JP5506249B2 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents
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請求項4に記載の毛髪化粧料組成物は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記(A)ハチミツを0.0005〜2.5質量%含有するとともに、前記(B)成分を0.005〜5質量%含有することを特徴とする。
以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を毛髪脱色・脱染剤に具体化した第1実施形態について説明する。毛髪化粧料組成物は2剤式の毛髪脱色・脱染剤として、毛髪の脱色及び脱染に使用される。また、毛髪化粧料組成物は、3剤式の脱色・脱染剤としても使用される。さらに、毛髪化粧料組成物は、1剤式の毛髪脱色剤として毛髪の脱色にも使用される。
2剤式の毛髪脱色・脱染剤は、例えばアルカリ剤等を含有する第1剤と酸化剤等を含有する第2剤とから構成される。この第1剤と第2剤とが混合された後、毛髪の脱色及び脱染に使用される。
第1剤はアルカリ剤の他に、(A)ハチミツ、並びに(B)ラノリン及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種の油性成分を含有している。
第2剤は酸化剤を含有する。酸化剤は毛髪に含まれるメラニンを脱色する。酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸化水素付加物が挙げられる。第2剤中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜15.0質量%であり、より好ましくは2.0〜9.0質量%であり、最も好ましくは3.0〜6.0質量%である。酸化剤の含有量が0.1質量%未満では、メラニンを十分に脱色することができない場合がある。酸化剤の含有量が15.0質量%を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
3剤式の毛髪脱色・脱染剤は、アルカリ剤等を含有する第1剤と、酸化剤等を含有する第2剤と、上記2剤式の毛髪脱色・脱染剤に配合される各成分のうち、アルカリ剤及び酸化剤以外の成分から選ばれる少なくとも一成分を含有する第3剤とから構成される。保存安定性の観点から、(A)ハチミツ、並びに(B)ラノリン及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種の油性成分を第3剤中に含有させることが好ましい。この第1剤〜第3剤は、全て混合された後、毛髪の脱色又は脱染に使用される。
1剤式の毛髪脱色剤では、毛髪化粧料組成物としての毛髪脱色剤が容器、例えばアプリケータ容器に充填されている。この毛髪脱色剤は、アプリケータ容器から吐出されて毛髪の脱色に使用される。毛髪脱色剤は、(A)ハチミツ、並びに(B)ラノリン及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種の油性成分を含有する。また、毛髪脱色剤は好ましくはアルカリ剤及び酸化剤を含有する。酸化剤は好ましくは粉末状の酸化剤が用いられる。1剤式の毛髪脱色剤は、毛髪脱色剤に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用を阻害しない各成分を含有してもよい。
(1)毛髪脱色・脱染剤は、(A)ハチミツ、並びに(B)ラノリン及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種の油性成分を含有している。したがって、脱色・脱染処理された毛髪の明度を向上させることができる。
以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を染毛剤に具体化した第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る染毛剤は、第1剤と第2剤とから構成される2剤式の染毛剤である。
第1剤は、例えば(A)ハチミツ、(B)ラノリン及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種の油性成分、アルカリ剤、並びに酸化染料を含有する。第1剤の具体的な構成は、酸化染料を含有する点を除いて、第1実施形態の2剤式の毛髪脱色・脱染剤に係る第1剤と同じである。
<第2剤>
第2剤の具体的な構成は、第1実施形態の2剤式の毛髪脱色・脱染剤に係る第2剤と同じである。
次に、第2実施形態の染毛剤における作用効果について、以下に記載する。
表1及び2に示す各成分を含有する、二剤式の染毛剤の第1剤及び第2剤を調製した。表1及び2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。そして、第1剤と第2剤とを1:1の質量比で混合して染毛剤を調製した。得られた染毛剤を、黒毛の人毛毛束(以下、単に「毛束」と記載する。)に刷毛を用いて塗布した。
染毛処理が施された毛束の明度について、毛髪の色調を専門とするパネラー10名が標準光源下で目視にて明度を観察した。そして、毛束の明度について次の基準により評価した。優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1、2に示す。
染毛処理が施された毛束の染色性について、毛髪の色調を専門とするパネラー10名が標準光源下で目視にて染色性を観察した。そして、毛束の染色性について次の基準により評価した。優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1、2に示す。
(イ) 毛髪化粧料組成物の使用方法において、前記毛髪化粧料組成物に(A)ハチミツ、並びに(B)ラノリン及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種の油性成分を含有させ、コーム又は刷毛を用いて毛髪に前記毛髪化粧料組成物を付着させることを特徴とする毛髪化粧料組成物の使用方法。
Claims (4)
- (A)ハチミツ、並びに(B)ラノリン、液状ラノリン、硬質ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、ラノリンステロール、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、ラノリン脂肪酸、及びラノリン脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種の油性成分を含有し、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物。
- 前記(A)ハチミツの含有量に対する前記(B)成分の含有量の質量比が10〜500であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
- 前記質量比が50〜200であることを特徴とする請求項2に記載の毛髪化粧料組成物。
- 前記(A)ハチミツを0.0005〜2.5質量%含有するとともに、前記(B)成分を0.005〜5質量%含有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物。
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