JP5666788B2 - 毛髪処理方法及び後処理剤キット - Google Patents
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Description
本実施形態の毛髪処理方法は、酸化染毛剤を毛髪に塗布した後にその酸化染毛剤を洗い流す染色処理を施した毛髪を後処理する方法である。毛髪処理方法は、酸化染毛剤を洗い流すことで濡れた状態とされた毛髪に、第1の後処理剤を適用する第1の後処理段階と、第1の後処理段階の後の毛髪を乾燥する乾燥処理段階と、乾燥処理段階の後の毛髪に第2の後処理剤を適用する第2の後処理段階とを備えている。
本実施形態の酸化染毛剤は、酸化染料及びアルカリ剤を含有する染毛第1剤と、酸化剤を含有する染毛第2剤とから構成され、これら各剤を混合調製する常法に従って使用される。
染毛第2剤は少なくとも酸化剤を含んでいる。酸化剤は、酸化染料を酸化重合させて発色する。酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及び、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物が挙げられる。これらは単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。酸化剤は、好ましくは、毛髪に含まれるメラニンの脱色力に優れることから、過酸化水素から構成される。
こうした酸化染毛剤を用いて毛髪に染色処理を施すには、染毛第1剤及び染毛第2剤を所定の割合で混合調製して得られる混合物を毛髪に塗布した後に放置する。次いで、毛髪から混合物を水又は温水で洗い流すことで染色処理を完了する。このとき、毛髪は水又は温水が付着した濡れた状態とされている。
第1の後処理段階では、上記染色処理を通じて濡れた状態とされた毛髪に、第1の後処理剤が適用される。第1の後処理剤には、(A)カチオン化キトサン及び(B)界面活性剤が含有されている。
油脂としては、例えばラノリン、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウとしては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル等が挙げられる。上記界面活性剤のアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
第1の後処理剤は、濡れた状態とされた毛髪に適用される。ここで、第1の後処理剤は、酸化染毛剤を水又は温水で洗い流した状態の毛髪に適用されてもよいし、染色処理後において通常のシャンプーで洗浄した毛髪に適用されてもよい。第1の後処理剤は、毛髪に適用後に、水又は温水で洗い流されるように構成してもよいし、洗い流されないように構成してもよい。こうした第1の後処理剤は、特に限定されず、例えばシャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナー、美容液等の製品形態とされる。
第2の後処理剤には、(A)カチオン化キトサン及び(B)界面活性剤が含有されている。(B)界面活性剤は、炭素数18以下のアルキル基を有する両性界面活性剤及び炭素数18以下のアルキル基を有するカチオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも一種の界面活性剤である。ここで、(A)カチオン化キトサン及び(B)界面活性剤については、上記第1の後処理剤と共通するため、それら成分の説明を省略する。また、他の成分の説明についても、上記第1の後処理剤と共通するため、その説明を省略する。第2の後処理剤の剤型は、特に限定されず、例えば水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。
各段階を通じた毛髪では、第1及び第2の後処理剤に含有する(A)カチオン化キトサンが定着することで退色が抑制されるようになる。しかも、第1及び第2の後処理剤に含有する(B)界面活性剤により、毛髪の柔軟性が高められるようになる。こうした毛髪処理方法において、上記第1の後処理剤は、第2の後処理剤における(A)カチオン化キトサンの質量割合よりも高めた構成とされている。ここで、キトサンの中でもカチオン化キトサンは、毛髪への親和性が高く、例えば毛髪に効率的に付着するといった利点がある。ところが、カチオン化キトサンを含有する毛髪処理剤を繰り返して用いた場合、同カチオン化キトサンが毛髪に蓄積されることで毛髪が硬くなる傾向となる。すなわち、毛髪処理剤においてカチオン化キトサンの配合量を高めることで、酸化染毛剤で染色された毛髪の退色を抑制する効果は高まるものの、毛髪の柔軟性が徐々に失われてしまうことになる。こうした柔軟性は、(B)界面活性剤を含有させることで、ある程度は改善されるものの、毛髪に蓄積するカチオン化キトサンの影響を十分に抑制することは困難である。
(1)第1及び第2の後処理剤には、(A)カチオン化キトサンが含有されているため、毛髪の退色が抑制される。また、第1及び第2の後処理剤には、(B)界面活性剤として、特定の界面活性剤から選ばれる少なくとも一種が含有されているため、毛髪の柔軟性が高められる。ここで、第1の後処理剤は、第2の後処理剤における(A)カチオン化キトサンの質量割合よりも高めた構成とされ、その第1の後処理剤を用いて第1の後処理段階を実施している。すなわち、第2の後処理剤に含まれる(A)カチオン化キトサンの質量割合は、第1の後処理剤よりも低められている。これにより、(A)カチオン化キトサンが毛髪に対して過剰に定着されることを抑制しつつも、第2の後処理段階後の毛髪の退色が抑制されるようになる。従って、酸化染毛剤で染色された毛髪の退色を抑制する効果を高め、かつ毛髪の柔軟性の低下を抑制することの容易な毛髪処理方法を提供することができる。
(4)第1の後処理剤に含有する(B)界面活性剤の質量割合よりも高めた第2の後処理剤により第2の後処理段階を実施することで、第2の後処理段階後において、(A)カチオン化キトサンが定着することで硬くなる傾向にある毛髪を効果的に柔軟化することができるようになる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・例えばシャンプー剤として構成した第2の後処理剤を用いて前記第2の後処理段階を実施した後に、通常のコンディショニング剤等で毛髪を処理してもよい。
(イ)第2の後処理段階は、染色処理から2日以内に実施される毛髪処理方法。この場合、毛髪に(A)カチオン化キトサンを速やかに補うことができるため、染色処理直後の色調が維持され易くなる。
表1〜表3に示される各成分を混合することにより後処理剤を調製した。なお、各表の配合量を示す数値の単位は、質量%であり、その値は各表に記載の成分の純分を示している。カチオン化キトサンとしては、キトサンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドを用いている。
表4には各例の毛髪処理方法を示している。まず、長さ15cmの黒髪毛束を準備し、その黒髪毛束を脱色剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX LT)で常法により脱色処理した後、乾燥させることで毛束サンプルを作製した。その毛束サンプルを酸化染毛剤で常法により染色処理した。表4の染色処理欄に記載されている“a”は、酸化染毛剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX B 7/6)を用いて、茶色に染色したことを意味し、“b”は、酸化染毛剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX RC−8p)を用いて赤茶色に染色したことを意味する。
毛束サンプルの色調について、パネラー20名が比較用の毛束サンプルと目視で比較した。パネラー20名のうち、退色抑制効果が発揮されていると判定した人数に基づいて、以下の5段階で評価した。
16〜13名:評価4
12〜9名:評価3
8〜5名:評価2
4〜0名:評価1
表4には、各例における退色抑制効果の評価結果を併記している。
毛束サンプルの柔らかさについて、パネラー20名が比較用の毛束サンプルと触感で比較することで、比較用の毛束サンプルよりも柔らかさを感じると判定した人数に基づいて、上記退色抑制効果と同様に、5段階で評価した。
<指通りの良さ>
毛束サンプルの指通りの良さについて、パネラー20名が毛束サンプルに指を通して比較することで、比較用の毛束サンプルよりも指通りの良さを感じると判定した人数に基づいて、上記退色抑制効果と同様に、5段階で評価した。
表5〜7には各例の毛髪処理方法を示している。ここでの各例では、第2の後処理段階を7日後に終了した以外は、上記実施例1〜5と同様にして各段階を実施するとともに各例の毛束サンプルの評価を行った。表5〜7には、評価結果を併記している。
Claims (4)
- 酸化染毛剤を毛髪に塗布した後にその酸化染毛剤を洗い流す染色処理を施した毛髪を後処理する毛髪処理方法であって、
前記酸化染毛剤を洗い流すことで濡れた状態とされた毛髪に、第1の後処理剤を適用する第1の後処理段階と、
前記第1の後処理段階の後の毛髪を乾燥する乾燥処理段階と、
前記乾燥処理段階の後の毛髪に第2の後処理剤を適用する第2の後処理段階とを備え、
前記第1の後処理剤及び前記第2の後処理剤は、(A)カチオン化キトサン及び(B)界面活性剤を含有し、
前記(B)界面活性剤は、炭素数18以下のアルキル基を有する両性界面活性剤及び炭素数18以下のアルキル基を有するカチオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも一種であり、
前記第1の後処理剤は、前記第2の後処理剤における前記(A)カチオン化キトサンの質量割合よりも2倍以上高めた構成とされ、その第1の後処理剤を用いて前記第1の後処理段階を実施することを特徴とする毛髪処理方法。 - 前記第2の後処理段階が、毛髪を乾燥する乾燥処理段階を介して複数回繰り返して実施されることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理方法。
- 前記第1の後処理剤に含有する前記(B)界面活性剤の質量割合よりも高めた前記第2の後処理剤により前記第2の後処理段階を実施することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪処理方法。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪処理方法に用いられる後処理剤キットであって、前記第1の後処理剤及び前記第2の後処理剤を備えたことを特徴とする後処理剤キット。
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