛髪処理剤組成物には、さらにアルドン酸類、及び糖類が含有されているため、貴金属に由来する臭いを抑制するとともに、染色された毛髪の退色を抑制する効果を持続させることが容易となる。
(4)毛髪処理剤組成物に含有される糖類としては、トレハロース、スクロース、キシリトール、マンニトール、及びラフィノースから選ばれる少なくとも一種を用いることで、上記(1)欄に記載の効果を容易に発揮させることができる。
・毛髪処理剤組成物は、染色の完了後に乾燥した毛髪、すなわち、酸化染毛剤を毛髪から洗い流した後に乾燥した毛髪に対して適用してもよい。また例えば、酸化染毛剤を塗布し、所定時間放置した毛髪に対して、その毛髪上の酸化染毛剤と混合する態様で毛髪処理剤組成物を適用してもよい。
・前記実施形態の毛髪処理剤組成物は、酸化染毛剤で染色した毛髪に適用されているが、酸性染毛料(ヘアマニキュア)で染色した毛髪に適用されてもよい。この場合であっても、上記(1)欄で述べた作用効果を得ることができる。
(イ)酸化染毛剤を用いて染色した毛髪に適用される前記毛髪処理剤組成物。
(ロ)酸化染毛剤を用いて染色した後に、前記毛髪処理剤組成物を適用する毛髪処理方法。
表1に示される成分を混合することにより、各例の毛髪処理剤組成物を調製した。表1において各成分の含有量を表している数値の単位は質量%である。表中の「白金ナノコロイド(分散液)」としては、岩瀬コスファ株式会社から市販されている「白金玄水500(商品名)」を用いた。この「白金玄水500(商品名)」には、貴金属微粒子としての白金が500ppm含有されている。
長さ15cmの黒髪毛束を準備し、その黒髪毛束を脱色剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX LT)で脱色処理した後、乾燥させた。次に、脱色された毛束を酸化染毛剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX B 7/6)を用いて茶色に染色することで、試験用の毛束サンプルを作製した。この試験用の毛束サンプルは、乾燥させることなく濡れた状態とされている。
表1に示される各例の毛髪処理剤組成物を試験用の毛束サンプルに適用した。まず、毛髪処理剤組成物を前記毛束サンプルに塗布した後、毛髪処理剤組成物を温水で洗い流した。次に、毛束サンプルに市販のシャンプー及び市販のトリートメントを常法に従って適用した後にドライヤーを用いて乾燥させた。
各例の毛髪処理剤組成物を適用した毛束サンプルの艶と、比較用の毛束サンプルの艶とをパネラー20名に比較してもらった。比較用の毛束サンプルは、上記試験用の毛束サンプルに毛髪処理剤組成物を適用せずに、市販のシャンプー及び市販のトリートメントを常法に従って適用した後にドライヤーを用いて乾燥させることで作製したものである。
各例の毛髪処理剤組成物の臭いをパネラー20名に嗅いでもらった。同パネラー20名には、各例の毛髪処理剤組成物の原料として用いた貴金属超微粒子分散液の臭いを予め確認してもらっている。
各例の毛髪処理剤組成物を適用した毛束サンプルの色調と、上記比較用の毛束サンプルの色調とをパネラー20名に比較してもらった。
退色抑制効果の持続性の評価に用いる評価用の毛束サンプルを作製した。評価用の毛束サンプルは、上記<毛髪処理剤組成物の適用>と同様にして得られた毛束サンプルをさらに50℃のラウリル硫酸ナトリウム1質量%水溶液に6分間浸漬(シャンプーを繰り返し行う処理についての加速試験に相当)した後に、水洗し、ドライヤーを用いて乾燥させたものである。
各例について、基準の毛束サンプルの色調と、評価用の毛束サンプルの色調とをパネラー20名に比較してもらった。そして、両者の色調に差がほとんど認められない、すなわち退色抑制効果が十分に持続されていると答えたパネラーの人数に基づいて5段階の評価を下した。パネラーの人数と5段階の評価との関係については、上記<艶の維持効果>と同じである。この評価の結果を表1の“退色抑制効果の持続性”欄に示す。
実施例1及び2の評価結果は、いずれの評価項目についても優れていることが分かる。比較例1では、アルドン酸類が含有されていないため、臭いの抑制効果、退色抑制効果、及びその持続性が実施例1及び2よりも劣っていることが分かる。比較例2では、貴金属微粒子が含有されていないため、艶の維持効果、退色抑制効果、及びその持続性が実施例1及び2よりも劣っていることが分かる。比較例3では、糖類が含有されていないため、臭いの抑制効果、及び退色抑制効果の持続性が実施例1及び2よりも劣っていることが分かる。
Claims (2)
- 貴金属微粒子を含有する毛髪処理剤組成物であって、グルコン酸、グルコン酸の塩、及びグルコン酸の金属錯体から選ばれる少なくとも一種のグルコン酸類と、トレハロース、スクロース、キシリトール、マンニトール、及びラフィノースから選ばれる少なくとも一種の糖類とを含有することを特徴とする毛髪処理剤組成物。
- 前記貴金属微粒子として、白金微粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
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