JP5544114B2 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents
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以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を毛髪脱色・脱染剤に具体化した第1実施形態について説明する。毛髪化粧料組成物は2剤式の毛髪脱色・脱染剤として、毛髪の脱色及び脱染に使用される。また、毛髪化粧料組成物は、3剤式の脱色・脱染剤としても使用される。さらに、毛髪化粧料組成物は、1剤式の毛髪脱色剤として毛髪の脱色にも使用される。
2剤式の毛髪脱色・脱染剤は、例えばアルカリ剤等を含有する第1剤と酸化剤等を含有する第2剤とから構成される。この第1剤と第2剤とが混合された後、毛髪の脱色及び脱染に使用される。
第1剤はアルカリ剤の他に、(A)ハチミツ及び(B)平均分子量10000以上のポリエチレングリコール(以下、単に「高重合PEG」と記載する。)を含有し、例えば、(C)シリコーンをさらに含有してもよい。
また、上記一般式(1)に示すシリコーンの中でも、塗布性向上の観点からジメチルポリシロキサン(ジメチコン)及びアミノ変性シリコーンが特に好ましい。これらのシリコーンのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。なお、(C)シリコーンの動粘度(25℃)は特に限定されないが、塗布性向上の観点から1〜15000mm2/sであることが好ましく、2〜5000mm2/sであることがさらに好ましい。この動粘度は、JIS Z 8803(液体の粘度−測定方法)に従い、例えばウベローデ粘度計を用い測定することができる。
第2剤は酸化剤を含有する。酸化剤は毛髪に含まれるメラニンを脱色する。酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸化水素付加物が挙げられる。第2剤中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜15.0質量%であり、より好ましくは2.0〜9.0質量%であり、最も好ましくは3.0〜6.0質量%である。酸化剤の含有量が0.1質量%未満では、メラニンを十分に脱色することができない場合がある。酸化剤の含有量が15.0質量%を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
3剤式の毛髪脱色・脱染剤は、アルカリ剤等を含有する第1剤と、酸化剤等を含有する第2剤と、上記2剤式の毛髪脱色・脱染剤に配合される各成分のうち、アルカリ剤及び酸化剤以外の成分から選ばれる少なくとも一成分を含有する第3剤とから構成される。保存安定性の観点から、(A)ハチミツ及び(B)高重合PEGを第3剤中に含有させることが好ましい。この第1剤〜第3剤は、全て混合された後、毛髪の脱色又は脱染に使用される。
1剤式の毛髪脱色剤では、毛髪化粧料組成物としての毛髪脱色剤が容器、例えばアプリケータ容器に充填されている。この毛髪脱色剤は、アプリケータ容器から吐出されて毛髪の脱色に使用される。毛髪脱色剤は、(A)ハチミツ及び(B)高重合PEGを含有し、例えば、(C)シリコーンをさらに含有してもよい。また、毛髪脱色剤はアルカリ剤及び酸化剤を含有する。アルカリ剤及び酸化剤は好ましくは粉末状の酸化剤が用いられる。1剤式の毛髪脱色剤は、毛髪脱色剤に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用を阻害しない各成分を含有してもよい。
(1)毛髪脱色・脱染剤は、(A)ハチミツ、及び(B)高重合PEGを含有している。したがって、毛髪脱色・脱染剤の伸び及び付着性が共に向上されて、その塗布性が向上する。同時に、毛髪脱色・脱染剤の均染性が向上する。よって、毛髪脱色・脱染剤は、優れた塗布性を発揮するとともに、毛髪に対して均一な脱色又は脱染を実現することができる。また、上記構成により、脱色・脱染処理された毛髪の明度を向上させることができる。
以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を染毛剤に具体化した第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る染毛剤は、第1剤と第2剤とから構成される2剤式の染毛剤である。
第1剤は、(A)ハチミツ及び(B)高重合PEGを含有し、例えば(C)シリコーンをさらに含有してもよい。また、第1剤はアルカリ剤及び酸化染料を含有する。第1剤の具体的な構成は、酸化染料を含有する点を除いて、第1実施形態の2剤式の毛髪脱色・脱染剤に係る第1剤と同じである。
<第2剤>
第2剤の具体的な構成は、第1実施形態の2剤式の毛髪脱色・脱染剤に係る第2剤と同じである。
次に、第2実施形態の染毛剤における作用効果について、以下に記載する。
表1及び2に示す各成分を含有する、二剤式の染毛剤の第1剤及び第2剤を調製した。表1及び2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。そして、第1剤と第2剤とを1:1の質量比で混合して染毛剤を調製した。得られた染毛剤を、黒毛の人毛毛束(以下、単に「毛束」と記載する。)に刷毛を用いて塗布した。その際、下記に示す方法に従い、染毛剤の塗布性の評価を行なった。
10名のパネラーが毛束に対する染毛剤の塗布作業を行い、染毛剤の伸びについて、次の基準により評価した。染毛剤の伸びが非常に優れる(5点)、染毛剤の伸びが優れる(4点)、染毛剤の伸びがよい(3点)、染毛剤の伸びがやや悪い(2点)、染毛剤の伸びが悪い(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1、2に示す。
10名のパネラーが毛束に対する染毛剤の塗布作業を行い、毛髪に対する付着性(剤の垂れ落ち難さ)について、次の基準により評価した。染毛剤の垂れ落ちがなく、付着性が非常に優れる(5点)、染毛剤の垂れ落ちがほとんどなく、付着性が優れる(4点)、染毛剤の垂れ落ちが少なく、付着性が良い(3点)、染毛剤の垂れ落ちがやや多く、付着性がやや悪い(2点)、染毛剤の垂れ落ちが多く、付着性が悪い(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1、2に示す。
染毛処理が施された毛束の均染性について、毛髪の色調を専門とするパネラー10名が標準光源下で色調を目視にて観察した。そして、全体が均一に染色されているかという点において、優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1、2に示す。
染毛処理が施された毛束の明度について、毛髪の色調を専門とするパネラー10名が標準光源下で目視にて明度を観察した。そして、毛束の明度について次の基準により評価した。優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1、2に示す。
(イ) 毛髪化粧料組成物の使用方法において、前記毛髪化粧料組成物に(A)ハチミツ及び(B)平均分子量10000以上のポリエチレングリコールを含有させ、コーム又は刷毛を用いて毛髪に前記毛髪化粧料組成物を付着させることを特徴とする毛髪化粧料組成物の使用方法。この毛髪化粧料組成物の使用方法によれば、毛髪に対してコーム又は刷毛を用いて毛髪化粧料組成物を塗布する際に、毛髪化粧料組成物の伸び及び付着性が良好なものとなり塗布しやすくなる。
Claims (2)
- (A)ハチミツ及び(B)平均分子量10万以上のポリエチレングリコールを含有し、前記(A)ハチミツの含有量が0.0025〜0.5質量%であり、前記(B)平均分子量10万以上のポリエチレングリコールの含有量が0.025〜2.5質量%であり、染毛剤、又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物。
- さらに、(C)シリコーンを含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
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