JP5544114B2 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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本発明は、染毛剤、又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物に関し、さらに詳しくは、ハチミツ及び特定のポリエチレングリコールを含有する毛髪化粧料組成物に関するものである。
一般に、毛髪化粧料組成物として、例えばアルカリ剤や酸化剤等を含有する染毛剤及び毛髪脱色・脱染剤(以下、単に「染毛剤等」と記載する。)が知られている。酸化剤は、毛髪中のメラニンを脱色する。アルカリ剤は、酸化剤の作用を促進することにより脱色後の毛髪の明度を向上させる。また、アルカリ剤は、毛髪化粧料組成物中に染料を含有する場合、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を向上させることにより、毛髪化粧料組成物の染色性を向上させる。
従来、こうした毛髪化粧料組成物に対し所定の粘度を付与すること、又は施術後の毛髪に対し感触を向上させることを目的として水溶性高分子を配合する場合がある。例えば、特許文献1の染毛・脱色剤組成物は、水溶性高分子として、セルロース系高分子及び平均分子量50万以上のポリエチレングリコールを含有する。かかる構成により、すすぎ時及び施術後の毛髪の感触が向上する。その一方、水溶性高分子を配合した場合には、組成物の粘度が高くなったり、組成物の伸びが悪くなったりする場合があった。その結果、染毛・脱色剤組成物の塗布性(塗布のしやすさ)が低下するという問題があった。
一方、特許文献2には、平均分子量が10万以下のポリエチレングリコールと平均分子量が50万以上のポリエチレングリコールとを含有する毛髪化粧料が開示されている。特許文献2の毛髪化粧料は、かかる構成により、毛髪化粧料の塗布時の伸びを向上させている。
特開2007−126415号公報 特開2002−104941号公報
ところが、特許文献2の毛髪化粧料は、毛髪に塗布した際に化粧料の垂れ落ちが起こりやすく、毛髪に対する付着性が不十分であるという問題があった。そのため、特許文献2の毛髪化粧料もまた、塗布性が十分なものではなかった。こうした問題を水溶性高分子の配合量を調整することにより解決することも考えられる。しかしながら、毛髪化粧料組成物の伸びが向上すると毛髪に対する付着性が低下し、毛髪化粧料組成物の毛髪に対する付着性が向上すると毛髪化粧料組成物の伸びが悪くなるため、単に水溶性高分子の配合量を調整するのみでは塗布性を向上させることは困難であった。
また、特許文献2の毛髪化粧料の構成を染毛剤等に適用した場合には、毛髪に対する付着性が不十分であるために毛髪に対して均一な染色、脱色又は脱染(以下、単に「均一な染色等」と記載する。)を実現することが困難になる(均染性等が悪くなる)という問題もあった。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、毛髪化粧料組成物中に(A)ハチミツと(B)平均分子量10万以上のポリエチレングリコールとを含有させることにより、上記問題が解決されることを見出したことによりなされたものである。この発明の目的は、優れた塗布性を発揮し、かつ毛髪に対して均一な染色等を実現することのできる毛髪化粧料組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物は、(A)ハチミツ及び(B)平均分子量10万以上のポリエチレングリコールを含有し、前記(A)ハチミツの含有量が0.0025〜0.5質量%であり、前記(B)平均分子量10万以上のポリエチレングリコールの含有量が0.025〜2.5質量%であり、染毛剤、又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる。
請求項2に記載の毛髪化粧料組成物は、請求項1に記載の発明において、さらに、(C)シリコーンを含有することを特徴とする
本発明の毛髪化粧料組成物によれば、優れた塗布性を発揮するとともに、毛髪に対して均一な染色等を実現することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を毛髪脱色・脱染剤に具体化した第1実施形態について説明する。毛髪化粧料組成物は2剤式の毛髪脱色・脱染剤として、毛髪の脱色及び脱染に使用される。また、毛髪化粧料組成物は、3剤式の脱色・脱染剤としても使用される。さらに、毛髪化粧料組成物は、1剤式の毛髪脱色剤として毛髪の脱色にも使用される。
<2剤式の毛髪脱色・脱染剤>
2剤式の毛髪脱色・脱染剤は、例えばアルカリ剤等を含有する第1剤と酸化剤等を含有する第2剤とから構成される。この第1剤と第2剤とが混合された後、毛髪の脱色及び脱染に使用される。
<第1剤>
第1剤はアルカリ剤の他に、(A)ハチミツ及び(B)平均分子量10000以上のポリエチレングリコール(以下、単に「高重合PEG」と記載する。)を含有し、例えば、(C)シリコーンをさらに含有してもよい。
(A)ハチミツは、(B)高重合PEGとの併用により、毛髪脱色・脱染剤の塗布性と均染性の両作用を向上させる。ハチミツは、植物の花蜜、植物の生組織上からの分泌物、及び植物の生組織上で植物の汁液を吸う昆虫の分泌物からミツバチによって生成されたものである。その蜜源となる植物としては、特に限定されるものではないが、例えば、アカシア、レンゲ、ナタネ、ミカンが挙げられる。また、ハチミツの形状は、液状のもの又は結晶化しているもの、或いは両者の混合物の何れであってもよい。
第1剤と第2剤とが混合された混合物(毛髪脱色・脱染剤)中における(A)ハチミツの含有量は、好ましくは0.0005〜2.5質量%、より好ましくは0.0025〜0.5質量%、さらに好ましくは0.005〜0.25質量%である。この含有量が0.0005質量%未満では、毛髪脱色・脱染剤の塗布性と均染性の両作用を向上させる効果を十分に発揮できない場合がある。また、毛髪脱色・脱染剤による処理後の毛髪の明度が低下する場合がある。一方、この含有量が2.5質量%を超えると、毛髪脱色・脱染剤の塗布性を向上させる効果が低下するおそれがある。また、製剤の毛髪への塗布作業における操作性が低下するおそれがある。
(B)高重合PEGは、(A)ハチミツとの併用により、毛髪脱色・脱染剤の塗布性と均染性の両作用を向上させる。(B)高重合PEGの平均分子量の下限は、10000、好ましくは10万、より好ましくは30万である。一方、(B)高重合PEGの平均分子量の上限は特に規定されないが、好ましくは700万、より好ましくは500万である。なお、本実施形態において、(B)高重合PEGの平均分子量は数平均分子量を示す。(B)高重合PEGの平均分子量が10000未満の場合には、毛髪脱色・脱染剤の塗布性と均染性の両作用を向上させることができない。
第1剤と第2剤が混合された混合物(毛髪脱色・脱染剤)中における(B)高重合PEGの含有量は、好ましくは0.0005〜5質量%、より好ましくは0.005〜2.5質量%、さらに好ましくは0.025〜1質量%である。この含有量が0.0005質量%未満では、毛髪脱色・脱染剤の塗布性と均染性の両作用を向上させる効果を十分に発揮できない場合がある。一方、この(B)高重合PEGの含有量が5質量%を超えると、液垂れや糸引きが生じる場合がある。
(C)シリコーンは、(A)ハチミツ及び(B)高重合PEGとの併用により、毛髪脱色・脱染剤の塗布性と均染性の両作用をより大きく向上させる。(C)シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。これらの中で、塗布性向上の観点から下記一般式(1)に示すシリコーンがより好ましい。
(式中、Rはメチル基又はヒドロキシル基を表し、Rはメチル基、ヒドロキシル基又はRを表す。Rはメチル基、又はRZで表されるアミノ基若しくはアンモニウム基を有する置換基を表し、a及びbはそれぞれ分子量に依存する整数を表す。また、Rは炭素数3〜6の2価の炭化水素基を表す。Zは−NR 、−N 、−NR(CHNR 、−NR(CH 、及び−NR(CHNRC=O(R)からなる群より選ばれる1価の基を表す。ここで、Rは水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素基を示し、Rは炭素数1〜4の炭化水素基を示し、Aはハロゲン原子を表し、cは2〜6の整数を表す。)
また、上記一般式(1)に示すシリコーンの中でも、塗布性向上の観点からジメチルポリシロキサン(ジメチコン)及びアミノ変性シリコーンが特に好ましい。これらのシリコーンのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。なお、(C)シリコーンの動粘度(25℃)は特に限定されないが、塗布性向上の観点から1〜15000mm/sであることが好ましく、2〜5000mm/sであることがさらに好ましい。この動粘度は、JIS Z 8803(液体の粘度−測定方法)に従い、例えばウベローデ粘度計を用い測定することができる。
第1剤と第2剤とが混合された混合物(毛髪脱色・脱染剤)中における(C)シリコーンの含有量は、好ましくは0.0025〜5質量%、より好ましくは0.005〜2.5質量%、さらに好ましくは0.025〜1質量%である。この含有量が0.0025質量%未満では、毛髪脱色・脱染剤の塗布性と均染性の両作用をさらに向上させる効果を十分に発揮できない場合がある。一方、この含有量が5質量%を超えると、毛髪の感触が低下するおそれがある。
アルカリ剤は、第2剤に含有される酸化剤の作用を促進することにより、毛髪の脱色性又は脱染性を向上させる。アルカリ剤としては、例えばアンモニア、アルカノールアミン、有機アミン類、無機アルカリ、塩基性アミノ酸、及びそれらの塩が挙げられる。アルカノールアミンとしては、例えばモノエタノールアミン及びトリエタノールアミンが挙げられる。有機アミン類としては、例えば2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、及びグアニジンが挙げられる。無機アルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、及び炭酸カリウムが挙げられる。塩基性アミノ酸としては、例えばアルギニン、及びリジンが挙げられる。塩としては、例えばアンモニウム塩が挙げられる。これらは単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
アルカリ剤の含有量は、好ましくは第1剤のpHが8〜12の範囲となる量である。第1剤のpHが8未満では、第1剤が第2剤と混合されたときに、第2剤に含有される酸化剤の作用が十分に促進されないおそれがある。第1剤のpHが12を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。
第1剤は必要に応じて、前述した成分以外の成分、例えば水、上記以外の水溶性高分子化合物、上記以外の油性成分、上記以外の多価アルコール、界面活性剤、糖、防腐剤、キレート剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸化助剤を含有してもよい。
水は各成分の可溶化剤として作用する。上記以外の水溶性高分子化合物としては、アニオン性高分子化合物、カチオン性高分子化合物、非イオン性高分子化合物、及び両性の天然又は合成高分子化合物が挙げられる。カチオン性高分子化合物としては、例えばポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液、及びヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドが挙げられる。非イオン性の合成高分子化合物として、例えばヒドロキシエチルセルロースが挙げられる。
油性成分は毛髪にうるおい感を付与する。そのため、第1剤は好ましくは油性成分を含有する。上記以外の油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、及びエステルが挙げられる。
油脂としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウとしては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。これらの油性成分の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記以外の多価アルコールとしては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、上記以外のポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。
界面活性剤は、乳化剤又は各成分の可溶化剤として各成分を乳化又は可溶化し、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりする。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えばエーテル型非イオン性界面活性剤、及びエステル型非イオン性界面活性剤が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン(以下、「POE」と記載する。)セチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテルが挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤としては、例えばモノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
糖としては、例えばソルビトール、及びマルトースが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベンが挙げられる。キレート剤としては、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)及びその塩類が挙げられる。
安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えば乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、グルタミン酸、及びアルギニンが挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸、及び亜硫酸塩、例えば亜硫酸ナトリウムが挙げられる。酸化助剤は脱色力及び脱染力を高めるために配合される。酸化助剤としては、例えば過硫酸塩が挙げられる。過硫酸塩としては、例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウムが挙げられる。
第1剤の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば固体状、液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。固体状としては、例えば粉末状及び粒子状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。第1剤の剤型が固体状の場合、添加剤として、さらに分散剤、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩、タルク、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デキストリン、及びデンプンを配合してもよい。
<第2剤>
第2剤は酸化剤を含有する。酸化剤は毛髪に含まれるメラニンを脱色する。酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸化水素付加物が挙げられる。第2剤中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜15.0質量%であり、より好ましくは2.0〜9.0質量%であり、最も好ましくは3.0〜6.0質量%である。酸化剤の含有量が0.1質量%未満では、メラニンを十分に脱色することができない場合がある。酸化剤の含有量が15.0質量%を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
酸化剤として過酸化水素を第2剤に配合する場合、過酸化水素の安定性を向上させるために、好ましくは、第2剤は安定化剤、例えばエチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩を含有する。ヒドロキシエタンジホスホン酸塩としては、例えばヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム、及びヒドロキシエタンジホスホン酸二ナトリウムが挙げられる。第2剤は毛髪脱色・脱染剤に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用を阻害しない各成分を含有してもよい。例えば、前述した第1剤に含有されるアルカリ剤以外の成分を適宜含有してもよい。
第2剤の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば固体状(酸化剤が常温で液体の場合は除く)、液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。固体状としては、例えば粉末状及び粒子状が挙げられる。液状としては、例えば乳化液が挙げられる。
毛髪脱色・脱染剤の使用時には、第1剤及び第2剤を混合することにより混合物が調製される。次いで、必要量の混合物がコーム(櫛)又は刷毛に付着されて毛髪に塗布される。
<3剤式の毛髪脱色・脱染剤>
3剤式の毛髪脱色・脱染剤は、アルカリ剤等を含有する第1剤と、酸化剤等を含有する第2剤と、上記2剤式の毛髪脱色・脱染剤に配合される各成分のうち、アルカリ剤及び酸化剤以外の成分から選ばれる少なくとも一成分を含有する第3剤とから構成される。保存安定性の観点から、(A)ハチミツ及び(B)高重合PEGを第3剤中に含有させることが好ましい。この第1剤〜第3剤は、全て混合された後、毛髪の脱色又は脱染に使用される。
<1剤式の毛髪脱色剤>
1剤式の毛髪脱色剤では、毛髪化粧料組成物としての毛髪脱色剤が容器、例えばアプリケータ容器に充填されている。この毛髪脱色剤は、アプリケータ容器から吐出されて毛髪の脱色に使用される。毛髪脱色剤は、(A)ハチミツ及び(B)高重合PEGを含有し、例えば、(C)シリコーンをさらに含有してもよい。また、毛髪脱色剤はアルカリ剤及び酸化剤を含有する。アルカリ剤及び酸化剤は好ましくは粉末状の酸化剤が用いられる。1剤式の毛髪脱色剤は、毛髪脱色剤に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用を阻害しない各成分を含有してもよい。
次に、第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤における作用効果について、以下に記載する。
(1)毛髪脱色・脱染剤は、(A)ハチミツ、及び(B)高重合PEGを含有している。したがって、毛髪脱色・脱染剤の伸び及び付着性が共に向上されて、その塗布性が向上する。同時に、毛髪脱色・脱染剤の均染性が向上する。よって、毛髪脱色・脱染剤は、優れた塗布性を発揮するとともに、毛髪に対して均一な脱色又は脱染を実現することができる。また、上記構成により、脱色・脱染処理された毛髪の明度を向上させることができる。
(2)好ましくは、(A)ハチミツ、及び(B)高重合PEGに加えて、さらに(C)シリコーンを含有している。この場合、(A)ハチミツ及び(B)高重合PEGとの併用により、毛髪脱色・脱染剤の塗布性と均染性の両作用の向上効果、特に塗布性の向上効果をさらに高めることができる。
(3)好ましくは、(A)ハチミツの含有量が0.0005〜2.5質量%であり、(B)高重合PEGの含有量が0.0005〜5質量%である。この場合、毛髪脱色・脱染剤の塗布性と均染性の両作用が大きく向上する。
(第2実施形態)
以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を染毛剤に具体化した第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る染毛剤は、第1剤と第2剤とから構成される2剤式の染毛剤である。
<第1剤>
第1剤は、(A)ハチミツ及び(B)高重合PEGを含有し、例えば(C)シリコーンをさらに含有してもよい。また、第1剤はアルカリ剤及び酸化染料を含有する。第1剤の具体的な構成は、酸化染料を含有する点を除いて、第1実施形態の2剤式の毛髪脱色・脱染剤に係る第1剤と同じである。
酸化染料は、第2剤に含有される酸化剤による酸化重合に起因して発色可能な化合物であり、染料中間体及びカプラーに分類される。酸化染料は少なくとも染料中間体を含んでいる。
染料中間体としては、例えばp−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン(パラトルイレンジアミン)、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルアミン、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、o−クロル−p−フェニレンジアミン、4−アミノ−m−クレゾール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4−ジアミノフェノール、及びそれらの塩が挙げられる。これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
カプラーは、染料中間体と結合することにより発色する。カプラーとしては、例えばレゾルシン、5−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノール、α−ナフトール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、トルエン−3,4−ジアミン、2,6−ジアミノピリジン、ジフェニルアミン、N,N−ジエチル−m−アミノフェノール、フェニルメチルピラゾロン、及びそれらの塩が挙げられる。これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。酸化染料は、毛髪の色調を様々に変化させることができることから、好ましくは、染料中間体の前記具体例の中から選ばれる少なくとも一種と、カプラーの前記具体例の中から選ばれる少なくとも一種とから構成される。
また、第1剤は上記酸化染料以外の染料として、例えば「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載された酸化染料及び直接染料から選ばれる少なくとも一種を適宜含有してもよい。
第1剤の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば固体、液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。液状としては、例えば乳化液が挙げられる。
<第2剤>
第2剤の具体的な構成は、第1実施形態の2剤式の毛髪脱色・脱染剤に係る第2剤と同じである。
染毛剤の使用時には、第1剤及び第2剤を混合することにより混合物が調製される。次いで、必要量の混合物がコーム(櫛)又は刷毛に付着されて毛髪に塗布される。
次に、第2実施形態の染毛剤における作用効果について、以下に記載する。
(4)染毛剤は、(A)ハチミツ、及び(B)高重合PEGを含有している。したがって、染毛剤の伸び及び付着性が共に向上されて、その塗布性が向上する。同時に、染毛剤の均染性が向上する。よって、染毛剤は、優れた塗布性を発揮するとともに、毛髪に対して均一な染色を実現することができる。また、上記構成により、染毛処理された毛髪の明度を向上させることができる。
なお、上記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。また、次の変更例を互いに組み合わせ、その組み合わせの構成のように上記各実施形態を変更することも可能である。
・ 第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤では、(A)ハチミツ、(B)高重合PEG、及び(C)シリコーンは第1剤中に含有されていたが、これら各成分を第2剤中に含有させてもよい。この点については、第2実施形態の染毛剤に関しても同様である。
・ 第2実施形態の染毛剤について、第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤と同様に1剤式又は3剤式の染毛剤として適用してもよい。また、第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤及び第2実施形態の染毛剤について、4剤式以上に構成されていてもよい。
・ 第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤を複数剤式の毛髪脱色・脱染剤に適用する場合、(A)ハチミツ、(B)高重合PEG、及び(C)シリコーンは使用時に同一剤中に含有されていればよい。そのため、保存時においては、(A)ハチミツ、(B)高重合PEG、及び(C)シリコーンは同一剤中に配合されていてもよいし、複数剤中に別々に配合されてもよい。ただし、各成分の安定性を向上させるという観点から、(A)ハチミツ、(B)高重合PEG、及び(C)シリコーンを、酸化剤とは別に配合することが好ましい。これらの点については、第2実施形態の染毛剤に関しても同様である。
・ 第2実施形態の染毛剤について、(A)ハチミツと酸化染料とを同一剤中に配合して保存する場合には、同剤中における(A)ハチミツの含有量を5質量%以下とすることが好ましい。(A)ハチミツの含有量が5質量%を超えると、酸化染料の保存安定性が低下し、染毛剤の染毛性が低下するおそれがある。
次に、実施例及び比較例を挙げて上記実施形態を更に具体的に説明する。
表1及び2に示す各成分を含有する、二剤式の染毛剤の第1剤及び第2剤を調製した。表1及び2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。そして、第1剤と第2剤とを1:1の質量比で混合して染毛剤を調製した。得られた染毛剤を、黒毛の人毛毛束(以下、単に「毛束」と記載する。)に刷毛を用いて塗布した。その際、下記に示す方法に従い、染毛剤の塗布性の評価を行なった。
次いで、染毛剤を塗布した毛束を室温(25℃)にて30分間放置した。そして、毛束に付着した染毛剤を水で洗い流した後、毛束にシャンプーを2回、及びリンスを1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥した後、一日間放置した。染毛処理が施された毛束について、下記に示す方法に従い均染性及び明度の評価を行なった。
なお、表中の「成分」欄におけるA、B、Cの表記は本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示し、a、bの表記は、比較例においてA成分、B成分の代替成分として用いた化合物を示す。
<塗布性の評価1(伸びの評価)>
10名のパネラーが毛束に対する染毛剤の塗布作業を行い、染毛剤の伸びについて、次の基準により評価した。染毛剤の伸びが非常に優れる(5点)、染毛剤の伸びが優れる(4点)、染毛剤の伸びがよい(3点)、染毛剤の伸びがやや悪い(2点)、染毛剤の伸びが悪い(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1、2に示す。
<塗布性の評価2(付着性の評価)>
10名のパネラーが毛束に対する染毛剤の塗布作業を行い、毛髪に対する付着性(剤の垂れ落ち難さ)について、次の基準により評価した。染毛剤の垂れ落ちがなく、付着性が非常に優れる(5点)、染毛剤の垂れ落ちがほとんどなく、付着性が優れる(4点)、染毛剤の垂れ落ちが少なく、付着性が良い(3点)、染毛剤の垂れ落ちがやや多く、付着性がやや悪い(2点)、染毛剤の垂れ落ちが多く、付着性が悪い(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1、2に示す。
<均染性の評価>
染毛処理が施された毛束の均染性について、毛髪の色調を専門とするパネラー10名が標準光源下で色調を目視にて観察した。そして、全体が均一に染色されているかという点において、優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1、2に示す。
<明度の評価>
染毛処理が施された毛束の明度について、毛髪の色調を専門とするパネラー10名が標準光源下で目視にて明度を観察した。そして、毛束の明度について次の基準により評価した。優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1、2に示す。
表1及び2に示すように、(A)ハチミツ、及び(B)高重合PEGを含有する各実施例は、両成分を含有しない比較例に対し、染毛剤の塗布性(染毛剤の伸び及び付着性)、均染性、及び明度の各評価が高いことが分かった。また、(A)ハチミツ及び(B)高重合PEGに加えて、さらに(C)シリコーンを含有する実施例12〜14は、(C)シリコーンを含有しない実施例15と比較して、染毛剤の塗布性(染毛剤の伸び)及び均染性がさらに高められることが分かった。
さらに、実施例1〜4の結果から、染毛剤中における(A)ハチミツの含有量が0.0025〜0.5質量%の範囲である実施例2及び3は、同範囲外である実施例1及び4に対し、塗布性、均染性、及び明度がより大きく向上することが分かった。また、実施例5〜8の結果から、染毛剤中における(B)高重合PEGの含有量が0.005〜2.5質量%である実施例6及び7は、同範囲外である実施例5及び8に対し、塗布性、均染性、及び明度がより大きく向上することが分かった。
一方、(B)高重合PEGを含有しない比較例1、及び(B)高重合PEGに代え、分子量6000のポリエチレングリコール(PEG4000)を含有する比較例2は、各実施例に対し、染毛剤の塗布性(伸び及び付着性)、均染性、及び明度の各評価が低いことが分かった。また、(A)ハチミツを含有しない比較例3、及び(A)ハチミツに代え、グルコースを含有する比較例4は、各実施例に対し、特に染毛剤の塗布性(染毛剤の伸び)、均染性、及び明度の各評価が低いことが分かった。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ) 毛髪化粧料組成物の使用方法において、前記毛髪化粧料組成物に(A)ハチミツ及び(B)平均分子量10000以上のポリエチレングリコールを含有させ、コーム又は刷毛を用いて毛髪に前記毛髪化粧料組成物を付着させることを特徴とする毛髪化粧料組成物の使用方法。この毛髪化粧料組成物の使用方法によれば、毛髪に対してコーム又は刷毛を用いて毛髪化粧料組成物を塗布する際に、毛髪化粧料組成物の伸び及び付着性が良好なものとなり塗布しやすくなる。

Claims (2)

  1. (A)ハチミツ及び(B)平均分子量10万以上のポリエチレングリコールを含有し、前記(A)ハチミツの含有量が0.0025〜0.5質量%であり、前記(B)平均分子量10万以上のポリエチレングリコールの含有量が0.025〜2.5質量%であり、染毛剤、又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物。
  2. さらに、(C)シリコーンを含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
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