JP4231806B2 - 二剤式酸化染毛剤 - Google Patents

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本発明は二剤式酸化染毛剤に関する。
酸化染毛剤は、酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とを使用時に混合することにより使用される。第1剤と第2剤とを混合する方法としては、(1)それぞれクリーム状の第1剤および第2剤をトレー上に吐出し、刷毛等で混合する方法、(2)コーム上に第1剤および第2剤を吐出し、毛髪上で混合する方法、(3)クリーム状または乳液状の第1剤と乳液状の第2剤とをアプリケータ内で混合する方法等が知られている。
しかし、前記(1)の方法にはその操作が面倒であるという問題点があり、また前記(2)の方法には均染性に劣るという問題点がある。さらに、前記(3)の方法には、通常、第2剤が充填されたアプリケータ内に第1剤を投入して振るだけでよく、操作が簡便なことから、この方法を採用した製品が多いが、第1剤と第2剤の比重や粘度が異なることから、両者を均一に混合することができないという問題点がある。
そこで、このような問題点を解決するために、(4)第1剤と第2剤の比重を調整した毛髪化粧料組成物(特許文献1参照)、(5)第1剤を水/油/水型複合乳化物にした酸化染毛剤(特許文献2参照)、(6)カルボキシビニルポリマー等の増粘剤と低級アルコールおよび高級脂肪酸とを含有した低粘度の第1剤と第2剤とからなる2剤混合式化粧料(特許文献3参照)等が提案されている。
特開2002−68946号公報 特開2002−12528号公報 特開平11−286421号公報
しかし、前記(4)の方法や前記(5)の方法には、第1剤と第2剤を特定の比重にしたり、第1剤を複合乳化物にしたりする必要があり、製剤設計が限定的になり汎用性に劣るという問題点がある。また、前記(6)の方法には、カルボキシビニルポリマーは耐塩性に劣ることから、使用中に粘度低下を招き、液垂れの問題が生ずる場合がある。
したがって、本発明の目的は、第1剤と第2剤とを容易に混合することができ、使用時の液垂れを防止することができ、さらに使用時の延展性にも優れる二剤式酸化染毛剤を提供することである。
すなわち、本発明は、
(1)(A)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテルおよび(C)酸化染料を含有する第1剤ならびに(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(E)高級アルコールおよび(F)酸化剤を含有する第2剤からなる二剤式酸化染毛剤、
(2)前記(A)成分の含有量と、前記(B)成分の含有量との重量比[(A):(B)]が、1:0.1〜1:10である前記(1)記載の二剤式酸化染毛剤、
(3)前記第2剤がさらに(G)ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有してなる前記(1)または(2)記載の二剤式酸化染毛剤、
(4)前記(D)成分の含有量と、前記(G)成分の含有量との重量比[(D):(G)]が、1:0.1〜1:10である前記(3)記載の二剤式酸化染毛剤、
(5)前記(G)成分が、モノ脂肪酸デカグリセリルである前記(3)または(4)記載の二剤式酸化染毛剤、
(6)前記第1剤がクリーム状である前記(1)〜(5)いずれか記載の二剤式酸化染毛剤、ならびに
(7)前記第2剤が、ゲル状である前記(1)〜(6)いずれか記載の二剤式酸化染毛剤
に関する。
本発明によれば、第1剤と第2剤とを容易に均一に混合して調製することができ、使用時の液垂れを防止することができ、さらに使用時の延展性にも優れる二剤式酸化染毛剤を提供することができる。
以下、本発明について説明する。本発明の二剤式酸化染料は、(A)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテルおよび(C)酸化染料を含有する第1剤ならびに(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(E)高級アルコールおよび(F)酸化剤を含有する第2剤からなることに一つの大きな特徴を有する。
先ず、本発明に使用される第1剤について説明する。
本発明に使用される第1剤に含まれる(A)成分であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油において、エチレンオキサイドの付加モル数は、特に限定されないが、保存安定性に優れ、第1剤をクリーム状に調製し易くするため、5〜100が好ましく、10〜50がより好ましい。
第1剤における(A)成分の含有量は、本発明の効果が発揮されるのであれば特に限定されないが、0.1〜10重量%が好ましく、1〜8重量%がより好ましい。0.1〜10重量%であれば、第1剤の使用性および保存安定性に優れるので好ましい。
本発明に使用される第1剤に含まれる(B)成分であるポリオキシエチレンアルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル等の炭素数12〜22の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルが挙げられる。これらの中ではポリオキシエチレンセチルエーテルが好ましい。これらは単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。また、エチレンオキサイドの付加モル数は、特に限定されないが、第1剤の保存安定性に優れる観点から、2〜100が好ましく、5〜50がより好ましい。
第1剤における(B)成分の含有量は、本発明の効果が発現されるのであれば特に限定されないが、0.1〜10重量%が好ましく、1〜8重量%がより好ましい。0.1重量%以上であれば、第1剤の保存安定性に優れ、また、10重量%以下であれば、毛髪の損傷の抑制効果に優れるので、好ましい。
本発明において、第1剤が第2剤と混合されることにより、両者の間に良好なゲルネットワークが形成されるためには、前記(A)成分の含有量と前記(B)成分の含有量との重量比[(A):(B)]が、1:0.1〜1:10であることが好ましく、1:0.2〜1:5であることがより好ましい。(A)成分の含有量1重量部に対して(B)成分の含有量が0.1重量部以上であれば、使用性および保存安定性に優れ、また、(B)成分の含有量が10重量部以下であれば、毛髪の損傷および皮膚への刺激が少ないために、好ましい。なお、本明細書において、ゲルネットワークとは、ゲル状の三次元的な網目構造をいう。かかるゲルネットワークが第1剤と第2剤との間に良好に形成されることにより、本発明の二剤式酸化染毛剤は使用性に富んだゲル状の製剤となる。
本発明に使用される第1剤に含まれる(C)成分である酸化染料とは、酸化染料前駆体やカップラー等の酸化染毛剤に用いられる染料を意味する。酸化染料前駆体の具体例としては、フェニレンジアミン類、トルイレンジアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、アミノフェノール類、アミノニトロフェノール類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、ジアミノピリジン類等が挙げられる。また、カップラーの具体例としては、レゾルシン、m−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、カテコール、ピロガロール等が挙げられる。さらに、酸化染料として、ニトロ系等の直接染料を用いてもよい。第1剤における(C)成分の含有量は、染毛性および皮膚刺激等の安全性の観点から、0.1〜10重量%程度であればよい。
本発明に使用される第1剤には、クリーム状の製剤を調製し易くするために、高級アルコールを混合することができる。高級アルコールの具体例としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等の炭素数12〜22の高級アルコールが挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
第1剤に高級アルコールを混合させる場合、第1剤における高級アルコールの含有量は、特に限定されないが、0.1〜15重量%が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。含有量が0.1〜15重量%であれば、混合性に支障をきたさない程度の粘度が得られるので好ましい。
また、本発明に使用される第1剤には、第2剤に含まれる酸化剤が過酸化水素である場合、迅速に過酸化水素と反応して酸素を発生させ、短時間で毛髪を染毛することができるので、アルカリ剤を混合してもよい。アルカリ剤の具体例としては、酸化染毛剤に通常使用されるものであれば特に限定されず、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。これらの中ではイソプロパノールアミンが好ましい。これらは単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
第1剤にアルカリ剤を混合させる場合、第1剤におけるアルカリ剤の含有量は、本発明の効果が発現されるのであれば特に限定されないが、0.01〜20重量%が好ましく、0.1〜10重量%がより好ましい。0.01重量%以上であれば、第1剤の保存安定性に優れ、明るい色調に染毛でき、また、20重量%以下であれば、毛髪の損傷および皮膚への刺激の抑制に優れるので、好ましい。
本発明に使用される第1剤には、上記した成分の他、本発明の効果の発現を阻害しない範囲であれば、油性成分、界面活性剤、シリコーン類、多価アルコール、増粘剤、保湿剤、動物および植物エキス、香料、還元剤、水等を適宜含有させることができる。
上記各成分を所定量で混合することにより本発明に使用される第1剤が得られる。なお、得られる第1剤は、使用の利便性を考慮すると、使用される日常の温度、すなわち1〜30℃の雰囲気中において、クリーム状であることが好ましい。本明細書においてクリーム状とは、油性成分を分散媒とし、水を分散質としたコロイド状態であるペースト状の性状をいう。クリーム状の第1剤は、例えば、前記各成分を加熱混合することにより調製することができる。このようにして得られたクリーム状の第1剤は、例えば、アプリケータに充填されている第二剤との混合が容易であり、混合操作性に優れる。
次に、本発明に使用される第2剤について説明する。
本発明に使用される第2剤に含まれる(D)成分であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油において、エチレンオキサイドの付加モル数は、特に限定されないが、保存安定性を高めると共に、第2剤を混合性が良好なゲル状に調製し易くする観点から、5〜100が好ましく、10〜50がより好ましい。
第2剤における(D)成分の含有量は、本発明の効果が発揮されるのであれば特に限定されないが、0.01〜5重量%が好ましく、0.1〜3重量%がより好ましい。含有量が0.01〜5重量%であれば、第2剤の使用性および保存安定性に優れるので好ましい。
本発明に使用される第2剤に含まれる(E)成分である高級アルコールの具体例としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等の炭素数12〜22の高級アルコールが挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。第2剤に高級アルコールを含有させることにより、第2剤はゲル状になり易く、第1剤との混合性が向上する。
第2剤における(E)成分の含有量は、特に限定されないが、0.01〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。含有量が0.01〜10重量%であれば、混合性に支障をきたさない程度の粘度が得られるので好ましい。
本発明に使用される第2剤に含まれる(F)成分である酸化剤としては、過酸化水素、過酸化尿素、臭素酸アルカリ金属等が挙げられる。これらの中では過酸化水素が好ましい。過酸化水素は、通常、過酸化水素水として用いられる。
第2剤における過酸化水素等の酸化剤の含有量は、酸化効果を発現し、毛髪の損傷を抑制する観点から、0.1〜10重量%が好ましく、0.5〜6.0重量%がより好ましい。
また、本発明に使用される第2剤には、第2剤の保存安定性を高めるために、(G)成分であるポリグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリオキシエチレンアルキルエーテルを混合することができる。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、特に限定されないが、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸モノエステル;ジオレイン酸ジグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸ジエステル;トリステアリン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸トリエステル;ペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタオレイン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸ペンタエステル等が挙げられる。これらの中では、保存安定性を高めると共に、混合性が良好な製剤を調製する観点から、ポリグリセリン脂肪酸モノエステルが好ましく、モノ脂肪酸デカグリセリルがより好ましい。これらは単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、特に限定されないが、前記(B)成分と同様のポリオキシエチレンアルキルエーテルが挙げられる。
第2剤にポリグリセリン脂肪酸エステルを混合させた場合、保存安定性が向上する他、チクソトロピー性が発現される。このように、第2剤がチクソトロピー性を有し、ゲル状であると、第1剤と混合する際には、液跳ねを防止することができ、皮膚等に付着する危険性を小さくすることができる。さらに、第1剤と第2剤とを混合して振盪する際には、第2剤の流動性が高くなるので、両者を容易にかつ均一に混合することができる。
本発明の第2剤にポリグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリオキシエチレンアルキルエーテルを混合させる場合、第2剤におけるポリグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量は、本発明の効果が発現されるのであれば特に限定されないが、0.01〜5重量%が好ましく、0.1〜3重量%がより好ましい。含有量が0.01重量%以上であれば、充分な保存安定性を発現し、また、5重量%以下であれば、毛髪の損傷や皮膚への刺激が抑制されるので好ましい。
また、前記したように第1剤が第2剤と混合されることにより、両者の間に良好なゲルネットワークが形成されるためには、前記(D)成分の含有量と前記(G)成分の含有量との重量比[(D):(G)]が、1:0.1〜1:10であることが好ましく、1:0.2〜1:5であることがより好ましい。当該重量比が1:0.1〜1:10であれば、使用性および保存安定性に優れるため好ましい。
本発明の第2剤には、上記した成分の他、本発明の効果の発現を阻害しない範囲であれば、保湿剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、酸化防止剤、キレート剤、紫外線吸収剤、抗炎症剤、動植物抽出物、ビタミン類、着色剤、香料、水等を適宜含有させることができる。
上記各成分を所定量で混合することにより、本発明に使用される第2剤が得られる。なお、得られる第2剤は、使用の利便性を考慮すると、使用される日常の温度、すなわち1〜30℃の雰囲気中において、ゲル状であることが好ましい。本明細書においてゲル状とは、ゾルの濃度が高く、ゼリー状の性状をいう。ゲル状の第2剤は、例えば、上記(D)成分および(E)成分を加熱混合し、撹拌しながら冷却した後、(F)成分を加えてさらに均一に撹拌することによって調製することができる。
本発明の二剤式酸化染毛剤は、使用時に前記第1剤と前記第2剤とを混合して調製される。または、第2剤中に第1剤を添加し混合して調製されてもよい。通常、使用時に、第2剤が充填されたアプリケータ内に第1剤を添加し、密閉して振盪するだけで両者を容易に均一に混合することができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。なお、特記しない限り、重量%を%として表す。実施例に用いたポリオキシエチレン硬化ヒマシ油およびポリオキシエチレンセチルエーテルにおいて、エチレンオキサイドの付加モル数を括弧内に数値で表した。例えば、付加モル数20のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、付加モル数20のポリオキシエチレンセチルエーテルをポリオキシエチレン(20)セチルエーテルとして表す。
製造例1〜18(第1剤の調製)
表1および表2に記した各成分を混合することにより、第1剤を調製し、その性状を確認した。
Figure 0004231806
Figure 0004231806
製造例19〜36(第2剤の調製)
表3および表4に記した各成分を混合することにより、第2剤を調製し、その性状を確認した。
Figure 0004231806
Figure 0004231806
実施例1〜9および比較例1〜9
前記製造例で調製した第2剤100重量部をアプリケータ内に添加した後、前記製造例で調製した第1剤100重量部をアプリケータ内に添加し、室温で混合して、表5に示すような第1剤と第2剤との組み合わせで酸化染毛剤を調製した。得られた酸化染毛剤について、混合性、性状、延展性および垂れ落ちを評価し、その結果を表5に示す。
(混合性の評価)
第1剤と第2剤との混合性を5名のパネラーに調べてもらい、以下の評価基準に基づいて評価した。
<評価基準>
○:5名中4〜5名が容易に混合できると回答。
△:5名中2〜3名が容易に混合できると回答。
×:5名中0〜1名が容易に混合できると回答。
(延展性の評価)
各酸化染毛剤をウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)に均一に塗布した際の、製剤の延び易さを5名のパネラーに調べてもらい、以下の評価基準に基づいて評価した。
<評価基準>
○:5名中4〜5名が延び易いと回答。
△:5名中2〜3名が延び易いと回答。
×:5名中0〜1名が延び易いと回答。
(垂れ落ち)
各酸化染毛剤をウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)に均一に塗布した後、30℃の大気中で20分間放置した後、毛髪からの酸化染毛剤の垂れを、5名のパネラーに調べてもらい、以下の評価基準に基づいて評価した。
<評価基準>
○:5名中4〜5名が垂れ落ちないと回答。
△:5名中2〜3名が垂れ落ちないと回答。
×:5名中0〜1名が垂れ落ちないと回答。
Figure 0004231806
表5の結果から、本発明の二剤式酸化染毛剤は、調製時の第1剤と第2剤との混合性が良好であり、調製後は良好なゲルネットワークを形成してゲル状製剤となっていることがわかる。また、本発明の二剤式酸化染毛剤を毛髪に施術する際には、垂れ落ちがなく、延展性にも優れることがわかる。
以下、本発明の二剤式酸化染毛剤の処方例を示す。
処方例1
<第1剤>
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 7.0%
ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 2.5%
28%塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.0%
イソプロパノールアミン 2.0%
28%アンモニア水 7.0%
パラフェニレンジアミン 0.4%
レゾルシン 0.35%
塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール 0.03%
メタアミノフェノール 0.05%
セチルアルコール 3.0%
オレイルアルコール 2.0%
L−システイン塩酸塩 0.5%
L−アスコルビン酸ナトリウム 0.5%
エデト酸2ナトリウム 0.2%
精製水 残部
<第2剤>
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 0.2%
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.2%
セタノール 1.2%
モノステアリン酸デカグリセリル 0.3%
プロピレングリコール 2.0%
35%過酸化水素水 16.5%
60%ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.2%
85%リン酸 0.01%
精製水 残部
上記の各成分の第1剤および第2剤を調製し、両者を混合して二剤式酸化染毛剤を調製する。
処方例2
<第1剤>
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 4.0%
ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 2.0%
28%塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 7.0%
イソプロパノールアミン 6.0%
パラフェニレンジアミン 0.3%
レゾルシン 0.25%
メタアミノフェノール 0.05%
ステアリルアルコール 4.0%
オレイルアルコール 3.0%
L−システイン塩酸塩 0.5%
L−アスコルビン酸ナトリウム 0.5%
エデト酸2ナトリウム 0.2%
精製水 残部
<第2剤>
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 0.2%
セタノール 1.5%
ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 0.1%
ポリオキシエチレン(5)セチルエーテル 0.1%
ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 0.4%
プロピレングリコール 2.0%
35%過酸化水素水 16.5%
60%ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.2%
85%リン酸 0.01%
精製水 残部
上記の各成分の第1剤および第2剤を調製し、両者を混合して二剤式酸化染毛剤を調製する。
処方例3
<第1剤>
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 5.0%
ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル 1.5%
28%塩化ラウリルトリメチルアンモニウム 7.0%
イソプロパノールアミン 5.5%
パラニトロオルトフェニレンジアミン 0.1%
硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン 0.2%
ステアリルアルコール 4.0%
オレイルアルコール 1.0%
無水亜流酸ナトリウム 0.5%
L−アスコルビン酸ナトリウム 0.5%
エデト酸2ナトリウム 0.2%
精製水 残部
<第2剤>
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 0.2%
セタノール 1.5%
ポリオキシエチレン(5)セチルエーテル 0.2%
ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 0.4%
プロピレングリコール 2.0%
35%過酸化水素水 16.5%
60%ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.2%
85%リン酸 0.01%
精製水 残部
上記の各成分の第1剤および第2剤を調製し、両者を混合して二剤式酸化染毛剤を調製する。
本発明の二剤式酸化染毛剤は、例えば、ヒトの頭髪等の毛髪に好適に使用することができる。

Claims (7)

  1. (A)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテルおよび(C)酸化染料を含有する第1剤ならびに(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(E)高級アルコールおよび(F)酸化剤を含有する第2剤からなる二剤式酸化染毛剤。
  2. 前記(A)成分の含有量と、前記(B)成分の含有量との重量比[(A):(B)]が、1:0.1〜1:10である請求項1記載の二剤式酸化染毛剤。
  3. 前記第2剤がさらに(G)ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有してなる請求項1または2記載の二剤式酸化染毛剤。
  4. 前記(D)成分の含有量と、前記(G)成分の含有量との重量比[(D):(G)]が、1:0.1〜1:10である請求項3記載の二剤式酸化染毛剤。
  5. 前記(G)成分がモノ脂肪酸デカグリセリルである請求項3または4記載の二剤式酸化染毛剤。
  6. 前記第1剤がクリーム状である請求項1〜5いずれか記載の二剤式酸化染毛剤。
  7. 前記第2剤がゲル状である請求項1〜6いずれか記載の二剤式酸化染毛剤。
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