JP5583926B2 - 毛髪化粧品及びその使用方法 - Google Patents
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Description
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、特定のポリエチレングリコール及びミツロウを併用させることにより上記問題が解決されることを見出したことによりなされたものである。本発明の目的とするところは、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物及び櫛付き容器からなる毛髪化粧品において、均一な染色等を実現しながら、毛髪の艶を向上させることができる毛髪化粧品及びその使用方法を提供することにある。
請求項3に記載の発明の毛髪化粧品の使用方法は、請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧品の使用方法において、前記毛髪化粧料組成物を櫛付き容器の櫛部に保持させる工程、毛髪の根元から毛先まで連続してコーミングすることにより、前記毛髪化粧料組成物を毛髪に付着させる工程からなる。
以下、本発明に係る毛髪化粧品を具体化した第1実施形態について説明する。
毛髪化粧品は、毛髪化粧料組成物としての毛髪脱色・脱染剤及び櫛付き容器から構成される。毛髪化粧料組成物は2剤式の毛髪脱色・脱染剤として、毛髪の脱色及び脱染に使用される。また、毛髪化粧料組成物は、3剤式の脱色・脱染剤としても使用される。さらに、毛髪化粧料組成物は、1剤式の毛髪脱色剤として毛髪の脱色にも使用される。
2剤式の毛髪脱色・脱染剤における、毛髪化粧料組成物は、例えばアルカリ剤等を含有する第1剤と酸化剤等を含有する第2剤から構成される。この第1剤と第2剤とが混合された後、櫛付き容器を用いた毛髪の脱色及び脱染に使用される。
第1剤は、アルカリ剤の他に、例えば(A)ミツロウ及び(B)ポリエチレングリコールを含有する。
第2剤は、酸化剤を含有する。酸化剤は、毛髪に含まれるメラニンを脱色する。酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸化水素付加物が挙げられる。第2剤中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜15.0質量%であり、より好ましくは2.0〜9.0質量%であり、最も好ましくは3.0〜6.0質量%である。酸化剤の含有量が0.1質量%未満では、メラニンを十分に脱色することができない場合がある。酸化剤の含有量が15.0質量%を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
3剤式の毛髪脱色・脱染剤における、毛髪化粧料組成物は、例えばアルカリ剤を含有する第1剤、酸化剤を含有する第2剤、並びにアルカリ剤及び酸化剤以外の成分を含有する第3剤から構成される。この第1剤〜第3剤は、全て混合された後、櫛付き容器を用いて毛髪の脱色又は脱染に使用される。
1剤式の毛髪脱色剤では、毛髪化粧料組成物としての毛髪脱色剤が櫛付き容器、例えばアプリケータ容器に充填されている。この毛髪脱色剤は、使用直前に溶剤と混合され、アプリケータ容器から吐出されて毛髪の脱色に使用される。毛髪脱色剤は、(A)ミツロウ及び平均分子量が6000以上である(B)ポリエチレングリコールを含有し、好ましくはアルカリ剤、及び酸化剤を含有する。1剤式の毛髪脱色剤は、粉末状の剤型として構成されるため、アルカリ剤及び酸化剤は、好ましくは粉末状の酸化剤が用いられる。1剤式の毛髪脱色剤は、毛髪脱色剤に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用を阻害しない各成分を含有してもよい。
櫛付き容器は、公知のものを適用することができる。例えば、内容物を充填する容器本体と、その容器本体に連結されるとともに同容器本体内の内容物を吐出する櫛部とを備えたアプリケータ容器を用いることができる。こうしたアプリケータ容器を用いることにより、容器本体内における混合物の調製と、櫛部による混合物の毛髪への塗布操作を容易に行うことができる。容器本体としては、例えば、可撓性を有する合成樹脂から構成され、押圧することにより内容物を吐出させるタイプ、並びに金属から構成され、噴射剤、例えば液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、及び窒素ガスによって容器本体内の内容物を吐出させるタイプが挙げられる。櫛部は、公知の形状及び材質を適宜採用することができる。
櫛付き容器11は、可撓性を有する合成樹脂によって有底円筒状に形成された容器本体12と、その容器本体12の上部開口部に嵌合される合成樹脂製の蓋体13とから構成されている(図1)。また、この容器本体12内には、毛髪化粧料組成物としての毛髪脱色・脱染剤が収容されるようになっている。
(1)本実施形態に係る毛髪化粧品は、毛髪脱色・脱染剤及び櫛付き容器から構成される。毛髪脱色・脱染剤は、(A)ミツロウ、平均分子量が6000以上である(B)ポリエチレングリコール、アルカリ剤、及び酸化剤を含有する。したがって、毛髪脱色・脱染剤の伸びを良くすることができ、櫛付き容器を用いた毛髪脱色・脱染処理において、毛髪に対するコーミングのすべりを向上させることができる。それにより、ダメージを受けた絡みやすい毛髪に対しても、スムーズにコーミングすることができる。よって、櫛付き容器を用いた毛髪脱色・脱染処理において、均一な脱色性又は脱染性を実現することができる。また、脱色又は脱染処理後の毛髪の艶を向上させることができる。
前記実施形態は以下のように変更されてもよい。
(第2実施形態)
以下、本発明に係る毛髪化粧品を具体化した第2実施形態について説明する。
酸化染料は、第2剤に含有される酸化剤による酸化重合に起因して発色可能な化合物であり、染料中間体及びカプラーに分類される。酸化染料は少なくとも染料中間体を含んでいる。
第1剤及び第2剤の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば固体、液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。染毛剤の使用時には、まず第1剤及び第2剤を混合することにより混合物が調製され、次に櫛付き容器を用いて混合物は毛髪に塗布される。櫛付き容器の具体的構成は、第1実施形態に係る櫛付き容器と同じである。具体的には、第1剤及び第2剤を混合することにより混合物が調製され、必要量の混合物が櫛付き容器11の容器本体12内に充填される。または、第1剤及び第2剤がそれぞれ容器本体12内に充填され、容器本体12内で混合されることにより混合物が調製される。次に、容器本体12を押圧し、混合物を吐出孔27から吐出させ、混合物が櫛歯21間に保持される。次に、毛髪の根元から毛先まで連続してコーミングすることにより、染毛剤を毛髪に付着・塗布させる。
(3)本実施形態に係る毛髪化粧品は、染毛剤及び櫛付き容器から構成される。染毛剤は、(A)ミツロウ、平均分子量が6000以上である(B)ポリエチレングリコール、アルカリ剤、及び酸化染料を含有する第1剤、並びに酸化剤を含有する第2剤とから構成される。したがって、染毛剤の伸びを良くすることができ、櫛付き容器を用いた染毛処理において、毛髪に対するコーミングのすべりを向上させることができる。また、ダメージを受け、絡みやすい毛髪に対しても、スムーズに塗布することができる。よって、櫛付き容器を用いた染毛操作によって、優れた均染性を実現することができる。また、染毛処理後の毛髪の艶を向上させることができる。
・第2実施形態の染毛剤について、第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤と同様に1剤式又は3剤式の染毛剤として適用してもよい。また、第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤及び第2実施形態の染毛剤について、3剤式以上に構成されていてもよい。
表1,2に示す各成分を含有する染毛剤の第1剤、及び表3に示す各成分を含有する第2剤を調製した。表1〜3における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。そして、第1剤と第2剤とを1:1の質量比で混合して染毛剤を調製した。得られた染毛剤を図1に示される櫛付き容器11の容器本体12内に充填した。櫛歯21の吐出孔27から染毛剤を吐出させ、黒毛の人毛毛束(以下、単に毛束という。)に塗布し、室温(25℃)にて30分間放置した。次に、毛束に付着した染毛剤を水で洗い流した後、毛束にシャンプーを2回、及びリンスを1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥した後、一日間放置した。染毛処理が施された毛束について、下記に示す方法に従い毛髪の艶及び均染性の評価を行った。また、櫛付き容器11を用いて、染毛剤を毛束に塗布する際の塗布性について評価した。
未処理の毛束と、染毛処理した毛束とをパネラーが標準光源下で目視にて、毛髪の艶を比較し、染毛処理毛束の艶が良いか否か評価した。「優れる:5」は、パネラー10人中「良い」と答えた人が9人以上であることを示し、「良好:4」は、パネラー10人中「良い」と答えた人が7〜8人であることを示し、「可:3」は、パネラー10人中「良い」と答えた人が5〜6人であることを示し、「やや不良:2」は、パネラー10人中「良い」と答えた人が3〜4人であることを示し、「不良:1」は、パネラー10人中「良い」と答えた人が2人以下であることを示す。結果を各表に示す。
10名のパネラーが染毛剤処理後の毛束の色調の均一性を標準光源下で目視にて観察し、優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を各表に示す。
パネラー20名が、櫛付き容器11を用いて、染毛剤を毛束に塗布する際の染毛剤の塗布性について評価した。塗布性は、染毛剤を毛束に塗布する際、染毛剤の伸びが良く、スムーズにコーミングすることができる場合を良いと判断した。パネラー20人中「良い」と答えた人が17人以上を評価5、パネラー20人中「良い」と答えた人が13〜16人を評価4、パネラー20人中「良い」と答えた人が9〜12人を評価3、パネラー20人中「良い」と答えた人が5〜8人を評価2、パネラー20人中「良い」と答えた人が2〜4人を評価1、パネラー20人中「良い」と答えた人が0〜1人を評価0とした。
(a)前記(A)ミツロウは、0.005〜5質量%含有する前記毛髪化粧品。(b)前記(B)ポリエチレングリコールは、0.0005〜5質量%含有する前記毛髪化粧品。
Claims (3)
- (A)ミツロウ、平均分子量が6000以上の(B)ポリエチレングリコール、及び酸化剤を含有し、酸化染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物、並びに櫛付き容器を備えていることを特徴とする毛髪化粧品。
- 前記(B)ポリエチレングリコールの平均分子量は、2万以上であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧品。
- 請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧品の使用方法において、
前記毛髪化粧料組成物を櫛付き容器の櫛部に保持させる工程、
毛髪の根元から毛先まで連続してコーミングすることにより、前記毛髪化粧料組成物を毛髪に付着させる工程からなる毛髪化粧品の使用方法。
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